☆『クヒオ大佐』☆
14日(月曜)。週の始めなのに、意外と架かって来る電話の少なき1日だった。
お客さんも含め皆さん、この時期は「それドコロじゃない」んかも知れない(・ω・)
明朝から直行コースで日帰り出張をすることに決めたが、準備が案外手早く出来たので、帰りがけに職場近くにあるミニシアター“ソレイユ”に寄り、期待の1作『クヒオ大佐』を観て来た☆ 本日は奇しくも“メンズデー”ってことで、男性観客ばっかしだったな・・
高松には“堺雅人ファンの女性”ってばおらんのかいな?(=^_^=)
※
時は湾岸戦争の開戦した1991年。
巨大な米軍基地を擁する関東の街=小田山市(元ネタは恐らく神奈川県小田原市?)を中心に、女性相手に詐欺を働く“自称・名家の出である米国人特殊部隊パイロット”ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐(堺雅人)がいた。
結婚をエサに、蒲田南界隈の仕出し弁当店「ナガノ弁当」の女社長=永野しのぶ(松雪泰子)をたぶらかし続ける大佐。
どうやら自らは運転出来ないらしく「ナガノ弁当」の商用ワゴン車で送り迎えさせ、カネを貢がせては小田山温泉郷でエッチな密会を繰り返している(・ω・)
その一方、しのぶには「急な任務が入った」と偽り、旅館で待たせつつ・・自らは温泉界隈にある「市立小田山自然科学館」の女性学芸員=浅岡春を新たなターゲットに定める。
或いは、夕暮れの銀座をトレンチコート姿で歩き、ホステス=須藤未知子に狙いを定めたり・・
総てが順調な歩み(?)に見えたクヒオ大佐の“詐欺師ライフ”であったが・・そこに、しのぶのロクデナシな弟=達也(新井浩文)が絡むことにより、次第に大佐の完全犯罪(=^_^=)にも終局の迫り始めることとなる・・
※
う〜ん・・もっとノーテンキにゲラゲラ笑える作風かと思ってたら、意外と深いような、重いような、薄いような、不思議なテイストを有する物語だった。
って言うか、本作は(最近流行りの?)2部構成スタイルのストーリーであり、
・第1部 血と砂と金
・第2部 クヒオ大佐
から成り立つハナシの一部に過ぎなかったのだ! ←いや、第1部って5分前後しかなかったってば(=^_^=)
主演に堺氏を迎えたこと、彼に最も接近してた姉弟役に松雪さん&新井くんを起用したこと、脇を固めてたのが内野聖陽氏だったこと・・など、ポイント的に俳優陣が素晴らしかった!
本作、特に前の3人のキャスト(=堺、松雪、新井)が違ってたら、メタメタになってしまってたように思う。
クヒオ大佐自身は、英語が堪能な訳でもなく、軍関係(全般)に対するリサーチが完璧な訳でもなく(=^_^=)、常に「誰かにどっか、突っ込まれ得る」危うさを持ったキャラを演じてた。
誰がどう見ても「うさん臭い」訳なんだが、そこは“絶妙なテクニック”で表面的には自然に騙して行くのだ☆
特に「未知子の前にベンツで現れる際のテクニック」は、運転手に外からわざわざドアを開けさせる手口に至るまで、テクニック&タイミングとも完璧だった!
『街の灯(1931)』で、盲目の花売りの娘(ヴァージニア・チェリル)を(クルマのドア開閉音&エンジン音で)欺く(=ホントは浮浪者だが、富豪と思わせる)喜劇王チャップリンの演出もまさに「神がかってた」が、本作のこのシーンは、それをも連想させる“洗練された演出テクニック”を感じたな。
「相手の側に気付かせ、接近させる」「同時進行で騙す」「“その瞬間(タイミング)”のみ組み立て、相手に見せる」などのテクニックは、荒削り&浅はかながらも(我々男性陣の)体得すべき心理学的アプローチを確実に実践してたようにも(・ω・)
大佐の性格付けにある程度の“余地”が残されており、その「語られなかった部分(=背景、心情)」を色々と想像する楽しみはあったか。
けど、大佐は根本的に「真相を総て語らぬ人間」「情に流されぬ人間」「実は金銭にはさほど執着せぬ人間」ではなかったか? と私的には印象を持った。
それにしても、貢がせ続けたカネを、どうしとったんやろね?
〜 こんなトコも 〜
♦ファミレスで顔面を殴られる大佐。その鼻は大丈夫か?(⌒〜⌒ι)
♦いきなし腕立て伏せを際限なく(?)始める大佐。あんたは『刑事物語』の武田鉄矢か?
♦あの2刑事とか、内野氏演じる官僚=藤原のキャラとかは結局どうなったのだ?
♦新井くん、『ジョゼと虎と魚たち(2003)』の頃はもっと悪ガキっぽく見えたんだが、ずいぶんと怖い感じに育って来ましたね(×_×)
♦しのぶとの関係が一番深かった大佐だが、2人のシーンの描き方が最もクリーンだった気がする(・ω・)
♦堺雅人ファンには吉報? 彼のオールヌードのバックショットが拝めるぅ。しかしながら・・一般男性観客に嬉しい描写は・・余りない(×_×)
♦劇中で一番“カッとなって手の出る”キャラは・・大佐ご自身ですた(⌒〜⌒ι) んでも回想シーンを除けば、暴力描写は(意図的にか?)控え目だった気がする。
♦「パイロット」「詐欺師」と言う2つのキーワードから連想したのは『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002)』だったが・・あちゃらに比べると、流石に(総てが)洗練されてなかったッスね(=^_^=)
♦中盤で“軍服野郎”がもう1人登場する(=^_^=) ワタシはつい「クヒオ大佐複数説」「クヒオ大佐影武者説」までも妄想しちゃいますた(=^_^=)
♦ラストに“ご本人”のインタビューを入れて欲しかった(=^_^=) ・・いや、なくてもエエか、、
♦缶ビールにバナナ、、アテとしてどうよ?
♦大佐が指名手配された当初の肩書は“クヒオ中佐”だったらしい(=^_^=) 1階級特進!
♦彼の上官は「ジョーンズ司令官」だそうだ。
♦まんじゅう専門店『國一』は小田原に実在する店らしい。
♦「山手(?)信用金庫」は実在しない金融機関らしい(・ω・)
♦単なるカードサイズの手鏡みたいなアレが2800円もするらしい、、
♦主人公が文豪肌だったら、主人公役は浅野忠信が似合ってたんかな?(←別作品だよ、もはや)
♦警視庁捜査2課は・・知能犯罪、詐欺犯罪の担当なんですね(・ω・)
♦意外と「こそこそ逃げ去る態度」の少なかったように感じた大佐。達也に対しても、臆せず対峙してた感もある。
♦「謎がある」からこそ、男女関係は持続するのかも? 「謎がない」からこそ、ワタシはあかんのかも(涙)
♦そりゃ、弁当屋のパートのおばちゃんらも怒りますって。。
♦大佐は泳げたんやろか? 関係ないけど、少し気になる。
〜 こんなセリフもありました 〜
大佐「あなた、子供、嫌いでしょ?」
「パナマ侵攻作戦時、前線に取り残された兵士が“ニガクリタケ”を食べて犠牲に」
「パナマは・・向こうだね」
「着物の下は・・ブラジャーを着けないんだね」
「何故あんなことを言ってしまったんだろう・・だからお詫びに来たんです」
「迷っているなら、買うべきです」
「日本語も、勉強してみよう思(おも)て」
「仕事、嫌いでしょ?」
「私たち、良いパートナーになれそうですね」
「君の隣で見る、海がとても好きなんだ」
「『沈黙の艦隊』を読むんだ。何度も何度も、ボロボロになるまで」
「この鏡の反射光は160キロ先まで届きます」 ←ウソつけ!(=^_^=)
「今、話せますか? イイ話です、未知子さんにとって」
「ヤなことがあったら・・空を見るんだよ」
「つまり・・“女王の親戚には、損はさせられない”言(ゆ)うことです」
「違うのです。今のは“照れ隠し”です」
「“裏の情報”の力はスゴくて」
「あの(剥製の)タヌキは、幸せですか?」
「恋人がいるのですか? いないのだったらイイでしょう?」
「あなたには友だちがいないのか! ニッポン人!」
「思ったより、お金、ないねぇ」
「デフコンがレヴェル3(スリー)になったので・・」 ←“高度防衛準備状態”のこと
「僕たちばかり、幸せになってしまうけど」
「理想の実現のためには、ある程度の犠牲は仕方ないんだよ」
「子供たちの幸せを奪う権利は、誰にもない」
「大事なのは気持ちだから」
「日本間って、寂しいね・・って言うか、何か叱られてる気持ちになる」
「正座は、結構やかましく言われたな」
「空ばかり見てて・・だから飛行機が好きになったんだ」
「騙したんじゃない。相手が望んだことをしてやったまでだ」
しのぶ「あんたに何が分かるのよ!」
「(あなたが)好きだから騙したに決まってるじゃない!」
春「私、ズルいですか?」
「海でも、行きますか?」
「死んだらそれこそバカなんで、死にませんけど」
「何であたしだったの? お金なんかないのに」
「ズルいわよ、あんたたち!」
未知子「あのバカは放っといてイイの?」
「スペルが3つも間違ってる」
「笑えるわ・・最高に下らなくて」
達也「お前、アメリカ人じゃないだろ?」
「だから俺だよ。電話架ける時は、ちゃんと相手を確認しろよ」
「お前、わざとやってんだろ?」
「何でわざわざ(ドル紙幣に)両替すんだよ。全部バレてんのに」
理香「こんな時に言うのも何だけど・・あのアメリカ人、やっぱりおかしいと思う」
藤原「日本は人(=兵士)を出さない。だから値切れない」
「論理的な説得は、期待出来ませんな」
「この戦争に、日本はもう負けたんですよ。誰1人“戦争と言う実感”すら持たないままにね」
「お前はトムか? トム・クルーズか?」
しのぶ「一緒に死のう。死ねば“本当になる”から」
大佐「・・どう言うこと?」
しのぶ「“本当”だって証明したいの」
理香「昨夜の(あんたの)長電話で湯冷めしたんですけど」
春「ごめん」
理香「そのせいで太ったんですけど」
春「それは知らん」
春「なんかおごるよ、いつか」
理香「今、おごれよ」
春「ここで釣れるカサゴは黒いんです」
大佐「深いんだね、とっても」
大佐「No! Don't kill you!」
達也「“Don't kill me”だろ? そこは」
春「今日、理香は休みですよ」
大佐「あなたに会いに来たんです」
未知子「銀座にはもう、来ないで下さい」
大佐「何故です?」
未知子「お店で会いたくないってことです。
・・これからは2人きりで会いたいってこと」
婦警「静かに!」
追記:本作のポスターそのまんまのレイアウト&コスチュームで、4人を「西島秀俊」「広末涼子」「中谷美紀」「木村多江」に置き換えたのんを見てみたい(=^_^=)


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