☆『火天の城』☆
29日(火曜)。
“実に中途半端な平日”ではあるも、夏期休暇を頂いた。
「さぁ、何処へ出かけよう?」と考えてたんだが、いつもの時刻に起床すると・・戸外が雨降りだったモノで、そのまままた寝てしまった(・ω・)
約1時間毎に寝ては目覚め、また寝ては起き・・ってのを数回繰り返し・・本格的に起床を決意したのは正午寸前だった(×_×) やっぱし疲れてたんだわ、うん。
目覚めのきっかけとなったのは某“宅急便”の呼び鈴である。
ついに『ひかりone』ちぅ光ファイバー通信のスターターキット(VDSLモデム+ホームゲートウェイ)が届いた次第☆
これにて、約半年も耐えに耐えて来た“遅過ぎるイ※モバ※ル”と(やっとこさ)おさらば出来るのである☆
(と言っても、2年間のシバリ(契約)があるので、とっとと解約する訳にも行かんのだが(×_×))
「すぐ接続しよう!」と思ったが、何だかパッケージが仰々しく、開封が“直感的に面倒”に思えたため、後回しとし、家事やら片付けやらをトボトボやっていた。
「雨降りだし家でゴロゴロしとこう」とも考えたが「そう言や、観たい1作があったんや!」と思い出し、夕刻迫る時間帯をクルマで向かったのは“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”である。取り敢えず、界隈ではここでしか観ることの出来ない1本『火天の城』ってのを鑑賞して来た。
ひと言で言えば“築城ロマン大作”ってトコだろうか。
切り口こそ、一見「荒唐無稽ぽく」も思えるが、内容は史実を下敷きとしたものだ(ろう)し、何と言っても演出面を抑えめにしてるのに好感を持った。2時間半に迫る(やや)長尺な上映時間のため、尻込みしちゃいそうになってしまったが、結構作品世界に没頭させてくれたかな。
傑作とまでは言えないんだが、静かなる佳作と好評したい。
※
今より500年の昔。
尾張の国を治める織田信長は、安土の地に、それまでに例のない巨大な城郭の建造を命じた。
5層7階の天守を構えた豪華絢爛な「安土城」である。
しかしかの城は、完成からわずか3年の後に失われてしまう。そのため後年「安土城」はこう呼ばれることとなった。
“幻の城”と・・
鉋(かんな)、鑿(のみ)、墨壺・・これらの道具を用い、幾多の功績をして“棟梁の手は神の手”と門人に言わせしめる熱田の宮番匠(宮大工)=岡部又右衛門(西田敏行)。
天正4年、彼のもとへ信長(椎名桔平)が直々にやって来る。
「安土の山をまるごと1つ、我が巨城に仕立てよ。そして、天守には5層の櫓を構えよ。工期は3年でな」
施主(=信長)の注文の中に「4層までを“吹き抜け”とせよ! 南蛮の大聖堂のように」なるムチャクチャな必須(?)条件の含まれることを知った又右衛門は、その点には流石に難色を示すが・・結果、信長は機嫌を損ねてしまい、
「“指図(=設計図)争い”を行い、その勝者に築城の総指揮を任せる!」と言い放つ。
又右衛門以外に(指図提出を)命じられた匠(たくみ)は2名。
「金閣寺」を手がけた“京の池上家”の宮大工=池上五郎右衛門(石橋蓮司)。
「東大寺大仏殿」を手がけた“奈良の中井家”の現棟梁=中井孫太夫。
圧倒的な2ツの名家を相手に、又右衛門は果たして“総棟梁”の座を勝ち取れるのか?
そして、、たとい勝ち取ったとして、その先、実際に3年の内に5層の天守を擁する巨城を完成させることが出来るのか?
妻=田鶴(大竹しのぶ)、ひとり娘=凛(福田沙紀)の見守る中、又右衛門は黙々と指図、雛型(=縮小模型)の作成に取り組むのだが・・
※
おお! なかなかに“ロマン”をかき立ててくれる快作である! 城作りを命じられた男が「vs施主」「vs家族」「vs同業者」「vs門人(大工衆)」「vs運命」など、あらゆる相手との対峙を余儀なくされつつ、持ち前の“知識”“経験”“人情”“直感”などでこれらを退け、或いは和合していく・・何だか某国営放送で(莫大な受信料を注いで←おい)スペシャルドラマ化すれば、結構な(視聴)率が取れそな、そんな展開である(=^_^=)
「流石にコレ(=この状況)はあかんやろ!」と思わせながら、毎回ギリギリの所で難関を突破していく演出はかなり面白い! その陰で、幾人もが命の花を散らして行くのだが・・まぁ西田さんが主人公だから、その人物像に突っ込む訳にも行くまい(⌒〜⌒ι)
惜しむらくは、豪華俳優を結集させてるが故、彼らの「役者としての存在」が「役柄(そのもの)を超えちゃってた」トコだろうかな。。
又右衛門が時に涙し、時に激するんだが、、その度に「あ、局長泣いてる」「また局長泣いてる」「局長怒ってる」「局長が黒幕?(←作品違うし)」と思えてならなかった(・ω・)
石工棟梁の清兵衛も「あ、夏八木勲さんだ」とか、「京の池上? まんま石橋蓮司さんやん」とか「木曾義昌? いつもの笹野高史さんじゃん」とか、そう言う風にしか思考を切り替えられなかった(×_×)
逆に余り「邦画を観ない」「男優を知らない」観客の方が純粋に楽しめるんかも知れない。
信長役の椎名さん。イマイチ「人間的な懐の深さ」までは迫れてない感もあったが(←私見だけど)、それなりに「ロマンに生きる、当時の日本で最も熱かったであろう漢(をとこ)」を好演してはくれてた。
武芸の稽古にも余念がないし、フリル付きのシルクのシャツ(?)の上に武将羽織(?)をまとった出で立ちは「この人じゃないとマズかった(サムかった)やろな〜」と思わせしめる。
意外と周囲の男衆の中に埋没してたみたいだが、福田沙紀演じる(又右衛門の娘)凛の容姿には「ほぇぇぇ!」と魅了されてしまった。これまでの演技は『ヤッターマン/劇場実写版』しか知らないんだが、あちらでは“ドロンジョ様”にすっかり意識を奪われてしまい(=^_^=)全然この子の存在が映ってなかったような・・
まだイマイチご尊顔と名前がマッチング(まいっちんぐ?)して来ない沙紀ちゃんだが、ちょいと注目して行きたいと思う。
〜 こんなことも 〜
♦後半(?)の“襲撃事件(騒動)”は「中途半端」で「取って付けた」ような演出に感じた。どうしても、忍者っぽいしとたちを登場させたかったんやろか?(海外上映対策?)
♦劇中で唯一“首コロ”されちゃったあのしと。どうして逃げなかったんやろ? 生き延びさえすれば「安土城」が拝めたであろうに(・ω・)
♦ムチャクチャ重そうな巨木が、本作の“重要アイテム”となるんだが、主君に現場を押さえられることもなく、良くぞ(秘密裏に)切り出しが出来たものだ! 人員的にもかなり必要と思ったが。
♦“本能寺”“明智光秀”なども「ネタ」として登場させ、絡めて欲しかった。
♦流石は信長公! あの世紀末覇者(←誰?)のように、飛びかかる刺客に“マント攻撃”を決めてくれてた!
♦終盤、とある人物が実はアレしてた辺り、、『宇宙戦争(2005)』を思い出してしまった(⌒〜⌒ι) 当初の仲間の涙は何だった?
♦石垣を巡る、石工の“現場のドラマ”も、並行してちょろっと描いて欲しかった。
♦あの巨石は結局どう運んだんやろ?
♦石を“畏れ敬う”と言うなら、その上に座るのもどうかと思うが(・ω・)
♦「1度裏返った板が、また表を向くこともある」と。
♦又右衛門の“忘れ物”・・特になくても(その日は)困らなかったようにも思った。
♦ボカボカ殴られながら「かたじけない」を繰り返す西田局長(=^_^=)は・・「傍目に見ると危ないおとっつぁん」でしかない。。
♦何処となく、吉村昭の実録小説『戦艦武蔵』を連想してしまった。
♦池上家の提示した天守閣(の指図)。頂の2層に「金閣寺」がまんま乗っかってるようで、コレはコレで素晴らしい意匠だった!
〜 こんなセリフもありました 〜 ※他にも“ええセリフ”が満載だが、メモが判読不能で(×_×)
又右衛門「力ずくでは、木は言うことを聞いてくれぬぞ。優しく扱ぅてやれ。女子(をなご)のようにな」
「お前は何でも、簡単に言う」
「化け物のような城じゃ」
「“人”“物”“事”・・どれ1つ欠けても、それは成し遂げられぬ」
「ご容赦!」
「木には1本1本、癖がある」
「“お願いの儀”が御座いまする!」
「わしらは、1つのものを皆で分け合って来た」
「あった・・出逢ぅた・・!」
「陣兵衛殿、かたじけない」
信長「(ここから)何が見える?」
「ここは、大和(やまと)66州の“ど真ん中”じゃ」
「戦乱の世から、1000万の民を守る。大和の民を(このわし以外の)誰が思う?」
「(この“抱え大砲”の活用こそが)これからの戦(いくさ)じゃ」
「よくぞの願いじゃ!」
「誰が(この器を)高価と決めた?」
「強く願い、命をかけて突き進まねば、ことは成らぬ」
「どちらにせよ、最後はこのわしが決着(けり)をつける」
田鶴「女は、笑みを絶やさんのよ」
「お父さんを貶(おとし)めるのは、私が許しません」
「女子は家内の日輪(にちりん)」
信長「出来るか? 出来ぬと言うのか?」
又右衛門「・・建てまする!」
信長「良ぅ言うた!」
又右衛門「その丸い物は? もしや“爆発玉”では?」
信長「図星じゃ! ・・マパ・ムンド(mapa mundo)。マパは“地図”、ムンドは“世界”
即ちこれは“地球儀”じゃ。この世はかくも丸くある」
役人「身の程知らずの田舎大工が」
秀吉「無理を通してしまわれるのが、御館(おやかた)様じゃ」
市造「この世は、この瓜のように丸い」
熊蔵「たわけ! この世は何処まで行っても真っ平らじゃ」
清兵衛「どうじゃ? 自信は?」
又右衛門「“まな板の上の鯉”じゃ」
棟梁「木を粗末にするな! 拾え!」
平次「不器用は宝だ。(それを自覚するが故に)工夫し、努力する」


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