2009年11月18日 (水)

☆『ゼロの焦点』☆

15日(日曜)。
昨日(土曜)は昼過ぎまで高松市内をウロウロとドライヴし、それから帰阪開始した。

この日、完全に帰宅したのは午後8時を過ぎてたぐらいで、本日(日曜)の帰松開始がこれまた午後8時少し前だったので・・“大阪の滞在時間”ってば、24時間を切ってた感じとなる。わ〜、何だか勿体ね〜(⌒〜⌒ι)

今日は昼前から大阪市内へと出かけ、狙ってた1作『ゼロの焦点』を観て来た☆
劇場は「なんばマルイ」上層階の“TOHOシネマズなんば”である。久々に難波の地下街やら(地上の)商店街やらを歩いてみたが、通行人が多過ぎて(か?)何とも疲れてしまった(×_×)

高松の中心街ぐらいの・・「自転車で走り回れる程度」の混み具合がちょうどエエと思うんだが(・ω・) ←ムリやな

『ジョゼと虎と魚たち(2003)』『眉山(2007)』の犬童一心監督が(脚本も)手がけた社会派サスペンス巨編であり“松本清張生誕100年記念作品”を謳ってもいる本作。

昭和32年8月、東京・銀座。
「山ノ内商事」に務めるOL=板根禎子(広末涼子)は「東洋第一広告」に勤務する10歳年上の広告マン=鵜原憲一(西島秀俊)と見合いをする。

“歳の差”こそは気になったが、憲一の「落ち着いた物腰」に好感を持った禎子は、彼との結婚を早々に決意するのだった。

同年12月1日、東京・上野。
新婚間もない鵜原夫妻の姿が駅のホームにあった。
夫・憲一は勤務先の「北陸支社」からようやく(東京)本社へと戻れることになり、引継をするため後輩=本多良雄と共に“最後の金沢行”をする。
列車の座席から、窓越しに妻・禎子の掌に“明治バターキャラメル”を1粒転がしつつ「8日には戻るからね」と優しく笑いかける夫。

しかし、それが新妻の見た、最後の夫の姿であった・・

8日になっても(世田谷区祖師谷の)自宅に戻っては来ない憲一。そんな彼の帰宅を待ち続ける禎子だが、11日となって「夫が7日には(北陸)支社を発っている」事実を知る。

独自に夫の行方を調べようと考えた禎子は、金沢へ向かう。
そんな彼女の味方となってくれるのは、憲一の兄=宗太郎(杉本哲太)、そして後任の本多だった。

憲一の足取りを調べつつ、禎子は「これまで、余りにも夫の素性(過去)を知らなかったこと」に気付き愕然とする。
そんな中、能登金剛=羽咋の断崖下で投身自殺と見られる中年男性の遺体が発見される。
「夫ではないかしら?」との不安を抱えながら、現場へと向かう彼女だったが・・これが連鎖殺人の幕開けとなろうとは、その時、誰が予想し得たろうか・・?

『GOEMON』『ヴィヨンの妻』とその近作(出演作)を辿って来てる広末さんだが、本作に関しては「立場的には紛うことなく主人公(ヒロイン)なんだろうけど・・う〜ん・・」と首を傾げてしまうトコも少なくなかった。
“安楽椅子型探偵”とまでは言わないが「連続して起こる殺人事件のスピードについて行けてない」と言うか「大変な事件の渦中に投げ込まれると思いきや、意外に安全地帯どまり気味」と言うか・・そんな訳で、本作のヒロインは誰が何と言おうと(⌒〜⌒ι) 中谷美紀さんなのだった。

ただ中谷さんにしても“悲劇のヒロイン”と言うよりは“悲劇のヒロインを(演じることを)楽しんだはるしと”って印象が強かった。コレはきっと彼女の代表的な(?)主演作『嫌われ松子の一生(2006)』におけるインパクトが強烈過ぎ、未だにその影を引きずって観てしまうからなんだろう(=^_^=)

もう1人、重要キャラを演じた木村多江さんに至っては、ただただ不憫でならなかった(×_×)

満を持しての映像化であろうし、この俳優陣&映像技術(&製作費)をもってすれば「最大最強の清張作品」が完成し得たハズなのに・・正直、感動も驚愕もしなかったのは、自分でも意外だった。

シーンによっては『はなれ瞽女おりん(1977)』を圧倒するほどの“日本海描写”を展開してくれたんだが、一方で「金沢市内」「回想」などにシーンが(散漫がちに?)飛び、それら(=屋内系ロケーション)がいずれもセットっぽく見えてしまったのも問題だった(?)かも知れぬ。

(原作の)展開を忠実になぞろうとする余り、なくてもなんとかなったハズの「細かいシーン」までも映像化してしまい、それが故に「屋外ロケの素晴らしさ」が相殺されてしまってた気などもした。

それにしても・・同じ清張原作の『砂の器』もそうなんだが、あの「何とも表現しにくい」犯人の過去(が強烈な殺人の動機に繋がる)ってのは、ちょっと“現代人からすればピンと来ない感覚”な気がするのはワタシだけだろうか?(忘れてはあかんこととは思うんだけど・・)

〜 こんなトコも 〜

・「公開にこぎつけた時点で満足してそう」な面々が作品の背後にいそうな気がする?(妄想)
・ハッキリ言って“謎解きの面白さ”ってのは皆無に近かった。
・「白い女」「赤い女」「黒い女」が登場し、それぞれの「色」を別に染めて行く(?)んだが、うち2人の女に関しては「接点」がなさ過ぎた。
・キャラが“仰向けに倒れる描写”が多用(3回ほど)されてた(・ω・) 最近の犬童監督の好みか?
・「青酸カリ」の入手経路が気になる(・ω・)
・「怪しいヤツには、決して背を向けるな」と、死んだみんなに言ったげたかった。
・室田社長(鹿賀丈史)のキャラが良く掴めなかった(×_×)
・そんな室田社長をよっぽど圧倒してた※※の裏表人生。。
・側面から映された、西島氏の腹筋の逞しさにほれぼれした! ムチャクチャ鍛えたはる!
・「毒殺されるキャラ」が原作と異なってた気がする(?)
・室田夫妻の語らいがカットされ過ぎてたんでは?
・禎子のいない場所での展開が多過ぎた気もする。
・転落遺体の“右肩の傷”はどうだったんや?
・「あの写真」の存在に気付いたら・・きっと犯人は「大隈ハウス」の面々をも皆殺しにかかってたんじゃなかろうか?(×_×)
・「至って深刻な物語」なのに、何処かふざけてるような空気感が漂ったりもしてた(そんな気がした)のは・・やはり中谷さんが「松子」に見えたからやろか?(⌒〜⌒ι)
・旅館に酒を持ち込んではいけません。良く分からん相手の差し出した酒を素直に飲んでもいけません。
・隣でバカ騒ぎしてた客も後でバツが悪いやろな・・
・画家である弟=享(とおる)のドラマをどう描くつもりだったの?
・現代の東京が映し出されるラストシーンは、どうにも蛇足に思えた。。せめて、エンドロール終了後の“おまけショット”にするぐらいで良かったんでは?
・時代は同じやのに『ALWAYS/3丁目の夕日(2005)』とは物語のカラーが全く違う!(⌒〜⌒ι)
・当時からソネィ製品はあったのね。。
・当時から「宴席で頭にネクタイ巻いてはしゃぐおっさん」っておったんや(=^_^=)

〜 こんなセリフもありました 〜

禎子“私を誰かと比べていたのではないだろうか?”
  “新しい時代は、どんな時を刻むのだろう?”

※“僕はこの煩悶を抱いて、永遠に消えることにする”
 「僕だって生まれ変わりたい・・あなたのように」

※「いつか、女の人に“私たちみたいな仕事”をしなくてイイ時代が来るんだわ」
 「あなたのような男が、いつも女を苦しめるのよ」
 「この人さえ、いなくなれば・・」

※「次は、私かいね?」
 「私はもう、何も信じられないよ」
 「あなたは逃げ延びて・・私の分まで生きればイイ」
 「またいつか、逢おうね」

憲一「君は、若いな・・」
禎子「・・そんなに見ないで下さい」

室田「“もう1度”はないんだよ」
  「大丈夫・・(奥さんが)あんたなら戻って来る」
  「あいつは信用出来る・・“人が死ぬ時”を見て来た眼だ」
  「本当は・・どんな女なんだ?」

※「もう何も言うな・・みんな勝手に死んだんだ。
  偶然だ・・総ては運命だったんだ」

※「アメリカ兵相手の“夜の女”ですよ。ご存じないですか?」

追記1:「室田耐火煉瓦(株)」の社是は「躍進、堅実、信頼」だとか。
追記2:「“これ知ってしもたら、生命危ないでっせ!”的な写真って、きっとホンマにあると思う(・ω・)
追記3:金沢は戦時中、空襲を受けなかった街らしい。知らんかった。
追記4:「日本初の女性市長」は金沢の上条保子氏・・ではなく、兵庫県芦屋市の北村氏とのこと(平成3年)(←ウィキ情報)。

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2009年11月 4日 (水)

☆『戦慄迷宮3D/THE SHOCK LABYRINTH』☆

3日(火曜)。
天気も良く、絶好のドライヴ日和であったが・・週前半ながら、結構疲れが溜まってる(←抜け切ってない)ようで、この前もあったように「宅急便に呼び鈴で起こされ、ガバッと起き出した」のが、、午前11時を過ぎた頃だった(×_×)

もっと早く起きられたら遠出しようとも思ったが・・今日は手頃な距離でもある“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”にぶらりドライヴすることとした。

ここで、いよいよ狙ってた(?)1作『戦慄迷宮3D/THE SHOCK LABYRINTH』でも観るかな、と。
考えたらこのシアターで“フッテージ版(≒無料体験上映版)”を観たのんがもう半月以上も前なんやなぁ・・

「入場料2000円」ってのがちと抵抗感あったが、今回は最初(チケット購入時)に「簡易3Dメガネ(←チャチだがちゃんと樹脂製)」を手渡されたので(かつ「観賞後に返却してくれ」と言われなかったので)「3D処理ぶん+3Dメガネ代」故に200円アップした、と考えれば少しは納得出来るかな?

山梨県警本部の一室では、2人の刑事(年配の刑事:松尾スズキ)が容疑者の青年を取り調べていた。「殺したのは僕じゃない!」と訴えるその青年=川島賢(柳楽優弥)は“遊園地のホラーアトラクションで3人の男女の遺体が見つかる”と言う今回の“異常な事件”のそもそもの発端が「かつて忍び込んだ、その同じアトラクションで行方不明となった少女=由紀の10年ぶりの突然の帰還」にある、と言うのだが・・

2刑事を前に、10年前に“そこ”で起こった、怪異の顛末を語り始める賢。果たして彼の体感した物語は真実なのだろうか? それとも・・?

うがーッ! しょっぱい! しょっぱ過ぎる!
って言うか、こんな作品じゃ本家(←富士急ハイランド内の『最恐戦慄迷宮』)で“ホラーアクター”をしてはるスタッフさん方に申し訳が立たないんじゃないかと。

主演の柳楽くんからはかつての“神童オーラ”が殆ど感じられんし、そもそも“戦慄迷宮”で観客を怖がらせる、と言うより※※※の※※※の中で展開される“迷宮”こそがメイン舞台となってた印象が強い。そこから連想したのは『アイデンティティー(2003)』辺りか(・ω・)

本作の清水崇監督に対しては、今回ハッキリと「ノスタルジー&パラレルを演出面で絡めることなしには、映像世界を紡げないおっつぁんなんやな!」と見切らせて頂いた。このしととは今後“友だちでも何でもない関係でいよう”と思う。 ←って元から友だちでも何でもないってば(=^_^=) ←監督、でもホンマに頑張って下さい!

助演陣の中では、まず『幸福な食卓(2007)』における存在の光ってた勝地涼くんだが、今回は「中途半端に薄情なキャラ」であることが中盤で露呈し、これまた印象が悪かった。

キャラ設定のインパクト性では、リン役を演じた前田愛ちゃんの頑張りがなかなか良かった☆ 見ようによっては上野樹里ちゃんっぽくも見えた気がするが、そんな風に感じたのはワタシだけやろか(・ω・) ←髪型の印象やろか。。

“フッテージ版”で余さず(?)魅せてくれた、断片的な“戦慄映像”こそは、多少イケてたが・・こんだけ本編がダラダラ長いと集中力も途切れちまうってもんだ。
もうちょっと「怖がらせる描き方」「3Dの飛び出しまくる描き方」は実現出来なかったんやろか? おこがましい意見ながら・・ワタシを脚本アドバイザー(の末席)にでも混ぜてくれたら、も少しはマシに仕上げられた気もするぞ。
正直、本作に恐怖した観客がどんだけおるのか、知りたいもんだホント。

“フッテージ版”を観た際のブログ記事に「俳優陣がラディッシュではないか? 結局はストーリー的にパラレル&破たんしてるっぽいのではないか? 奇妙なだけで怖くないのではないか? ・・と色々な不安はあるも(後略)」と書いたんだが、、ホンマにその通りだったことに、読み返しながらつい笑ってしまったワタシである(⌒〜⌒ι)

〜 こんなトコも 〜

♦冒頭で紹介された新作群・・『アバター』『カールじいさんの空飛ぶ家』『クリスマス・キャロル』の予告編映像がいずれも“3Dヴァージョン”で飛び出してた! 特に『アバター』の3D版はスゴい眼福な気がした! 『戦慄迷宮3D』本編よりよほど良かったかも知んない(爆笑)
♦相変わらず「カメラをかぶったおっさん(←映画泥棒)」は飛び出してなかった(=^_^=)
♦俯瞰される密林の映像は「富士山麓の樹海」なのか? 見渡す限りの森林が広がってて、圧巻ですた。
♦本作における“伽椰子キャラ”に相当する遠山由紀(蓮佛美沙子)だが、インパクト不足の感は否めない。
♦「遠山姉妹のお母さん」のキャラ造型の方がリアルに怖かった! 深夜(?)に家の前で蜜蜂の巣箱をいじってるって・・何か変でしょ? おまけに巣箱開けたまんまだから、蜂がブンブンそこいら飛び回ってるし(×_×) 「どぞ! どぞ!」って感じ?
♦前半で謎の電話(?)が架かって来るんだが・・アレはただ単に、過去と現在をカットバック手法で描きたかっただけか?
♦主人公を頻繁に襲う「頭痛」が、どうにも“(ネタを)フッてまっせ!”感バリバリで好かんのですわ。
♦「赤い手すりの白い螺旋階段」のヴィジュアルイメージは結構良かったな。
♦「2時27分」と言う時間には、何か意味があったんかな?
♦10年前の事件は「1999年6月6日」に起こった事がはっきりしている。が、アトラクション名は『戦慄迷宮4.0』となってた。ホントにその頃なら『戦慄の閉鎖病棟』が正しい名称だったハズだが(・ω・) ←ウィキより
♦“慈急”には何か意味があるんかなと思ってたが・・?
♦“戦慄迷宮”は12歳だと「保護者同伴」でないと入場出来ないようで。

〜 こんなセリフも 〜

賢“時折、思い出せない夢を見る”
 “記憶を封印された無数のシナプスたちは、決してなくなりはしないと言う”
 「由紀の帰って来たのが・・思えば“総ての始まり”だったんです」
 「その時ようやく分かったんです・・由紀に連れて来られた理由(わけ)が」
 「誰かがいた・・あの時、下に」

みゆ「ここ、やっぱりおかしいよ・・」
  「ね、ホントにこの病院、やってるの?」
  「もうみんな気付いてるんでしょ? ここが“あの時”のお化け屋敷よ」
  「下に怖いモノがいる! だから絶対に、下に行っちゃダメ!」

子供ら「ここ、思ったほど怖くねぇんだけど」

刑事「何てこった・・!」 ←ナニがだ(・ω・)

由紀「“この手、絶対に離さない”って言ったくせに・・」
  「私は絶対に離さないから・・」

追記:持って帰ったはイイが、持て余してる(=^_^=)「3Dメガネ」ではある。。んでも、コレかけて街の看板なんかを眺めたら・・実は「OBEY(服従せよ)」「NO INDEPENDENT THOUGHT(考えるな)」「CONSUME(消費せよ)」「BUY(買え)」とか書かれたりしてるんかな? ←そりゃ『ゼイリヴ(1988)』だってば。

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2009年10月13日 (火)

☆『戦慄迷宮3D/THE SHOCK LABYRINTH(フッテージ版)』☆

12日(月曜)の夜。
「連休の最終日やし、ささやかに外食でもしよう」と考え、またまたクルマを走らせて“イオン綾川”へと向かった。
ここは飲食店群も活気があり、同じ食べるにしても楽しい気がする。

“高松サティ”の方が圧倒的に近いし、決して悪くはないんだが、、どうにも飲食店街の活気に欠ける気がしたりする。そんなのはワタシの勝手な私見に過ぎないが(・ω・)

んで「食べること」はさておき(←さておくなよ)、気になってた1本『戦慄迷宮3D』を観るべく“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”へと向かったワタシ(=^_^=)

当初は「チケット購入⇒食事⇒開場⇒入場」・・の流れで行動を予定してたが、チケット売り場で「戦慄迷宮、次の上映、大人1枚」と元気良く伝えたトコロ、明らかに係員さんに動揺の走った感があった。

「・・そんなに怖いんかな?」と少しゾクッとしたが、どうやら“そっち系(←どっち系?)の理由”ではなく(=^_^=) 上映形態についてのモノだった。

ワタシはな〜んも知らずに観に来たんだが、この“フッテージ上映”ってのは
「編集版の無料体験上映」ってことだそうだ。あ、まだ一般公開されてなかったのネ・・(×_×)

上映時間=約7分ってことで、コレを観てから食事に行くこととした。

今や崩れかけた“廃病院”の中で、1人の少女が行方をくらませた。
そして10年後、帰って来た彼女。

かつての事件を知る男女が、再び“廃病院”に集まることとなるが・・

舞台となるのが“廃病院”なのか“廃病院の形をしたアトラクション施設(=お化け屋敷)”なのかが、イマイチ良く分かってなかったりするが(・ω・) 監督が『呪怨』シリーズの清水崇氏だけあって、独特の“ドヨンとした不愉快さ”が感じられて良い。

今回の上映の特徴は「配布された3D眼鏡を掛けて観る(観賞後に回収)」「セリフが一切ない(効果音はあり)」「解説字幕は英語表記」など。

効果的に3Dを表現するため「止まる雨粒」「こちらに向かって指差すキャラ」「通路&廊下を映すアングル」「回転しつつ宙を飛んで来る縫いぐるみ」などの映像演出&テクニックを積極的に用いている。

私的に「イヤやな・・」と感じたのは、道具としあちこちに配置されてるマネキンが動き出し、迫って来る脚色。

更に、近年の(高度な)CG&メイク技術などを駆使し「隣にいる仲間がいきなりマネキンになる」みたいなのもやってくれてる!
両眼や関節が“有り得ない動き”をするのんがホンマに“イヤ〜な感じ”だった。

俳優陣がラディッシュではないか? 結局はストーリー的にパラレル&破たんしてるっぽいのではないか? 奇妙なだけで怖くないのではないか? ・・と色々な不安はあるも、都合がつけばきっと観に行くような気がする(=^_^=)

なんせ、実は(案外と)怖いもの好きですから・・

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2009年9月24日 (木)

☆『しんぼる』☆

23日(水曜)。
泣いても笑っても(⌒〜⌒ι)連休の(ひとまず)最終日である(×_×)

特に中盤からの2日間に関し「ダラダラし過ぎた!」と言う自責の念があり、今日は何としても「休みならではのコト」がしたいぞー! と考えた次第。
・・と言いつつ、昨夜の移動(=帰松)の疲れから(←高速をタラタラ流しただけだが)またも“寝だめ”してしまった今朝だった(×_×)

本日は、午後から“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”へと向かい、2作をハシゴ鑑賞して来た☆ 奇しくも日本の誇る鬼才(?)2人の作品を連続して観ることとなった次第だが、はてさて・・(・ω・)

1本目は松本人志監督&主演による新作(=監督第2作)『しんぼる』である。
結構、客の入りは良かった気がする。“綾川シネコン”だから、全席指定席制だったし(=^_^=)

観終わった周囲の観客の声に耳を傾けると「松ちゃん1人で頑張り過ぎ」「やっぱりちょっとついてけない松本世界」とかチラホラと・・
私的には「前(監督&主演)作『大日本人(2007)』より、ラストまでやる気を持続させてたやん(=^_^=)」とは評価したい。ちょっと「あの(程度の?)ネタ」で、あそこまでワールドワイドにハナシを引っ張りますか〜? ってのはあったけど(=^_^=)

メキシコの山岳地帯(Lana Rumorosaと言う町の近くらしい)。シスター・カレンの荒っぽく運転するピックアップトラックが砂埃を上げ、画面を走り抜ける。
その向かう先には、シスターの父である(中年の)現役マスクレスラー“エスカルゴ・マン”が待機していた。

ヒール(悪役)レスラー(El super Demonio&Tequila Joe)を相手にしてのタッグ試合(相方はaguila de Plataなる選手)「スペシャル・リクエスト・マッチ」が執り行われようとするその日の午後、彼の妻は「相手はひと回りも若いわ」と心配し、息子アントニオは学校で“エスカルゴ・マンなんか、へなちょこレスラーさ”とからかわれる。祖父のみは「若さよりも経験さ」と意に介さないが・・

一方、何処かの白い部屋で、名も無き“おかっぱ頭の男(松本)”が目を覚ます。誰により、どうやってここに運ばれたのか? 全く思い出せない(もしくは語らない)男。白い大きな部屋の壁に“とある小さなスイッチ”を発見したことから、脱出を図ろうとする彼だが・・

いやー、何とも本格的なメキコロケを敢行してくれてました!(=^_^=) かの地の空気感(=渇き感)までもが活写されてたようで、ある意味『バベル(2006)』辺り(?)に迫れてたかも、と。中盤以降の「ルチャリブレ(Lucha Libre)」のドサ試合みたいなのんも、荒削りな演出がスゴかった! これらは日本の監督がなかなか斬り込んで行かない(行けない)世界であり、その意欲は素直に評価したい!

その一方で、松ちゃんの自作自演による“シチュエーションコント(所謂「密室劇」?)”を延々見せられてる気がした(=^_^=) 何だかね・・面白いんだけど、ちょっとそのネタ(←関連する総てを含む)だけで「そこまで引っ張りますか〜?」みたいな(=^_^=)

総じて簡単に評すると「お下品」「ナンセンス」な前半と、妙に「宗教チック」と化す後半による、松ちゃんならではのメッセージコント(?)って感じか?
「白い部屋」の出来事が世界中に影響してるような辺りは「究極の“バタフライ効果”かよ!」と突っ込めて楽しい。
しかし、メキシコでは「とことんまで」引っ張っといて・・ロス(LA)、ロシア、中国でのあの演出力の低さ(?)って何やろ?(=^_^=)

そう言う意味では、やはり「終盤のパワーダウン」は否めないのかも知んない。
でも、私的には「次作も付き合ってみても良いかな?」と思ってはいる。

『キューブ(1997)』『ブルース・オールマイティ(2003)』なんかを連想させる着想ポイントや、ブライアン・デ・パルマを茶化したような(=^_^=)「画面3分割」、タランティーノに殴り掛かるような(=^_^=)「アメコミ調描写」はワタシの中で、結構ツボにハマったし!

あと、考えたら本作ってホンマに“女人禁制”な世界観やったなぁ、、
苦し紛れに(=^_^=)助演女優賞を狙うなら、シスター・カレンぐらいしかおらんか、、(⌒〜⌒ι)

〜 こんなことも 〜

・スイッチの「複数同時押し」をもっとやって欲しかった。
・マヨネーズで歯磨き・・?(=^_^=)
・これからしばらくは、何かスイッチを押す度に「ほっ」とか言う“反応音”が何処かから聞こえて来そうな気がして怖い(=^_^=)
・松ちゃん、ターザンみたいやったでぇ〜(=^_^=)
・食べ物を粗末にしてませんでしたか? ちゃんと撮影終了後、スタッフみんなで食べましたか?(=^_^=)
・「ガムテ」でもって「台車のコマを固定」ってのはどうでしょう?
・山のように盛った※※の先端からスイッチの頭が・・(中は)どうなっとんじゃい!?
・読んでみたい、倉木けん作の野球コミック『ダイヤモンド』。DVDソフト発売時の特典にどうすか?(ただし6巻のみ入ってない(=^_^=))
・盆栽(梅の開花)やトロ(変色)で時間の経過を表現するのはなかなかイイ!
・「飛び出す犬」は恐かった!
・余りに寂しい「おひとりツイスターゲーム」
・(キッス(KISS)を思わせる)中年ヴィジュアル系バンド「CROW」のメイクしたボーカルは“ハーヴェイ・カイテル”入ってたかも?(=^_^=)
・松ちゃんって『遊星からの物体X(1982)』のファンなんやろか?

〜 こんなセリフもありました 〜

男「すいません、ここ、何処ですかねー!?」
 「帰りたいんですけどー?!」
 「何なんですかねー?」
 「あ、醤油ね・・って遅いんじゃあ!」
 「良っしゃあー!」
 「はいっ、くさ〜い!」
 「って言うか、今の何?」
 「・・無理やな!」

アントニオ「本当に強い者は、その力を見せずに隠してるのさ」

追記:いきなりブッシュ、オバマの2人の(合衆国)大統領の映像が出て来たのにはびっくり! ハリウッド作品以上に世界を意識しとるみたいや(=^_^=)

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2009年6月24日 (水)

☆『THE CODE/暗号』☆

23日(火曜)の夜。
仕事の帰りに、ミニシアター“ソレイユ”に寄り、小品を1本こなして来た☆
それは「怪作」のにほひすらもプンプンと香り立つ(⌒〜⌒ι)『THE CODE/暗号』なる邦画である。
これまでに(たぶんソレイユで)予告編をさんざみせられて来た覚えもあり・・「テンポの良さ」的なモノを直感的に感じ取ったワタシは「意外に“アタリ”かも?!」と妙な期待値を高めてもしまったのだが・・(=^_^=)

終戦から60年。上海郊外の某所には、旧日本軍(=大日本帝國陸軍省)の軍資金が隠されていると言う“巨大な金庫”がひっそりと、だが確実に存在していた。
が、その扉には「解読すれば“死”と言う褒章のみが与えられる」とされる、暗号式の複雑な錠が仕掛けられていたのである・・

川崎市に本拠を置く「探偵事務所5」は、その名すらが「5で始まる3ケタの数字」に置き換えられ呼ばれる、秘密探偵たちを擁する調査機関である。そして創立60周年を迎えた今、彼ら探偵を苦しめる事件が市内で同時多発的に巻き起こる。

映画館、工業地帯、駅構内、野球場など、多数の集まる公共の場に、それぞれ異なる“暗号”の仕掛けられた時限式液体爆弾が仕掛けられたのだ! 一部の施設は吹き飛び、多数の死傷者が発生する。
爆弾を仕掛けたテロ組織の要求は、政治犯の早急の解放だと言う。

テロ組織の要求を(当然ながら)突っぱねた公安警察の依頼を受け「探偵事務所5」の所長=501(佐野史郎)は、情報科学研究室の若き部長=507(尾上菊之助)に解読を命ずる。
女子高生=瞳(貫地谷しほり)に因数分解の個人指導をするかたわら、次々と爆弾に仕掛けられた暗号を見破ってゆく507!

いよいよ爆弾は、最後の1つを残すのみとなるが・・「174ケタの数字を5分以内に素因数分解しなければならない」と言う無茶な条件をクリアせずには解けないとされる暗号は“事務所内の全端末(100台)を集結し、演算にあたらせたとしても約3ヵ月かかる”と言う凄まじいモノだった・・

残り時間60秒! 507の弄ぶ(?)ルービック・キューブがバラバラに砕け、数字の刻まれしピースがテーブル上に散らばる・・

む〜ん・・色んな意味で「ブーツ飛んでた!」と言おうか「あちこちで(作品の構成)要素がシフトしまくってた」ってな感があったか(・ω・)
「協力:川崎市」と冒頭でババーン!と表示されてたこともあり、私的には川崎市内(=オールロケ)でストーリーの総てが展開⇒帰結するモノと考えてたんだが、、舞台はオープニングを経て、いきなし中国・上海に飛んじまう!(・ω・)

テキ集団は(川崎市のテロ組織を放ったらかしたままに)“青龍コンス”なる地下マフィアにとってかわるし「敢えて言うなら、この探偵事務所こそが主人公であると言えるかも知れない」とか紹介されつつ、事務所はほどなく上海支局(?)に移っちゃうし。。探偵ってばそこだと3人しかいないじゃん!(×_×)

おまけに序盤こそ「天才的&安楽椅子型な活躍を鮮やかにみせまくった」暗号探偵507が、(中盤以降で本格的に)大物俳優2名を迎えるにあたり、かなりその存在感の後退しちゃってた印象があったぞ?(やたらとあちこち動き回るし)

正直、佐野史郎さんあたりになると“助演”ドコロか“特別出演”“友情出演”レベルで事足りた気もしたな。

“初のアクション映画”って言われてる菊之助さんも、(表情以上に)その動きに“乏しきモノ”があり「2発ほどカッコ良く発砲シーンを披露してくれた」ぐらいがアクション面での関の山(?)だったと言えようか?

また「レトロ感」「ハードボイルド演出」などが総じて“泥臭い”ってのは、制作側が狙ってた以上の“濃ゆ〜さ”を放ってもおり・・まかり間違えば『ピストルオペラ(2001)』になっちゃいそうな“スベリ具合”と言えたかも。。

何故に川崎市を離れ、別天地(上海)に行っちゃったのか? を考えるに、、ひょっとしたら“ガンアクション”や“マフィア的な設定”を「不自然さなく」「思う存分に」描きたかっただけやないやろか? などと勝手な妄想を膨らませてもしまうワタシである(⌒〜⌒ι)

〜 こんなトコロも 〜

♦「日本探偵協会推薦」と冒頭でババーン!と表示されてた本作。探偵と言う職業の魅力が何処まで伝わるか? は正直、かなり微妙だと感じたが、、
♦『エニグマ』と言う(ドイツ軍も採用した)暗号制作機が登場してた! かなりしっかりしたレプリカモデル(?)が劇中で用いられてもおり、感心してたら・・エンドロールで“エニグマ(担当)”みたいなスタッフ名がクレジットされてて驚いた(・ω・)
♦元々はドラマ版あっての(今回の)劇場版制作、らしい本シリーズ。チョイ役ながら「津田寛治」「坂井真紀」「成宮寛貴」などの俳優陣が光ってた!(しかしドラマ版の方は、その存在すら知らぬワタシである)
♦中国では「表立っては探偵稼業が認められていない」と言うことだ。もっと“アカン稼業”が幾らもありそうな気もするが・・(←他意はありません(×_×))
♦上海支局内の壁には『探偵心得:安全第一、家内安全』と掲示されてた、、何とまぁ(⌒〜⌒ι)
♦複雑な(ハイテク系)探偵ツールが次々と登場する! ・・一方で、最も手の届きそうな装備は、507が帽子の中に仕込んでた鏡である(=^_^=)
♦上海を代表する犯罪組織「青龍コンス」のボス父子・・親父が「李」で息子が「小龍」って・・ふざけなさんな!(=^_^=)
♦プロデューサーに、御大(=^_^=)=宍戸錠の名もしっかり刻まれてた☆
♦「日本ルービック・キューブ協会」の名もクレジットされてた!(=^_^=)
♦御大2名の年齢設定は、明らかにおかしいと感じた。特に兄貴の方! 終戦時点で(若くとも)30歳代に見えたので、現代では90歳以上?? その弟分も、終戦当時は(靴磨き)小僧だったのに、今や兄貴以上に老け込んだはるし(⌒〜⌒ι)
♦“ガンファイト描写”や“キャラの言動”を眺めてて「嘘っぽいなぁ」とふと思えた“微妙な瞬間”があったり、また“脱力感”を感じたりしたモノだ。多分「核」となる部分に“何か”が欠けていたんだろう。
♦美蘭(メイラン:稲森いずみ)が「踊らない?」と507を誘うシーンが良かった☆ ワタシ自身、ずいぶん昔にとある女性に踊りを誘われたことがあったのだ。それを思い出し、少しウルッとなりますた(=^_^=)

〜 こんなセリフもありました 〜

507「一寸、失礼するよ」
   「解けない暗号は、ありません」
   「悪くは思わない。だが、お前だけは許さない」
   「暗号とは・・“隠された人の心”を誰かに伝える手段だと思います」
   「欲望と言う“甘い毒”なのだ・・この財宝は!」
   「私にも、解けない暗号がありました」

美蘭「一目見れば・・どんな男なのかは分かるわ」
  「男はみな、私にうそをつくのよ!」
  「そんなに見つめられると、恥ずかしいわ・・」
  「ホントにあたしを抱いて・・抱かれないと、愛情を感じられないわ」

※※「振り向いてはいけない・・この暗号のことは忘れなさい」
  「これで、私の戦争は終わる・・」
  「裏切り者には“死の制裁”しかない」
  「忠節と誠(まこと)を失った、今と言う時代こそが狂っているのだ!」
  「生き抜くためには、人だって殺す・・そうやって私は(今日まで)生きて来た」

小龍「親父、1つ質問しても?」
李「1つだけなら、許そう」

李「人は誰もが“宿命”と言うカゴの中にいる。この私もな」

吉岡「やってくれるかね?」
椎名「誠に誓って」

バーテン「枯れた樹ほど良く燃える、か・・」 ←妙に不敵なバーテンですた、、

美欄「探偵さん、踊れる?」
507「踊ったことはないが・・ステップは知っている」

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2009年5月26日 (火)

☆『重力ピエロ』☆

25日(月曜)。今日も案外すんなりと(?)仕事を終えることが出来たので、帰りに「元気あるし、1本行っとこ!」と思い付き、またまたミニシアター“ソレイユ”で新作邦画『重力ピエロ』を観て来た☆
(余り意識してなかったが、本日は“メンズ・デー”なので1000円ですた! 野郎万歳!(=^_^=))

宮城県仙台市。
この街では今、市民&警察の眼をかいくぐり、彼らをあざ笑うかのような放火事件が(5件)続いていた・・

遺伝子研究を専攻する、25歳の大学院生である兄=泉水(いずみ)(加瀬亮)、落書き消しのバイトをする弟=春(はる)(岡田将生)の奥野兄弟は、春のひと言「放火現場の近くに、必ず奇妙な落書き(グラフィティ・アート)が残されている・・!」から、新たな落書きを辿って放火魔を待ち伏せる計画を練る。
しかし放火魔は彼らの裏をかくように次なる事件を起こすのだった。

兄弟は次に、これまでの放火現場を再調査することに。
その結果、彼らは「単なる落書きに思えた」スプレーの文句(英字)と、界隈の看板(など)との間に“コドン表”と呼ばれる「遺伝子構造の“2重螺旋配列”を盛り込んだ高度な暗号」が盛り込まれている事実を探り当てる!

一方、奥野家には“交通事故(自損事故)で亡くなって久しい”母=梨江子(鈴木京香)を軸とした、父(小日向文世)ですら語ることを拒むような“24年前の、とある大きな事件”が濃い影を未だに落としていた。

過去と現在、時代を隔てた2つの“連続型事件”、そして父が兄弟に語った“大きな衝撃の事実”とは?

1つの兄弟、1つの家族、2つの事件、そして2人の父親・・を巡る物語が、いま奇跡の符合を見せる・・

うーん・・どうなんだろう? 映像表現や演出的には“必ずしも映像不可能”とまでは言えなかったんでは? と直感的に思ったワタシ。ただし、ロケ地である仙台市の地名や情景がバシバシ登場するので「仙台市の印象(治安や市民に対する)が悪くなるんでは?」と、そう言う“どっちでもエエこと”が妙に気にかかってしまった(・ω・)

“遺伝子”が事件のヒントとなって来る辺りから「放火犯の知能レベル」がかなり高度であろうことに気付かされる我々観客。それに伴い、犯人像も「彼」か「彼」か「彼」か「彼」か・・ぐらいに絞られて来る(・ω・)

が、一方で事件はもう1つの大きな“悪”の再登場を迎えることに! この辺りの「2つの事件」「2つの事件現場の類似性」には「おお!」と感心させられるものがあった。そこに気付くのは兄弟だけだったんだが、ネット全盛の現代ならば「趣味で過去と現在の事件の類似性を追ってる」ような探偵趣味なオタク野郎もいたりするんかも? とこちらも妄想がつい膨らんでしまう(=^_^=) 放火事件も過去の事件も、実際に死者が出ることは「ほぼ」なかったんだが、それ故、何だか事件がすぐに忘れ去られてしまう(しまった)であろうことが予測出来、何とも言えぬ複雑な気持ちにもなる(×_×)

組み立てはそこそこに面白いし、ダレ場なく進行して行く展開もなかなかなんだが・・私的には俳優陣に押し並べて“輝き”の不足していた印象があったか。

・加瀬亮:彼ならばすぐ“見当”が付いたように思うが。。にしても、観客に共感を与えるまでの表情(表現)に乏しかった感がある。
・鈴木京香:幼い(乳母車の)泉水に聞かせる「野菜の歌」がとても良かった! しかしながら、全体的に輝きがなかった。
・小日向文世:若い頃の小日向さんの髪型が、とにかく気になってしまった(⌒〜⌒ι) も少し、表面に歩み出て欲しかった気もしたが、この方が出過ぎると作品全体のバランスが狂うし・・難しいトコロなんだろう。
・渡部篤郎:本作のキーキャラがこの人! なんだが、もう1歩“底の深さ”を表現してくれたら、と感じたか。

終盤では、弟キャラがとある武器を振りかざすシーンがあるんだが・・そこのエッセンスだけを抜き出すと、まんま『サイン(2002)』におけるホアキン・フェニックスみたいやな〜と苦笑してしまった(=^_^=) 神の声が「振り切って!」とか(彼の)アタマの中で響いたんやろか?(=^_^=) 

〜 こんなことも感じたり 〜

♦劇中のサーカスは「木下サーカス団」らしい(・ω・)
♦「マイケル・ジョーダンのサインバット」なんて、実在すんの?(⌒~⌒ι)
♦「逢うべきでない相手」「知るべきでない真実」って、やはりあるのだと思う。
♦兄貴! ヤフ※でネット検索もエエけど、グ※グルもよろしおまっせ!
♦『ニコニコ殺人倶楽部』なんてサイトがあるの?!
♦壁に貼られたポスター絡みの演出は『ショーシャンクの空に(1994)』以来かも?
♦「国内の水」と「舶来の水」とで、火を消す効果が何処まで違うんか? と思いきや、、(・ω・)
♦“あのしと”の言動を辿るに、本作における「ガンジー」のような存在ではなかったか、と感じる。
♦“シトロエン2CV”“パンダトレノ”が眼を引いた☆
♦もろにソ※トバ※ク(携帯)の宣伝っぽい(音声)演出が入ってたような、、
♦今や、女性にとって「美醜の問題」など、もはやどうとでもなるような錯覚に陥ってもしまった(⌒~⌒ι) 本性とか言動、みたいなものは変わらないんだろうけど・・
♦後半からの“探偵役のシフトぶり”はちょっと面白い。
♦過去に大罪を犯した人物の絡ませ方が『ゴールデンボーイ(1998)』を連想させる。
♦「このバットはな、とっても貴重なんだぞ」とか何とか言いながら、父はきっと“それを与える時に”唇を触っていたんだろう(・ω・)
♦高所でガクガク状態となってるサーカス団のピエロ。。いざ“飛びまっせ!”って決意した瞬間の“ブランコの持ち方”が「あんた、プロですやん!」的な安心感を漂わせてくれてもいる(=^_^=)
♦99.7%と言う確率・・限りなく100%に近いが、、決して100%ではないんやね。。
♦ジャッキー主演の『デッドヒート(1995)』でも仙台の暗部(?)が描かれてたが、本作もなかなかに。。

〜 こんなセリフもありました 〜

泉水“春が、2階から、落ちて来た・・春と言うのは、弟の名前だ”

春「じゃ、行こう・・やっつけに」
 「別に、お前を助けたんじゃないよ」
 「こんなのはアートじゃない・・“素人芸”だ。俺の中の“ピカソ”が許さないよ」
 「ホントに深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」
 「“悪者退治”に欠かせないのが、兄貴とこのバットなんだ」
 「兄貴がいないと不安なんだよ・・俺はこう見えて億病なんだ」
 「もう1つ、行くよ」

父「おう、2人で遊んで来たのか?」
 「この情熱を他に向けたら、大物になるだろうなぁ」
 「眼の見える奴に、こんな(ローランド・カークのような)楽しい演奏は出来ないだろうさ」
 「※※よりも、退屈で死にそうだよ」
 「俺の頭の中に響いた神の声はこうだ・・“自分で考えろ!”
  ・・この言葉は“神の在り方”として、なかなか正しいよな」
 「俺たちは“最強の家族”だ」
 「大丈夫だよ、※※ことなんか怖くない」
 「嘘が下手だな」

ガンジー「人は生きる為に食べるべきであり、味覚を満足させるために食べるべきではない」
    「非暴力こそが最大の武器」
    「自分自身がこの世で見たい、と思う変化になりなさい」

母「“その場限りの安心感”が、人を救うことだってあるの」
 「泉水と春・・どちらも英語にすると“スプリング”なのよね」

母「あんなに楽しそうな顔をした人が落ちる訳ない。もし落ちたとしても無事に決まってる」
父「つまり、楽しそうに生きてれば“地球の重力”なんて消してしまえるんだよ」

※※「人の悪は、人の良心をはるかに超えるんだよ」
  「俺は“想像力の塊”なんだ」
  「ま“青春の1ページ”って奴だな」
  「恥を隠そうともしないんだな? お前の親は」

※「炎には浄化作用がある・・浄化してやるよ、お前のやってることも、お前自身も」

※「俺に隠れて、何かをやった・・そうだろ?」
※「何かって?」
※「悪いことだ」

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2009年3月26日 (木)

☆『新S0S大東京探検隊(2006)』☆

さる9日(月曜)の夜、衛星第2で観たのが“原作&キャラクター原案:大友克洋”が最大のウリ(恐らく)の、短編ノスタルジックSFアニメーション『新S0S大東京探検隊(2006)』であった。

何の予備知識もなかったワタシだが・・夏休みの東京を舞台に、オフ会的に集合した4人の少年たちが、広大なトウキョウの地下を探検する物語。

この導入部こそは、かなりワクワクさせられるんだが、、中盤以降で妙に登場人物が増え、いきなし“中途半端な群像劇をムリヤリ見せつけられる展開”となり、ちとゲンナリさせられた(×_×)

が、アニメ作品としての“ある程度の挑戦”が観る者にもひしひしと伝わって来るトコはあり、
・アニメーションで「ハンディカム映像」を表現
・JR沿線の風景など、やたらリアルな(現代)トウキョウの描写
は見所と言えたろうか。

後半で、旧(大日本帝国)陸軍の戦車が登場するんだが「その開け放たれた上部ハッチから、セーラー服姿の少女が半身をのぞかせ、それに並行してオレンジ色のJR車両が走る」って“図”は流石にもの凄いインパクトがあった(きっと作者が最も描きたかったシーンの1ツに相違あるまい)。
「セーラー服の少女がマシンガンを乱射する」ってな(往年の某邦画の)シチュエーションにも、決して負けてなかったと思う(・ω・)

ノスタルジックな骨格部分がなかなか良かっただけに、妙に自由度を下げ過ぎた中盤以降の展開が惜しまれるトコだ。

〜 こんなセリフもありました 〜

山下老人「誰じゃ、儂(わし)の室(むろ)に入る奴儕(やつばら)は?」
    「今こそ死して、御國(みくに)の鎮守(ちんじゅ)足らん!」

又吉「壊れたものは、直せば良いさ」
  「イイか、お前ら・・大きくなっても、地下に来るような大人にだけはなるなよ・・俺はダメだったけどな・・」

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2009年3月25日 (水)

☆『佐賀のがばいばあちゃん(2006)』☆

さる13日(金曜)の夜。『金曜ロードショー』で地上波再放送されたのが“波乱のお笑い芸人”島田洋七氏の(同名)自伝小説を原作とする『佐賀のがばいばあちゃん』であった。

「おや?」と感じるトコがあり、HDレコーダーを確認してみると・・2007年11月23日(金曜)に、同じ『金曜ロードショー』で“地上波初放送”された際に、しっかり録画してたのが見つかった(⌒〜⌒ι)
そこで「今夜の放送を機に、ちゃんと観ておこう!」と決意し、放送とほぼ同時刻に(=^_^=)早速(録画した方を)観始めたワタシである。

九州・博多へと向かう新幹線。間もなく広島に到着しようとするその車内に、スーツ姿の主人公(三宅裕司)の姿があった。
発車時間を迎え、広島駅からひとり乗り込んだ少年は、別れを済ませ、車窓の向こうに遠ざかってゆく母の姿にただ涙する・・
そんな少年の姿に、自身の若き日を重ね合わせる主人公。

そして物語は、昭和32年の夏、広島から幕を開けるのであった。

幼くして父を亡くし、広島で母(工藤夕貴)、兄と暮らしていた少年=昭広が、突然やって来た真佐子伯母さん(浅田美代子)に殆ど「騙される」形で佐賀へ連れて行かれる導入部。

母たち姉妹を育て上げたおばあちゃん(吉行和子)の、小柄だけどパワフルな言動に、当初こそ気圧される(=^_^=)主人公=昭広だったが・・次第にこのおばあちゃんの“がばい(=すごい)”生き様をリスペクトし始めるようになる・・

本作、適度な長さのエピソードを小気味良く積み重ねた感じの構成でもって、主人公が佐賀で過ごした(少年期の)8年間が描かれる。印象として、

・「佐賀ならでは!」ってなロケーションが伝わって来ず、インパクトが弱い。
・「ここぞ!」と言うヤマ場&泣かせ場にやや欠ける。
・現在と過去の“絡ませ方”がイマイチ美しくない(不自然で散漫な感さえある)。
・母親&兄&伯母のキャラの描き込みに不足がある。

ってな「マズい点」は見受けられたが、丁寧で飽きさせない(飽きさせにくい)作りは評価に値するかも知れない。

にしても「おばあちゃん」と劇中でさんざ言われつつ(結局、本名も良く分からなかったし)、年齢が「58歳」であることが判明もし、私的には「年齢的にちと違和感を感じるかもなぁ」と思ったりした(・ω・)

また、主人公に“野球の才能があった”って部分が中盤以降、やや大きく取り上げられて行くこととなるが・・
「チームメイトとの友情」「クラスメイトとの初恋」なんてな脚色はバッサリカットされており、残念(×_×)

世知辛い世の中、作品世界・・と身構えてもしまったが、意外と“根っからの悪人”の登場しなかった本作。
貧乏で何もなかった少年時代ではあるも、何もないが故に、代わりに“確かにあった何か”の存在を、そんな作品世界の隅々に感じた佳作でもある(・ω・)

〜 こんなセリフもありました 〜

ばあちゃん「ただぼうっと歩きよったら、がばい勿体なかろうが。
      こん世の中、拾うもんはあっても棄てるもんはなかとばい」
     「曲がった野菜も、切って煮てしまえば一緒」
     「川はがばい良かスーパーマーケットばい、配達までしてくれると」
     「大は小を兼ねる」
     「けちはいかんが、節約は天才ばい」
     「何ね、お金かかるとね・・ やめときんしゃい」
     「気のせいばい、腹減ったと思うけん食べとうなる、まだ減っとらんと思えば減っとらん」
     「靴が減る、裸足で走らんか」
     「いかん、人様の世話にはならん!」
     「貧乏には“暗い貧乏”と“明るい貧乏”の2通りある」
     「うちは先祖代々の貧乏やから自信ば持て」
     「今のうち貧乏ばしとけ」
     「貧乏で良かったろ?」
     「親にとって、おらん方がいい子供なんか、おるわけなかろうが」
     「人に気付かれんようにやるのが、本当の優しさ」
     「辛い話は夜するな、どんなに辛い話も・・昼したら、大したことない」
     「勉強ばっかしてるとくせになるよ」
     「普段は何も買わん、ばってん、買うときは一番良かもんしか買わん」

追記1:「出てはるらしい」と聞いてた故・緒形拳さん。“特別出演”として豆腐屋のおじさん役で、確かにちょっと出たはりました☆
追記2:教師役の山本太郎がなかなか良かった! 殆ど名前すらなかったのが惜しいトコロだ。
追記3:伯母が主人公に言った「広島におったら、あんたの教育に悪かけん」なるセリフは、当時の広島を知る人々にはどう聞こえたんだろ?
追記4:川で、流れて来る野菜だかを拾うばあちゃん&昭広少年。右から左にやや長回しされるシーンで、手前の「柱」が次々にパスされて行くカメラワークが結構気に入った(=^_^=) やってることはきっと基本的なんだろうけど、何だか「見せてくれる」映像演出である☆

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2008年11月17日 (月)

☆『忍/SHINOBI(2005)』☆

14日(金曜)の夜。この日は梅田へ出て、劇場で『私が2度愛したS』を観て来たのだが・・帰宅してから、地上波放送(←確か「初」ではなかったと記憶している。前回も録画し損なったもんで、、)されてた『忍/SHINOBI』を後半から観た。

・原作は山田風太郎の人気忍者小説。
・(当時?)最新鋭の特撮技術による映像化。
・製作にあたり「ファンド(基金)」の設けられた「商業意識の高い」作品。
・どうやら上記の「邦画初(?)の映画ファンド」は失敗に終わったらしい。

ぐらいの知識しかなかったが、後半から観てもそれなりに物語の流れを掴めた感もし、その分かり易さにこそ「う〜ん・・」と唸らされてしまった(別な意味で)。

伊賀と甲賀の忍者2大勢力が死闘を始め、そのまっただ中に放り込まれる、両里の“若頭目”である(?)恋人たち(オダギリジョー&仲間由紀恵)の悲恋の行方が描かれる・・

テレビを点けた途端に、オダギリと「気持ち悪い化粧をした変な悪役のしと」の戦っているシーンが始まっていた。う〜ん・・何か観たことあるしとやな〜、少なくとも平幹二朗ではないな〜(←変な化粧をしてるおっちゃんを観ると、すぐ平幹二朗さんかどうかが気になってしまうワタシ(=^_^=))と思ってたら・・死闘がたちまち終わってしまい、次の瞬間に

「あ、椎名桔平さんやったんや・・」と気づいた。
う〜ん・・そのメイク&キャスティングでは「妖艶」的なキャラを描くにはかなりキッツイィーもんがあったのでは? と。

続くシーンで、突然に生き返った(?)椎名さんと、現れた黒谷友香さん演じる“妖艶なくのいち”との激闘が始まったりもし、彼が“いきなし生き返った、その理由”も詳しく掴めぬままに、またもや戦いが終わってしまった、、(⌒〜⌒ι)

終盤では、忍者の“隠れ里”が徳川家康の配下に痛め付けられる展開となったが・・
♦“隠れ里”が如何にも「郊外の山間部(奥多摩とか?)の採石場にセットをこしらえました」的な造型。更に爆発も予定調和的。
♦家康の配下にしては、本陣の規模や雰囲気がどっか寂しい。

ってのが映像的に妙に気になった。何だか「製作費の残りを気にしながら、とにかく投資家各位への責任があるし、くじけず撮り続けました」ぽい印象が画面全体から漂って来るのだ・・

ラスト近くで、オダギリと仲間の悲しい決着が描かれもするが・・超人的な(素早い)動きで斬りまくる力を備えたオダギリに対し「“忍の頭領”と言う役柄でなく“1人の(フツーの)女優”としての所作(=走り方)」で向かって行く仲間さんの動きには、どうにも失望感の高まるのが止められなかった(×_×)

「2005年度・文春きいちご賞」の堂々1位に輝いた本作!(同賞がどんな賞かは、各自ウィキなどでご確認下さいね(=^_^=) 因みに“きいちご”を英訳すると“ラズベリー”となります(=^_^=))

映画そのものより、本作に“夢”を託した(個人)投資家のみなしゃんをインタビューして回る・・みたいな“スピンオフ”的ドキュメンタリー作品なんぞを、ぜひ観てみたいなぁ〜などと思ったりした(⌒〜⌒ι) ←茶化して済みません、、

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2008年10月 8日 (水)

☆『酒井家のしあわせ(2006)』☆

8日(水曜)の夜、衛星第2で放送されたものを鑑賞。
“四方を山に囲まれた”関西圏の地方都市(←モロに田舎っぽい)を舞台に(ロケ地は三重県伊賀市だった☆)、父親(ユースケ・サンタマリア)の突然のカミングアウト&家出に揺れる、おかん(友近)がバツイチなファミリー・・酒井家の人々が崩壊の危機にさらされつつ、次第に再生して行く道のりが描かれる佳作。

夫婦を演じてるのがユースケ&友近ってことで、キャスト的に(第一印象で)余りピンと来るものがなく(ファンの方、済みません)メモなしダラダラ鑑賞とした訳だが、思ってたより「軽くてベタながらも真面目な」その物語世界には少なからず好感を持った。

語り手でもある一家の長男=次雄(つぐお)の言葉を借りれば・・“ショボい!”のひと言に尽きるストーリーなんだが(=^_^=)、巧くいきそうな恋愛が結局はしょっぱく終わったり、無関心っぽいおかんの言動が、なかなかに「役者やのォ!」であったことが分かったりし、ほぼ全篇を通じ飛び交う“ベッタベタな関西弁の迫力”も手伝ってか(=^_^=)、思ったよりは吸引力があった。

ただ、ちと惜しかったのは、次雄の妹である、おかっぱ頭の光ちゃんだろうか。
もうちょい、本筋に絡んでくれると「巧い!」と思えたんだが、どうにも「添えもん」的なキャラに終わってしまってる感が強かったよ〜な・・

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