☆『300/帝國の進撃【2D字幕版】』☆
これまた、古い記事となり誠に恐縮であります(×_×)
6月22日(日)の夕刻。
ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で観て来たのは、前作に於ける衝撃的な(でも誰もが“観る前”から分かってる)エンディング以降の展開が(うっすらとながら)気になってた『300(2007)』の続編『300/帝國の進撃』である。
ヴィジュアル面での“凄まじさ”って部分に限っては、前作で既に「完成の域」に達してたように感じたんだが、前作が(良くも悪くも)“断片的な描かれ方をしてた”ため(鑑賞当時は気にならなかったが、良く考えたらそうだった)、その辺りを「補完」する意味では、続編製作の意義はあったように思う。
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半世紀にも及ぶ、アケメネス朝ペルシアによるギリシア遠征「ペルシア戦争(紀元前499〜449年)」に材を取り、描いたシリーズの第2弾。
・・
紀元前480年8月。スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)率いる300人の親衛隊が、山岳と荒海に挟まれた街道「灼熱の門(Hot Gate)」でクセルクセス王(ロドリゴ・サントロ)率いるペルシア帝国の100万の「不死の部隊」を迎え撃ち、両軍は激突する。
わずか300人ながらも奮戦し、クセルクセス王を驚愕させるスパルタ軍の精鋭ら。しかし遂にレオニダスは倒れ、スパルタ軍もまた玉砕してしまう・・ 「テルモピュライの戦い」
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ほぼ同じ頃、エウボイア北岸(ギリシア東部)を舞台に、テミストクレス将軍(サリヴァン・ステイプルトン)の統率するアテナイ海軍(300隻)と、アルテミシア(エヴァ・グリーン)が海軍司令を務めるペルシア艦隊(数千隻)がエーゲ海で激突する・・ 「アルテミシオンの海戦」
アルテミシアはギリシア人の血を引く孤児だったが、武勲によりダレイオス王に“養女”として迎え入れられる。彼女は、父たる王の死に際し、悲観に暮れる義兄・クセルクセスに“復讐”の感情を植え付け、彼が「神王」とし生まれ変わる(?)きっかけを造った人物でもあった。
艦隊の規模では圧倒的に不利なアテナイ海軍。スパルタ王妃・ゴルゴ(レナ・ヘディ)を筆頭に、近隣諸国に対し援軍を要請するアテナイだが、なかなか“ギリシア連合軍”としてのまとまった兵力に欠いていた。
そんな中、テミストクレスは知略を尽くした戦術で、ペルシア艦隊に立ち向かわざるを得なくなる。
※
歴史的背景が、前作以上に複雑な印象なので(⌒〜⌒ι) ウ※キペディアで(慎重に)確認しつつの記事作成。。にしても「アルテミシオンの海戦」で調べたトコロ、ペルシア艦隊の指揮官とし名の挙げられていたのは「アリアビグネス」「プレクサスペス」「メガバゾス」「アカイメネス」なる4人だったが・・お前ら、誰1人、本作で登場してねぇじゃん! みたいな(・ω・)
因みに、本作ではアルテミシアが総司令として君臨し、その下に「バンダリ将軍」「カシャニ将軍」と言った“悲しい末路の透けて見える”指揮官が「線香花火」の如く、短い生命を散らして行くのだった(×_×)
元々の出来事が古過ぎる故(?)、色々と“演出のやりよう”もあったんだろうけど、実際には「ダレイオス王の戦死(テミストクレスの矢)」「アルテミシアの半生」「神格化を遂げるクセルクセス」とか、、結構ハデ&やりたい放題に演出しちゃってた感がアリアリ。
それを持ってしても、前作の放った「強烈なインパクト」には遠く及ばなかったんだけど、、
私的には「前作と同時進行の物語」だった点に対しては素直に高評価を与えたいトコなんだが、一方で「『0(無)から1』の世界観(テイスト)を造り上げた前作のインパクトに比べ、総てが“大人しくて想定内”であり、総じてもの足りなかった」「主人公の率いる軍勢が“理知的”であり“狂ってなかった”点で面白味に欠けてた」「それ故、主人公らに“悲壮さ”“鮮烈さ”が殆ど漂ってなかった」と感じてしまった次第。
その辺りも考慮した結果、ザック・スナイダー(前作の監督)自身は「メガホンを執らぬ決意」を下したんやろか?(今回は脚本・製作のみで、ノーム・ムーロと言うしとが監督)・・とまで邪推してしまいそうになるワタシ。
サントロ様の存在感もすっかり後退しちゃってたし、何とも「残念」な仕上りでございました。
〜 こんなトコも 〜
・ちゃんとジェラルド・バトラーが登場してくれ、嬉しかった。まぁでも、映像群は「前作からの流用」やろかね。
・調子づいて(?)、このままの勢いで3作目も製作されそな気がするが・・観に行くかどうかは微妙やねぇ。
・クセルクセス王の「変貌」に至る経緯が描かれてて、良かった。決して最初から“あんな容姿”じゃなかったんやね。。 にしても、いきなり身長が伸びたもんですなぁ。
・本作の定義では「神となる=全身の体毛が1本も無くなる」って事らしい(×_×) ・・困った(いや、お前が困らんでも)
・密かに期待してた“奇抜な巨大動物(ゾウ、サイ)”や“珍奇な兵士(例:両腕が刃物になってるデブ男)”なんかは出て来なかった。
・海中に“奇妙な肉食魚”がいっぱい泳いでたが、アレは“夢の中のクリーチャー”だったんやろかね。「実在する生き物」を思い浮かべたのかどうか、が良く分からん(・ω・)
・エヴァ様のおっぱいが拝めるんだけど、あまし興奮しなかった(×_×)
・中盤に於ける、某船室での「荒々しいセク〜スシーン」は「本作の品質をただただ下げている」だけにしか思えなかった。
・ゴルゴ王妃が、やたらと果敢かつ強かった! そないに先陣切らんでも、、
・「せむし野郎(トラキスのエフィアルテス)」と「息子戦士」のその後が気になる。
・賢いし、度胸もあるし、強かったけど・・アクのなかった主人公。
・エヴァ・グリーン+ジョシュ・ブローリンの共演で『未来惑星ザルドス(1974)』のリメイクを製作してくれたら観てみたいかも!
・「キムメリオスの布」ってどんな布なんだいっ?
・(洞窟から戻った時)側近が総て殺され、いなくなってた事を、クセルクセスはどう解釈したんやろ?
・性行為を「怒りと汗ばむ肉体の悦楽」と言い換えると、確かに“何となく文学的な響き”が・・(⌒〜⌒ι)
・「2刀流」で戦ってたアルテミシア。剣技としては圧倒的に有利だと思われるが・・
・「アルテミシアvsゴルゴ王妃」ちぅ一騎討ちも観てみたかった。
・船上から騎馬状態で飛び出す・・と言う作戦は確かに意表をついてて素晴らしい!(直前まで、船倉で興奮しとったんやろかね)
・本作で最高に素晴らしかった映像はエンディング! エンドロールの背景で、幾つかのハイライトシーンが「影絵調で再現」されるんだが、これらが素晴らしかった!
〜 こんなセリフも 〜
テミストクレス「暴君との話合い等、成功するものか」
「農兵には良く喰わせてやれ。だが酒は止せ。
そして剣の訓練を」
「心を強く持て。魂の声を聞け。
今こそ我等の勇気が試される」
「もし戦いの中で、迷いや諦めの気持ちが生じたら、
隣で戦う仲間を観ろ。其れが戦う理由だ」
「全力で、仲間の為に、家族の為に、
そして祖国ギリシアの為に戦え!」
「是だけは忘れるな。初陣(ういじん)で死ぬなよ」
「舳先は強いが、横っ腹は弱いぞ」
「攻撃!(Attack!)」
「スパルタ軍が加わる迄は持たせなければ」
「かかれ!(Now!)」
「息子を叱るな」
「其の怒りは敵に取っておけ」
「初めからそう言え」
「家族を持つ暇など無かった」
「我が情熱は“お前に勝つ事”に注いで来た」
「次は全力で襲って来るぞ」
「船を棄てろ! 海に飛び込め!」
「明日は倍の力で戦え」
「父の魂が付いているぞ」
「“喜んで友の死を受け容れている”とでも?」
「アテナイの力を知らしめよ」
「彼らの死が皆を1ツにする」
「アテナイは屈せず!」
「服従より自由の為の死を!」
「お前の父は“立派な戦士になった”と」
「もはやどんな作戦も奇策も無い」
「是でようやく剣を置ける」
「退路の無い事は分かっている」
「全力で戦え! 栄光を掴め!」
「今こそ、いざ地獄へ!」
アテナイ人「我等は農民の集まりだ」
スパルタ人「我等は余所者を嫌う」
「敬愛される為に偉業を成せ」
「戦場で死ぬのは祖国の為」
ゴルゴ「此処は最強戦士の生まれる地」
アルテミシア「静かに!(Silence!)」
「生れはギリシアだが、心はペルシア人」
「是が“ギリシア名物”の荒天か」
「訊こうではないか(Tell me.)」
「黙れ!(Enough!)」
「敗北はうんざり」
「“私の視線を逸らさぬ者”は好かぬ」
「敗戦にではなく、お前達に失望した」
「何故、勝てぬ?」
「今夜は殺さぬ」
「セ※クスより上手ね」
ダレイオス「卑しいギリシア人等放っておけ」
副官「戦え、我が息子よ(Fight on,Boy.)」
アルテミシア「其方は“最強の戦士”とか」
戦士「そう言う貴女は“東海の売女”とか」
アルテミシア「直ぐに片付く保証は?」
バンダリ「此の生命にかけて」 ←言っちゃったね、、
バンダリ「我々の負けです」
アルテミシア「負けたのはお前さ」
若者「擦り傷です」
テミストクレス「よし、信じよう」
アルテミシア「船にも、貴殿にも感服した」
テミストクレス「そちらこそ、お優しい」
アルテミシア「10年前の戦いでは、
多くの奇跡を起こしたと聞いている」
テミストクレス「しかし、噂とは大袈裟に伝わるもの」
アルテミシア「仲間にならぬか(Join me.)」
テミストクレス「断わる(No.)」
アルテミシア「“無条件の自由”を与えよう」
テミストクレス「断わる」
クセルクセス「神王(God King)である此の私に指図を?」
アルテミシア「“安全な玉座”から黙って見物してるがいいわ」
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