2014年7月13日 (日)

☆『300/帝國の進撃【2D字幕版】』☆

これまた、古い記事となり誠に恐縮であります(×_×)

6月22日(日)の夕刻。
ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で観て来たのは、前作に於ける衝撃的な(でも誰もが“観る前”から分かってる)エンディング以降の展開が(うっすらとながら)気になってた『300(2007)』の続編『300/帝國の進撃』である。

ヴィジュアル面での“凄まじさ”って部分に限っては、前作で既に「完成の域」に達してたように感じたんだが、前作が(良くも悪くも)“断片的な描かれ方をしてた”ため(鑑賞当時は気にならなかったが、良く考えたらそうだった)、その辺りを「補完」する意味では、続編製作の意義はあったように思う。

半世紀にも及ぶ、アケメネス朝ペルシアによるギリシア遠征「ペルシア戦争(紀元前499〜449年)」に材を取り、描いたシリーズの第2弾。

・・

紀元前480年8月。スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)率いる300人の親衛隊が、山岳と荒海に挟まれた街道「灼熱の門(Hot Gate)」でクセルクセス王(ロドリゴ・サントロ)率いるペルシア帝国の100万の「不死の部隊」を迎え撃ち、両軍は激突する。

わずか300人ながらも奮戦し、クセルクセス王を驚愕させるスパルタ軍の精鋭ら。しかし遂にレオニダスは倒れ、スパルタ軍もまた玉砕してしまう・・ 「テルモピュライの戦い」

・・

ほぼ同じ頃、エウボイア北岸(ギリシア東部)を舞台に、テミストクレス将軍(サリヴァン・ステイプルトン)の統率するアテナイ海軍(300隻)と、アルテミシア(エヴァ・グリーン)が海軍司令を務めるペルシア艦隊(数千隻)がエーゲ海で激突する・・ 「アルテミシオンの海戦」

アルテミシアはギリシア人の血を引く孤児だったが、武勲によりダレイオス王に“養女”として迎え入れられる。彼女は、父たる王の死に際し、悲観に暮れる義兄・クセルクセスに“復讐”の感情を植え付け、彼が「神王」とし生まれ変わる(?)きっかけを造った人物でもあった。

艦隊の規模では圧倒的に不利なアテナイ海軍。スパルタ王妃・ゴルゴ(レナ・ヘディ)を筆頭に、近隣諸国に対し援軍を要請するアテナイだが、なかなか“ギリシア連合軍”としてのまとまった兵力に欠いていた。

そんな中、テミストクレスは知略を尽くした戦術で、ペルシア艦隊に立ち向かわざるを得なくなる。

歴史的背景が、前作以上に複雑な印象なので(⌒〜⌒ι) ウ※キペディアで(慎重に)確認しつつの記事作成。。にしても「アルテミシオンの海戦」で調べたトコロ、ペルシア艦隊の指揮官とし名の挙げられていたのは「アリアビグネス」「プレクサスペス」「メガバゾス」「アカイメネス」なる4人だったが・・お前ら、誰1人、本作で登場してねぇじゃん! みたいな(・ω・)

因みに、本作ではアルテミシアが総司令として君臨し、その下に「バンダリ将軍」「カシャニ将軍」と言った“悲しい末路の透けて見える”指揮官が「線香花火」の如く、短い生命を散らして行くのだった(×_×)

元々の出来事が古過ぎる故(?)、色々と“演出のやりよう”もあったんだろうけど、実際には「ダレイオス王の戦死(テミストクレスの矢)」「アルテミシアの半生」「神格化を遂げるクセルクセス」とか、、結構ハデ&やりたい放題に演出しちゃってた感がアリアリ。
それを持ってしても、前作の放った「強烈なインパクト」には遠く及ばなかったんだけど、、

私的には「前作と同時進行の物語」だった点に対しては素直に高評価を与えたいトコなんだが、一方で「『0(無)から1』の世界観(テイスト)を造り上げた前作のインパクトに比べ、総てが“大人しくて想定内”であり、総じてもの足りなかった」「主人公の率いる軍勢が“理知的”であり“狂ってなかった”点で面白味に欠けてた」「それ故、主人公らに“悲壮さ”“鮮烈さ”が殆ど漂ってなかった」と感じてしまった次第。

その辺りも考慮した結果、ザック・スナイダー(前作の監督)自身は「メガホンを執らぬ決意」を下したんやろか?(今回は脚本・製作のみで、ノーム・ムーロと言うしとが監督)・・とまで邪推してしまいそうになるワタシ。

サントロ様の存在感もすっかり後退しちゃってたし、何とも「残念」な仕上りでございました。

〜 こんなトコも 〜

・ちゃんとジェラルド・バトラーが登場してくれ、嬉しかった。まぁでも、映像群は「前作からの流用」やろかね。
・調子づいて(?)、このままの勢いで3作目も製作されそな気がするが・・観に行くかどうかは微妙やねぇ。
・クセルクセス王の「変貌」に至る経緯が描かれてて、良かった。決して最初から“あんな容姿”じゃなかったんやね。。 にしても、いきなり身長が伸びたもんですなぁ。
・本作の定義では「神となる=全身の体毛が1本も無くなる」って事らしい(×_×) ・・困った(いや、お前が困らんでも)
・密かに期待してた“奇抜な巨大動物(ゾウ、サイ)”や“珍奇な兵士(例:両腕が刃物になってるデブ男)”なんかは出て来なかった。
・海中に“奇妙な肉食魚”がいっぱい泳いでたが、アレは“夢の中のクリーチャー”だったんやろかね。「実在する生き物」を思い浮かべたのかどうか、が良く分からん(・ω・)
・エヴァ様のおっぱいが拝めるんだけど、あまし興奮しなかった(×_×)
・中盤に於ける、某船室での「荒々しいセク〜スシーン」は「本作の品質をただただ下げている」だけにしか思えなかった。
・ゴルゴ王妃が、やたらと果敢かつ強かった! そないに先陣切らんでも、、
・「せむし野郎(トラキスのエフィアルテス)」と「息子戦士」のその後が気になる。
・賢いし、度胸もあるし、強かったけど・・アクのなかった主人公。
・エヴァ・グリーン+ジョシュ・ブローリンの共演で『未来惑星ザルドス(1974)』のリメイクを製作してくれたら観てみたいかも!
・「キムメリオスの布」ってどんな布なんだいっ?
・(洞窟から戻った時)側近が総て殺され、いなくなってた事を、クセルクセスはどう解釈したんやろ?
・性行為を「怒りと汗ばむ肉体の悦楽」と言い換えると、確かに“何となく文学的な響き”が・・(⌒〜⌒ι)
・「2刀流」で戦ってたアルテミシア。剣技としては圧倒的に有利だと思われるが・・
・「アルテミシアvsゴルゴ王妃」ちぅ一騎討ちも観てみたかった。
・船上から騎馬状態で飛び出す・・と言う作戦は確かに意表をついてて素晴らしい!(直前まで、船倉で興奮しとったんやろかね)
・本作で最高に素晴らしかった映像はエンディング! エンドロールの背景で、幾つかのハイライトシーンが「影絵調で再現」されるんだが、これらが素晴らしかった!

〜 こんなセリフも 〜

テミストクレス「暴君との話合い等、成功するものか」
       「農兵には良く喰わせてやれ。だが酒は止せ。
        そして剣の訓練を」
       「心を強く持て。魂の声を聞け。
        今こそ我等の勇気が試される」
       「もし戦いの中で、迷いや諦めの気持ちが生じたら、
        隣で戦う仲間を観ろ。其れが戦う理由だ」
       「全力で、仲間の為に、家族の為に、
        そして祖国ギリシアの為に戦え!」
       「是だけは忘れるな。初陣(ういじん)で死ぬなよ」
       「舳先は強いが、横っ腹は弱いぞ」
       「攻撃!(Attack!)」
       「スパルタ軍が加わる迄は持たせなければ」
       「かかれ!(Now!)」
       「息子を叱るな」
       「其の怒りは敵に取っておけ」
       「初めからそう言え」
       「家族を持つ暇など無かった」
       「我が情熱は“お前に勝つ事”に注いで来た」
       「次は全力で襲って来るぞ」
       「船を棄てろ! 海に飛び込め!」
       「明日は倍の力で戦え」
       「父の魂が付いているぞ」
       「“喜んで友の死を受け容れている”とでも?」
       「アテナイの力を知らしめよ」
       「彼らの死が皆を1ツにする」
       「アテナイは屈せず!」
       「服従より自由の為の死を!」
       「お前の父は“立派な戦士になった”と」
       「もはやどんな作戦も奇策も無い」
       「是でようやく剣を置ける
       「退路の無い事は分かっている」
       「全力で戦え! 栄光を掴め!」
       「今こそ、いざ地獄へ!」

アテナイ人「我等は農民の集まりだ」

スパルタ人「我等は余所者を嫌う」
     「敬愛される為に偉業を成せ」
     「戦場で死ぬのは祖国の為」

ゴルゴ「此処は最強戦士の生まれる地」

アルテミシア「静かに!(Silence!)」
      「生れはギリシアだが、心はペルシア人」
      「是が“ギリシア名物”の荒天か」
      「訊こうではないか(Tell me.)」
      「黙れ!(Enough!)」
      「敗北はうんざり」
      「“私の視線を逸らさぬ者”は好かぬ」
      「敗戦にではなく、お前達に失望した」
      「何故、勝てぬ?」
      「今夜は殺さぬ」
      「セ※クスより上手ね」

ダレイオス「卑しいギリシア人等放っておけ」

副官「戦え、我が息子よ(Fight on,Boy.)」

アルテミシア「其方は“最強の戦士”とか」
戦士「そう言う貴女は“東海の売女”とか」

アルテミシア「直ぐに片付く保証は?」
バンダリ「此の生命にかけて」 ←言っちゃったね、、

バンダリ「我々の負けです」
アルテミシア「負けたのはお前さ」

若者「擦り傷です」
テミストクレス「よし、信じよう」

アルテミシア「船にも、貴殿にも感服した」
テミストクレス「そちらこそ、お優しい」

アルテミシア「10年前の戦いでは、
       多くの奇跡を起こしたと聞いている」
テミストクレス「しかし、噂とは大袈裟に伝わるもの

アルテミシア「仲間にならぬか(Join me.)」
テミストクレス「断わる(No.)」

アルテミシア「“無条件の自由”を与えよう」
テミストクレス「断わる」

クセルクセス「神王(God King)である此の私に指図を?」
アルテミシア「“安全な玉座”から黙って見物してるがいいわ」

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2014年1月14日 (火)

☆『47RONiN【2D字幕版】』☆

ハナシは遡って、1月3日(金曜)。

ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”に出掛け、観て来たのは・・久しぶりの(?)キアヌ君主演による“オリエンタル(東洋風)時代劇ファンタジー”『47RONiN』だった。

公開時期も末期に差し掛かってるのか「1日に2回のみ上映」の時間設定となっており、本作のポ※コツさ、、いや、集客パワーの限界みたいなモノがうっすらと感じ取れてしまったり(・ω・)

キアヌ・リーヴスと言えば、劇場(のスクリーン)で彼を観るのは『地球が静止する日(2008)』以来かな、と記憶している。その後『フェイク・クライム(2011)』にも主演したはるが、そちらは未見なワタシ(・ω・)

我等がニッポンジンの“魂の物語”である(のか?)『忠臣蔵』に着想を得た、ト※デモ作、、いや、妖術ファンタジーもの・・そんな風に割り切って考えて観た方が、色々とストレスを感じる事もなく楽しめ、よほど精神的に良い気がするネ(=^_^=)

かつて“鎖国時代”の日本は、海外の国々にとって長らく“謎と神秘の地”と考えられていた。

国内で競い合う“藩主”の頂点に君臨するのは、絶対君主である徳川幕府・第5代将軍=綱吉。
そして“主君と藩の秩序を護る”のは、刀に生きる“侍”たちの使命だった。

もしも主君を失ったり、忠義に欠けるとされた場合・・“侍”は "浪人"の身に堕ち、恥にまみれた。

これから語られる“47士の物語”こそは「“真の侍の魂”を知る物語」である・・

・・

播州国・赤穂藩。
深い霧と竹林に覆われた“天狗の郷”から逃げて来たと言う異端の少年は“鬼子”と蔑まれながらも、藩主・浅野内匠頭(田中泯)の庇護(?)を受け、郊外の小屋にひっそりと暮らす事を赦される。

浅野のひとり娘=ミカに愛され、逞しい青年(?)に成長した“鬼子”は「魁(カイ)」と名乗り、世話になった浅野父娘の恩義に報いたいと言う気持ちを募らせていた。

藩主・浅野の腹心の家臣=筆頭家老・大石内蔵助(真田広之)たち赤穂藩士には、冷遇され続けるカイ(キアヌ)であるも・・美しく成長したミカ姫(柴咲コウ)との間には、互いにプラトニックながらも“相思相愛”の感情が長く静かに続いていた。

そんなある日、赤穂藩に将軍・徳川綱吉(田川“ケイリー”洋行)が訪れる事となる。

将軍を歓待すべく開催された「武技競べ大会」に於ける失態、そしてその夜、ご乱心(=錯乱)状態の浅野が(客人とし招かれていた)隣国・長門藩の領主・吉良義央(浅野忠信)の寝所を襲い、斬り付けた事により、遂に綱吉は浅野に対し“切腹”を言い渡す。

しかしそれは、吉良が側室であるミヅキ(菊地凛子)に命じ、浅野に“妖術”をかけさせたもの・・つまりは“策略”に嵌められた結果であった。

浅野の自害(切腹)同様、主だった赤穂藩の家臣らもまた“侍”としての身分(地位)を剥奪され“浪人”の立場となった上、吉良に「藩外追放」を言い渡されてしまう。

・・

そして刻は経ち・・まんまと赤穂藩を手中にした吉良の命で“地下牢”に閉じ込められていた大石は、1年ぶりにようやく解放される。大石はカイを手始めに、綱吉に禁じられた“仇討ち”を果すべく、死罪(斬首)覚悟で「かつての家臣たち」を集めようとするのだが・・

一方、大石らの動きをいち早く察知した吉良は、ミヅキに命じ、その妨害を画策し始めるのだった。

何となく、演出面に対し「今更『ラストサムライ(2003)』路線ですかい?」とついついツッコんでしまいたくもなる、本作。
「サムライの時代に於ける美談」にスポットを当て、ファンタジック活劇な味付けを施し、日米の豪華出演陣を充てがい、それなりに無難な企画(物語、作品)に仕上げよう・・と頑張ったアイデア&努力は分からんでもないのだが・・如何せん「アクション部分」「ドラマ部分」の双方に特筆すべき要素がさほど見受けられず、、従って“好評すべきポイント”も見当たらない・・って感じ。

山や海や大地と言った、劇中映像を眺める限り「江戸時代のニッポン」とは到底思えぬ(異国の)情景が広がってるし、、“魔物”と言おうか“幻獣”と言おうか「6ツほど(?)の眼球を持つ、ワケ分からんでっかい“獣(じゅう)”」が、我が物顔で(赤穂藩の)領内で暴れ回ってたり。

一方、隣国=長門藩の城下を空撮っぽく捉えたショットは、何と言おうか「これ・・ミニチュアとちゃうん?」と突っ込まざるを得ない“残念な”映像的完成度なのであった(×_×)

“天狗の郷”なる未開の地(?)を何時までも調査(⇒統治)しないまま放置(?)し続けてる領主=浅野の「凡君ぶり」もちょっとアレだし、対する吉良の方も、手にした駒(=有能な家臣)が「ミヅキ」「巨大な鎧武者」ぐらいしかおらず・・どちらの藩主についても「正直、主君には持ちたくない」気持ちや不安感が、観てて高まってしまう(⌒〜⌒ι)

上映時間が120分近くもあって長く感じるし、それなりに期待してた「吉良公の壮絶な悪党っぷり」「カイとミカ姫の恋愛劇」などの要素にも、さほど注力されてた印象はなかった。

『地球が静止する日』を観た(あの)日と同様、キアヌファンとしてガッカリし、『ウルヴァリン:SAMRAi(2013)』を観た(あの)日と同様、真田ファンとしてガッカリさせられるワタシだった(×_×)

〜 こんなトコも 〜

・浅野君の演じるのが「“浅野”役でなく“吉良”役」と言うややこしさ(⌒〜⌒ι)
・何となく田中泯さんの方が「吉良役」に向いてた気もした。
・「浅野役」を真田さんが演じてた作品もあったよなぁ・・と考えて思い当たったのは『忠臣蔵外伝/四谷怪談(1994)』だった。
・(ミカ姫の着る)着物の“衿部分”を高くしたデザインが印象的だった。コスチュームデザイナーはペニー・ローズさんってしと。
・カイの「フェンシング的な突き攻撃スタイル」がカッコ良かった。隆慶一郎の時代劇小説『鬼麿斬人剣』の主人公を(何故だか?)思い出してしまった(=^_^=)
・“天狗”が出て来ると思いきや・・只の“妖怪ぬらりひょん”だった。
・ラストでは、キアヌも「アレ」な御沙汰に、、 あの身体能力があれば、将軍家すら滅ぼせたろうに、、
・「武技競べ大会」に於いて、カイを圧倒的な実力差で打ち破った「鎧武者」・・カイとの“再戦”を楽しみにしてたら、爆風に巻き込まれ“即退場”ってな展開に、、ミヅキの妖術で“空っぽの甲冑”が動いてただけ?
・吉良とミヅキの“馴れ初め”が知りたかった。
・実は“人間の動体視力では到底捉え切れぬ”程の「超高速」で移動出来たキアヌ。『リディック(2004)』のマーシャル卿、『ザ・フラッシュ(1990)』の主人公らと是非戦って欲しい(=^_^=)
・カイのいた「出島」ってのは、あの(長崎の)出島だったの?
・カイを除く仲間は、固まって、領地のすぐ外で(1年もの間)野宿し続けてたので、容易く見付けられた(=^_^=)
・「妖術の存在とその肯定」こそが、本作を気に入る事が出来るか否かの「最大のハードル」と言えようか。
・作品世界に漂う雰囲気こそは『マクベス』でもあり、即ち『蜘蛛巣城(1957)』でもあった。
・考えたら、本作に於けるミヅキほど「主君のために尽くし続ける側室」もそうそう居ないんではないかと思う。
・映像に「大仏」「大鳥居」「五重塔」等が映り込んでるけど・・どう考えても日本とは思えないような風景が多かった(⌒〜⌒ι)
・「白龍が人間に化けてたのか」「人間が白龍に化けてたのか」は、良く分かんなかった。死んだ時「人間」だったので、きっと後者なのだろう。
・ミヅキってば、自身と主君(吉良)の(近い内に)迎える「運命」さえ占えなかったんやろか?
・「武技競べ」のシーンを、もう少ししっかりと描いて欲しかった。
・キアヌの着用する「紅い甲冑」は、どうにも『ラスサム』の“勝元盛次の弟”のそれを想起させる。
・「上様」は“Your highness”と「ミカ姫」は“Lady Asano”と表現されるようだ。因みに字幕翻訳:戸田奈津子さん、字幕監修:沖方丁さん・・と「担当分け」してはったようで。
・出島港の地下監獄(?)で、夜な夜な(?)開催される「賭け試合」での、カイに対する観衆の声援(掛け声)は「ハーフ!」「ハーフ!」だった。
・「刀工の郷」として“羽越(うえつ)”なる地名が、「天狗の森」として“飛騨の樹海”なる地名が登場。もはや何処にあるのか、見当もつきませぇん(×_×) 新潟? 岐阜? 主な舞台は兵庫じゃなかったのン?
・屋外に、磨崖仏のように「大仏の上半身」が放置されてたり、巨大な「寝釈迦」の奥に洞窟が広がってたり、、と突拍子もないロケーションが堪能出来る。
・「内側を銀色に塗った番傘」を何本も広げ「レフ板」代わりにしてるアイデアは面白かった!
・ロケ地の1ツは「ブダペスト」だったようだ。

~ こんなセリフも ~

カイ「私に背を向けるな!」
  「今度、吉良に跪いたら、其の首を刎ねるぞ」

浅野「赤穂藩に栄えを!(For AKO!)」
  「誰を捜しておる?」
  「流石は彼(あ)の母の娘だ」
  「覚悟は出来ておる」
  「娘よ・・其の涙を人に見せるで無い」

大石「殿!(my lord.)」
  「さては貴様、美女に惑わされたか?」
  「馬を3頭、用意しろ」
  「“別れた”と見せかけろ」
  「何時迄も“最愛の妻”だ」
  「黒沼で落ち合おう」
  「浪人であるが故、自由に戦える」
  「町には郭も有る。“口の軽い役人”もおろう」
  「刀も覚悟も有る」
  「彼の刻、激しい怒りに任せて討つべきだった。
   たとえ失敗しても、今日ほど“惨め”では無かった」
  「“罪を見逃す世”が人の世か?」
  「カイ、御前は加わるか?」
  「是で“47士”と成った」
  「さぁ、勇気を見せてみろ!」
  「我が殿の御霊に!」

安野「“鬼子”に救われるとはな・・
   死んだ方がましだ」

吉良「浅野は未だ生きておるのか・・
   しくじりおって!」
  「此の償いをさせて頂きたい」
  「貴様等を此の地から追放する」
  「大石は危険だ。穴蔵に落とし、其の根性を挫け」
  「運勢は如何(どう)だ?」

ミヅキ「人には必ず“弱み”が御座居ます」
   「今こそ赤穂を奪う刻です。其の勇気を御見せ下さい」
   「私に“其の心”を預けて」
   「是で分かったろ?
    “男を愛した代価”が」

りく「彼の子は、貴方に褒められたいのです」
  「“夫の務め”は、何であれ“妻の務め”です

綱吉「始めよ!(Enough!)」
  「止めよ!」
  「甲冑を剥ぎ、打擲(ちょうちゃく)せよ!」
  「切腹で果てる事を赦す」
  「死の刻も、勇気と尊厳を示せ」
  「1年後、姫は吉良に娶らせる」
  「大石、そちは浪人だ。今や主君は居らぬ。
   仇討ち等、ゆめ考えるな」
  「“侍としての死”を赦そう」

天狗「人里に下りて、何を得た? “叶わぬ恋”か?」
  「(欲しければ)取ってみるが良い」

※「農民だと? “農夫の手”では無いな」
 「此の世で得るのは死のみ」
 「拙い余興を御眼にかけます」

カイ「此処に来てはなりません」
ミカ「私を愛して居るのでは?」
カイ「常(とこ)しえに。
   ・・しかし、身分が違います」

ミカ「父は“此の世は来世の準備の為に在る”と」
カイ「“千死”を経て“万生”を得ても(生まれ変わっても)
   貴女を必ず捜し出します」
ミカ「“其の総て”で御待ちします」

家臣「仇討ちこそ“武士の務め”です」
大石「今、戦えば我等の敗北だ。其れだけで無く、
   赤穂の民が犠牲となる

大石「“鬼子”は何処に?」
家臣「出島で異人の奴隷に」

大石「誰に剣術を?」
カイ「・・天狗だ」

芭蕉「“曰く付き”の刀か?」
カイ「時には・・“遣い手”次第だ

芭蕉「御前に謝らねばならない事が有る」
カイ「・・知ってたさ」

カイ「心は何時も傍に」
ミヅキ「・・死んでも?」

カイ「其の力を見せよ! 恐れるものか!」
ミヅキ「如何(どう)かしらね?」

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2013年12月19日 (木)

☆『42/世界を変えた男』☆

12月1日(日)。
ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”に出掛け、観て来たのは・・予告編を眼にして以来、その存在の“ちょっくら”気になってた『42/世界を変えた男』である。
何やら「感動保証作」っぽさげな上質のかほり漂う(?)「実録メジャーリーグもの」って趣であるが、さて・・?

因みにこの日は(決して“狙った”ワケじゃなかったが)「シネマ・ファーストディ」って事で、お安くでの鑑賞が叶ったりも(=^_^=)

これは真実の物語。

1945年、世界規模の大戦が終結し「勇気ある若き世代」が戦地から戻って来た。

大国=アメリカに於いては「民主主義の確かな証」としてベースボールに注目が集まり、翌1946年にはメジャーリーグに「16球団」「400人もの選手」が属する事となる。

しかし、彼ら選手のうち399人は「白人」だった。

この物語は、当時メジャーリーグでは“御法度”だった「黒人プレーヤー」の魁(さきがけ)となるアフリカン・アメリカンの大リーガー=ジャッキー・ロビンソンと、彼が背負う事となる背番号「42番」の辿った逆境、孤独な戦いの日々、そして栄光を描いたものである・・

「“ハリウッド謹製”野球作品にハズレなし!」と言う定説通り(そんなんあるんか?)、本作も観る者の期待を裏切らない完成度を見せつけてくれた。

正直、入口部分に於いて「出演俳優陣」と言うスペックでしか本作に斬り込んでゆけないワタシとしては「ハリソン君、出とるやんか〜」「ハリソン君、老けはったなぁ〜」程度の感想しか(取り敢えずは)出て来ないワケであるが(←情けない、、) 若手メジャー俳優をガンガン投入(起用)しなかった事により「等身大なプレーヤーたちの姿」「大きな波乱こそないが、地に足の着いた展開」なんかを活写し、より一層“巧みに表現する事”の叶った気がする。

ただ、ワタシの理解力が乏しいのかどうか分かんないが、物語のキーを握る重要人物=ブルックリン・ドジャースのGM(ジェネラル・マネージャー)ブランチ・リッキー(演:ハリソン・フォード)の「真の狙い」「ホンネ部分の人物像」がイマイチ掴み切れなかったのは悔しかった。

本人のちょろっと漏らすトコで「ワールドシリーズは、カネになるからな(=黒人選手をいち早くチームに起用する事で、より多くの黒人観客層を取り込み、チケット代を稼げる)」なんてな発言もあるんだが・・それにしては、沢山所属する選手の中で主人公=ジャッキー・ロビンソンただ1人に、必要以上に眼をかける言動が見受けられた。

尤も、物語も後半に差し掛かると「何故、彼を“無視”しなかったのか?」なる(万人の抱く)問いに対し、自身で語るシーンもあるにはあるんだが・・ちょっと「薄い」「建前的」「ウソっぽい」気もした(←おい、何処までひねくれた見方しとんねん!)

ジャッキーは他球団だけでなく、自球団のチームメイトやファンからも差別的な言動を受けてしまうワケだが、それについては「眼を覆うまでの凄惨さ」には至ってない印象があった。

「実力で押さえつけ、黙らせる」って態度で(何とか)対抗出来る範囲(の差別)の演出に過ぎなかった点に対しては「(確かに)差別は受けてたけど、跳ね返せる範囲で済んで良かったですやん」とツッコむ様な、心ない意見を観客に導き出させてしまうのかも知んない。

〜 こんなトコも 〜

・総じて「素直な物語」だった。方向的に「主人公の妄想系」に進まなくてホッとした(=^_^=)
・ハリソン君の“老け顔”はメイクだったのか? そう言や“声”も(普段と)違ってたな。全体的に、何だか“ヨドチョ〜さん(故・淀川長治氏)”みたいになってはった(⌒〜⌒ι)
・「母親を巡る」「息子を巡る」ドラマは完全に割愛されてた(×_×)
・前半、好印象を放つレオ・ドローチャー監督に比べ、中盤以降で「司令塔」となる“爺さま”ことバート監督は、余り目立った出番・活躍もなく、印象が薄かった。。
・字幕担当は松浦美奈さん。良い作品に取り組まれたものです(=^_^=)
・専属記者=ウェンデル・スミスとの“友情”が掘り下げられる事はなかった(×_×)
・「肌の色の違い」から、色々とバッシングを受けはするモノの、(野球人としての)技量的には完成され“スランプ知らず”だった主人公!
・故郷(カリフォルニア州パサデナ)への「凱旋パレード」のシーンはなかった? 錦を飾らんでエエのか?
・当時の花形選手も殆ど登場しなかった(×_×)
・「政治的な視点、(実在の)要人」が絡んで来るのかと思いきや、全くなかった。
・厳しい言い方をさせて頂くなら「総じては、キャラ造型も物語も“掘り下げ不足”だった」ように感じる。色んな方面に配慮した結果かな?
・脚本も「すこぶる上質」なのだが・・何処か「物足りない」し、さほど「泣けもしない」ってトコ、、
・レオ監督の「その後」も(終盤で)教えて欲しかった。
・本作に対抗(?)して、モーゼス・フリート・ウォーカーを主人公にした自伝的作品も製作して欲しい(・ω・)
・本人も出演した『ジャッキー・ロビンソン物語(1950)』なる自伝ムーヴィーも製作・公開されたそうである。
・「投手のボークを誘発してホームイン」なんてな芸当は、初めて観た(=^_^=)
・(2塁からの)盗塁の結果「3塁手にぶつかって倒しつつの着塁」でも構わない事を本作で知った(・ω・)
・毒舌が身上のスタンリー・チャップマン監督は、かのディマジオ選手を「マカロニ野郎」呼ばわりしたそうで。
・そんなチャップマン監督を演じたアラン・テュディックは「ちょっと若くしたマイケル・ダグラス」にも見えてしまった。

~ こんなセリフも ~

ジャッキー「(給油)ホースを抜け。他所(よそ)で入れる」
     「もしユニフォームを、背番号をくれるなら、
      ・・勇気で応えます」
     「世間に“借り”なんかないさ・・互いの愛だけだ」
     「ここは(故郷の)パサデナとは違う」
     「“何を信じるか”じゃなく“何をやるか”です
     「神に“忍耐力”を与えて貰った」
     「感謝しているが、困惑もしている。
      誰かに“依存”したくないんだ」
     「・・新しいバットを」
     「好かれなくてもいいさ。敬意なんか要らない。
      でも・・自分には負けたくない」
     「何故、俺をメジャーに?」
     「しっかり投げて来い・・打ってやる」

リッキー「カネには白色も黒色もない。ドル札の色は緑だ」
    「彼が白人なら(短気でなく)勇敢と言われるだろう」
    「“怒り”を抑えられるか?」
    「“やり返さない勇気”を持つ選手になれ」
    「優れたプレーで敵をねじ伏せろ」
    「ワールドシリーズは、カネさ」 
    「アウトになろうが構わん。悪魔のように走れ」
    「それは“自業自得の結果”だよ」
    「あるのは未来だけだ。過去はない」
    「眠りたいなら、棺桶で好きなだけ眠ればいい」
    「“うねり”の真っ只中に、君は居る」
    「奴らはいずれ罰を受ける」
    「皆のために勝て。そして世界を変えろ」
    「で・・1塁は誰が護る?」
    「“同情”なる言葉の起源は、
     ギリシア語の“苦しみ”にある」
    「“フィラデルフィア”も“兄弟愛”を
     意味するギリシア語から来ている」
    「グランドで起こした騒ぎは、グランドで収めろ
    「世の中は、昔から複雑なのさ」
    「今回は、もう“無視”したくなかった。
     君が私に、再び野球を愛させてくれたんだ」

ウェンデル「(記者からの)挑発的な質問は、冷静に捌け」
     「“真剣勝負”なのは、君だけじゃない」

ヒグビー「どうしたルーキー、打たねぇのか?」
    「素人かよ! (俺が)軸足を外したら戻れ」

リッキー「法律では禁じていない」
側近「だが、慣習がある」

監督「とんでもない奴だ」
  「彼は“1人目”でしかないぞ。
   気を抜けば、追い出されるのはお前たちだ」

レオ「勝てるなら象だってチームに入れるし、
   勝てなきゃ実の弟でもクビにします」

レイ「ベースに被さらないで」

少年「投手を混乱させたのさ」
  「まだ聞こえてる!(I can still hear!)」

主審「ここは南部だ。勝手は赦さん」

婦人「生理はいつ有ったの? きっと“おめでた”よ」

解説者「明らかに黒髪です」
   「普通はセーフ・・しかし今日は違います」

※「何処にでも“善良な人間”はいるさ」
 「あんたにひと言、言っておく。
  ・・成功を願ってる」 ←泣けた!

選手「同じチームだろ? 当然の事さ」
  「ピッツバーグにトレード・・あんまりだ」
  「皆で“背番号:42番”を着たら、
   お前との“違い”なんて分からないさ」

レイ「私に失望しない?」
ジャッキー「もう遅い・・ずっと愛してる」

レイ「世界が私達を待っているわ」
ジャッキー「もう1晩、待たせておけ

レイ「逢えなくても、あなたのそばに居るわ」
ジャッキー「俺も君の心の中に居るよ」

ジャッキー「奴らは無知なだけだ」
レイ「あなたを良く知れば、恥じ入るわね」

リッキー「選手らはどうだ?」
レオ「サビついてますが、調整出来ます」

リッキー「聖書には姦淫(の罪)についても書かれてるぞ」
レオ「聖書は“盛り沢山”なんですね」

リッキー「記者連中はもう寝ているか?」
レオ「今起きてるのは、我々だけです」

レイ「彼はこんな野次、平気よ」
ウェンデル「君は?」
レイ「・・慣れるわ

ウェンデル「何を笑ってる?」
ジャッキー「俺はてっきり“お払い箱”かと思った」
ウェンデル「妙なユーモアセンスだな」

リッキー「フロリダは芝が美しいな」
ジャッキー「刈りたての(芝の)香りが好きです」

選手「バスで寝て、勝てるのか?」
ジャッキー「少しは“お前の打率”も上がるかもな

選手「ナイスキャッチ!」
ジャッキー「君がか? 俺がか?」

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2013年12月 7日 (土)

☆『2ガンズ』☆

さる11月23日(土曜)の夜。

ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で観たのは・・デンゼル・ワシントン+マーク・ウォールバーグのタッグを主演に迎えたドンパチ系の爽快(?)娯楽作(?)『2ガンズ』だった。

DEA(麻薬取締局)に属する潜入捜査官(?)ボビー・トレンチ(デンゼル)は、メヒコ(=メキシコ)に於いて巨大組織を牛耳る“麻薬王”=パピ・グレコが地方銀行=トレス・クルーシスの貸金庫内に隠し持つ300万ドルの資産の押収を計画する。

ボビーが相棒に迎えたのは、銃器を扱わせたらピカイチの青年=マイケル・スティグマン(マーク)だったが、彼もまた“とある計画”に沿って動いていた1人だった。

2人が銀行からまんまと奪い取った金は、300万ドル・・どころではなく「4300万ドル」と言う途方もない総額だったが・・ とある“裏切り”のため、米国海軍情報局によってすぐに「横取り」されてしまう。

海軍の情報将校=クインス少佐(ジェームズ・マースデン)を追う2人だが、そんな彼らにマフィアの報復の手が迫る。

そして更に、一連の事件の“真相”に深く関わるCIAの主任工作員=アール(ビル・パクストン)も動き始めたのだった・・

「DEA」vs「海軍」vs「CIA」vs「マフィア」と言う“4ツ巴の乱戦”がどのように勃発し、どう転がって行くのかが、本作最大の“楽しみ”なワケだが、、期待したほどにはクレバーな脚本でもなく、多少のガッカリ感に襲われてしまったワタシ(⌒~⌒ι) まぁでも、複雑そうなハナシを極限まで分かり易く、軽薄に、かつ短く(=上映時間:109分)描き切った“勢い”は評価したげたいトコ。

デンゼル&マークの2人の軽妙なやり取りや、何処かで「背中を向けたら、容赦なく撃って来るかもな、こいつは」と互いを信用してない感じの絶妙な緊迫感が面白く「イマドキの“変化球”なバディ・ムーヴィー」としても楽しめる。

スティグの拳銃さばきがやたら巧く、そんな血気盛んな彼を紳士的かつ冷静にあしらうボビー・・と言う2人の姿には、どうにも『明日に向って撃て!(1969)』に於けるブッチ・キャシディ&サンダンス・キッドのキャラ造型を「狙ってる」かのような雰囲気も漂ってたように。その一方「美味いドーナツを喰わせてくれるダイナー」などでの2人のやり取りには『パルプ・フィクション(1994)・・ヴィンセント&ジュールス』とか『フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996)・・ゲッコー兄弟』を連想させる“っぽさ”が漂ってたり。

主要キャラの中で、最後に“参戦”するカタチのキャラ=アール役の“ビルパク”ことビルパク(←そのまんまや!)は「悪党オーラ」を撒き散らしつつ、インパクト充分な演技をしてくれはった。『トレスパス(1992)』の頃とか『ツイスター(1996)』での“過激先生”とか、以前はもの凄くヤング&クリーンな印象があったのに、何処でどうなって、こうなっちゃったんだろ(⌒~⌒ι) 記憶を辿るに・・きっと『ヴァーティカル・リミット(2000)』辺りから「悪党顔化」が加速して来たんじゃなかろうか?

だんだん“ガイ・ピアースの後継者”としての貫禄をも備えて来たマースデン氏や、おっぱい丸見せで「え? こんな作品(←失礼極まりない)でそこまでやってくれるっての?」と、ちょいと驚かされたポーラ・パットン嬢(どうやらウィル・パットンの娘さんではなさそう)など、脇を固める俳優陣にもそこそこ“華”のあったのは良かった! 一方で残念なのは「どのキャラに関しても、造型が浅い」ってトコやろか。

本心の掴めぬままに殺されちゃうしとがいたり、恐ろしい組織の「その恐ろしさ」がイマイチ伝わり切って来なかったり・・ 削る演出は削っても良いから、もう少し「人物」に酔わせて欲しかった作品である。

~ こんなトコも ~

・ポーラ姐さんとデンゼルおじさんは『デジャ・ヴ(2006)』でも共演しとったんやね!
・『ユージュアル・サスペクツ(1995)』『オーシャンズ11(2001)』『デスペラード(1995)』などを参考に「恐ろしいキャラの真の恐ろしさを、雄弁に語ってくれる・・過去のエピソード映像」ってのを、色々と効果的に挿入して欲しかった。
・海軍基地への強引な侵入、メキシコへの密入国・・とか、ムチャクチャな行動を「勢いのまま」に描き切ってくれてた(⌒~⌒ι)
・考えたら、どのキャラについても「組織の末端に過ぎず、容赦なく上層部に切り棄てられる存在」に過ぎなかったのが悲しい。。
・ますます「失墜ぶり」の止まらないC※A、、そろそろ自らの監修した「ウチはちゃんとやってますよ!」的な“アピール型スパイアクション作”なんかをぶちかまさないとアカンのでは、、(⌒~⌒ι)
・正直、スッキリし・・ない幕切れ。これが“アメリカン・ニューシネマ時代”の脚本なら、ラストはボリビア辺りで軍隊に包囲され、射殺されてたかも・・な、お2人。
・『ザ・シューター/極大射程(2006)』的に射撃の達者過ぎるマークが凄かった!
・「4ツ巴(よつどもえ)」の勢いはあるも、、総ての側のキャラが「末端、下っ端」な立場で、例えば『ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)(←3ツ巴)』と比べると、明らかに脚本の質が堕ちる(×_×)
・これまた『レオン(1994)』の頃から、更に堕落してたD※A。。
・何故だか、決して相手の眉間を撃ち「止めを刺さない」しとたちが多かった。『コラテラル(2004)』の殺し屋=ヴィンセント(演:トム・クルーズ)なら「甘過ぎる」とバッサリ斬り棄てそう。
・海軍、マフィア以外には、殆ど“組織力”が感じられなかった。警察(警官)も殆ど登場しなかったんでは??
・もっと周囲にザコを集結させておいてから、タイミング良くクルマを吹っ飛ばせば良いのに。
・「性的にも堕落ちまったおっさん」を演じさせたらピカイチにハマるのが、近年のデンゼルさん(=^_^=) そう言う意味では『フライト(2012)』路線やね。
・デビーの心理は「かなり複雑」だった・・ オトコには分からん(×_×)
・「メキシコ国境突破」「海軍基地侵入」なんかに比べたら、正面からマフィアを壊滅させる方が「よほどラク」だったんでは?(ショボそうな組織だったし)
・“ポスト・ガイピア”を認定したげたいマースデン君(=^_^=)
・何処か“ホアキン似”な町医者(獣医?)は、皆に脅され「踏んだり蹴ったり」だった、、
・「将校の軍服姿」だけで、良くぞあの「混乱した空軍基地」をあっさりと抜け出られたもんだな。
・「ダイナー内でダラダラ喋る」シーンは、狙ったような“タランティーノ・テイスト”だった。
・本作でメガホンを執ったのは、アイスランド出身のバルタサール・コルマクール監督(←色んな“読み方”があるみたい)。全く知らないしとだが『ザ・ディープ(2012)』『ハード・ラッシュ(2012)』などの過去作品に興味が湧いて来た。
・ポーラ・パットンも「バッグ入り」になるんじゃないかとハラハラした、、 それだと『セヴン(1995)』じゃんか(⌒~⌒ι)
・「ハーヴィー」と言う男性名は「響きが良い」と言う事らしい。(例えば)地方検事の名前とかにも「お似合い」なんかいな?
・「メキシコ国境~コーパス海軍基地」の距離感が(さっぱり)掴めなかった。「めちゃめちゃ遠そう」に思われるんだが、、
・メキシコ国境には、妙なバギーに乗った「自警団」が徘徊してるようだ。でも「2人ペア」だし「大して銃武装してない」から何とでもなりそう(=^_^=)
・麻酔薬として用いられる「ケタミン」って、日本では“麻薬”に指定されてるんやね。。

~ こんなセリフも ~

ボビー「あのさ(Listen.)」
   「貸金庫を利用したいんだが」
   「契約で5%オフ? トースターのプレゼントじゃなく?」
   「“ユルくて静かな銀行”だな」
   「ここも賑やかになるな」
   「奴は“骨”をやったらついて来たまでさ」
   「仁義より“生き延びる”のが第一だ」
   「やつは君にウィンクを?」
   「“手段は選ばず”だ」
   「選択権は無い方がいい。
    後で責任を問われない」
   「大丈夫か? なら立て!」
   「失礼(Excuse us.)」
   「あんた、銀行家?」
   「そのヨーグルトはやるから行け」
   「巻き込んで済まない」
   「“撃つ”以外にお前が何をした?」
   「総てが済んだら・・撃つぞ」
   「誰が“4300万ドル”と言った?」

スティグ“マギーが4回も注文に来たぜ”
    「パンケーキが苦手? 反米主義か?」
    「彼女、失業するんだぜ?」
    「『ドーナツの名店前では強盗禁止』って
     言葉、聞いた事ないか?」
    「英語で言え!」
    「掘り出してちゃんと喰えよ」
    「俺を騙してねぇか?」
    「俺のウィンクを真似すんな」
    「ちょっとな(Easy.)」
    「ここは“穏便に”行こうぜ」
    「“驚いたフリ”がヘタですね、少佐」
    「祈れ」
    「ライフルは“Kマート”の特売品でね」
    「“昨日の味方、今日は刺客”さ」
    「あんた、アインシュタインに似てるな。
     オツムの出来は別だが」
    「“こんな状況”で隠すかよ」
    「尽くす相手は軍じゃない。
     どんな時でも戦友だ」
    「言っとくが、彼は“嘘つき”だぜ」
    「俺にだって“立案能力”はある」
    「俺は“名手”だぜ・・ほらな」
    「あのアホみたいなサングラス・・CIAだな」
    「俺だって“半分”倒したろ?」

パピ「そりゃ、誰だって小金をくすねるもんさ。
   だが“それが赦される”とは限らない」
  「自由経済だよ。自由世界じゃない」
  「“知る限り”を話せ」

デビー「愛したかったわ」

ジェサップ「危なっかしいな・・長く“外”に居過ぎたか?」

少佐「取りこぼすなよ」

アール「“潔白な者”なんて居ないさ」
   「ヒマそうだな、諸君」
   「そのサングラス、マヌケだな」
   「“お前の意見”など要らん」
   「火災を“偶然だ”と疑わないのは、
    良く調べないからだ」
   「安らかにな」
   「ボスを哀れに思うか? ・・同感だ」

少将「壊死した腕は切断するしかないのだ。
   小指だけを生かす事は出来ん」

マギー「何人?」
スティグ「2人だ」

ボビー「座ってなきゃ、席を失っても仕方ないよな」
手下「アタマもな」

ボビー「“63年型”のフォード・インパラは手に入るか?」
手下「“64年型”なら何とか」

ボビー「これじゃ、俺たちのアタマも“バッグ入り”だぞ」
スティグ「2ツは入らねぇだろ?」

ボビー「愛してるか?」
デビー「愛したかった」

スティグ「いいシャツだな」
※「“JCペニー”で買った」

アール「“その気”になったかね?」
ホビー「かなりな」

スティグ「今は俺の方が“優位”だ」
ボビー「お前も“ウィンクしてた頃”は可愛かったがな」

ボビー「今回は“ウインクなし”か?」
スティグ「俺だって、相手は選ぶさ」

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2011年6月16日 (木)

☆『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』☆

14日(火曜)。

昨夜も「疲れがピークに近いし、さっさと帰ろ!」と心に決めてたハズなのに・・某バーでの“イングリッシュ・ディスカッション”がダラダラッと長引いてしまい、帰宅したらやっぱし25時を過ぎてた(×_×) 今日も朝から外出仕事だったし。。

考えたら・・自宅で(比較的にせよ)のんびりした時間ってば、先週の7日(火曜)以降、全く取れてない気が(⌒〜⌒ι)

8日(水曜)〜9日(木曜)は、出張でそもそも高松にいなかったし、10日(金曜)は帰宅が23時過ぎで(ベロベロ状態により)BTQ(=バタンQ)、翌日の11日(土曜)は午前中から帰阪開始 ⇒ で12日(日曜)は帰松が24時を過ぎてたなァ・・

そんなこんなで「今日こそはさっさと帰るぞ!」と思ってたのに・・どうしても気になる1本があり、フラフラする身体で“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に寄り道し、期待の新作『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』を観て来た。

な〜んか久しぶりな感じの劇場行。チケットをカウンターで買う際、妙に背筋を伸ばしてしまったり(=^_^=) ←どこまでやねん!

物語は1944年に始まる。
1人は“ナチス”支配下のポーランドに。もう1人は、ニューヨーク州ウェストチェスターにいた。

母親との「突然の死別」により“秘められた恐るべき能力”を覚醒させた少年=エリック・レーンシャー。
大きな屋敷に住みながらも、常に“孤独”と戦い続けていた少年=チャールズ・エグゼヴィア。

後にそれぞれが“悪”と“善”のチームを率いる事となる、2人のミュータント筆頭格(?)の出会いと友情、そして運命的でもある別離(=決定的な確執の始まり)までを“キューバ危機(1962)”を物語のクライマックスに配しつつ描く。

「ブライアン・シンガーが監督じゃないやん?」「って事は、何処の“馬の骨”が監督しやがってん!」とナニも知らぬ“馬の骨”な観客(=^_^=)のワタシは、不安を隠せないでいたんだが・・後で『キック・アス(2009)』のマシュー・ヴォーンがメガホンを執った事を知り、改めて「このしと、何かを確実に掴んだはるようやな!」と(妙な“上から目”でもって(=^_^=))感心させられてしまった。

私的には、やっぱり(それら2作を比べると)『キック・アス』の方が好きなんだけど(=^_^=) 監督としての「ステージ」的に、飛躍的なレベルアップを遂げてたように感じた!

ってか、昔からさんざ映像化されとるシリーズ(これまでに3作+1作が制作されてる)に「今更ながら、ビフォーな物語を“あと付け”ででっち上げる(=^_^=)」ってな難しい試みに取り組み、それなりに破たんもなく仕上げた手腕には、素直に拍手を送りたい!

一方で、やはり「世界観を逸脱し切ってはならない」「(こしらえた?)キャラ群をある程度、次作に持ち越さないと行けない」みたいなルール(制作時の契約事?)を死守しなくてもならんかったハズで(=^_^=) ワタシとしては「何処か弾け切ってない」と言うか「世界全体に窮屈さを感じる」みたいなトコがあり、必ずしも絶賛したい作品とはならなかった。

まぁでも、おススメしときたい1本ですけどね☆

ワタシの中では、正伝(?)の3部作が総じてイマイチで(=^_^=) その後に造られた、いわゆる“スピンオフ”系の2本(『ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009)』と本作)が、妙にフィーリングが合うように感じてしまい、それ故に評価が高かったりもする(・ω・)>

〜 こんなトコも 〜

・単なる偶然だろうけど「冷静時代の米ソ」「第3次大戦勃発の危機」を“大ネタ”に持って来とる辺り、どうにも『ウォッチメン(2009)』を「激しく連想」した。
・チャールズのママってば、レイヴンに殺されちゃったんやろか?(⌒〜⌒ι)
・「相手に“接触”すらせず、その心を読む」ってなチャールズの能力は、かのマット・デイモンを超えてた!
・エリックの腕には「214782」の番号が。
・オッドアイは“異色症”と言うらしい。
・結局「クラウス・シュミット」ってのは偽名だったのか?
・たとい“世界を牛耳れるパワーが手に入る”にしても・・「あのダサいヘルメット」を常時装着しなきゃならないとなると・・「数日、考えさせて下さい」と言ってしまうだろうと思うぢぶん ←いや、そこは迷わずかぶっとけって!
・「考えを読まれない(ための)お帽子」と言えば『サイン(2002)』でホアキン君のかぶってた、あの「アルミ箔のダサい帽子」を思い出しもする(=^_^=)
・「人間の口の中から外を映した」カメラワークは、ひょっとしたら前代未聞かも知んない!
・マイケル・アイアンサイド(!)が艦長を務める、第7艦隊・旗艦の艦橋(ブリッジ)。余りに何度も映されるので、次第に「セット系」⇒更には「コント系」にも見えて来た(=^_^=)
・アイアンサイド艦長のかぶってた「CAPT」と書かれたヘルメットも、すこぶるダサい!
・アイアンサイドのおっつぁんは“テレパス”じゃないんか。残念。
・「ビッドブルガー」ってなドイツビールが有名らしい(・ω・)
・1枚のドイツコイン(「1934年」の刻印あり)が、本作を代表するアイテムとし用いられた。何故だか、殺し屋=アントン・シガー(2007)の顔が思い浮かんだ。。
・久々にお元気そうな姿を拝見したケヴィン・ベーコン! 「透明になれるミュータント」なのかと勘違いした(=^_^=)
・(劇中で)全裸にならないケヴィン君って、何だか新鮮(=^_^=)
・「破壊エネルギーを吸収 ⇒ 自らの生命力(若さ!)に置き換える or 別なカタチで(相手に)放出する」って芸当の出来る、もの凄いミュータントが登場した!
・あそこまでの“最強者”を登場させた以上、そんな彼の“ビフォー”も観たくなるってのが、観客の心情ではなかろうか(=^_^=)
・正伝(?)に登場した、ストライカーってキャラが出て来た。
・こちらも、久々に拝見したオリヴァー・プラット! 彼に“飛ぶ能力”がせめて備わってたら・・
・キャラ名もなかったかのような(涙)、CIA超能力研究所長(?)役のプラット。真人間(?)故の“余りに唐突な退場”だった(×_×)
・15歳でハーバード大を卒業出来る頭脳を備えとるにしては・・ちょいと調薬(?)するに“フライング”が過ぎたような。。
・あの「ダサ過ぎるヘルメット」はソ連製の“特注モノ”だった!
・“セレブロ”はスペイン語で「脳」って意味だと(初めて)知った(・ω・) ←スペ語専攻したのに〜。。
・様々な「ロケーションを示すテロップ」が登場したが「ソ連将校の別荘」ってのはちょっとテキトー過ぎて、思わず吹いた。
・咄嗟に「全く別な映像」を相手に見せるってチャールズの能力は、なかなかスゴい! 検問所でのくだりは「劇中で最も緊迫したシーン」の1ツだった(・ω・)
・「腹心の部下的な女性」ってのは、まんま“right-hand woman”で良いみたいだ。
・「X-MEN」と言われるならまだしも(?)カッコいいが・・1部の心ない連中には「サーカス団」呼ばわりされてた彼ら(×_×)
・久々に「“画面分割テクニック”を効果的に使ってるな〜」って印象を受けた。
・あの「ムササビ君」のチープな飛行映像にも、失笑しっぱなしだった(=^_^=) ああ言う演出は『キック・アス』にこそ採用して欲しかったぞォ(=^_^=)
・あの「飛べる」2人の超能力って・・どちらも「下らなく」思えて仕方なかったんスけど。。
・鮮明な映像&近代的な技術(垂直離着陸機など)を見せつけてくれる世界観ながら・・登場するTV映像のみは「モノクロ」なので違和感がありまくった(=^_^=)
・ジェイソン・フレミングの助演が分かんなかった(=^_^=) ←まぁでも、仕方ないと思われ。
・エマ・フロストの“マル描いてポン”なガラスネタは、まんま『ハンコック(2008)』だった(=^_^=)
・“ダーウィン”の置き方が「取り敢えず、(人種を)網羅しときました」って感じで、残念だった。
・髪の色が褐色なのは“MCR-1遺伝子”の働きによるものらしい。
・久しぶり(?)に「クライマックスが“一面鏡張り”の部屋」って作品を観た気がする。『燃えドラ(1973)』以来??
・終盤の、某キャラに対する「じき、ハゲるかもね」ってセリフにドキッとさせられた・・それって「確定予知」?!
・マカヴォイ君、どんどん良くなって来てる感がある! 本作ではまさに“欠かさざる存在”でした。
・ラスボスの動きを止めたのは誰? それが彼だとすれば、どうやって止めた?

〜 こんなセリフも 〜

チャールズ「好きなものを食べて。もう盗まなくていいんだ。
      これからは、もう2度と盗まなくていい」
     「どうした? 外見ばかり気にして」
     「古い種は、例外なく絶滅に追い込まれるんだ」
     「生徒のいない内は、僕を“教授”と呼ぶな」
     「“テレパス”だ。あちらにも、僕と同じ者がいる。
      悪いが、今夜は力になれない」
     「自分自身より“もっと大きなもの”の1部になれ」
     「我々は“原子の子供”だ」
     「世界中にいる仲間たちの“孤独”や“希望”・・
      そして“野心”を感じる」
     「ダメだ。“テレパス”を相手に心を読むと、バレる」
     「僕を見た事は忘れろ(Forget my face.)」
     「よせ!(It's enough!)」
     「“想像より酷い事態”だ」
     「いつも悪い事が起きるのは、
      自分自身の力に振り回されるからだ。自らを“制御”しろ」
     「人の心の中には“善”と“悪”だけじゃなく、
      “野性”と“理性”もが存在する」
     「おめでとう。“ジキル”を超えたな」
     「自らを受け容れろ」
     「真の集中力は“怒りと平静心の真ん中”にある
     「君の心は豊かだ。それに“善意”を感じた」
     「イヤなら、ムリにとは・・」
     「総てにアクセス出来れば、君は無敵となれる。
      そうなれば、この僕でも敵わないだろう」
     「最近までは、心を読まずとも君が分かった
     「“これ”は彼女のせいじゃない・・君だ」
     「今後もこのような“美徳”が必要となるだろう」

シュミット「チョコを食べるか? 美味しいぞ」
     「このコインを動かすんだ。“門を壊す”より簡単だろ?」
     「我々(ナチス)は“望む結果を出す方法”を知ってる」
     「素晴らしい!(Wunderbar!)」
     「怒りと苦しみのパワーで、力が解放されたぞ」

ショウ「別に、俺は頼んでるんじゃないんだ。・・考え直せ」
   「突然変異とは、遺伝子の進化なのだ」
   「お前には、その(手榴弾の)ピンを抜くのは無理だ。
    俺が代わりに抜いてやる」
   「殺そうとするなんて酷いじゃないか。久しぶりなのに」
   「人間が死に絶えようと、我々は生き残り、その力を増すのだ」
   「“進化した人間”は何処だ?」
   「ここに“テレパス”はいないのか?
    じゃ、この“バカなヘルメット”は脱ぐとしよう」
   「これから“革命”が始まるのだ、同士諸君」
   「選択の時だ・・支配されるのか、支配するのかの」
   「私と組んで“世界の王”になるか?
    ・・もしくは“世界の女王”に」
   「“生存適応”してみろ」
   「どうやら“言い方が遠回し”だったようだな・・やれ!」
   「戦争の機は熟した」
   「“テレパス”は手強い。“予備計画”に移る」
   「導火線に点火さえすればいい」
   「“あの時”の事は謝る。だが、君のためにやった事だ」
   「この私と組めば、何が出来るか考えてみろ」

エリック「警報には触るな」
    「殺してやりたいが」
    「この事を誰かに喋ったら、またここに戻って来るぞ」
    「“血は誇り”だ」
    「もし俺が君だったら・・“変わらずにいる”だろう
    「何だよ? お前もヤツの背中を押そうと思ったろ?」
    「“俺たちを棄てた輩”に報いを」
    「“平和”など、最初から望んじゃいないさ」
    「ローブで身体を隠すな」
    「トラは自らの模様を隠したりはしない」
    「奴ら人間は“未知の存在”を恐れる。
     どうだ? 間違ってるか?」
    「来るな!(I said bakk off!)」

マグニートー「現に彼らは攻撃して来た。次は我々の番だ」
      「君に、寂しさを埋めて欲しい」
      「いや、俺の名は“マグニートー”」

レイヴン「分かってる。“変な気持ち”はないのね?
     ・・残念だわ
    「心は読まない約束よ」

モイラ「(女として)使える武器は、使わないとね」
   「何やってるのよ?!(What are you doing?)」

エマ「これは“戦争”とは言えないわ。
   既に勝負が決まっている事だから」

バンシー「耳を塞げ!」

ハンク「僕らにはコレが必要なんだ(We need this cure.)」

アレックス「ここじゃ(狭過ぎて)見せられない」
     「危ないぞ、下がれ!」
     「お前なんかピエロさ。・・でも、有難う

エンジェル「“バカの扱い”なら慣れてるわ。
      けど、あんな眼で私を見るなんて・・」
     「ここに残ってもムダよ。恥じる事はないわ」

OP「彼らは、少なくとも国のために努力している」

HJ「おととい来やがれ(Fukk yourself.)」

MI「君らと一緒に戦えて、光栄だ」

ロシア艦長「前の戦争で、大変な思いをした。
      出来るなら・・戦争は始めたくないが」
     「同士よ。諸君に感謝する」

ハンク「どうしても、なりたいんだ」
レイヴン「・・“普通”に」

ママ「眠れないの? ココアでも造ろうか?」
チャールズ「・・ママをどうした?
      ママはキッチンに入った事なんかない。
      ましてや、ココアを造るなんて」

レイヴン「私が怖くないの?」
チャールズ「分かってたんだ・・僕だけじゃないって」

チャールズ「言ったろ? “ミュータントは誇り”だって」
レイヴン「なら、嬉しいけど」

ナチス残党「お前、何者だ?」
エリック「“フランケンシュタインの怪物”さ。
     (写真の)この男に造られた、な」

モイラ「“突然変異”は、既に起きてるの?」
チャールズ「その質問の答えを、君は既に知ってるね?」

エリック「俺の何を知ってると言うのだ?」
チャールズ「・・総てさ」

チャールズ「彼らはまだ子供だ」
エリック「もう大人さ」

エリック「俺は弾道を逸らせる事が出来る」
チャールズ「出来るんなら、ここでやらなくてもイイだろ?」

チャールズ「よせ! 兵士は命令に従っただけだ!」
エリック「そういう連中が、俺たちを虐げて来たんだ」

エリック「友人でいてくれ(I want you by my side.)」
チャールズ「残念だが・・君と僕の“理想”は違う」

ハンク「よし。髪は剃らなくてもイイようだな」
チャールズ「僕の髪に触るな」

エンジェル「2人だと“料金は倍”になるわよ」
エリック「俺を今から見せる。だから、君も見せてくれ」
エンジェル「悪いけど、そう言う“プレイ”はしないの」
チャールズ「これからは“脱がない仕事”をしないか?」

バンシー「俺と食事しながら、魚のハナシでもどう?」
彼女「魚を眺めてる方がマシよ」

追記:ここ2日ほど、帰宅後に“激しく仮眠”したまま、早朝を迎えるパターンに陥ってる(×_×) 本レビュー作成にも、異常に時間がかかってしまった。。

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2010年11月30日 (火)

☆『REDLiNE』☆

29日(月曜)。
仕事の帰り、直感的に思い付いて、またまた商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”で『REDLiNE』を観て来た。

たまたま、と言おうか(=^_^=)本日は“メンズデー”だったので、少しばかりはおサイフに優しい料金での鑑賞が叶った(←後でお土産を買ったので、結局お優しくは済まなかったが、、)。

27日(土曜)の鑑賞は私服で、今回はスーツで行った訳だが、支配人さんはワタシの顔を覚えておられるようで「立て続けにご覧になられるんですね」みたいなことを言われ、少し驚かれた風もあった。

ワタシ自身は、こう言う「間髪いれぬ鑑賞スタイル」のことを“ミフネ鑑賞”とでも名付けようと思ってたりするんだが(=^_^=) ←連続で2回観る(斬る)ことから・・

今回、チケット購入時に「本作は如何でしたか?」みたいなことを問われたので、ワタシなりの感想「レースに絞っての物語が観たかったンですけどね」的なことを答えたように思う。
ワタシの言わんとするトコが正しく通じたかのかどうかは・・分かんないけど(・ω・)

この2回目は、展開&キャラ名が分かってたのもあり、より寛いだスタイルで観ることの叶った気がする。

因みに、今回はシアター内に8〜10人ほど入ってたようだ。

〜 こんなセリフも 〜

JP「だいぶかかったろ? あのトランザム」
  「レーサーとメカニックは一心同体だ」
  「3回、(加速を)行きたいんだよ」
  「プロのことは、プロに任せるよ」
  「“補欠”じゃなく“オブザーバー”って言ってよ」
  「俺は(レースをする)大した理由はないよ」
  「こんなとこで、1回目を使うとはな」

フリスビー「性格とウデをごっちゃにするなよ
     「キチンとチューンナップしなきゃ、そもそも※※※なんて出来ねぇ」

ソノシー「ナニそれ? もう帰れば?」
    「もう少し、鍛えなさいよ」

鐵仁「勝利者には“強烈な一発”が必要なのだ」
  「面白いじゃねぇか」

組長「JP君は“すごく優しい男”と聞いている。そう信じたいものだね」

店長「自慢じゃないが、ガラガラなんだよ!」

解説者「これは・・見るからに“見てはいけなそうな”兵器ですね」

オヤジ「身体、大丈夫か?」
JP「見た目はね」

追記1:出場ドライバーの1人“ゴリライダー”の声を担当されたのは故・郷里大輔氏。本作が遺作のようだ・・合掌。
追記2:“コスモチタン”“ニトロタンク”“超次元ワープ”“アポジモーター”“3点分解砲”“プラチナニトロ”・・などと言った「メカオタク」の心をエレクトさせる(!)ワードがぽつぽつと散見された。どれもがイマイチ「言葉のインパクトの割に、存在感に欠ける」んだけど。。
追記3:少し悩みつつ、ロビーでサントラCD(2500円)を即買いしてしまった(⌒〜⌒ι) チープな“ペーパースリーブ仕様”なんだが・・78分にも及ぶテクノ楽曲群が詰め込まれとるらしい!

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☆『REDLiNE』☆

27日(土曜)。

別記事で“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと行き、レイトショー料金で『レオニー/Leonie』を観たことを先に書いたが・・実はその前に大急ぎで観に行ったのは、市内のミニシアター“ソレイユ”で上映の開始されたアニメーション作『REDLiNE』であった。

何の予備知識もなかったんだが、、前回『スープ・オペラ』を鑑賞した際、支配人さんに「次に上映予定の『REDLiNE(レッドライン)』は・・とにかくスゴいんで、おススメですよ」っぽいことを耳打ち(=^_^=)され、早速気になって観に行った次第だ。

ずっとずっと未来の話
車が4輪を棄て、エアカーへと移行する時代に
4輪の魂にこだわり続ける“愚か者”たちの物語

・・・

物語の舞台となるのは“M3星雲”にある地球に似た環境(?)の惑星。

草レース出身の青年ドライバーであるJP(ジェイピー)(声:木村拓哉)は、幼い頃からの相棒であるメカニック(整備士)=フリスビー(声:浅野忠信)と組んで“イエローライン”なるレースで優勝に迫るまでの実力&強運を発揮していた。

そんな彼が目指すのは、5年に1度行われる最高峰のレース“レッドライン”。

彼は結局、自らの駆るマシン=黄色い“トランザム20000”が、トップに立ちながらもゴール寸前のストレートで大破したため、失格となったのだが・・直後に発表された“レッドライン”の開催地が軍事機密国家(惑星)“ロボワールド”と(勝手に)決められたことで、エントリーをキャンセルする上級ドライバーが出たことにより、人気投票で特別エントリーが許されることとなる。

彼には、昔からの憧れである存在=天才女性ドライバーのソノシー・マクラーレン(声:蒼井優)がいたが、彼女もまた優勝候補の1人とし“レッドライン”へのエントリーが確定していた。

それぞれに個性もあり、クセも強いドライバーたち(8組)の駆るマシンが火花を散らすこととなる“レッドライン”・・

一方で“ロボワールド”の大統領府は、許可もなく開催地に選ばれたことを(当然ながら)快くは思わず、持てる総ての兵力をもってこのレースを中止に追い込もうと考えていたのだった。

マッドハウス(MadHouse)制作のアニメーションと言えば・・故・今敏監督の『PERFECT BLUE(1997)』『千年女優(2002)』『東京ゴッドファーザーズ(2003)』『パプリカ(2006)←う、DVDを購入しながら、未だ未開封、、(×_×)』・・などの思い浮かぶトコだが、本作の場合、もっとラフ&パワフルで“敢えて2次元表現を強調したような”作画が良い意味でクール(=カッコいい)であり、異彩を放ってもいた。

物語としては、かなり一直線&シンプルで分かり易かったが・・「レース」にネタを絞ったスピーディーな展開かな? と思いきや、意外と“戦乱(=ドンパチ)”や“ラヴストーリー”が大幅に本筋に絡んで来てたので、ちょっとワタシとしては集中力を削がれてしまった感があったか。

んでも、冒頭における“シンプル&乾いたタッチ”の映像世界や、爆音を立てて通過するマシンの“音響&動画演出”には、圧倒もされ、正直ちょいと鳥肌も立ってしまった!
何処となく“リッジシリーズ(←アーケードゲーム)”を連想させるような、ダンサボォなテクノミュージックも作品との相性がすこぶる良い!

多少、色んな意味で“粗っぽい”本作なのだが“ジャパニメーションの1ツの極点”に到達しつつあるトコもあり、観といてソンはないような気がする(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・シアター内の観客は、ワタシを含めわずか3人ほどだった(×_×)
・「世界観の構築」が甘く思えた。そして、特筆すべき“残念な点”は「ネーミング群の安直さ」である。“衛星エウロパス”“ロボワールド”“ゴリライダー”“スーパー・ボインズ”などは、耳にするたびに恥ずかしくなる程だった。。
・(観客の)本能的な破壊衝動&暴走衝動に訴えて来る! クルマの運転でイライラしたりするタイプのしとにとっては、ドラッグのように(?)ごキゲン&キケンな1作かも知んない。。
・『ピンポン(2002)』のように、個性派(ライバル)キャラがバシバシ登場するんだが・・各キャラがそんなに「立ってる」訳でもなかった(×_×)
・ドライバーを紹介するPV(プロモ)みたいな映像が中盤(?)でバシバシ挿入されるんだが・・コレが粗過ぎるし、それ以前にややサムかった(×_×)
・(制作側が)レース&マシンをさほど丁寧に扱ってないように思えた。ラストも、訴えたかったのが「勝利」なのか「愛」なのか、ハッキリ掴めなかった。
・“スチームライト”は“ゴールドニトロ”の100倍ものエネルギーを放出するらしい!
・「TRZエアマスター(4連式)エンジン」の出力は・・35000馬力!
・エンドロールで「支援:文化庁」とあって、ズッコケそうになった(⌒〜⌒ι)
・急激な“ニトロ加速”で・・ドライバーの両腕は伸び(←コレは映像表現)、涙が溢れ、眼は血走り、鼻血が吹き出す・・(×_×)
・やたらと頑丈であり、トークの軽妙な主人公=JPは「宇宙海賊コブラ」を思わせるキャラ造型でもある。
・ソノシーちゃんのバストが拝めるんだけど、そこで狂喜してちゃアカンのやろね。。
・轟木&三木の駆るマシン“セミマル”のメカデザイン&機能が“今週のビックリドッキリメカ”って風である。

〜こんな作品を連想した 〜

『スターシップ・トゥルーパーズ(1997)』・・時たま強引に(=^_^=)挿入されるニュース映像
『風の谷のナウシカ(1984)』・・生物兵器“ファンキーボーイ”全般
『天空の城ラピュタ(1986)』・・上空からのビーム兵器(インドラの矢?)
『フィフス・エレメント(1997)』・・終盤の“ラブラブ過多”な描写
『ピンポン』・・終盤で「静か&真っ白」になる演出
『スター・ウォーズ・エピソード1/ファントム・メナス(1999)』・・ポッドレース全般
『迷宮物語(1989)』・・エピソード2『走る男』全般
『ターミネーター2(1991)』・・ゴリライダーの“ショットガン(?)回し”
『デスレース(2008)』・・レース全般
『千と千尋の神隠し(2001)』・・“もぐらオヤジ”の造型

〜 こんなセリフも 〜

JP「こっちは“ケレン味たっぷり(のレース)”になるよう、気ぃ使ってんだよ」
  「ねぇ? こう言うの、ダメでしょお?」
  「みんな変わるさ・・時間が経てば
  「何かを変えなきゃ、ハナシになんないでしょ?」
  「お前のウデのことなんて、疑っちゃいねぇよ」
  「俺にバトンが渡るのは、こいつのシートに座ってからさ」
  「でも、覚えてないよなぁ・・」
  「もし間に合わなくても・・間に合わせるさ。オヤジはそう言うヤツだ」
  「トランザムのシートに座ってからは、俺が責任者だろ?」
  「俺たちは“運命共同体”だ。降り掛かる火の粉の数も同じなら、
   ポテトチップの粉の数もな」
  「走るねぇ! 走るじゃん!」
  「勝つよ! ソノシーも一緒に!」
  「俺には“女神”がついてるんだ」

フリスビー「俺のプライドにかけても、完成させるぜ」
     「俺は最後まで・・レースが見たいんです」

ソノシー「早く言いなさいよ。ナニ勿体ぶってんの?」
    “こんな所で、エンストしてる場合じゃないの!”
    「レースは、あくまでドライに行きたいのよ」
    「手伝う代わりに、私の夢も叶えてね」

オヤジ「“人でなし”に借りを造るなんて・・大惨事だぞ」
   「ついでに“あっちの店”も多いしな」
   「信用出来ねぇのは、手前ぇの根性だよ」
   「あの野郎・・仕込みやがったな」
   「メカニックには、最後までレースを見届ける義務がある」

大統領「この星のルールは私だ。正義こそが私なのだ」
   「正義のために血を流す覚悟はあるか?」
   「究極の正義のために、生命の炎を燃やし給え!」
   “くだらん草レースに、せめてもの華を添えよ”

大佐「私がここで(攻撃を)やめるとお思いですか?
   ザコ相手でも、ここで手を抜く訳にはいかんのだ」
  「実に気持ちがいい・・素晴らしい! 力がみなぎって来る!」

鐵仁「分かった。君がどかなければ、私が避けるまでだ」
  「“面白くない奴”に、勝つ資格などない!」

※「全部まとめて、あの世行きぃぃ!!」
 「アレが俺の連れ。・・“やられてる方”だけど」
 
ソノシー「何してんの?」
JP「・・いやいや」
ソノシー「“いやいや”じゃなくて」

大佐「お前に向けられた銃口は、全部で7ツあるぞ」
JP「そりゃイイね。イッキに風通しが良くなる」

オヤジ「JP、お前なら(加速に)耐えられる!」
フリスビー「本気で言ってんのか?」
オヤジ「・・知らん!」

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2010年6月29日 (火)

☆『SEX and THE CiTY2』☆

ハナシは戻って27日(日曜)。

寝袋をクルマに積み込み、某県への1泊2日のドライヴツアーを経て帰松したこの日。「ちょっと劇場に行っときたいな~」と言う“鑑賞の虫”がムズムズと全身の穴と言う穴から這いずり出して来たため(←どんな表現だよ!)
レイトショーながら“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”にて『SEX and THE CiTY2』を観て来た☆

結局のトコ、ドラマシリーズを全く観てないままのワタシ。。劇場版(シリーズ)のみをフォローしてる訳だが・・やっぱり前作より確実に2年も経っちゃっとる訳で、、主演4人様のご尊顔が“大スクリーン対応し切れてない”と言うか、さすがにちょっと「キレイやな~」と無邪気に喜べる感じじゃなくなってたか(×_×)

特に、ワタシの最も好きな感じ(照)のミランダさん(赤毛の弁護士のしと)の笑い顔なんかが「どうにも下品」に見え、ちょっと“2年ごしの恋”も冷めちゃったかも・・(←いや、最初から相手にされとらんのはお前の方だよ(=^_^=))

実年齢で言えば、まだお若いんだけどねぇ・・

ギャルの憧れの街=ニューヨーク(NY)で出会い、意気投合し、互いが切磋琢磨し合って・・それぞれが別々の道で成功し、セレブとなった4人・・キャリー・ブラッドショー(サラ・ジェシカ・パーカー)、シャーロット・ヨーク(クリスティン・ディヴィス)、ミランダ・ホッヴス(シンシア・ニクソン)そしてサマンサ・ジョーンズ(キム・キャトラル)・・

ホルモン&サプリメントと“生涯の契り”を交わした(=^_^=)プレイガールのサマンサを除いては、“ミスター・ビッグ”ことジョン・ジェームズ・プレストン(クリス・ノース)と遂に結婚したキャリー、旦那=スティーヴとの“離婚の危機”を何とか乗り越えたミランダ、いよいよ子宝に恵まれたシャーロット・・とみんなが“転機”を迎えたのだった。

そして、それから2年が経ってみると・・

サマンサは更にホルモン依存が本格化し(=^_^=)、ミランダは女性弁護士として上司に認めて貰えぬ苛立ちを募らせ、シャーロットは泣き叫び悪戯する2人の子供に慢性的な疲労を覚え、キャリーは念願だったビッグとの結婚生活に“何処かクスんだ気持ち&寂しさ”を抱えるのだった・・

そんな中、4人はひょんなことからアラブ首長国連邦(UAE)の首都・アブダビからやって来たお金持ち(=^_^=)=シーク・カリードのはからいにより“超VIP待遇”で1週間のアブダビ視察旅行に招待されることとなる。

4人は旅の中で、それぞれの直面している現実から少し距離を置き(正確には、NYから約1万km(=^_^=))自らの価値観/生活/結婚観/職業観を見直そうとするのだったが・・

まぁ、ひと言で言えば「そつなくキラキラに仕上がってた」って脚本・・

しかし、アレです。

ドラマ版を全く知らない、ワタシのようなクソ野郎からすれば(←いや、そこまで卑下せんでも)「もっとNYに根を下ろし、舞台としたセレブ&キラキラ系ストーリー(もしくは“毒にも薬にもならない系ストーリー(=^_^=)”)が観たぁい!」って気持ちがあるのに、制作側が「もう、NYでの物語は描き尽くしたし・・適当でエエやん?」と考えたかどうか知んないが・・中盤以降、舞台が中東圏に飛んじゃうトコで、観ててまず冷めてしまった(×_×)

そのロケ費用をジェニファー・ハドソンとかビヨンセ・ノゥルズの出演(=ギャラ)に充て、もう少し真剣に脚本を練り上げたら・・もそっと万人の納得する(?)『SaTC2』が完成した可能性もなくはあるまい? と思うと、ちと勿体ない感がある(・ω・)

にしても・・相も変わらず、魅力のわき起こらないのはサラ・ジェシカさんのご尊顔。
ヘアスタイルからお召し物から、もの凄い勢いで取っ替え引っ替えしまくるのに、ワタシの感じるのは「あ、まだPowerBook G4を愛用したはるんや」「“4ツ葉”の銀のペンダントトップ、エエなぁ」「“J'ADORE DIOR 8”のシャツってなんぼするんやろ?」とか、そう言った“ご本人以外”にしか眼が行かないのだ・・

あと、本作最大級の“サプライズゲスト”たる(?)ペネロペ・クルスさんだが「マドリード銀行副頭取=カルメン・カリヨン役」と言う微妙に「持ち味を発揮出来てないっぽい」キャラ造型で出演してはった・・それもたったの1シーンで!

更に数シーン絡めるとか、ラストのNGシーンで再登場させるとか(←ジャッキー作品かよ!)、もう1手が欲しかったなぁ(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

♦「SaTC」を冠してるにしては、幾つものエピソード&キャラが“投げっぱなし”“出しっぱなし”でまとまってなかった。その点、前作の方が「作品世界がこぢんまりとはしてたけど、しっかり物語の固められてた」気がする。
♦オープニングでガンガン“空撮どアップ”で映りまくるクライスラータワー(の塔頂部)が最高!! ホンマに好きな尖塔です。
♦初めてキャリーがNYにやって来たのは、1986年6月11日(火曜)15時30分のことだそうだ。
♦シャーロットとは87年に、ミランダとは89年に出会ったとか。
♦「バーグドルフ・グッドマン」ってNYの偉人さんと思ってたら・・高級デパートの名前でしたか(・ω・)
♦あなたが・・現在のライザ・ミネリさんでしたか・・(⌒~⌒ι)
♦サマンサさんの飲むサプリは44種類もあるそうで。。
♦1968年製のロレックスはビンテージモノで高額だとか?(モデルは何だったんやろ?)
♦ブチ切れたサマンサが自らの年齢を“fifty fuckin' two!”と言ってた(⌒〜⌒ι)
♦キャリーのセリフより。「白黒映画」はそのまんま“Black & White Movies”で良いらしい。
♦同様に「中東」も“Middle East”で良いンやね(・ω・)
♦ちょっと食べてみたいぞ。アフダル(AFDAL)航空・機内スナックの『アラビアン・プリングルス』
♦今回はシャーロットがiPhoneを愛用してた・・ってか依存気味だった(=^_^=)
♦スーク(市場)では、100ディルハム=20ドルとキャリーが言ってた。
♦4人がステージで“I am Woman”を歌うカラオケシーン。サマンサの衣装の“トゲトゲ付肩当て”が世紀末の拳法家みたいでカッコ良かった! 愛で空が堕ちて来る感じ!(どんな感じだ)
♦シャーロットの愚痴にたった1人で向き合い、耳を傾けようとするミランダ姐さんの姿にはグッと来た。2人のあのシーンは、本作最大の見所(の1ツ)だと感じた。(ただ延々と飲んでるだけ、にも見えるけど(=^_^=))
♦前作と同様「言わんでもエエこと」が波紋を広げてく展開になってた。ひょっとしたらドラマ版の頃から、この手の演出が『SaTC』流なんやろか?
♦アブダビの高級ホテルは1泊=2万2000ドルだそうで。
♦市場で、とある展開からバーキン(エルメスの最高級バッグ)を壊されたサマンサの“暴走ぶり”がスゴいことになってた。。
しかし、往来で中指立てて「くたばりやがれ!」はないでしょう(⌒〜⌒ι)
♦タクシーを“とある手段”で止めるキャリー。ああ、それも“フリ”でしたか・・(でもアレで止まらなかったら大変でしたネ)
♦新作ハリウッド大作『砂漠のファイター(原題:Heart of the Desert)』って、どうなんよ??
♦ジュード法(ロゥ)って新法が、存在するらしい(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

キャリー“昔、ある所に島があった・・その島をオランダ人がビーズと交換に手に入れた”
    “ビーズがもたらしたのは・・蒸気船や摩天楼・・クライスラータワー・・ヤンキース”
    “これがNYのBC・・つまり、ビフォー・キャリー”
    “一瞬で10年が経つこともあれば、たった2年で、
     有り得ないと思っていた方向に変化の訪れることもある”
    「結婚する友達がまだいたとはね」
    “伝統は、逆らう者の信条までも動かす”
    “その夜、私たちは「激しいセ※クス」と「子供」の狭間にいた”
    「私は結婚前から“シェフよりもシャネル”だから」
    “片やノーブラなら、こっちはノーパン”
    「一緒に出かけるの。シャツを着替えるだけのことよ」
    「“ベッドで黙ってTVを観る夫婦”になんてなりたくないのよ。
     “キラキラした人生”を送りたいの」
    「空港でヘタに騒ぐと『ミッドナイト・エクスプレス(1978)』になるわよ!」
    「結婚の形は、人それぞれなのよ」
    「NYじゃ見飽きたけど、中東のカラオケは新鮮ね」
    “その時の私は・・NYをかつてなく遠くに感じた”
    “伝統を重んじつつ、自分なりに彩ればいいのだ”
    “男と女の関係にも、色んな色のあった方がいい”

サマンサ「どんな“工事”を、ですって? 100%ナチュラルよ!」
    「お仕事は“コンクリ”関係? あら、硬そう」
    「エストロゲン・クリームで、身体に“若かった”と信じさせるの」
    「サプリを1度に全部飲むの。“フ※ラの要領”でね」
    「全員“中東ヴァージン”よ」
    「1週間もホルモンなしじゃ、しまいにヒゲが生えるわ!」
    「生まれて初めての確信があるわ・・この地こそが私に相応しい、と」
    「今の案内の“一言一句”にウットリしたわ」
    「“オージー・ソーセージ”ね」
    「エストロゲンが切れた・・マッチョを前にして“ジュクっともしない”なんて・・」
    「いいわ〜! 下から何か突き上がって来た!」
    「私の“ビラビラのロレンス”様よ!」
    「男も子供も関係ない。私たちは“ソウルメイト”よ
    「炎天下で火照り死にそう」
    「さっさとついて来ないとぶっ殺す! 搭乗時間に遅れたら、次はエコノミー(クラス)よ。
     更年期にエコノミーなんて絶対ムリ!」

ミランダ「私には弁護士しか出来ないわ。この仕事を棄てたくない」
    「結婚は・・職業じゃないけど、立派に“仕事”よ」
    「いざ極めん!“アブダビ道”を!」 ←この“Abu Dhabi Doo!”は多分“YABBA DABBA DOO!”のもじりかと。
    「私の上司が嫌ってたのは・・私の“声”じゃなく、私に“声があること”だったのね」
    「何もかもが1万キロの彼方よ。さ、飲んで! そして言って!」
    「あんたは良く頑張ってる。さ、飲んで!」
    「夫の浮気? 今となっては果たして“知る価値”があったのか、分かんない」

ビッグ「僕を男前にするな。ゲイたちが気にする」
   「どっちが最悪って? そりゃサマンサだ。子供はいずれ泣き疲れるだろうから」
   「“シェフにキス出来る”のも“家飯(いえメシ)”ならではさ」
   「外でも家でも不満なのかい?」
   「ルールは自由なんだろ?」
   「今は、少し失望してるんだろ?」
   「“独自のルール”を設けたらいいさ。人生を好きに設計出来る」
   「仕事中だ・・(電話を)切るよ」
   「散歩していた・・“時間つぶし”さ。君を苦しめるためにね」

エイダン「これはきっと“生涯最高の蜃気楼”だ」
    「人を待たせるのも無礼だが、元カレと食事しないのも無礼だぞ」

アンソニー「結婚したって、中身は同じよ」
     「バーは“シュリンプ争奪戦”の真っ最中よ」

スタン「結婚するつもりで、19歳から貯金してたの」

ライザ「お静かに! 結婚は神聖なものよ! ・・少なくとも、そう聞いてる」

シーク「お言葉ですが・・ドバイはもう終わってます。
    これからはアブダビこそが“最先端の都市”と呼ばれることでしょう」

ガウラウ「逢えない時間が、逢えたときの喜びを大きくする・・幸せです」

キャリー「ナンパされてどんな気分?」
ビッグ「まだイケる、と」

ビッグ「僕からのプレゼントは、寝室に」
キャリー「いつもより良くなきゃ、ダメよ」

ビッグ「TVは失敗だった?」
キャリー「・・ジュエリーが良かったわ」

キャリー「あなたなの?」
ビッグ「でなきゃ、困る

キャリー「何故“黒ダイヤ”を選んだの?」
ビッグ「君が、他の女とは違うからさ」

シャーロット「結婚って“2人の人が毎晩、一緒に寝る”ってことよ」
サマンサ「そう? “4P”なら、経験あるけど」

リカルド「僕の名は、リカルド・スパルト」
サマンサ「つまり“リチャード”って訳ね。いっそ“ディック(=陽物)”と呼んでも?」
リカルド「アメリカ人はストレートだな」

追記:今回は劇中で『或る夜の出来事(1934)』や『The Talk of the Town (1942)・・ケーリー・グラント主演。邦題不明』のモノクロ映像が引用されてた! この辺りの、旧作を持って来るセンスは(したたかながら)なかなかイイ!

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2010年5月13日 (木)

☆『300(2007)』☆

9日(日曜)の夜に「日曜洋画劇場」で“地上波初放送”された『300』を(ちゃっかり)録画しておいたもんで・・それを11日(火曜)&12日(水曜)の2夜に分けて観た☆

公開当時こそ「大スクリーン」で観て、それなりにエキサイトさせられちゃったワタシだが・・流石にちっこいTV画面で観て、かつあちこちがズッタズタにカット(編集)されてたもんで、ちょっと興醒めしちゃった感があるなぁ。

何故だか・・今回の鑑賞では『グラディエーター(2000)』を連想する以上に、何処がどう繋がったんだか(=^_^=)『戦国自衛隊(1979)』の(特に)終盤のテイストを思い出してしまった。。

悲惨な結末に突き進むのが分かってるのに、不敵な笑みを絶やさぬスパルタ王=レオニダス(ジェラルド・バトラー)に、千葉真一演じる“隊長殿”の醸し出してた“あの野性味”がダブって映ったんやろか(・ω・)

しかし、ロドリゴ・サントロ兄さん演じる“ペルシア神王”クセルクセスの妙なデカさは、改めて必見に思われた(=^_^=) 他に、鎖に繋がれたゴッツいおっさんが中盤で暴れ回ってたが、(神王サマって)あいつにひけを取らんぐらいデカかった気もする(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフもありました 〜

王「ここで流した汗の分だけ、戦場で流す血は少なくなる」
 「恐怖を受け入れよ。それが人を強くする」
 「このスパルタでは、誰もが自らの言葉の責任を負う。例え“王の使い”であろうとも、だ」
 「これが“スパルタの流儀”だ!(This is SPARTA !)」
 「お前の息子はまだ若過ぎる。“女の肌”も知らんだろう」
 「進軍など命じてはおらぬ。私はそこらを歩いて来るだけだ。
  あれは私の護衛を務める300の兵士だ。即ち、我が軍はスパルタにとどまる」
 「今日と言う日を覚えておけ! そなたらの名が、歴史に刻まれる日だ!」
 「今日、スパルタ人は1人も死なぬ!」
 「“スパルタの女”を知るまい? こんな相手なら、女をここに寄越せば良かったと思ってるところだ」
 「自由な者が暴君に立ち向かったことを、世界は知るだろう。少数が大軍に立ち向かったことを」
 「この戦いが終わるのは、私が終わりだと言った時だ!」
 「スパルタ人よ、栄誉の刻(とき)に備えるのだ!」
 「お前も、自らの魂を見つけよ」
 「退却も、降伏もせん。それがスパルタの掟だ。その掟により、一歩も引かずに戦い、そして死ぬ」
 「我が物語を伝えよ! 勝利の物語を」
 「伝言? 王妃に、言葉は必要ない」
 「今宵、我々は地獄に向かう!(Tonight, we dine in hell !)」

妃「その指の動きを、唇で続けて」
 「託宣に“男の欲望”も奪われたの?」
 「私の夫の心を揺さぶる言葉を口に出来る女は・・この私だけ」
 「我が家の壁以外は信用出来ぬ」
 「自由を手に入れるには“高い代償”が要る・・“血”と言う代償が」

使者「次の言葉を慎重に選ぶことだ・・王として“最後の言葉”かも知れぬぞ」 ←序盤では主役級なのにネ(=^_^=)
  「我らが神王、クセルクセスに“この国の土と水”を差し出せ」

神王「お前は知るだろう・・私の情けを」

妃「楯と共に帰るの・・死すとも(Come back with your shield or on it.)」
王「必ず、帰る」

王「まずは頭で戦え」
妃「その次は心で」

使者「女が何故、男の話に口を出すのだ?」
妃「“本物の男”を産むのは女だから」

セロン評議員「王妃よ、それは毒ですか?」
妃「失望するだろうが、ただの水」

兵士「ここに集まった総てが“名を継ぐ息子”を持つ者です」
  「私は数え切れぬほど戦った。だが、スパルタ人の言う“美しい死”を与えてくれる
   敵と出会ったことは1度もない」
  「私の願いは“世界最強の軍隊”を相手にすることだが、どうやらその願いは叶えられそうだ」
  「今、お前たちペルシア人で石壁の隙間を埋めたところだ」
  「この楯の誇りにかけて!」
  「捕虜にせず殺せ!」

ペルシア隊長「この丘は、偵察隊が埋め尽くしている。
       お前たちの築いている、この“みすぼらしい壁”が、乾いた枯れ葉の如く、
       朽ち落ちずに何かの役に立つとでも思っているのなら、それは・・」 ←この絶句具合が最高!

語り手「“決して逃げるな”“決して負けを認めるな”“戦場での死は、この世で最高の栄誉”と教えられ、育った」
   「7歳で暴力の世界に放り込まれたスパルタの子は“戦士社会”の中で
   “痛みに悲鳴を上げないこと”“情けを棄てること”を教えられた」
   「感傷や弱さの入る余地など、スパルタ人の心にはない」
   「厳しく強き者だけが、自らをスパルタ人と呼ぶことが出来る」
   「スパルタ人らしき沈黙を保った者はただ独り・・それは、我らが王のみ!」
   「“不死の軍団”・・その名の通りか、我々は試した」
   「“勇敢なる素人たち”はその役目を果たした」
   「“不死の軍団”は、我らが王の前には不死ではなかった。
    そして自らを“神”と名乗る男は、その背筋に人間らしい寒気が走るのを感じていた」

追記1:アスチノス君の“泣き別れなボディ”の倒れてるのが映されてた。良くもカットされんかったモノだ(⌒〜⌒ι)
追記2:「クセルクセスの帝国の、闇の底から吐き出された醜き野獣」ってのはつまり、サイのことみたい。。
追記3:クセルクセスの本陣は「ただの阿片窟」に見えたし、彼自身も「ただのひざまずかせマニア」に見えた。
追記4:「ペルシアの金貨だ!裏切り者だ!」と罵倒されてたあのしと。ホンマに「余計なもん」を(それも肝心な時に)肌身離さず身に付けてましたねぇ。。
追記5:仮面を着けた忍者軍団、火薬ツボ(魔術?)を投げる軍団、、などペルシア勢はバラエティに富んでた。
追記6:ここに過去の記事がありますた。よろしかったら。

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2010年3月29日 (月)

☆『m:i:III(2006)』☆

27日(土曜)の夜。
阪神高速経由で帰阪したら・・またもや月見山を超え、神戸市内に向かって下って行く辺りから渋滞が発生した。この時も電光掲示では「20キロメートル」とか出ててゲンナリさせられた。

何だか「通行料を(逆に)値上げして、それで通行量が減るんなら、そっちの方が有難い」とさえ思えて来る時もある。「任意保険を契約してないクルマを通行不可にする」とか色々と締め付けてはどうなんやろ?(こら)

今回ばかりは(自宅到着に)3時間以上を要してしまい、すっかり疲れてしまったが・・遅い夕飯を摂りつつTVを点けると、土曜プレミアムで『m:i:III』が放送されてたので、中盤以降(の約45分ほど)に過ぎなかったが、ダラダラと観ていた。

観始めた時点で、既に主人公=イーサン・マシュー・ハント(トム・クルーズ)がとっ捕まり「ヴァージニア交通局」或いは「IMF本部」に連れ込まれた辺りだったので、橋で戦闘機と戦うシーンこそを観たかったワタシは酷くガッカリさせられた(×_×) ヴァチカンにおいて、既にランボルギーニ・ガヤルドは吹っ飛んじまった後だったし。

断片的には面白いアクションもあるんだけど・・全体的には「何ともしょぼいなぁ」と言うのが、ワタシの本作評である。
これならばまだしも「やり過ぎ」「バカ映画」と評判の(=^_^=)、ジョン・ウーの手がけた前作(2000)の方が、ムチャクチャ過ぎ、逆に屈託なく笑えて楽しかったな。

まぁ確かに、第1作(1996)の頃のような「突き抜け過ぎないサスペンス&アクション」の良さってのんはあったかも知れないが・・正直、ワタシが思うのんは「トム・クルーズって、ヘラヘラ笑ってナンボの俳優」ってことなのだ。
『宇宙戦争(2005)』でも、前半までの「ヘラヘラ笑って“その質問は兄貴が答える”みたいなスベリ気味なオヤジトークを放ってる」トムクルの方が、よほど親しみが持てた(=^_^=) ティム・ロビンスと地下室でシリアスに(?)ガチンコバトルしてても、何もこの心には響いて来ないのだ!(←お前だけだよ(=^_^=))

『マグノリア(1999)』以来の、フィリップ・シーモア・ホフマンとの戦いも全然“宿敵”って感じが漂って来なくて「ちゃちな武器商人のおっさんやんか」ぐらいにしか映らなかった。ま、そう言や、このシリーズって、悪役がちゃちなケースが多い印象が強いけどさ(=^_^=)
また、途中でイーサンが単独行動気味(←いつもだよ)に上海に向かう展開となるが、あの辺りの“サイバーパンクな世界観”で“追われる者状態の主人公”の映像は、ちょいと編集したら、まんま『マイノリティ・リポート(2002)』に繋げられそうだった(・ω・)

「ラビットフット」なる極秘細菌兵器(?)が道路上を転がるのを追いかけるシーンも『マイリポ』での“※ン※を追っかけて”な展開に妙にそっくりで笑いそうになってしまった。

終盤で長回し気味(?)に猛然と走り続けるトムクルを眺めてて「あぁ、クリントさんもお元気な頃は、妙に“走り”にこだわってたよなぁ・・」としみじみした。ミドフォーの頃(←そんなん言うんか?)って「オレ、まだまだ走れますねん」的なアピールをしたくなるお年頃なんやろかねぇ。。

ほか、鼻腔から脳内に爆弾を挿入させる「うげ〜」な装置が登場するが、、あれを取り出す専用の装置も準備しといて欲しかった。
そう、例の、アノ・・『トータル・リコール(1990)』なアレである・・

追記:過去のレビューがありました。ご参考までに、、

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