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2014年11月23日 (日)

☆『LUCY/ルーシー』☆

ハナシは随分と遡られるが・・以前に観た作品の記事をアップしておきたい。

さる9月15日(月)、そこそこにご近所なロケーションにある伊丹市内のシネコン“TOHOシネマズ”で観て来たのは、久々なリュック・ベッソン監督作品『LUCY/ルーシー』だった。

以前、ベッソン監督の「10作品を撮り、そんでもって引退する」みたいなコメントを何処かで耳にした気がするが・・ どうやらウィキ情報によれば、その後「引退撤回!」と声高らかに宣言されたそうである(⌒〜⌒ι) まぁ、我々「観客側」からすれば「(昔のように)面白い作品を次々と発表して下さる分には、どんどん撮って欲しいトコっすけどねぇ」と言いたいだけなんだが・・

ワタシ自身、同監督の作品を劇場公開時に観るのは『アデル/ファラオと復活の秘薬(2010)』以来か。『アーサー3部作(2006-2010)』とか『アウンサン・スーチー/引き裂かれた愛(2011)』 『マラヴィータ(2013)』は観ようと言う気も起こらなかったし、そもそも「ベッソン監督作」と知らなかったぐらいなもんで(⌒〜⌒ι)

ちょいワルな彼氏=リチャードの頼みで、台北市内の高級ホテル前に呼び出された「少し蓮っ葉(SH)」なフツーの女の子=ルーシー(スカーレット・ヨハンソン)。
リチャードは、いきなり彼女の左手首に手錠をかけ、自身の携えていたアタッシュケースに繋いでしまう。

「500ドルの運び賃」と引換えに、ホテルのロイヤル・スイートに宿泊するマフィアのボス=チャン(チェ・ミンシク)にケースを渡さざるを得ない状況に追い込まれてしまったルーシー。

しかし「ケースを渡し、お役御免」と言うワケには“もちろん”行かず、ケース内に収められた“CPH4”なる新種の麻薬(?)の詰め込まれた袋を下腹部に埋め込まれてしまう。

文字通りの「運び屋」とし、体内に麻薬を詰めたまま取引先に向かうよう指示されるが・・直後に捕まり暴行を受けてしまうルーシー。
下腹部を蹴られた拍子に“CPH4”の袋が破れ、麻薬が彼女の体内に吸収されてしまう!

多量な摂取により、人間の脳機能を飛躍的に高める効果のある“CPH4”・・かくして、ルーシーは常人を超越する“潜在脳力”に目覚め、超人的な力を発揮しつつ、脳科学の権威であるノーマン教授(モーガン・フリーマン)の滞在するパリを目指す。

一方で、麻薬を持ち逃げされ“面目丸潰れ”な組織ボス=チャン、一連の事件を捜査するパリ市警の警部=デル・リオもまた、それぞれの部下を率いルーシーの行方を追うのだった・・

上映時間=89分と言う短さを喜びつつ「大きく広げた風呂敷を、どう畳むつもりやろ?」と不安感も拭えなかったワタシ。
そのモヤモヤはある意味、的中してしまうのだった(=^_^=)

「ベッソンの紡ぐ映像&物語」に「エリック・セラの楽曲(スコア)」が絡み、そこにスカヨハが主演する! ついでにモーガン爺さん(までも)がしゃしゃり出る!(=^_^=) ・・となれば、面白く仕上がらないワケがない! ・・筈なのに、実に「そこそこな出来」なのだった。

スカヨハちゃんのプロモーション映像としては、価値がなくもないんかも知れないが・・ 暴行は受けるわ、言動は蓮っ葉だわ、で何だかソンしちゃってる印象。

ギャグ要素も薄いし、恋愛要素にも欠けるし、スカヨハちゃんによる「徹底的したアクション・バイオレンス」を期待すると、きっと肩透かしを喰らってしまうんじゃなかろうか。

〜 こんなトコも 〜

・モーガン爺さんは『トランセンデンス』同様「実にどっちでもええ役」でした(=^_^=) ←何の手助けにもなっとらん
・各章のタイトルが『※※%』って事で良かったんでしょうか?
・“アイマックス”や“3D”の仕様で観たなら、まだしも見応えあったんやろか?
・『レオン(1994)』に於ける敵ボス=スタンスフィールド(演:ゲイリー・オールドマン)をかなり意識してた、ボス=チャンの登場シーン(終盤もまた、意識してたと思われ)。
・飛行機内で急速に肉体の分解してく(?)シーンは妄想だったの?
・全身が黒くなるのは『マトリックス(1999)』とか『スパイダーマン3(2007)←ヴェノム系』の印象に似た感じやろか。
・ルーシーが(ベルリン、パリ、ローマに散らばった)他の3運び屋を追うシチュエーションは、どちらかと言えば「手抜き感」満載だった。
・本作のカーチェイスは「頑張ってくれてる」割に印象がすこぶる薄い。。
・ご尊顔を眺めとる内に「で、スカヨハって美人なの??」ってな素朴な疑問の湧いて来る不思議(=^_^=)
・常人を超越した時点で「空を飛べるんでは?」・・とも思ってしまうが。
・終盤、ネットと肉体の融合(?)する辺りは『攻殻機動隊(1995)』を思わせる。
・教授に差し出された「遺産」であるメモリは・・ご丁寧にも「USB端子付」の仕様だった(=^_^=) ←「3.0規格」かな?
・「ベッソン監督の死生観」が明確に描かれてた訳でもなく。
・ベッソン自身が(敢えて)監督する必要はなかったか? 彼の「才能の枯渇」が(ますます)懸念される。
・「取って付けた」ような上に「くっ付け切れてなかった」恋愛要素。
・序盤、リチャードは何であんなにも大っぴらにアレされなきゃならなかったんだろ?(目立ち過ぎるやんか!)
・作品開始までの「主人公のキャラ造形」は殆ど分からなかった。
・主人公の「蓮っ葉な面」ばかりが強調されてた。
・1度はチャンを追い詰めたルーシー。何で、その時に殺しとかなかったんやろ?
・久々に「ベッソンバズ〜カ」なる演出が拝める!
・原始猿=ルーシーには、水を呑むだけじゃなく、長管骨を空中に放り投げて欲しかった(=^_^=)
・理屈とし「限定的に時間は停められる」ものなんやろか?
・スカヨハちゃんの「格闘シーン」をもっといっぱい観たかったが・・
・人類(10%)以上に、脳機能の発達した唯一の動物はイルカ(20%)だそうだ。
・腹部を蹴られたスカヨハちゃんが「悶絶しつつ壁から天井へズリズリと上がってく」シーンは観もの!
・主人公の囚われてた牢の壁に『保持清潔』と書かれてた。
・本作の設定によれば“CPH4”は「妊婦の胎内で6週間目に生成され、胎児の骨やエネルギーを形成する」物質だそうで。
・ルーシーの設定によれば「年齢:25歳、身長:1.6m」との事。スカヨハちゃんと比べると、実年齢だけが少し違う(・ω・)
・ノートPCを2台並べて置き、両手で同時に高速タイピング・・してみたいものだ(⌒〜⌒ι)
・パリ市内では、クルマの緊急封鎖用に道路の床から柱(ポール)がせり上がるような仕様となってるらしい。
・監督の中で「世界の名所」と言えば「エッフェル塔の前の広場」「ドーバー海峡(?)を見渡す崖」「NYのタイムズ・スクエア」って事らしい。 
・人間のルーシーと原始猿のルーシーが指を繋げるシーンでは、観客の誰もが「・・トモダチ」と心の中で呟いた事だろう(なの?)
・チャンの手下の1人のご尊顔が「千原ジュニア」入ってる感じだった(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

ナレーション「人類は10億年前に誕生した。
       ・・どう進化したか」

ルーシー「あたしには、やる事が山のようにあるの」
    「そのカウボーイハットが問題なら、これで解決ね」
    「このケースの鍵を無くしたなら・・
     腕じゃなく鎖を切って」
    「仕事は、欲しくない」
    「冷静でいられたら、生き続けられる」
    「悪いけど“そんな気分”じゃないの」
    「袋を取り出して・・麻酔は必要ない」
    「腫瘍が転移してた。(どのみち彼は)助からなかったわ」
    「今は“総て”を感じる。空間、大気・・
     大地の振動、重力、地球の回転さえも感じる」
    「遊びには痛みが伴う
    「あらゆる音が感じられる」
    「不安が理解を妨げる
    「あなたの理論は初歩的だけど、間違ってない」
    「基本的な回線を制御出来る。
     電話、TV、ラジオ・・」
    「痛みは感じない。恐怖も」
    「知識の増える代わりに、欲望や感情が消えて行く」
    「鼻血を拭いて、シャンパンを持って来て」
    「紹介は必要ない。全員知ってるわ」
    「1+1=2ではない。実際には数字も文字もない。
     人間は、楽な尺度で物事を捉えてるだけ」
    「真実の尺度は唯一“時間”だけ。
     刻が人の存在の証明。刻が支配する」
    「細胞の組成を変えなければ」
    「知識は不安や混乱を招く

リチャード「このケースを届けるだけさ。楽勝だよ」
     「俺は届けられないが、お前なら平気だ」
     「ケースの中身? 何かの書類だろ」
     「運び賃は1000ドルだ。お前に半分やるよ」

通訳「“中身は危険じゃない”と」
  「“あなたがケースを開けろ”と」
  「あなたのお腹を横に切っただけ。
   下腹部に薬の入った包みを隠した」
  「元気そうだ(Splendid.)」

ノーマン「動く事が進化に繋がる」
    「人類は道具に依存する存在だ
    「刻を稼ぐ事・・それこそが人間の真の目的だ」
    「不死か繁殖か、我々人間にはこの2つの選択しかない」
    「たとえ個体が死んでも、細胞は受け継がれる。
     繁殖と言う手段で我々の知識、経験は受け継がれる」
    「これは現時点では仮説に過ぎません」
    「ここから先は“SFの世界”です」
    「(脳機能の)100%にアクセス出来たら? 想像もつきません」
    「生命の意味を考えてみたまえ。
     人の唯一の目的は“知識を伝える事”だ」
    「有難う。ここへ来て貰えるか?」
    「人類が君の犠牲に適うといいが」

チャン「何とかしろ!(Do something about them!)」

デル・リオ「君のさっきやった事は、えらく不気味だ」
     「彼女は何処に?」

聴衆「我々は“進化の革命”を起こすべきです」

手下「5人やられ、残り25人ってとこです。
   あの女、しぶと過ぎます。まるで魔女です」

ルーシー「あちらで座っても?」
フロント「ここにいて下さい」

ルーシー「貸して(Don’t you mind?)」
医師「いいとも(No.)」

ルーシー「体外に排出される時期は?」
医師「その中身による」

ノーマン「私の研究を総て読んだ?」
ルーシー「文献は全部で6734ページ。
     お望みなら暗誦します」

デル・リオ「いつもこんな乱暴な運転なのか?」
ルーシー「運転は初めて

デル・リオ「君の力になれるかどうか」
ルーシー「なれるわ」
デル・リオ「何のために?」
ルーシー「“思い出”に」

デル・リオ「突破されそうだ」
ルーシー「では“極限”へ」

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2014年11月20日 (木)

☆高倉健さんのこと☆

さる11月10日。
日本を代表する俳優=高倉健さんが83歳で亡くなられ、その記事の中で初めてこの人の本名を知った。

自宅のHDDレコーダ内には、いつぞや地上波放送された、主演作『駅/STATION(1981)』が録画したままとなっている。いつか、ゆっくりと観たい。

健さんと言えば、思い出すのは以下の作品である。
さほど、この人の「若かりし頃の“とんがった”演技」を知らないワタシとしては、主演作と言うより、助演で光っている(後年の)作品群の印象が強かったりもする。

『宮本武蔵 巌流島の決斗(1965)』・・中村錦之助主演。何と、健さんは佐々木巌流(=小次郎)役を演じておられた!
『ゴルゴ13(1973)』・・野心的な(?)本作では実写版「初代・デューク東郷」を好演! 主演なんだけど・・ひょっとしたら、健さんの俳優人生の中で「黒歴史」っぽい位置付けなのかも知んない(⌒〜⌒ι)
『刑事物語(1982)』・・シリーズ第1弾。健さんは、何とラストで“不器用”に登場! 私の中では、この作品における健さんの登場の仕方が「最も鮮烈」だった気がする(=^_^=)
『ブラック・レイン(1989)』・・松本警部補役を好演された本作では、健さんは何と実年齢=58歳だったそうだ!

因みに、実家の本棚には、数少ない健さんの著書「南極のペンギン」が置いてあった気がする。絵本みたいな、エッセィみたいな作品だったが、改めていま読み返せば・・より健さんの伝えたかった事を、読み取れる気もする。

ご冥福をお祈り致します。

追記:後日観た追悼番組で、健さんの語ったとされるこんな言葉があった。

   手っ取り早いものに、心は宿らない

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2014年11月 3日 (月)

☆『ザ・タウン(2010)』☆

「W※WW※Wで放送のプログラムを録画した」とされるDVDを借り、鑑賞したのはベン・アフレック監督・脚本・主演のクライム・サスペンス佳作『ザ・タウン』である。

因みに、本作は、公開当時に(住んでいた)香川県高松市のシネコンで観た作品でもある。

で、調べると・・2011年2月9日(水曜)の事だった。こちらに記事があるので参照いただけたら幸いです。

ベンアフ兄さんの2本目の監督作。次に手がけた(3作目)『アルゴ(2012)』も佳作と評せる完成度なので、本作辺りから「才能を発揮し始めた」と言えるのかも知んない。まぁ、初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007)』が未見なので、総じての評価は「まだ」下せない次第だが・・(・ω・)

銀行強盗事件の頻発する街、ボストン・チャールズタウン。

そこで生まれ育った主人公=ダグ・マクレイ(ベンアフ)は、幼馴染である親友=ジェームズ“ジェム”コフリン(ジェレミー・レナー)らと結成した4人組を率い、市内の銀行を襲っていた。

しかし・・ある朝、襲った銀行の女性支店長=クレアの(事件後の)行動をマークするため近付いたダグは、彼女との交流の中で“これまで頑(かたくな)だった自身の信念”の揺らぎを知る。

一方、FBI捜査官=アダム・フローリー(ジョン・ハム)もまた、強盗団を壊滅させるべく、クレアに接触を試みるのだった。

「強盗業から足を洗い、クレアと別天地で暮らす夢(の実現)」を真剣に考え始めるダグ。そんな彼に、町の顔役=ファーガス(ピート・ポスルスウェイト)は、強奪額も失敗のリスクも桁違いの“大仕事”をダグのチームに強要するのだった。

以前も記事に書いた覚えがあるが、やはり「クリス・クーパー」「ピート・ポスルスウェイ」「ジェレミー・レナー」をキャスティングしたベンアフの手腕に感心! 尚、ピートおじさんはこの年『インセプション』と本作(←確かに、かなり痩せておられる)に出演したのが最期の仕事となってしまった。合掌。

また、ウィキによれば・・本作は124分の劇場公開版の他、150分にも及ぶ特別版(エクステンデッド・ヴァージョン)が存在するようだ。今回、観てて「(総じての)テンポの意外な速さ」「全く描かれないフローリー捜査官の私生活」などに若干の違和感を覚えたりしたので、特別版さえ観れば、そう言った総ての点に「合点が行く」のかも知んない(・ω・)

終盤は『レオン(1994)』ばりに“変装プレイ”で絶対の危機を乗り越える強盗団のメムバーたち。そして・・

恋愛ものとしては、やや“切なさ不足”な感は否めないが、、まぁ「主人公が悪人」なんだから、それはそれで仕方ないような気もする。

そう言えば名作『太陽がいっぱい(1960)』のラスト、トム・リプリー(演:アラン・ドロン)が「電話ですよ!」と呼び出され、席を立つシーンを眺めた時にも(←子供の頃だし、TV放送での鑑賞)“かなりな切なさ”を覚えてしまったワタシだが・・あちらも「(更に?)極悪人」なんだから、大人の眼で観れば「ハッピーエンド」と解釈するのが正しいように思えなくもないなぁ。

追記:どなたか、特別版で追加されてる(未公開シーンの)内容を、コソッと教えてくんちぇ〜!

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☆『ぱいかじ南海作戦(2012)』☆

地上波デジタルで放送されたものを録画し、2日に分けて鑑賞した。

離婚+失業で「総てを失ってしまった」傷心のカメラマン・佐々木(阿部サダヲ)が辿り着いた南の島で体験する、サバイバルな日常をコミカル&チープに描いた作品である。

阿部サダヲと言えば「演じるキャラの造形により、大きく当たり外れのある男優さん」だと評価しているワタシ(⌒〜⌒ι)

当たってると言えば『舞妓Haaaan!!!(2007)』『謝罪の王様(2013)』
外れてると言えば『なくもんか(2009)』『夢売るふたり(2012)』

なんかを挙げたいトコ。まぁ『太平洋の奇跡/フォックスと呼ばれた男(2011)』みたいに「イヤな役」で実力を発揮したはる作品なんかは「当たってる」と評せるのかも知れないが。

本名は「佐々木」なのに、とっさに「宮本」と偽名を口にしてしまうトコも「負ける側(=小次郎)がイヤで、勝つ側(=武蔵)を思わず名乗ってしまう」心理状況が何となく分かる気もして微笑ましい。って、後でややこしくなるだけなんだが、、 まぁでも、本名が「本位田(ほんいでん)」じゃなくて、まだ良かったじゃん(=^_^=)

本作の見所は「人死にの皆無な(安心して観られる)作品世界」「外見的な感情描写(ときにハイテンションな喜怒哀楽)と共に放たれる、常に客観的かつ冷静なモノローグ(独白)のハーモニー」だろうか。仲間が次第に増えてゆき、彼らが意外に豪華な出演陣(永山絢斗、貫地谷しほり、佐々木希、ピエール瀧、浅野和之ら)なのにも驚かされたり。

因みに、劇中でネタにもなってるが、タイトルの「ぱいかじ」は「沖縄方言で“南風”の意」だそうで。

〜 こんなトコも 〜

・原作は椎名誠さんによる同名小説。
・序盤のキャンプで、主人公は何を喰わされたのだ?
・ラスト、イントレ(撮影用の足場)の搭載された筏に飛び乗った主人公は、海原を何処へ向かう?
・って言うか、あれってハッピーエンド?
・「別れたあのしとと再会する展開」は敢えて必要だった?
・冒頭、上空から堕ちて来るビールの瓶は・・飛行機の窓から落とされたのか?
・あれはやはり『ミラクル・ワールド/ブッシュマン(1981)』に対するオマージュなの?
・「落とし穴に堕ちたイノシシ」を退治するシーンは、良い意味で「転」となってる。

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☆『イントゥ・ザ・ストーム』☆

今を去る事・・かなり前( ×_× )

8月31日(日曜)の夜、ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で鑑賞したのは、某自然災害を描いた特撮パニック作『イントゥ・ザ・ストーム』だった。

監督(製作陣)にも出演陣にも、さほど食指を動かされる印象の作品では決してなかったんだが「ムーヴィー系アプリで、意外にも評価の高かった事」「最新の“竜巻CG”を確認しときたかった事」により、観に行く事を決意。

竜巻登場のシチュエーションと言えば『ツイスター(1996)』『ディ・アフター・トゥモロー(2004)』『ハンコック(2008)』『マン・オヴ・スティール(2013)』ぐらいしか思いつかないんだが、たぶん“日進月歩”なハリウッド・ワールドの事だし、きっとものすごい描写になるんだろう! と期待にドキをムネムネさせながら観てみたら・・見どころは「映像」と言うよか「群像劇風なドラマ展開」なのだった(=^_^=)

6月16日。
合衆国内では、暴風による甚大な被害が5州14郡にまたがり拡散していた。

・・

南西部の州に位置する田舎町=シルバートンでは、地元校(シルバートン高校)の卒業式を控え、ゲイリー教頭が入念な準備を行っていた。

妻を亡くして久しい彼には2人の息子がおり、17歳の長男=ドニーは(3台のカメラで)式の全体撮影を父に命じられるが、憧れの女生徒=ケイトリン・ジョンストンの研究レポートの手伝いを優先し、撮影は弟=トレイに任せ、彼女とガーナーの製紙工場(廃工場)に出かけてしまう。

・・

3ヶ月もの間、大陸内で竜巻を追い続けていたピート・ムーア隊長率いる“竜巻ハンターチーム”は、特殊装甲車『タイタス』を駆り、巨大竜巻を撮影すべくシルバートンに向かっていた。
スポンサー企業に見放された事もあり、彼らにとってこの追跡は「起死回生のチャンス」だった。

・・

スリルを求め続ける“冒険バカ”兄弟(?)=ドンクとリービスは、これまでのYouTube再生記録(302回)をはるかに凌ぐ「再生100万回」動画の撮影を狙い、これまたシルバートンへと急ぐ。

それぞれに事情を抱えた人々がシルバートンに集結する中、彼らを嘲笑うかのように、前代未聞なモンスター竜巻が神出鬼没な動きで町に襲いかかるのだった・・!

“竜巻”をネタの中心に据え、翻弄される人々を描いた群像劇なんだが、どのキャラにしても面識がなく「誰が生き残るのか分からない」スリルが高められていた。また、どのキャラも「主役足り得るまでの存在感は持たされてない」って印象があり、ある種『ファイナル・デスティネーション(2000)』シリーズを観た時のような“不必要なまでの不安感”を煽られてしまった気がする(⌒〜⌒ι) まぁ、そこまで「“退場”しまくる系」ではなかったんだけど。

ストーム・チェイサー(=竜巻追っ掛け隊)が大きく物語に関わってる辺り、どうしても『ツイスター』と比較せざるを得ないんだが、あちらでは「市民のドラマ」に殆ど(?)手がつけられておらず、本作の方がより「万人向けな仕上がり」に思える。

一方で『ツイスター』で衝撃を受けた「ドライヴシアターに於ける、唐突な『シャイニング(1980)』の1シーン」「コミカルに(?)のんびりと(?)回転する牛」などの“インパクトに溢れつつもクレバーな映像群”は実現出来てなかったように感じた。もう少し「本作ならでは!!」な映像演出を練り込んで(巻き込んで?)欲しかったモノである。

〜 こんなトコも 〜

・本作のヒロイン=アリソンは気象研究者。『ツイスター』でヒロイン役を演じたヘレン・ハントさんよりは魅力的な女優さんだったかな。
・「それが起こる」前後の校内の動きを『エレファント(2003)』と比べてもみたい。
・特に高校のシーンで、校内各所に設置されたカメラの映像で「竜巻接近の臨場感」を描く手法は『クロニクル(2012)』っぽくてクレバーだ!
・ゲイリー教頭は40歳の設定。(ティーンエイジャーの息子を2人も持つ)彼が「年下である事」は極めて衝撃的である( ×_× )
・シルバートン高校のトム・ウオーカー校長はオ※マ大統領的な風貌のしとだった。
・ヒロインを巻き上げんとした次の瞬間、唐突に“消失”する竜巻の不気味さはなかなか。意思を持って「人々を弄んでる」ようにも映る。
・終盤では、エリア内の空港が襲撃を受けるんだが、何とも「とってつけたような映像」だった(セリフもなく、人物も映されず)。余った製作費で付け足したんやろか?
・竜巻に巻き上げられ、雲の上の高度にまで達する『タイタス』・・『功夫ハッスル(2004)』を観終えた直後だと、誰もが「ありえね〜!」と心の中で叫ぶんじゃなかろうか。
・劇中で最も生真面目な撮影スタッフの若者が、最も惨たらしく“退場”して行った。『ボルケーノ(1997)』でも、最も勇敢な人物が、最も惨たらしく“退場”して行かはったなぁ・・
・父親が息子を必死で助けようとするシーンには泣かされた(⌒〜⌒ι)
・『ハッとしてキャット』は、ホンマに実在する絵本だそうだ。映像化(2003)もされてるそうで(←日本では「DVDスルー」)。
・炎の柱と化した竜巻に巻き上げられる某キャラの、全身を炎に包まれた姿を眺めてると、格闘ゲーム『ストリート・ファイター2(1991)』で“ヨガファイヤー”等にやられた際の描写を思い出す。。
・思わず、反射的に危機に陥った生徒らを助けてしまうピート隊長。『超高速! 参勤交代』に於ける段蔵(演:伊原剛志)を連想してしまったのは、ワタシだけではないはず(=^_^=)
・『ミスト(2007)』同様、警察も軍隊も全く当てにならなかった劇中世界。
・『タイタス』の設計担当は、若干“バットモービル(←ノーラン監督版「3部作」)の造形”を意識したんやろか?
・命がけで撮影された「あの映像群」は無事に発見・回収されるのか? それも「再生可能な状態」で。
・「アホキャラ」の生命力、高し!
・教会に残った、あの黒人スタッフは無事だったのか?
・アリソンの旦那とは? あのしと?
・少なくとも『パーフェクト・ストーム(2000)』よりは随分と“後味”が良かった(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

ドニー「父さんは無視か文句ばかりだ」
   「もう僕に未来はない。
    未来がないなら、過去の話を」
   「弟よ、悔いのないように生きろ。
    終わりはいつか必ず来る・・こう言う事だ」
   「家族がこうして一緒にいる。それが1番さ」

トレイ「喰い付け(Take a swing.)」
   「待ってってば!(Relax.)」

ピート「台風は無口だ」
   「大事なのは勘だ」
   「今日来るか? さぁな、竜巻に訊け」
   「竜巻に次などないさ」
   「何処のアホだ?」
   「早くしろ(Get a Minutes.)」
   「こんな嵐をずっと求めてた。俺を失望させるな」
   「撮り続けろ!」
   「このデータを後世の役に立てろ!」
   「よし・・タイタス対竜巻だ」

アリソン「いずれにせよ、必要なのは運だわ」
    「停めて!(Pull over!)」
    「撮影してなきゃ、彼は生きてたわ。
     こんなハズじゃなかった」
    「竜巻を追いかけ続けたのは、
     “何かを変えたかったから”なのかも」

ゲイリー「(車に)乗れ!(Get in!)」
    「2人共、大切な息子だ
    「警報は鳴らない。このままじゃ高校は全滅だ」
    「全員、ここで死ぬぞ!」
    「撮ってないでバスに乗れ!」
    「頑張れ(Hang on!)」
    「掴まれ!(Hold on!)」

ジェイコヴ「彼女に賭ける(Moneys on her.)」

リービス「お前のルックスは“10段階で5”ってとこだ」

ドンク「呑もうぜ、ゾンビ映画に出て来る町みたいに」

トッド「未来より、今の毎日を大切にしたい」

チェスター「極限の状況下では(?)、普通の人間が活躍するものだ」

ゲイリー「ナイフはあるか?」
トレイ「持ってるけど、誤解しないで」
ゲイリー「・・後で話し合おう」

ドンク「職業を間違えた」
リービス「お前、無職だろ」

ゲイリー「母親が死んで、親子関係を見失った」
アリソン「だったら見つけましょう」

アリソン「外はまだ危ないわ」
ゲイリー「(しかし、もしこれが)君の娘なら?」

ピート「助けが必要だろ?」
アリソン「そう。例え“嫌いな人”でもね」

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