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2014年8月11日 (月)

☆『GODZiLLA』☆

7月27日(日曜)の夕刻。ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で観て来たのは「怪獣映画の金字塔(の1ツ)」とも言うべき『ゴジラ(1954)』のハリウッド再リメイク版である『GODZiLLA』だった。

私的には、かつて『USゴジラ=GODZiLLA(1998)』を観た時の「“高い期待値”とそれに続く“深い失望感”」の落差にかなり打ちのめされたワケで・・正直「今回の仕上りも怖(こえ)ぇなぁ」と不安感も募り、躊躇う気持ちも小さくはなかったんだが・・ 頑張って「観届ける」事にした次第。

1999年、フィリピン諸島。
ウラン鉱脈を擁する「ユニバーサル・ウェスタン鉱山」にやって来た“モナーク(MONARCH):特別研究機関”のヘリから、2人の科学者が降り立つ。彼らは、生物学の権威である芹沢猪四郎博士(渡辺謙)とヴィヴィアン・グレアム博士(サリー・ホーキンス)。

崩落事故で40名の作業員が消息を絶った発掘現場に足を踏み入れた科学者らは、地底に巨大な骨格を発見する。それはこれまでの生物学の常識を覆す、謎の巨大生物の“化石”だった。

同じ頃、日本の雀路羅(ジャンジラ、JANJIRA)市では、富士山を臨む地に建造された原子力発電所が突然の地震に見舞われ、炉心の崩壊(メルトダウン)が引き起こされてしまう。

事故の中で、発電所の中心スタッフでもあったサンドラ・ブロディ(ジュリエット・ビノシュ)は暴走エリアから退避する事が出来ず死亡。その夫である科学者=ジョー・ブロディとまだ少年だった息子=フォードが遺される。

15年後。
成長したフォード・ブロディ(アーロン・テイラー・ジョンソン)は米海軍に所属する将校(大尉)となっていた。
14ヵ月にも及ぶ任務を終え、休暇を取得し家族(妻=エル(エリザベス・オルセン)と5歳の息子=サム)の待つサンフランシスコに帰還した彼だが、戻って間もなく「しばらく連絡をとっていなかった父=ジョーが雀路羅の退避区域(Q Zone)に無断侵入し、逮捕された」との連絡を領事館から受ける。

父を身柄を引受けるため、日本へと向かうフォード。
ジョーは原発事故の真相を解明するため、今もなお孤独な活動を続けていたのだ。
「お前の母親はまだ“あそこ”にいるんだ」とフォードに呟き、執念の炎を静かに燃やし続けるジョー。そして父子は、かつて住んでいた市内の自宅に残る、研究データの収められた記録媒体(フロッピーディスク)を回収するため、再び退避区域への侵入を図るのだった。

○題材が、世界中の誰もが(きっと)知ってる怪獣王=ゴジラ
○『USゴジラ』の過ち(?)を繰り返してはならない
○オリジナル版の世界観を「現代の背景&映像」に置き換えなければならない

・・などなど、かなり“ハードルの高くならざるを得ない”脚本ではあったろう(⌒〜⌒ι) 私的には、鑑賞後の今もなお「で、なんで今『ゴジラ』だったの?」と言う素朴な疑問が消えないままでもあるんだが、、何にせよ「ニッポンに関する描き方が(やっぱりここでも)おかしい」「ニューヨークとかワシントンでは暴れない」「合衆国(政府)との攻防が(直接的に)描かれない」って辺りで、観てて盛り下がって来たのは確か(・ω・)

また、シアター自体も(たまたまなのか)意外にも小規模だったな。

『USゴジラ』の頃は「キャスティングにカネをかけ過ぎ」「ゴジラの存在を軽々しく描き過ぎ」「ギャグ要素を盛り込み過ぎ」ってな、ローランド・エメリッヒ監督らしからぬ(?)「誤算と負の連鎖」により、悲しい結果(?)に終わってしまったワケだが、本作が『USゴジラ』の失敗(?)を研究し尽くし、更なるブラッシュアップに成功してたか? と言うと「まだまだ甘いなぁ」と正直に感じてしまったワタシである。

〜 こんなトコも 〜

・「B級要素」を極力廃し「終始“シリアス路線”を貫徹させよう!」なる制作側の意図・熱意は伝わって来たモノの・・「ジャンジラ市」と言うワケの分からん名称の架空都市がまず登場する時点で、かなり屋台骨(?)がぐらつき始めてた。
・芹沢博士、グレアム博士、ブロディ博士・・と科学者キャラが多数登場しながらも、本作に必要であるハズの「説得力」が備わってなかった。どの人物も造型不足で、ペラッペラだったのが惜しまれる。例えるなら、カメラで撮られてない時には「静止でもしてるか」のようだった。
・雌雄の2怪獣が引き合い、都心部で出逢う展開は『大日本人(2007)』的で笑えた(=^_^=)  ←「匂ウノ獣」
・そもそも出逢う前から、雌は卵を抱えてたけど?
・『ジョーズ(1975)』や『ジュラシック・パーク(1993)』に於いて、スティーヴン・スピルバーグ監督が知恵を絞り切ったと思しき(?)演出でもある「“そいつ”がなかなか姿を現さない」ってな描き方なんだけど、も少し定期的に「小出し」にしてくれても良かった気がする。
そう言う意味では『USゴジラ』に於ける「桟橋で釣りをしとる爺さんが“そいつ”に遭遇する」「襲撃された漁船の(生き残りの)爺さんが“その名”を呟く」辺りの「小出しぶり」はなかなか良かったと思う。
・オリジナル版では「被爆国ニッポン」「核実験」「戦後」などが“テーマ”になっていたが、本作では「原発」「自然の脅威」などがそれに当たるように感じた。
・芹沢博士は眼帯でもなく、アウトローな人物でもなかった。
・「オキシジェン・デストロイヤー」なんぞは(全く)登場しなかった。
・敵キャラ=ムートー(MUTO:Massive Unidentified Terrestrial Organism(未確認巨大陸生生命体))はどちらかと言えば「平成版ギャオス(1995)」系の容姿だったか?
・「いきなりな退場っぷり」など、ジョー・ブロディ博士の「存在意義」が余りに小さかった。
・主人公は『キック・アス(2010)』のデイヴ・リゾウスキ君だった! 気付かなかったなぁ!
・サンドラ役はジュリエット・ビノシュだった! これも気付かなかった!
・グレアム博士役はサリー・ホーキンス! 『ブルージャスミン(2013)』のジンジャーさんだったんやねぇ。
・ステンツ提督役はデヴィッド・ストラザーン! 『ボーン・アルティメイタム(2007)』の“あのしと”やね。これは薄らと気付いた。
・ゴジラの吐く放射能熱線が「青白い閃光」なのが鮮やかだった!
・ホノルルの沿岸部が大変な事になってた。。
・ゴジラを眺めずして死したジョー・ブロディ博士の悲しみたるや・・
・合衆国の「東海岸」には(残念ながら)上陸しなかった(×_×)
・ハワイアン・ソング「Ka Huila Wai」が劇中で使用されてた。
・相手の口を強引に押し開け、そこに放射熱線を吐く(流し込む)トコは『ヒドゥン(1987)』のアルテア星人的でもあった(=^_^=)
・ホノルル空港に於ける「1回目の戦い」がどう言う展開だったのかが、良く分かんなかった(決着がはっきりと描かれず)
・特撮映像群には、さほどの「新鮮さ」も「驚き」もなかった。企画&実現が『クローヴァーフィールド(2008)』や『パシフィック・リム(2013)』よりも早かったら、もっと凄まじく衝撃的だったろうけど・・
・イエローキャブ(タクシー)との追いかけっこシーンはなかった(=^_^=)
・フォード少年の自室に貼られてた(古い)怪獣映画のポスターは?! カタカナで『・・ニラvsハブラ』とか書いてあったけど(⌒〜⌒ι)
・フォード少年の乗るスクールバスの側面には、漠然と「国際学校」と書かれてたが・・??
・「パオ(日産)」「ビュート(光岡)」「エスカルゴ(日産)」「ラシーン(日産)」・・など“個性的”な日本の旧車が次々と登場してた。
・フォードが父親の身柄引受けに行った際、背後で交わされる余所の家族の「コウジ、馬鹿野郎!(父)」「あなた、何やってんの!(母)」「これ以上やったら、もう面倒見切れんぞ!(父)」みたいな会話群が、カタコトに響くわコントっぽ過ぎるわで、聞くに耐えなかった(爆笑)
・退避区域を巡回してた警備員(警備兵?)の放つ日本語「おいお前ら、何やってんだ? 此処が何処だか分かってんのか?」も響きが何やら不自然だった。。
・電磁パルス現象(に伴う停電)のせいで、独房の扉が勝手に解錠されてましたけど、、(⌒〜⌒ι)
・冒頭では記録映像っぽいモノクロ画面を交え『種の起原(1859)』『メイン号爆沈(1898)』『ビキニ環礁(1954)』『アルゴンヌ研究所(1946)』『モナーク計画』などの字幕が次々と表示される。その中で『モナーク計画』のみはフィクション(でっち上げ)なんだけど、違和感なく(尤もらしく)観客のアタマに入って来てくれた(=^_^=)
・ハワイ(ホノルル)のシーンでは「ヒルトンホテル」が実名登場してた。タイアップ?
・核兵器の爆発迄のカウントダウンが描かれる辺りは『ダークナイトライジング(2012)』の終盤を何となく想起させられた。
・「確かに、1999年頃ってば、まだFD(フロッピーディスク)を使ってたんだよなぁ」としみじみさせられたりも。

〜 こんなセリフも 〜

フォード「僕がついてる」
    「ごめんよ、信じなくて」
    「(父の言葉を)たわ言だと聞き流していた」

ジョー「俺の誕生日だったのか! 忘れてた!」
   「諦めるな!(Don’t you say that!)」
   「大丈夫だ・・やはりな(It’s clean..I know it.」
   「妻は此処で死んだんだぞ!
    ・・いや“何かに殺された”んだ」
   「2人を護ってやれ・・何があっても」

サンドラ「フォードを護って・・間に合わなかった」

芹沢「殺せ(Kill it.)」
  「殺そうとしたが、失敗した」
  「人間は自然を支配出来ない」

エル「気を付けてね(Be safe.)」

ステンツ「知りたいのは“核で(奴を)倒せるのかどうか”だ」

兵士「“狩り”の始まりだ」
  「今回の任務に“救出作戦”などない」

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コメント

本作で唯一評価できる点をいえば、冒頭のモナーク作戦の記録映像風辺りでしょうか^^;
その他はやはりおかしな日本描写がマイナス点でしたよ。

日本を舞台にせず完全なる米国物語にした方がよかった気がしますが
そこは“ゴジラ”という著作権が邪魔をしてたんでしょうかね~(笑)

ちなみに字幕版より吹替え版の方がすんなり物語に集中できました(爆)

投稿: ituka | 2014年8月11日 (月) 08時24分

itukaさん、ばんはです。
TVCMで、だいぶ具体的な映像が出て来ちゃってますね。

>本作で唯一評価できる点をいえば、冒頭のモナーク作戦の記録映像風辺りでしょうか^^;
>その他はやはりおかしな日本描写がマイナス点でしたよ。

ニッポンに配慮(リスペクト?)しようとする姿勢が、台無しになってましたね。それにしても「ジャンジラ」って何やねん! 東南アジアの島国じゃないんだし、、

>日本を舞台にせず完全なる米国物語にした方が
>よかった気がしますが
>そこは“ゴジラ”という著作権が邪魔を
>してたんでしょうかね~(笑)

どうなんでしょうかねぇ。因みに「芹沢猪四郎」と言うキャラ名も、余りにわざとらし過ぎて、何とも好かなかったです(=^_^=)

>ちなみに字幕版より吹替え版の方がすんなり
>物語に集中できました(爆)

もう1度、観る気は起こらねぇ、、(×_×)

追記:「モナーク」と聞くと『ビバリーヒルズ・コップ』のアクセル・フォーリー刑事(演:エディ・マーフィー)の双子の娘の名前(←ネタ)を思い出します。 ←そりゃ「モニークとユニーク」だろが!

投稿: TiM3 | 2014年8月12日 (火) 00時45分

何故かこのゴジラにスクリーンで会いたいと思っているのですが・・・。

>「まだまだ甘いなぁ」と正直に感じてしまった

ということは「中々よくやってる」と感じておられるところも無きにしも非ず、と受け取ってよいのでしょうか。(^^)

ジュリエット・ビノシュのご出演は意外でした。

投稿: ぺろんぱ | 2014年8月13日 (水) 09時18分

ぺろんぱさん、ばんはです。
また、塚口サンサン劇場に行ってみたいものです(=^_^=)

>何故かこのゴジラにスクリーンで会いたいと思っているのですが・・・。

続編(製作)が決まっとるそうですが、そう言う意味では「観極めてみる」ちぅ楽しみもあるのかも知れませんね。

>ということは「中々よくやってる」と感じておられるところも
>無きにしも非ず、と受け取ってよいのでしょうか。(^^)

私的には『続・3丁目の夕陽』の冒頭で展開される、ゴジラの出現シーンの方が、短くまとまってるし、出来が良いように「も」思います(=^_^=)

(参考)
https://www.youtube.com/watch?v=SEEXydQc9KE

>ジュリエット・ビノシュのご出演は意外でした。

気付きませんでした、、(×_×)

投稿: TiM3 | 2014年8月18日 (月) 01時28分

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