☆『ポリス・ストーリー/レジェンド(2013)』☆
6月7日(土曜)の夜。「イオンモール伊丹」にあるシネコン“TOHOシネマズ”にてレイトショー鑑賞して来たのは、ジャッキー・チェン主演最新作『ポリス・ストーリー/レジェンド』だった。
『ジャッキー誕生60周年記念作』と言う“触れ込み”で「え? もう還暦にならはるの?」と驚かされる一方『ドラゴン怒りの鉄拳(1972)』や『燃えよドラゴン(1973)』と言ったブルース・リー主演作でカメオ出演(←で良いのか?)してた事も思い出し「ホンマに香港映画史と共に歩んで来はったしとなんやな~」としみじみ。
私的にはブルース・リーの方が好きなんだけど『バトルクリーク・ブロー(1980)』『キャノン・ボール(1981)』辺りの頃からスクリーンで拝見して来た覚えもあり、何だか他人の気がしない(←いや、赤の他人だよ!)
この『ポリス・ストーリー(原題:警察故事)』シリーズも、第1作『ポリス・ストーリー/香港国際警察(1985)』以降『3(1992)』『香港国際警察(2004)←6作目』・・と、これまで製作された7本のうち4本目となる鑑賞。
んでも、ウィキによれば
『ポリス・ストーリー2/九龍の眼(1988)』 ・・ シリーズ2作目
『新ポリス・ストーリー(1994)』 ・・ 邦題のみシリーズっぽくしてるが、無関係の作品
『ファイナル・プロジェクト(1996)』 ・・ 邦題は無関係っぽいが、シリーズ4作目
って事で、何だか良く分かんなくなってる(×_×) もっと分かり易くまとめといて下さいってば。
それと、前主演作『ライジング・ドラゴン(2012)』で、ジャッキー本人が「身体を張った本格アクションからは今作限りで引退」と表明していたそうで・・それさえ(事前に)知ってたら「これほどまでに期待する事や、(それ故に)失望させられる事があったろうか? いや、ない!」と思ったワタシである(・ω・)
※
夜の北京。歓楽街「バー通り」にジョン・ウェン刑事(ジャッキー)がタクシーでやって来たのは、半年前から逢ってない娘=ミャオに突然、呼び出されたためだった。
5年前、交通事故で亡くなった妻の最期を「別な事件現場にいたため」看取れなかった事から、ミャオの「父を拒絶する気持ち」は硬く揺るがないものだった。それが何故?
待ち合わせ場所である、ナイトクラブ『ウー・バー』で娘と再会を果したジョンは驚きを隠せない。
染めた短髪、首筋の“スパイダー”のタトゥー・・ 別人のように変わり果てた娘との久々の会話は、当然の事ながらぎこちないものだった。
そんな中、店内で襲撃事件が勃発する。背後から殴打されたジョンはひとたまりもなく倒され、気が付くと四肢を椅子に縛り付けられていた。
『ウー・バー』は完全に閉鎖され、ジョン父娘を含む十数人が人質として囚われてしまったのだ。
店内各所に爆弾の仕掛けられている事から『ウー・バー』を包囲する警官隊も全く手出しが出来ない。
事件の首謀者である同クラブのオーナー=ウー・ジァンの目的とは? そしてジョンはミャオを連れ、無事に『ウー・バー』を脱出する事が出来るのだろうか?
※
字幕版しか選べなかった事から「石丸博也さんによる“ジャッキー声”」を耳にする事すら叶わず(×_×) おまけに「アクションシーンの少ない、防戦メインなジャッキー主演作」って事で、かな〜りしょっぱかった印象、、
劇中で起こる事件自体が(そもそも)地味だわ、密室系だわ、コメディ(路線)封印だわ、物語自体にも目新しさがないわ、、 正直ジャッキーには「この作品が、マジに“記念作”って事で良いンでしょうか?」と腹を割って(←ムリ!)訊ねてみたい気持ちでいっぱいだ。
唯一、ちょっとだけ「おおっ!」と思ったのは、主人公の娘=ミャオの“お色直し”ぐらいだったろうか? 「女性って・・化けますなぁ〜」としみじみさせられた。
敵グループのトップ3が、いずれも“ムエタイ・ボクサー出身”だった事から、きっちりジャッキーには、それぞれに異なるステージ(=ロケーション&シチュエーション)で3人総てと格闘バトルを繰り広げて欲しかったトコだが・・ 何にせよ、次は総じてもっと「笑えて」「爽快な」そんなエンターテイメント作品を手がけて欲しいモノである。
〜 こんなトコも 〜
・今こそ、ジャッキー自らが発起人となり『キャノン・ボール』をリメイクしてはどうやろか?
・『ポリス・ストーリー』と言えば・・“香港”が舞台だった筈なんじゃ??
・オープニングからいきなりの“ジャッキーの拳銃自殺(を匂わせる)シーン” これって、何となく『M:i:3(2006)』のオープニングを連想した(・ω・)
・主人公の右頬に走る傷痕・・は何があったんやろ? (劇中で観逃してしまってたかも、、)
・劇中では「タクシー代:25元」「警官の月給:数千元」「身代金:9千万元」「滋養剤:数万元」なんてな設定だった。
・いちいち“回想シーン”の挿入されるのが、ちぃとストレスだった。
・飛び降り自殺願望の串焼屋(?)の親父をギリギリ抱き止める(?)展開かと思いきや・・一緒に落ちただけですやんか(×_×)
・C國では「誘拐罪:最低でも10年の服役刑」となるそうだ。
・北京では(?)1年間に400人の警官が殉職するらしい(×_×) ←近未来のデトロイト市警以上かも、、
・「防護服」のバイザーの防弾効果が凄まじかった!
・バーの地下にある“滑り台”の先には・・地下鉄が、、
・劇中で2発も被弾してた主人公。。
・エンドロールの“NGシーン”が、唯一のコミカルテイストだったか。
~ こんなセリフも ~
ジョン「ピラニアは違法だぞ」
「人の生命に大小はない」
「この世には“カネで買えないもの”もあるさ」
「俺に恨みを持つ者も多い」
「殆どの脅しは“ただの虚勢”だ」
「まともな要求をしろ」
「撃たれたら? まず感覚がなくなり、
次に猛烈な痛みに襲われる」
「どの生命も尊い」
「他人の生命を粗末にするな。
誰にでも生きる権利がある」
「座るな!」
「さっきの狙撃は賛成出来ない」
「事故は突然起こるものだ」
「罰する方法も、相手も間違っている」
「伏せろ!」
「他人の生命を奪う権利などない」
「あの夜、遅れたのは“別の生命を救う”ためだ」
「本気になるなよ」 ←NGシーンより
「ジェイシーがいるから頑張れた」 ←NGシーンより
バーテン「人生はカクテルと同じ。ゆっくり味わおう」
「人生はカクテルと同じ。次のひと口はどんな味かな?」
「人生はカクテルと同じ。最後のひと口まで
甘いか、苦いか分からない」
※※「俺もお前の父も、お前に安心は与えられない」
「以前は“娘のヒーロー”だったそうだな?
いつから嫌われた?」
「“話し合いでの解決”はムリと分かった筈だ」
「誰よりも非情だった俺に敵はいなかった」
「何をするにせよ、人生は・・カネと生と死だ」
「お前たち2人とも、血の気が多いな」
「今は俺の時間だ」
「お前の勝ちだ。また逢おう」
ピチョン「1分以内に立てなくなるぜ」
隊長「怒るなよ。お前には背負わせたくない」
「完璧だったろ?」
※「死にたきゃ、死ねばいいわ」
「大抵の所、女の自殺は男が原因さ」
「今時、他人を助ける奴なんていないさ」
「犯した罪を償え」
ジョン「そのタトゥーは?」
ミャオ「これは小さい方よ。
“見えない所”にもあるわ」
ジョン「俺は認めないぞ」
ミャオ「認めて貰いたいワケじゃないわ」
ミャオ「彼は・・安心出来るの」
ジョン「俺より安心なのか?」
ジョン「命懸けでお前を護る」
ウェイ「でも、あんたが死んだら?」
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