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2014年6月28日 (土)

☆『ラスト・べガス(2013)』☆

6月1日(日曜)の夕刻。ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”にて鑑賞して来たのは・・「短めな上映時間(=105分)」と「“絶妙に豪華”な男優陣(=4人)の共演(狂宴?)」なるスペックに食指を動かされた『ラスト・べガス』である。

そのタイトルのダジャレっぽい(?)ネーミングセンスからして、何とも憎み切れぬ感があってよろしい(=^_^=) 因みに、チケットには『ラスト・べガス』と表記されとるが、オフィシャルサイトでは『ラストべガス』となっている。まぁその辺りは「好き好き」ってトコやろかね(・ω・)

尚、余り意識してなかったが、この日は「毎月1日のシネマディ」だったお陰で、1100円での鑑賞が叶った(=^_^=) 結果的には楽しかったのもあり「良い作品を安く観る事が出来て良かった〜」と、たわいもなく感動してしまったワタシである・・

ニューヨークの下町、ブルックリン地区。
“フラットブッシュ(Flatbush)の4人組”を名乗る「チョイ悪」な少年たち・・ビリー、パディ、アーチー、サムは、共通のガールフレンドであるソフィーを交え、いつもつるんで遊んでいた。

・・それから58年後。

4人組の内、頑に(?)シングルを貫いて来た70歳のビリー(マイケル・ダグラス)が、遂に「38歳も年下の恋人」とゴールインする運びとなる。

その吉報(?)を受けたサム(住:フロリダ州、演:ケヴィン・クライン)は、アーチー(住:ニュージャージー州、演:モーガン・フリーマン)、パディ(住:ニューヨーク州、演:ロバート・デ・ニーロ)を伴い、挙式の行われる週末のラスベガス(ネバダ州)へと向かう。

久しぶりに再会する4人。
いずれも“分別ある立派なシニア”のハズが、やっぱり“悪ガキ時代のクセ”が抜けず、ホテルのバーで出逢った女性シンガー=ダイアナ・ボイル(メアリー・スティーンバージェン)に色目を使ったり(ビリー&パディ)、妻=リサの許可を得て「コンド※ム&バ※アグラ携行」で“ガチ浮気”を目論んだり(サム)、持ち出した年金を「カジノ」や「ViP専用バー(のボトル代:1800ドル×4人)」に湯水の如く注ぎ込んだり(アーチー)、プールサイドで開催の“ビキニ・コンテスト”に審査員とし“飛び入り参加(←主催者側を買収)”したり(4人全員)・・ま、つまりは「ワーキャーワーキャー状態」を満喫するのだった。

そんな中、パディだけはビリーの結婚に対し「心から祝福出来ない気持ち」を抱えていた。2人の間には、深く刻まれた“58年越しの感情”が蟠(わだかま)っていたのだ。

一方では「週末を教会の修養所で過ごす」なるアーチーの嘘を見破った息子=エズラが、携帯の位置情報を辿り、親父を連れ戻すべくべガスの地へと向かっていた。

こうして、4人の男と1人の女(ダイアナ)を巡る「人生後半の大きなドラマ」が、新たなる展開を見せようとしていた・・

「劇中で誰も死なない(←設定としてはアリ)」「“その筋”のコワいしとたちが一切登場しない(←設定としてはアリ)」って事で、寛いで楽しく観る事が叶った。それ故に「アクションシーンが皆無」「サスペンス要素に(徹底的に)欠ける」と言った“消化不良感”を覚える観客も少なくないかも知んない(・ω・) また、4人の主演男優陣に関し「ケヴィン・クラインはちょっと“弱い”んでないかい?」と思ってたら、実は「彼を“軸”に物語が進行してゆくスタイル」でもあり、4人の“立ち位置(=置かれ方)”の意外さに少し驚かされたモノである。逆に言えば、デ・ニーロ先生の方が「総じて控え目」なキャラ造型だった(←“武力担当”を貫徹してはおられたが)。

サムが仲間を集めつつ、べガスへと向かう展開が序盤以降に描かれるワケだが、願わくば「道中」や「少年時代」のエピソードもバッサリカットせず見せて欲しかったトコである。

案外、本作に続編が製作される事になったら『ラスト・べガス2』で少年時代の物語が、『ラスト・べガス3』で「仲間の死」及び「再びの結束」を描いた物語が展開されちゃったりするんかも知れない(=^_^=)

屈託のないコメディ作ではあるも、それが故に(?)近年に観た洋画の中では、ワタシの中で「結構なヒット」となった。
全体的なノリとしては、やはり「男性向けなテイスト」なんだが、「赤スーツ着用のモーガン、青スーツ着用のケヴィン、白スーツ着用のデ・ニーロが颯爽と並び歩くシーン」など、女性客を湿らせる(?)ような「カッコいいサービス映像」も点在してるので、(老若男女を問わず)どなたにもおススメしてみたい。

〜 こんなトコも 〜

・互いを「タコ!」「クソ!」と親し気に(?)呼び合ってたサムとパディ。オリジナルではどんなスラング(単語)だったんやろ?
・パディの初登場シーン(現代)で「ニューヨーク州・・パディ&ソフィー」と字幕の表示されるのが印象的だった。
・登場する「ビニオンズ・ホテル(改修工事中)」「アリア・ホテル」は、共に実在のホテルとの事。しかし前者の扱いが良くない(?)のは、制作側と“何か”あったからやろか?
・「ノーブルスタッグ(スコッチ)」「ジン・トニック」「サファイア・マティーニ(「ボンベイ・サファイア(ジン)」を用いたドライ・マティーニ)」「レッドブル・ウォッカ」「ブラディ・マリー」などのカクテルが登場。中でも「レッドブル割り」は面白そうやね。
・アーチーの持ち出した1万5000ドルは「年金の半分」との事。
・カジノ経営者役で、アル・パチーノかアンディ・ガルシアにカメオ出演して欲しかった(=^_^=) 前者の場合、パディが「以前にロスで逢ったか?」と声をかけ、後者の場合、ビリーが「オオサカで死んだと聞いたが?」とカマすのがお約束やろね(・ω・)
・マドンナのヒット曲『Papa Don't Preach(1986)』は「お説教なんて真っ平」と訳されてた。なるほど。
・50セントことカーティス・ジャクソンが、本人役(Himself)でちょこっと出演してる。
・「首部分から注ぎ、両乳房部分から出て来るのを吸って飲む」ってなスタイルの氷製トルソーが登場。男性には堪えられませんな(おい)
・シルク・ドゥ・ソレイユ(?)のメンバーが、パーティーで「シャンパングラス(?)を用いたジャグリング」を披露してた!
・クレジットの「並び順」でモメなかったんやろか?
・4人のプライベートの「過不足ない描き方」が巧い。
・アーチーの妻はどうしたんやろ?
・4人それぞれが「(自身の)近くに“信頼に値する人”が存在していた事」に気付かされるハナシでもあった。
・シニアでもスマホは活用出来る!
・本作に於いても、アース・ウィンド&ファイア(Earth, Wind & Fire)のヒット曲『September(1978)』が「劇中挿入」「携帯の呼出し音」「エンディング曲」・・と大活躍!
・「60年近くも続く友情」ってスゴいし、それ以前に「全員が(元気に)生きてる」ってのがスゴい!(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフも 〜

ビリー「“伝説のケンカ”になるぜ」
   「最高の気分のまま電話を切るぞ」
   「30年後に逢おう」
   「ここでは、ギャンブルも楽しめるしバーもある。
    皆の“奮闘リポート”を楽しみにしてるぞ」
   「どうよ?(Gentlemen.)」
   「あそこにファザコンの娘が3人はいるぞ」
   「“質問は1ツだけ”と言ったろ?」
   「今夜は昔に戻るぞ!」
   「今頃、俺のマリブの別荘に火を点けてる頃だな」
   「ショーを中断したお詫びの印にこれ(花束)を」
   「出逢ってたったの2日で虜にされた」
   「君を見つめてる」
   「お前たちは“俺の宝”だ・・不細工だけど」
   「おい、逆方向だぞ!」

サム「膝に良い? でも心がボロボロに」
  「股関節は去年だ。で、今年は膝だから、
   来年はきっとタマだな」
  「ノーコメント(I got nothing.)」
  「これは“何かの罠”かい?
  「“ポッケの中のゴム”が出番を待ってるんでね」
  「1つ言っていい? 俺には妻が」
  「審査員? やりま~す!(I do!)」
  「サムだ。因みに“ゴム”もちゃんと持参してる」
  「昼寝の時間だ」
  「股関節はチタン製だから大丈夫」
  「クスリは無用だ」
  「この40年間で最高の出来事を(妻に)話せなきゃ、
   それは最高じゃなくなるんだ
  「フ※ラならアリだけど?」
  「もし当局にチクったら・・死ぬぞ」
  「実に“濃い”週末だった」
  「来年はデ※ズニー・ワールドか?」

アーチー「婚約者は32歳? 俺の痔も32歳だぞ」
    「寝小便してしまった(I peed myself.)」
    「パディが“来ない”方に100ドル」
    「俺たちと楽しもうぜ。その仏頂面を忘れてな」
    「ひと時の仮出所なんだ。賭け事ぐらいいいだろ?」
    「“この手の踊り”は分からん」
    「(それは)置いとけ。楽しんで来い」
    「ひと言、言っとく。セクシーさより、その娘の
     美しさを褒めろ。紳士的に誘え」
    「・・やるもんだ」
    「大人には“大事な付き合い”もある」
    「再び発作に見舞われたら死ぬだろうが、
     まだまだ時間は残ってる。それまでは、
     好きな酒や踊りを楽しみたい」
    「出来れば、お前とも一緒に呑みたい」
    「これはお駄賃だ・・何てね」
    「誠意と愛ほど不可思議なものはない」

パディ「俺たち4人組を侮辱したな?」
   「何の用だ? バットでぶん殴るぞ!」
   「俺なんかに構うな。彼氏でも探せ(Find a man.)」
   「こいつらは止めとけ」
   「隣の娘はウザいが、料理は美味い」
   「昔は“快活で楽しい男”だったのさ。
    妻を笑わせ過ぎて、お漏らしまで」
   「“見て見ぬフリ”が出来ないタチでね」
   「ソフィーも“哀れな俺”を望んじゃいない」
   「ただ死を待つより、生き甲斐のあった方がいい」
   「本当か? 今の話」
   「・・幻だったワケか」
   「お前は女ってものを分かってない。
    女と人生を共にしていない」
   「愛する者を指定する事など出来ない」
   「昨日はガキだったってのに、
    あっと言う間に老人だ。
    心が身体の衰えを受け付けない」
   「ソフィーがいないと、老いを実感する」
   「我ら“無敵の4人組”に」

ダイアナ「拍手は嬉しいけど、あなたたち、
     よほど“娯楽のない街”からやって来たの?」
    「相手の眼を見なきゃ、乾杯じゃないわ
    「べガスなら、と思ったの」
    「お客に訊いてみるわ ・・“構わない”って」
    「眼を見ないと、愛は伝わらないわ

支配人「先ほどはツイてましたね」

サム「元気そうだな」
アーチー「嘘つけ」

パディ「この“アホな帽子野郎”と一緒に行けと?」
サム「この帽子に罪はない。悪く言うな」

アーチー「それ、増毛か? どこから毛を持って来た?」
サム「ケツだろ」

ダイアナ「“ベッド”は得意なの?」
サム「・・覚えてない」

ダイアナ「彼(ビリー)はクズなの?」
サム「・・微妙なとこ」

※「クスリ持ってる?」
サム「血圧のか?」

ダイアナ「あと3回、落ちるわ」
ビリー「何だって?!」

ダイアナ「複雑だわ」
ビリー「ちょっとね」

男性客「ステージを途中放棄する気か?」
ダイアナ「タダで入ったクセに!」

ビリー「美女は“ツレない男”が好きだから」
老女「それって真実ね」

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