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2014年5月17日 (土)

☆『テルマエ・ロマエ2』☆

4月27日(日曜)の夕刻、最寄りのシネコン“MOViXあまがさき”で鑑賞したのは、同名の人気コミックを映像化した第2弾・・『テルマエ・ロマエ2』だった。

キャッチコピーが『世紀のSF(すごい風呂)超大作』って事で「同じSFでも・・“少し不思議”ってワケじゃないんやね!」などと感心させられつつ、肩の力を抜いて楽しむ事に。たまには、こう言う「寛いで観る事の出来るコメディ」も良いモノであろう、、きっと(・ω・)

前作『テルマエ・ロマエ(2012)』からしばらく経っての物語。

一方は、紀元136年の古代ローマ帝国。
当時の第14代皇帝=ハドリアヌス(市村正親)は「圧倒的な武力で領土を拡大する」と言うこれまでの路線を転換し、近隣諸国との平和共存を目指し始めていた。

奪った領地を元の国に返還し、国境線を新たに定めるが・・かつての「強いローマ帝国」の復権を求める元老院の一派は、皇帝によるこれらの政策に対し、静かに不満を高めていた。

ローマの市民もまた、同様の不満を抱いていたが・・彼らには“はけ口”として、コロッセオ(闘技場)で連日開催される“グラディエータ(剣闘士)らによる死闘”が娯楽とし提供された。

・・

これまでの数々の手柄から、皇帝の篤い信頼を得たテルマエ(浴場)建築技師=ルシウス(阿部寛)は“傷付いたグラディエータらを癒すテルマエ”の建造を命じられる。

「市街の中心部に、傷を癒す効果のある温泉を掘る」と言う難題に答えの出せないルシウスは・・気分転換に身を沈めたテルマエの底に渦巻く強烈な水流に巻き込まれる・・

そして彼が辿り着いたのは、何処か異国のテルマエだった。

・・

一方は、日本有数の温泉郷=草津(群馬県)。
漫画家としての才能が世間になかなか認められず、とうとう風呂専門雑誌(?)のライターに転向してしまった山越真実(上戸彩)は、実家である“山越屋旅館”に戻っていた。

その地に於いて彼女は、再び“ケ※シロウ顔”の運命の男性=ルシウスらしき人物を目撃する事となる。

前作同様、ルシウス(或いは真実)が古代ローマのテルマエやら、現代日本の風呂やらを介し“問答無用&ご都合主義的な(双方向型)タイムスリップ”を繰り広げる物語である。

まぁ、断言するなら「そのネタ」を延々と繰り返すだけのコメディなんだが「そのテイストが好きなしと」「そんな(罪のない)マンネリズムが好きなしと」には、これはもう堪んない作品に仕上がっている(=^_^=)

こないにまで簡単に(?)任意の時代&場所を行ったり来たり出来るってんなら、例えばサニ〜千葉隊長率いる『戦国自衛隊(1979)』の面々も、もっとゆとりに満ちた劇中時間を過ごす事が叶ったろうに(・ω・)

一方の本作では、展開が進むにつれ、風呂(の水流)などとは無関係に「ぶっ倒れただけで元の時代に戻ってしまう」的な演出なども盛り込まれてて「もはや、タイムスリップそのものを“小ネタ”の1ツぐらいにしか考えてないんやな〜」と観客各位も薄々勘付いてしまうのである(=^_^=)

前作では、何の予備知識もなかったが故「今までになかった(?)タイムスリップコメディ」に驚かされもし、笑わされもしたワケだが、流石にその続編ともなると「予想を超える展開」ってのは、正直なかったように感じた。

やはり「0から1を造り出す事」の方が「1を2に近付ける事」よりもはるかに難しいと言う事なのだろう(・ω・)

~ こんなトコも ~

・良くも悪くも「前作路線の無難な踏襲」と言えた。前作の方が格段にインパクトのあった気がする。
・宍戸開(アントニヌス役)、笹野高史&キムラ緑子(真実の父母役)、そして竹内力(百人隊長(ケントゥリオ)役)ともに、前作に比べると大幅に立ち位置が後退してた(×_×) ゲストキャラも大事だけど、メインを固めるしとたちに対する配慮も大切だと思うぞ。
・「皇帝」や「マルクス」などとの、ルシウスを中心とした助演陣との親密な言動をもっと丁寧に描いて欲しかった(これじゃ、前作観てないと信頼関係が伝わって来ない)
・ルシウスと真実の恋愛テイストは、何とも「取って付けた」程度だった。
・流石に15年近くも経つと、映像技術も飛躍的に進化したと見え『グラディエータ(2000)』なんかと比較しても、コロッセオの映像美がスゴい!(より安価で、より高度なCG表現が可能となったんだろう)
・いつの時代を描こうと、何処の国を舞台にしようと「モルダウ(スメタナ作曲『わが祖国』より)」さえ流しゃ、日本の観客は感動するとでも思っとるのか〜?!
・「極めてマンネリ」ではあるも、こう言う屈託のないコメディも楽しい! 今後はシニア層が増えるだろうから、この手の「ナンセンスコメディ」が邦画で一大ジャンルとなって来る可能性は高い!
・「文化の違いを笑いにしてる」トコは、ネタとして海外でも充分に通じる余地があると言えよう。
・何故か「東京エリアへのワープ」はなかった今回(・ω・)
・「生き別れ」となったケイオニウス(北村一輝)の兄の名は“ジェイオニウス”との事で、、“アイオニウス”“エルオニウス”なんてな兄弟も存在し得たんやろか。。
・序盤から、強烈な存在感を放つ“最強のグラディエータ”=アケボニウス(=^_^=) 曙太郎(第64代横綱)が演じてたんやね。。コスプレした阿部寛と並ぶと「実写版・ケンシロウ&鬼のフドウ」のタッグの出来上がりやね(⌒〜⌒ι)
・琴欧州(元大関)演じる“コトオウシュヌス”なるキャラ名も、安直ながらも憎めない感じで面白い。
・劇中、指圧師・浪越徳三郎の言ってた「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」は、実在の“指圧の始祖”=浪越徳治郎先生の言葉だそうだ。
・松島トモ子、白木みのる・・と言った客演はシニア観客向けのサービスやろかね。
・松島さんが露天風呂でクマとノロける(?)シーンが盛り込まれてるが、そこはライオンとかヒョウを相手にやって欲しかった!(おい)
・エンディングテーマ曲にも使われてた、北島三郎『与作』のインパクトもなかなかすごい!
・草津温泉郷の某ストリップ劇場に看板のあった『春らんマン/女の㊙︎』ってな作品に興味が(=^_^=) 『パレス劇場(尼崎市)』『ロッポニカ高松(高松市)』なんかでも上映されてそうなタイトルセンスやね!
・お湯に浸かった餃子の味がどう変わるのか・・ちょっとだけ気になる(=^_^=)
・そう言えば・・大阪市内の、某社の入る某ビルの、某階の個室トイレでは、ウォシュレットのボタンが故障してるため、ビデのボタンを押し、座った姿勢から腰を前に少しずらし動かさないと、巧くアレにヒットしなかったりする(×_×) ←何となく身体が慣れてしまった。
・「湯乃華部屋」は架空の相撲部屋なんやろか?

~ こんなセリフも ~

ルシウス「全く、惨たらしい限りだ」
    「これじゃ、まるで戦場だ」
    「これでは駄目だ。
     “湯を沸かした”だけでは治癒力が低い」
    「全くアイデアが浮かばない」
    「引き込まれてる・・!」
    「またあの“平たい顔族”の世界に?」
    「んッ? (殴っている手は)グーではない・・パーだ!」
    「“血を一滴も流さない戦い”とは」
    「あの突起物の並んだ板は?
     “痛みに耐える訓練装置”なのか?」
    「この椅子も、何かの“訓練装置”に違いない」
    「奴隷達も、良く訓練されているな」
    「(オレンジ色の粉末で)湯を汚すとは」
    「癒される・・! 恐るべき“平たい顔族”」
    「そうか・・教えたくないのか」
    「何と言う屈辱」
    「子供にはデリカシーがない」
    「罪人が処罰されているのか? いや、違う!
     “精神を鍛えるための装置”なのか?」
    「これは・・高い」
    「これは愉快だ! 間違いなく
     ローマの子供たちにもウケる」
    「しかし、私はこの尻で・・いや、この眼で」
    「何とも気持ち良さそうに歌うものだ」
    「確かに“味わい深い旋律”だ」
    「樽風呂に浸かり
     “ヘイヘイホ~”と歌えば、治癒効果が増す」
    「この“宝”は、お前達の身も心も
     奇麗に洗い流して呉れるぞ」
    「仕事さえあれば、彼らもこんな事はしないだろうに」
    「“公開処刑”するつもりか?
     幾ら何でも酷過ぎる」
    「“不死身の人間の養成”にまで
     成功していると言うのか」
    「ここの奴隷の働きには頭が下がるな」
    「毒味をしてみせたか・・今回は安全なようだな」
    「(麦酒が)キュ~ッと来た!」
    「美味(うま)!!」
    「これは堪らんだろう」
    「しかし・・どれで払えば良いのだ?」
    「私は真似ばかり・・耳が痛いな」
    「何と大らかで牧歌的な光景だ」
    「入浴中の女人を見るのは、余りに失礼」
    「男女の垣根どころか、生命体の垣根すら
     超えていると言うのか」
    「見つけたぞ、お前達の仕事を」
    「しかし、所詮は真似事」
    「まさか、首を絞めて止めを?」
    「どんどん疲れが癒されてゆくような」
    「私はもう驚かないぞ」
    「蓋を開けるが良い。そして、奏でるが良い」
    「奴隷達よ・・面目ない」
    「私の尻を清めて呉れ・・そうじゃない。
     そこではないのだ・・だから、そこではない」
    「(山葵が)ツゥ~ッと来た!」
    「未だ、(他にも恋人が)いるんですか」
    「しかし・・私は無力だ」
    「そんな眼で私を責めるな」
    「望まねば、夢は叶わぬ
    「今、この刻に
     “ローマの行く末”がかかっています故」
    「テルマエを血で汚してはならぬ」
    「出たぞ! とうとう恵みの湯が!」
    「そなたに見て貰えて良かった」
    「“ローマは1日にして成らず”ですから」
    「テルマエ造りの最中に死ねるなら本望だ」
    「為すべき事に生命をかけよ
    「佳い絵が描けると良いな。
     今度、その絵を私に見せて呉れ」
    「私もそなたと別れたくはない」
    「生命あるものには必ず別離(わかれ)が訪れる。
     そなたとの出逢いは私の宝だ」
    「そなたは私の女神だ」
    「済まぬ・・私も涙が止まらない」
    「その男はニセモノだ!」

真実「・・聞いてねぇし」
  「・・『与作』?」
  「“悪意”ってワケじゃ」
  「何も分かってないね」
  「せめて見届けたいの」
  「これは“予言”じゃない。
   書物に記された過去の歴史なの」
  「(ルシウスの)モデル? ・・いるよ」

ハドリアヌス「親愛なるローマの民よ!
       殺戮はもう沢山だ!」
      「憎しみの感情は、
       テルマエの湯に流せ」

ケイオニウス「職人の分際で馴れ馴れしいな。
       それとも・・この俺と“戯れたい”か?」
      「あの樽風呂は役に立ったぞ。(頼んでいた)
       10人のローマ美女は届かなかったがな」
      「ローマは強くあらねばならぬ」
      「腰抜け共を抹殺せよ!」

アントニヌス「“子供たち”と“テルマエ”はローマの宝だ」
      「女癖は悪かったが・・」
      「彼は、女癖の悪い男ではあったが・・」
      「これで本当に良くなるのか?」

アケボニウス「私はもう、闘いに疲れた」

力士「外人さん、相撲観戦なら外でやって呉れ」
  「悪ぃ悪ぃ・・(スイッチを)“最強”にしてた」

山賊「毒気の抜けて行く感じだ」

※※「どうした? 外人さん!」
ルシウス「おお! ・・百人隊長」

真実「一緒にお風呂、入らない?」
ルシウス「我がローマでは“混浴”は禁じられている」

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コメント

こんばんは。
「罪のないマンネリズムが好きなしと」の一人です。^_^

一昨目に続き、肩の力を抜いて楽しめる作品のようですね。
しかしタイムスリップのような大きな展開が小ネタの一つとして軽くあしらわれてしまうのは残念、、、そういえばバックトゥーのシリーズでも回を追うごとにタイムスリップの登場が頻繁になってませんでしたっけ⁇

>「0から1を、、、」…「1を2に、、、」…

人生の示唆とも取れるお言葉ですね。
久々にTiMさん節を楽しませて頂きました。


投稿: ぺろんぱ | 2014年5月21日 (水) 21時39分

今日は。

そこそこに晴れた、そこそこにのんびり出来る時間が流れておりますが、
少しなりと寛いで過ごしておられますでしょうか。

>「罪のないマンネリズムが好きなしと」の一人です。^_^

邦画の可能性がそこにあるのかも知れません(=^_^=)
(手付かずの)リメイクの材料もごろごろしてますし・・

>一昨目に続き、肩の力を抜いて楽しめる作品のようですね。

そうですね。でもおススメするなら1作目でしょうかね。アレは確かに笑撃的でした(=^_^=)

>しかしタイムスリップのような大きな展開が小ネタの一つとして
>軽くあしらわれてしまうのは残念、、、そういえばバックトゥーのシリーズでも
>回を追うごとにタイムスリップの登場が頻繁になってませんでしたっけ⁇

「時間」「空間」の制限を取っ払いさえすれば、物語の(脚本の)可能性は無限大に広がりますから(=^_^=)

『メメント』『アレックス』『ドニー・ダーコ』辺りの作品群も、ある意味「タイムスリップ要素」が多分に含まれてますでしょうし、、(体感するのは観客なんですが)

>人生の示唆とも取れるお言葉ですね。
>久々にTiMさん節を楽しませて頂きました。

評価されるのは、後者のしとだったりするんですけどね、、

投稿: TiM3 | 2014年5月25日 (日) 14時45分

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