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2014年5月 7日 (水)

☆『ロボコップ』☆

4月12日(土曜)の夜。
ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で観たのは、ポール・ヴァーホーヴェン監督による同名の傑作(?)SF作品(1987)を、最新の特撮映像技術をガンガン注ぎ込み27年後(!)によみがえらせた『ロボコップ』だった!

とにかく「1980年代後半から90年代後半」にかけての、ほぼ10年間に及ぶ「ヴァーホーヴェン監督の黄金時代inハリウッド」が大好きなワタシとしては、本作がリメイクされる事に「尋常ならぬ期待感」と共に「大きな不安」をも覚えてしまったものである。

やはり今回も「それ」は的中してしまったワケだが・・(⌒~⌒ι)

2028年。ミシガン州デトロイト。そこは、巨大企業オムニコープ社(=オムニ社)が本社を置く都市でもあった。

最先端のロボットテクノロジーを武器に、世界各地に軍事用ロボットを供給、圧倒的なシェアを握る同社であるも・・(アメリカ)本国に於いては、軍事ロボットの配備を規制する「ドレイファス法」に阻まれ、更なる利益&信頼を得られぬままでいた。

オムニ社CEO=レイモンド・セラーズ(マイケル・キートン)は、アメリカ各地を脅かす凶悪犯罪に対し、警察組織へのロボット兵器の採用を画策する。

名物司会者=パトリック・ノヴァク(サミュ・L・ジャクソン)の報道番組『ノヴァク・エレメンツ』を利用し「ドレイファス法」の撤廃を求めるが・・「“脅威”と認識し次第、子供にも躊躇なく発砲する」そんな“心を持たない”ロボット兵器に対する、国民や政治家の反発は根強かった。

セラーズは、ロボット工学の権威であるデネット・ノートン博士(ゲイリー・オールドマン)に依頼し「人間の脳」と「ロボットの手足」を融合させた“心のあるロボット”の開発に着手させる。

ロボット警官『ロボコップ』の被験者に選ばれたのは、犯罪王=アントワン・バロン率いる武器密売組織の報復により瀕死の重傷を負ってしまったデトロイト市警の若手刑事=アレックス・マーフィ。

マーフィの妻=クララの同意を得たノートン博士は、彼の身体(の一部)を採用した『ロボコップ』を遂に完成させるが・・彼は“心を持つ”と言う特性ゆえ、従来の人型ロボット兵器『EM208』に比べ、反応速度の面で大幅な遅れをとってしまうのだった。

開発グループの“調整”の結果、銃器使用をコンピュータが判断する事となった『ロボコップ(改)』は、兵器としての性能を飛躍的に高めるも・・同僚や妻子すら認識出来ぬ、文字通りの“ロボット警官”と化してしまう。

次々と凶悪犯を摘発し、市民からの信頼を得る『ロボコップ(改)』・・いよいよ、セラーズの思惑通り民意は「ドレイファス法」撤廃へと傾き始める。

その一方、マーフィは自身の『ロボコップ』としての意識の中に混じり、時折よみがえる“人間だった頃の断片的な記憶”を自ら探り始めるのだった・・

総じては「シリアスな印象」がかなり強かった。
オリジナル版で、狙ったかのように(?)積み重ねられた「B級テイストの演出群」が悉く“浄化”されており、本作を初めて鑑賞したしとには、何の違和感もなかっただろうけど・・旧作を知ってるワタシなどからすれば「“記憶に残るシーン”が余りに少なく、きっとすぐ忘れ去ってしまうやろな」と思えてしまう。いや、実際に続編が公開される(のか?)頃には、すっかり細かいストーリーが記憶から抜け落ちてしまう事やろね。

ただし、出演俳優陣の豪華さだけは特筆に値する! 『バットマン(新)』シリーズ(2005)から大物俳優GO、『ジャンパー(2008)』『アベンジャーズ(2012)』からサミュ・Lおじさん、そこに『バットマン(旧)(1989)』で主役を演じてたマイケル・キートンまでも!(←何だかちょいとお久しぶり!)

あ! バロン役ってば、オリジナル版でも“重要人物”を演じてたミゲル・フェラーさんだったんやね! ←『ザ・デプス(1989)』で、深海から減圧せずに急浮上したせいで、全身から血を噴き流し“退場”してた役のしと(×_×)

終盤では「ワンマン経営体質」だったオムニ社が「ワンマン経営体質」だったが故に“大混乱”に陥ってしまうワケだが・・誰が今後の“舵取り”をするのか、その辺りも「期待値」が全く上がらなかった(・ω・) それもこれも、せっかく配置した“悪役”連中が悉く“浄化”されてしまったからかも知んない。

『ロボコップ』のスーツが黒いカラーリングに変わった事ぐらいはカッコいいが(←“ヴェノム”に寄生でもされちゃったんかと思った)総じては、インパクトにも毒気にも欠ける、単なる「ヌルい近未来SF」にしか仕上がってなかったのは、残念至極である(×_×)

〜 こんなトコも 〜

・シアターそのものが小さかった!
・“ヒューマンドラマ色”が「一見」高まったかに思えるが・・正直、中途半端でスッカスカだった。
・主人公役(のジョエル・キナマン)が妙にイケメン(?)なため「ヘルメット&バイザーで(敢えて顔の下半分を)隠す事」に違和感を覚えたりもした。いっそ、スタロ〜ンの『ジャッジ・ドレッド(1995)』や伊勢谷くんの『CASSHERN(2004)』みたいに「このヘルメットが余りにダサイから、装着するの止めます!」と(声高らかに)宣言して欲しかったかも(=^_^=)
・オリジナル版で印象的だった「おふざけTVCM群」が全然挿入されず、ちっとも笑えなかった。「1ドルで楽しむべ!」のおっさんぐらい、ちゃんとリブ〜トせな!
・『EM208』『ED209』共に、大した活躍も印象もなかった。って言うか、メカデザイン全般が「ダメダメ」過ぎる(×_×)
・装着したブレスレットを「赤モード」にする事で、安全の保証される市民。ブレスレット以外に「認識すべき要素」はないんかよ!
・アメリカ(企業)が世界各地の紛争地帯にロボット兵器を配備するに至った経緯には、やはり「ベトナム」「イラク」「アフガニスタン」での“苦い教訓”が絡んでるようだ。
・宿敵であるヒューバート・ドレイファス上院議員に対し、一切の「卑怯な手出し」をしなかった(させなかった)点には、セラーズCEOの紳士っぷり(?)を感じる。
・「(装着者が)興奮すると脳内のバランスが崩れエラーが発生」すると言うオムニ社謹製のロボット義肢。ちょっとそれは・・(×_×)
・オムニ社の中国工場(ラボ)から屋外へと逃走を図る『ロボコップ』・・ で、飛び出した敷地の外は・・何と「田んぼ」だった! 『アバター(2009)』とは「施設の外に広がる風景」が大きく違うのね、、
・「50口径(の銃弾)で頭部を撃たれる」と、さしもの『ロボコップ』も即アウトらしい。
・「3点バースト」の銃は健在だった! オリジナル版ではベレッタを改造した「オート9」って名の銃だったかな?
・『ロボコップ』開発に、26億ドルほどかかってるらしい(劇中セリフによる)。
・また、劇中セリフによると「2011年以降、デトロイト市内の監視カメラの映像は総て記録・保存されてる」との事(・ω・)
・バイクに跨がって捜査に繰り出してた『ロボコップ』だが、バイク自体には大した「装備」も「ハイテク」も導入されてなかったように見受けられる。
・『ロボコップ』はいつ、どんな手段で“送信機”を取付けられたんやろ?
・「妻子とのドラマ」も「(同僚との)バディ・ムーヴィーのノリ」もなくて残念。
・オリジナル版にあった“第4命令”や“手首に仕込まれた、鋭利な(ニードル型の)金属端子”などのネタは採用されなかった(×_×)
・「メカ同士の対決要素」も「デトロイト市警内の熱いドラマ」も「敵組織の印象」も「オムニ社自体の印象」も薄かった。
・マドックス役のジャッキー・アール・ヘイリーは「何の表裏もない、観たまんまのキャラ」だった(・ω・) 退場も『ハンコック(2008)』のレッド教授みたいな感じで情けない、、
・奥さん=クララ役のアビー・コーニッシュの(ご尊顔の)雰囲気が、何処となくナオミ・ワッツに似てた。
・バロンとマーフィの間に“決定的な因縁”みたいなモノが欲しかったトコだ。その点、オリジナル版では悪役=クラレンス・ボディカーの強烈な存在感と共に、イイ具合に2人が対峙してた。
・ラボ等「屋内のシーン」が意外に多かった。
・『SHELL(シェル)』のガソリンスタンドで大暴れして欲しかった!! 爆発・炎上で、看板から『S』の1文字が吹っ飛び「別な単語」に変わり果ててしまうぐらいの勢いで(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

マーフィ「しっかりしろ!(Stay with me!)」
    「リアルな夢だな」
    「これが本当なら・・俺は死にたい」
    「こんな姿は2度と見たくないし、
     家族にも見せたくない」
    “もう(電話を)切るよ(I gotta go.)”
    「“ピーナッツ・バターの味”が
     口の中から消えない」
    「激痛ならとっくに乗り越えた」
    「テーザー銃を“カメ男”に撃つとどうなる?」
    「触ってみるか?」
    「今の俺の家は、このビルのラボだ」
    「今日は13件の容疑者を逮捕する」
    「離婚歴のあるお前に、妻はいない。
     だが、俺にはいる」
    「協力に感謝する」

クララ「夫が助かる道とは? どんな生活が?」
   “乗り越えましょう。元の生活に戻れるわ”
   「あれは“夫の眼”じゃなかった」

デネット「指ではなく、心で弾く・・心のままに」
    「精神的に安定した者を」
    「これはスーツではない。“君自身”だ」
    「現実を受け容れろ」
    「知覚など、単なる情報に過ぎない」

セラーズ「迷ってるな・・失敗だ」
    「(ボディは)黒にしよう」
    「顔だけは撃たれるなよ」
    「ロボットにはどうする事も出来まい」

マドックス「せいぜい頑張りな、ブリキ野郎」
     「個人的な恨みじゃないぜ。
      ま、それも少しあるが」

バロン「刑事を殺せば、一生追われる事になる。
    ・・割に合わねぇ」
   「50口径(の銃)でヤツの頭を狙え」

パット「警官すら汚職に走る」
   「グチグチ言うな(Stop Whining.)」

※「子供を撃ち殺した時、機械は何を感じる?」
 「ムショにぶち込まれた警官が
  (囚人らに)何をされるか知ってるか?」
 「政治家は油断出来ない」
 「“重要な情報”をお伝えします」
 「とにかく・・早くしないと、
  “あなたの信頼”に関わるわ」

※「“自らを人間だと思うマシン”は違法では?」
セラーズ「“自らをマーフィ(個人)だと思うマシン”なら合法だ」

黒幕「手錠をかけてみるか? 無理だろ?」

マーフィ「有難う、博士」
デネット「私こそ、光栄に思うよ」

※「科学の領域を超えた“何か”がシステムに干渉しているわ」
デネット「・・“魂”か?」

ディーン「服務違反よ」
デネット「私の見る限り“捜査の一環”だ」

セラーズ「“最高のヒーロー”とは?」
マドックス「そりゃ“死んだヒーロー”さ」

セラーズ「殺(や)れ!」
マドックス「悦んで」

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