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2014年5月28日 (水)

☆『ブルージャスミン(2013)』☆

5月10日(土曜)の夜。ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で観たのは、ウッディ・アレンが監督&脚本を手がけた『ブルージャスミン』だった。

ときに・・ウィキ(Wikipedia)の記載では、本作ってば「コメディ・ドラマ」と解説されとるが、、「笑える作品か?」と問われると「決してそうではあるまい? いや、ない!」と答えるであろうワタシ(・ω・)

因みに、本作に於ける演技が評価され、ケイト・ブランシェットは「第86回アカデミー賞」で見事「主演女優賞」を獲得している。
ほんでもって、彼女にとっては『アビエイター(2004)』での「助演女優賞」に続く、2本目の“オスカー像”ゲット(・ω・) ←んでも、私的には『ヴェロニカ・ゲリン(2003)』で放ってた彼女の演技&存在感が最も印象的だったと評したい。。

ニューヨークで裕福に暮らしていたジャスミン(本名:ジャネット)・フランシス(ケイト)が、サンフランシスコの空港に降り立つ。妹=ジンジャーの住まいに「居候」するためである。

かつては「マンハッタン屈指のセレブ」とし、何1ツ不自由なき生活を満喫して来たジャスミンだが・・夫=ハロルド(愛称:ハル、演:アレック・ボールドウィン)を巡る「とある事件」の影響で破産してしまい、これから先は“貧しい暮らし”を受容しなければならないのだった。

しかし、未だ「セレブ気分」の抜け切らないジャスミンは、ジンジャーやその家族と絶えず衝突し、新しい仕事にもなかなか馴染む事が出来ないでいる。

ギクシャクした関係がエスカレートして行く中、ジャスミン夫妻がジンジャー夫妻にもたらした“容易には赦されざる損害”が次第に明らかにされてゆく。

そしてまた、ジャスミンと言う女性の“心の蒼い闇”もまた、炙り出されてゆく事となる・・

一見、サンフランシスコの街に落ち延びて来たヒロイン=ジャスミンが「人生の再起をかけ、奮闘する“ハートウォーム&ビターテイスト”な物語」なのかと思いきや、、主人公に対して「共感」したり「応援」したくなる気持ちが少しも湧いて来ず、どちらかと言えば「“巨匠の手がけたロマンティック・コメディ”を楽しむつもりで期待値を高めて来てしまったが故に、失望感もまた大きかった」と言うのが、観終わっての本音だろうか(・ω・)

「ルイ・ヴィトン」「シャトー・マルゴー」「ベントレー」・・と言った“セレブ御用達(?)の華やかなアイテム群”がセリフの中に幾つも登場するが、、物語の“背景”や、次第に明らかとなって行く“真相”を知らされるにつけ「どんどん虚しく響いてしまう」のはどう言う事だろう。

終いには、ジャスミンと言う人間そのものに対する印象が「言動の総てが“虚栄心”に支配され、固められた、不愉快なだけの存在」に変わって行ったり。

終盤に於いて「いよいよ“社交界に返り咲くチャンス”を掴むか?!」と思わせる、正にその瞬間・・“最高のタイミングでの、最悪の展開”に見舞われる彼女だが・・ 「運がなかったね、可哀想に」と同情する気持ち以上に「まぁそりゃ、アレだけの事をしたんだし、仕方ないよね」と感じてしまった(・ω・)

「した罪」に対する“報い(=罰)”は必然(?)受けるものだろうし、“報い”を受けて貰わなければ、被害に打ちのめされた者は、それこそ報われないワケである。

ただ、そんな「究極の運の悪さ」に対し「有り得ない偶然やろ!」とすかさず突っ込ませないだけの「演出力」に関しては「流石は巨匠=アレン監督やなぁ〜」と貫禄(したたかさ?)を見せつけてくれた。

以前の良作『ミッドナイト・イン・パリ(2011)』に比べると、グッと「おススメ度」は下がってしまうが・・ケイト・ブランシェット主演作としては、彼女の女優人生を語る上で“欠かせぬ1作”とはなるのだろう。
まぁ“オスカー”に相応しかったのかどうかは「正直、微妙」に思えたワタシだが・・(⌒〜⌒ι)

〜 こんなトコも 〜

・戯曲『欲望という名の電車』との類似性に関して「も」ウィキに記載があるが・・確かに設定は似通っとる!(=^_^=)
・『シャドー(1994)』の冒頭を思わせる、アレックさんのワルぶりが光る!
・「さして脈絡もなく“現在”と“過去”が解説字幕すら出ずに混在し、描かれる物語」は、老匠だからこそ赦された「問答無用なテイストの作品世界」と言えるのかも知んない(⌒〜⌒ι)
・男も女も一癖ある“ロクデナシばかりの世界”とも言えた。
・主人公は「(終盤で)ぶっ壊れた」と言うより「(作品開始以前から)ぶっ壊れてた」ように思われる。
・「過去の記憶をただ反芻し、今は無き虚栄にすがる生活」と言うのも哀し過ぎる(×_×)
・豪華なブランドをその身にまとっても“中身”は空虚(うつろ)なまま・・と言う事もあるのだろう。
・「ノーメイクなシーンも含め、狂女役を赤裸々に演じ切る」と言う挑戦が「吉」と(結果的に)出たのだろう。
・“最高の瞬間”にこそ“最悪の瞬間”が、音もなく忍び寄るモノなのだろう。
・「ヘタレ男性キャラ陣」と「肉食女性キャラ陣」の共演(激突?)は、イマドキな印象。
・主人公姉妹は「不幸(災難)を引き寄せる女たち」とも言えた。
・姉妹と恋仲となる男性らは、いずれも“何処か問題ある”ようだった。詳細まで(踏み込んで)は描かれなかったが。
・「どうしてバレたのか(=誰がバラしたのか)」「息子との確執の真相」が終盤の大ネタだった。
・「身の丈に見合った幸福」とは、一体何処にあるんだろう?
・「別撮り、別シーン、カットバック」のような“対話シーン”が面白かった。
・「依存し続ける」のか「自立する」のか、結局は答えの出せないままだった主人公。
・全世界の「ジャネットさん」を敵に回しはしなかったか? アレン監督(=^_^=)
・“あいつ”の悪党としての“心の強さ”は『ウルフ・オヴ・ウォールストリート』の主人公なんかとは比べ物にならなかった(×_×)
・ジャスミンの「瞳の蒼さ」をこそ、強調して描写して欲しかった。
・ラスト、ベンチの隣にトム・ハンクス(それも青年期)が座ってて「チョコレート食べる?」とか勧めて欲しかった(=^_^=)
・ジャスミンの好むカクテル「ウォッカティーニ」は、つまり「ウォッカ・マティーニ」の事だそうだ。

〜 こんなセリフも 〜

ジャスミン「ハルは“理想の夫”だったの」
     「夫は何もかも“ダイナミック”だったの。
      セ※クスもね・・詳細は言わないけど」
     「この私を甘やかす気なの?」
     「“ジャネット”なんて名前、平凡だわ」
     「ジャスミンよ。名前を変えたの」
     「何にだって、すぐサインするわ。
      夫を信じてるから」
     「今の私には“ここ”しかないの」
     「グラフもヴァンクリーフも“買う時”は高額なの
     「気の重い5日間だわ」
     「皆、誤解してるけど・・首を吊ると
      首の骨が折れるの。ポキッといくのよ」
     「受付係なんてごめんだわ」
     「“ヨガ”を思い出すのよ」
     「“たかがカネ、されどカネ”だわ」
     「全く、誰と寝りゃ“ウォッカティーニ”が呑めるのよ!」
     「そのお愉しみを削ぐ事なく、
      (TVの)音量を下げるのは可能かしら?」
     「訴える? もう裁判なんかこりごりだわ」
     「ジャスミンは“夜に咲く花”なの」
     「駄目よ。直ぐに(電話)を取ったら、
      “待ってた”みたいに思われる」
     「パーティこそ、私の得意分野よ」
     「“最高の恋”と出逢った時は、ピンと来るの」
     「人はそう強くないわ」
     「“エジソンの治療”・・つまり電気を使うの」
     「この匂いは? 香水の瓶でも割ったの?」
     「いつもそうなのよ! いつも!」
     「“このため”に人生を棄てたの? 中古楽器を売るために」
     「こんな屈辱ってないわ」
     「私を棄てるなんて、絶対に赦せない!」
     「私、ここで何をしてるの?」
     「“出世を助ける女”でなきゃ」
     「世の中、危険だらけね」
     「彼が何をしてるかは知ってるわ・・トボけないで」

ハル「儲けは分かち合わなければ」
  「まずは、如何に“50%の課税”を免れるかだ」
  「“仕事人間”にしちゃ、いい趣味だろ?」
  「富を得るのは、少しも恥じゃない
  「この僕に任せてくれ」
  「ちゃんと(君を)甘やかすから、心配しないで」
  「話を作るな(Don’t build a case.)」
  「今回は違う! 真剣なんだ」

ジンジャー「1万ドルまではコツコツ貯めてたわ」
     「彼はセクシーよ。(誰かみたいに)泥棒でもないし」
     「断わらなかったのは、
      あなたの誘い方がスマートだったからよ」
     「エレンにバレたって? エレンって誰?」
     「“失いかけた”のは私の方よ」

ダニー「過去は過去だが、僕はもう逢いたくない」

チリ「看護師は“床上手”と言うぜ」
  「俺は“セレブ様”じゃねぇが、人様のカネも盗まねぇ」
  「カッとなったけど、抑えたぜ」
  「この俺に棄てられたいか?」

アル「俺の事を“彼氏”に言わないで呉れよ」
  「こう言うスローなリズムがカギなのさ」

エディ「今度“アルカトラズ島”の見学ツアーに行こうぜ」

フリッカー「僕とお酒でもどうかな?」
     「口の中を見れば“その人”が分かる」
     「“見る眼”を持つ事だね
     「君は美しい歯をしているね。
      それに、歯以外もとても美しい」
     「人生、色々あるよね」
     「歯科麻酔で一緒にハイになろう。
      君のガード(警戒心)も緩むだろうさ」

シャロン「このシスコで恋に堕ちなきゃ
     何処に行ったってムリよ」
    「(あなたが)行動しなきゃ、何も動かない

ドワイト「魅力的でエレガンスで独身の女性と知り合えた。
     今夜は“大当たり”だな」

※「1人で喋り通しなのよ。
  自分の事ばかりペラペラと」
 「コルシカで良いのは天気だけ」
 「富には責任が伴うの
 「でも、ペテンは所詮ペテンよ
 「だいぶ遅かったけど、遂にこの日が来たのね」
 「そう簡単に“過去の恨み”を
  忘れない奴もいるもんだぜ」
 「石油パイプ好きなら、喜んでアラスカに行くとでも?」
 「事実は隠すのか?」
 「私の“一世一代のチャンス”を
  潰したのはあんたじゃない!」
 「人はゴシップが好きなものよ」

ジンジャー「じゃあ何故、ファーストクラスなの?
ジャスミン「贅沢が身についてるせいね」

ジンジャー「彼にウソがバレたのかも?」
ジャスミン「その“ウソ”って言葉、使わないで!」

ドワイト「僕もこのパーティから“退散”したいよ」
ジャスミン「そう見えた? 私」
ドワイト「“殆ど”ね」

ドワイト「君としては、どうして欲しい?」
ジャスミン「私としては、もう1度・・」

ジャスミン「何故、知ってるの?」
※「知らないのはあなただけ

ハル「逮捕状はあるのか?」
警官「これです」

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2014年5月25日 (日)

☆『白ゆき姫殺人事件』☆

4月29日(火曜)の夜。
ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で鑑賞して来たのは、湊かなえさんの著した同名小説を原作とするミステリー作品『白ゆき姫殺人事件』だった。

かなえさん系(←って何だよ!)の映像化作品としては『告白(2010)』に続き3本目。因みに2本目の『北のカナリアたち(2012)』は未見である。

「地方で起こった、とある殺人事件」をテーマにしつつ、そこに描かれるのは「表立っての捜査」ではなく、フリーライターによる関係者への取材(インタビュー)や、彼がネット上に放つ発言(ツイート)と言う“独特の切り口”による「関係者のリアルなコメント(←必ずしも“真実”とは限らないが、間違いなく“肉声”である)」だったりする。

そして、劇中で繰り広げられ、塗り広げられるのは・・ネットや報道番組を通じ“拡散”する下世話な憶測。そしてまた、悪意にすら満ちた「無言なる者(=被害者)」や「不在なる者(=失踪した容疑者)」に対する“無神経かつ無責任”な口撃の数々である(×_×)

ある種“似たテイスト”とし『リリィ・シュシュのすべて(2001)』や『理由(2004)』を連想したワタシでもあった(・ω・)

長野県の国定公園「しぐれ谷」で殺人事件が起こる。

被害者は全身13ヶ所を滅多刺しにされ、その後に燃やされたが、その後の調べで地元企業「HINODE(日の出化粧品)」に勤める24歳の美人OL=三木典子(菜々緒)である事が判明。

間もなく、被害者に恨みを持っていた(とされる)同社の地味なOL=城野美姫(井上真央)に疑いの眼が向けられる。しかし彼女は、事件当夜に「東京方面へと向かう特急列車」に乗り込むため、最寄り駅(JR茅野駅)に急ぐ姿が目撃されたのを最後に、行方不明となっていた。

ワイドショー番組『カベミミッ!!』の制作を請け負う契約ディレクター=赤星雄治(綾野剛)は、高校時代の同級生であり、今は「HINODE」に勤務する狩野里沙子(蓮佛美沙子)から典子と美姫に関する内輪話を聞かされる。

知り得た情報を「RedStar」なるハンドルネーム(←まんまじゃん!)でツィッターに投稿し始める赤星。それに対するリツイートもまた、賑わいを見せ始める。

関係者の周辺への取材に取り組む赤星。
容疑者の同僚、上司(金子ノブアキ)、同級生(貫地谷しほり)、近隣住民・・とその範囲は広がってゆくが、それにつれ失踪中である“城野美姫の人物像”が、次第に定まらなくなってしまうのだった・・

果たして、城野美姫は本当に犯人なのだろうか? そして騒ぎの大きくなってゆく現在、彼女は何処に?

初っ端から、殺害されて間もない三木典子の横たわる姿が映し出される。刺された無数の傷口からは、生暖かそうな血液がトクトクと流れ出ており、、美人なのかどうなのかは次のハナシ(?)としてなかなかにショッキングな映像であり、幕開けである。

しかし、彼女はその後「焼死体とし発見された」との事で、我々観客としては「発見時の(更に)凄惨な(遺体)状況を見せられずに済み、まだしも救われたかも」と妙な安堵を覚えてしまう・・ それもまた「実に不謹慎」なハナシなんだけど(・ω・)

赤星の取材する中で、雪だるま的に(?)城野美姫の人物像が“極めてエキセントリック”に固められてゆくんだが・・それもまた周囲の人々が「彼女の(言動の)一部だけを眺め」勝手に“大きな尾ひれ”をつけてしまってる感があり、それこそが本作最大の“ホラー要素”とも言えよう。

実際には、終盤で明らかとなる「真犯人」こそが“まじもんのエキセントリック野郎(?)”だったワケだが・・そこに気付き、そこを語る関係者が「皆無だった」のが、これまた恐ろしい(×_×)

きっとその後の報道で、今度は「真犯人」に対する関係者コメントが加熱するんだろうけど、正直「何だかなぁ」と気が重くなってしまうワタシである。

とにかく、本作の教訓とし「誤解され得る場面で、誤解され得る笑みを顔にたたえたりするのはやめよう」と心に決めた次第である(⌒〜⌒ι)

〜 こんなトコも 〜

・被害者の名「三木典子」の語感が、どうにも「三木のり平」を連想させてしまうので困る。。
・関係者の中で最も残念だったのは、容疑者の両親(演:ダンカン&秋野暢子)だった。どんな事情や確執があったにせよ、親が実の娘を庇わずしてどうするか!
・劇中に登場する「白ゆき肌石鹸」が実際に商品化されてて驚いた!
・「白雪ふきん」と言う商品が実在するが「白ゆき肌石鹸」とは特に関係はないようだ(そらそうや!)。
・現場付近に残されたタイヤ痕を調べ、車両を特定さえすれば、その車内に「真犯人に繋がる証拠」がごろごろ見つかりそうなモノで。
・「まず動いたヤツ」「妙に饒舌なヤツ」こそが、やはり1番怪しい、とも言えそうで。
・「満島」「尾崎真知子」なんてなキャラ名を眼にすると、どうにも「安直なネーミングやな〜」と思えてしまう。
・「5000円のロゴ入りボールペン」って、、中途半端に高いグッズなのね(×_×)
・「白ゆき肌石鹸」ってば、元々は「羽衣」って商品名だったそうだ。そりゃ、売れんわな。。
・城野美姫が、自らの弁当を差し入れる際に“なでしこ食堂”なるメモを残してたが・・柴咲コウ(2008)や小林聡美(2006)を連想させる、佳きネーミングだと思う(=^_^=)
・某キャラには「足の中指と薬指の間を舐められると興奮する」ちぅ弱み(?)までもが設けられてたが、、どんだけ細かいねん、キャラ設定。。
・アン・シャーリー(『赤毛のアン』シリーズの主人公)の親友とし、ダイアナ・バリーと言うキャラが存在する事を知らなかった(×_×)
・赤星のアシスタント=長谷川役を演じた染谷将太の快進撃が止まらない! 昨年は『リアル/完全なる首長竜の日』『清須会議』『永遠の0』と続き、今年は本作と『WOOD JOB!/神去なあなあ日常』が立て続けやもんね(⌒〜⌒ι) どうやら、年末公開予定の『寄生獣』に主演するらしいし。。
・本作のタイトルは郷ひろみの曲とかでありそう・・ ってそりゃ『林檎殺人事件』だっつぅの!
・美姫の言動が(勝手に)想像で描かれるトコは『戦火の勇気(1996)』ぽくもあった。
・殺人事件として良く考えたら(?)・・残留指紋やアリバイ追及など、総じて「要素的な欠陥」が目立つ。
・「眼に見える警察の動き」が殆ど出て来ず、逆に不気味だった。
・ネットの演出も、取材風の演出も、今となっては、さほど斬新には思えなかった(・ω・)
・殺人事件に音楽グループ(トリオ)の絡んで来るトコが『砂の器(1974)』っぽくも?
・当事者らの家族のドラマ(特に被害者)には、敢えてなのか(?)殆ど踏込まれてなかった。
・長谷川の言動も、何だか怪しかった。。
・「構築された独自の世界観」をもっと見せて(魅せて)欲しかった。
・『悪人(2010)』みたいに、クルマの存在が物語に大きく関わってた。
・某キャラってば「毎晩、ひたすらに某家(の窓)に向かって蝋燭での送信」を続けてたんやろか?
・「盗っ人は殺人の始まり」とは良く言ったモノで。。
・被害者、そないに美人なのかね?
・容疑者は、周囲に恵まれなさ過ぎた(×_×)
・某クルマの「キーの事」が良く分かんなかった、、あいつってば「合鍵」を持ってたんやろか??
・「階段突き落とし行為(傷害罪)」と「チケットねこばば行為(窃盗罪)」はれっきとした犯罪であり、そこはキッチリ裁かれるべきだろう(=^_^=)
・某番組の司会者(演:生瀬勝久)が、本作に於いて最もしたたかだった!(謝罪は女性アシスタント任せだし)
・某冷蔵庫に残された、(食べ残しの)ケーキの栗には犯人の唾液がべったりと・・
・ホテルでの展開によっては「2人目の死亡事件」も十分起こり得た(×_×) TVも、時には点けとくもんやね。
・某人物を追い詰め過ぎてたら・・赤星の生命もまた、危なかったかも知んない。
・ハンドルネームがRedStarって言うのは・・ちょいと安直過ぎやすぜ、兄貴!

~ こんなセリフも ~

赤星“女の「奇麗」は当てにならんからなぁ
  「それ、想像ですよね? 途中から
  「・・殺(や)ってるね」
  「質問攻めだね」
  「・・カワセミか?」
  「うぜぇ」

典子「たまには返してよね」

美姫「胃袋を掴んでみたらどうかな? まずは3日間
  「典子さんには敵わないわ」
  「送ってくよ」
  「ボールペン、返さなくちゃと思って」
  「彼女って・・典子さんですか?
   ・・だと思いました」
  「鏡よ鏡・・白ゆき姫は、もういない」
  「結婚前に“そんな事”して良いんですか?」
  「私だけは味方だよ。私はここにいるよ」
  「私は・・私が分からない」
  「もう1度“あの夜”に戻ってやり直したい」
  「結局“あかねみたいな女”がいつも得をするのかな?」
  「いい事ある・・いい事ある」
  「どれだけ“人のもの”を奪ったら気が済むの?」
  「さようなら・・ありがとう」
  「ありますよ。きっといい事、ありますよ

夕子「今の俺の話、全部“本当”だと思うか?」
  「みんな“自分に都合の良い記憶”しか語らない
  「ここにいる・・ここにいるぞ」
  「世界中の人間が敵になっても、俺はお前の味方だ」

狩野「本当に、犯人が城野さんだったらイイのにな」
  「城野さん、その時もニヤリって」
  「私で良かったら、ぶっちゃけて下さい」

満島「何それ?」
  「(彼女が)犯人です。間違いありません」

八塚「(噂は)多分、本当の事だと思うんだけど」

篠山「撮んなよ! 撮るならすぐ帰るぞ」
  「付き合ってるワケ、ねぇだろ」
  「(商品の)名前を変えただけさ」
  「宜しく頼むよ」

父親「申し訳御座いません!」

長谷川「今の・・! いや、何でもないです」

コメンテータ「可能でしょうねぇ」

※「みんな“本当の事”言ってるんですかね?
 「そう言う事、余り言いたくないんだけど」
 「私には、それが“偶然”とは思えませんでした」
 「何、ぶっ座ってんだよ!」

典子「・・何で?」
美姫「あなたさえいなければ、幸せだった筈なのに」

典子「“犯人”が分かっちゃった」
※※「・・何の事ですか?」
典子「さぁ・・何の事でしょう?」

※※「“クビになる”と困るんで」
刑事「・・それだけか?」
※※「はい」

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2014年5月17日 (土)

☆『テルマエ・ロマエ2』☆

4月27日(日曜)の夕刻、最寄りのシネコン“MOViXあまがさき”で鑑賞したのは、同名の人気コミックを映像化した第2弾・・『テルマエ・ロマエ2』だった。

キャッチコピーが『世紀のSF(すごい風呂)超大作』って事で「同じSFでも・・“少し不思議”ってワケじゃないんやね!」などと感心させられつつ、肩の力を抜いて楽しむ事に。たまには、こう言う「寛いで観る事の出来るコメディ」も良いモノであろう、、きっと(・ω・)

前作『テルマエ・ロマエ(2012)』からしばらく経っての物語。

一方は、紀元136年の古代ローマ帝国。
当時の第14代皇帝=ハドリアヌス(市村正親)は「圧倒的な武力で領土を拡大する」と言うこれまでの路線を転換し、近隣諸国との平和共存を目指し始めていた。

奪った領地を元の国に返還し、国境線を新たに定めるが・・かつての「強いローマ帝国」の復権を求める元老院の一派は、皇帝によるこれらの政策に対し、静かに不満を高めていた。

ローマの市民もまた、同様の不満を抱いていたが・・彼らには“はけ口”として、コロッセオ(闘技場)で連日開催される“グラディエータ(剣闘士)らによる死闘”が娯楽とし提供された。

・・

これまでの数々の手柄から、皇帝の篤い信頼を得たテルマエ(浴場)建築技師=ルシウス(阿部寛)は“傷付いたグラディエータらを癒すテルマエ”の建造を命じられる。

「市街の中心部に、傷を癒す効果のある温泉を掘る」と言う難題に答えの出せないルシウスは・・気分転換に身を沈めたテルマエの底に渦巻く強烈な水流に巻き込まれる・・

そして彼が辿り着いたのは、何処か異国のテルマエだった。

・・

一方は、日本有数の温泉郷=草津(群馬県)。
漫画家としての才能が世間になかなか認められず、とうとう風呂専門雑誌(?)のライターに転向してしまった山越真実(上戸彩)は、実家である“山越屋旅館”に戻っていた。

その地に於いて彼女は、再び“ケ※シロウ顔”の運命の男性=ルシウスらしき人物を目撃する事となる。

前作同様、ルシウス(或いは真実)が古代ローマのテルマエやら、現代日本の風呂やらを介し“問答無用&ご都合主義的な(双方向型)タイムスリップ”を繰り広げる物語である。

まぁ、断言するなら「そのネタ」を延々と繰り返すだけのコメディなんだが「そのテイストが好きなしと」「そんな(罪のない)マンネリズムが好きなしと」には、これはもう堪んない作品に仕上がっている(=^_^=)

こないにまで簡単に(?)任意の時代&場所を行ったり来たり出来るってんなら、例えばサニ〜千葉隊長率いる『戦国自衛隊(1979)』の面々も、もっとゆとりに満ちた劇中時間を過ごす事が叶ったろうに(・ω・)

一方の本作では、展開が進むにつれ、風呂(の水流)などとは無関係に「ぶっ倒れただけで元の時代に戻ってしまう」的な演出なども盛り込まれてて「もはや、タイムスリップそのものを“小ネタ”の1ツぐらいにしか考えてないんやな〜」と観客各位も薄々勘付いてしまうのである(=^_^=)

前作では、何の予備知識もなかったが故「今までになかった(?)タイムスリップコメディ」に驚かされもし、笑わされもしたワケだが、流石にその続編ともなると「予想を超える展開」ってのは、正直なかったように感じた。

やはり「0から1を造り出す事」の方が「1を2に近付ける事」よりもはるかに難しいと言う事なのだろう(・ω・)

~ こんなトコも ~

・良くも悪くも「前作路線の無難な踏襲」と言えた。前作の方が格段にインパクトのあった気がする。
・宍戸開(アントニヌス役)、笹野高史&キムラ緑子(真実の父母役)、そして竹内力(百人隊長(ケントゥリオ)役)ともに、前作に比べると大幅に立ち位置が後退してた(×_×) ゲストキャラも大事だけど、メインを固めるしとたちに対する配慮も大切だと思うぞ。
・「皇帝」や「マルクス」などとの、ルシウスを中心とした助演陣との親密な言動をもっと丁寧に描いて欲しかった(これじゃ、前作観てないと信頼関係が伝わって来ない)
・ルシウスと真実の恋愛テイストは、何とも「取って付けた」程度だった。
・流石に15年近くも経つと、映像技術も飛躍的に進化したと見え『グラディエータ(2000)』なんかと比較しても、コロッセオの映像美がスゴい!(より安価で、より高度なCG表現が可能となったんだろう)
・いつの時代を描こうと、何処の国を舞台にしようと「モルダウ(スメタナ作曲『わが祖国』より)」さえ流しゃ、日本の観客は感動するとでも思っとるのか〜?!
・「極めてマンネリ」ではあるも、こう言う屈託のないコメディも楽しい! 今後はシニア層が増えるだろうから、この手の「ナンセンスコメディ」が邦画で一大ジャンルとなって来る可能性は高い!
・「文化の違いを笑いにしてる」トコは、ネタとして海外でも充分に通じる余地があると言えよう。
・何故か「東京エリアへのワープ」はなかった今回(・ω・)
・「生き別れ」となったケイオニウス(北村一輝)の兄の名は“ジェイオニウス”との事で、、“アイオニウス”“エルオニウス”なんてな兄弟も存在し得たんやろか。。
・序盤から、強烈な存在感を放つ“最強のグラディエータ”=アケボニウス(=^_^=) 曙太郎(第64代横綱)が演じてたんやね。。コスプレした阿部寛と並ぶと「実写版・ケンシロウ&鬼のフドウ」のタッグの出来上がりやね(⌒〜⌒ι)
・琴欧州(元大関)演じる“コトオウシュヌス”なるキャラ名も、安直ながらも憎めない感じで面白い。
・劇中、指圧師・浪越徳三郎の言ってた「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」は、実在の“指圧の始祖”=浪越徳治郎先生の言葉だそうだ。
・松島トモ子、白木みのる・・と言った客演はシニア観客向けのサービスやろかね。
・松島さんが露天風呂でクマとノロける(?)シーンが盛り込まれてるが、そこはライオンとかヒョウを相手にやって欲しかった!(おい)
・エンディングテーマ曲にも使われてた、北島三郎『与作』のインパクトもなかなかすごい!
・草津温泉郷の某ストリップ劇場に看板のあった『春らんマン/女の㊙︎』ってな作品に興味が(=^_^=) 『パレス劇場(尼崎市)』『ロッポニカ高松(高松市)』なんかでも上映されてそうなタイトルセンスやね!
・お湯に浸かった餃子の味がどう変わるのか・・ちょっとだけ気になる(=^_^=)
・そう言えば・・大阪市内の、某社の入る某ビルの、某階の個室トイレでは、ウォシュレットのボタンが故障してるため、ビデのボタンを押し、座った姿勢から腰を前に少しずらし動かさないと、巧くアレにヒットしなかったりする(×_×) ←何となく身体が慣れてしまった。
・「湯乃華部屋」は架空の相撲部屋なんやろか?

~ こんなセリフも ~

ルシウス「全く、惨たらしい限りだ」
    「これじゃ、まるで戦場だ」
    「これでは駄目だ。
     “湯を沸かした”だけでは治癒力が低い」
    「全くアイデアが浮かばない」
    「引き込まれてる・・!」
    「またあの“平たい顔族”の世界に?」
    「んッ? (殴っている手は)グーではない・・パーだ!」
    「“血を一滴も流さない戦い”とは」
    「あの突起物の並んだ板は?
     “痛みに耐える訓練装置”なのか?」
    「この椅子も、何かの“訓練装置”に違いない」
    「奴隷達も、良く訓練されているな」
    「(オレンジ色の粉末で)湯を汚すとは」
    「癒される・・! 恐るべき“平たい顔族”」
    「そうか・・教えたくないのか」
    「何と言う屈辱」
    「子供にはデリカシーがない」
    「罪人が処罰されているのか? いや、違う!
     “精神を鍛えるための装置”なのか?」
    「これは・・高い」
    「これは愉快だ! 間違いなく
     ローマの子供たちにもウケる」
    「しかし、私はこの尻で・・いや、この眼で」
    「何とも気持ち良さそうに歌うものだ」
    「確かに“味わい深い旋律”だ」
    「樽風呂に浸かり
     “ヘイヘイホ~”と歌えば、治癒効果が増す」
    「この“宝”は、お前達の身も心も
     奇麗に洗い流して呉れるぞ」
    「仕事さえあれば、彼らもこんな事はしないだろうに」
    「“公開処刑”するつもりか?
     幾ら何でも酷過ぎる」
    「“不死身の人間の養成”にまで
     成功していると言うのか」
    「ここの奴隷の働きには頭が下がるな」
    「毒味をしてみせたか・・今回は安全なようだな」
    「(麦酒が)キュ~ッと来た!」
    「美味(うま)!!」
    「これは堪らんだろう」
    「しかし・・どれで払えば良いのだ?」
    「私は真似ばかり・・耳が痛いな」
    「何と大らかで牧歌的な光景だ」
    「入浴中の女人を見るのは、余りに失礼」
    「男女の垣根どころか、生命体の垣根すら
     超えていると言うのか」
    「見つけたぞ、お前達の仕事を」
    「しかし、所詮は真似事」
    「まさか、首を絞めて止めを?」
    「どんどん疲れが癒されてゆくような」
    「私はもう驚かないぞ」
    「蓋を開けるが良い。そして、奏でるが良い」
    「奴隷達よ・・面目ない」
    「私の尻を清めて呉れ・・そうじゃない。
     そこではないのだ・・だから、そこではない」
    「(山葵が)ツゥ~ッと来た!」
    「未だ、(他にも恋人が)いるんですか」
    「しかし・・私は無力だ」
    「そんな眼で私を責めるな」
    「望まねば、夢は叶わぬ
    「今、この刻に
     “ローマの行く末”がかかっています故」
    「テルマエを血で汚してはならぬ」
    「出たぞ! とうとう恵みの湯が!」
    「そなたに見て貰えて良かった」
    「“ローマは1日にして成らず”ですから」
    「テルマエ造りの最中に死ねるなら本望だ」
    「為すべき事に生命をかけよ
    「佳い絵が描けると良いな。
     今度、その絵を私に見せて呉れ」
    「私もそなたと別れたくはない」
    「生命あるものには必ず別離(わかれ)が訪れる。
     そなたとの出逢いは私の宝だ」
    「そなたは私の女神だ」
    「済まぬ・・私も涙が止まらない」
    「その男はニセモノだ!」

真実「・・聞いてねぇし」
  「・・『与作』?」
  「“悪意”ってワケじゃ」
  「何も分かってないね」
  「せめて見届けたいの」
  「これは“予言”じゃない。
   書物に記された過去の歴史なの」
  「(ルシウスの)モデル? ・・いるよ」

ハドリアヌス「親愛なるローマの民よ!
       殺戮はもう沢山だ!」
      「憎しみの感情は、
       テルマエの湯に流せ」

ケイオニウス「職人の分際で馴れ馴れしいな。
       それとも・・この俺と“戯れたい”か?」
      「あの樽風呂は役に立ったぞ。(頼んでいた)
       10人のローマ美女は届かなかったがな」
      「ローマは強くあらねばならぬ」
      「腰抜け共を抹殺せよ!」

アントニヌス「“子供たち”と“テルマエ”はローマの宝だ」
      「女癖は悪かったが・・」
      「彼は、女癖の悪い男ではあったが・・」
      「これで本当に良くなるのか?」

アケボニウス「私はもう、闘いに疲れた」

力士「外人さん、相撲観戦なら外でやって呉れ」
  「悪ぃ悪ぃ・・(スイッチを)“最強”にしてた」

山賊「毒気の抜けて行く感じだ」

※※「どうした? 外人さん!」
ルシウス「おお! ・・百人隊長」

真実「一緒にお風呂、入らない?」
ルシウス「我がローマでは“混浴”は禁じられている」

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2014年5月10日 (土)

☆『アナと雪の女王(2013)【2D:日本語吹替版】』☆

先月、4月13日(日曜)の事。

ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”に出掛け、観て来たのは・・デゼニィ謹製の最新コンピュータ・アニメーション作『アナと雪の女王【2D:日本語吹替版】』だった。作品のジャンルとしては「ファンタジィ・ミュージカル」ってトコやろか(・ω・)

ポスターに「デゼニィ史上最高のスペクタクル・ファンタジィ」なるコピーも誇らし気に配されとる本作。
「見せて貰おうか、その“史上最高の完成度”とやらを!」ってな感じで、周囲の座席を親子連れのしとたちにガッチリと囲まれつつ、期待値を上昇⇒持続させたまま、上映開始を待ったワタシである・・

(恐らくは)北欧の何処か。(たぶん)昔々の物語。
平和な王国=アレンデールのお城に、エルサとアナと言う姉妹の王女が暮らしていた。

明るく活発な妹・アナと、物静かで聡明な姉・エルサ。
そしてエルサには、生まれながらにして“触れたものを凍らせ、雪や氷を操る”と言う禁断の魔法が身についていた。

とある眠れない夜。自室を抜け出し、城の大広間でこっそりと雪遊びを楽しむ姉妹。しかし、エルサは“雪の魔法”を誤ってアナの額に当ててしまう。
駆け付けた父母である国王&王妃の機転により、失われたアナの意識は間もなく戻るが・・代わりに“エルサの操る雪の魔法”に関する記憶は(アナの頭から)総て失われてしまうのだった・・

その1件以来、エルサは自室に閉じこもり、もはや制御し切れぬ程にまで強大になった“雪の魔法”をひた隠しにする事を強いられる。

それから10年が経ち、姉妹は両親を不慮の海難事故で失ってしまう。
やがて、長女であるエルサは王位を継承しなければならなくなる。

13年ぶりに“閉ざされ続けた”城門の開放される日・・その日こそはエルサの戴冠式だった。

・・

式はつつがなく終了するも、その後の懇親の場で「出逢ったその日に婚約者となった」サザンアイルズ王国のハンス王子をアナに紹介されたエルサは、感情の高まりを抑え切る事が出来ず、来賓の面前で“雪の魔法”を放ってしまう。

自らの力を暴発させてしまった驚きと後悔から、思わず逃走してしまうエルサ。彼女の向かう先は・・北の山岳だった。

1夜にして“雪と氷に閉ざされてしまった”アレンデール王国。
アナはハンスに王国を任せ、エルサを連れ戻すために単身北の雪山の奥へと旅立つのだった・・

良くも悪くも、世界的な広がりに欠ける作品ではあったか。

序盤からして「国王&王妃が唐突に亡くなる展開(に至った経緯)」「トロールたちとの交流(の始まった経緯)」「父母が亡くなって以後の姉妹の暮し」など、敢えてなのかちっとも描かれず、ロケーションとしても「(ピンポイント的な)アレンデール城内外」「北の山に向かう道中(山小屋とか)」「(ピンポイント的な)氷の城内外」ぐらいしか出て来ない。良く考えたら登場人物もさほど多くなかった事に気付かされる。

製作費のバランスの問題(←どのシーンにアクセントを置くか等)なのか、(幅広い)観客の年齢層に併せ「ロケーション&登場キャラ」の数を減らした(←ハードルを下げた)のかは分からないが・・「“眼に見える部分”こそは奥行き&広がりがあり素晴らしいが、総じて“何処か”狭く薄っぺらい」って印象を本作の作品世界に対して覚えてしまった。こんなもんなんやろか??

また、助演男優キャラ(←マグルの(=^_^=))が3人ほどしか出て来ないのだが(=クリストフ、ハンス王子、ウェーゼルトン公爵)・・いずれも立ち位置が悪いと言うか、、総じて「ええトコなし」だったのが、同じ男性(の観客)としては観ててツラかった(⌒〜⌒ι)

本来は【3D:字幕版】で鑑賞したかったトコだが、今回は【2D:日本語吹替版】を選び、結果的に「良かった!」と思っている。
と言うか、観る前に「松たか子、ピエール瀧」の起用ぐらいは知っとくべきだった(⌒〜⌒ι) 後で(声の)出演を知り、驚かされたものである。

〜 こんなトコも 〜

・本編の開始前、同時上映の短編アニメーション『ミッキーのミニー救出作戦』を見せられた(=^_^=) わずか6分間の作品なんだが、もっと長く感じた(=^_^=) 基本はスラップスティック(=どたばたコメディ)路線なんだが「モノクロ←→フルカラー」「2D←→3D」の2つの世界を自在に行ったり来たりする演出は、かつて『ロジャー・ラビット(1988)』を初めて観た時の“衝撃”を思い起こさせるモノだった!
・その『ミッキーのミニー救出作戦』だが、短編の割に登場キャラが多く・・賑やかなのは良いけど、どれが何と言う名のキャラなのかが殆ど分からなかった(×_×) これが例えば『それいけ! アンパンマン』シリーズだったら・・「見た目」から“何となく”キャラ名も想像つくトコだけど、、
・物語的にはスッカスカだが、映像技術でゴリ押してた印象の佳作だった(=^_^=)

・劇中に2人の(マグルの)悪役が登場するんだが(←山小屋のオーケンも含めると3人)、私的には“最凶のアイツ”は、終盤で改心して、エルサと「ええ感じ」になって欲しかったトコだが・・(ちゃんと事前に“フリ”を挿入しとかないと成立しない演出だろうけど) ちょっと“変貌”が唐突過ぎてついて行けなかった(×_×) ←ホンモノの“悪党”ってば、リアルにそんな感じなんだろうけど、、
・主要人物が少なく、(少ない)彼らについても「設定」「造型」の浅さ・甘さを感じた。
・色んな作品からの引用が多い気も? ソリが崖を飛ぶシーンは、どうにも『ムトゥ/踊るマハラジャ(1995)』を連想してしまった(⌒〜⌒ι)
・エルサの“雪の魔法”に関する「定義」があいまいっぽくも・・
・姉妹のお世話は誰がしてたの?
・両親は何処へ向かって船出したの?
・後半、とある展開から全身の凍結してしまう某キャラ。そこにいきなりT-800(演:アーノルド・シュワルツェネッガー)が現れ「Hasta la vista, Baby!(アスタラビスタ、ベイビィ)」と言い放ちつつ、氷像を打ち砕く・・とか・・(戻せないじゃん!)
・某爺さまの“ヅラのめくれ方”が、何だか「開頭されちゃったしと」みたいで生々しくて気持ち悪かった(×_×)
・ラストの「ガチなキスシーン」はお子ちゃま連中には「少し早い」気もした(・ω・)
・アナの「(自転車の)曲乗り芸」は、人間業を超越してて、凄まじかった!! 「実写再現」なぞ到底不可能かも(=^_^=)
・入り江の(海面の)水面を凍らせつつ走るエルサの姿が“ガリラヤの湖面を歩く、あのしと”みたいで印象的だった。
・「グウィネス・パルトロゥの雰囲気の漂う姉」「サンドラ・ブロックの性格入ってる妹」と感じたがどうやろ?
・「カメラワークと質感のスゴさ」は確かに特筆モノだった!! 是非iMAXで観てみたいものだなぁ!
・ボウガンも銃も存在する世界だった。
・人参の先端でカギを開ける事が出来るとは! 冒険野郎もびっくりだ!
・氷柱(つらら)の断面が望遠鏡になるとは! 冒険野郎も驚きだ!
・トナカイが意外に素早く走る事を知った!
・でっかい暴れん坊キャラ“マシュマロゥ”の元ネタってば『ギャラクシー・クエスト(1999)』の“ゴリグナック”じゃねぇの?
・「エルサが、歌いながら何気なく魔法で造った雪だるま(オラフ)が・・」「エルサが、歌いながら何気なく放り投げたティアラが・・」って辺りの“フリ”が良かった。後で(きっと)観返したくなるシーンだと思う。

~ こんなセリフも ~

アナ「お空もあたしも起きてる・・寝てらんない」
  「“運命の人”に逢えるかも」
  「大丈夫よ。“姫君”なんて柄じゃないから」
  「あんな力、秘密にしてたのも悪いと思うんだけどね
  「凍っちゃう! 凍っちゃう!」
  「じゃ、言い方を変えるわ。私を連れて行きなさい!」
  「いいの? じゃなくて・・
   ついて来たいなら来れば?」
  「何だか変わったね。・・勿論“いい意味”で
  「私は、護って貰わなくて平気よ」
  「出来るって言ったでしょ?」
  「心が凍ってるのは、あんたの方でしょ!

エルサ「愛の事なんて分かっていないでしょう?」
   「パーティーは終わりよ。城門を閉めなさい」
   「少しも寒くないわ」
   「ここなら“自分でいられる”し
    誰も傷付けないで済むわ」

ハンス「僕は(君を)避けたりしないよ」
   「氷で滑っただけだろ?」

クリストフ「こんな眼に遭ってまで
      人を助けるなんて、2度とごめんだな」
     「俺の商売の事なんかどうでもいい」

オラフ「会った途端にこれはないよ」
   「ずっと鼻が欲しかったんだ」
   「夏を取り戻したいんだね」
   「ねぇ見て! 刺さっちゃった」
   「山で行方不明になるのは
    “独りが好きなヤツ”なんだ」
   「ちょっとだけ? じゃ、1分ね」
   「危ないよ! 次はお尻が来るよ!」
   「2人とも頑張って!」
   「あいつ、おかしいんじゃない?」
   「先にお城に行ってるよ~!」
   「これが“熱さ”なんだ」
   「愛って言うのは、
    自分よりも、その人の事を大切に思う事
   「アナのためなら、溶けたっていいさ
   「滑って! アナ!」
   「先に行ってて~!」

国王「落ち着くように、見せないように」

トロール「頭は簡単に丸め込めるが、心は難しい
    「美しいが、大きな危険も秘めている」
    「“恐れ”が敵となるだろう」
    「“氷の欠片”が心に刺さっておる」
    「“真実の愛”のみが凍った心を溶かせる」

家臣「女王陛下。手袋を・・」

ウェーゼルトン「躓いても、抱き留めて差し上げますぞ」
       「“ダンスフロアの魔術師”と呼ばれておる」
       「・・魔法だ!」

オーケン「こんな吹雪の夜に出歩いてるのは、君だけさ。
     あと・・あいつ」
    「誰が“悪党”だって?」

※「当たり前だ。誰もが完璧じゃない
 「負けたのは・・君さ」

アナ「ちょっと“おかしな事”言っていい?」
ハンス「そう言うの、大好きだ」

ハンス「“おかしな事”言っていい?
    僕と結婚してくれ」
アナ「“もっとおかしな事”言っていい?
   もちろん!」

クリストフ「本気なのか? 教えてやった方がいい」
アナ「いいじゃないの」

オラフ「感動で涙が出そう」
クリストフ「どうぞ」

オラフ「ちょっと考えたね?
クリストフ「すぐ答えたよ!」

アナ「巧く行くワケないわ」
※「いいや、もう巧く行ったさ」

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2014年5月 7日 (水)

☆『ロボコップ』☆

4月12日(土曜)の夜。
ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で観たのは、ポール・ヴァーホーヴェン監督による同名の傑作(?)SF作品(1987)を、最新の特撮映像技術をガンガン注ぎ込み27年後(!)によみがえらせた『ロボコップ』だった!

とにかく「1980年代後半から90年代後半」にかけての、ほぼ10年間に及ぶ「ヴァーホーヴェン監督の黄金時代inハリウッド」が大好きなワタシとしては、本作がリメイクされる事に「尋常ならぬ期待感」と共に「大きな不安」をも覚えてしまったものである。

やはり今回も「それ」は的中してしまったワケだが・・(⌒~⌒ι)

2028年。ミシガン州デトロイト。そこは、巨大企業オムニコープ社(=オムニ社)が本社を置く都市でもあった。

最先端のロボットテクノロジーを武器に、世界各地に軍事用ロボットを供給、圧倒的なシェアを握る同社であるも・・(アメリカ)本国に於いては、軍事ロボットの配備を規制する「ドレイファス法」に阻まれ、更なる利益&信頼を得られぬままでいた。

オムニ社CEO=レイモンド・セラーズ(マイケル・キートン)は、アメリカ各地を脅かす凶悪犯罪に対し、警察組織へのロボット兵器の採用を画策する。

名物司会者=パトリック・ノヴァク(サミュ・L・ジャクソン)の報道番組『ノヴァク・エレメンツ』を利用し「ドレイファス法」の撤廃を求めるが・・「“脅威”と認識し次第、子供にも躊躇なく発砲する」そんな“心を持たない”ロボット兵器に対する、国民や政治家の反発は根強かった。

セラーズは、ロボット工学の権威であるデネット・ノートン博士(ゲイリー・オールドマン)に依頼し「人間の脳」と「ロボットの手足」を融合させた“心のあるロボット”の開発に着手させる。

ロボット警官『ロボコップ』の被験者に選ばれたのは、犯罪王=アントワン・バロン率いる武器密売組織の報復により瀕死の重傷を負ってしまったデトロイト市警の若手刑事=アレックス・マーフィ。

マーフィの妻=クララの同意を得たノートン博士は、彼の身体(の一部)を採用した『ロボコップ』を遂に完成させるが・・彼は“心を持つ”と言う特性ゆえ、従来の人型ロボット兵器『EM208』に比べ、反応速度の面で大幅な遅れをとってしまうのだった。

開発グループの“調整”の結果、銃器使用をコンピュータが判断する事となった『ロボコップ(改)』は、兵器としての性能を飛躍的に高めるも・・同僚や妻子すら認識出来ぬ、文字通りの“ロボット警官”と化してしまう。

次々と凶悪犯を摘発し、市民からの信頼を得る『ロボコップ(改)』・・いよいよ、セラーズの思惑通り民意は「ドレイファス法」撤廃へと傾き始める。

その一方、マーフィは自身の『ロボコップ』としての意識の中に混じり、時折よみがえる“人間だった頃の断片的な記憶”を自ら探り始めるのだった・・

総じては「シリアスな印象」がかなり強かった。
オリジナル版で、狙ったかのように(?)積み重ねられた「B級テイストの演出群」が悉く“浄化”されており、本作を初めて鑑賞したしとには、何の違和感もなかっただろうけど・・旧作を知ってるワタシなどからすれば「“記憶に残るシーン”が余りに少なく、きっとすぐ忘れ去ってしまうやろな」と思えてしまう。いや、実際に続編が公開される(のか?)頃には、すっかり細かいストーリーが記憶から抜け落ちてしまう事やろね。

ただし、出演俳優陣の豪華さだけは特筆に値する! 『バットマン(新)』シリーズ(2005)から大物俳優GO、『ジャンパー(2008)』『アベンジャーズ(2012)』からサミュ・Lおじさん、そこに『バットマン(旧)(1989)』で主役を演じてたマイケル・キートンまでも!(←何だかちょいとお久しぶり!)

あ! バロン役ってば、オリジナル版でも“重要人物”を演じてたミゲル・フェラーさんだったんやね! ←『ザ・デプス(1989)』で、深海から減圧せずに急浮上したせいで、全身から血を噴き流し“退場”してた役のしと(×_×)

終盤では「ワンマン経営体質」だったオムニ社が「ワンマン経営体質」だったが故に“大混乱”に陥ってしまうワケだが・・誰が今後の“舵取り”をするのか、その辺りも「期待値」が全く上がらなかった(・ω・) それもこれも、せっかく配置した“悪役”連中が悉く“浄化”されてしまったからかも知んない。

『ロボコップ』のスーツが黒いカラーリングに変わった事ぐらいはカッコいいが(←“ヴェノム”に寄生でもされちゃったんかと思った)総じては、インパクトにも毒気にも欠ける、単なる「ヌルい近未来SF」にしか仕上がってなかったのは、残念至極である(×_×)

〜 こんなトコも 〜

・シアターそのものが小さかった!
・“ヒューマンドラマ色”が「一見」高まったかに思えるが・・正直、中途半端でスッカスカだった。
・主人公役(のジョエル・キナマン)が妙にイケメン(?)なため「ヘルメット&バイザーで(敢えて顔の下半分を)隠す事」に違和感を覚えたりもした。いっそ、スタロ〜ンの『ジャッジ・ドレッド(1995)』や伊勢谷くんの『CASSHERN(2004)』みたいに「このヘルメットが余りにダサイから、装着するの止めます!」と(声高らかに)宣言して欲しかったかも(=^_^=)
・オリジナル版で印象的だった「おふざけTVCM群」が全然挿入されず、ちっとも笑えなかった。「1ドルで楽しむべ!」のおっさんぐらい、ちゃんとリブ〜トせな!
・『EM208』『ED209』共に、大した活躍も印象もなかった。って言うか、メカデザイン全般が「ダメダメ」過ぎる(×_×)
・装着したブレスレットを「赤モード」にする事で、安全の保証される市民。ブレスレット以外に「認識すべき要素」はないんかよ!
・アメリカ(企業)が世界各地の紛争地帯にロボット兵器を配備するに至った経緯には、やはり「ベトナム」「イラク」「アフガニスタン」での“苦い教訓”が絡んでるようだ。
・宿敵であるヒューバート・ドレイファス上院議員に対し、一切の「卑怯な手出し」をしなかった(させなかった)点には、セラーズCEOの紳士っぷり(?)を感じる。
・「(装着者が)興奮すると脳内のバランスが崩れエラーが発生」すると言うオムニ社謹製のロボット義肢。ちょっとそれは・・(×_×)
・オムニ社の中国工場(ラボ)から屋外へと逃走を図る『ロボコップ』・・ で、飛び出した敷地の外は・・何と「田んぼ」だった! 『アバター(2009)』とは「施設の外に広がる風景」が大きく違うのね、、
・「50口径(の銃弾)で頭部を撃たれる」と、さしもの『ロボコップ』も即アウトらしい。
・「3点バースト」の銃は健在だった! オリジナル版ではベレッタを改造した「オート9」って名の銃だったかな?
・『ロボコップ』開発に、26億ドルほどかかってるらしい(劇中セリフによる)。
・また、劇中セリフによると「2011年以降、デトロイト市内の監視カメラの映像は総て記録・保存されてる」との事(・ω・)
・バイクに跨がって捜査に繰り出してた『ロボコップ』だが、バイク自体には大した「装備」も「ハイテク」も導入されてなかったように見受けられる。
・『ロボコップ』はいつ、どんな手段で“送信機”を取付けられたんやろ?
・「妻子とのドラマ」も「(同僚との)バディ・ムーヴィーのノリ」もなくて残念。
・オリジナル版にあった“第4命令”や“手首に仕込まれた、鋭利な(ニードル型の)金属端子”などのネタは採用されなかった(×_×)
・「メカ同士の対決要素」も「デトロイト市警内の熱いドラマ」も「敵組織の印象」も「オムニ社自体の印象」も薄かった。
・マドックス役のジャッキー・アール・ヘイリーは「何の表裏もない、観たまんまのキャラ」だった(・ω・) 退場も『ハンコック(2008)』のレッド教授みたいな感じで情けない、、
・奥さん=クララ役のアビー・コーニッシュの(ご尊顔の)雰囲気が、何処となくナオミ・ワッツに似てた。
・バロンとマーフィの間に“決定的な因縁”みたいなモノが欲しかったトコだ。その点、オリジナル版では悪役=クラレンス・ボディカーの強烈な存在感と共に、イイ具合に2人が対峙してた。
・ラボ等「屋内のシーン」が意外に多かった。
・『SHELL(シェル)』のガソリンスタンドで大暴れして欲しかった!! 爆発・炎上で、看板から『S』の1文字が吹っ飛び「別な単語」に変わり果ててしまうぐらいの勢いで(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

マーフィ「しっかりしろ!(Stay with me!)」
    「リアルな夢だな」
    「これが本当なら・・俺は死にたい」
    「こんな姿は2度と見たくないし、
     家族にも見せたくない」
    “もう(電話を)切るよ(I gotta go.)”
    「“ピーナッツ・バターの味”が
     口の中から消えない」
    「激痛ならとっくに乗り越えた」
    「テーザー銃を“カメ男”に撃つとどうなる?」
    「触ってみるか?」
    「今の俺の家は、このビルのラボだ」
    「今日は13件の容疑者を逮捕する」
    「離婚歴のあるお前に、妻はいない。
     だが、俺にはいる」
    「協力に感謝する」

クララ「夫が助かる道とは? どんな生活が?」
   “乗り越えましょう。元の生活に戻れるわ”
   「あれは“夫の眼”じゃなかった」

デネット「指ではなく、心で弾く・・心のままに」
    「精神的に安定した者を」
    「これはスーツではない。“君自身”だ」
    「現実を受け容れろ」
    「知覚など、単なる情報に過ぎない」

セラーズ「迷ってるな・・失敗だ」
    「(ボディは)黒にしよう」
    「顔だけは撃たれるなよ」
    「ロボットにはどうする事も出来まい」

マドックス「せいぜい頑張りな、ブリキ野郎」
     「個人的な恨みじゃないぜ。
      ま、それも少しあるが」

バロン「刑事を殺せば、一生追われる事になる。
    ・・割に合わねぇ」
   「50口径(の銃)でヤツの頭を狙え」

パット「警官すら汚職に走る」
   「グチグチ言うな(Stop Whining.)」

※「子供を撃ち殺した時、機械は何を感じる?」
 「ムショにぶち込まれた警官が
  (囚人らに)何をされるか知ってるか?」
 「政治家は油断出来ない」
 「“重要な情報”をお伝えします」
 「とにかく・・早くしないと、
  “あなたの信頼”に関わるわ」

※「“自らを人間だと思うマシン”は違法では?」
セラーズ「“自らをマーフィ(個人)だと思うマシン”なら合法だ」

黒幕「手錠をかけてみるか? 無理だろ?」

マーフィ「有難う、博士」
デネット「私こそ、光栄に思うよ」

※「科学の領域を超えた“何か”がシステムに干渉しているわ」
デネット「・・“魂”か?」

ディーン「服務違反よ」
デネット「私の見る限り“捜査の一環”だ」

セラーズ「“最高のヒーロー”とは?」
マドックス「そりゃ“死んだヒーロー”さ」

セラーズ「殺(や)れ!」
マドックス「悦んで」

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