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2014年4月 3日 (木)

☆『ラッシュ/プライドと友情(2013)』☆

先月、3月16日(日曜)の夕刻。

某ポッドキャストで「アツい物語!」などとやけに好評(?)だった事もあり、いきなし鑑賞を決意、伊丹のイオン内にあるシネコン“TOHOシネマズ”に観に行ったのは『ラッシュ/プライドと友情』である!

ときに、実家のあるO阪府某市内に、関西初となる「大型スクリーン:TCX」+「3次元音響システム:DOLBY ATMOS」の併設されたシアターを擁するシネコン“TOHOシネマズ・くずはモール”がオープンすると言う事で、俄然関心が高まっている!

って言うか、この「くずはモール」に於ける成功で、各地の“TOHOシネマズ”への(TCX+ATMOS)採用が増える事を是非とも期待したいトコである!
(そのスペックでの鑑賞に見合う新作が、果たして「今後どんだけ出て来るのか」は分かんないけど(⌒~⌒ι))

世界各地で開催され、モーターファンを狂喜させる「F1(フォーミュラ1)世界選手権」。その舞台では、毎年25人のドライヴァーが出走、2人が事故(クラッシュ)で生命を落とすとされている。

1970年代、対照的な性格の2人のF1ドライヴァーが、世界中のサーキットを股にかけ、凄絶なバトルを繰り広げた。

1人は、イギリス出身のジェームズ・ハント(クリス・ヘムズワース)。彼は「天性の勘」を頼りにF1マシンを駆る「本能型のドライヴァー」であり、稀代のプレイボーイでもあった。

もう1人は、そんな彼の前に現れた、オーストリア出身のニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)。「走るコンピュータ」の異名をとる彼は“論理的思考”を持ち味とし、自らF1マシンの整備を行い、その改良を提案するなど、勤勉かつ禁欲的な男である。

正反対のタイプである2人は、やがてライバル関係となり、いよいよ1976年に開催された選手権に於いて、熾烈なデッドヒートを繰り広げる事に。

・・

シーズン首位を突き進む、好成績のラウダ。
それを追うハントは、折からの悪天候で開催の危ぶまれた同年8月1日開催のドイツGP(グランプリ、於:ニュルブルクリンク・サーキット)で中止を主張するラウダに対し、審議会にて(多数の賛成派と共に)決行を支持し、彼の意見を退ける。

結果的に、そのレースでラウダのマシンは大クラッシュ、彼自身も出火したコックピット内で1分間も上半身を業火に包まれ、重傷を追ってしまう・・

レース開催を押し切ったハントは、彼の事故に少なからぬ責を感じつつ、(ラウダ不在の)その後のレースで成績を上げ、首位との差を縮めて行く。

病室で「ハントの猛烈な追い上げ」を知ったラウダは、愛妻の反対を押し切り、同選手権への即時復帰に向け、猛リハビリを開始するのだった・・

私的には、若い頃からF1にはとんと興味がなく、断然好きだったのは「市販車をベースにしたデザインの車両」によるレース系だった。
本作も「F1の世界を描いてたから」と言うよりは、2人の伝説的ドライヴァーの「対照的な言動や生き様」に興味が湧いたからこそ観る気になった感じ。

ノリとして『栄光のル・マン(1971)』路線の“シブいドラマ”を(何となく)予想してたが、どちらかと言えば『ドリヴン(2001)』の世界観に近かったような気もする(⌒〜⌒ι)

「プレイボーイなチャラ男」と「神経質なネクラ男」に大きくタイプ分けされる(?)主人公2人だが、彼らだけで会話を交わすシーンは余りなく、それぞれに「マイペースで(自分のみを信じ)レースに取り組む」姿勢があった。

「公道に於けるマイカーの走らせ方」「恋人のタイプ」など、悉(ことごと)く対照的な2人だが、レース開始直前の「デフォルトでセットするタイヤのチョイス」だけは「相手方から情報を手に入れ、そのセッティングに合わせる」ってやり方だったりして面白い。
「何だよ、マネしてんじゃん」と突っ込めるトコである。

(ラウダに対する)ハントの“本心”の良く現れてたのが「会見後、無粋な(?)質問をラウダに投げかけた記者をトイレに連れて行き、ボコる」ってシーンだろうか。「奴に対する“無礼”の赦されるのはこの俺だけで、お前なんかじゃねぇ!」と言いたかったのだろうか。

対するラウダは、要所要所でモノローグ(独白)のスタイルで、自身やハントに対する想いを(断片的ながらも)吐露していた。

願わくは、主人公2人だけでなく、彼らそれぞれを取り巻く「女性」「チーム」の物語も、更に数歩踏み込んだカタチで描いて欲しかったか。

特にラウダのリハビリを支え続けたであろう、マルレーヌの想いを「こそ」聞いてみたかったワタシである。

〜 こんなトコも 〜

・自力で銀行の融資にこぎ着け、F1界に殴り込みをかけるラウダの行動力もスゴい。
・レース前、緊張感からか(?)嘔吐してるハント。マイティ・ソー以上に「繊細」なようだ。
・「赤のラウダ」「白のハント」とそれぞれのマシンのカラーすらもが対照的だった。
・ハントを形容する言葉「9日間は駄目でも、10日目で無敵になる男」ってのがカッコいい(=^_^=)
・ハントの妻=スージー・ミラー役を演じたのはオリヴイア・ワイルドさん。『トロン:レガシィ(2010)』『カウボーイ&エイリアン(2011)』と快進撃が続いてたが、近年は「ボチボチ」って感じかな?
・ラウダの負傷について、今まで「顔面の火傷」が大変やなぁ・・と思ってたが、それ以上に観てて辛いのが「喉から肺に長い管を通し、膿を抜き取る」と言う処置だった(×_×)
・エンツォ・フェラーリおじさんとラウダのやり取りをもっと観てみたかった。
・ドリルで(ヘルメットの)バイザーに2ヶ所の穴を開け・・「曇り止め、完成!」ってな“突貫工事ぶり”が痛快だった(=^_^=)
・序盤で、腹部に重傷を負ったハントが病院にやって来てたが、何が(具体的に)あったのだ?(⌒~⌒ι)
・「石鹸のショップ名」とかじゃないのね、本作のタイトル。。
・どうにも『ラッシュ/プライドと偏見』ってなタイトルと勘違いしそうになる(×_×)
・実録モノ故の“なぞり演出”“はしょり演出”が残念だった。『ロッキー(1976)』シリーズで言う「中盤のラウンドの描写」みたいな。。
・大事故を経ても「恐怖心もなくすぐに復帰」して来るラウダの精神力はすごい!
・ラウダに露骨な質問を投げかけた記者を、会見後に呼び止めるハント。てっきり「カネでも渡す」のかと思った(⌒〜⌒ι)
・本作、流石に「女子向け」では全くなさそやね。。
・ドライバー同士の交流シーンも欲しかった。
・45歳で死去してしまったハント。死因は「心臓発作」だったそうだが、ドラッグの影響なんかもあった?
・主人公2人の「子供」や「両親」の存在は(意図的にか?)描かれなかった。
・主人公2人共に魅力を感じないし、愛着も湧かなかった。こう言う主人公の造型も珍しい(・ω・)
・ラウダの「肺送管シーン」が劇中で最もキツい(×_×)
・運転してる部分は「ほぼCG」と観て良いのか?
・確かに「ネズミ顔」だったラウダ。かの(?)大泉洋を超えてたかも知んない(=^_^=) んでも、演じたダニエル・ブリュールは『グッバイ、レーニン!(2003)』の主人公だったんやね〜!
・意外にも「野郎汁の迸(ほとばし)る物語」でもなかった。
・「奔放」と「献身」をそれぞれに具現化したような“2人のミューズ(女神)”のドラマも際立たせて欲しかったトコ。
・ラストバトル(日本GP)は「ラウダのとった、あの行動」のお陰で、何ともスッキリしない・・
・ハントの方が「豪快」「強運」・・と、ラウダをある種「圧倒」してたのかも?
・『ドリヴン』ほどエンタテインメント寄りでもなく『栄光のル・マン』ほどキャストに華があるでもなく。。
・「私生活」も「レースシーン」も、断片的だった感がある。
・終盤の日本GP(於:富士スピードウェイ)では、もっと「日本ロケ」をアピールして欲しかった気がするなぁ。
・「ジッポーライターを開閉させる」のがハントのクセだった。

〜 こんなセリフも 〜

ハント「ドライバー同士のケンカも“事故”の内さ」
   「どうした? そんなに鼻血が珍しいか?」
   「バールで殴られた」
   「原因は、彼の奥さんだ。低次元の争いさ。
    尤も、俺は“奥さんの求め”に応じただけなんだが」
   「F3は“レベルの低い部門”って事さ」
   「いつか有名になる」
   「だが、自滅したろ?」
   「“ネズミに似てる”奴だな」
   「俺の名はハント。
    “カント”と韻が似てるから覚え易い」
   「F1? 今すぐ行けるさ」
   「何を間違えたのか、俺は此処にいる
   「普通の世界じゃ、完全に駄目な人間だろうね」
    “セ※クスは王者の朝食(Sex, Breakfast of Champions.)”
   「今の俺は“早寝早起き”の退屈な男さ。
    だが、あのネズミに勝つにはそれしかない」
   「俺と結婚する気、ない?」
   「俺に何を期待してたんだ?」
   「奴に“命懸けの勝負”が出来るか?」
   「ネクタイをしめ、愛想も良くするさ」
   「首筋に(追いすがる)俺の吐息を感じるだろ?」
   「あんな酷いクルマ、運転出来るか!」
   「“タマのデカさ”が勝因さ」
   「どのレースだって、死ぬ確率は20%だ」
   「“雨の時の技術”がものを言うのさ
   「人気ってのも役に立つもんだぜ」
   「謝罪の手紙を書こうと思ってたんだ」
   「プレッシャーについて?
    俺より大物のラウダに訊くべきだ」
   「こんだけ抜かれりゃムリさ」
   「今後の予定? まずは酔っ払うさ」
   「火傷を負って、男前になったな」

ラウダ「奴がウェットなら、ウェットで行く」
   「マグネシウム合金の採用でエンジンを軽くしろ」
   「2秒速くなったか? だろ?」
   「同じカネを無くすなら、大舞台の方がいい
    “下でクスぶらず、自力でのし上がった”
   「豚でクズでクソだな、このクルマは」
   「勝ってる間は優遇されるが、負ければ即お払い箱さ。
    それがビジネスってものだ」
   「あんた(の走り)で稼げるなら、俺でも稼げる」
   「頭脳は人並みだが、尻でクルマの総て
    を感じる事が出来る」
   「これでどうだ? レーサーに見える?」
   「クルマの性能も実力の内さ」
   「チャンピオンはスピードだけじゃない」
   「君もこの僕のように恐れられろ」
   「勝って、家に帰るだけさ」
   「違反の指摘の何処が卑怯だ?」
   「幸せは敵だ。僕を弱くする・・迷いが生まれるから」
   「神父を追い返せ! まだ俺は生きてるぞ!」
   「俺を愛してるなら、何も言うな」
   「君の勝利のお陰で“生きる闘志”が湧いた。
    俺をここに戻したのも君だ
   「植皮のお陰で汗が眼に流れ込む事がなくなった」
   「今のは質問か? それとも挑発か?」
   「俺もあんたの質問に真面目に答えるよ。
    ・・フ※※ク・ユー!」
   「俺の顔の事より、貴様自身の顔を
    どうすべきか女房に聞け!」
   「勢いは俺の方がある」
   「悔いなどないさ、いつも」
   「カネさえ出せば、ハイジャックせずに
    好きな所に行ける」
   「地獄の苦しみは、肺に通した管から
    膿を吸い出す事だ」
   「賢者とは、敵からも多くを学ぶものだ
   「これからも僕を脅かし続けろ・・サボるな」
   「彼はライバルの中でも数少ない友人だった。
    尊敬に値し、この私が嫉妬した唯一の男だった」

スージー「お酒に逃げても無駄よ」
    「話してよ。他人じゃないのよ」
    「麻薬、浮気、お酒・・どれか1つなら
     耐えられたわ。でもその総てでは」
    「彼からは愛情を感じるの」
    「トボけないでよ!(Come on!)」

マルレーヌ「もういい(Foeget it.)」
     「“イタリア流”で(通る車を)停めるわ」

ヘスケス「今日がどんなに重要な日か分かってるか?」
    「我々のチームにスポンサーがつかなかった。
     つまり“コンドーム”も“煙草”も抜きだ」 
    「人員整理が決まった。この屋敷も売却される」

ファン「サインに日時をくれ! 今日があんたの
    最期のレースかも知れないからな!」

ハント「後ろの様子はどうだ?」
ラウダ「長居はしないさ」

ハント「卑怯なネズミめ」
ラウダ「だが、違反は違反だ」
ハント「そうだな。そして、ネズミはネズミだ」
ラウダ「ネズミは生存本能も強いぞ

ラウダ「そんなに酷い(顔)か?」
ハント「・・いや」

スージー「(車体に)身を護る配慮が何もないわね
ハント「そう、まさに『走る棺桶』さ」

ハント「命知らずのレーサーに、まともな奴なんていないさ」
スージー「知ってたわ。けど“こんなに中身がない”とはね」

マルレーヌ「“お爺ちゃん”みたいな運転ね」
ラウダ「スピードを出すなんて危険なだけだ」

ラウダ「男がいつも(君の)思い通りになると?」
マルレーヌ「大抵はね」

ラウダ「“誰かを選べ”と言われたなら、
    君でなくては駄目だ」
マルレーヌ「あなた、詩人なのね」

オーナー「“(棄権の理由は)マシンのトラブル”
     と発表するか?」
ラウダ「いや・・本当の事を」

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