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2014年3月17日 (月)

☆『エージェント:ライアン』☆

3月1日(土曜)の夜。
「イオン伊丹」内のシネコン“TOHOシネマズ”にて、レイトで鑑賞して来たのは、トム・クランシーによる諜報(スパイ)小説を原作に持つ、CiA(米中央情報局)エージェント=ジャック・ライアンの活躍を描く“新生シリーズ”の第1作『エージェント:ライアン』だった。

記事を書こうとネットで調べてたトコロ、色々な事が分かった。 ので、如何に列挙してみる次第。

・“生みの親”であるトム・クランシー氏は、昨秋(10月)に病死しておられた(享年66)
・本作に限っては「特定の小説」を原作としてはいない(設定のみ使用)
・ジャック・ライアンを演じる俳優とし、主演のクリス・パインは4代目となる。因みに初代:アレック・ボールドウィン、2代目:ハリソン・フォード、3代目:ベン・アフレック。
・クリス・パインは今回、エ※タープライズ号の船長役ではない。 ←分かっとるがな

2001年9月11日。
ロンドン中心部に位置する「ロンドン・スクール・オヴ・エコノミクス」在学中のジョン・パトリック・ライアン青年は、騒然となるキャンパス内で、TV画面に映し出される「全米同時多発テロ事件(サウスタワー攻撃)」の中継映像を眼の当たりにする。

愛国心に燃えるライアンは、程なく海兵隊への志願入隊を決意。18ヵ月後にはアフガンに向かう軍用ヘリの機内にいた。

しかし、実戦に臨む直前にヘリは撃墜され、彼は脊椎に重傷を負ってしまう事に・・

カンダハルで応急措置を施され、帰国後「ウォルター・リード米軍医療センター(ワシントンD.C.)」で懸命なリハビリに取り組むライアン。

8ヵ月間、彼を担当し、献身的に支えたのは、眼科医を目指す医学生=キャシー・ミューラー(キーラ・ナイトレイ)だった。

医療センターを訪れ、退院を控えるライアンを諜報機関にスカウトするのは、同様に軍歴を持つトーマス・ハーパー中佐(ケヴィン・コスナー)。

それから10年後。
CiAに籍を置き「ウォール街の大手民間企業に勤務する経済アナリスト」と言う“表向きの仕事”に取り組む彼だが、実際には「テロ組織の資金の流れを世界的に探る、CiAの情報分析官」と言う、重要で孤独な業務が待ち受けるのだった。

婚約者となったキャシーにも、そんな“真相”を伝える事の赦されぬライアン。

いよいよ上司であるハーパーの命でモスクワに飛び、不審な動きの見られる現地の投資企業=チェレヴィン社の内情を探り始めるのだが・・

まず、驚いたのは「ケネス・ブラナーが監督!」ってなスペックだった。どうにも自身の思い込みで、ブラナー氏に対し「シェークスピア劇にしか、関心のないおとっつぁん」って印象が余りに強烈過ぎるもので。
あ、しかし近年では『スルース(2007)』『マイティ・ソー(2011)』など、現代劇をも含み“柔軟な姿勢”で監督業に取り組んでおられるんやね〜(・ω・)

クリス・パインの起用は「フレッシュ!」って点では評価出来るんだが『スター・トレック(2009)』シリーズとで「重要な役柄」が、余りに同時期にカブってしまっとる感もあり、そこいらはも少しキャスティング面を考えて貰いたかった気もする。
その一方、私的には『ブラック&ホワイト(2012)』の続編にも期待したいトコだが・・(⌒〜⌒ι)

ヒロイン役で「久しぶり」な印象のキーラ姐さんを拝めたワケだが、何とも「華がない」と言おうか、クスんではる印象を強く受けた(×_×)
『ラヴ・アクチュアリー(2003)』の頃には、すんごく魅力的だったのに。

因みに、劇場(の大スクリーン)で(姐さんに)お逢いする(?)のは『つぐない(2007)』以来だったワタシだが・・本作の続編が実現するとすれば「眼力があり、しゃくれてて、乾いた雰囲気のお姉さん」ってインパクトだけで(決して)終わらぬよう、色々と(キャラ造型や、言動に関する演出や、メイクなども含め)頑張って貰いたいトコである。

印象的な悪役(敵ボス)=ヴィクトル・チェレヴィンを演じたのは・・ 何とブラナー監督ご自身! しかし、どう眺めても「英国紳士顔」なので、ロシア人を演じるのはちぃとばかしムリがあったような。。『ワイルド・ワイルド・ウェスト(1999)』に於いて、嬉々として(?)ラヴレス博士を演じてた頃をふと思い出し、(あの作品)同様な「モヤモヤ感」を(ラストまで)強く引きずってしまったワタシである(⌒〜⌒ι)

本作を総じて評するなら「堅実なんだけど、派手さもない、ある意味“舞台劇”を見せられてるような密室感」を覚え続けたようにも。「ハイライトとなるシーン」が、劇中で幾つかでも盛り込まれてると、まだしも観客の心にこびり付いた事だろうに(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・序盤は「ロンドン中心部の空撮」から始まる・・が、実際に“ロンドンロケ”を敢行してたかどうかは微妙(⌒〜⌒ι)
・ベンチで目覚める主人公・・ 何だか『ハンコック(2008)』の序盤にも似たテイストやね。。
・ケビコスが「いきなり竜巻に巻き込まれ退場」したりしやしないか、妙にヒヤヒヤした(=^_^=)
・この手の作品で“有りがち”な「ロシア人を過剰に意識した、強引な(英語の)発音」が耳についた、、 「ミスター⇒ミスタル」「パーフェクト⇒パルフェクト」「ドクター・ミューラー⇒ドクトル・ミューラル」「ミニスター⇒ミニスタル」「パーハップス⇒パルハップス」みたいな。
・「唐突に始まる銃撃」の演出にはびっくり! 2ヶ所ほどありましたっけ。
・乱闘で破壊されたホテルの1室を「たった2時間」で完璧に修復するCiAの手腕に脱帽! それもアウェーの「モスクワ市内」でですよ!
・ここでも「物語のきっかけ」となったのは“911テロ”だった。
・脊椎を損傷したハズなのに、すぐ(?)回復し、後遺症もなさそうな主人公の『アンブレイカブル(2000)』ぶりにこそ驚愕!
・終盤、車載された時限爆弾のカウントダウン(←残り5分)のスピードが想像以上に遅くて笑えた。『インセプション(2010)』に於ける「バンの着水」並みに遅い(=^_^=) ←まだ言ってるよ。
・CiA局員の持つスキルの中でも、最も凄まじかったのが「ターゲットの財布を(瞬時に)抜き取り、それを再び(瞬時に)元に戻す」と言う“スリの技術”である! 浅田次郎氏の小説『天切り松/闇がたり』シリーズに登場する、杉本安吉親分を思わせる鮮やかさであると言えよう!
・って言うか、不自然に他人にぶつかられた時点で(それも2度!)内ポッケの財布ぐらい、念のために確認しとけよ(⌒〜⌒ι)
・ラストで「合衆国大統領」が登場するんだが・・絶妙にドア(の影)に隠れて姿を拝めなかった(×_×) ここはやはり、ハリソン・フォードさん辺りに“カメオ出演”して欲しかったトコである。
・敵ボス(ヴィクトル)と奥さん(キャシー)の「対話シーン」がやたらと長く感じられた。やっぱりブラナー監督の「抑え切れぬ程の、舞台劇っぽく仕上げたい衝動」が噴出しちゃった結果やろか。。
・ライアンが海兵隊時代、優れた情報を集めたと言う「サビア・カーン橋(?)」が何処にあるのかを知りたい。
・現代のニューヨークで、2012年9月に“リバイバル上映”されてたモノクロ古典作『私は殺される(原題:Sorry,Wrong number.)(1948)』ってば、どんな作品?
・「ジョン・パトリック」の“スパイネーム(=コードネーム)”が「ジャック」だったんやろか?
・「脊椎を負傷した」と言う設定は、振り返るに「奥さんと出逢うきっかけ」のためだけに準備されたんか?
・ハーパー中佐の“過去”については「来るべき続編」でおいおい描かれるのか?
・「注射がヘタ過ぎ」な青年看護士をボッコボコにする、ヴィクトルの初登場シーンは、彼の後頭部が延々映されるカメラワークから『レオン(1994)』に於けるスタンスフィールド捜査官のそれ(初登場シーン)を想起させる。
・体格から言えば、エンビー(ウガンダ人の運転手)の方が、ライアンよりもよほど屈強なんじゃないかと思われたが・・
・「他人の犬」の事をスパイ用語(?)で「QP犬」と言うそうだ。
・ソローキン大臣の乗るクルマを返り討ちにする、と言う“最後の抵抗”とかは考えなかったんやろか?
・“新生ジャック・ライアン”シリーズの特徴とし「監督自身が敵ボスを演じる」って路線を、続編以降も継続してくれたら面白いのにネ。
・“カーチェイスの結果”ってのにも、古今東西で色々あるけど「クルマを失った主人公が、先回りし、走って(先行車に)追いつく」って演出は、そうそうないんじゃないか?(⌒〜⌒ι)
・「電球を相手の口に押し込んで割る」と言う脅しは、想像するだに恐ろしい(×_×) 『ビー・バップ・ハイスクール(1985)』の「鼻腔に割り箸を挿入して・・」のアレと同様に恐ろしいワケだ(×_×)
・部下(警備主任のレムコフ)に、自身の弱点を「ウォッカ(=深酒)、虚栄心、女好き」と冷静に分析&指摘されてたヴィクトルに、ちょっと苦笑させられた。次の瞬間、ヴィクトルはムチャクチャ激怒するワケだが(⌒〜⌒ι)
・『m:i:3(2006)』に於いて、主人公=イーサン・ハントが、最期の最期にようやく口にしたのと同じ言葉(=告白)を、中盤でさっさと言ってのけるライアンに驚かされ、それに対するキャシーの反応にも驚かされた!(=^_^=)
・ライアンとキャシーが諍いをしてるシーンで、カメラが動くと「同じ部屋の中にハーパーもいる」ってな演出のユーモラスさにも苦笑させられた。実に上品で巧いね!

〜 こんなセリフも 〜

ライアン「(俺は)“仕事をする”だけさ」
    「(ボルティモア)レイブンズをナメるな」
    “君の事を愛してる・・信じてくれ”
    「僕は“エージェントの人生”を選んだ」

キャシー「あなたが(回復して)歩けば、私は単位が取れるの」
    「走れるようになったら、食事を。
     その時は“割り勘”でね」
    「私と旅行、したくない?」
    「何か言って・・不安にさせないで。
     信じてるから・・歩み寄ってよ」
    「3年間も騙してたわ!」
    「あなたは戻るわ。
     約束通り、私と食事して“割り勘”よ」

ハーパー「彼と話がしたい。今じゃなく“いずれ”だが」
    「またこの国に仕えたければ“別の道”が」
    「“孤独”にはなるが、その方がいいさ」
    「いい加減に信用しろ。まぁ座れ」
    「これは“国際問題”で“夫婦問題”じゃない」
    「8分で“結論”を出せ。
     ・・もう4分経過したぞ」
    「奴は(彼女に)見とれるだけだ。
     いや・・見とれさせろ」
    「さぁ行け(Keep movin’.)」
    「(大統領への)報告は
     “率直に、ハッキリと、短く”だ」

ヴィクトル「はい、大臣(Da. Minister.)」
     「アメリカは血を流す事になる。
      今こそ、祖国の・・家族の・・
      屈辱を晴らそう」
     「取りかかれ(Let it begin.)」
     「パートナー関係とは“繊細”なものでね。
      ときには“牙を剥く”事も」
     「奴を見張れ(He’s Dangerous.)」
     「いよいよだ(It’s time.)」
     「“CiAの弾”なんか恐くないさ」
     「君は美しい・・彼は“自身の幸福”を知るべきだ
     「これこそ“会話”だ」
     「(彼女とは)“後悔”についての話を。
      じき、君とも(同じ話を)する事になるだろう」
     「“沈黙”か・・それが“英雄的な行動”だとでも?」
     「口の中で真空管が破裂すれば・・
      粘膜、歯骨、そして肺に深刻なダメージを与える。
      私には“40ワットの衝撃”に過ぎないがね」
     「じき灰になるのは、君らの国だ」

エンビー「窓からの眺めは、まさに“絶景”ですよ」

アレクサンドル「もう1ツ・・“片付けるもの”が」

女性エージェント“85秒以内でどうぞ”
        “21時に地点ガンマへ”
        “海兵隊の経験を思い出して。以上”

学友「大変な事が!」
  「君の国だろ? ・・気の毒に」

戦友「ボルチモアの連中は、決まってブラウンを推すな」

医師「“歩く意思”があれば、歩けるでしょう」

上司「相手は“巨人”だ。捻り潰されるぞ」

ロシア人「“哀歌”と言ったな? “行動開始”の合図だ」

ライアン「痛み止めを2ツくれ」
キャシー「立ち上がったら、1ツあげるわ」

ライアン「・・CiAで働いてる」
キャシー「良かった・・浮気じゃないのね」

キャシー「3年前の今日は何の日だった?」
ライアン「“カーゴの短パン”履くのを止めた日?」

ライアン「指環を着けてくれないか?」
キャシー「ホテルに置いて来たわ」
ライアン「知ってる。だから(ここに)持って来た」

ライアン「何故、それをご存じで?」
ハーパー「CiAにいるからさ」

ライアン「本当にCiAだったとは」
ハーパー「“止むに止まれず”ね」

ライアン「最近のCiAじゃ、拷問も“国外に委託”してるとか」
ハーパー「“私のチーム”は違う」

ハーパー「私が初めて殺害した相手は“無実”だった」
ライアン「どうやって(殺人の)克服を?」
ハーパー「“運次第”で忘れられるさ」

ライアン「これが“事務仕事”か?」
ハーパー「君はもう“分析官”じゃない。
     立派な“エージェント”だ」

ライアン「俺がやるんだろ?」
ハーパー「確かに君が“適任”だ」

ライアン「心配無用だ」
ハーパー「してないさ

ハーパー「その遠足前のような“ニヤニヤ顔”は止せ」
ライアン「・・ムリだ」
ハーパー「それでこそ君だ」

ヴィクトル「昨日は“散々な夜”だったのでは?」
ライアン「・・切り抜けました

ヴィクトル「(君たち)アメリカ人は“率直”を好むが“無礼”なだけだ」
ライアン「(あなた方)ロシア人は“詩”を好むが“神経質”なだけだ」

ヴィクトル「“余所余所しい会話”より“私的な会話”を」
キャシー「ペチョーリンみたいね」
ヴィクトル「そう・・絶望的で貪欲なのさ」

キャシー「・・誘ってるの?」
ヴィクトル「・・それがお望みかい?」

ヴィクトル「総ては祖国ロシアの為に」
ソローキン「・・“君の死”もな」

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