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2014年3月24日 (月)

☆『ウルフ・オヴ・ウォールストリート(2013)』☆

随分と、鑑賞から時間が経ってしまいました(⌒〜⌒ι)

2日(日)の夕刻、ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で観て来たのは、マーティン・スコセッシ監督がレオナルド・ディカプリオを主演に迎えた(←タッグとしては『ギャング・オヴ・ニューヨーク(2002)』『アビエイター(2004)』『ディパーテッド(2006)』『シャッター・アイランド(2009)』に次いで5作目)『ウルフ・オヴ・ウォールストリート』だった。

同監督の前作『ヒューゴと不思議な発明(2011)』は未見なので、彼(監督)に対する「信頼感」みたいなものはまだまだワタシの中で確立してないワケだが(←ファンの方、すんません)・・ 予告編映像の中で展開されるディカプリオと(共演の)マシュー・マコノヒーの「テンポの良い掛け合い」には、妙に期待値の高まってしまったワケで。

元株式ブローカー=ジョーダン・ベルフォートの著した回想録『ウォール街狂乱日記 〜「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』をベースに、スコセッシ監督がメガホンを執った伝記作。

1987年の春。
野心に燃える青年=ジョーダンは、ウォール街の投資銀行「L.F.ロスチャイルド證券」に入行。有能な上司=マーク・ハンナ(マコノヒー)の指導の下、証券マンとしての“高次元のスキル(=^_^=)”を吸収してゆく。

しかし、ようやく外務員資格を取得したばかりの約半年後・・1987年10月19日。
ニューヨーク株式市場に於いて、株価の大暴落が勃発し(=『ブラックマンデー事件』)勤務先は破綻、失業を余儀なくされるジョーダン。

自宅でクスぶっていた彼は、妻=テレサの勧めで「株式仲介人募集の新聞広告」を掲載していた、ロングアイランドの小さな投資センターに入社する。
自身にとって、前代未聞とも言える「仲介手数料=50%」なる儲け額(=取り分)に発奮したジョーダンは、持ち前の知恵と話法を発揮し、瞬く間に高収入を叩き出す。

やがて、アマチュア投資家連中を相手に、ペニー株(=未上場のクズ株)を騙し売る株式仲介企業「ストラットン・オークモント」を創業。
社長に就任したジョーダンと、副社長に迎えた盟友=ドニー・アゾフ(ジョナ・ヒル)らの同社幹部は、投資詐欺で巨額の利益を叩き出す一方、3大快楽(酒・薬・女)にハマり込み、公私を問わぬどんちゃん騒ぎ、乱交パーティーを日夜繰り返す・・

そんな「ストラットン・オークモント」に眼をつけたFBI(連邦捜査局)は、同社の不正を暴くべく、パトリック・デナム捜査官(カイル・チャンドラー)をジョーダンらに接近させるのだった・・

「小難しい(⌒〜⌒ι)金融ネタが炸裂するのか」と不安に思いきや・・ ボロ儲けし始めてからの「自堕落な生活」の方にこそスポットの強く当てられとる印象だったので「全くタメにはならなかった」が「エンタテインメント作としての完成度&観易さ」こそは格別だった(=^_^=)

しかし、、観てるウチに「何だか、単なる“乱痴気の繰り返し”じゃん!」「大スクリーンで本作を観る意味って何処にあるんやろ?」と、アタマの片隅で冷静に考え始めてしまうワタシもいたり(・ω・)
つまりは・・きっと本作ってば「冗長過ぎ」だったんだと思う。中盤以降からは、尿意との戦いだったし(⌒〜⌒ι)

私的に、最も残念だったのは、やはり「劇中に於ける、マシュー・マコノヒーの立ち位置&扱い」だったろうか。これほどに前半(殆ど序盤と言っても良い)で“退場”してしまうと知ってたら(聞いてたら)、きっと本作をわざわざ観に行かなかった気すらする(=^_^=) 「予告編」と言う名の、ある種の「ペニー映像」にまんまとダマされましたわ(爆笑)

ただ「ラクして稼いだカネなんて、所詮はあぶく銭さ」と考えていた・・のかどうかは分かんないが、さほど執着するでもなく、溜め込むでもなく、気持ち良いぐらいに浪費しまくる主人公(ら)の姿には、ドロドロした見苦しさが余り見受けられず、観る方も屈託なく楽しめたのはあったか。

劇中で「悲惨な死」の描かれる事も(それほど)なかったし、マフィアが絡んで来たりとかの「サスペンスな展開」にも物語のベクトルが向かなかったのは、観客に余計なストレスを与えるワケでもなく「割り切った造型の娯楽作」としては、かなり巧い造りだったんじゃないだろうかな。制作陣がそこまで考えた上での脚色・展開だったのかどうかは分かんないが。

それに、主演のディカプリオについては、もう彼以外に考えつかない程の「ハマリ役」と思われた。

って言うか、近年のスコセッシ監督作に於ける彼と言えば「決まって、精神的にイカれてる」ちぅキャラが“お約束”にもなっとるので、そう言う意味では主役キャラに関する「斬新さ」も「面白さ」も「意外性」も、何にもなかったかな、と。

んでも、強力なルード(鎮静薬)の作用でヘロヘロ状態になったディカプリオが“長回し”のカメラワークの下、玄関の階段を転がり落ち、地面を這いずりながら愛車であるスーパーカー(白のランボルギーニ・カウンタック)に辿り着き、ノロノロと乗り込むシーン、などは「近年のハリウッド作品では、なかなかお目にかかれない」“珍シーン”であるとは断言出来よう。
中でも、仰向けに寝そべった姿勢で、脚を使って(カウンタックの)“スウィング・ドア”を上に押し開ける演出などは「主人公の所作の情けなさ」と相まって、強烈なハイライトシーンに仕上がっている!(⌒〜⌒ι)

後半ぐらいに『パーフェクト・ストーム(2000)』を何だか連想させる、豪華クルーザーの沈没シーンが描かれるんだが、その辺りからは眼に見えてダラダラしてる感じがあり「もうエエし!」と、つい突っ込んでしまったワタシ。

179分と言うダラけた上映時間を、もう少し何とかしてくれたら、総じての印象ももっと良かったように思うンだが・・

〜 こんなトコも 〜

・「ロブ・ライナー」「ジョン・ファブロー」「スパイク・ジョーンズ」の3監督が“俳優”とし共演している面白さは特筆モノかも知んない。
・最初の奥さん(テレサ)のヴィジュアル的な「クスみ具合」が何とも言えない。。
・朝の9時半から、1日に500件の電話を無作為に架ける・・と言うのは、結構精神的にキツいノルマやろね(×_×)
・「L.F.ロスチャイルド證券」破綻後のマーク・ハンナの半生も知りたい!(=^_^=)
・「郊外を拠点に、クセモノ共を集めて起業する」ってノリは、ある種“林檎のマークの某コンピュータ会社”を創業した「あのしと」にも通じるトコがある。
・劇中では、セリフの中でFBI捜査官の年収を「5〜6万ドル」と推測していた。
・クスリの作用によって「感じるレベル」⇒「よだれレベル」⇒「脳障害レベル」と状態が極まって行くそうで。
・「あちこちにぶつけ、ボコボコになった某スーパーカー」「長く伸び過ぎ、絡まりまくった電話のコード」など、ヴィジュアル的にも鮮烈なモノがあった。
・沈没するクルーザーから命からがら救助されたジョーダン。彼がたまたま見上げた上空で「本来(彼の)乗るハズだったジェット機が爆発四散する」って展開の偶然さだけは、どうにも信じ難い(=^_^=)
・成上がりな連中って、ここまで「下品で不愉快で法破りな生活」に陥ったり、ここまで「性にも健康にもカネにもだらしなく」なってしまうんやろかね。。
・『アメリカン・ハッスル(2013)』同様、大画面で観る必要もなく、魅力ある人物や女性も見当たらなかった。
・近年のディカプリオさん・・「華のないキャラ」から脱却出来なくなってませんかい??
・「金魚鉢をせっせと磨いてた、真面目なあの若手社員」による、教訓みたいな「しっぺ返し描写」を期待してたんだが・・
・「ダマされた側」の視点は一切描かれなかった(・ω・)
・古い(期限切れっぽい)クスリを服用した場合、(たとえ、効果が現れなくとも)念のため「35分間」ぐらいは様子を見といた方が良さそうだ。
・ラリッた状態なんかで助けを求めると「ヘルプ!(Help!)」と言ったつもりでも「ヒルフェ」の発音になってしまうらしい。
・「ヅラコフ」なる、その頭髪に「何やら秘密ありげ」な名前のキャラが登場するが・・(・ω・)

〜 こんなセリフも 〜

ジョーダン“(投げられてる)こいつじゃない。こっちが俺”
     “妻はナオミ。さっき車内で俺をシャブってた女だ”
     “クエイルードにアデロールにザナックス・・モルヒネはむろん最高”
     “こいつの事じゃなく、こいつの事”
     “寄付、出資・・カネを使う事で『いい人』にだってなれる”
     “壮大な野心を満たせる場所・・それがここ(ウォール街)だ”
     “こだまを響かせ、カネがやって来た”
     「何てこった!(Holy fukkin’ shit!)」
     「“クオトロン”は何処に?」
     「手数料が50%だって?! 1%じゃなく?!」
     “俺は、あっさり2000ドルを稼ぎ出した”
     “クズ株をクズ共に売り続けた”
     “思うに、カネは俺が持っていた方がいい。
      その使い方を知っているから”
     「このペンを俺に売ってみせろ(Sell me this pen.)」
     「“今、買わなければ!”と相手に思わせろ」
     “若くて貪欲でバカなこの連中にセールスの仕方を教えた”
     “金持ちはペニー株なんか買わない。アタマが良いからだ”
     「その日の内に売り買いしろ」
     「(喋りたくても)我慢しろ。先に喋ったら負けだ」
     「ご安心を」
     「バカをおっ始めるぞ!」
     “世の中には、常に足を引っ張るクソ野郎がいる”
     「相手の眼じゃなく、顎を見ろ」
     “結婚は麻薬と同じ。暫く経つと(多幸感が)薄れて来る”
     「この会社を宇宙まで持ち上げるぜ!」
     “会議中も“柔軟な発想”を出すためにしっかりラリッてた”
     「既婚者とは友達になれないのか?」
     “11秒でイッた”
     “ハナシが良く分かんないだろ?”
     “それって合法? ・・もちろん違う!”
     “驚くほど儲けたら・・どうする?”
     “俺たちを乗せた専用機は、
      まさに「空飛ぶドラッグストア」だった”
     「何て“ギリシア悲劇”だ!」
     「ここにあのウィリー・ウォンカがいる!
      チョコレート工場への金色のチケットがあるんだ!
      さぁ、ウンパ・ルンパと踊ろう!」
     「この電話に“生命を吹き込む”のは君らだ!
      決して『ノー』と言わせない、我が精鋭たちよ!
      相手に電話を切らせるな!」
     “カネは、あった方がいい。
      良い事も、悪い事もあるだろうが”
     「与え、そして奪い取れ!
     「すぐに電話を架け始めろ!
      相手が窒息するまで10万株を売り付けろ!
      “電話のテロリスト”になれ!」
     「確かに少し騒がしいが“名前を売る”必要があるのさ」
     「こんな船に乗ってると
      “ボンド映画の悪役”の気分でね」
     「俺のポッケに、お前らの年収が入ってるぞ!」
     “更にフラフラ・・よだれレベルだ”
     “喰い切れないほど、カネを口に頬張ってる”
     “歩けないなら、スカイラーみたいに這えばいい。
      そこに階段があるなら、転がればいい”
     “俺は、ミミズよりゆっくりな運転で帰った”
     “一夜明けると・・無事じゃなかった”
     「ここはチャンスの地、アメリカそのものだ」
     「皆を信じてる」
     「“いつもと逆”に、連中に押し付けられた」
     「・・俺は決めた。辞めないぞ! 引退なんかしない!」
     「ショーは続く(The Show goes on.) ここは“我が家”だ」
     「俺は逃げない。このビルを潰したきゃ、
      鉄球でも持って来い!」
     「“ペニー株”にしてやる!」
     「ウソだろ?!(You fukkin’ kiddin’ me!)」
     「時化なら大丈夫(Chop is fine.)」
     「おい! 高波でジェットスキーが(海に)落ちたぞ!」
     「俺はシラフじゃ死なん!
      階下に行ってルードを取って来い!」
     「怠け者は“マック”ででも働けばいい」
     「俺の人生もクソだよ、ドニー」
     “親父は『いつかこの報いが来るぞ』
      と言ったが・・知った事か!」
     “ここでも『総て』がカネで買える”
     「この俺にセールスを習いたいか?」

ハンナ「笑顔で電話しろ」
   「こいつはボケだ」
   「レッツ・ファック!」
   「アブソリュート・マティーニを持って来い」
   「コカインと娼婦は友達さ」
   「客や会社のためじゃない。家族のために稼げ
   「客にカネを持ち帰らせるな。再投資させろ。
    儲けた分で他の株を買わせるんだ。
    客を“中毒状態”に仕立て上げろ」
   「常にリラックスだ。お前、マスはかくか?
    俺は週に5回はかく。お前も出来れば、日に2回はかけ。
    それが必要だからだ」
   「1日じゅう数字を追ってると、
    脳が酸に冒される。マスって下半身の血流を良くしろ」
   「コカインの効用で、電話を架けるのも速くなるし、
    アタマの回転も良くなる」
   「客を“観覧車”に乗せ続けろ」

ドニー「家の中で“ふくらし粉”でも鼻から吸うか?」

デナム「海上では“飲酒禁止”じゃ?」

ソーレル「我々スイス人は、まず“雑談”から入ります」

おば「鼻に着いてるのはドーナツの粉?
   私も60年代には良く楽しんだわ」
  「スリルは“若さの秘訣”ね」
  「家庭の安定も大事よ」

上司「今のお前なんざ“汚い池の浮きカス”に過ぎん」
  「さっさと、その“クソ電話”に出やがれ!」

父親「お前は不潔だ。いつか“報い”が来るぞ」

※「“結婚して幸せな奴”なんているのか?」
 「結婚とは“ピーニス”と“ヴァジナ”だ」
 “獲物が戻ったぞ。狩りを楽しめ”

ハンナ「株屋のルールを教えてやる。
    いいか、株は“バッタもん”だ。分かるか?」
ジョーダン「“バッタもん”・・紛いもん?」
ハンナ「そうだ。我々は“何も造らない”

ドニー「稼いでるか?」
ジョーダン「ああ、満足はしてる」
ドニー「先月の稼ぎは?」
ジョーダン「先月か? 7万ドルだったかな?
      いや、正確には7万2千ドルだ」

ブレア「何度、同じ事を訊く?」
ジョーダン「何度でも訊くさ」

ソーレル“このクソアメリカ人め”
ジョーダン“このボケスイス人め”

ドニー「大丈夫か?」
ジョーダン「見ての通り“最低”さ」

ドニー「“ちゃんと呑めば”酔えるビールか?」
ジョーダン「いや、ノンアルコールだ」

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