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2014年2月23日 (日)

☆『スノーピアサー(2013)』☆

2月9日(日)の午後、ご近所の「キューズモール」内にあるシネコン“MOViXあまがさき”で観たのは「殆ど予備知識もないままに」トライしてみた『スノーピアサー』である。

バタバタ(ジタバタ?)した状態で駆け付けたものの、何とか上映開始時間の「約8分前」にロビーに辿り着く事が叶った。取り敢えずは、目出たし目出たし(・ω・)

2014年7月1日の午后6時。
7年間に及ぶ論争の末、地球温暖化問題に終止符を打つべく・・人工冷却物質「CW-7」の搭載されたロケットが79ヵ国から打ち上げられ、大気圏上から「CW-7」は地上に向け一斉散布された。

その結果・・世界中の地表は凍り付き、あらゆる生物は“氷河期の突然の到来”によって絶滅してしまう・・

・・

それから17年後・・2031年。
わずかに生き残った人々は、凍結した大陸上をひたすら高速で疾走する列車『スノーピアサー(Snowpiercer)』に暮らしていた。

「永久機関(エターナル・エンジン)」を動力源とするこの列車は“フロント・セクション”と呼ばれる、前方車両にのみ居住を赦された「上流階級」によって支配され、殆どの人々は後方車両で“奴隷のような扱い”に苦しみ喘いでいた。

最後尾車両に住む男=カーティス(クリス・エヴァンス)は、周囲から「革命のリーダー」になるよう、密かに懇願され続けていた。
しかし、これまでの反乱が悉く失敗に終わった事実を知るカーティスは「今はまだ“その時”ではない」と蜂起を拒み続ける・・

そんなある時、各セクション(車両)を隔てる強固な扉を解錠する事の出来る“セキュリティー突破のプロ”が前方の車両に生存する事実を掴んだカーティスは、いよいよ“師と仰ぐ老人”ギリアム(ジョン・ハート)や弟分であるエドガー(ジェイミー・ベル)らを率い、これまでで最大規模となる「反乱」を開始する。

先頭車両に向かったカーティスたちが眼にしたものとは・・

元々は、おフランス謹製のグラフィック・ノベル(←いわゆるアメリカン・コミック)と言う本作。そんな原作に惚れ込んだ韓国の鬼才=ポン・ジュノ(『グエムル/漢江の怪物(2006)』『母なる証明(2009)』などを手がける)が、自ら監督・脚本に取り組み完成させたSF作品。

近未来を舞台とし“疾走する列車”と言う、ある種の「閉鎖された空間」に於いて展開される「階級社会批判モノ」でもある本作。『未来惑星ザルドス(1974)』『エリジウム(2013)』『フリージャック(1992)』『リベリオン(2002)』『アップル社のTVCM(1984)』辺りを(何処か)想起させる“支配する側/される側”の図式・世界観がまず観客の前に提示されるんだが、そこから始る“革命劇”が、ジリジリ進んで行く感じで、期待した程“爽快感”がなかった。

また、敵味方に分かれ様々なキャラが配されてたにも関わらず、彼らに関し「大した造型」も広げられぬまま、次々と“退場”していく流れが実に勿体なかった、、(×_×) 最後の“黒幕登場”以降でダラダラ引き延ばす(?)ぐらいなら、もっとエドガー君辺りの“活躍ぶり”をしっかりとアピールしといて欲しかったよなぁ・・

中盤までの流れから、観客の誰もが「ウィルフォードって・・ホンマは“アレ”なんとちゃうん?」と疑い始めてもしまうワケだが(←疑いません?)・・ その辺りは、良くも悪くも裏切られてしまう、、

んでも、、まさか終盤で「ポロック画伯(2000)」「ケーニッヒ少佐(2000)」が現れるとは予想もしてませんでした(⌒〜⌒ι)

主人公を演じるクリス・エヴァンスの名を耳にして「誰だっけ?」と思ってたら・・ 『アベンジャーズ(2012)』のスティーヴ・ロジャースであり『スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団(2010)』のルーカス・リーだった事を知って、こちらにもビックリ! ホンマに「ワイルドなキャラ」も「生真面目キャラ」も演じ分けられる“器用なしと”なんやなぁ〜! それに、ヒゲ面もサマになるトコなんかは「2代目ローガン(=ウルヴァリン)」に自薦他薦しても良い感じ(=^_^=)

中盤辺りで、敵味方(←どっちが敵で、どっちが味方なのかは良く分かんないが、、)が斧やらを手に「乱戦状態」になだれ込む展開があるんだが、そこが本作に於いて最大規模の「ダイナミックな肉弾アクションシーン」と言えようか。その他にも、細かい「格闘」や「銃撃戦」「爆発演出」なんかが点在するものの、総じては「尻窄み」な物語だった。

って言うか、そもそも「車両整備不能な列車」が「保線作業不能な線路上」をひたすら全速力で突っ走り、それが「人類の暮らす世界の総て」って設定自体に、どうにも違和感と言おうか、ムリ過ぎさ(強引過ぎさ)をふつふつと感じてしまったな(・ω・)

一方、作品を“絶妙なコモノぶり”でもって(途中までながら)牽引してくれるのが、メイソン総理を好演してくれたティルダ・スウィントン姐さんなんだが・・これまでにない「(やや誤ったベクトルでの)コメディエンヌぶり」と言おうか、珍奇&異様なキャラを造り込み過ぎてて・・コワかった(⌒〜⌒ι) 姐さんが「何を狙って本作に出演しはったのか?」そこんトコに関し、ホンマに直でインタビューを試みたいトコではある。

それと・・“キーキャラ”とし、ナムグン・ミンス(ソン・ガンホ)とその娘=ヨナの2人が登場するが、そこだけ「部分的に韓流作品」じみてしまってもおり、いっそキャスティングを白人系に絞った方が「世界観がブレなくて良かったんじゃないかな」と思ったのもある。

まぁ「細長〜い世界で繰り広げられる、細長〜い物語」をツッコミ入れつつ楽しむ・・と言うのが、この作品の正しい鑑賞スタイルなのかも知んないね(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

・“主人公不在”っぽくもなるラストは、何だか船戸与一のバイオレンス小説を読んでるみたいだった。『伝説なき地』辺りかな?
・キャラの“生き死に”に関する「演出」「選択」が実に雑な印象。
・終盤の“真相”に突き当たってからは「ダレた流れ」になってしまった。列車に例えると「徐行運転」ってトコか(・ω・)
・“黒幕”に遭遇してからの主人公の言動は、例えるなら「ロールプレイングゲーム(RPG)に於ける、ラスボスに出逢った途端、石化させられてしまう勇者」を観ているようだった。
・演出次第では、舞台劇に置き換える事も充分可能な気がする。
・ヴァイオリンを弾けると、将来「何かの役に立つ」かも知んない。
・黒いこんにゃくみたいなプロテイン・ブロックは意外と美味しそうに見えた。原料は“何やらとんでもないもん”らしいが。。
・配給されるプロテイン・ブロックに「赤いメモ」の収納された金属カプセルが紛れ込んでるんだが「誰が」「何の為に」と考えると「コレは何かおかしいぞ?」と思い当たりそうな気もするが・・?
・近未来にも関わらず「フツ〜の巻き尺」の登場するトコで、爆笑しそうになってしまった。
・黄色いコートの女が登場するんだが、どんな身分・肩書なのかがイマイチ分かんなかった。さほど美人でもないし、賢そうでもなかったし、、 黒幕の“肉欲処理係”なんやろか(おい!)
・「クロノール」と言う、緑色した麻薬的な結晶が“劇中の小道具”として重要な役割を果たすが・・あの「特性」から考えるに、もっとしっかり厳重に管理しとくべきだったと思う。
・靴が製造(修理)出来るぐらいなら、弾丸ぐらい簡単に製造出来るんでは? いや、出来るんだよね(=^_^=)
・「おっさんターミネーター」は一体どうやって後部車両に回り込んだんだ?
・「おっさんターミネーター」の持つ銃に限っては、弾丸が無尽蔵っぽかった?
・「おっさんターミネーター」は予備バッテリーの起動で(?)復活するが、そこからの活躍さほど冴えなかった。
・「グレィ」と言うキャラは、妙にヒーロー的な“美味しい(活躍)シーン”を与えられてた。
・覚えてるトコでは「刑務所両(←最後尾)」「プロテイン工場両(←わさわさ動く“気持ち悪いもん”が原料)」「覆面+斧軍団の待ち構える両」「給水両(←浄化とリサイクル工程)」「ガーデン両(←噴水があり、編み物おばさんもいる)」「水族館両(←水槽化した天井&壁面をエイとかが優雅に泳ぐ)」「寿司カウンター両(←板前は黒人さん)」「食肉保管・加工両(←吊るされた沢山の豚、鶏)」「教室両(←“プロパガンダ教育”を担う)」「診療所両」「仕立て屋両」「ダブルデッカー型の食堂車」「プール両」「クラブ両(←ミラーボールあり!)」「ラウンジ両」「システム両(←システムエンジニアらが黙々と働く)」「発電機両」「先頭両(←巨大なエンジンが鎮座してる)」・・などの車両が連ねられていた。
・スロー映像で展開される“斧バトル”を眺めてて『ギャング・オヴ・ニューヨーク(2002)』『カンフーハッスル(2004)』を連想した。
・「エカテリーナ橋」通過の瞬間だけは、敵も味方もなく新年を祝ってた(=^_^=) しかし、何処に架けられてる橋なのやら。
・チープな巻き尺の登場する一方で「暗視ゴーグル」が多数登場し、活用されてた(⌒〜⌒ι)
・日本人と思しき「フユ将軍」なる軍人が出て来たが・・「冬将軍」が元ネタかよ?
・「スノーピアサー号」は1年がかりで世界を一周するとの事だ(年間走行距離:43万8千キロ)
・2019年に勃発した「7人の反乱」の首謀者らは、最終的に列車を降り、極寒の平野に飛び出した(=即座に凍結)ワケだが・・何処を目指そうとしたんやろ?
・後部車両では、1両に1000人が収容されてたそうだが・・ちょっと設定にムリがないか?
・ラストで山の斜面にシロクマがいたが・・どうやって今まで生き存えてたんだ? 「冬眠スタイルで乗り切れる17年間」だったのか?
・ジョン・ハートとイアン・マッケランの「区別」がなかなかつかない(×_×)
・ソン・ガンホってば、豊浦攻補に似てると思ってたが・・新井浩文にもかなり似てますなぁ・・

〜 こんなセリフも 〜

カーティス「もうじきだ・・もうじき一変する」
     「俺は“あいつが思うような人間”じゃない」
     「俺は“リーダーの器”じゃない」
     「奴らのライフルに弾は入ってない。
      つまりは“役に立たない銃”だ」
     「弾はない! ライフルは空だ!」
     「報酬はクロノール。“樽出し”の混ぜ物なしだ。
      1枚の扉(の解錠)につき1ヶ払う」
     「伏せろ! 何かに掴まれ!」
     「降伏か死か?」
     「呼べよ。助けが来るかもな」
     「死ぬ以外、お前が何の役に立つ?」
     「お前は(鮨を喰うのは)駄目だ。
      これ(プロテイン)を喰え」
     「俺は“おぞましい人間”だ。
      人肉の味を知ってる・・赤子が“一番美味い”事も」
     「この18年間、ただウィルフォードを憎み、
      この刻を待っていた・・遂にここへ」
     「扉を開けろ(Open the gate.)」

エドカー「クロノールの吸い過ぎで
     “急ぐ”って意味を忘れたか?」

メイソン「これは靴ではありません。
     サイズ10の“混沌”そのものです」
    「秩序があるから、あなた方は
     凍死せずにいられるのです」
    「18年前の今日、凍死していた筈の“恩知らず”たちよ」
    「水は口から飲むものよ」
    「色んなものが、実は存在している」

ナムグン「こいつ(マルボロライト)の味は、
     アホには分かるまいが・・吸いたいか?」
    「“土”だ・・俺はこの上で生きてたんだ」
    「扉に取り憑かれてるな?」
    「こいつは“外界”への扉だ」
    「“凍死しない”と言ったら?
     “外で生きられる”としたら?」
    「“吸うため”だけに集めたんじゃない」
    「簡単に言えば・・こいつは“爆弾”だ」

ギリアム「まだ(車外では)総てが死んでおる」
    「“給水セクション”を支配する者が、
     (奴らとの)交渉の主導権を握る」
    「特に女を抱きしめる時は、
     両腕の方がずっといいさ」
    「そんなに空腹なら“これ”を喰え!
     だからその赤子に手を出すな!」

日本人客「何だ馬鹿野郎!
     この仏像は俺のもんだよ!」 ←日本語で

乗客「プロテインは飽きた! チキンを出せ!」
  「グレィ、行って来い!」
  「待たせて悪いが、これでも必死でね」
  「チャン! 火を持って来い!」

フユ将軍「畜生!」 ←日本語で

ウィルフォード「列車で暮らすんだ、永遠にね」

黒幕「ここが“完璧”だとでも思うのか?
   ここはうるさいし・・それに“孤独”だ」 ←女がおるやん
  「閉鎖性生態系は“バランスとの戦い”なのだ。
   “自然淘汰”など待ってられないのでね」
  「“過激な解決策”も時には必要だ・・殺し合いも。
   頃合いを見計らって“鍋の底をかき回す”ワケさ」
  「最後尾とは、常に“連携”を保ってた」
  「暴動はトンネルで終わる予定だった」
  「君のお陰で盛上がった」
  「エンジンが最近、不安定でね」
  「この列車は“少しイカれてる”ぐらいが
   楽にやって行けるのさ」
  「バランスが失われたら、造り出せばいい」
  「エンジンが眼を覚ました(She is waking up now.)」
  「ここは“安らぎ”に満ちている」
  「最後に独りになったのは?
   最後に女を抱いたのは?」
  「エンジンを可愛がり、機嫌良く歌わせてやれ」
  「この列車が“世界”であり、我々は“人類”だ」
  「人間は滑稽で、無様だ」
  「これは“決められた持ち場”なのだ」
  「素敵だね(nice.)」

カーティス「時を待て」
エドガー「それはいつだ?」
カーティス「もうすくだ」

エドガー「あれを見ても平気なのか?」
カーティス「まだだ」

エドガー「殺られるなよ」
カーティス「お互いにな」

ターニャ「いよいよやるの?」
カーティス「まだだ」

乗客「1度喰ったステーキの味が忘れられない」
カーティス「じゃ、忘れる事だな」

カーティス「ここでずっと独りきりか?」
ポール「独り占めさ、ここをね」

カーティス「まだ半分も来てない」
ギリアム「誰よりも遠くまで来たさ」

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2014年2月13日 (木)

☆『アメリカン・ハッスル(2013)』☆

2月2日(日)。ややご近所な感じの「イオン伊丹」内にあるシネコン“TOHOシネマズ”にて観て来たのは、デヴィッド・O・ラッセル監督の手がけた最新作『アメリカン・ハッスル』だった。

って言うか、この監督さんの作品を観るのは“お初”だったりする(・ω・)
『スリー・キングス(1999)』は、観たんだかどうだか、今となってはハッキリと覚えておらず(⌒~⌒ι)> 『ザ・ファイター(2010)』『世界に1ツのプレイブック(2012)』は、まだ観る事の叶ってない体たらく。

監督の事も良く知らず、キャスティングも粗筋も知らないまま、シアターに向かったワタシだったが、、

1970年代後半、実際に起こった収賄事件『アブスキャム(ARABSCAM:アラブの悪業、の意)事件』に材を取り、FBIの仕掛けた“囮捜査”によって翻弄される人気の大物政治家やマフィア、そしてその作戦の「立案者」でもある“伝説の詐欺師”と、彼を巡る2人の女性+1人のFBI捜査官がそれぞれ辿る運命を「控え目な演出」と「過剰なキャラ造型」で描いた実録ドラマ。

・・

これは実話を含む物語。

ニューヨークを拠点とし、愛人=シドニー・プロッサー(エイミー・アダムス)と組んで、金持ち連中を欺き稼いでいたアーヴィン・ローゼンフェルド(クリスチャン・ベール)は「メタボ腹&1:9分け+部分ヅラ」と言う強烈なヴィジュアルをも誇る(?)“根っからの詐欺師”である。

“完璧な仕事”を続けていた彼らだが、遂にFBIに摘発されてしまう事に。

しかし、FBI捜査官=リッチー・ディマーソ(ブラッドリー・クーパー)は、更に大きな手柄を上げようと“暴走”を開始する。

それこそは、ラスべガスやマイアミに次ぐ“東海岸最大規模のカジノ”を擁するニュージャージー州アトランティックシティに於いて、その管理・運営の利権に絡む政治家やマフィアを「一網打尽」にする大作戦だった。

“自由の身”と引替えに捜査協力を強いられるアーヴィンとシドニー。

1979年。アラブの大富豪(に化けた捜査官)を用いた計画は順調に進み、ターゲットとなるカムデン市長=カーマイン・ポリート(ジェレミー・レナー)のアーヴィンらに対する信頼も篤く築かれて行くが・・ シドニーの存在を快く思わないアーヴィンのエキセントリックな妻=ロザリン(ジェニファー・ローレンス)が“予期せぬ介入と暴走”を開始する事により、捜査陣はいきなり窮地に立たされる事となる・・

冒頭に於いて、唐突に“ぶとったメタボ腹”が映し出され、カメラが上昇すると・・そこには“バーコード頭にせっせと部分ヅラを装着してる”痛々しい栗兵衛(クリベエ)ことクリスチャン・ベールのご尊顔が・・! このシーンの衝撃度たるやスゴい!(⌒〜⌒ι)

「嘘だと言ってよ、バットマン!(Say it ain't so, Batman!”)」と、ゴッサムシティ在住の純真な少年などは、思わず叫んでしまうこと請け合いだろう(←知らんけど)。

物語そのものは、ワタシの期待してた「サスペンス性」「爽快感」「オシャレさ」などの要素が「余り」感じられず、正直「イマイチ」に思えた。例えば・・もの凄いクライムアクションを期待して観てみたら・・意外に(平坦な)ドラマ部分が濃厚過ぎ、ちっともスッキリせず、記憶に残ったのは「スタロ〜ンのぶとった体躯だけ」だった・・みたいな、かつての『コップランド(1997)』を連想してしまったモノである、何故だか(・ω・)

理想としては『スティング(1973)』のような、鮮やかで華やかでオシャレでコミカルでキレのある作品に仕上げて欲しかったトコだが、、何だか、終盤も「マフィア連中をギャフンと言わせるのか」と思いきや“寸止め”で済ませ「めでたしめでたし」に持って行ってるような、妙な“消化不良感”を覚えたモノである。

主要キャラについても

アーヴィン・・体型的にも言動的にも魅力に乏しい
リッチー・・暴力性に歯止めのかけられない性格が恐い
シドニー・・『メリダ』みたいな髪型が何だか似合ってない
カーマイン・・やっぱり髪型が変

・・と、感情移入出来そうな人物が全くいなかった。そんな風にキャラ陣に魅力がないため、楽しもうにも楽しめないワケである。

中でも、ロザリンのキャラがどうにも受け付けられなかった。やる事なす事、みんなハラが立つのである。
ただジェニファー・ローレンスがまだ23歳(!)と若い事や『ウィンターズ・ボーン(2010)』『X-MEN/ファースト・ジェネレーション(2011)』に、それぞれ重要な役柄で出演してた事を改めて知り、コレには驚いた! なかなかに“末恐ろしい才能”と言えるのかも知んない。ワタシよりも5cm以上も背が高いみたいだし、、(×_×)

劇中で唯一「背筋のビリッとなる緊張感」を味わったのは、マフィアの重鎮(元殺し屋)=ヴィクター・テレジオが、唐突に“流暢なアラビア語”でシーク(に化けた捜査官)に詰め寄るトコロ。ここのシーンの緊迫感だけはハンパなかった! どうやら、テレジオ役を演じた「あのしと」のクレジットが(エンドロールに)見当たらなかった事から「カメオ出演」のようだが・・流石に、かつて「コルレオーネ」や「アル・カポネ」を演じはっただけの事もあって、もの凄い存在感&貫禄である! 新作では、アパラチア山脈を舞台に、どうやらトラ・ヴォルタさんと“一騎討ち”をしてはるらしいが、、負けずに頑張って頂きたいトコである。

〜 こんなトコも 〜

・1人ぐらい「魅力の溢れるキャラ」を配して欲しかったぞ。
・(オフィスで)待ち構えてる人物が、実は「成りすまし」って手口は『シャレード(1963)』を何処か彷彿とさせる。
・「友情」「愛憎」「鮮やかな詐欺手口」・・そのいずれもが描写不足だったような。
・平坦な物語のクセに、上映時間は長かった(×_×) ・・138分も!
・主人公(アーヴィン)の「心臓病」はさほど物語のスパイスになってなかった。
・コメディ要素が不足してた。
・ヒロイン2名の「“胸の谷間”合戦」がハンパない!
・メキシコ人捜査官(演:マイケル・ペーニャ)は「アラビア語」を追加で勉強してたんやろか?
・レナー君の「地味さ」が、逆に印象的だったり。
・シーンにより、やたらと暴力的な描写が目立ってた。殴りつける、撃つ、髪を触り乱す、とか。。
・更なる「メリハリ」が欲しかった。
・「カネ」も「セ※クス」も踏み込み不足な描写だった。
・総じて、アクションが少な過ぎた。
・劇中、某オフィスの壁に「巨大なバート・レイノルズのヌードポスター」が張ってあり、時代を感じさせてくれた(⌒〜⌒ι)
・イギリスの貴婦人=イーディス・グリーンズリーがその正体(←実はアメリカ人)を明かすトコでは“言葉の訛り”などが瞬時に切り替わってたようだ。ネイティヴな観客が観たら、きっと「驚愕モノ」の演出なんやろね。
・“受動攻撃型空手”に興味が湧いて来た(=^_^=)
・「孤独な送金係の女性職員(=ブレンダさん)」をアッという間に手懐けてしまう辺り、恐るべし!

~ こんなセリフも ~

アーヴィン「失敗したいなら、勝手にすればいいさ」
     「何故、カネ(の入ったケース)を押し出した?」
     「生き残る為に“悪の道”を選んだ」
     「俺は“騙される側”より“騙す側”にいたい」
     「大胆でなきゃ出来ない」
     「“(クリーニングの)引取り忘れ”は驚くほど多い」
     「利口なこの娘なら、理解してくれるかと・・」
     「“カモ”が引っ掛かるまでは、
      ひたすら『ノー』と言い続けるのさ」
     “出来ない取引はしない
     「スペイン人には見せないで」
     「人は“欲求を満たすため”に騙し合う。
      そして、やがては自らも騙す」
     「誰もが生きてくために自分を騙してる」
     「手数料はお返し出来ません。
      “私の時間”と同じようにね
     「“相手の信じたかったもの”を与えろ」
     「“鼻薬”を見せてやれ」
     「“兆し”をおびき寄せる“見せ金”が要る」
     「人は“信じたいもの”を信じる」
     「画家か贋作者か・・果たしてどっちが“本物”だ?」
     「白と黒じゃない。限りなく“グレー”だ」
     「『ノー』と言えば言う程、人は欲しくなる」
     「“型”に囚われるな」
     「立場によってルールを変えるな」
     「出世を焦りやがって!」
     「(相手を)圧倒しろ!」
     「“緑色のお菓子”が、あの部屋で待ってますよ」
     「『金銭より誠意を大切に』・・イエスの言葉です」
     「では“仲介なし”で取引を」
     「これから、ご主人と“仕事の話”が」
     「“完全無欠”でなければ!」
     「お前は全力を尽くせ」
     「ところで・・奇麗だ」
     「総てでなければゼロと同じだ」
     「“神聖な短剣”だと信じろ。
      信じれば、(それは)神聖になる」
     「計画が突然閃いた」
     「“必要は発明の母”だな」
     “ロザリンは、相変わらず面白い”
     “自分を騙す事に疲れた”

シドニー“この大胆さが、
     私を何処へ連れて行くのかが知りたかった”
    “彼だけがデューク・エリントンを理解していた”
    「夢は“別の自分”になる事」
    「何の為に(これを)与えたの?
     何の為に(これを)見せたの?」
    「こうなったのは、カーターのせい・・
     いいえ、本当はニクソンと戦争のせいね」
    「“逢えて良かった”と言ったわね?」
    「本国に影響はないわ」
    「私の名は“あなたのリスト”にない」
    「あんたはデタラメなのよ!(You are Bullshit!)」
    「あなたが考えて! 傷心の私には無理」
    「(彼女が)婚約者かどうかも分からないの?」
    「“何故こうなった?”と思う事ってある?
     或いは“どうやったらここを抜け出せるか?”と」
    「リアルに生きたいの!
     “偽り”はもういや!(No more fake,shit!)」
    「あなたのために“命懸け”でいたかった」
    「私が言った事よ。あなたじゃない」
    「何にせよ“最高の仕事”をしないと」
    「本当はイギリス人じゃないの」
    「例えば“カーラーで髪を巻く”のも生きるため。
     皆、生きるために色々やるのよ」

リッチー「陰で僕の悪口を言ってるって?」
    「君は“彼のリスト”に載ってないかも?」
    「イーディス、君が好きだ(I like you.)」
    「君が大統領なら、今頃
     この国はグアテマラになってるだろうな」
    「同業者を4人売れ」
    「FBI(捜査官)をファーストネームで呼ぶのか?」
    「この僕を利用してる? それとも彼を?」
    「宥めてくれ。慰めてくれ。落ち着かせてくれ」
    「“感情の制御”が苦手でして」
    「“不安材料”は、あんたの奥さんさ」

カーマイン「“顔を見て話したい”性分でね」

ロザリン「電子レンジは栄養を奪うの」
    「分かってるのよ(I know who you are.)」
    「人って“腐った生き方”しか選べない時があるのよ」

テレジオ「そいつは誰だ? 農家の親父か?」

FBI「その釈明書には、正気を疑うね」
   「巨悪を倒す筈が、かすりもしてないぞ」
   「(真相を)知るのは、何年も後だ」

※「昔から“最高級の香水”には“汚いもの”が入ってるの」
 「何事も運命だ
 「生きるためには、何かを殺さないと
 「君の決める事じゃない」
 「“誰かを脅す”必要があれば、喜んで」
 「顔を見て、伝えたかった
 「これは“駆け引き”だろ?」

アーヴィン「これから(エリントンを)聴く?」
シドニー「今から? ・・いいわ」

アーヴィン「満足か?」
ロザリン「満足よ」

アーヴィン「彼らはマフィアか?」
※「いや“ビジネスマン”だ。カジノ(運営)のプロさ」

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2014年2月 9日 (日)

☆『ジャッジ!/審査員を審査する』☆

かなり遡って・・先月=1月18日(土曜)の夜。

ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”に向かい、レイトショーで観て来たのは“業界系ナンセンスコメディ”とも言うべき新作邦画『ジャッジ!/審査員を審査する』だった。

年始以来、仕事の立込み具合がハンパなく・・週末と言えば、まずは“寝溜め”を「最優先に考えざるを得ない」状況下にあるため、シネコンに出掛ける機会もグッと減って来つつ(=減らしつつ)あるが・・ムリのない範囲で出掛けよう、いや、出掛けたいと考えている。

つまりは、コレまで以上に「少ない(鑑賞)チャンスで、より面白い作品を引き当てる」ってな“勘”が問われてるワケである(・ω・)

大手広告代理店“現通(not電通)”に勤務する若手製作スタッフ=太田喜一郎(妻夫木聡)。彼は、1981年に“とある(海外の)靴のコマーシャル映像”を観て以来「あんなCMを造り出したい」と言う憧れを抱き続け、この業界に入った青年である。

しかしながら・・現実の彼は「現場で着ぐるみをかぶって踊る」的な“下積みの仕事”から今なお抜け出せずにいた。

そんなある日、上司である有能な(?)CMプロデューサー=大滝一郎(豊川悦司)に呼び出され「俺の代わりに(アメリカ)西海岸で開催される『サンタモニカ広告祭』で審査員を務めて来てくれ」と“唐突に”命じられる喜一郎。

それこそは、厳正な審査によって「世界最高のTVコマーシャル」が決定されると言う、輝かしい祭典である!

「会期中、現地で毎夜開かれるパーティーには、パートナーの同伴が義務づけられる」なる慣例(?)を知った喜一郎は・・「同じ“オオタ”姓」でありながら、仕事ぶりも英語力も優秀な同僚=大田ひかり(北川景子)に頼み込んで、何とか“偽装夫婦”とし参加する手筈を整える。

そしてまた、事前に大滝から「『サンタモニカ広告祭』の事なら、この人に訊け」と紹介された、鏡さん(リリー・フランキー)は・・今や「資料保管室のヌシ」とも言うべき“窓際社員”なのだった。。

彼から珍奇な(?)アドバイスの数々・・「ペン回し」「幾つかの英語のフレーズ」「蟷螂拳の構え」を得て、アニメのプリントされたTシャツなど「大量のオタクグッズ」を手渡される喜一郎。

・・

現地で喜一郎を待ち受けていたのは、ヒトクセもフタクセもある、各国からやって来た審査員らの姿だった。そしてそこには(現通の)ライバル企業である“白風堂(not博報堂)”から審査員として参加する、優秀な女性クリエイター=木沢はるか(鈴木京香)もいた。

更に、現地で初めて大滝から「新たなミッション」を告げられる喜一郎。それこそは「日本から出品している“ちくわ堂”のTVコマーシャルを入賞させろ」と言うムチャ過ぎるモノだった・・

日本国内では、それを観た老人(福本清三(=^_^=))に「つまらなくて死ぬかと思った」とまで酷評された“どうしようもなく下らないCM”を、果たしてどのように入賞に導くのか? そしてまた、木沢はるかを擁する“白風堂”との一騎討ちの結末は? 凸凹な“オオタコンビ”の前途には、大きく荒れ狂う波が待ち受けているのだった・・

「しんどい時はコメディを観よう!」と、何となくルールづけてるワタシなので、この時の精神状態では(=^_^=) 本作を選ぶ以外の選択肢は「ほぼなかった」と言える。

何だか「審査」を“軸”に描いた物語としては、あちこちに対しツッコミの連発出来る脚本(←それすら“折込み済み”だろうけど)なんだが、それを「演出」「キャラ造型」が屋台骨の部分で、何とか(=^_^=) 支えてくれていた!

総じては、予想してた以上に楽しめ、笑えた作品である!(万人におススメ出来るワケではないが、、)

主演の妻夫木君と言えば『悪人(2010)』の印象がやはり(未だ)鮮烈で「あの作品のせいで、今後“重苦しいキャラ”のオファーが殺到しなければ良いんだけど」と懸念してしまったワタシだったが・・その後も『愛と誠(2012)』『清須会議(2013)』と言った“おふざけ路線”にも果敢に(?)出演してくれてる辺り、何だかホッとさせられる。

で、本作もまた「妻夫木君でなければ、なかなか感情移入しにくい、ヘタすりゃ『観客をムカつかせるだけのダメ主人公』となってしまう」トコなのだった。

改めて、もの凄く「映画的」と言おうか「フィクション的」に感じられるのは、数々の「下らない&ベタな」言動が、後々のシーンに於いて、巧く「切替えスイッチ」として機能してたトコだろうか。いわゆる「ネタフリ」なんだが、そこがパズルのピースのようにハマって行く辺りは、妙に爽快感がある。更に良ぉく考えると「極めて強引」「ご都合主義過ぎ」なんだけど、主演が妻夫木君なので、赦せてしまうワケである(=^_^=) コレがトヨエツだったら、絶対に誰も赦さなかったトコだろう(爆笑)

助演陣の中では「凹んだ時、妙に人間味の溢れ出て来る、実はお疲れ気味だったはるかさん」「1シーンだけの“置物キャラ”ながら、作品世界全体に大きな影響を与える、いわゆる“神キャラ”である鏡さん」「あらゆる言動に説得力とシブさのにじみ出てる、ジャック・クルーガー審査委員長」らが、ワタシの中でツボにはまる“高好感度キャラ”だった。

逆に、ひかり役の北川さんは、持ち味が発揮出来てなかったのか、イマイチだったような・・

本作を観て「妻夫木君のようなキャラだったら、実社会を生きて行くのも、もっとラクなのかも知れないなぁ」・・と、制作陣の狙い通りに(爆笑) 他愛もなく「ホロリ」とさせられてしまうワタシなのだった。。

〜 こんなトコも 〜

・逆風に対して振り向いたら・・それは“後退”“逃げ”って事じゃんか??
・上の“逆風ネタ”を「戦国3傑」に置き換えてみると・・こんな感じか?
 「吹かぬなら、吹かせてみしょう、追ひ風を ・・ 秀吉」
 「吹かぬなら、吹くまで待とふ、追ひ風の ・・ 家康」
 「吹かぬなら、殺してしまへ、追ひ風を ・・ 信長」
 ・・いや、折角吹いたってのに、殺しちゃうのかよ、追ひ風。。
・「げんつう」「はくふうどう」の際どい名称が笑える! エ※スコックやト※タも実名で登場するし!
・(劇中の)トヨタのCMは、実際に2006年に賞を獲った作品らしい!
・「完璧なように見えて、実は不器用な才媛」を演じさせたらピカイチな鈴木京香さん!
・妻夫木君の「馬鹿で善人で小物なキャラ」がホンマにハマってる!
・ヒロインは魅力不足か? さっさと「玉鉄とくっ付きゃ良い」気がした。
・メインとなる「審査シーン」は「三谷幸喜作品っぽい密室劇」のようにも見受けられた。「予選1日目」とか日付が表示されるし。
・“ネタフリ”とその“帰結”が気持ち良い。
・「わらしべ長者」「正直者礼賛」「沈黙は金」などあちこちで教訓めいてたりする。
・鏡さんは、なんで今や「あそこまでの窓際ポスト」なのか?
・「隠れキャラ」過ぎな竹中直人がスゴい! 役名は「ためなが(為永?)」だってさ(=^_^=)
・妻夫木君と新井浩文君の共演は『さよなら、クロ(2003)』『ジョゼと虎と魚たち(2003)』の“同窓会”っぽくて微笑ましい。
・広告業界には青森県人が多いんやろか?
・フランス語と津軽弁は似てるのか?
・「動けば運は開かれる」・・?
・「ベガスまで飛行機で1時間」ってのは・・アメリカでは「近い」感覚なのか?
・愛人に「最低!」と吐き捨てられた言葉に対し「うん」と何気なく肯定するトヨエツの“したたかさ”にシビれる!(=^_^=)
・ちくわ堂の社長役はでんでん! 「(社員の)ボディを透明にして、魚のすり身に混ぜっちまうんだよ〜!」とか叫びそうで恐い、、
・劇中使用曲のギャップがスゴい! サカナクション『アイデンティティ』『ユリイカ』が流れるかと思えば『帰って来たヨッパライ』『荒城の月』・・“統一感のなさ”に苦笑
・冒頭が「ドコから始ってんねん?」と思ってたら・・「カルロス(演:荒川良々)のウインク攻撃」からだったんやね。
・鏡さんに対する(現通の)社員評が「うさん臭いし、ホントに何だか臭い」って感じで可哀想だった。
・『最高のご馳走にありつく英会話』って本があるなら、読んでみたいもんだ。
・メジロライアンとメジロドーベルは父子関係にあるんやね。
・喜一郎は当初、ひかりに「荷物持ちのオカマ」と紹介されてた(×_×)
・“ヘタレ男子”であろうが・・きちっとボディを鍛えてる辺り「自分に厳しい」「自分が好き(=自分を肯定している)」ってな印象があって素晴らしいと思う(=^_^=)
・「ニャーニャー」には「死ぬ程美味しい(Super delicious.)」って意味があったんやね! 現地のうどん屋で流行ってますやんか!
・「他人のサクセスを笑顔で祝福出来る主人公の姿」には泣けた!
・あの“ペン回し”は、流石に「吹替え」やろねぇ?? あんだけ回せたら、スゴ過ぎる!
・審査中、殆ど爆睡してるしともいたが・・何をしに来てるんだか(⌒〜⌒ι)
・意外と「ベタでマンネリなギャグ」が、海外でも通用する(しそうな?)事を知った(=^_^=)

~ こんなセリフも ~

太田「もぅ・・仕方ねぇなぁ」
  「こう言うCM、造りたいなぁ」
  「CMで皆を幸せにしたい」
  「妙に“生(ナマ)っぽい”留守電だな?」
  「撃たれた時に“(ポケットの)このコインが
   生命を救ってくれる”とかあるかもね」
  「僕は大滝ではありません・・
   “オタク”と呼んで下さい(Call me OTAKU.)」
  「これは“人を殺す時のポーズ”です」
  「これから大事な事を言います。
   (What I'm about to say is very important.)」
  「“あれ”出品されてるんですか?!」
  「何だよ、この審査会!」
  「“これ”も出品されてたのか」
  「変なの流行らせちゃった」
  「日本語ってイイなぁ~」
  「俺の未来は真っ暗だな・・
   ・・ってこれ“チーズ入り(ちくわ)”だった」
  「今、クビが決まった」
  「あのCM、好きじゃない」
  「青森(出身)ですか?」
  「愚痴こぼすな! 今日が駄目だったからって
   偉そうにするな!」
  「タルカロス下さい」 ←このネタはスゴい!
  「あのCM、ホントにイイんだよ」
  「何だこりゃ」
  「これが“勿体ないスピリット(精神)”です」
  「ちくわはストローにも、笛にもなります。
   それに、覗くと“未来”が見えます」
  「“ちくわスピリット”だ!」
  「“好きではないもの”を選ばないで」
  「“本当に美味しいもの”を“美味しい”と言おう。
   あなたの事を信じています。あなたは“一流”だから」
  「僕らのジャッジを世界が見ている。
   僕らは審査されてる。だから、誇りを持って選考を」

大滝「裏の裏の裏は・・裏だからね」
  「“工夫しない”と言う工夫だよ」
  「腰の振りが甘い! 腰にはこだわりたいんだよ」
  「駄目だぞお前。イイ歳して、
   着ぐるみ着て、腰振ってるようじゃ」
  「あのキツネをネコにしろ。明日迄に」
  「“無茶”と書いて“チャンス”と読め」
  「Now,Get a Chance!」
  「“監督”なんて、CMには存在しないさ」

ジャック「もう遅い(Hot time has passed.) 」
    「気にしなくていい、オタク」
    「順位なんて“造るもの”で“受け容れるもの”じゃない」
    「昔は朝まで呑めた筈だ。
     “2人の馬鹿”が朝まで熱く語ってたな」
    「そいつは、今は“金でしか動かない男”だ」
    「オタク・・“言いたい事”があるのか?」
    「何が言いたい? オタク。
     “言う事”がないなら“終わり”だぞ」
    「時間なんて構わないだろ」
    「ちくわを覗いたら・・“副社長”じゃなかったそうだ」
    「こんな言葉がある。
     “逆風は、振り返れば、追い風になる”」
    「トヨタは“ニャーニャー”だ」
    「今年1番のクリエーターは君だ。
     君は“正しい未来”を造ったじゃないか」
    「君はこんなにも世界を動かしてる。
     何より動かされたのは、この私だ。
     “自分のしたかった事”を思い出したのだから」
    「“貰うものは貰う”よ。
     私は“金でしか動かない男”なのでね」
    「(帰国したら)“メガホン”に宜しく伝えてくれ」

カルロス「僕は“色仕掛け”は赦せない!」
    「あいつ・・緊張でおかしくなったのか?」
    「いつか“現場”で会おう(See you around.)」

監督「(テイクは)どれも一緒や!
   お前も、分からんようになっとるやないか!」

鏡「話を聞いて貰うには・・振り向かせなきゃ」
 「経理の松本。ああ見えて“昔、16歳”だったんだよ」
 「よし・・じゃ、ペン回してみろ」
 「“これから大事な事を言う”
  そう言っとけば、何でも“大事”に聞こえる」 
 「“沈黙は金”何も言わない方が、勝手に想像してくれる」
 「しばらく“オタク”になれ」

はるか「ほら、馬鹿にすれば?」
   「楽しいな・・楽しいぞ、呑もう!
    おい、座れ。さぁ1杯、行こう!」
   「あのブタ野郎共・・」
   「眠(ねぷ)てぇ」
   「“人を幸せにする嘘”の何がいけないの?」
   「不正だらけのあなた達に、彼の“真意”は理解出来ないわ」
   「馬は騎手で違うわ」

ひかり「自分の顔を“審査”してから言いなさいよ」
   「“触んな”つってんだよ!
    ってか、まだいたの?」
   「あんたって“自分の意見”ってモノがないのよ」
   「このエロガッパ!」
   「“心配かけてごめんね”・・言うと思った」

麻里子「CMで皆を幸せにしてる?」

上司「もういい。“優秀な方の太田”を呼んで来い」

バーテン「あんたの世界は大変だな。
     私たちの世界は
     『美味しいか』『そうでないか』だけ」
    「お休み(Good night,Sweet dreams.)」
    「閉めるよ(Closing time.)」

CMコピー“逆風は・・
      振り返れば、追い風になる”

女性社員「馬鹿みたい」
    「プレッシャーでおかしくなったのかな」

審査員「『ニャーニャー』って何だ?」
   「『オーイ!』って何だ?」

黒幕「予選で落としておこう」
  「トヨタ(のCM)は“何か”が足りないと思う」
  「あんな“まともな奴”だったとは・・」 ←そうか?
  「ここは“遊びの場”じゃない!」

ちくわ堂社長「息子がどうやら“天才”でね」
その息子「ちゃんとやれよォ~」
社長「いやぁ、こりゃ手厳しい」

スタッフ「どうすか? 今の腰の動きは?」
大滝「観てなかった」

室長「このネコ、もっとネコらしくして。
   これじゃキツネみたい」
大滝「キツネです」
社員「宣伝室長が“ネコ”と言ったら、ネコです」

大滝「君、バスト何カップ?」
社員「Cです」
大滝「じゃ、C案で」

秘書「最っ低!」
大滝「うん。 でも“クリエイティヴ”だと
   言ってくれないかな」

合コン女子A「カラオケどうする?」
合コン女子B「有り得ないっしょ」

太田「カメラいいねぇ・・このアングル」
カラオケ店員「様子がおかしいです」
カラオケ店長「帰って貰え」

大滝「マジ“無茶過ぎ”でしょ」
社長「“無茶”と書いて“チャンス”と読め」

鏡「お前“本当の馬鹿”だな」
太田「馬鹿馬鹿言わないで下さい」

老人「CMが余りにつまんなくて死ぬかと思った」
係員「お客様、ご安心下さい。
   CMがつまらないだけでした」

カルロス「初めまして。ご無沙汰です」
太田「どっちなんだ」

ギル「ワインにワサビでも淹れようか?」
はるか「(笑いながら日本語で)2、3度死ね、このハゲ」

ひかり「あんた、ホントにおめでたい人ね」
太田「まだ誕生日じゃないけど?」

ひかり「念仏止めてよ。霊が寄って来る。
    息、しないで」
太田「死んじゃうよ」

太田「聞いてないですよ、それ!」
大滝「言ってないですよ、それ」

太田「(ちくわ)食べる?」
ひかり「それ“あんたが吹いてた奴”じゃない」

ひかり「あたしが何時、あんたを救った?」
太田「今」

ジャック「そのちくわで覗いたら、俺の未来はどう見える?」
太田「Tシャツを着て、スタジオにいます」

ひかり「あたし“すごい賭け”に出ちゃおうかな?!」
鏡「イイんじゃないの?」

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2014年2月 4日 (火)

☆フィリップ・シーモア・ホフマンさん(1967-2014)に永いお別れを☆

“面構え”ばかりはとても覚え易いと言うのに、なかなか“その名”の覚えられなかった俳優さんの1人・・ フィリップ・シーモア・ホフマン氏が亡くなったと言うニュースを知った。

享年46・・やはり“早過ぎる死”である。

『カポーティ(2005)』で“第78回アカデミー主演男優賞”をもぎ取り、俳優人生最高の瞬間(?)を迎えたあの刻(とき)も、もう9年も昔の事・・

まだまだ「彼ならではの、彼でしか演じられない役柄」が、実現の可能性と共に幾つも埋もれていたハズであり、ご遺体発見当時の様子から推測される“亡くなり方の愚かさ”こそは残念でならないが、、惜しい俳優が永遠に失われてしまった。

・・

私的には、やはり『ツイスター(1996)』に於けるストーム・チェイサーの筆頭格=ダスティ役の強烈な印象を覚えている。両手の指先を、まるでツノのようにアタマの左右に突き立て「Loser! Loser!(負け犬)」とからかい叫んでた、アレである(⌒〜⌒ι) このポーズの放つインパクトだけは、流石の“過激先生”も叶わなかったように思う。

或いは、マット・デイモンに鈍器で殴られアレされた『リプリー(1999)』とか、全身火だるまにされつつ車椅子アクション(?)に取り組んでた『レッド・ドラゴン(2002)』、靴だけを転がし遺すカタチで「西塘の街路」に散って行った『M:i:3(2006)』など・・ 特に「去り際」の光る俳優さんだった。

・・

最も華々しい印象を受けた年は2008年だったろうか。

この年は『脳内ニューヨーク』『ダウト/あるカトリック学校で』の双方で、重要かつインパクトあるキャラを演じてくれた。

そして、ワタシが最後にスクリーンで彼を観たのは、結局『マネーボール(2011)』でのアート・ハウ監督役だった。

・・

とか何とか、、敬愛してるつもりながら、実は『カポーティ』は未見だったりもする。

いつか悲しみと喪失感から立ち直れた刻に『セント・オヴ・ウーマン/夢の香り(1992)』『マグノリア(1999)』『ハンガーゲーム2(2013)』と共に『カポーティ』を観て、希有な存在感を放ち、そして去って行った彼の人生を辿ってみたいと思う。

ご冥福をお祈り致します。

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