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2013年12月31日 (火)

☆“2013年のベスト・ムーヴィー”を発表!☆

昨年(2012年)のベスト・ムーヴィー記事は、結局「作成の間に合わぬまま」となってしまったが、、今年こそは何とか頑張りたいと思って「年が変わる前に」まとめてみた次第(⌒〜⌒ι)

【2013年】

劇場鑑賞本数: 41本 (前年比 ?本) ←「激減した」のは確実(×_×)
リピート作品: なし(×_×)

 1位 ・・ 『ゼロ・グラヴィティ』

 2位 ・・ 『永遠の0』

 3位 ・・ 『許されざる者』

 4位 ・・ 『クロニクル』

 5位 ・・ 『エリジウム』

 6位 ・・ 『ted/テッド』

 7位 ・・ 『終戦のエンペラー』

 8位 ・・ 『アウトロー』

 9位 ・・ 『アイアン・マン3』

10位 ・・ 『グランド・イリュージョン』

 次点 ・・ 『パシフィック・リム』『ワイルド・スピード/EURO MiSSON』

       『ふがいない空を僕は見た』『マジック・マイク』『謝罪の王様』

・・

総じては「突出した作品が“実に”少なかったなぁ」と言うか「突出した作品の鑑賞に“実に”恵まれなかった1年だったなぁ」と残念な気持ちの募ったワタシ。
「観たい!」と思いつつ・・色んな「事情」「制約」から都合のつかなかった作品が余りに多過ぎた・・(×_×)

いや、それとて・・以前のワタシなら「多少のムチャをしようが、何とか観に行ってた(⇒観に行けてた)」ハズであり、何処か自分の中で「意欲の低下」を自覚している。

例えば、もし『ジャンゴ/繋がれざる者』『キャプテン・フィリップス』『サイド・エフェクト』『クラウド・アトラス』『凶悪』『横道世之介』『きっとうまくいく』『風立ちぬ』『さよならドビュッシー』などの作品が鑑賞リストに含まれていたなら・・前述の“ベスト・ムーヴィー”は大きく様変わりしてた気がするなァ・・(・ω・)

今春から「“鑑賞作品の選びにくい”高松エリア」から、こちら「関西圏」に戻って来たワケだし・・振り返れば「勿体ない事をしたかなァ」と反省が遺される、、

・・

鑑賞がごく最近だった事も“多少は”有利に働いたかも知れないが・・『ゼロ・グラヴィティ』『永遠の0』は鑑賞した時点で、早くも「こりゃ、ベスト上位に喰い込んで来るな、確実に」と思わせしめたデキ。

特に『ゼロ・グラ』は“CG面でのツッコミどころ”が特に見受けられず、シンプル&ストイックなスペック&物語ながらも、宇宙を舞台としたストーリーの「新しい可能性」を開拓して見せてくれたように思う。
尚かつ、壮大な世界観を持つ一方、上映時間を絞り込んでくれてた点にも「スゴい!」と感心した。

『許されざる者』『アウトロー』は、終盤に於ける“爽快感”の勝利と言えようか。
『クロニクル』『エリジウム』『ted/テッド』は、観終わってから考えると「誰にでも思いつけるネタ(=脚本的なアイデア)やなぁ」と突っ込めるワケだが、、そんな「誰にでも思いつける事」を誰よりも速く、したたかにまとめ上げ、映像化にこぎ着けたトコをこそ評価したい。
『終戦のエンペラー』は制作陣の“日本に対する「配慮」「愛情」の数々”が(物語の)演出上に感じられて良かった。
『アイアン・マン3』ではグウィネス・パルトロゥの、『ふがいない空を僕は見た』では田畑智子の魅力が光っていた。
『パシフィック・リム』には“遂に、ハリウッドに於いて、ジャパニーズ・ロボット・アニメーションが忠実に実写映像化された”・・そんな事実に立ち合えたかのような喜びを覚えた。
『ワイルド・スピード/EURO MiSSON』は“(若くして亡くなった)ポール・ウォーカー氏の、本シリーズに於ける遺作”としてファンの記憶にいつまでも刻まれる事を願いつつ、ランクインさせた。
『マジック・マイク』は、下品で騒がしい物語世界のラストに「爽やかな風」を感じ、好感を覚えた。
『グランド・イリュージョン』はその「スタイリッシュさ」を、『謝罪の王様』は「思い切って“お上品さ”“賢さ”を斬り捨てた、その割切りっぷり(=プロ根性)」を評価したい。

その他にも、数年前からそうなのだが「上映時間の短さ」もワタシの中で、大きく評価を高める要素になっている。

総じてごちゃごちゃとなってしまったが、4位以下ぐらいからは、気分次第でコロコロ(ランクの)変わりそうな気がする(・ω・)

ってことで・・新年もまた「佳き作品」との出逢いを願って・・!

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☆『清須会議』☆

遡る事、はや約1ヵ月・・(⌒~⌒ι)

12月7日(土曜)にご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で観て来たのは、三谷幸喜が原作と脚本と監督をつとめ上げた時代劇『清須会議』だった。

三谷監督作としては『ラヂオの時間(1997)』『みんなのいえ(2001)』『THE 有頂天ホテル(2006)』『ザ・マジックアワー(2008)』『ステキな金縛り(2011)』・・に続く6本目。

監督作を放つペースとしては、松本人志(『大日本人(2007)』を皮切りに、これ迄に4本の劇場用長編を監督)に比べ、はるかに劣るが(笑) 作品の質は前作(『ステキな金縛り』)以降「確実に上がって来てる」ように思う。

・・って言うか、前作が素晴らし過ぎたので、本作を観るまでは「今度は時代劇?! んでもって、また“群像劇”やるのォ?!」とかなり不安に感じるトコはあった(⌒~⌒ι) 私的には「三谷作品ってば(舞台劇も含め)登場人物が少ないほど、研ぎ澄まされてて面白い!!」と信じて止まない1人でもあるワタシなので・・(・ω・) ←『なにわバタフライ(2004、2012)』なんか「一人芝居」だってのに面白いんですわ〜!

1582年6月。“天下統一”を目前に控えた右大臣・織田“信長の野望”は、京都・本能寺にて重臣・明智光秀の謀反を前に、敢えなくも潰えた。

逆賊=明智は直ぐさま討たるるも、織田家は当主=信長と共に、その“後継者”と目されていた長男=信忠をも失う。

信長臣下の頂点に控える“五宿老(≒家老)”の面々・・即ち、柴田“権六”勝家・羽柴“藤吉郎”秀吉・丹羽(にわ)長秀・滝川一益(残るもう1人は明智)・・は、翌7月に尾張国・清須城に於いて、織田家の跡取り(=後継者)を決める評定(=会議)の開催を決定する。

筆頭格の宿老=柴田(役所広司)は、丹羽(小日向文世)と手を組み、織田家の三男=信孝(坂東巳之助)を跡取りにすべく画策する。

“明智を討ち果たした武勲”を誇る羽柴(大泉洋)は、信長の弟=信包(伊勢谷友介)から助言を得つつ、織田家の次男=信雄(妻夫木聡)を跡取りに推そうと考える。

滝川は単身、尾張国へと向かう道中にあり、評定の場=清須城には間に合わぬように思われた。

そして、不在となる彼の座を補うべく、新たに“宿老”に引き上げられ、評定への参加を認められたのは池田恒興(佐藤浩市)だった。

男達がそれぞれに思惑を巡らせる一方、清須の地には信長の妹=お市(鈴木京香)、羽柴の妻=寧(中谷美紀)、信忠の妻=松姫(剛力彩芽)ら「戦国の女たち」も集まっていた。

5日間に渡る評定の結果、果たして、織田家の跡取りに決まったのは・・

かつて『たそがれ清兵衛(2002)』を観た際に「(時代劇を謳いながら)全然、チャンバラ演出が少ねぇじゃん!」と多少のガッカリさを覚えたものであるが・・ “戦(いくさ)シーン”“刀バトル”を期待して観に行くと、本作ほどガッカリさせられる作品も(近年)少ないように思う(=^_^=) 『武士の家計簿(2010)』同様「“欠かさざるべき時代設定”としてのみ、時代劇と言うテイストを選ばせて頂きましたよ」ってな、制作陣のしたり顔(?)が垣間見えて来るようだ(=^_^=)

そしてまた、本作を群像劇として捉えた場合、人物毎に「その造型や言動」が大きな温度差を持っており「結局、本当に必要だった人物ってば、少数で事足りたんじゃね?」とまで思えて来たり。本作に名を連ねる人物の中にも“客パン(←客寄せ・・)”な俳優さんが少なからずおられたような・・

考えると、永きに渡った戦国時代がぼちぼち終息を迎え「天下統一には、武力以上に知力が必要」と、兜を脱いで(風を当て)アタマを切り替えないといけないような「過渡期」に差し掛かり始めた頃でもあり、失われた巨大なカリスマ=織田信長の次に来る“織田家の後継者”・・と言うより“その重臣”が誰なのかを「戦(いくさ)以外の手段で」決める事となった5日間・・となれば、この「心理戦」が面白くならないワケがない! ・・ってワケで、流石に三谷さん「日本史の最も美味しいトコ」に着目した辺りは流石ですなぁ~

分かり易く噛み砕くと、まぁ「権六(柴田勝家)か勝つか、藤吉郎(羽柴秀吉)が勝つか」ってトコに極まるんだけど(だし、我々観客は「その答え」を既に知ってるワケで)、そんな彼ら2人に「過去からの付き合い(因縁)のある人物」「初対面となる(期待を寄せる)人物」がそれぞれどう向き合って行くのかを“即時、試される”ってハナシで、そこには当然ながら「建前」「本音」の強く絡む「愛憎」「信頼」「打算」なんかの心情も混じって来て、そこが本作最大の“戦場(いくさば)”であるように思われる。

って事で「アタマの良いしと向けに作られた、アタマを柔らかくして楽しむ事の出来る、知識としてもタメになる佳作」と評させて頂こうか(・ω・)

~ こんなトコも ~

・「三谷流、コメディ型歴史講義」ってテイスト。

・三谷さんに『終戦のエンペラー(2012)』のリメイクをお願いしてもみたい(=^_^=)

・タイトルは『清須会議!』と表記しなくて良かったんやろか。

・「夫婦」「主従」などの関係性が、敢えてなのか(?)分かりにくかった。

・ウィキで「清須会議」以降の主要キャラの人生(運命)を調べてみると・・面白い。

・「三谷作品らしい」か「いつもの調子で面白い」か・・と言うと決してそうでもないが・・作品の質は上がったように思える。

・決して“小手先だけのコメディ”ではない辺り、故・黒沢明監督だったらこのような感じの「生真面目なコメディ」をいずれは撮ってた気もする(柴田勝家役=三船敏郎、羽柴秀吉役=榎本健一 ・・かな)

・「千鳥ヶ浜の栄螺(さざえ)」「加賀のらっきょう」「越前の蟹(かに)」「越後の米」「京の鮨」など、三谷流の「食通アピール」な演出やセリフも満載気味。

・清須市内から千鳥ヶ浜(知多郡南知多町大字内海西郷)へは・・60kmほどもある(×_×) ぶらぶら歩ける距離じゃねぇだろう(×_×)

・男性キャラの総じての「情けなさ」「女々しさ」とは対象に、女性キャラの総じての「強さ」「したたかさ」を意識的に漂わせてた。

・登場数の少なさにも関わらず、女性陣の存在感がすごい!

・「三法師」を敢えて映さぬ後半のとあるシーン、極端に表情&動きの少ない松姫(←それが奏功してる(=^_^=))、家来らの寝所を別ロケーションで描く(←いわゆる“マナーハウスもの”っぽさ)・・などの演出テクニックが冴え渡る!

・清須城内とその周辺のみの「密室劇」かと思いきや、オープンな空間(浜辺)にぞろぞろ出て行く意外さもあった。

・三谷芝居で言えば『国民の映画(2011)』辺りに似たテイストだろうか? 史実系で、観客は「ちょっと賢くなって」劇場を後にする・・みたいな(⌒~⌒ι)

・西田局長の出演は「1シーンのみ」なので、ゆめ見逃さぬよう!(その場面だけ『ステキな金縛り』のテーマ曲が用いられる!)

・主要キャラ(の筈)の1人が会議の場に間に合わず「お伴も無く、ただ走ってただけ」の展開は、ちと(引っ張るには)苦し気だったか・・

・鈴木京香も剛力彩芽も、それぞれに「不気味さ」が漂ってた。「麻呂眉+お歯黒」ってば、何でこんなに恐ろしいのか、、

・お市のキャラ造型は『蜘蛛巣城(1957)』に於ける城主の妻=鷲津浅茅(演:山田五十鈴)を彷彿とさせる。

・最も「冷静で賢かった」のは、藤吉郎以上に信包だったろうか。え? 剛力ちゃんも?

・策士であり、本作の「牽引役」でもあった丹羽長秀、黒田勘兵衛(寺島進)が、後半では共に「後退」して行ってた(×_×)

・忍者たちが全然「忍べて」なかった(=^_^=)

・「中谷美紀みたいな奥さん」がおったら、もう他の女性に恋愛感情なんか抱かなくてエエやんか!!

・あの程度の出番なら「信長を敢えて登場させない描き方」も(或いは)あったのかも。

・浜辺を何処までも突っ走って行く妻夫木くんが「フォレスト・ガンプ」に見えた(=^_^=) フットボールとか得意そう。

・戦そのものは描かれないが、総じて「知的な戦づくし」だった。そのような場面でもまた「武将の力量」が試されるのだろうて。

・劇場ロビーに設置されてた巨大立体ポスター(?)には「総てのキャラ」が「同じ面積でパネル表示」されてたが・・実際には、かなり扱いに差があった。。

・「名古屋弁による表現」に、かなりこだわってた感じ。

・あんなに大量にらっきょうを貰ってもねぇ・・

・徳川家康は当時、何処で何をしていたんやろネ(・ω・)

・会議に出席した4武将のうち、3人までもが「その後、数年以内に亡くなってる」ってのはすごい事実だ!

・『さや侍(2011)』よりもためになる作品である(=^_^=)

・前田玄以(でんでん)が床に転がし広げた「絵巻」のアニメーション表現で“鳥瞰図的”に時代背景を「簡単に分かり易く」解説する演出も気に入った!

・本能寺(の焼け跡)のはるか向こうに見えてた五重塔(?)は、果たして何処のお寺だったんやろ? 気になる!(=^_^=)

・序盤だかで、勝家が「織田家を盛り立ててて・・」と言ってはったように聞こえたが・・アレはお市様を前にして“緊張の余り言いまつがえた”演出ってワケだろうか。

・「手前:人物」「奥:廊下や庭」とか「室内:薄暗い」「戸外:明るい(青空)」とかの対照的な映像が良い感じだった。

・「※※※をだき抱え、勝家を筆頭に、並みいる家臣をひれ伏させる」藤吉郎のテクニックはしたたか過ぎる!

・本作に於いての「ひれ伏す勝家」が、某ドラマに於ける「土下座するO(オー)和田常務」みたいな(観客にとっての)カタルシスになってるんかな。

・藤吉郎がお市様、、じゃない信包に贈った「獅子香炉」の価値が気になる。京土産で「3千貫の品」と言ってたが・・

・会議の進むうち、作品世界から「蚊」のいなくなる不思議(=^_^=)

・更科六兵衛さんは「北条家家臣」との事だった。以前に聞いたかも知れないが、、すっかり忘れてた(=^_^=)

・土下座しつつ、鼻っ柱に泥を塗り付け「ドヤ顔」で馬上の勝家を見上げる、藤吉郎のその狡猾さにムカつきつつも痺れた(=^_^=) ←どやねん!

・未だ読んでないが、原作本(文庫版)を古本屋で購入してしまった次第(・ω・) その表紙イラストに「耳にスマホ当てて喋ってる武将」の姿があって、結構笑ってしまった(=^_^=)

~ こんなセリフもありました ~

勝家「“猿”に(織田家を)乗っ取られて堪るか!」

  「何時も、此の(清須の)空が見送って呉れた」

  「・・酒精(さけ)の所為(せい)だ。

   ・・自分が厭に成る」

  「未だ“匂い”が残っておる」

  「御前、何云ってんの? 馬鹿じゃ無(ね)ぇか?」

  「らっきょ喰って、早く寝ろ」

  「腕を振れ!」

  「此の歳で、戦以外で“真剣に成れるもの”

   を漸く見附けたのだ。

   そっとして置いて呉れんか?」

  「“皆が大好き”だと勝手に思い込んで居ました」

  「是からも、儂を支えて呉れ」

  「おいこら!」

  「何か言って遣って呉れ」

  「・・御前とは口を利かん」

  「決して討ち漏らすな」

  「御屋形様と共に討死したかった」

  「・・大義である!」

藤吉郎「明智など蹴散らして見せまする」

   「うざこいんだがや」

   「とろ臭(くさ)!」

   「何で、赦して貰えんのぎゃあ!」

   「親父殿」

   「彼(あれ)は“戯(たわ)け”ですから」

   「御屋形様が死んだ時、どれだけ

    儂(わし)が哭いたかを知らぬだろう

   「全く、喰えん男だがや!」

   「“滝川様の名”が在るのは解せませんな」

   「異存にゃあです」

   「其の事で」

   「御無禮のにゃあ様にな」

   「頼むでよ」

   「いい加減、信じてちょうでぁ(頂戴)」

   「此処から這い上がって、天辺、目指すがや!」

   「明日の評定で、織田家の行く末が決まります」

   「今夜は寝ずに、御考え頂きたい

   「と成れば・・途(みち)は壱ツしか在りません」

   「是は“天下人”を決めるものでは無い。

    “織田家の後継ぎ”を決めるものじゃ」

   「其れが“筋目”と云うもの」

   「勝負、在りましたな」

   「後は任したで」

   「頭が高い! ・・其れで良い

   「八十日目(やっとかめ)だがね」

   「儂を斬れば、戦の世は百年続く。

    其れでも斬ると云うなら斬れ」

   「儂等もきゃ~る(帰る)でや!」

   「そして、其の先は“天下”だて!」

長秀「場所は・・清須が良いだろう」

  「どんなに頑丈な鎧にも、捜せば何処かに必ず

   “綻び”が在るものだ」

  「大事なのは“筋目”だ」

  「刻が動いた」

  「是で分かった。藤吉郎は、

   “我等が束に成っても、叶う相手では無い”

   と云う事だ」

  「為す前に、其れが本当に正しいか如何か、

   “心の中の儂”に問え」

  「年下の女房は年上の様に、

   年上の女房は年下の様に扱え。

   其れが(夫婦)円満の秘訣だ」

恒興「天は俺達に“天下を治める力”を呉れ無かったな」

利家「彼(あれ)も藤吉郎の戦なのだ」

お市「普通“御香”と聞いて“漬物”と思うかしら?」

  「彼(あれ)は、私が“死ね”と言えば死ぬ男」

  「わざわざ私の為に?」

  「もうひと働き、御願い致します」

  「栄螺(さざえ)、頂きます」

  「織田家の行く末は、御前に懸かって居ます」

  「藤吉郎に、壱ツも弐ツも、泡吹かせて御遣り」

  「殺すのです。私の為に。彼(あ)の人を殺して」

  「だから私は“敢えて嫁ぐ”のです」

寧「御労(いたわ)しぅ御座居ます」

 「も1丁(いっちょ)、行こまい!」

松姫「松は御約束を果たしました」

玄以「壱(ひ)の、弐(ふ)の、参(み)!」

信長「・・臭い」

  「熱(あち)ゃ!」

  『常に平常なれ』

信忠「清須へ向かうのだ」

  「だから『来るな』と云うたのだ」

  「是で“戦の世”に逆戻りだ」

信雄「俺、次男。彼奴(あいつ)、三男」

  「此の俺を“誠の呆気(うつけ)”と思うなよ。

   是は、世を欺く“仮の姿”なのだ」

  「走るのは得意なんだ。頭、使わ無いから」

  「今更だけどさ・・

   “旗を取れ”って云われてたっけ?」

  「・・旗って何だろ?」

  「え? 俺は居ちゃ駄目なのか?」

  「俺は別に良いけど。俺は居ても平気だよ」

信包「遠慮する事は無い。滅ぼしてしまえ」

  「彼(あ)の日、兄と共に儂も死んだのだ」

一益「何処なのだ、此処は?」

六兵衛「嗚呼、良かった・・

    “人間、死んだらお終い”よ」

※「其れはまるで“嘗ての御屋形様”を観る様でした」

 「其れ故、策が要る」

 「戻って来ぉい!」

 「是は可也な荒業」

 「流石に耳が疾いな」

  「天下も頼むでよ!」

 「“船頭多くして船山に登る”と云う例えも在る」

側女「お市様は“海の物”は余り御好みに成りませぬ」

勝家「未だに信じられぬ・・本当に御屋形(おやかた)様は

   此の世を去られたのか?」

長秀「・・考えようだ」

長秀「問題は藤吉郎だ」

勝家「“其の名”を出すな!」

母「此の“でか耳”!」

藤吉郎「あんたの所為(せい)じゃ!」

信雄「いいよ」

藤吉郎「・・いいよ?」

信包「加勢して欲しいのか?」

藤吉郎「出来ますれば」

信包「断わる!」

寧「御好きで居りゃあす? 金平糖」

松姫「・・“南蛮の味”がする」

利家「儂は、走るのだけは苦手なんじゃ」

藤吉郎「何?!」

寧「今の暮しでも、うちは充分幸せだでね」

藤吉郎「儂は御免だがや」

玄以「では、意見も出尽くした様ですので・・」

勝家「否(いや)待て!」

藤吉郎「其処迄して儂を苦しめるのですか」

お市「私は生涯、貴男を赦さない」

藤吉郎「其処迄嫌われたならば、

    此の秀吉も本望です」

藤吉郎「如何(どう)か壱晩、匿って貰えぬか」

勝家「・・何と云う“面の皮の厚さ”よ」

勝家「評定では敗れたが、

   戦場(いくさば)では、御主(おぬし)に負けん」

藤吉郎「其れが遠い先となる事を

    祈るばかりです

 

参考:文庫本表紙の「スマホ宿老

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2013年12月27日 (金)

☆『永遠の0(ゼロ)』☆

先の3連休の中日(なかび)でもあった22日(日曜)の夜。
ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”にて「レイトショー」で観て来たのは、公開が始って間もない邦画『永遠の0』だった。

百田(ひゃくた)尚樹氏による同名の原作小説(←氏の作家デビュー作との事)には、数年前から興味を持っていたが・・如何せん文庫本の高額さ&分厚さに「尻込み」したままの状態が続いてた(⌒〜⌒ι)

そんな中、いよいよ映像化が決定しちゃい、実現(=公開)に至ったと言う事で「手っ取り早く観て、済まそう」と考えてしまった次第、、

2004年6月。
祖母・大石松乃の葬儀に立ち合った大学生=佐伯健太郎(三浦春馬)とその姉=慶子(吹石一恵)は、火葬される祖母の棺を見送る際、床に膝を落とし泣き崩れる祖父=賢一郎(夏八木勲)の姿を眼にする。

その後、佐伯姉弟は賢一郎から“驚愕の事実”を告げられる。実は祖母には“最初の夫”がおり、自分たち姉弟と再婚した祖父との間には「血縁関係がなかった」と言うのだ。

司法試験に4年連続でフラれ、生きる事に対し“自暴自棄”になりかけていた健太郎は、フリーライターである姉の「手伝い感覚」で“本当の祖父”=宮部久藏がどんな人物だったのかを調べ始める。

記録によれば、太平洋戦争時「零戦パイロット」とし戦った久藏(岡田准一)は、昭和21年(1945)に“特攻出撃”により戦死したと言う。

自身(の年齢)と同じ「26歳」の若さで祖父が亡くなった事実を知った健太郎は、生前の祖父を知る「元零戦パイロットたち」に会い、彼らの証言を得ようと試みる。

しかし、祖父に対する戦友らの評判は、決して“芳しいもの”ではなかった。
“海軍壱の臆病者”“命を惜しむ男”“帝國海軍の恥さらし”“空を逃げ回ってた”“卑怯者”・・

そんな言葉に直面し、調査を続ける意欲を失いかけてもしまう健太郎だが・・とある人物を「再び訪ねる」事で、祖父の「本当の姿」へと1歩ずつ近付き始めるのだった。

そして、その先に待ち受けていた“衝撃の真実”とは・・

満を持しての映像化(?)って事で、期待に違わぬ「良作」にキッチリと仕上がっていた! 「ファミリー向け」かと言うと、決してそうではない気がするんだが、、例えば「祖父母と孫とを繋ぐ、世代を超えて“ハナシに花の咲く”作品」と考えた場合、これまでにないその取っ付き易さは、かなり高評価出来るものと思う。

主人公=ヒーロー(英雄)とし、華々しい戦果を挙げて来た人物か・・と思わせる宮部久藏が、何やらとても「評判の悪い」トコロにいて、その渦中に放り込まれる我々観客。

名誉の戦死を遂げた(?)彼に対し、「卑怯」「臆病」などと容赦ない悪評が下されるので、観てるこちらもだんだんツラくなって来たりするワケだが・・そこには、宮部なりの「時代や軍組織に決して左右されぬ“生き方のブレなさ”や“ある種のダンディズム”」などが貫かれていたのだ。

かつての部下から、同僚から・・或いはライバルとも言うべき存在の戦友(とも)からの“証言”によって、次第に「その人物の真の姿」へと迫って行く辺り、ワタシが連想した作品は『壬生義士伝(2003)』と『戦火の勇気(1996)』だった(・ω・)

また、若干の女性キャラは配されてるモノの、本作はやっぱり「“野郎祭”な作品」だったよなぁと直感的に思ったり。

実際に作品を牽引してたのは、宮部とその妻=松乃(演:井上真央)だが、彼ら2人共に「その言動が“他者に語られたもの”に限定されていた」と言う描き方には、とても不思議な印象を覚える。

特に「最期の生き証人」とも言えた筈の“現代の松乃婆さん”が、リアルな劇中世界に於いて「全く姿を見せず、語らず、それどころか終始、存在すらしてなかった!」って辺りの演出には唸らされる。

私的には、出来れば本作を「久藏篇」「松乃篇」の2部構成にし『最前線』『銃後』それぞれの世界(視点)でもって描いた物語を、じっくりと観てみたかったような気もするなぁ。

零戦に対する描写は、空中戦など「かなりCGに依存してる感」がアリアリだったが、アイテムとしての“添え方”は適度な感じだったように見受けられた。

まぁでも、もう1歩“零戦の魅力”を短くかつ効果的にみせる「遊び心ある演出」を挿入してくれてても良かったかな。その辺り、例えばジェームズ・キャメロン級の監督だと、抜かりなく描き込んでくれてた事だろう(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・同じ様な“作品コンセプト”を感じたりもする『男たちの大和/YAMATO(2005)』よりは記憶に残って行きそうに思う(⌒〜⌒ι)
・深夜の密林で、宮部がトレーニング代わり(?)に上げ下げしてたのは「機銃」だったんやろか? って言うか、良くぞあそこまで運んで行けたな(⌒〜⌒ι)
・久しぶりに吹石一恵姐さんを拝見した気がする。。お元気そうで何よりです。
・田中泯さん演じる「その筋のしと」の凄みがハンパない(⌒〜⌒ι) 某シーンで某若者をいきなり「ハグ」しちゃう辺りは「カミングアウト色の濃いアドリブ」なんやろか?(←何でやねん!)
・某ヤクザもんが某女性を助けるために刀を手に飛び込んで来る辺り・・『パルプ・フィクション(1994)』のブルース・ウィリスを連想してしまう(=^_^=)
・床の間に飾られてる日本刀が「実は竹光(たけみつ)」だったりなんかしちゃうと『たそがれ清兵衛(2002)』に対するオマージュ感が(ハッキリと)出て来て面白かったと思うが。。
・ラスト。某人物の「妄想」風に、零戦が現代の東京上空を低空飛行して見せるんだが・・その「極端過ぎる演出っぷり」に、流石にちょっと冷めてしまったワケで(⌒〜⌒ι)
・夏八木勲さんは本作が遺作となってしまった。しかし『のぼうの城(2012)』『終戦のエンペラー(2012)』・・など、近年も良作の出演に恵まれてはったと思う! 改めて、ご冥福をお祈り致します。
・どうにも、押井守監督によるアニメーション作『スカイ・クロラ(2008)』が観たくなって来てしまった。
・長谷川役を演じた、ひらみきさん(=平幹二朗)の印象が、すこぶる良くなかった(×_×)
・夏八木さんよりも、橋爪功さんの方が、やはりと言うか(役柄を超えて)お元気そうに見受けられた、、
・中盤辺り(?)から、ちらちらと回想シーンに登場する染谷将太くん・・ 「なかなかスポットが当てられないねぇ」と思いきや「そう言う事」だったんやね!
・宮部の乗る事となった「21型」の操縦席にも「この度は、マジすんません」みたいな(チャラい)メモが挟まれてたら驚きやろね、、
・『聯合艦隊司令長官 山本五十六(2011)』に比べ、印象的な「食事シーン」が殆ど取り入れられてなかった。
・「久藏」なる名前からは、どうにも『七人の侍(1954)』を連想してしまうなぁ。「平八」って名前のキャラも、原作には登場するんかな?
・宮部の死後、某キャラの取った行動が『1枚のハガキ(2011)』の主人公を思わせる。
・作品の舞台は2004年だったので、10年を経た現在では“語り部”たちも更に減っておられるのかも知れない。
・「背面飛行」を得意としていた宮部小隊長。何だか『フライト(2012)』を思い出す。
・隊員に配られる「特攻志願書」に書かれた「望」「否」の選択肢が重い・・ 「望」の上に「熱」と書き足して提出する若い隊員もいたりして、更に重い・・
・「思い詰めた表情」が松本明子っぽくも見えてしまう井上真央さん。
・本作がもう少し早く公開されてたら・・今年の流行語大賞に『違うんです!』がノミネートされてた可能性があったのかも知んない(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフも 〜

健太郎「それ、初耳なんだけど」
   「“そんな人”の血を引いてるとはなぁ」
   「俺・・もっと知りたい」
   「何で特攻を選んだの?」

慶子「バイト代、出すから」
  「でも・・だったらどうして?」

母「私は“その言葉”が聞けただけでいい」

祖父「いや、調べて欲しい。お前たちの為にもな」

宮部「私は怖い。死にたくありません」
  「・・出ます!」
  「囮だったのか・・」
  「生きて、還りたい」
  「560海里・・こんな距離では戦えない」
  「生きる為に努力すべきだ!」
  「御前が死ぬ事で悲しむ人間は居ないのか?」
   どんな事があっても“生き延びる努力”をしろ!
  「横須賀入港は“極秘事項”なのです」
  「・・流石に、報(こた)えました」
  「あれが“特攻”です・・今日、逝ったのも
   私の教え子達です」
  「殆どの機が、敵艦に辿り着けなかった」
  「皆“こんな事で死ぬべき人間”では無かった」
  「簡単に言うな!」
  「俺は、彼等の犠牲の上に生き存(ながら)えている」
  「俺は・・如何(どう)すればいい?」
  「君に(これを)貰って欲しい」
  「・・治りましたか」
  「其の時、日本はどんな国に成っているのでしょうね」
  「“一緒に逝く”なら此の機がいい。
   私の“最期の我儘”聞いて貰えませんか?」

長谷川「・・知ってる」
   「我々“飛行機乗り”は、
    命を祖国(くに)に預けている」

井崎「あの時代“己の生き方”を貫いた
   小隊長は、誰よりも強(つえ)ぇ人だった」
  「この話を語る為に、寿命が延びたんです」
  「其処迄、命が大事ですか?」
  「小隊長の“その言葉”に、
   激しい嫌悪感を覚えました」

景浦「帰りなさい」
  「考えてもみろ。
   “臆病者”なら何故、特攻に行った?」
  「その刀・・人の血を吸ってるぞ」
  「少しは“いい面構え”になって来たようだな」
  「・・貰った!」
  「奴は俺を試したのだ」
  「あの日から、命が惜しくなった」
  「“この戦争も、遂に此処迄来たのか”
   とゾッとした」
  「特攻は“十死零生”
   ・・成功は即ち“死”を意味する」
  「奴が“彼岸に片足を乗せてる”ように見えた」
  「俺は又しても、奴を見失った。
   乱戦の中、忽然と奴は“消えた”のだ」
  「この話には“決して愉快ではない落ち”がある」
  「それは“死を覚悟した者”の眼ではなかった」
  「俺の話はこれで終わりだ」
  「“若い者”に送らせよう」
  「俺は“若い男”が好きでな」

松乃「・・嘘つき」
  「それがあの人の“運命”だったのです。
   貴男の所為(せい)ではありません」
  「・・行かないで下さい」
  「今、分かりました。
   あの人は約束を護ったんです」
  「貴男は今、此処に居ます。
   ・・あの人は約束を護ったんです」
  「“不思議な事”が、前にも1度ありました」

武田「あの人こそ“生き残るべき人”だった」
  「特攻の苦しみは“出撃した者”にしか分からない」
  「戦友(とも)を見送った時の気持ちは、
   忘れようとしても忘れられるものじゃない」

※※「こんなどうでも良い事が、総て愛おしく感じる」
  「今迄“自分が死んだ後の事”を
   考えた事が無かったんです」
  「宮部さんは還って来なかった・・私は此処に居る
  「御世話になったのは私の方なんです」
  「違うんです!」
  「そうじゃない! 違うんです!」
  「此処に来る事が、私の悦びに、
   人生の励みになって行ったんです」
  「“ハッキリと言葉に出来る”ような事ではない」
  「人生が壊れるのを恐れていた」
  「生き残った者がしなければならないのは、
   彼らの死を無駄にしない事。物語を続ける事」
  「宮部さんの話が出た事は1度もないが、
   忘れた事も1度もない
  「あの時代、1人1人にそんな物語があった」
  「この話をお前達に伝えられて良かった」
  「もっと早く、来るべきでした」

少佐「此の“不忠者”が!」

女子「そのハナシ、ちょっとついて行けませぇん」

友人「・・面倒臭ぇ奴」

米兵「ゼロだ!」
  「何で当たらない!」

宮部「では、行って来ます」
松乃「・・どうか、ご無事で」
宮部「必ず還って来ます。例え死んでも、
   生まれ変わってでも、必ず僕は戻って来ます」
松乃「・・約束ですよ」

松乃「どうしてそんなに優しくして下さるのですか?」
※※「命を救って貰ったからです」

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2013年12月19日 (木)

☆『42/世界を変えた男』☆

12月1日(日)。
ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”に出掛け、観て来たのは・・予告編を眼にして以来、その存在の“ちょっくら”気になってた『42/世界を変えた男』である。
何やら「感動保証作」っぽさげな上質のかほり漂う(?)「実録メジャーリーグもの」って趣であるが、さて・・?

因みにこの日は(決して“狙った”ワケじゃなかったが)「シネマ・ファーストディ」って事で、お安くでの鑑賞が叶ったりも(=^_^=)

これは真実の物語。

1945年、世界規模の大戦が終結し「勇気ある若き世代」が戦地から戻って来た。

大国=アメリカに於いては「民主主義の確かな証」としてベースボールに注目が集まり、翌1946年にはメジャーリーグに「16球団」「400人もの選手」が属する事となる。

しかし、彼ら選手のうち399人は「白人」だった。

この物語は、当時メジャーリーグでは“御法度”だった「黒人プレーヤー」の魁(さきがけ)となるアフリカン・アメリカンの大リーガー=ジャッキー・ロビンソンと、彼が背負う事となる背番号「42番」の辿った逆境、孤独な戦いの日々、そして栄光を描いたものである・・

「“ハリウッド謹製”野球作品にハズレなし!」と言う定説通り(そんなんあるんか?)、本作も観る者の期待を裏切らない完成度を見せつけてくれた。

正直、入口部分に於いて「出演俳優陣」と言うスペックでしか本作に斬り込んでゆけないワタシとしては「ハリソン君、出とるやんか〜」「ハリソン君、老けはったなぁ〜」程度の感想しか(取り敢えずは)出て来ないワケであるが(←情けない、、) 若手メジャー俳優をガンガン投入(起用)しなかった事により「等身大なプレーヤーたちの姿」「大きな波乱こそないが、地に足の着いた展開」なんかを活写し、より一層“巧みに表現する事”の叶った気がする。

ただ、ワタシの理解力が乏しいのかどうか分かんないが、物語のキーを握る重要人物=ブルックリン・ドジャースのGM(ジェネラル・マネージャー)ブランチ・リッキー(演:ハリソン・フォード)の「真の狙い」「ホンネ部分の人物像」がイマイチ掴み切れなかったのは悔しかった。

本人のちょろっと漏らすトコで「ワールドシリーズは、カネになるからな(=黒人選手をいち早くチームに起用する事で、より多くの黒人観客層を取り込み、チケット代を稼げる)」なんてな発言もあるんだが・・それにしては、沢山所属する選手の中で主人公=ジャッキー・ロビンソンただ1人に、必要以上に眼をかける言動が見受けられた。

尤も、物語も後半に差し掛かると「何故、彼を“無視”しなかったのか?」なる(万人の抱く)問いに対し、自身で語るシーンもあるにはあるんだが・・ちょっと「薄い」「建前的」「ウソっぽい」気もした(←おい、何処までひねくれた見方しとんねん!)

ジャッキーは他球団だけでなく、自球団のチームメイトやファンからも差別的な言動を受けてしまうワケだが、それについては「眼を覆うまでの凄惨さ」には至ってない印象があった。

「実力で押さえつけ、黙らせる」って態度で(何とか)対抗出来る範囲(の差別)の演出に過ぎなかった点に対しては「(確かに)差別は受けてたけど、跳ね返せる範囲で済んで良かったですやん」とツッコむ様な、心ない意見を観客に導き出させてしまうのかも知んない。

〜 こんなトコも 〜

・総じて「素直な物語」だった。方向的に「主人公の妄想系」に進まなくてホッとした(=^_^=)
・ハリソン君の“老け顔”はメイクだったのか? そう言や“声”も(普段と)違ってたな。全体的に、何だか“ヨドチョ〜さん(故・淀川長治氏)”みたいになってはった(⌒〜⌒ι)
・「母親を巡る」「息子を巡る」ドラマは完全に割愛されてた(×_×)
・前半、好印象を放つレオ・ドローチャー監督に比べ、中盤以降で「司令塔」となる“爺さま”ことバート監督は、余り目立った出番・活躍もなく、印象が薄かった。。
・字幕担当は松浦美奈さん。良い作品に取り組まれたものです(=^_^=)
・専属記者=ウェンデル・スミスとの“友情”が掘り下げられる事はなかった(×_×)
・「肌の色の違い」から、色々とバッシングを受けはするモノの、(野球人としての)技量的には完成され“スランプ知らず”だった主人公!
・故郷(カリフォルニア州パサデナ)への「凱旋パレード」のシーンはなかった? 錦を飾らんでエエのか?
・当時の花形選手も殆ど登場しなかった(×_×)
・「政治的な視点、(実在の)要人」が絡んで来るのかと思いきや、全くなかった。
・厳しい言い方をさせて頂くなら「総じては、キャラ造型も物語も“掘り下げ不足”だった」ように感じる。色んな方面に配慮した結果かな?
・脚本も「すこぶる上質」なのだが・・何処か「物足りない」し、さほど「泣けもしない」ってトコ、、
・レオ監督の「その後」も(終盤で)教えて欲しかった。
・本作に対抗(?)して、モーゼス・フリート・ウォーカーを主人公にした自伝的作品も製作して欲しい(・ω・)
・本人も出演した『ジャッキー・ロビンソン物語(1950)』なる自伝ムーヴィーも製作・公開されたそうである。
・「投手のボークを誘発してホームイン」なんてな芸当は、初めて観た(=^_^=)
・(2塁からの)盗塁の結果「3塁手にぶつかって倒しつつの着塁」でも構わない事を本作で知った(・ω・)
・毒舌が身上のスタンリー・チャップマン監督は、かのディマジオ選手を「マカロニ野郎」呼ばわりしたそうで。
・そんなチャップマン監督を演じたアラン・テュディックは「ちょっと若くしたマイケル・ダグラス」にも見えてしまった。

~ こんなセリフも ~

ジャッキー「(給油)ホースを抜け。他所(よそ)で入れる」
     「もしユニフォームを、背番号をくれるなら、
      ・・勇気で応えます」
     「世間に“借り”なんかないさ・・互いの愛だけだ」
     「ここは(故郷の)パサデナとは違う」
     「“何を信じるか”じゃなく“何をやるか”です
     「神に“忍耐力”を与えて貰った」
     「感謝しているが、困惑もしている。
      誰かに“依存”したくないんだ」
     「・・新しいバットを」
     「好かれなくてもいいさ。敬意なんか要らない。
      でも・・自分には負けたくない」
     「何故、俺をメジャーに?」
     「しっかり投げて来い・・打ってやる」

リッキー「カネには白色も黒色もない。ドル札の色は緑だ」
    「彼が白人なら(短気でなく)勇敢と言われるだろう」
    「“怒り”を抑えられるか?」
    「“やり返さない勇気”を持つ選手になれ」
    「優れたプレーで敵をねじ伏せろ」
    「ワールドシリーズは、カネさ」 
    「アウトになろうが構わん。悪魔のように走れ」
    「それは“自業自得の結果”だよ」
    「あるのは未来だけだ。過去はない」
    「眠りたいなら、棺桶で好きなだけ眠ればいい」
    「“うねり”の真っ只中に、君は居る」
    「奴らはいずれ罰を受ける」
    「皆のために勝て。そして世界を変えろ」
    「で・・1塁は誰が護る?」
    「“同情”なる言葉の起源は、
     ギリシア語の“苦しみ”にある」
    「“フィラデルフィア”も“兄弟愛”を
     意味するギリシア語から来ている」
    「グランドで起こした騒ぎは、グランドで収めろ
    「世の中は、昔から複雑なのさ」
    「今回は、もう“無視”したくなかった。
     君が私に、再び野球を愛させてくれたんだ」

ウェンデル「(記者からの)挑発的な質問は、冷静に捌け」
     「“真剣勝負”なのは、君だけじゃない」

ヒグビー「どうしたルーキー、打たねぇのか?」
    「素人かよ! (俺が)軸足を外したら戻れ」

リッキー「法律では禁じていない」
側近「だが、慣習がある」

監督「とんでもない奴だ」
  「彼は“1人目”でしかないぞ。
   気を抜けば、追い出されるのはお前たちだ」

レオ「勝てるなら象だってチームに入れるし、
   勝てなきゃ実の弟でもクビにします」

レイ「ベースに被さらないで」

少年「投手を混乱させたのさ」
  「まだ聞こえてる!(I can still hear!)」

主審「ここは南部だ。勝手は赦さん」

婦人「生理はいつ有ったの? きっと“おめでた”よ」

解説者「明らかに黒髪です」
   「普通はセーフ・・しかし今日は違います」

※「何処にでも“善良な人間”はいるさ」
 「あんたにひと言、言っておく。
  ・・成功を願ってる」 ←泣けた!

選手「同じチームだろ? 当然の事さ」
  「ピッツバーグにトレード・・あんまりだ」
  「皆で“背番号:42番”を着たら、
   お前との“違い”なんて分からないさ」

レイ「私に失望しない?」
ジャッキー「もう遅い・・ずっと愛してる」

レイ「世界が私達を待っているわ」
ジャッキー「もう1晩、待たせておけ

レイ「逢えなくても、あなたのそばに居るわ」
ジャッキー「俺も君の心の中に居るよ」

ジャッキー「奴らは無知なだけだ」
レイ「あなたを良く知れば、恥じ入るわね」

リッキー「選手らはどうだ?」
レオ「サビついてますが、調整出来ます」

リッキー「聖書には姦淫(の罪)についても書かれてるぞ」
レオ「聖書は“盛り沢山”なんですね」

リッキー「記者連中はもう寝ているか?」
レオ「今起きてるのは、我々だけです」

レイ「彼はこんな野次、平気よ」
ウェンデル「君は?」
レイ「・・慣れるわ

ウェンデル「何を笑ってる?」
ジャッキー「俺はてっきり“お払い箱”かと思った」
ウェンデル「妙なユーモアセンスだな」

リッキー「フロリダは芝が美しいな」
ジャッキー「刈りたての(芝の)香りが好きです」

選手「バスで寝て、勝てるのか?」
ジャッキー「少しは“お前の打率”も上がるかもな

選手「ナイスキャッチ!」
ジャッキー「君がか? 俺がか?」

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2013年12月17日 (火)

☆『ゼロ・グラヴィティ』☆

14日(土曜)。ご近所の「Qsモールあまがさき(=JR尼崎駅直結)」内にあるシネコン“MOViXあまがさき”にて鑑賞。

この日ってば“もはや生ける伝説と化したゆるキャラ(←大げさ)”こと「ふなっしー」がQsモールに光臨され、2回ものステージショーを精力的にこなされたって事もあり、恐ろしい程の数のお客(特に家族連れ)が特設ステージ周辺に集まってた! まるで「スーパーマーケットに集まるゾンビの群れ」みたいだった(←こら)

「たかが“着ぐるみ1体”如きに、ええ歳した大人がキャ〜キャ〜騒いでんじゃねぇよ!」・・とツッコみたい気持ちもなくはなかったが、、ワタシも積極的にステージ背後に回り込み、キャ〜キャ〜と心の中で騒ぎつつ、楽しんで来た次第(⌒〜⌒ι)

しかしアレだ・・ ムチャクチャ過ぎる人だかりのせいで、全くステージに近付けない! 思い返せば、今年の初め、高松市内の某商業施設で観た「アンパ※マンショー」の方が、まだしも真っ正面からステージを拝む事が出来た気がするぞ(ってか、そっちも堪能しとんかい!)

結局のトコ「ふなっしー」の背面から、それも距離を置いて眺めた程度に過ぎなかったが、いわゆる「イリュージョン(分かり易い表現を借りれば『ファスナー』とも言う)」が目視出来ただけでも「良し」としとこうか。

メキシコ出身の映像作家=アルフォンソ・キュアロンが、監督&脚本を手がけたSFサスペンス。

・・

1週間の期間をかけ、宇宙空間で行われる「特殊ミッション」に参加したライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)たち「SiS-157」のクルー(総勢5名)は、突然に飛来した無数の「爆破解体された“某国の”人工衛星の破片」の直撃にさらされる・・

クルーのうち3人はなす術もなく死亡。
残されたのは、ミッション経験の未熟なライアン博士と、彼女をサポートするベテラン宇宙飛行士=マット・コワルスキー中尉(ジョージ・クルーニー)の2人だけとなる。

シャトルは壊滅的な被害を受け、船外で作業していたライアン博士もまた「千切られたアーム部の先端」ごと、激しい勢いで宇宙空間に投げ出されてしまう・・

残された「酸素ボンベの残量」はわずか10%・・シャトルからも遠く引き離されてしまったライアン博士を、目視(確認)と(無線)交信だけで救出に向かうコワルスキー中尉だったが・・

この年末に公開される作品群の中でも、最も期待値を高めてた1作だったワケだが・・ 「その期待を上回る素晴らしい出来」であり、久しぶりに「ヒャッハ〜! やっぱり劇場鑑賞ってエエなぁ〜!!」とすっかりノックアウトされてしまった(⌒〜⌒ι)
って事で、今年鑑賞したムーヴィーの中でも、かなりランクの上位に喰い込んで来ると思う。って言うか、早くも「ソフト化」を渇望し始めてすらいたり(=^_^=)

「上映時間:(たったの)91分」「主要な登場人物:(たったの)2名」「エイリアン:(まったく)登場せず」・・と言う「ないない尽くし」「制約ありまくり」な物語設定の中、果たして何処までのドラマを見せてくれるってんだ?? と疑ってもしまったワタシだが、決して「密室劇」に落ち着いてしまうワケでなく「妄想劇」に着地してしまうワケでなく、程よい緩急のリズムを持ち、緊迫感を終始維持してくれてた。

機会があれば“iMAXシアター”で是非、鑑賞してみたいトコロ! サンドラ姐さんも、クルーニー兄さんも「ベテランとしての貫禄」を久々に地球全体に(=^_^=) 知らしめてくれたものと思う。

素晴らしい作品との出逢いに感謝!!

〜 こんなトコも 〜

・エンディングの思い切りの良さにも好感! 「ではぼちぼちここらで」ってトコでスパン!と終わる感じ。
・ジョージ・クルーニーと言う俳優の“置き方”の妙。特に「中盤」・・ ちょっと驚かされる(⌒〜⌒ι) 『エグゼクティヴ・デシジョン(1996)』のトラヴィス大佐を思い出したりも、、
・ホンマに「椅子の下」からウォッカの瓶が見つかったら面白かったのに。
・極限にまで「登場人物」「状況」を絞る(遮断する)事で「観客に(不足する要素を)補わせる」演出は凄い!
・『メメント(2000)』や『バンテージ・ポイント(2008)』を観た時のような「まだまだ“素晴らしい物語の描きよう”はあるんや!」ってワクワク感・多幸感に包まれますわ。
・「N※SAの技術力にかなりな不安を覚えさせる内容」なので、協力が得られなかったんやろか?
・原題「グラヴィティ(Gravity)」とは、地球に帰ろうとする主人公の心境の変化を「(地球の)重力に引っ張られる」事に引っ掛けてのネーミングだったんやろかね?
・久しぶりにソダーバーグ監督の『ソラリス(2002)』が観たくなったい。
・やっぱり“宇宙モノ”では、主人公=女性キャラの方が(圧倒的に)強い!
・「2名だけの出演」でも良作は造り上げられる、と知る!
・終盤、泳ぐカエルを観て『マグノリア(1999)』を思い出した(⌒〜⌒ι)
・「近いハズなのに遠い」・・って事実を絶妙に表現してる、地球からの電波(交信)・・
・登場・活躍するのがヒロインではあるも、充分に「オットコ前」な物語。いわゆる“野郎祭り系作品”たる『U-571(2000)』『ハート・ロッカー(2008)』『遊星からの物体X(1982)』などに決して引けを取ってない! きっとジェームズ・キャメロンやキャスリン・ビグローもお好みの「ノリ」のハズ!
・上空わずか600キロで“宇宙空間”と言う、大気の薄さに改めて気付かされ、驚かされる!(東京〜大阪間で約550キロ・・地球全体で言えば・・余りにもの薄さでしょう!)
・「肌の触れ合い」を一切描く事なく、ここまでの「プラトニックな愛情」を表現出来るのはなかなか。そして「宇宙を舞台に選べば、そんな設定が“ごく自然に”実現出来る事」に気付いたトコが凄い!
・無線が途切れる瞬間の悲しさ、淋しさ、恐怖感がなかなか!
・いい意味で『アポロ13(1995)』を再構築し、シェイプアップしてた印象も。
・宇宙空間で、バイザーに強い衝撃を受けると・・顔面が割れ、反対側まで穴がポッカリ開いちゃうんですね、、(×_×)
・ハッチを開ける際、必要以上の勢いで外側に開くのが恐怖だった・・ 油断してたら、宇宙空間に弾みをつけて放り出されます(×_×)
・iSSに乗り込んだ直後、宇宙服を脱ぎ棄てるサンドラ姐さんには『バーバレラ(1968)』のオープニングシーンを彷彿とさせられた(=^_^=)
・「ショートした火花」「涙」「血液」なども例外なく丸くなり漂う・・それこそが無重力空間。
・ソユーズ内で“調達”した宇宙服には「POCCNA」「L.DEMIDOV」と書かれていた。ロシアの宇宙飛行士のんやろね。
・大気圏突入後のカプセルってば、地上3mにまで降下しないと「ジェット噴射」が作動しないらしい。ギリギリじゃん!
・ボンベ1本を担いで宇宙空間に飛び出すサンドラ姐さんがカッコ良かった! まるでピッケルを両手に、断崖にジャンプする『ヴァーティカル・リミット(2000)』のクリス・オドネル君のようだ(⌒〜⌒ι)
・着水直後から始まる「溺水の恐怖」もハンパなかった(×_×)
・本作に限っては「C国製の宇宙設備」に欠陥が見受けられず幸いだった・・
・「一見、ヒットしなさそうなスペック」なのに、めちゃくちゃ面白いトコは、ドラマ『半※直樹』にも似とる気がする。
・字幕担当は松浦美奈さん。“ええ仕事”したはるわ〜。

〜 こんなセリフも 〜

ストーン「このミッションはイヤな予感が・・」
    「(無重力下で)吐かずにいるのは難しいわ」
    「いいえ(Negative.)」
    「“乾燥機の中のチワワ”みたいな気分」
    「研究所では“物は落下する”から」
    「私の瞳は茶色だけど?」
    「12時の位置にシャトルが、
     7時の位置にiSSが見えるわ」
    「誰か・・誰でも・・聞こえますか?」
    「誰か・・応答願います」
    「ムカつくわ(Damn it.)」
    「猛烈な恐怖だわ・・こんな所で漂流なんて」
    「この時刻は・・ラジオを聴いてるわ。
     “喋らない番組”なら何でも。
     そして・・ただ、運転してる」
    「目覚めて働き、そして運転するの。
     ・・それが、私の1日」
    「必ず掴むわ!」
    「あなたを掴んでいたのに・・
    「聞こえる?(Do you copy?)」
    「ケープカナベラルから1週間、
     絶えず喋り続けてたくせに」
    「“マルディグラの話”の続きを聞かせて」
    「仕方ないわね(Great.)」
    「あと4分も待てない」
    「残り7分で逃げないと」
    「“晴れ時々衛星の破片”ってとこね」
    「宇宙なんて大嫌い!(I hate space.)」
    「ふざけんな!(You gotta be kidding me!)」
    「私の名は“メーデー”じゃない」
    「私は今日、死ぬのよ・・
     妙な気分ね・・今日、死ぬって」
    「誰も悲しまないし、誰も祈ってくれない」
    「祈り方も、誰にも教わらなかった」
    「もうじき娘に逢える」
    「ウォッカは何処に隠したの?」
    「着陸は発射と同じ」
    「“ママが赤い靴を見付けた”と伝えてあげて」
    「“サラはママの天使”と伝えて」
    「“心から愛している”と伝えてくれるわね?」
    「もう逃げない・・地球に還る」
    「これは違う・・中国語分からない。
     ・・これで良さそう」
    「ハナシなんてどうでもいい(Never mind stories.)」
    「結果は2ツしかない・・そのどちらに
     なろうと、誰のせいでもない。
     結果がどうなろうと、これは“最高の旅”よ」
    「・・有難う」

マット「俺はマカレナを踊った事はないが」
   「“最後の遊泳”を楽しめ」
   「心配なら“地上の連中”にさせときゃいいさ」
   「彼奴はあれで“ハーバード卒”だ」
   「最高の景色だ・・素晴らしい」
   「ダメだ。船内に戻れ。これは命令だ」
   「じき交信が途絶えるぞ。
    ・・フェイスブックもダウンか」
   「やるぞ、シャリフ」
   「じき視界から消えるぞ・・見失った」
   「太陽と地球から位置を教えろ」
   「呼吸が速過ぎる」
   「この俺がハンサムで驚いたろうが、
    俺を見つめるのは止めて、何か考えろ」
   「一緒に行くぞ(You go,I go.)」
   「ソユーズへ向かう・・ちょっと遠いが」
   「いいね?(Agree?)」
   「日の出が美しいだろ?
    観られなくなると思うと寂しい」
   「誰かが空を見上げ、君を想ってる?」
   「服の中にも酸素が残ってる。ビールではなく、
    ワインのように、ちびちび(酸素を)吸え」
   「何でもいい! しがみつけ!」
   「無事に帰還しろよ」
   「墜落も訓練の一環さ
   「“諦める事”も学べ
   「“必ず生還する”と言え
   「・・俺に惚れてたろ?」
   「俺の瞳は茶色なんだがな」
   「13時間と11分・・ソロフィエフの記録を破ったぞ」
   「独りだと冷静になれる
   「必ず、何か方法がある
   「もし“戻る”つもりなら、もう“逃げる”のは止せ」

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2013年12月 7日 (土)

☆ポール・ウォーカー氏(1973-2013)を偲ぶ☆

先月11月30日、俳優のポール・ウォーカー氏が交通事故で急逝したと言うニュースをネットで知った。

事故の詳細(特に原因)が「未だ良く分からないまま」のワタシではあるが・・事故直後の車両の損傷状況や、乗ってはったクルマ(赤のポルシェ・カレラGT)のスペックからするに「かなりな速度超過があったんではないか」と想像するのだが・・

・・

改めて、同氏の出演作を振り返ると(ウィキ参照)

『カラー・オヴ・ハート(1998)』
『ブロークダウン・パレス(1999)』
『ロード・キラー(2001)』 ・・ 主演!
『タイムライン(2003)』 ・・ 主演!
『イントゥ・ザ・ブルー(2005)』 ・・ 主演!
『父親たちの星条旗(2006)』 ・・ 主役級

と、なかなかに「華々しく順調なキャリア」を重ねてはった事に気付かされた。また、

『シーズ・オール・ザット(1999)』
『NOEL/ノエル(2004)』
『南極物語(2006)』 ・・ 主演!
『ワイルド・バレット(2006)』 ・・ 主演!
『ボビーZ(2007)』 ・・ 主演!
『テイカーズ(2010)』 ・・ 主役級

など、沢山の作品も「未見」であった事に気付かされた次第。機会があればこれらも是非観てみたい。そして、

『アワーズ(Hours)』

と言う新作も、撮影自体は完了しているようなので、公開を待ってみたいトコロだ。

・・

世間的には『ワイルド・スピード』シリーズ(2001-13)の出演ばかりの「認知」されてる同氏だが、ワタシ自身は「立ち位置としても、キャラ造型としても“ヴィン・ディーゼルの上”に出る事はないだろうし・・“主演”と言うにはどうにも弱いなぁ」と常々感じて来たワケで「良くも悪くも、ワイスピから“離れてみる”事も大事なんかも知れないな」と思ってしまったモノである。
例えばマット・デイモンに『オーシャンズ』シリーズからの“卒業”を望んでいた「あの頃」のような・・

同じく“ポルシェ・オーナー”だったジェームズ・ディーン(愛車:ポルシェ550/1500RS)の事故(1955.9.30)と比べるに、悔やまれるのは「運転ではなく、同乗していた」事だろうか。

『アワーズ』がどのような作品なのかは分からないが、彼の“遺作”としてだけでなく、作品として、主演俳優として「真っ当に評価」されて欲しいと思う。

年下の俳優さんが「人生をやり切る」前に亡くなってしまうのは、本当に悲しい。ご冥福をお祈りします。

※ネットによれば『アワーズ』ってば「サスペンス/スリラー系」の作品だそうだ。 ・・大丈夫なのか??

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☆『2ガンズ』☆

さる11月23日(土曜)の夜。

ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で観たのは・・デンゼル・ワシントン+マーク・ウォールバーグのタッグを主演に迎えたドンパチ系の爽快(?)娯楽作(?)『2ガンズ』だった。

DEA(麻薬取締局)に属する潜入捜査官(?)ボビー・トレンチ(デンゼル)は、メヒコ(=メキシコ)に於いて巨大組織を牛耳る“麻薬王”=パピ・グレコが地方銀行=トレス・クルーシスの貸金庫内に隠し持つ300万ドルの資産の押収を計画する。

ボビーが相棒に迎えたのは、銃器を扱わせたらピカイチの青年=マイケル・スティグマン(マーク)だったが、彼もまた“とある計画”に沿って動いていた1人だった。

2人が銀行からまんまと奪い取った金は、300万ドル・・どころではなく「4300万ドル」と言う途方もない総額だったが・・ とある“裏切り”のため、米国海軍情報局によってすぐに「横取り」されてしまう。

海軍の情報将校=クインス少佐(ジェームズ・マースデン)を追う2人だが、そんな彼らにマフィアの報復の手が迫る。

そして更に、一連の事件の“真相”に深く関わるCIAの主任工作員=アール(ビル・パクストン)も動き始めたのだった・・

「DEA」vs「海軍」vs「CIA」vs「マフィア」と言う“4ツ巴の乱戦”がどのように勃発し、どう転がって行くのかが、本作最大の“楽しみ”なワケだが、、期待したほどにはクレバーな脚本でもなく、多少のガッカリ感に襲われてしまったワタシ(⌒~⌒ι) まぁでも、複雑そうなハナシを極限まで分かり易く、軽薄に、かつ短く(=上映時間:109分)描き切った“勢い”は評価したげたいトコ。

デンゼル&マークの2人の軽妙なやり取りや、何処かで「背中を向けたら、容赦なく撃って来るかもな、こいつは」と互いを信用してない感じの絶妙な緊迫感が面白く「イマドキの“変化球”なバディ・ムーヴィー」としても楽しめる。

スティグの拳銃さばきがやたら巧く、そんな血気盛んな彼を紳士的かつ冷静にあしらうボビー・・と言う2人の姿には、どうにも『明日に向って撃て!(1969)』に於けるブッチ・キャシディ&サンダンス・キッドのキャラ造型を「狙ってる」かのような雰囲気も漂ってたように。その一方「美味いドーナツを喰わせてくれるダイナー」などでの2人のやり取りには『パルプ・フィクション(1994)・・ヴィンセント&ジュールス』とか『フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996)・・ゲッコー兄弟』を連想させる“っぽさ”が漂ってたり。

主要キャラの中で、最後に“参戦”するカタチのキャラ=アール役の“ビルパク”ことビルパク(←そのまんまや!)は「悪党オーラ」を撒き散らしつつ、インパクト充分な演技をしてくれはった。『トレスパス(1992)』の頃とか『ツイスター(1996)』での“過激先生”とか、以前はもの凄くヤング&クリーンな印象があったのに、何処でどうなって、こうなっちゃったんだろ(⌒~⌒ι) 記憶を辿るに・・きっと『ヴァーティカル・リミット(2000)』辺りから「悪党顔化」が加速して来たんじゃなかろうか?

だんだん“ガイ・ピアースの後継者”としての貫禄をも備えて来たマースデン氏や、おっぱい丸見せで「え? こんな作品(←失礼極まりない)でそこまでやってくれるっての?」と、ちょいと驚かされたポーラ・パットン嬢(どうやらウィル・パットンの娘さんではなさそう)など、脇を固める俳優陣にもそこそこ“華”のあったのは良かった! 一方で残念なのは「どのキャラに関しても、造型が浅い」ってトコやろか。

本心の掴めぬままに殺されちゃうしとがいたり、恐ろしい組織の「その恐ろしさ」がイマイチ伝わり切って来なかったり・・ 削る演出は削っても良いから、もう少し「人物」に酔わせて欲しかった作品である。

~ こんなトコも ~

・ポーラ姐さんとデンゼルおじさんは『デジャ・ヴ(2006)』でも共演しとったんやね!
・『ユージュアル・サスペクツ(1995)』『オーシャンズ11(2001)』『デスペラード(1995)』などを参考に「恐ろしいキャラの真の恐ろしさを、雄弁に語ってくれる・・過去のエピソード映像」ってのを、色々と効果的に挿入して欲しかった。
・海軍基地への強引な侵入、メキシコへの密入国・・とか、ムチャクチャな行動を「勢いのまま」に描き切ってくれてた(⌒~⌒ι)
・考えたら、どのキャラについても「組織の末端に過ぎず、容赦なく上層部に切り棄てられる存在」に過ぎなかったのが悲しい。。
・ますます「失墜ぶり」の止まらないC※A、、そろそろ自らの監修した「ウチはちゃんとやってますよ!」的な“アピール型スパイアクション作”なんかをぶちかまさないとアカンのでは、、(⌒~⌒ι)
・正直、スッキリし・・ない幕切れ。これが“アメリカン・ニューシネマ時代”の脚本なら、ラストはボリビア辺りで軍隊に包囲され、射殺されてたかも・・な、お2人。
・『ザ・シューター/極大射程(2006)』的に射撃の達者過ぎるマークが凄かった!
・「4ツ巴(よつどもえ)」の勢いはあるも、、総ての側のキャラが「末端、下っ端」な立場で、例えば『ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)(←3ツ巴)』と比べると、明らかに脚本の質が堕ちる(×_×)
・これまた『レオン(1994)』の頃から、更に堕落してたD※A。。
・何故だか、決して相手の眉間を撃ち「止めを刺さない」しとたちが多かった。『コラテラル(2004)』の殺し屋=ヴィンセント(演:トム・クルーズ)なら「甘過ぎる」とバッサリ斬り棄てそう。
・海軍、マフィア以外には、殆ど“組織力”が感じられなかった。警察(警官)も殆ど登場しなかったんでは??
・もっと周囲にザコを集結させておいてから、タイミング良くクルマを吹っ飛ばせば良いのに。
・「性的にも堕落ちまったおっさん」を演じさせたらピカイチにハマるのが、近年のデンゼルさん(=^_^=) そう言う意味では『フライト(2012)』路線やね。
・デビーの心理は「かなり複雑」だった・・ オトコには分からん(×_×)
・「メキシコ国境突破」「海軍基地侵入」なんかに比べたら、正面からマフィアを壊滅させる方が「よほどラク」だったんでは?(ショボそうな組織だったし)
・“ポスト・ガイピア”を認定したげたいマースデン君(=^_^=)
・何処か“ホアキン似”な町医者(獣医?)は、皆に脅され「踏んだり蹴ったり」だった、、
・「将校の軍服姿」だけで、良くぞあの「混乱した空軍基地」をあっさりと抜け出られたもんだな。
・「ダイナー内でダラダラ喋る」シーンは、狙ったような“タランティーノ・テイスト”だった。
・本作でメガホンを執ったのは、アイスランド出身のバルタサール・コルマクール監督(←色んな“読み方”があるみたい)。全く知らないしとだが『ザ・ディープ(2012)』『ハード・ラッシュ(2012)』などの過去作品に興味が湧いて来た。
・ポーラ・パットンも「バッグ入り」になるんじゃないかとハラハラした、、 それだと『セヴン(1995)』じゃんか(⌒~⌒ι)
・「ハーヴィー」と言う男性名は「響きが良い」と言う事らしい。(例えば)地方検事の名前とかにも「お似合い」なんかいな?
・「メキシコ国境~コーパス海軍基地」の距離感が(さっぱり)掴めなかった。「めちゃめちゃ遠そう」に思われるんだが、、
・メキシコ国境には、妙なバギーに乗った「自警団」が徘徊してるようだ。でも「2人ペア」だし「大して銃武装してない」から何とでもなりそう(=^_^=)
・麻酔薬として用いられる「ケタミン」って、日本では“麻薬”に指定されてるんやね。。

~ こんなセリフも ~

ボビー「あのさ(Listen.)」
   「貸金庫を利用したいんだが」
   「契約で5%オフ? トースターのプレゼントじゃなく?」
   「“ユルくて静かな銀行”だな」
   「ここも賑やかになるな」
   「奴は“骨”をやったらついて来たまでさ」
   「仁義より“生き延びる”のが第一だ」
   「やつは君にウィンクを?」
   「“手段は選ばず”だ」
   「選択権は無い方がいい。
    後で責任を問われない」
   「大丈夫か? なら立て!」
   「失礼(Excuse us.)」
   「あんた、銀行家?」
   「そのヨーグルトはやるから行け」
   「巻き込んで済まない」
   「“撃つ”以外にお前が何をした?」
   「総てが済んだら・・撃つぞ」
   「誰が“4300万ドル”と言った?」

スティグ“マギーが4回も注文に来たぜ”
    「パンケーキが苦手? 反米主義か?」
    「彼女、失業するんだぜ?」
    「『ドーナツの名店前では強盗禁止』って
     言葉、聞いた事ないか?」
    「英語で言え!」
    「掘り出してちゃんと喰えよ」
    「俺を騙してねぇか?」
    「俺のウィンクを真似すんな」
    「ちょっとな(Easy.)」
    「ここは“穏便に”行こうぜ」
    「“驚いたフリ”がヘタですね、少佐」
    「祈れ」
    「ライフルは“Kマート”の特売品でね」
    「“昨日の味方、今日は刺客”さ」
    「あんた、アインシュタインに似てるな。
     オツムの出来は別だが」
    「“こんな状況”で隠すかよ」
    「尽くす相手は軍じゃない。
     どんな時でも戦友だ」
    「言っとくが、彼は“嘘つき”だぜ」
    「俺にだって“立案能力”はある」
    「俺は“名手”だぜ・・ほらな」
    「あのアホみたいなサングラス・・CIAだな」
    「俺だって“半分”倒したろ?」

パピ「そりゃ、誰だって小金をくすねるもんさ。
   だが“それが赦される”とは限らない」
  「自由経済だよ。自由世界じゃない」
  「“知る限り”を話せ」

デビー「愛したかったわ」

ジェサップ「危なっかしいな・・長く“外”に居過ぎたか?」

少佐「取りこぼすなよ」

アール「“潔白な者”なんて居ないさ」
   「ヒマそうだな、諸君」
   「そのサングラス、マヌケだな」
   「“お前の意見”など要らん」
   「火災を“偶然だ”と疑わないのは、
    良く調べないからだ」
   「安らかにな」
   「ボスを哀れに思うか? ・・同感だ」

少将「壊死した腕は切断するしかないのだ。
   小指だけを生かす事は出来ん」

マギー「何人?」
スティグ「2人だ」

ボビー「座ってなきゃ、席を失っても仕方ないよな」
手下「アタマもな」

ボビー「“63年型”のフォード・インパラは手に入るか?」
手下「“64年型”なら何とか」

ボビー「これじゃ、俺たちのアタマも“バッグ入り”だぞ」
スティグ「2ツは入らねぇだろ?」

ボビー「愛してるか?」
デビー「愛したかった」

スティグ「いいシャツだな」
※「“JCペニー”で買った」

アール「“その気”になったかね?」
ホビー「かなりな」

スティグ「今は俺の方が“優位”だ」
ボビー「お前も“ウィンクしてた頃”は可愛かったがな」

ボビー「今回は“ウインクなし”か?」
スティグ「俺だって、相手は選ぶさ」

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