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2013年11月24日 (日)

☆『スティーヴ・ジョブズ』☆

さる9日(土曜)。
風邪気味でちょいとフラフラになりつつも・・クルマで「阪急西宮ガーデンズ」へと向かい、シネコン“TOHOシネマズ”で鑑賞したのは・・前々から関心の高まってた、我が(←何が“我が”だよ!)「アップル(Apple)」の創業者でもあるスティーヴ・ジョブズ氏(1955-2011)の半生を描いた自伝的ドラマ、その(作品)名もズバリ『スティーヴ・ジョブズ』だった。

2001年、アップル・タウン・ホール・ミーティング。
CEO就任を“正式に”受諾した翌年、聴衆を前にし、スティーヴ・ジョブズ(アシュトン・カッチャー)の弁舌は冴え渡っていた。
アイマック(iMac:エントリー向けオール・イン・ワン・デスクトップPC)とパワーブック(PowerBook:ノートPC)の販売総数が300万台に達した報告に続き、彼が取り出したのは、ポケットに収まるサイズの携帯型デジタル音楽プレーヤー『アイポッド(iPod)』だった。
そして、彼の予想通り、この日のプレゼンテーションも成功裏に終わる。

「開発好き」を自認するその男=ジョブズの資質は、青年時代に早くも“開花”しようとしていた。
1974年、オレゴン州・リード大学。
大学に籍を置いたのはわずか半年間だったが、中退後もキャンパスに居座り「カリグラフィー(西洋書道)」など“興味ある講義”のみをただで聴講し過ごしたジョブズ。

1974年、ビデオゲーム会社「アタリ(ATARI)」に就職。尊大なその言動により、社内に数々の反発を招く。

1976年、「アタリ」で学んだ経験を生かし、仲間たちと「アップル・コンピュータ」を起業。
父母(養父母)のガレージで開発・製作したコンピュータ(パソコン)を「アップル1(Apple I)」と名付け、販売を開始する・・

1977年、その後継機種「アップル2(Apple II)」の販売実績により、世間に広く認知される存在となってゆく「アップル」だが、その一方でジョブズの“独裁的な運営方針”が、次第に経営陣の反発を招くようになる。

自らが招き入れたブレーンであるCEO=ジョン・スカリー(マシュー・モデイン)、盟友=マーク・マークラ(ダーモット・マルロニー)らの手で、遂にアップルを追放される結果となったジョブズ・・

彼はその逆境から、如何にして立ち上がるのだろうか・・??

自身が1990年代後半以来の“マックユーザー(それも、ややヘビー寄り)”と言う事もあり、スティーヴ・ジョブズ氏の「追放事件と復帰劇」「ワンマン主義の功罪」等にまつわる伝聞を数多く拾って来たワタシではあるが・・正直、本作の脚本については「まだまだクリーン過ぎるし、内幕に踏み込んでまでは描けて(描いて?)ないなぁ」と感じた次第(・ω・)

彼の「家族に対する考え」が大きく変わるきっかけも良く伝わって来なかったし、盟友らに対する“ホンネ”の部分も、意欲的に描写されていた感はなかった。

「不器用で孤独で、思想的には“ナルシスト”かつ“アスリート”だったんやろなぁ」と勝手に「そのしと」の評価を固めてもしまうワタシだが「太く短く」と言う表現を借りるなら、この上なく幸せな人生だったように思える。

引き際の見事さによって、死して早くも“伝説”と化した男の、この物語を眼の当たりにした時・・生涯のライバルとも言える“あの男(=決して名前を呼んではいけない、マ※クロソ※ト社の会長であるあのしと)”は果たして悔しがるのだろうか?

〜 こんなトコも 〜

・ワタシの1番知りたかった「ピクサー・アニメーション・スタジオ」や「NeXT」設立に関するエピソードは、殆ど取り上げられてなかった(×_×) ←そこ、彼の人生にとって「かなり重要な部分」だと思うんですけど!
・「ヒッピー・ムーヴメント」を体現してたような、青年時代のジョブズだが・・思想的には(それと相反するようにも思える)最先端の技術分野にかなり渇望&固執していたようである。
・ウィキ情報では「ビートルズ以上にボブ・ディランを好んでいた」なる既述は(特に)見当たらなかったが・・実のトコはどうなんやろ?
・大学の講義をただで聴講してたと言うジョブズ。何だか、井上ひさしの小説『ドン松五郎の生活』に登場する、大学の教室の窓辺で「ただ聴講」して、やたらと賢くなって行った犬キャラのエピソードを思い出した(=^_^=)
・基盤上の回路に部品を「半田(ハンダ)付け」する際「傾けず(水平に)取付け、見映えを美しくしろ」と命じてたシーンが印象深い。「通常は人の眼に触れない」ハズの部分にまでこだわるセンスが、良くも悪くも「彼らしい」んだろう。
・シリコンバレーで結成された団体「ホームブリュー・コンピュータ・クラブ」に興味津々。もの凄い面々が集ってたんやろね。
・現CEOであるティム・クック氏は全く劇中に登場せず、、(いつか制作されるであろう?)彼自身の「自伝的作品」の登場を待つしかないのか(⌒〜⌒ι)
・余りにも有名な1984年制作のマッキントッシュのTVCM・・ その監督を担当したのはリドリー・スコットなのだが、その辺りには全く触れられてなかった(×_×)
・ジョブズと親友=スティーヴ・ウォズニアック(愛称:ウォズ)の関係を眺めてると「もの凄い描画力を持ちつつもマイナーな漫画家」と「彼とタッグを組み、描かせた意欲作を世間に知らしめる事に成功した、したたかな原作者」みたいな図を連想させられる。
・マイナーながらも野心的・独創的な存在ゆえの「強み」「自負」・・そう言ったものを、かつてのアップル自身もユーザーも「確かに」持っていたように思う。
・IBM、マイクロソフト・・と常に“強大な仮想敵”を設定していたアップル。
・アルテア8800、アラン・ケイ(not安蘭けい)、原田泳幸氏との関わりも描いて欲しかった。
・「ラヴコールを贈り、ヘッドハンティングし、招き入れた者の手によって、自らが追放される悲しみ」を味わいながら、良くぞ立ち上がれたものと感心する。
・自分を裏切った相手に対し「やられたらやり返す・・倍返しだ!」の“半沢哲学”を当時にしてキッチリ実践してた「先見性」にも恐れ入る・・(⌒〜⌒ι)
・ジョナサン・アイブ氏に初めて出逢った時、ジョブズは“或いは”ウォズに初めて出逢った時と同じ様な「驚嘆と畏怖」を覚えたのかも知れない・・??
・晩年のジョブズのご尊顔は、余り画面に映し出されなかった。確かにカッちゃん(=アシュトン・カッチャー)の“老けメイク”では、ご本人と「ちっとも似てない」気もする。。
・アッブルを離れたジョブズが農作業に勤しむシーンがあったが・・詳しくないしとはNeXT社の事を「野菜を生産・出荷してる企業」だと勘違いするんじゃなかろうか?
・(某社製品の)CDウォークマンで音楽を聴いてたジョブズが「音飛び」に腹を立て、ゴミ箱に棄てるシーンも印象深い。「物理的に再生している限り(=デジタルに置換えない限り)“音飛び”問題からは逃れようがない」と閃いた“瞬間”やろか。
・リード大学の教授役でジェームズ・ウッズが出演してはった。『ホワイトハウス・ダウン』を観た時の彼を思い出し、妙に「構えて」観てしまった(=^_^=)

・アップルから贈呈された「20周年記念マッキントッシュ(Twentieth Anniversary Macintosh、Spartacus)」を気に入らず、即座に「窓から投げ棄てた」と言うエピソードも盛り込んで欲しかった。

〜 こんなセリフも 〜

ジョブズ「“素晴らしいもの”を見せよう・・未だこの世界では
     “誰も観た事のないもの”を」
    「コンセプトは『ハートのためのツール』だ」
    「誰かのハートに触れる事が出来たら・・可能性は無限大となる」
    「起きてるかだって? 勿論、起きてるさ」
    「親のカネを使ってまで、学位なんか欲しくない」
    「“赤子を棄てる親”がいるなんてね」
    「カラー(画面)が欲しい。改良しろ」
    「ここの奴らは何も分かってない」
    「(俺に)ここにいて欲しいか? なら変わらなきゃ」
    「自由に動けないとダメなんだ・・分かるか?」
    「HP(ヒュ※レット・パッカ※ド)なんか馬鹿だ」
    「ビートルズ(の曲)も悪くないが、ディランとは違う」
    「後で変えたっていい。今は“アップル(の社名)”で行こう」
    「商売は“勘”こそが大事では?」
    「シンメトリーで(部品を)取付けてくれ」
    「次は“一体型(All in one)”だ」
    「どいつもこいつも! ブリトー喰って死ねばいい」
    「仕事なんだ。自分で動け」
    「お前の仕事は“不要”に思えるぞ」
    「お前らみたいに遊んでろと?」
    「ディランもピカソも“失敗の危険”を恐れなかった」
    「IBMの猿真似なんかするな」
    「時間をかけてでも“良いもの”を造れ
    「熱意を分かち合えないなら、ここから出て行け。
     ・・そんな人間は要らない」
    「何故、まだここにいる?」
    「ビジョンを無視するプログラマーは要らない」
    「2度と“フォントのないワープロ”を開発するようなマネはするな」
    「奴らは大局を観ていない」
    「68000を使おう」
    「(君は)今からマックチームだ」
    「君は優秀か? 創造的か? じゃ、マックチームへ」
    「アップル2eは順調だろうけど、退屈だよな?
     ようこそマックチームへ」
    「熱心に取り組めば、忍耐力が得られる」
    「改善ではなく別のアプローチを考えろ
    「すごい・・いや、違うな・・“桁違い”だ」
    「ソーダを幾ら売りさばいても、いつか忘れ去られるぞ」
    「(コンピュータじゃなく)コンピュータで出来る事を売り込みたい
     ・・いわばこのマシンは“心のツール”だ」
    「僕と世界を変えないか?」
    「このまま一生、砂糖水を売るのか?」
    「ビッグブル(IBM)に対抗出来るのは、世界で我々だけだ」
    「値下げはIBMのする事だ」
    「あんた(ほどの人物)が言葉を失うとはな」
    「明らかに盗作だ! ゲ※ツに電話しろ!」
    「創造力のない泥棒め! 盗んだな!」
    「お前を雇ったのは間違いだった」
    「人間ってあんなに眠れるものなのか?」
    「“タイタニック”に乗る気などないね」
    「今やっている事は忘れろ。新しいものをデザインしろ。
     使えるもの、こだわりのあるものを創造しろ
    「馴染みの光景だな」
    「失ったんじゃない。奪われたんだ」
    「スピーカーを(筐体に)内蔵させてみろ」
    「許可なんて必要ない」
    「マ※クロソフトになろうとするな!」
    「もうこの会社は“クソ”を造らない」
    「つまり、再びアップルを“クール”にする」
    「もっと人生は広がる。君は人生を変えられる。人生を楽しめ」

ウォズ「回路が多過ぎる」
   「“好きな事”をやって楽しみたかった」
   「お前は変わっちまった・・成長したんだ・・いや、違うな」

マーク「このまま進み続けたら、君を護れなくなる」
   「君自身が、この会社の最大の敵なのだ」
   「犠牲も必要だったんだ」

導師の言葉「刻(とき)を浪費するな」
     「シンプルに生きれば、
      人生が単純で幸せな事に驚くだろう」     

ジョナサン「まだ“アップルが象徴するもの”を信じてる者が
      いるんです・・あなたをね」

ダニエル「デザインを専攻しろよ」
ジョブズ「デザインを仕事にする気はない。才能がないからね」

ウォズ「スピードを落とせ!」
ジョブズ「早く着けば、早く話せる」
ウォズ「僕は、生きて着きたい」

ジョブズ「我々にどんな投資を?」
テレル「ただ“興味がある”と言っただけさ」

テレル「良品か?」
ジョブズ「勿論さ」

重役「子供を駄菓子屋に野放しには出来んぞ」
マーク「だが、ここは“彼の駄菓子屋”だ

マーク「私が案内しよう」
ジョブズ「1人で観て回る、ここから先はいい」

社員たち「(アップルに)お帰りなさい」
ジョブズ「戻ってないさ・・“まだ”ね」

追記1:因みに、かつてのアップル製品の印象・評価は(ワタシ的にも、世間的にも)「やたらと高額」「壊れ易い」「ソフト(特にゲーム)が少ない」「だけど意匠が良く、オシャレ」ってな具合である。
追記2:ワタシ自身の、これまでに所有して来たアップルPCは、デスクトップ(オール・イン・ワン)型の「パフォーマ588」を筆頭に「パワーブックG3(12インチ)」「パワーブック2400c(2台)」「アイブックG4(12インチ)」「パワーブックG4(15インチ)」「マックブック・エア(13インチ、11インチ)」・・と、全部で8台。 ・・結局、かれこれ100万円以上を注ぎ込んで来た気がする、、(⌒〜⌒ι)

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コメント

TiM3さんはマックユーザーだったのですね。
となると本作の表面的な部分だけなぞってる作りには消化不良じゃなかったですか^^;

ワタシなんかジョブズ氏はアップルの広報担当員と思ってたくらい無知でしたよ^^;
少なくともこの映画で創立者という偉い人物と知っただけでもかなりの収穫でした(笑)

投稿: ituka | 2013年11月25日 (月) 21時33分

itukaさん、ばんはです。

我ながら、改めて「ものすごい時間に記事をアップしてやがるなぁ」と呆れ直してしまいました(=^_^=)

>TiM3さんはマックユーザーだったのですね。

そうなんですよ。仕事では、仕方なくウィン・・を使ってるのですが、つまらなくて苦痛なぐらいです(=^_^=) まぁ、マックを使うと、きっと遊んでしまって仕事にならなくなるかと思われますが。。

>となると本作の表面的な部分だけなぞってる作りには消化不良
>じゃなかったですか^^;

まぁこんなもんかなぁ・・と言う感じでした。
しかし(初代)iMacをリリースする辺りのエピソードぐらいは、もっと丁寧に描いて欲しかったですね(誰にとっても(観てて)盛り上がる部分でしょうし)。
畑仕事とかはどうでもいいから(=^_^=)

>ワタシなんかジョブズ氏はアップルの広報担当員と思ってたくらい
>無知でしたよ^^;
>少なくともこの映画で創立者という偉い人物と知っただけでも
>かなりの収穫でした(笑)

まぁ、アップル史上最大最高の「歩く広告塔」だった事実は否めませんよね(=^_^=)

それにしても「CPUにIntelを採用する」「それまでのMac OSを刷新する(Mac OS X化)」と言う2点に関し、かつてはかなりな不快感を覚えたハズのワタシなのに・・ 今ではすっかり(両者に)馴染んでしまってます。
人間って・・(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3(管理人) | 2013年11月26日 (火) 00時05分

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