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2013年10月24日 (木)

☆『ダイアナ』☆

19日(土曜)の午後。お隣の伊丹市内にある、イオンモール内のシネコン“TOHOシネマズ”で鑑賞して来たのは、密かに国内封切を楽しみにしてた新作『ダイアナ』だった。

一般に知られざる(知らなかったの、オレだけ?)ウェールズ公妃=ダイアナ(1961-97)の、不慮の事故死を遂げる2年前に遡っての“秘めたる恋”にスポットを当てて描いたラヴ・ストーリー。

1997年8月31日、深夜のパリ市内。

事故に遭う直前、当時の恋人=ドディ・アル・ファイドとリッツ・ホテルをあとにしたダイアナは、エレベータに乗り込むその瞬間まで“とある人物”からの連絡を待っていた。鳴らない携帯を気にし、エレベータに向かう廊下では「1度、後ろ髪を引かれるかのように」立ち止まり、振り返りさえもしたダイアナ。

彼女は一体、誰からの連絡を待っていたのか?

物語はその2年前に戻り、晩年の彼女の言動に“多大な影響”を与える、1人の男性の存在が語られる事に・・

鑑賞するまでは、てっきり

・謎の事故死の核心に触れる

・王室との確執(?)をいよいよ詳(つまび)らかに描く

・幼少期からの半生が丁寧になぞられる

などの演出を伴うストーリーなのかと思ってたが、決してそうではなく「母として」でも「妻として」でも「王妃として」でもない「闇に怯え、孤独に悩み、愛を渇望する、等身大の1人の女性」としてのダイアナ妃の姿にスポットの当てられた作品だと言う事が分かった。

それはそれで、エンタテインメント性を飛躍的に(?)高めてくれてるし、確かに我々=「下賤の観客」の知りたい点ではあるのだが・・もう少し(当時の)背景としての王室や公的な部分(再現映像)などを脚本に練り込んで欲しかったかなぁ。

ダイアナ妃の“心の拠り所”となっていた男性は、パキスタン出身の心臓外科医=ハスナット・カーン氏だったが・・このしとが“ただの太った、福耳のおっさん”にも見えてしまい、余り魅力的に映らなかったのは(私的に)残念なトコロ。

観ようによっては、アップのご尊顔が「色の浅黒い(ジョン)マルコヴィッチ」にさえ、見えて来たりもして(⌒~⌒ι)

パパラッチとの関係も良く分からず、場面によってはパパラッチに“直電”で情報提供したりしてたダイアナ妃。自暴自棄になってたのか、結局は「ナチュラル・ボーン・かまってちゃん」だったのか、分かんなかったなァ(・ω・)

ドディとの関係も「妙に薄~く」まとめられており「ホントに愛し合ってたのか」さえ、本作を観ている限りは掴めなかったり。

静止映像では「ダイアナさんになり切ったはる!!」と(当初こそ)驚愕させてくれた主演=ナオミ・ワッツさんも、劇中でダイアナ妃が見せる「(黒髪+ロン毛のウィッグを用いた)変装シーン」を眺めてると「いや、どう観てもあんたナオミ・ワッツやんか!」と突っ込めたり(=^_^=) きっと“ヘアスタイル”“眼の周辺のメイク”で「それなりの完成度」を保ってはっただけなのかも知んない、、

中盤ではハスナット医師に対する“ストーカーじみた行為”がヒートアップして来て「ちょっと、アカンでしょそれは!」「側近、何か言うたれよ!」と心の中で突っ込んでしまうシーンもあった。

もう少し「下世話な部分だけでないダイアナ妃」を腰を据えて描いて欲しかった気がするし、それを成立させてくれてたら、もっともっと世界的な評価も高まったんではなかろうか?

~ こんなトコも ~

・字幕担当は戸田奈津子さん。近年、お元気なのでせうか・・

・リッツ・ホテルの部屋に携帯を置いて行ったが・・持って行ったらあかんかったのか? 「着信時に出るかどうか」は別にしても。

・「TV好き」「ジョギングが日課」「4台の携帯を使いこなす」「偽名“リタ・ジョンソン”を駆使」「イチゴ好き」「バッハのピアノ(アリア)を流暢に弾く」「部屋では裸足生活を好む」など、ダイアナ妃の私生活の片鱗が描かれてた。

・息子2人とは「5週間に1度の面会」を赦されていた。

・居住する「ケンジントン宮殿」は、ハスナット医師の勤務する「ケンジントン病院」に隣接してるようだ。

・側近の運転するベンツの「トランク」から出て、アウディに乗換える妃。おいおい「トランク内」って(⌒~⌒ι)

・専用の(?)アイビールックの紺色ジャケットが欲しくなった(・ω・)

・「勝手に恋人の留守宅に押し入り、部屋を片付けた後、鏡にキスマークを残す」「恋人の帰りを待ち伏せたり、下(の歩道)から窓に向かって叫んだりする」「車のトランクに隠れて移動する」「後部座席に恋人を隠して宮殿内に“お持ち帰り(お持ち込み?)”する」「パパラッチに情報提供する」「変装せずに街を歩く(!!)」「裸足で帰宅する」など奇行の数々が。。

・当時、ハスナット医師は36歳だったそうだが・・ワタシよりも年下だとは(ヴィジュアル的に)どうにも認めたくないものだな。

・「コンコルド(旅客機)」「クライスラービル(NYの高層ビル)」などのショットが出て来て嬉しかった!

・パパラッチ筆頭格(?)の、フレイザー氏の方が、ヴィジュアル的にはよっぽどカッコいいぞ! 『ローマの休日(1953)』的な展開には、ならんもんなのか(・ω・)

・まだしも、お相手(の設定)が「年下のウブな青年」だったりしたら『マリリン/7日間の恋(2011)』っぽく、フレッシュな物語にも撮り得ただろうけど・・

・毎日、妃の運転するクルマを見送りしてると・・警備員には「行きと帰りの車重の違い」が一目で分かって来るモノらしい(⌒~⌒ι)

~ こんなセリフも ~

ダイアナ“確かに自らを傷付けました。

     プレッシャーに勝てない、自身が恥ずかしくて”

    “私たちの結婚は2人ではなく3人・・

     人数オーバーでした”

    「私には“しがみつく癖”が・・結婚にも」

    「問題は“誰が私を受け止めてくれるか”なの」

    「もう逃げられないわね」

    「彼は“自然な態度”で接してくれるの。

     まるで“私の身分”を知らないかのように」

    「この宮殿に“ないもの”なんてないわ」

    「TVは大好きよ」

    「此処は宮殿だから、本当はあなたを

     送るために馬車を用意させるべきね」

    「ロンドン塔に連行して、拷問にかけようかしらね」

    「“帰れ”と言われるのには慣れてるの」

    「あなた方は“しつこい”から覚えてるの」

    「逢えない時は、TVで私を観ていて」

    「“女の勘”は“そう言う事”を

     “間違いない”と察知するんです」

    「信頼出来る“新しい岩”を探すまでよ」

    「“反撃”したかったの

    「この私が“迷惑な女”ですって?」

    「1人で行かないと、後で色々と言われるわ」

    「私は“全能”よ」

    「私の“忍耐”に比べたら、あなたは・・」

    「あなたを護りたくて、誇りたい気持ちなの」

    「私はプリンセス・・わがままなのよ」

    「この国の外には、別の世界が広がっているのよ。

     そこに息子達を連れ出したい。

     何処か“暖かい所”へ・・」

    「あなた自身の気持ちが聞きたい。

     障害を越えても私と結ばれたい? 生涯の誓いを?」

    「あなたの家族に会い“私と言う女”を知って貰う」

    「あなたの祖母が、私を“雌ライオン”だと」

    「未来が見えたわ・・外国で暮らすのよ」

    「私の人生は、最初から“ドラマチック”なのよ」

    「いつも“眼の前”でドアが閉まる」

    「このマイク、死んでるの?!」

    「勇気を出して“これで終わりだ”と言って!」

    「見る夢が変わったの。楽しいものよ。

     “空を飛んでいる夢”なの」

    「もう“受け止めてくれる人”は要らない。

     “本当の愛”に出会ったの」

    「巧く撮れて? それで充分だわ」

    「ポール、彼から電話は?」

ハスナット「僕は僕です」

     「手術が始ると“時間の概念”はなくなります。

      そしてそれが終わると、再び“単調な現実”に

      引き戻され、疲れだけが残ります」

     「ジャズは人生と同じ・・即興がつきものです。

      人間だって“即興の生き物”でしょう?」

     「マリア・カラスの場合“ハートが割れた”のでしょうね」

     「いいですか?(Do my?)」

     「ゴシップ紙は読みません」

     「ご馳走様でした(Wonderful cooking.)」

     「触られるのは、僕には耐えられない」

     「君のやり方は強引過ぎる」

     「力で戦えよ。“即興”で頭を切り替えろ。

      離婚した今、もう王室は関係ないだろ」

     「君のやった事を誇りに思うよ」

     「最高の幸せを得るには、第2の幸せが要る

     「イスラムの教えは“自己形成の力”を与えてくれる」

     「あの噂の否定で、僕自身が否定された気分だった」

     「苦労して築き上げたキャリアを勝手に変えないでくれ」

     「この障害は、解決出来ない」

     「君を拒否する人間なんていないさ」

     「チャールズの話は止せ」

ドディ「このヨットの行き先?

    “カラ・ディ・ボルペ(狐の入江)”さ」

チャールズ“またその非難か”

ソニア「閉じこもって待つのを止め、庭に出ては?」

   「ジャズの好みが違うだけで“殴り合い”も」

   「ジャズは座って、黙って聴くものです」

   「クルーズは気晴らし? 寂しいからでは?」

ロニー「マイクが死んでるぞ」

ルーミーの詩“花の香りが分からないなら、

       庭に足を踏み入れてはならない

      “善悪を超えた世界に永遠がある。

       そこで逢いましょう”

コーランの言葉“高く堅牢な塔にこもろうと、

        死はあなたを見つけ出す”

母「あなたたち英国人は、

  昔からその言葉(“Sorry”)を上手に言えるのね」

警備員A「80キロほど(車重が)重くなってるぞ」

警備員B「あの心臓外科医だな」

ソニア「今も“闇に堕ちる夢”をご覧に?」

ダイアナ「そう・・誰かに“突き落とされる夢”をね」

ソニア「愛を与え続けるだけでなく、受け容れては?」

ダイアナ「“受ける”のは下手なの」

ハスナット「どうやってあなたに連絡を?」

ダイアナ「私だって、携帯ぐらい持ってますわ・・4台も」

ハスナット「家族は“塊(かたまり)”です」

ダイアナ「そして、それが厄介な場合も」

ハスナット「・・あなたの場合はね」

ハスナット「キッチンのあなたはとても“ホット”だ」

ダイアナ「そう・・“ホットなお料理”よ」

ハスナット「前にも(宮殿内に誰かを連れ込んだ)経験が?」

ダイアナ「それがあなたに関係ある?」

ダイアナ「この公園(で密会するの)は初めてね」

ハスナット「最後に残った1ツさ」

記者A「あそこに地雷なんか埋まっちゃいないさ」

記者B「でも3ヵ月前には、死者が出たけど」

ダイアナ「秘密のお話しをしても?」

バーナード教授「“私に関する秘密”以外でしたら

フレイザー“今、何処に?”

ダイアナ“此処よ”

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コメント

こんばんは。

ナオミ・ワッツは好きな女優さんなので、ちょびっとだけ本作も気になってました。

良くも悪くも、永遠に語り継がれる女性なのでしょうね。(大方の語られ方は「良」印ですけれど。)全世界が湧いたあのご成婚のパレード、、、懐かしく思い出されます。

>アップのご尊顔が「色の浅黒い(ジョン)マルコヴィッチ」にさえ、見えて

それはそれで魅力的な気がするのですが…(^_^;)。

>パパラッチに“直電”で情報提供したりしてた

某紙の映画評では「ダイアナさんが民衆を味方につけようとしていた(ある意味)狡猾さも・・・」というようなことが書かれてあって、そういうダイアナさんの描かれ方にも興味はあったのですが・・・。しかし劇場鑑賞は多分見送りとなりますのでTiM3さんのレヴューで楽しませて頂きました。ありがとうございます。



投稿: ぺろんぱ | 2013年10月24日 (木) 21時07分

こんにちは。

どうにも観賞後の記事アップが厳しい昨今です(⌒〜⌒ι)
次々にアップして、次々に観に行かないと、、

>ナオミ・ワッツは好きな女優さんなので、ちょびっとだけ
>本作も気になってました。

『マルホランドドライヴ』の頃から注目(でもないか、、)してますが、
ピンポイントで良い作品に出てはりますよね〜
私的には『21グラム』と『ザ・バンク』が好きかな。

さっき調べてて『タンク・ガール』に出てた事実を知りました。
全然、覚えてねぇ〜(・ω・)

例えるなら『スパイダー・パニック!』にスカーレット・ヨハンソンが出てはるような感じのマイナーさでしょうか(⌒〜⌒ι)

>良くも悪くも、永遠に語り継がれる女性なのでしょうね。
>(大方の語られ方は「良」印ですけれど。)全世界が湧いた
>あのご成婚のパレード、、、懐かしく思い出されます。

ご存命の時は「お騒がせキャラ」な印象しかありませんでした。。

>アップのご尊顔が「色の浅黒い(ジョン)マルコヴィッチ」にさえ、見えて
>それはそれで魅力的な気がするのですが…(^_^;)。

(ハスナット医師の)ご本人の方が、もう少しロマンスグレーな感じがありますね。近影なのかな?

>某紙の映画評では「ダイアナさんが民衆を味方につけようとしていた
>(ある意味)狡猾さも・・・」というようなことが書かれてあって、
>そういうダイアナさんの描かれ方にも興味はあったのですが・・・。

その辺りの事も「それ以上」は触れられてませんでした。。

そう言うと・・ウィキ記事では、亡くなられた当時、ダイアナさんはドディ氏の子供を妊娠してはったそうです。
で、本作を観ると「誰の(どちらの?)」子供だったんやろ? と分からなくなって来ます。

って言うか、それ以上の詮索が過ぎると、Mi-5に葬られちゃうかも知れませんね(×_×)

投稿: TiM3(管理人) | 2013年10月26日 (土) 13時23分

本日1週間遅れで見てきました。
ダイアナの奇行は見ててハラハラしますが
自分に純粋だったのでしょうね。

恋人の留守中のお掃除したの私よマーク
あれ絶対誰か真似しそうですよね。
ダイアナってどこかマリリンっぽいところありそうです(笑)

投稿: ituka | 2013年10月28日 (月) 20時48分

itukaさん、ばんはです。

おお、ご覧になられたんですね。
「ベンツのトランクから登場!」ってシーンは、ちょっとイリュージョンみたいな感じで面白かったですよね(=^_^=)

>恋人の留守中のお掃除したの私よマーク
>あれ絶対誰か真似しそうですよね。

あの行動だけは「創作」なんじゃないか?
と思ってますが・・ 事実だと
ちょいとキツいですねぇ。。

>ダイアナってどこかマリリンっぽいところ
>ありそうです(笑)

どちらも享年36・・何と濃密な人生だった事でしょう・・

投稿: TiM3 | 2013年10月29日 (火) 01時15分

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