« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »

2013年10月28日 (月)

☆『クロニクル(2012)』☆

26日(土曜)の夕刻。
クルマで梅田界隈まで出たついでに、久々に中心部のシネコン“TOHOシネマズ”で鑑賞して来たのは、マイナーながらも話題性の高い新作『クロニクル』だった。

「シアトル郊外を舞台に“とある事件”を機に“常人を超える能力”を手に入れた3人の高校生が、次第にそのパワーを暴走させ始める」と言う“何とも単純な”ストーリー展開なのだが・・何よりも魅力的に映ったのは「上映時間がたったの83分」ってトコである! 

予告編を観ても、どのようにすればたったの1時間ちょいで、あそこまで広げた(物語の)風呂敷を「転」「結」に持って行けるのか・・がさっぱり見当つかなかったので、後学のためにも(=^_^=)観に行っとこうか・・みたいな軽い動機だった。

観終わった時の気持ちとしては「まぁ、色々な部分を端折って短くしてたワケやね」ってのが大きいが、久々に“観始めるまでのワクワク感”を高め、終盤まで(?)維持してくれた作品って点では、しっかりと評価したいと考えている。

2012年、シアトル郊外。「CV高校」に通うアンドリュー・デトマーは2004年モデルの(キヤノン製の?)ハンディカムを手に、自身の生活を漫然と撮影するのが趣味の、内向的な若者だった。

従兄弟のマット・ギャリティの誘いで、ヘイブンヒルズ農場の大きな廃屋で深夜に開催されたダンス(レイヴ?)パーティーに出掛けるアンドリュー。

そこにはマットが密かに想いを寄せるケイシーや、学年委員に立候補している人気者のアフリカンアメリカンな優等生=スティーヴ・モンゴメリーの姿もあった。

騒がしいその場に(やはり)馴染めず、間もなく屋敷から戸外に出てぼんやりしているアンドリューの所に、スティーヴがやって来て「“イカすもの”を見つけたんだ。一緒に来て、君のカメラでそいつを撮影してくれ」と声を掛ける。

2人の向かった先には、地面に深く空いた大きな穴が・・

穴の周囲に集まったアンドリュー、マット、スティーヴの3人は、余り深く考える事もなく、その穴の底へと降りて行く・・ 果たしてそこには、地球上の物体とは到底思えぬ、異様な形状の生命体(?)が巣食っていたのだった・・

・・

異様な物体に触れた直後から、3人には“不思議な力”が備わる。

鼻腔からの出血など“肉体に与える負担”の大きさこそ恐ろしかったものの、3人はそれぞれ“パワー”をコントロールする事に成功。触れずに対象物を破壊したり、空中を自在に飛び回ったり出来るようになる。

彼らは仲間内で「この“パワー”の存在は秘密に」と厳格なルールを設けようとするが、家庭内や学生生活の中で「精神的に追い詰められる」局面の多いアンドリューは、次第に“怒りの感情”を抑制出来なくなって来る。

そんなアンドリューを止めようとするスティーヴとマットだったが・・

「スーパーヒーロー作品」の序章、幕開けを何処となく匂わせる佳作である。

主人公格の3人を巡る運命が、後半〜終盤にかけ「あれれ?」と、大半の観客が予想するのとは異なる方向に逸れて行くワケだが・・“投げっ放し”にして、本作のみで終わらせる決断も出来るし、好評であれば、続編に繋げてゆく選択も可能な形にまとまっているので「ホンマに狡猾やな〜」と心底、制作陣の“したたかさ”に感心させられる(=^_^=)

まず連想した作品は『ハンコック(2008)』だったが、構成面では『AKiRA(1988)』『キャリー(1976)』『エレファント(2003)』『スキャナーズ(1981)』辺りの影響が色濃く出てそうな気もする。

そして、手法的に「踏襲したな」と思ったのは、やはり『ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999)』『クローヴァーフィールド/HAKAISHA(2008)』だろうか(=^_^=) 色んな“先駆作品”があってこその本作やろな、と言うツッコミは観客の誰もが繰り出すトコではなかろうか(=^_^=)

もう少し、アンドリュー以外の2人の家族構成などについて丁寧に描いて欲しい気もしたが・・考えたら、そんなアンドリューの両親の設定自体、断片的で余りに描写不足だった事を思い出した。

観ていると、中盤以降でどうにも「脚本家、発狂したの?」「主人公って誰(どっち)だったの?」「誰がこの(アングルの)映像を撮ってるの?」みたいな“破綻めいた空気”が流れたりもするんだが・・それを補う程度の満足感はあったかな。

んでも、もう少し魅力的な俳優さんをメインに配しといて欲しかった気もするなァ(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・シアターは『HEP-NAViO』の上層階かなと思いきや・・「別館シアター」の方だった。早めに気付いたから良かったモノの、、間違えてたら序盤を観逃すトコだった(⌒〜⌒ι)
・「特別料金:1000円」と言う設定だった。上映時間が短いからか? 何にしても嬉しい限りではある。
・ラストで某人物が辿り着く場所からするに・・続編は『バットマン・ビギンズ(2005)』『シャドー(1994)』『ゴールデン・チャイルド(1986)』『ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬(2011)』とかのノリで展開されるんだろうか?
・主人公らが“凄まじい才能”を覚醒させつつあるってのに、地元でバカばっかりやってるのが『インビジブル(2000)』のケヴィン・ベーコンを思わせるお茶目っぷりだった(=^_^=)
・後半から、誰の撮ってる映像なのか分かんない展開となった。「監視カメラ映像」の挿入される演出は『ファイト・クラブ(1999)』の終盤のようで素晴らしいが、もう少し丁寧で説得力のあるカメラワークをキープして欲しかったな。
・“件(くだん)の穴ぼこ”が、後日塞がって(塞がれて?)いて、立入禁止になってたが・・いわゆる“政府特務機関(例:MiB)”の管轄下に置かれてしまったんやろか?
・手の甲に突き刺した(突き刺そうとした)フォークの先端が見事に曲がってたが・・背後からの攻撃には弱いのか? 油断した途端にバリアが解除されるのか?
・CG映像には違いないのだろうけど・・蜘蛛を空中でちぎり殺す描写は、観てて余り気分の良いモノじゃなかった。
・主人公らに対峙する存在を「街を牛耳る犯罪組織」として描いたら・・『キック・アス(2010)』っぽい流れに変わったんやろか?
・後半に登場する展望塔『スペースニードル』の高さは184mとの事。
・シアトルの中心部にあった「あの銅像」に興味津々。誰がモデルなんやろ? そもそも実在する像なんやろか?
・アンドリューを演じた俳優さんが、若い頃のディカプリオにも見えてしまった(・ω・)

〜 こんなセリフも 〜

アンドリュー「色々撮ってるだけさ・・総てをね」
      「“今を楽しむ”方がいいさ」
      「ここが僕の学校だ・・多分」
      「ただ撮ってるだけさ」
      「カメラの調子がおかしい」
      「これを記録しよう」
      「“両手でくっ付ける”ように操るんだ」
      「“影響”を及ぼそう
      「待てよ! 逃げる必要ないだろ?」
      「“笑いの発作”が出たな」
      「飛べるぞ!(I can fly!)」
      「俺の方が強いんだ! 潰してやろうか?」
      「“こうなる前”は友人じゃなかったくせに
      「“この力”は今や、僕の一部になってしまった」
      「より強い者にとって、弱い者を殺す事に対する
       “罪の意識”などない・・それが重要だ」
      「来い来い・・早く袋に入れ!」
      「この俺に指図するな!」
      「お前らは弱い・・俺は強い」

マット「カメラは置いて来い・・少し“変”だから」
   「これは従兄弟からの忠告だ・・カメラは止せ」
   「たまには1人で行動しろ」
   「ここで樹を相手にしてたのか?」
   「何が“来い”だよ」
   「お前の方が巧い」
   「生意気だぞ(Do i hate you?)」
   「お前のそう言う“敵意”が問題なんだ」
   「“この能力”は筋肉と同じだ。
    ムリすると“肉体の限界”を超える」
   「犯人は黒人ですよ」
   「次々にアイデアが湧くぞ」
   「“この能力”にはルールが必要だ。
    生き物に対しては使わない。怒ってる時に使わない。
    そして人前では使わない。“俺達だけの秘密”にするんだ」
   「もっと慎重になれ。何かをやる前には
    良く考えないとダメだ」
   「(その状態で)屁をこくと飛んで行くぞ」
   「上空は寒いな」
   「今日は、俺にとって“人生最高の日”だった。
    どう考えても、これまで今日よりイイ日なんかなかった」
   「お前には“凄い才能”があるだろ?」
   「ViPのお通りだぜ!」
   「ところで、俺は何時から“撮影係”になっちまったんだ?」
   「昨夜、落雷の記録はなかった・・お前、何をした?」
   「またルールを破ったな?」
   「もう止めろ! ゲームじゃないんだぞ。
    これ以上やると、取り返しがつかなくなる」
   「人を傷付けるな!」
   「逃げろ! ここは安全じゃない」

スティーヴ「そのカメラ、使えるか?」
     「“クールなもの”を見つけた。そいつで撮ってくれよ」
     「すげェ不気味だ!」
     「ちゃんと撮れてるか?」
     「触ったぞ!」
     「良く(穴の底から)逃げ出せたな」
     「試したくないか? “これ以上の事”を
     「街へ出て練習しよう」
     「飛んだから驚いてる」
     「観てろ(Watch this.)」
     「顔に生理が来たみたいだ」
     「僕らはモ※モン教徒です」
     「聴けよ。これは見た目よりも簡単だ。
      自分を持ち上げろ。ハリアーをイメージしろ」
     「マット、やっと特技が出来たな」
     「サマンサは俺の“テク”を分かってる筈さ」

ケイシー「急に“新しい人間”になったとでも言うの?」
    「自分は他人より優れていると?」
    「何故“あんな事”が出来るの?!」

※※※“済まない事をしたと、お前に言っておきたい。
    もし出来れば、仕方がなかったと分かって欲しい”
   “俺は生まれ変わり、人を助けて生きて行きたい”
   “そして真実を突き止める”
   “伝える機会がなかったが、お前が好きだ”
   “ここを何処だと思う?”
   “お別れだ”

母「いいカメラね」
 「お前を憶えていたい」
 「お前はもっと強い・・自分でそう言って」

父「何を隠してる? 何をコソコソやってる?」
 「映像? 観たとも。“負け犬”のお前が映ってた」

ユング“パーティーは自己の価値の確認を行う場だ”

父「ドアを開けろ!」
息子「酔ってるね? 朝の7時半なのに」
父「何だと?!」

スティーヴ「ここで何してる?」
アンドリュー「何故“ここにいる”と分かった?」
スティーヴ「お前の声が(ここから)聞こえた」

| | コメント (2)

2013年10月27日 (日)

☆『謝罪の王様』☆

20日(日曜)の夕刻。

ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”に出向き、観て来たのは「ベタな印象なンだけど、とにかく“屈託なく”笑いたくてねぇ」と鑑賞を断行した(=^_^=) 新作和風コメディ『謝罪の王様』だった。あ、タイトルから「チャウ・シンチー(周星馳)監督の新作なの?」などと勘違いされる方もおられるかも知れないが・・決してそうじゃなく、フツ~に邦画です(⌒~⌒ι)

そう言えば、ようやく慣れ親しみ始めて来た感じの「ココエ(COCOE)あまがさき」がいつの間にか「あまがさきキューズ(Qs)モール」に名称変更してた。今風で軽薄でベッタベタな、あのダジャレネーミングに好感を覚えつつあっただけに、ちょっぴり残念、、

信州で老舗温泉旅館の息子として生まれ育ち、幼少期にして「謝罪」と言う行為が「衆目を集め、自分が主人公になれる瞬間」である事に早くも気付いた少年=黒島譲。

やがて上京し、様々な職業を転々とした彼は、都内の人気ラーメン店『旨い麺の言語道断』で客の1人として体験した“謝罪絡みのとある事件”をきっかけに、謝罪を生業(なりわい)とする(民間の)専門機関『東京謝罪センター』を開設、所長兼トップアポロジスト(弁明者、謝罪師)の立場に就く。

「『土下座』・・それは日本古来の謝罪法。相手に“謝意”と“全面降伏の姿勢”を示す行為である」

「『土下座』・・それは“最大級のインパクトと説得力”を持つ謝罪法である」

「『Be 土下座!』・・『土下座』でウェブ検索を!」

「詳しくは、弊社リリースの解説DVD『土下座の彼方まで』をご覧ください」

「謝る時、人は誰でも主人公」

などと耳触りの良いキーワード(=^_^=)を並べ立てつつ、次々と困難なケースの謝罪を切り抜けてゆく黒島(阿部サダヲ)。

そんな彼や、彼に救済を求める依頼者たちの人間ドラマが、6ツの「ケース」に分けて描かれる・・

これまで『トリオ阿水宮(=主演:阿部、監督:水田伸生、脚本:宮藤官九郎)』の放った2作『舞妓Haaaan!!!(2007)』『なくもんか(2009)』の(何となくの)鑑賞を経て、いよいよ本作に接したワタシだが、改めてこれら3本をざっと比較したトコでは・・この『謝罪の王様』が一番面白かったように思う(=^_^=)

と言うのも『舞妓はん』『なくもんか』のように“客寄せ的な共演俳優”がまず横並びに設定され、主人公(を演じる阿部)が終始そちらに気を遣う・・ってな必要性のなくなったって点も少なからずあるのかも知んない。

ようやくにして、本作では“謝罪界のカリスマ的人物”とし、物語の中心に1本そそり立ってた(=ひとり立ちしてた)印象が強かったもので。

また“老若男女”に取っ付き易い「バカバカしい小ネタ」を随所にちりばめつつ、法的な部分(セクハラで告訴された際の対応、反社会的勢力との接し方、水面下で進行する国交問題の実際・・など)で“やや専門的な、お勉強要素”を練り込んだりもしてくれ「面白くて、タメになる」「芸能界流の謝罪の裏側が掴める」などの利点(?)の明示されてた事に好感を覚えた(・ω・)

また、脚本的には「さっき描かれたあの場面」が「いま描かれるこの場面」にこう繋がってたのか!! と時間軸&キャラを自在に操って「真相の掴める愉しみ」「パズルのピースのハマる楽しみ」をあちこちに用意してくれてたのが最高に楽しかった。

本作の執筆を前に、クドカン(宮藤官九郎)は、きっと『バンテージ・ポイント(2008)』などを数回ほどビデオで観直したに違いない!(←いや、観直すにしてもVHSじゃないやろ!)

気になった部分としては「昭和期のドラマ&映画をネタにしてる部分があり、分かんない世代(の観客)もあるんじゃないか?」「風俗ネタが女性客に不快感を覚えさせるんじゃないか?」「エンディングの“いきなりなPVっぽい映像群”が、どうにもチャラチャラしてて違和感もあり、作品全体の雰囲気を(最後にして)損なってはいないか?」ってのが挙げられるが、そう言った部分をも含んで「さぁ、存分に物議を醸して下さいね!」とクドカンが“したり顔で呟いてる”のが見えて来る気もして・・悔しい(=^_^=)

因みに本作の章立ては「ケース」で区分されており、

ケース1 ・・ 倉持典子(井上真央)の場合

ケース2 ・・ 沼田卓也の(岡田将生)場合

ケース3 ・・ 南部哲郎(高橋克実)&壇乃はる香(松雪泰子)の場合

ケース4 ・・ 箕輪正臣(竹野内豊)の場合

ケース5 ・・ 和田耕作(荒川良々)の場合

ケース6 ・・ 黒島譲(阿部サダヲ)の場合

ケース7 ・・ ??

となっている。まぁ「ケース7」のみは物語にはなってないので、余り気にしなくても良いだろう。

~ こんなトコも ~

・暴力団体=小磯一家の幹部さん(「ケース1」)。メチャクチャ怖いしとやな~ と思いきや『アウトレイジ/ビヨンド(2012)』で木村役を演じてた中野英雄さんだった(×_×) ・・ぱしかに。。

・全く分かんなかったが、小磯一家の顧問弁護士を演じてた強面のおっちゃんを演じたのは六角精児さんだった。髪型が変わると「しとの印象」って随分と変わるんですね。。

・尾野真千子さんの起用(「ケース2」)は、なかなか光ってて良いと思う! 『萠の朱雀(1997)』からもう随分と年月が経つのですね、、

・石で思いっきり額をぶん殴られたら「冷静に謝る」なんてな行為&判断はとてもじゃないが出来ないと思う(⌒~⌒ι)

・39秒62で、見事に白砂(白の砂利敷)に着地(=土下座)!!

・「献身的なサービスを継続し、相手の優越感を持続させる」と言うのもテクニックとして「有り」だそうだ。

・時間軸&キャラを操る演出によって「2回観る楽しみ」もあったりすると思う!

・某人物のラバーマスクが大活躍(?)する辺りは『ミッション:インポッシブル(1996)』シリーズや『ドライヴ(2011)』を彷彿とさせてくれる。

・物語全体を振り返ると、最大の(国家の)危機は確かに「ケース5」なんだが、主人公が一番必死に取り組み、手こずったのは・・間違いなく「ケース1」だと思われる(=^_^=)

・例えば「ケース1」の解決料で41万2000円。まぁ、安いのかな・・(⌒~⌒ι) 先方の請求額からすれば1/10に下がったもんね。

・「確かに」と言う相槌を「ぱしかに」と言い換えても、確かに(相手には)気付かれまいが・・「パスカル」「ラスカル」は流石にやり過ぎだろう(=^_^=)

・「馬喰町駅」の周辺がロケされるが、関東圏に詳しくないので「まぐいちょう」と読んでしまってた(×_×) 岐阜県の「各務ケ原市」を長年に渡り「かくむがはらし」と読んでた以上にショックだ!(×_×)

・ヒロイン=典子役を演じてたのは栗山千明さんだと勘違いしてた。髪型が変わると「しとの印象」って随分と変わるんですね。。

・主演女優が舞台挨拶で「別にぃ」とぶっきらぼうに言い放つ作品のタイトルは『ヘルシー・スケルトン』だった! 『ヘルシー・スケーター』としても「より近かった」かも知んないネ(⌒~⌒ι) ←尤も、元ネタとなった作品は『ヘルスケ』じゃなかったそうだが・・

・ケース2の沼田は120万円近くもする高級腕時計をしてたが、、何処のメーカーやろ?

・傷害事件の場合、理想的なお辞儀は「角度:100度、時間:20秒」と決まってる(?)ようだ。

・「被害者のAさん」と言うべきを、間違っても「被害者さんのA」と言ってはならない(⌒~⌒ι)

・愛息に「英里人(えり〜と)」と名付ける親御さんのセンスってば・・どないでしょ?

・医療ドラマ『あと半年、まだ半年』、新作芝居『アポロに乗ったかぐや姫』、異国の戦乱を壮大に描いた大作『バタールの丘で(1991)』・・それぞれが気になるぅぅぅ!!(=^_^=)

・「釈明会見の謝罪会見」ともなると、実にややこしい。。

・傷害事件の釈放直後のインタビューで、着てるシャツに「Kill you next time(この次は殺す)」と書かれてるし、、

・“腋毛・・”は分かるんだが“ケツ毛・・ワシントン条約”はどっから来た?? そもそも、あの振付はどっから来た?

・てっきり「箕輪弁護士の娘があのしと」かなと、しばらく勘違いしてた(⌒~⌒ι) そう思ったしと、意外と多かったんじゃ?

・映画監督がスタッフと電話で話してた時の「誰? えぇ? オダギリぃ?」のセリフが妙に気になった。何のハナシ?

・劇中の製作会社「シネバーゲンセール」は、実在する「シネバザール」のパロディらしい。

・何気ない言い訳セリフ「ワチャワチャ」にも、経緯があった!

・マンタン王国の通訳=ワクバル(濱田岳)の話し方が、どうにもミスタァ・ベーター(Mr.BATER)に聞こえた(=^_^=)

・世界には「頭髪を変な形に剃り上げられ、手足を切り落とされ、首を捻り殺される」と言う“極めて残虐な処刑”の行われた歴史を持つ国も(そりゃ)あるんだろう。

・『ビルマの竪琴』のような感動作を「水で薄めたような亜流作」なんてものは、決して制作してはなるまい。

・日本では「トラディショナルな謝罪スタイル」とされる土下座が、“お前なんか、地を這うミミズ程の価値もない人間だ”と言う意味(=最大級の侮辱を相手に与える表現)に解釈される国も(そりゃ)あると言う事を、決して忘れてはならない。

・たまにありますねぇ。「大声で客のペースを乱す、自己満足なサービス」に固執する店って・・

・れっきとした店長職にも関わらず「店長代理(みせながしろさと)」と言う氏名のしとが出て来た・・(×_×)

・謝罪するため(だけ)に黒島の前に現れた部長の氏名は「しまこうさく」だった・・

・終盤で「謝罪しながらも、美味しい味わい」を醸し出してはったのは、首相役を力演された嶋田久作さん。最近観たドラマ『怪奇大作戦/ミステリーファイル(第2話)』でも女装姿とか披露したはるし・・どっか吹っ切れはったか??

・エンドロールのスタッフ紹介の中で「マンタン王国小道具」って表記があって面白そうだった。

・老若男女に向けた“柔らかい脚本”を意図的&事も無げに書き上げる「何か」を確実に得たようだぞ、クドカン!

・三谷幸喜さん以上に「破綻を恐れず、意図的に振り切らせてる」天衣無縫な脚本ぶりはそれはそれで痛快!

・ベテラン陣の助演もまた素晴らしい(嶋田、高橋、竹野内、尾野)

・セリフに盛り込めば、さぞラクだったであろう(=^_^=)『じぇじぇじぇ!』『倍返しだ!』などのネタに、いっさい手を着けなかった「余裕」にも好感(=^_^=)

・次第にレベルアップして行く「謝罪」シチュエーションが楽しめる。

・ドラマ『半沢直樹』でも脚光を浴びた(?)「土下座」なる概念・行為に「全く違う角度」からスポットを当ててくれた!

・シーンの強引な繋げ方(リンクぶり)が妙に心地良い。

・「所長自ら前面に出るケース」と「アドバイザーに徹し背後に控えるケース」とがあった。

・何となく、劇中で一番「無邪気に悪い」のはワクバルだったのでは?

・子供ウケを狙った感じの“腋毛ボーボー”ダンス・・『ドラゴンボール』の“ヒュージョン”のポーズをどっか思い出したり。。

・やっぱり阿部サダヲには、この手の言動を放つキャラの演技で「貫徹」して欲しい。女装とかはしなくて良い。

・「父と子のドラマ」をあちこちにちりばめてた。

・「Be」と「Do」の使い方の間違いが『キサラギ(2007)』に於ける「写真集のタイトルの間違い(誤:Show me、正:Look at me)」を何処か連想させる。

~ こんなセリフも ~

黒島「あなたが200%悪いですよ!」

  「いつ? どのタイミングで謝罪を?」

  「全然遅いっつ~の!」

  「その『何かすいません』の“何か”は絶対ダメ!」

  「言われて謝ったんじゃ遅いんです」

  「取り敢えず、僕を殴って下さい」

  「謝罪は“スピードが命”です」

  「Be 土下座!」

  『謝る時 人は誰でも 主人公』

  「家はある。教えないけど」

  「“謝らなくていい時の謝罪”ほど効果的

  「謝ってないだろ、今のは」

  「キャバ嬢と比べるのも失礼だし、

   キャバ嬢にも失礼だろ」

  「謝罪にタクシーで来るのと、全速力で

   走って来るのと、どちらに誠意を感じますか?」

  「結局、日本人は“ベタなの”が好きでしょ?」

  「神妙な顔をしてれば、

   相槌なんて何でもいいんです」

  「白々しくて全然いいの」

  「“エロい”は(相手を)ホメてないだろ」

  「120%赦して貰えないなら、

   150%の謝罪をするまでだ

  「相手の『謝って欲しい』は『赦したい』の表れ」

  「お前も(座ってないで)立てよ!」

  「浮いてますよね? じゃ、成功?」

  「“共通の知人の紹介”って、要するに“合コン”だろ?」

  「偶然の方がよっぽどタチ悪いですよ

  「相手にとって“怒り”それ自体が快感になる」

  「(お辞儀しながら数を)数えちゃ絶対ダメ」

  「“すいません”じゃねぇよ」

  「“忙しいのが美徳”とされていた時代なら、

   モテモテだろうね」

  「旨(うま)!」

  「熱(あつ)!」

  「あんたに言ってんだよ! 船木さん!」

  「向かいの喫茶店で待ってるから」

  「変だろ?! あんた、何も悪くないでしょう!

  「いやいや、そう言う事じゃねぇんだよ」

  「ただ謝って欲しいだけの人間がいる。

   裁判とか、勝った負けたとかじゃなく、

   素直に謝って欲しい。それだけで人は笑顔になる」

  「“土下座の通用しない国”があるなんてなぁ」

沼田「俺、デリ嬢を呼んで、宇野さんだったら

   キャンセルしないから」

  「これ、118万6500円もする

   スイス製(の腕時計)なんです」

箕輪「椅子にお座り下さい。

   椅子が見えませんか? 椅子がお嫌いですか?」

  「ウチは戦闘態勢です。示談交渉には応じません。

   お引き取り下さい」

  「(相手が)覚えてないから怖いんです

南部「それ、私の芝居に対する“ダメ出し”ですか?」

英里人「あんたも悔しかったら、

    子供に七光らせてみろよ!」

ワクバル「(呼び名は)ヒロシでいいよ」

    「大体、心配ない。大体、任せろ」

    「肌寒いだろ?」

    「この提灯、大体5万」

    「虎屋の羊羹、大体1万4000円」

    「あのこけし、形が良くなかったな」

    「(呼び名は)キヨシでいいよ」

    「嬉しそうに首、捻ってたもんね」

    「あのポーズが良くなかったな」

    「そう、知っててワザと黙ってたね」

國松大臣“小腹が空いてたんで、

     喫茶室でパンケーキを食べてた”

    「ガソリン満タン! コールガールを呼べ!」

総理「土下座を超える“最大級の謝罪”

   ・・あるのか? そんなものが」

少年「だからさ、この人に謝ったってしょうがねぇだろ

| | コメント (2)

2013年10月24日 (木)

☆『ダイアナ』☆

19日(土曜)の午後。お隣の伊丹市内にある、イオンモール内のシネコン“TOHOシネマズ”で鑑賞して来たのは、密かに国内封切を楽しみにしてた新作『ダイアナ』だった。

一般に知られざる(知らなかったの、オレだけ?)ウェールズ公妃=ダイアナ(1961-97)の、不慮の事故死を遂げる2年前に遡っての“秘めたる恋”にスポットを当てて描いたラヴ・ストーリー。

1997年8月31日、深夜のパリ市内。

事故に遭う直前、当時の恋人=ドディ・アル・ファイドとリッツ・ホテルをあとにしたダイアナは、エレベータに乗り込むその瞬間まで“とある人物”からの連絡を待っていた。鳴らない携帯を気にし、エレベータに向かう廊下では「1度、後ろ髪を引かれるかのように」立ち止まり、振り返りさえもしたダイアナ。

彼女は一体、誰からの連絡を待っていたのか?

物語はその2年前に戻り、晩年の彼女の言動に“多大な影響”を与える、1人の男性の存在が語られる事に・・

鑑賞するまでは、てっきり

・謎の事故死の核心に触れる

・王室との確執(?)をいよいよ詳(つまび)らかに描く

・幼少期からの半生が丁寧になぞられる

などの演出を伴うストーリーなのかと思ってたが、決してそうではなく「母として」でも「妻として」でも「王妃として」でもない「闇に怯え、孤独に悩み、愛を渇望する、等身大の1人の女性」としてのダイアナ妃の姿にスポットの当てられた作品だと言う事が分かった。

それはそれで、エンタテインメント性を飛躍的に(?)高めてくれてるし、確かに我々=「下賤の観客」の知りたい点ではあるのだが・・もう少し(当時の)背景としての王室や公的な部分(再現映像)などを脚本に練り込んで欲しかったかなぁ。

ダイアナ妃の“心の拠り所”となっていた男性は、パキスタン出身の心臓外科医=ハスナット・カーン氏だったが・・このしとが“ただの太った、福耳のおっさん”にも見えてしまい、余り魅力的に映らなかったのは(私的に)残念なトコロ。

観ようによっては、アップのご尊顔が「色の浅黒い(ジョン)マルコヴィッチ」にさえ、見えて来たりもして(⌒~⌒ι)

パパラッチとの関係も良く分からず、場面によってはパパラッチに“直電”で情報提供したりしてたダイアナ妃。自暴自棄になってたのか、結局は「ナチュラル・ボーン・かまってちゃん」だったのか、分かんなかったなァ(・ω・)

ドディとの関係も「妙に薄~く」まとめられており「ホントに愛し合ってたのか」さえ、本作を観ている限りは掴めなかったり。

静止映像では「ダイアナさんになり切ったはる!!」と(当初こそ)驚愕させてくれた主演=ナオミ・ワッツさんも、劇中でダイアナ妃が見せる「(黒髪+ロン毛のウィッグを用いた)変装シーン」を眺めてると「いや、どう観てもあんたナオミ・ワッツやんか!」と突っ込めたり(=^_^=) きっと“ヘアスタイル”“眼の周辺のメイク”で「それなりの完成度」を保ってはっただけなのかも知んない、、

中盤ではハスナット医師に対する“ストーカーじみた行為”がヒートアップして来て「ちょっと、アカンでしょそれは!」「側近、何か言うたれよ!」と心の中で突っ込んでしまうシーンもあった。

もう少し「下世話な部分だけでないダイアナ妃」を腰を据えて描いて欲しかった気がするし、それを成立させてくれてたら、もっともっと世界的な評価も高まったんではなかろうか?

~ こんなトコも ~

・字幕担当は戸田奈津子さん。近年、お元気なのでせうか・・

・リッツ・ホテルの部屋に携帯を置いて行ったが・・持って行ったらあかんかったのか? 「着信時に出るかどうか」は別にしても。

・「TV好き」「ジョギングが日課」「4台の携帯を使いこなす」「偽名“リタ・ジョンソン”を駆使」「イチゴ好き」「バッハのピアノ(アリア)を流暢に弾く」「部屋では裸足生活を好む」など、ダイアナ妃の私生活の片鱗が描かれてた。

・息子2人とは「5週間に1度の面会」を赦されていた。

・居住する「ケンジントン宮殿」は、ハスナット医師の勤務する「ケンジントン病院」に隣接してるようだ。

・側近の運転するベンツの「トランク」から出て、アウディに乗換える妃。おいおい「トランク内」って(⌒~⌒ι)

・専用の(?)アイビールックの紺色ジャケットが欲しくなった(・ω・)

・「勝手に恋人の留守宅に押し入り、部屋を片付けた後、鏡にキスマークを残す」「恋人の帰りを待ち伏せたり、下(の歩道)から窓に向かって叫んだりする」「車のトランクに隠れて移動する」「後部座席に恋人を隠して宮殿内に“お持ち帰り(お持ち込み?)”する」「パパラッチに情報提供する」「変装せずに街を歩く(!!)」「裸足で帰宅する」など奇行の数々が。。

・当時、ハスナット医師は36歳だったそうだが・・ワタシよりも年下だとは(ヴィジュアル的に)どうにも認めたくないものだな。

・「コンコルド(旅客機)」「クライスラービル(NYの高層ビル)」などのショットが出て来て嬉しかった!

・パパラッチ筆頭格(?)の、フレイザー氏の方が、ヴィジュアル的にはよっぽどカッコいいぞ! 『ローマの休日(1953)』的な展開には、ならんもんなのか(・ω・)

・まだしも、お相手(の設定)が「年下のウブな青年」だったりしたら『マリリン/7日間の恋(2011)』っぽく、フレッシュな物語にも撮り得ただろうけど・・

・毎日、妃の運転するクルマを見送りしてると・・警備員には「行きと帰りの車重の違い」が一目で分かって来るモノらしい(⌒~⌒ι)

~ こんなセリフも ~

ダイアナ“確かに自らを傷付けました。

     プレッシャーに勝てない、自身が恥ずかしくて”

    “私たちの結婚は2人ではなく3人・・

     人数オーバーでした”

    「私には“しがみつく癖”が・・結婚にも」

    「問題は“誰が私を受け止めてくれるか”なの」

    「もう逃げられないわね」

    「彼は“自然な態度”で接してくれるの。

     まるで“私の身分”を知らないかのように」

    「この宮殿に“ないもの”なんてないわ」

    「TVは大好きよ」

    「此処は宮殿だから、本当はあなたを

     送るために馬車を用意させるべきね」

    「ロンドン塔に連行して、拷問にかけようかしらね」

    「“帰れ”と言われるのには慣れてるの」

    「あなた方は“しつこい”から覚えてるの」

    「逢えない時は、TVで私を観ていて」

    「“女の勘”は“そう言う事”を

     “間違いない”と察知するんです」

    「信頼出来る“新しい岩”を探すまでよ」

    「“反撃”したかったの

    「この私が“迷惑な女”ですって?」

    「1人で行かないと、後で色々と言われるわ」

    「私は“全能”よ」

    「私の“忍耐”に比べたら、あなたは・・」

    「あなたを護りたくて、誇りたい気持ちなの」

    「私はプリンセス・・わがままなのよ」

    「この国の外には、別の世界が広がっているのよ。

     そこに息子達を連れ出したい。

     何処か“暖かい所”へ・・」

    「あなた自身の気持ちが聞きたい。

     障害を越えても私と結ばれたい? 生涯の誓いを?」

    「あなたの家族に会い“私と言う女”を知って貰う」

    「あなたの祖母が、私を“雌ライオン”だと」

    「未来が見えたわ・・外国で暮らすのよ」

    「私の人生は、最初から“ドラマチック”なのよ」

    「いつも“眼の前”でドアが閉まる」

    「このマイク、死んでるの?!」

    「勇気を出して“これで終わりだ”と言って!」

    「見る夢が変わったの。楽しいものよ。

     “空を飛んでいる夢”なの」

    「もう“受け止めてくれる人”は要らない。

     “本当の愛”に出会ったの」

    「巧く撮れて? それで充分だわ」

    「ポール、彼から電話は?」

ハスナット「僕は僕です」

     「手術が始ると“時間の概念”はなくなります。

      そしてそれが終わると、再び“単調な現実”に

      引き戻され、疲れだけが残ります」

     「ジャズは人生と同じ・・即興がつきものです。

      人間だって“即興の生き物”でしょう?」

     「マリア・カラスの場合“ハートが割れた”のでしょうね」

     「いいですか?(Do my?)」

     「ゴシップ紙は読みません」

     「ご馳走様でした(Wonderful cooking.)」

     「触られるのは、僕には耐えられない」

     「君のやり方は強引過ぎる」

     「力で戦えよ。“即興”で頭を切り替えろ。

      離婚した今、もう王室は関係ないだろ」

     「君のやった事を誇りに思うよ」

     「最高の幸せを得るには、第2の幸せが要る

     「イスラムの教えは“自己形成の力”を与えてくれる」

     「あの噂の否定で、僕自身が否定された気分だった」

     「苦労して築き上げたキャリアを勝手に変えないでくれ」

     「この障害は、解決出来ない」

     「君を拒否する人間なんていないさ」

     「チャールズの話は止せ」

ドディ「このヨットの行き先?

    “カラ・ディ・ボルペ(狐の入江)”さ」

チャールズ“またその非難か”

ソニア「閉じこもって待つのを止め、庭に出ては?」

   「ジャズの好みが違うだけで“殴り合い”も」

   「ジャズは座って、黙って聴くものです」

   「クルーズは気晴らし? 寂しいからでは?」

ロニー「マイクが死んでるぞ」

ルーミーの詩“花の香りが分からないなら、

       庭に足を踏み入れてはならない

      “善悪を超えた世界に永遠がある。

       そこで逢いましょう”

コーランの言葉“高く堅牢な塔にこもろうと、

        死はあなたを見つけ出す”

母「あなたたち英国人は、

  昔からその言葉(“Sorry”)を上手に言えるのね」

警備員A「80キロほど(車重が)重くなってるぞ」

警備員B「あの心臓外科医だな」

ソニア「今も“闇に堕ちる夢”をご覧に?」

ダイアナ「そう・・誰かに“突き落とされる夢”をね」

ソニア「愛を与え続けるだけでなく、受け容れては?」

ダイアナ「“受ける”のは下手なの」

ハスナット「どうやってあなたに連絡を?」

ダイアナ「私だって、携帯ぐらい持ってますわ・・4台も」

ハスナット「家族は“塊(かたまり)”です」

ダイアナ「そして、それが厄介な場合も」

ハスナット「・・あなたの場合はね」

ハスナット「キッチンのあなたはとても“ホット”だ」

ダイアナ「そう・・“ホットなお料理”よ」

ハスナット「前にも(宮殿内に誰かを連れ込んだ)経験が?」

ダイアナ「それがあなたに関係ある?」

ダイアナ「この公園(で密会するの)は初めてね」

ハスナット「最後に残った1ツさ」

記者A「あそこに地雷なんか埋まっちゃいないさ」

記者B「でも3ヵ月前には、死者が出たけど」

ダイアナ「秘密のお話しをしても?」

バーナード教授「“私に関する秘密”以外でしたら

フレイザー“今、何処に?”

ダイアナ“此処よ”

| | コメント (4)

2013年10月 9日 (水)

☆『R100』☆

10月6日(日曜)の午後、ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”に出掛け、観て来たのは・・公開の始って間もない、松本人志による4本目の監督作『R100』だった。

これまでに、松本監督がメガホンを執った3本の作品を総て観て来たが、自身が主演も兼ねた『大日本人(2007)』は終盤に於ける“失速ぶり”にガッカリさせられ、同様に『しんぼる(2009)』では“引き延ばし過ぎな1シチュエーションコメディ”に残念さを覚えた。

次の『さや侍(2011)』では、自身が監督業に専念(?)する事による「進化/深化」を期待したものの“笑えるでもなく泣けるでもない物語世界”に、ただ苦笑の止まらなかった気がする・・

そんなワケで本作。主演に大森南朋を迎え、その周囲を豪華女優陣が固める・・って事でかなり期待はしていたんだが、、

3年前から妻=節子(YOU)が「遷延性意識障害」で人事不省となっているサラリーマン=片山(大森)。

大手家具店で真面目に勤務し、郊外の一戸建で8歳になる息子=嵐(あらし)と慎ましく暮らす彼は、ふとした気の迷いから(?)都内の古びたビル(大光ビルヂング)の一室に居を構える秘密SMクラブ『ボンデージ(BONDAGE)』に赴き「1年間の入会契約」を交わしてしまう。

しばらくは、支配人(松尾スズキ)の言葉通り「日常生活の中で、いつやって来るか分からない緊張感」を満喫する片山だったが、次第に『ボンデージ』の差し向ける“女王様”の出没先は「職場」や「自宅」まで及び、その行為もまたエスカレートして行く。

そんなある夜、自宅にやって来た“女王様”とのプレイ中に「とある事件」が起こってしまう。

以前から「クラブ退会」を申し出るも、認められなかった片山は、その1件を機に『ボンデージ』と戦う事を決意する。

そんな彼の前に現れたのは、国の特務機関に所属すると言う謎の男=岸谷(渡部篤郎)だった。

事前情報を殆ど(?)シャットアウトし、鑑賞に臨んだワケだが・・正直、(またもや)期待し過ぎたようで(×_×)

導入部こそ、キューブリック監督の遺作(かつ怪作、、)『アイズ・ワイド・シャット(1999)』を思わせる、そこそこにミステリアスさを帯びた幕開けなんだけれど・・次第に「陳腐でおかしな方向」へと物語は転がり出す。。

中でも「“したたか”やなァ」と言おうか「そう言う“躱(かわ)し方”はイヤやなァ」と強く感じたのは「片山を主人公とした物語」自体を劇中劇(いわゆる“メタ構造”)として描き、主人公と観客の間に「もう1枚の、客観的な立場の存在」を挟み込む、巧妙な(狡猾な?)演出を施した事。

でもって「彼ら」に「観客のツッコまんとするポイント」を総て“先回り”し指摘させてしまった!

で、コレをやられてしまうと、観客はもう何も言えなくなるし、その「言えないフラストレーション」が募ったり、或いは「制作側に軽視されてるような気持ち」を覚え始めたりするのである。

大森南朋と言う素晴らしい俳優を主演に迎えたにも関わらず、彼の持つ「らしさ」「潜在能力」を封じ込め、単調かつコント的なシチュエーションの連続や、CG加工された表情などで「折角の“大森南朋の良さ”を余りに殺してしまってる」ように感じたのはワタシだけだったろうか?

中盤以降では『ボンデージ』なる秘密クラブの存在が、いきなし「世界的な組織」にまで拡大し描かれ始めちゃうワケだが、そこまでの荒唐無稽な展開なんてのは、正直必要なかったし、例えそれ(必要性)があったにせよ、もっと「ハッキリ描かず、臭わせる」程度で“寸止め”しといて欲しかった。

第1回監督作品『大日本人』からこっち、どうにも作を重ねる毎に「見かけ倒しになっている」「つまらなくなっている」と感じざるを得ないワケで・・何か「投げやりになってしまう理由」があるのかないのか、その辺りの監督の考えを訊いてみたいトコである。

まぁ、訊いた所で「このような形で放たれてしまった」作品の評価が、世間でも、ワタシの中でも、回復するのは難しいが・・

~ こんなトコも ~

・冒頭部分ではモノクロ映像の味わいが奏功してた! 「レトロな建造物」や「立ち上る紫煙」がホントに良く似合う色合いだ!

・時代設定は古いらしい(1983年頃か?)が、登場する車両、装置などの「こだわりぶり」が甘い(現代の車とかが走ってた)

・『アイズ・ワイド・シャット』のテイストと思いきや、クローネンバーグ監督路線や、鈴木清順監督の『ピストルオペラ(2001)』なんかを遠回しに批判するような狙いか?

・“劇中劇”な演出が、妙に粗い。

・唐突に「拳銃を使いこなし」「バイクを乗りこなし」「英会話に堪能な」主人公は・・実は「潜入捜査官」だった?

・渡部篤郎の役柄を、板尾創路氏が演じても面白かったか(⌒~⌒ι)

・世界規模の組織との戦いに突入して行く辺りから、悪い意味で松ちゃんの「稚拙さ」や映像作家としての「集中力の無さ」が露呈してたように思う。

・大森南朋の用い方は勿体ない、特に中盤以降は・・

・YOU、前田吟、渡部篤郎は、まさに後半で“退場”状態だった。往年の某番組内のミニドラマ『木瓜の花(1993)』みたいだ。

・“丸呑み”のどこが「女王様プレイ」なのか? また吐き出すの? 『アナコンダ(1997)』のジョン・ボイトみたいに、、

・嵐くんの「半裸(パン1)+緊縛+吊り下げ」行為ってば、児童虐待(児童ポルノ)に抵触しない?

・板前さん業界は眉を潜めそう(連続で「寿司を平手でバン!」な演出)

・「どっきり」シチュエーションの拡大版、とも言えそうか?

・「入会金」「年間契約料」は一体幾らで、どう工面したのか?

・高級な寿司屋にぶらっと立ち寄ってた主人公。慎ましい生活とのバランスがちょっとおかしくない?

・某女王様は「大量の手榴弾の詰め込まれたアタッシュケース」を杉浦邸に持ち込んで、一体どんなプレイをする気だった?

・嵐君が途中から「トシオ君」に見えて来た(=^_^=)

・「唾液が追跡装置になってる」とはどう言う意味?

・YOU、前田吟、渡部篤郎の“退場”を、片山は(結局)知らなかったハズ・・

・『タイムコップ(1994)』に於ける“時空移動シーン”のような波紋映像演出は独特だった。

・ラストはてっきり「群像劇+大地震のオチ」と思ったが・・

・CEOのゴツさが印象的。。あの巨躯はやっぱり「CG処理」だったのか? ガンダルフやクセルクセス王的な・・

・細かい「笑える」ネタは多いけど、、「ごっつい」のや「尾を引く」のは皆無だった(×_×)

・某ビルで開催されてた「中国農民画展」に興味津々。

・「ソルピデム」と言う薬品に興味が湧いた。

・40分ほど過ぎてからの、ようやくのタイトル表示に「遅過ぎるわ!」とツッコミ(=^_^=)

・わがままな老監督の言動(?)を眺めてると『100年の時計(2012)』の爺さまを思い出した。

・劇中に登場する「城楠大学附属病院」の外観は、大阪城公園の敷地内にある「旧・大阪市立博物館」のレンガの建物だろうか? 似てる気がしたが・・?

・花言葉が「希望」なのは・・“ガーベラ”らしい。

・いきなり始る「関係者インタビュー」こそ、本作最大の“松ちゃんらしい演出”だったのかも知れない(=^_^=)

・本作も「喫煙シーン」が目立ってた。

・劇中に登場する、木製の包丁(?)ケースに『涼』の1文字が、、

・『ユーフォリア(Euphoria)』は「多幸感」を意味するそうだ。

・劇中に登場する店舗(看板)として「洋菓子ポアール」「うなぎ天地屋」「鮨の六兵衛」「大久保興業」「喫茶若草」などがあった。

~ こんなセリフも ~

片山「で、分かりました?」

  「ベートーベンは作詞もしているんです」

  “人は総てのものを2つに分けたがる”

  「パパがちゃんとしないとな・・パパ、ちゃんとするからな」

  「嵐に何をした?」

  「とにかくやり過ぎだ。ちゃんとルールは護ってくれ」

  「そもそも“(彼女が)生きてる”のを観た事がない」

  「俺の身体は縛れても、俺の心までは縛れない

支配人「・・お帰りですか?」

   「“女王様”は常に貴方の傍にいますよ」

   「でも、興奮しませんでしたか?」

   「向上心の強い娘でしたね」

   「ここから先は“彼女の弔い合戦”ですよ」

   「CEOが動いたと言う事は・・

    いよいよ本部を本気にさせたようですね」

   「Mは、Mを極めるとSになる」

   「Sは、より強大なSに導かれ・・“真の扉”が開かれる」

杉浦「節子・・もう“こんなもの”を着けて

   生きるのは止めよう」

嵐「パパ、何かあったの?

  コロッケがグチャグチャだよ」

岸谷「ちょっと寝てみて」

  「あんた“ヤバいクラブ”に手を出してるだろ?」

  「忠告しに来たんだ」

  「あいにく、これは“プレイ”じゃないんだよ」

  「敵は、こいつの唾液について来てるんだよ」

  「よだれく~ん!」

女王様「ドキドキしたいんだろ?」

   「あんたの“止めてくれ”は“やってくれ”

    にしか聞こえないんだよ」

   「いい事、言うじゃない」

   「あたしも頑張ってみようかしら?」

   「時間厳守は“ビジネスの第一歩”ですから」

   「さてと、そろそろ行こうかね」

   「(CEOは)大胆なのに繊細な方よ」

警官「それじゃムリだって。動きようないよ」

  「プロレスは暴力じゃない」

  「(当事者は)未成年でもないし」

  「まぁ、実際に“分別ある大人”なのか

   どうかなんて、分からないですけどね」

インタビュアー“(彼女は)どんな人だった?”

       “CEOってどんな人?”

関係者「はい! もうダメ!」

   「この後も“丸呑み”があるので」

   「(前作と)テイストが違い過ぎだろ?」

   「そもそも、知らない※※※※の声、

    何で真似出来るワケ?」

   「“100歳を超えないと理解出来ないだろう”

    って監督が」

CEO「ここからは“高級ボンデージコース”だ」

   「カ~タ~ヤ~マ~!」

関係者A「あの“揺れてる”“揺れてない”ってのは、

     “何かの伏線”なのかね?」

関係者B「監督は“今の日本に於けるリアリティ”と

     申しております」

※「揺れてる? ・・違うか」

 「あれ? 今、揺れてます?」

 「揺れてる? ・・違うか」

片山「どう言う事だ?!」

女王様「こう言う事だよ」

片山「ここは私の職場だぞ!」

女王様「たった今から“あたしの職場”だよ!」

| | コメント (4)

« 2013年9月 | トップページ | 2013年11月 »