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2013年9月24日 (火)

☆『ウルヴァリン:SAMURAI』☆

22日(日曜)の夜、ご近所のシネコン「MOViXあまがさき」へと繰り出し“レイトショー”で鑑賞して来たのは、何となく“B(級)なかほり”のプンプンとにほひ立つ、新作アクション作『ウルヴァリン:SAMURAI(notサムライミ)』だった。 ←因みにその予想も案の定、的中した!(=^_^=)

ヒュー・ジャックマン主演による『X-MEN』シリーズ最新作。

早くも6作目らしいが、考えたら、ちゃんと(これまでの)全作を律儀に観てる気がするなぁ、オレ(苦笑) にしても、第1作ってば、もう「13年も前の制作」ってんだから、ハリウッドの時間の流れってホントに速いなぁと感じる。

初期3部作の中心メムバーだったミュータント役の(俳優の)皆さん、その後もお変わりなくお元気なのだろうか?

(まぁワタシが心配する事もなかろうけど)

1945年8月9日。「不老不死(&治癒能力)」と「両拳に秘められた合金(=アダマンティウム)製の爪」を特徴とするミュータント(突然変異により生み出された超人)=“ウルヴァリン”ことローガン(ジャックマン)は、太平洋戦争も末期の日本・長崎の郊外にいた。

日本軍の捕虜収容所の地下に囚われて(?)いたローガンは、青年士官=矢志田市朗が上官と共に自決しようとするのを止める。彼に「付いて来い」と促し、2人が地下壕に飛び込んだ直後、長崎上空ではB29の投下した「(広島に続く)特殊爆弾」が炸裂し、地上は焼け野原と化してしまうのだった・・

刻(とき)は経ち、現代のカナダ。

雪に覆われし山奥で世捨て人のように暮らすローガンは、毎夜のように悪夢に苦しめられていた。夢の中では、今は亡き恋人=ジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)が隣に現れ「ジーンの暴走を阻止するべく、結果的に彼女を殺める結果」となってしまったローガンは今もなお責め苛まれ続けるのだった。

そんなある夜。

野生の灰色熊(体長約3.5m)を狩るため「背後から毒の矢を射た」猟師をとあるバーで懲らしめていた(?)ローガンのもとに「矢志田の遣い」を名乗る赤毛の東洋人の少女=ユキオが訪ねて来る。ローガンに『断斬(だんざん)』なる名の、ひと振りの日本刀を手渡した彼女は「これを渡すよう頼まれて来た」と伝えると共に「矢志田が亡くなりかけている。彼のいる東京まで一緒に来て欲しい」と用件を切り出す。

当初は気乗りしなかったものの、生来の義理堅さから(?)15時間をかけ東京に降り立ったローガンとユキオ。

日本を代表するハイテク企業『矢志田産業』をたった1代で築き上げた矢志田市朗は、今や老いて、ガンに全身を蝕まれていたが、ローガンに対し「君の望む“永遠の苦しみからの解放”を与えられるのはこの儂(わし)だけだ。君の“永遠の生命”を儂に呉れ」と懇願する。そのいきなりな申し出に戸惑うローガンだが、程なくして矢志田は息を引き取る。

彼の亡くなった3日後には、その遺言状により孫娘であるマリコ(真理子)が産業の総てを継承する事が内定していたが、それを快く思わないのは、政界にも手を伸ばしつつある市朗の息子でありマリコの実父=信玄(真田広之)だった。

一夜明けての盛大な告別式。東京タワーを間近に望む「増上寺」で行われたこの式に参列するローガンだが、そこでかねてから敵対している広域暴力組織“ヤクザ”が、マリコを連れ去ろうと暴挙に及び、ローガンはまたもや黒幕の姿も見えぬ激闘に身を投じるのだった・・

監督が『17歳のカルテ(1999)』『アイデンティティー(2003)』『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道(2005)』『3時10分、決断のとき(2007)』のジェームズ・マンゴールドって事で、ある種の“抑制”が効いてるのかと思いきや・・やっぱり(=^_^=)「嗚呼、勘違いニッポン」な演出が暴走し続けた126分だった(⌒~⌒ι)

「誰か、止めたれよ!」と心中で思いつつも「ああきっと、東京では毎夜、撮影終わりに“ジャブジャブな接待漬け”の監督周辺だったんやろな~」と羨ましさに苦笑を抑えられなかったり(=^_^=)

まぁ、このマンさんも前作が『ナイト&ディ(2010)』だったワケだし、肩の力を抜いて色々とふざけながら撮ってみたい時期なんかも知んない。そう言う意味では「殆ど深刻さの伝わって来ない、おバカ娯楽作」にはきっちり仕上げてくれてましたな、うむ。

おお、そう言えばジャックマンとマン監督ってば『ニューヨークの恋人(2001)』以来の再タッグなんやね。2人とも面識は全くないが(=^_^=) 何だか他人事ながら、妙に嬉しい気分になったり。

しかしアレです。折角ニッポンを舞台に選んでるってのに、(あそこまでの)日本人キャストの「少なさ&マイナーさ」ってどうなんでしょう? ヒロイン関係はモデルさんで揃えてる(TAO、福島リラ)そうだけど・・お2人とも、確かに「海外ウケ」はするご尊顔かも知れませんが・・(後略)

で、作品をグイグイ牽引してくれるか?! と期待してた信玄役の真田さん・・観終わってから、正直「特別出演レベルだったんか?」と思った。殊に、中盤過ぎで“退場”してしまわれるとは、、物語の核心にも関わってないみたいだし(・ω・)

その他のキャストは、殆どが韓国系やら日系人の方々・・あ、ロシアンなお姉ちゃん(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)もお1人・・

そうそう。本作でも、エンドロールが始ると同時に、数人がシアターから出て行ってしまったが(まぁ“レイト”やしね)・・その後に「本編の2年後」ってシーンが少しだけ「オマケ的」に描かれる。

そこで意外な人物が(2人ほど)登場し、ローガンに接触して来るのにびっくり! ローガンの吐いた「・・どう言う事だ??」のセリフを、シリーズ(特に3作目)を知る観客の総てが呟いてしまった事ではなかろうか?

って言うか、そこまでやってしまうなら「もはやジーン姐さんが生きとっても、何ら不思議じゃない」ってな「非人道的レベル」な脚本にも到達して来るんじゃなかろうか? 或いは、この演出によりマンさんは「次もオレに(監督を)やらせてや~!」ってなメッセージを世界に放ったワケやろか?

~ こんなトコも ~

・日本が舞台にも関わらず、、さほど日本キャストに恵まれず(×_×)

・ヒロインは“残念顔”揃い(←個人の感想です。)

・真田さんは重要人物の筈だが、さほど産業の運営に関わっておらず、(恐らくは)「黒役」の策謀も知らされず?

・真田さんはやはり『47RONiN』との掛け持ち出演にムリがあった?

・ヴァイパー(毒蛇女)は妙にあっけないし「シリーズのボス」を名乗るにも存在感不足が否めない。『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲(1997)』に於ける、ポイズン・アイビー(演:ユマ・サーマン)程度の立ち位置か?

・ヒュー・ジャックマンだけに頼っていては、もはや「本シリーズ」は牽引出来ない?

・原田の「カタコトな日本語」ってばどうよ?

・原田役を演じたウィル・ユン・リーは『007/ダイ・アナザー・ディ(2002)』のムーン大佐(←全身改造前)を演じてたしとなんやね~。今回は「良いしと」「薄いしと」で印象の終わってた感が。。

・増上寺で盛大な葬儀⇒そこに刺客⇒⇒後半で「敵の要塞」に向かう⇒ラストで意外な黒幕が姿を現す・・と来れば、これはもう『死亡の塔(1980)』の物語構成しか思い浮かびませんなぁ~。たまたまなの?

・真下にプールがあったにせよ、あの高さから転落して無傷なあいつは不死身のミュータント? ローガンに顔面を何度もドツかれてもピンピンしてたし。

・ファムケ姐さんの「あの立ち位置」はもはやヒロインと言えましょう!

・長崎から東京への移動が速すぎ! (わざわざ)アウディで往復する神経もどうかしてるんじゃないかなぁ?

・「増上寺」「秋葉原」「上野駅」はあんなに近い距離なのか?

・都内のパチンコ店で追いかけっこするシーンは『デッドヒート(1995)』へのオマージュやろか?(あちらでは、仙台市内のパチンコ店内でカンフーバトルが展開される)

・「新幹線の屋根の上で、ヤクザらと戦うシーン」の珍妙さは最高! ヤクザたちが次々と屋根から転落する(吹っ飛んで行く)んだが、何となく「誰も死んでない」ように思える、その“コメディタッチですらある空気感”は、演出しようと思ってもなかなか演出出来るもんじゃないぞ(爆笑)

・(新幹線で)ヤクザたちはマリコを「殺害しようとした」のか「拉致しようとした」のか、どっちだったんやろ?

・「新幹線の屋根」ってば“サンルーフ仕様”になってんの?

・剣道の立ち会いでは「蹴り技」も許される?

・長崎の郊外(南)にある某日本家屋(一応「矢志田家の別荘」らしい)での2人(ローガン&マリコ)の雰囲気が『ラストサムライ(2003)』に於けるトム・クルーズ&小雪に似てた。

・ラストでいきなり「2年」も経つが、、その間の物語は、、割愛??

・巨大銀甲冑(シルヴァー・サムライ)の暴れ演出ってば、何だか『未来世紀ブラジル(1985)』『ドラゴン/ブルース・リー物語(1993)』『エンジェルウォーズ(2011)』のノリだった(=^_^=)

・森法務大臣の警護はいないのか?

・てっきり森法務大臣を演じてた男優さんに関し「エグザ※ルのメンバーのしと?」と勘違いしてしまった(⌒~⌒ι)

・本作を観てると「人間、逝く時に逝っとかないと、後々“余計な生前の印象の悪さを遺す”事になるよなぁ」と思えてしまう。

・本作は「東京タワーあれど、東京スカイツリーなき世界」だった。

・金属製の、直径の小さなピンが(床面に)無数に並べられてる治療用のベッド。その寝心地を是非試してみたい(=^_^=)

・とにかく「主人公が悪夢を観る」シーンが多かった・・と言うか、多過ぎた。

・今回の“ウルヴァリン”は物語上の成り行きから、全体的に「精彩を欠いてた」印象が強い。もう少しスカッとした見せ場も欲しかったなぁ。

・終盤の雪降る宿場町(?)は、東京都心から500キロの距離との事だが、どの辺りのイメージやろ? 私的には木曽界隈かなぁと思ったが(・ω・) 戦国時代に城塞があり、700年の歴史を持つ忍者組織の郷との事で、三重県(伊賀)とか滋賀県(甲賀)の周辺かな?

・『ラストサムライ』に登場の刀剣には“今昔有神奉志士”の銘が彫り込まれてたが、本作の『断斬』には“不老不死不滅”とあった。

・ユキオと言う名は「雪緒」なのか「(三島)由紀夫」から来てるのか?

・ユキオの能力は「未来予知」なんだが、良く外れるし、余りパッとしなかった。

・カナダから東京に向かう特別機の座席にも「日本刀ホルダー」をちゃんと設置しといて欲しかった。

・初対面でマリコに「汚い男(caveman)」と言われてたローガン(⌒~⌒ι) 『ラスサム』の小雪さん風に言えば「耐えられない、獣の様な臭い」を撒き散らしてはったんやろか。。

・クズリは“貂熊”或いは“屈狸”と漢字表記するそうだ。

・パチンコ店の奥(従業員控室の壁)に貼ってあった「7大接客用語」が気になる~(=^_^=)

・ローガン&マリコの1泊した『いい夢ホテル』に興味津々。因みに彼らが選んだ部屋は『地下牢』『ナースの部屋』『火星探検』ののウチ、どれでしょう?? ・・ 正解は本記事の1番下に(=^_^=)

・「能力抑制装置」って事は・・あの昆虫(?)ってば、生物じゃなく機械だったのか?

・劇中で使用された由紀さおりの『生きがい』って曲にも興味あるぅ(=^_^=)

・「村で武芸大会が開催される」・・って、この国では良くある習わしなんやろか?

・「ノストロモ」と「ノブロウ」は、全く違う名前だし、響きだと思うのだが。。

・「ヤッチマイナ~!」で来るかと思いきや、本作では「ヤッチマエ~!」だった。

・少なくとも「現代のハリウッドに於いて“最もタンクトップ姿の似合う男”」ちぅ事実だけはきっちりと証明してくれたジャックマン。ブルース・リー、ブルース・ウィリスに次ぐ立ち位置か?(他にも色々とおられましょうけど、、)

・ここから先の物語の鍵を握るのは「矢志田産業」から「トラスク・インダストリーズ」へ。 ・・ってどんな企業だっけ?

~ こんなセリフも ~

ローガン「止せ! 未だ行くな。今はまだ早い」

    「・・居たのか・・消えるな」

    「揶揄(からか)うのか?」

    「・・俺にやらせるな(Don't make me do this.)」

    「車を停めろ(Pull over,now.)」

    「俺は、昔の俺とは違う」

    「この刀は、何時か貰いに来る」

    「婚約したら、こんな馬鹿は止めろ」

    「英語で言え!」

    「気に喰わない」

    「この先は観るな」

    「殺す価値もない」

    「(お前の)仲間はあれだけか?」

    「おい、こっちだ!」

    「俺は別れを言いに来た・・サヨナラ!」

    「俺は兵士だ。もう隠れてはいられない」

ユキオ「雇い主が『刀と借りを返したい』と」

   「断わるのは、礼儀に反するわ」

   「矢志田は、兵士が求めるのは“名誉ある死”と

    “苦痛からの解放”だと」

   「お年寄りの提案を断わるなんてね」

   「(未来は)鍵穴を覗く感じ」

   「今のあなたは、前とは違う」

   「元気でね(Be well.)」

マリコ「総てに意味があるの・・

    日本人じゃないと、分からないでしょうね」

   「ジーンって誰?」 ←繰り返すから怖い(⌒~⌒ι)

   「何時か平和は来る・・

    人は必ず立ち直れる・・貴方も」

   「死にたかった訳じゃない」

グリーン「この私に“何か”を感じさせてくれるなら嬉しいわ」

    「なら、敬ったら?」

    「私は“虚無主義者”で“資本主義者”なの」

    「先代が貴女を選んだのは“弱い”からでは?」

    「“口が堅い”から雇われたの」

    「私は“男と言う毒物”さえ受け付けないわ」

矢志田「“永遠の生命”とは苦しみ。

    多くを失い、やがては生き甲斐も尽きる」

   「あの時も今も、儂は死にたくない」

   「日本の刀は、両手で持つのだ」

   「“永遠の生命”にこそ意味があるのだ」

信玄「(父との)別れは済んだろう。洞窟へ戻れ」

  「お前は“人形”だ」

  「こいつら、相当な愚か者だな」

  「この細長い国には、上りと下りの2つの

   線路しかないと言うのに」

  「・・捜しに行かんか!」

日本兵「観ろ! 敵だ! 敵機襲来だ!」

   「広島と同じだ!」

   「矢志田、早くしろ!」

ヤクザ「ビデオ撮ってんじゃねぇぞ、コラ!」

ジーン「酷い出血ね・・また“ヒーロー(気取り)”を?」

   「“貴方が愛した者”は死ぬの」

森大臣「政界の地位は永続しない」

原田「俺を信じてくれ・・難しい事か?」

磁力翁「“暗黒の力”が存在する。我々を滅ぼそうとしている」

   「君以外にも“能力を授かった者”がいる」

   「君の力を借りたい」

矢志田「お前も早く逃げろ!」

ローガン「あれは“B29”だ。逃げ切れる訳がない」

女店員「貴方もハンター?」

ローガン「・・今は違う」

ハンター「ど、毒なんか塗ってないぞ」

ローガン「なら、毒は廻らないな」

ローガン「俺は此処で死ぬのか?」

ユキオ「此処でじゃない」

ユキオ「ナイスになったわ」

ローガン「・・屈辱的だった」

ユキオ「何故(下に)プールがあると?」

ローガン「知らなかった」

ユキオ「もう心は決まった?」

ローガン「まずは離陸だ」

ユキオ「それから先は?」

ローガン「成り行きだ」

マリコ「狂ってるわ」

信玄「いや、やっと目覚めたのだ

ジーン「来たのね」

ローガン「勿論だ」

ローガン「信用出来ない」

磁力翁「しなくていい」

追記:3択クイズの正解は『火星探検』でした。

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コメント

これだけ可笑しな日本を見せられたら
物語よりそっちで話が盛り上がる作品でしたね。

西洋人から見たらアジア人なんてみんな同じなんでしょうかね~^^;
あんな日本語話していても「はいOK!」なんでしょう(笑)

モデルのお二人とも残念なルックスでしたね(爆)

投稿: ituka | 2013年9月24日 (火) 23時58分

itukaさん、ばんはです。

>これだけ可笑しな日本を見せられたら
>物語よりそっちで話が盛り上がる作品でしたね。

そうですねぇ。
因みに、今観たくなってるのは・・セガール主演作『イントゥ・ザ・サン(2005)』でしょうか。何やら「日本語セリフの妙」がたっぷりと堪能出来るそうで・・(⌒〜⌒ι)

>西洋人から見たらアジア人なんてみんな同じなんでしょうかね~^^;
>あんな日本語話していても「はいOK!」なんでしょう(笑)

「もの申せるスタッフorキャスト」を現場に貼り付かせとかないと、どんどんと(上映国での)ニッポンの印象が崩れて行きますよね・・「あと7年」しか残されてないのに(⌒〜⌒ι)

>モデルのお二人とも残念なルックスでしたね(爆)

まぁでも、菊地凛子さんのように良いステップアップを(?)果たして欲しいものですネ。

投稿: TiM3(管理人) | 2013年9月25日 (水) 01時27分

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