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2013年9月14日 (土)

☆『マジック・マイク(2012)』☆

8日(日曜)の夜。阪急・西宮北口駅に直結してる大型商業施設「阪急西宮ガーデンズ」内にあるシネコン“TOHOシネマズ”にて鑑賞して来たのは・・(意外にも)期待値を高めてた(=^_^=)『マジック・マイク』と言う作品だった。

因みに確か、ここのシネコンで観るのは“お初”だったと思う。

近年『君への誓い(2012)』や『G.iジョー/バック2リベンジ(←未見)』そして『ホワイトハウス・ダウン』と、その活躍ぶりの目覚ましい若手男優=チャニング・テイタムの青年期の実体験をベースにした(とされる)物語。

フロリダ州タンパの街にあるストリップ・クラブ『Xquisite(エクスクィジット)』を舞台に、ストリッパーたちの日常を軸に据えつつ、現実と夢の間で揺れ動く主人公ストリッパーの成長(?)が描かれる。

・・

30歳のマイク・レーン(テイタム)は「オーダーメイド家具を製作・販売するショップを開く」と言う夢を抱く青年。そのための貯蓄も既に1万3千ドルほどあり、それを担保に銀行に融資を受けようと試みるも、これまでのカード利用歴や職歴のせいで、なかなか計画は巧く運ばない。

「出張洗車サービス」をしたり、時には「建築現場で屋根瓦を葺く作業」等をしているが、ここ6年間、メインに据えているのは木曜~土曜の夜に地元(タンパ)の有名ストリップクラブ『エクスクィジット』でトップダンサー“マジック・マイク”として踊る事だった。

オーナーのダラス(マシュー・マコノヒー)に眼をかけられ「いずれはマイアミに移店・進出し、更に儲ける」と言う彼の夢や「その時はお前が“共同経営者”だ」なる言葉がやはり気になっているマイク。

そんな6月のある日、マイクは建築現場でまだ19歳の少年=アダム(アレックス・ペティファー)に出会う。

現場監督とケンカし即座にクビを言い渡されてしまう彼だが、その姿に「6年前、ダラスにスカウトされた頃の“ひたすらに生意気だった”自身の姿」を見出したマイクは『エクスクィジット』に来ないか? とアダムに声を掛ける。

当初、未成年であると言う理由から「小道具係」とし雇われたアダムだが・・その夜、急きょステージに出られなくなったダンサーに代わり、無理やり舞台に上がらされる事になる。

その結果、まだまだ洗練されてないながらも、取り敢えずのステージデビューを見事に果したアダム。

ダラスに気に入られ、マイクもその“教育係”とし面倒を見る事になったアダムだったが、彼には「お目付役」とも言うべき手強い姉=ブルック(コディ・ホーン)の監視の眼が光っていた。

アダムが『エクスクィジット』で働いている姿を(本当に)観に来たブルックは・・意外にも「弟をあんたに託すわ」とマイクに告げる。

そんなブルックは、マイクにとって「これまでに出会った事のないタイプ」の女性だった・・

8月。ダラスによる“マイアミ出店”が現実味を帯びて来る中で、それまで彼の背中だけを追っていたマイクは、アダムやブルックのそれぞれの生き方に触れる毎に「自身がこの先、何を目指して生きてゆくのか?」と言う問題を突き付けられ、激しく戸惑うのだった・・

監督がスティーヴン・ソダーバーグって事を知らず、エンドロールで初めて気付いたワタシ(⌒~⌒ι) 『オーシャンズ13(2007)』以来ぐらいの作品鑑賞となるが、、ヘタすれば「ただのB級ムーヴィー」として“一過性で終わってしまう”ような物語を、適度な「シリアスさ」「不条理さ」を絡めつつ、巧く描いていた!

これまで「多作&速撮りなだけで、手がける作品に魂のこもってないおっさん」などと勝手に決め打ってしまってたワタシだが(スンマセン)ちょっぴり観直しました。ホントにね。(しかし本作の前後に『コンテイジョン(2011)』『エージェント・マロリー(2012)』『サイド・エフェクト』を撮ってるってんだから、その仕事ぶりはなかなかに凄まじい!)

主人公を演じたチャニングの「18歳頃の実体験」がベースになってるって事で、きっと当時のチャニング自身は「アダムの立ち位置」でダンサーとしての経験を積んでたんじゃないかな? と勝手に想像。

ダンサーたちの私生活には“視点”が殆ど置かれず、どちらかと言えば「(ステージ等の)明るい部分」のみにスポットを当てて描いてるが、現実的な部分では「タンパの街の背後に潜む、ヤバい組織」の存在もまた、絶妙な絡め方で演出されている。

そっち方面をもう少し具体的に覗いてみたい気もしたが・・それをやると上映時間も足りなくなるし、作品の“軸の部分”が妙にブレてしまったかも知れないので、結果的には「あの程度」で良かったんだろう。

キャラとしては、チャニングの「極めてええヤツ」ってキャラの対極に「インパクトあり過ぎ!」なマシュー・マコノヒーのキャラがそそり立ってて、どっちかと言えば、見所は『ダラスの言動と存在感、それらの総て』って感じだった(=^_^=)

近年観た、彼の主演作『リンカーン弁護士(2011)』では、まぁ「ダーティだけどスマートな弁護士」ってキャラだったので「カッコ良ろしおすなぁ~」と嫉妬心の湧いてしまう程度だったが(=^_^=) 本作では、妙な自信を常に漂わせつつ、セ※クスアピールしまくってくれてて、おまけに「ダビデ像かい!」って突っ込めるぐらいに全身を鍛え上げてくれてるので・・ある意味、同様にセ※クスアピールしまくってくれてた『マグノリア(1999)』に於ける性教祖=トム・クルーズ同様に「同性から観ても、愛すべき人物像」を確立してくれてたと思う。んでも、アカデミー助演男優賞には「ノミネートすらされなかった」らしく、そこは首を傾げざるを得ない(=^_^=)

公称=身長185cmの(だけどティム・ロビンスばりに童顔な)チャニングの鍛え上げられたボディとキレの良過ぎるダンスパフォーマンスに酔いしれるもよし、狡猾でニヒルなマコノヒーにあちらこちらを濡らすもよし、近年稀にみる“立ち位置”の「女子会ムーヴィー」にしっかり仕上がってくれてると思う。

って言うか、今後ハリウッドでこの手の「女性向けマッチョパフォーマンス系ムーヴィー」が増え、いずれは1ジャンルとして確立するんじゃないやろか? などと勝手な決め打ちをしたくなってるワタシである。

~ こんなトコも ~

・洗車サービスをやってるマイクの姿も見たかった。業務車両(の描写)だけだと、ちと説得力に欠ける気も。

・ダラスが劇中で「これは立派なビジネスなんだ」なる自説を繰り返してて「おお! ショービズの世界なんやな~」と再認識させられた。

・「ダンス出来るかどうか」は後からどうにでもなる問題らしい。

・マコノヒーの“ここまでの個性の噴出”は『サラマンダー(2002)』以来だったかも(=^_^=)

・アダムの選択を「約束された成功へと続く道」と見るか「やがては奈落に至るイバラの道」と見るか、、は観客それぞれの判断に委ねられるのだろう。

・同性からすれば「だからどうした」って感じだが、冒頭でチャニングの(バックショットながら)オールヌードが拝める。

・ジョアンナやノラのキャラ造型は中途半端な感もあった。

・総じて「美人」は出て来なかったように思う。ヒロインは「それなりに魅力的な」水着姿を披露してはくれたが・・

・マリリン・モンローのコスプレで、ブルック&アダム姉弟の自宅に押しかけるチャニングのハジけぶりはなかなか! 道中ではどんな気持ちだったんやろ?(⌒~⌒ι)

・場末の(?)ストリッパー(のセリフ)に小説『蠅の王』の粗筋を教えて貰えた(⌒~⌒ι) 詳しいねぇ、兄さん(←『ターミネーター(1984)』のアラモ銃砲店主の口調で)

・『GHB』ってどんな食べ物だ? 「酔うけどカロリーゼロ」って特徴があるらしいが。

・投資家のロバート・キヨサキ、ヘイウッドの家具、ラッセルライトの食器など、知らない単語が次々と!(←知っとけよ)

・海兵隊員、ガンマン(西部劇)、水兵、ボクサー、炭鉱夫、警官・・等の「集団扮装+群舞」は見応えがある。

・寸暇を惜しんで、ダンベルで鍛えたりする、その“プロ意識”の素晴らしいダンサーの皆さん。

・「音楽(効果音)と動作の一致」もなかなかスゴい!

・望んだ愛は得るも(?)代わりに殆ど総てを失ってしまう(?)展開のラスト。次はワシントンに行き、警護官の面接を受けるしかない??

~ こんなセリフも ~

マイク「面白い女だったな」

   「(車の内装の)ビニールは、

    売るまで剥がさない主義でね」

   「その格好じゃダメだ」

   「時間がないから、今すぐ“貸し”を返せ」

   「女の服の露出度の高いのは

    “私に構って”って合図だ」

   「俺らの子供たちに乾杯」

   「ハジけたけりゃ、ショーに来ない?

    “たぶん(行く)”じゃダメだよ」

   「脱ぎながら歩いて行け」

   「もう童貞は失った。後は腕を磨くだけだ」

   「財政困難は俺じゃなく、あんたら銀行の方だ

   「“楽しい事”は嫌いかい?」

   「あいつはまだ19歳だ。

    “女と金と快楽”には逆らえないさ

   「俺に任せてくれ、いいか?」

   「“面倒みる”って言ったろ?」

   「スゴいな(That's huge.)」

   「この状況ってケンカかよ?

    仲直りしようぜ」

   「お前は“話し過ぎ”だ。俺が話す」

   「昨日は色々言ってたが、あれで充分か?」

   「今の生活は“俺の総て”じゃない

   「“確かな人生”が欲しい」

   「君は少しも、俺の話を信じてないんだな?」

アダム「俺は“ネクタイ拒否派”なんだ。

    この掟だけは破れない」

   「まさか? ジョークじゃないよね?」

   「チンケな俺が、たった3ヵ月でここまでになった。

    前までは、ただのザコだった俺が」

ダラス「さぁ、ブチかますぜ!」

   「ルール1だ! “触っていい”部分、

    “触ってはいけない部分”がある」

   「ここはどうだ?(Can you touch here?)」

   「ここは“禁止”と法律で決まってる」

   「言われた事は何でもしろ」

   「いいか、こいつは遊びでも趣味でもない。

    ビジネスなんだ」

   「トバイアスがキュー(合図)を出す」

   「アイデアを俺にくれ

   「稼いだ金はお前の金だ

   「プロの世界は厳しいぞ」

   「客とのキスは御法度だが、今夜は“吉”と出た」

   「お前のあの歩き方は・・クソだ」

   「見せつけろ・・女たちを支配しろ。

    1人1人の女の眼を見て、焦らせ」

   「最高のタイミングで・・突き刺せ!

   「こいつはゲイの遊びじゃない。仕事なんだ」

   「あと1打で“カップイン”さ」

   「身の程をわきまえろ」

   「ダンサーの価値は稼ぎで決まる」

   「若さはいつか消えるんだ」

   「燃えたぜ・・ステージはいいな」

   「ガンガン攻めてけ!」

   「女たちを支配しろ!」

   「さっきは火を起こしたが、

    今度は雨を降らせよう」

ダンサー「“狂乱”の仲間入りだな」

    「童貞喪失は1度だけさ」

    “女子をク※ニ!”

警官「何か“刺すもの”は持ってるか?」

ブルック「またいつもの“モゴモゴ言うゲーム”なの?」

    「毎朝起きて、何をするのが幸せ?」

    「もう限界よ(I can't do this anymore.)」

    「朝までまだ7時間あるわ。

     7時間で何が出来る?」

トバイアス「“連中”が関心あるのは、書類じゃなく現金だ」

マイク「スニーカーはNGだ」

アダム「この靴しかないんだ」

アダム「ここのドリンクはタダか?」

マイク「まさか。働いて払うのさ」

ダラス「危ない橋を渡ったな」

マイク「でも成功した」

ダラス「ヒヤヒヤしたぜ」

マイク「あいつは踊れない」

ダラス「それは教えりゃいい」

アダム「俺たち、親友になろう」

マイク「いいとも」

アダム「何だこれ? 後ろがない」

マイク「そりゃ“Tバック”だからな」

マイク「観に来たのは弟だけ?」

ブルック「冗談だと思ってたわ」

マイク「姉貴に“来い”と?」

アダム「言ったけど、ホントに来るとは

ブルック「総て1ドル札で貯めたの?」

マイク「たまに5ドル札も」

ブルック「20ドル札はないの?」

マイク「“ディープな事”でもなきゃ」

ブルック「これってデート?」

マイク「別の呼び方でもいいけど」

ダラス「今、何て言った?」

マイク「この距離だ、聞こえたろ?」

ダラス「“飼い主の手を咬む”ってか?」

ブルック「“メシでも喰いながら”話す?」

マイク「それってデート?」

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コメント

同じくソダーバーグ監督作品「サイド・エフェクト」を
選択してしまったのですが、
こちらはちょっと薄味気味でした。
いや、でも主演女優のルーニー・マーラが良かったので
後悔はしてませんよ(笑)

アメリカのマッチョな兄さんが主役という設定で食指が動かなかったんですが、
割と好意的なレビューを目にします。
特に男性が「良かった」と書いてはる記事が目に付きます。
男同士の関係性が良いんでしょうか〜?
ちょっとブロマンス的な匂いもしますね。

>マコノヒーの“ここまでの個性の噴出”
どんな個性なんのかはちょっとだけ気になるところですが、
マコノヒーのあの脂下がったご面相がどうにも苦手で残念。

私事ですが、この度「はてなブログ」に引っ越しました。
お手数をかけますが、リンク先のURLを下記に
変更していただければ大変有難いです。
http://yururi.hatenadiary.jp/

投稿: ゆるり | 2013年9月29日 (日) 00時07分

ゆるりさん、ばんはです。

おお『サイド・エフェクト』をチョイスされたんですね。
あちゃらも関心はあるんですが・・どうやら公開期間中の鑑賞はムリかなぁ、、

>こちらはちょっと薄味気味でした。
>いや、でも主演女優のルーニー・マーラが良かったので
>後悔はしてませんよ(笑)

最近は「(比較的)短い上映時間で、言いたい事を絞って表現してくれる」
そんな作品を(優先して)選びたい気持ちに傾いてます。
ダラダラと長い(だけな)のは、なるたけ敬遠したいですねぇ。

ルーニー・マーラさん・・『ソーシャル・・』はもう余り覚えてないし、
『ドラタトゥ』は観てません。。

>アメリカのマッチョな兄さんが主役という設定で食指が動かなかった
>んですが、割と好意的なレビューを目にします。

本作を好む女性は少なくないだろうな・・と思ってます(=^_^=) 特に根拠はないんですが。

>特に男性が「良かった」と書いてはる記事が目に付きます。
>男同士の関係性が良いんでしょうか〜?
>ちょっとブロマンス的な匂いもしますね。

「衆道系」では決してないと思いますけどね。
それぞれに、何らかの「引け目」を感じたりもしてる主要キャラ陣でした。

>マコノヒーの“ここまでの個性の噴出”
>どんな個性なんのかはちょっとだけ気になるところですが、

楽しんでるんだけど、ドライだったりするんです。
「頭はクール、心はホット」を体現してるようなキャラ造型は良かったですよ。

>マコノヒーのあの脂下がったご面相がどうにも苦手で残念。

ディカプリオとの共演作にも興味がわいてます。
昔は「マコノヘイ」と呼んでたワタシでした(⌒〜⌒ι)

>私事ですが、この度「はてなブログ」に引っ越しました。
>お手数をかけますが、リンク先のURLを下記に
>変更していただければ大変有難いです。

早速に変更処理しておきますね。
またじっくりと拝見しにうかがいます(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2013年9月30日 (月) 00時58分

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