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2013年8月31日 (土)

☆『パシフィック・リム【2D字幕版】』☆

18日(日曜)の夜。まぁまぁご近所のシネコン“MOViXあまがさき”にクルマで行き、レイトショーで観て来たのは『パシフィック・リム』なるSF作品だった。

未だに彼の手がけた『パンズ・ラビリンス(2006)』なる作品の“ダーク・ファンタジーとしての完成度”を絶賛して止まない(エンターテインメント性に限って言えば『不思議の国のアリス』『アンネの日記』に決して劣るモノではないんじゃないか、と)、ギレルモ・デル・トロ監督が「自らのオタク気質」を遺憾なく発揮(?)した「ヒーロー・ロボットアクションもの」ともジャンル分け出来そうな最新作。

エンドロールの最期に“本作をモンスター・マスター=レイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐ”とちゃっかりリスペクトなひと言を添えてはる辺り、まさに「確信犯」的なしたたかさを感じたりもするが(=^_^=) まぁ、世のアニメオタク中年(=^_^=) の考える妄想「日本の古き佳き特撮&ジャパニメーションの世界を、ハリウッドが潤沢な資金をガンガン投入して造ってみたとすれば・・それはそれは『素晴らしい作品』が完成するんじゃないのっ?!」に対する、リアルな答えの1ツがこのように叩き出された・・って点では、実に歴史的な大作であるような気はする! その出来はともかくとして(⌒~⌒ι)

2013年8月(今年じゃんか!)。人類にとって“最大の脅威”は、宇宙(そら)からでなく、海底から“その禍々しき姿”を現した。

太平洋の奥深い海底のプレートが崩落、そこに出来た裂け目に「異次元の扉」が開いた事により「地球外生命体」がやって来たのだ。

サンフランシスコに上陸した最初の「巨大生命体」は“怪獣(カイジュウ)”と呼ばれ、6日後にようやく陸海軍の総攻撃により退治されたが・・結果的に「3ツの都市」が壊滅、数万人がその犠牲となった。

それからわずか6ヵ月後、マニラで2体目の“怪獣”が出現、続く3体目がメキシコに、そして更に4体目・・ 彼ら“怪獣”の襲来は終わらなかった。

人類には“怪獣”と互角に戦うための「組織」と「新兵器」が必要となった・・そうして設立されたのが“環太平洋防衛軍(PPDC:Pan Pacific Defense Corps)”であり、開発されたのが、人型の巨大ロボット兵器“イェーガー(ドイツ語で『狩人』の意)”である!

“イェーガー計画”によって建造された新兵器だが、当初採用されていた「1名操縦スタイル」では、パイロット(の神経節)への負荷が大きく、改良された“イェーガー”では「2名操縦スタイル」が用いられ、それが主流となって行った。

2人のパイロットは、それぞれ“イェーガー”の「右脳」「左脳」を担当、その戦闘力は「パイロットの適合性」「パイロット同士の融合性」に依る部分が大きかった。

15歳で初めて“怪獣”を眼の当たりにした主人公=ローリー・ベケットは、兄=ヤンシーと共に『ジプシー・デンジャー』と言う名の“イェーガー”を駆り、華々しい戦果を挙げていったが・・現れる毎に「進化」を遂げる“怪獣”により、遂に左腕をもがれ「相打ち」の体(てい)で倒されてしまう。そしてヤンシーも生命を落とすのだった。

・・

その悲劇から5年を経た2025年。心の傷から(完全に)立ち直れないままのローリーの姿が、アラスカ州シトカにあった。

彼は“イェーガー”を降り“怪獣”襲撃を防ぐための「命の壁」の建築現場で、自暴自棄な気持ちで働いていたのだ。

そこにやって来た、かつての上官=ペントコスト(現“PPDC”最高司令官)は「此処で死ぬか、もう1度“イェーガー”に乗り、戦って死ぬか、どちらかを選べ」とローリーに迫り、彼は世界を救うため、そして自身を変えるために最前線への復帰を決意する。

香港にある“PPDC”の基地=シャッタードームで彼を待っていたのは、司令の側近でもある“イェーガー”の研究員=森マコ(菊地凛子)だった。

ペントコストの反対に遭いながらも、マコを新しいパートナーとして得たローリー。修復作業を終えた『ジプシー・デンジャー』に乗って人類の存亡の危機に立ち向かうのだが・・そんな彼らの前に、これまでにない規模=カテゴリー4の“怪獣”が2体同時に出現する・・

良くも悪くも、ハリウッドが日本の伝統文化(?)である「巨大ロボット」「怪獣」をネタに“絶妙なスベり具合”でガンガンやってくれましたな~ ってのがまずの感想だろうか(=^_^=) 製作費もかかってそうだし、CGもモノ凄いレベルなんだけど・・イマイチ作品世界にのめり込めない。。

考えてみた結果、思い当たったのは「怪獣やロボットのデザインにセンスがなく、個性も愛情も感じられない」「物語が凝縮され過ぎてて『余韻』や『間』が殆どない」って事だろうか。

「あ、ネタにしやがったな~」ってトコでは『ゴジラ(1954)』『新世紀エヴァンゲリオン(アニメ、1995~)・・シンクロ演出』『ジャンボーグA(特撮ドラマ、1973)・・操縦法』『ウルトラマンA(特撮ドラマ、1972)・・男女キャラ』『大日本人(2007)(爆笑)』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(アニメ、1995)』など・・また、同じ“ハリウッド謹製”で言えば『アイアンマン(2008)・・胸部リアクター』『GODZILLA/ゴジラ(1998)』『クローヴァーフィールド/HAKAISHA(2008)』『リアル・スティール(2011)・・メカデザイン』『マトリックス(1999)・・武道シーン』『iD4(1996)・・演説シーン、敵とのシンクロ』『アルマゲドン(1998)・・父娘(?)の別離』などがすぐに思い浮かんだ。

実写(←言うても「CG全開」だが)でこう言う作品が観られるとは!! と言う「かなりな嬉しさ」がこみ上げて来る一方「この“既視感”の多さって何やろ?」「何で、ここまで保守的でつまんないデザインに固められとるんやろ?」と(怒りを超え)哀しみが沸き上がって来たのも事実。

「中年アニメオタク」であればあるほど「手放しで評価・絶賛しない(←出来ない、してはならない)作品」に成り下がってしまったように感じる。

怪獣デザイン、メカデザイナーを(例えば)日本から迎えたらどうだったんやろ? と思ってしまうんだが、そう言った点はアングロサクソン系な観客からすれば「ダイナミックにロボットとかクリーチャーとかが動いてさえくれたら、細かいトコなんぞどうでもエエんじゃ~!」って事なんやろかねぇ・・ ホンマに残念でしたわ(×_×)

~ こんなトコも ~

・特に好きじゃない凛子さんだが『バベル(2006)』を皮切りに『スカイ・クロラ(2008)』『ノルウェイの森(2010)』『小川の辺(2011)』・・と、そこそこに出演作をフォローしてる気がする(⌒~⌒ι)

・凛子さんの「アクション演技」はなかなかだった!

・芦田愛菜ちゃんが成長して凛子さんになるとは・・到底思えないが。。

・余りに「保守的」過ぎる、あのつまらないメカデザインは・・「実在した場合の空力抵抗までも考慮」した結果か?

・司令は「“彼”を脱出ポッドで逃がしてやる」って配慮を出来なかったか? 続編にも繋げようが出て来るのに。

・パイロットらの「私生活」がなさ過ぎだった。

・「民間人の視線」「他国民(特に日本人など)の様子」も描いて欲しかった。

・「報道番組による、巧妙な現地リポート」「市民による“ハンディカム手ぶれ撮影”」とかの演出も欲しかった。

・香港市民は「緊急時、地下に避難してるだけ」だった。

・スタッカー・ペントコスト司令を演じるイドリス・エルバの実年齢が「ワタシより年下」と知り愕然・・(⌒~⌒ι)

・2人の科学者(ニュートンとハーマン)の「凸凹コンビ」ぶりは『スターウォーズ』(の彼ら)に対するオマージュか?

・実は“PPDC”の重鎮だったハーク・ハンセン。演じるのがヒュー・ジャックマンでも「特に違和感なかった」気がする(=^_^=)

・タン3兄弟の区別がつかんかった。。

・アレクシス&サーシャ(カイダノフスキー夫妻)のキャラ造型も、徹底的に不足してた。

・“謎の商人”ハンニバル・チャウを好演してくれたロン・パールマン。『ドライヴ(2011)』では情けなく溺水(海水)してただけで残念だったが、本作では「助演男優」としてのインパクト抜群!(=^_^=) 『ディープ・ブルー(1999)』でのサミュ・L・ジャクソンを(誰もに)連想させる「あんなシーン」が準備されてるなんて・・美味し過ぎる!(=^_^=) ラストの“おまけシーン”も見逃すな!

・東京が舞台と思しき(回想)シーンが描かれるが・・駐車車両のナンバーが明らかに変だったり、看板の文字が「ファイナンシャル」「24t時間以内にお届け」「カブノキコンピュータ」「益代&由美子剣店」「萠&健太ビデオ」など、どう(譲って)考えても狂ってた(=^_^=)

・『ジプシー・デンジャー』の起動直後に取るポーズ(「左手グー」の上に「右手パー」を重ねる『時揖』『土揖』ポーズ(?))も妙に映った。

・旧式(第3世代)は搭載の原子炉で動き、最新の第4、第5世代はバッテリーで動くそうだが、何となく「原子炉を肯定する」みたいにも取られる展開があった(?)

・中華風の道場(「武館」と言うらしい)の壁には「勇気」「尊重」「毅力」の3文字が書かれてた。「友情」「努力」「勝利」じゃないのね。。

・ブルックリンにある四川料理店「チャウ」は美味いらしい(実在するのかは不明)。

・手にしたタンカー(?)で殴りつけて戦う“イェーガー”が漢(をとこ)らしかった!

・(突っ込んで破壊した)ビルの、奥の部屋の、机上の「カチカチボール」が(振動で)動く演出はちょっとイカしてる。

~ こんなセリフも ~

ローリー「“釣り”に行こうぜ!」

    「(怪獣を)近くで観たいって?

     ・・楽しくなんかないぞ」

    「実戦で決断を下すのは、この俺自身だ。

     そして、その結果は自分で背負う」

    「お言葉ですが・・今、叱るべきです」 ←今でしょ!

    「パイロットになりたければ、

     司令官に従うだけじゃなく、逆らえ」

    「ウサギ(記憶)を追うな!」

    「最初のドリフトは大変だ」

    「“結合”には(相手に対する)信頼が必要だ」

    「余計に怒らせたぞ?!」

    「死んだとは思うが・・念を入れとこう」

    「キツく締め過ぎだ・・息が出来ない」

マコ「“2手”早く倒せるのでは?」

  「先生・・愛シテイマス」

  「死なないで!(Don't go!)」

チャック「“使えないパイロット”のせいで、

     総ての“イェーガー”が廃止されるなんてな」

    「知るかよ(Whatever.)」

    「さっさと此処から消えな・・得意技だろ?」

    「“やれる事はやれ”と親父は言った」

    「・・光栄でした」

ペントコスト「200万人の市民を優先して護れ。

       船舶の10人には構うな」

      「君以外はみな死んだ。君が1番目の候補者だ」

      「何処で死にたい? 此処でか?

       それとも“イェーガー”の中でか?」

      「作戦は立てた。君は準備を」

      「復讐は開いた傷口だ」

      「森サン、少シ抑エテ(More control.)」

      「着替えなさい(Get ready.)」

      「黙ってる私を見て・・勘違いするな!」

      「いいか、まず・・2度と私に触るな。

       そして・・2度と私に触るな」

      「最期まで戦って・・勝て!」

      「あんな戦いは初めてだ・・誇りに思う。

       しかし・・祝ってる暇はない」

      「仲間を2人失ったが・・悲しむのは後だ」

      「タイマーをリセットしろ」

ハーク「息子を預けたぞ・・俺の息子を」

テンドー「男は“やる時にはやる”のさ」

現場監督「悪いニュースから言うぞ。壁のてっぺんで3人死んだ。

     次に、良いニュースだ。新たに3人を雇う」

ニュートン「彼は“予測以上の事”は言えないのさ」

     「勇気は幸運の種だ

     「新鮮な怪獣の脳がないと・・あるの?」

     「任務の事は言えない・・言いたいけど。

      ・・知りたいなら教えるよ」

     「これじゃ“避難所”じゃなく“怪獣の食堂”だ!」

     「“理解出来てない事”が起きてるぞ」

ハーマン「政治も芸術も偽りだらけだ。だが数値は裏切らない」

チャウ「怪獣の骨の粉末は“男性機能”に役立つぞ」

   「臓器を手早くアンモニアに漬けるのさ」

   「俺が信じてるのは『怪獣の骨が高く売れる』って事だけだ」

   「怪獣のクソだって、立派な畑の肥料になる」

   「俺は特製の“怪獣シェルター”に避難する。

    お前は“公共のシェルター”にでも隠れてろ。

    俺はそこで“こうなった”がな」

   「この醜いバケモノめ・・とにかくだ・・」

伝説の男「少し太ったかな?」

    「私が乗らねば、人類が滅びる」

    「私がやり遂げるために、私を護ってくれ。

     ・・出来るか?」

    「今日、此処にいる者は、1人で戦うのではない」

    「今こそ立ち上がり、人類を滅亡の淵から救うのだ」

    「希望と人類の生存のために戦う」

    「今日の私は・・記憶を無にして戦う」

    「だが、お前はハークの息子だ」

    「ドリフトすれば逢える」

司令官「タイマーを停めろ!」

謎の男「・・俺の靴は何処へ行った?」

ローリー「思うんだが、兄貴」

ヤンシー「言わなくても“繋がってる”から分かる」

マコ「・・イメージと違う」

ローリー「ヘイ! 違ウッテ?」

チャウ「お前・・(怪獣と)やったな?」

ニュートン「・・ちょっとだけ」

ニュートン「見たか?! ・・伝えないと!」

ハーマン「裂け目で・・計画が失敗するぞ!」

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2013年8月18日 (日)

☆『ワールド・ウォーZ【2D字幕版】』☆

8月17日(土曜)の午後、とある用事で西梅田界隈に出掛ける事となったので、それを終えてから「JR大阪駅直結・関西最大級のシネコン」と言う触れ込みの“大阪ステーションシティシネマ”に立ち寄り、話題の(なの?)新作『ワールド・ウォーZ』を観て来た。

オープン直後の2011年5月頃、(群衆でごった返す)ロビーを見物に行った程度であり、その時は当時公開中だった『エンジェル・ウォーズ(2011)』の某グッズを売店で買い求めた程度だったが、いよいよ初めてシアター内に足を踏み入れる事に! ・・って言うか、今更かいっ!

どうにも、此処のシネコンのロゴ(赤いヒトデ?)が「共※主義のシンボル」に思えて仕方ないんだが(正しくは“大阪”の“大”の漢字をモチーフにしてるらしい) 入場してみると、さほど際立った特徴があるワケでもなかった(良くも悪くも)。

しかし、シアター(=スクリーン2)を出た「眼の前」のトイレが「女性用」「障がい者用」しか設置されておらず、男性客は入口近くまで歩かされるのも「料金同じなのに、そこまでやりますか」的な気持ちになってしまった。 ・・いかんいかん! もっと寛容にならなければ。。

フィラデルフィア在住のジェリー・レイン(ブラッド・ピット)は、妻=カリンと2人の娘=レイチェル&コニーに囲まれて暮らす「良き夫、良き父親」である。

かつて国連で働く調査員だったジェリーは、リベリア、チェチェン、スリランカと言った紛争地帯への赴任経験も豊富だったが「仕事よりも家族を大事にしたい」と考え、第一線を退いた後は“2度と復帰するまい”と心に誓うのだった。

そんなある日、フィラデルフィア中心部にクルマ(ボルボ)で出掛けたレイン一家は、原因不明の渋滞に続く“只ならぬ異常事態”に遭遇する。

辛うじて“それ=Z”の群れから逃げ果(おお)せたジェリー親子と、道中で合流したトミー少年だが、ヘリの避難先だった北大西洋上(ニューヨークの東沖合)に浮かぶ前線基地=国連指揮艦「空母アーガス」に於いて、元同僚で現在は事務次官の立場となっているティエリー・ウムトニらの要請により“Z”に関する情報が“世界で最初に発信されて来た”場所=韓国・ハンフリーズ米空軍基地(ソウルの南方)に向かう一行に加わなければならなくなる。

若き天才ウィルス学者=ファスバック博士や、軍の精鋭らと共に降り立った韓国の地で、ジェリーを待ち受けていたのは・・

この作品だけは「何の予備知識もなしに」楽しみたかったワタシなんだが・・やはりいつの間にか、何となく“どんな内容なのか”を事前に知ってしまったがため、それだけで「かなりの期待値」が下がってしまった感は否めない(×_×) 同様の気持ちを『アイ・アム・レジェンド(2007)』の鑑賞前にも味わった事を、今になってボンヤリと思い出した(⌒~⌒ι)

ブラピ主演と言えば、ワタシは『ジャッキー・コーガン(2012)』を観てないため『マネー・ボール(2011)』以来となるワケだが・・

久しぶりにブラピを拝見した(し終わった)印象としては「ホンマにフツ〜なキャラ造型やね」「ブラピじゃなくても良かったのかも」と思った。一方で“主人公が国連(UN)関係のしと”って設定については「リアル奥さん(=アンジェリーナ・ジョリー)の助言もあって、ブラピが企画・製作に乗り出したのかもネ」と勝手な“決め打ち”をしてみたい(尚、本作を製作した「Plan B Entertainment」はブラピの所有する会社である)。

「家族単位の逃避行」みたいな展開を期待してたら、それは前半までの事だった。そんなワケで「家族の物語」かと言えば、ちと「弱い」ように思われる。観てるウチに、タイトルに含まれる『Z』が何の略称なのかがハッキリと分かって来る(=^_^=) 近いうち、その手のジャンルに於ける“ゾ※ビ”の呼称が、総て『Z』なる表現に置き換えられ、タイトルされるようになって行くんかも知れないネ(=^_^=)

その点で、序盤のフィラデルフィア中心部に於ける「間違いなく、何かが起こるぞ!」と言う緊迫感溢れるシーンが一番好きだし、作品全体で一番大事に扱わなければならなかったシーン(“ツカミ”とも言おうか)だったんじゃないか。その部分で、構成を急ぎ過ぎて失敗してたんじゃないかと感じてもしまう本作。もっともっと断片的な描き方で「何や?! 何や?!」ってな緊張感を高め、持続させて欲しかったなァ。

映像面で言えば総じて「夜(闇)のシーン」「屋内等、限定された空間のシーン」が何だか目立ってて、シナリオが進むにつれ「製作費が痩せ細って行ったんやろか?」と勝手な想像をしてしまった。後半など、只の(?)ラボ内の場面に固定され、延々と“鬼ごっこ”的な流れが続くので、正直「な、長いぞ・・」と苦痛を感じてしまった。本作の場合、ダラダラした展開も含め「シーン総てを各々“12秒”で描きなさい!」とつい突っ込みたくなってしまったのは、果たしてワタシだけだろうか(←お前だけだよ!)

ラストは「続編にも引っ張る事が出来ますよ」的な“イマドキのパターン”で幕となるが、ワタシ自身は「もうエエわ!」と最期に大きく突っ込ませて頂いた事を、此処で告白しておきたい(・ω・)

~ こんなトコも ~

・どうしてもトム・クルーズ主演『宇宙戦争(2005)』と比べたく(=^_^=)なってしまう本作。「主人公の職歴が役立つ」って点では本作に軍配が上がるが・・「展開の予測出来なさ」「絶望感を高めんがための演出の徹底ぶり」などは『宇宙戦争』の方が優れてた気がする。

・ああ言った場面で「きっちりと秒数をカウントする余裕」はとてもマネ出来そうにない(=^_^=)

・本作のような事態に備え、両腕に巻けるように、分厚い雑誌を常に(2冊以上)手元に置いておきたいモノだ(=^_^=) あ、ガムテープも忘れずにね!

・“Z”になった途端、歯の先が「鋭利に尖る」現象が理解出来なかった。

・動物たちも「標的」となったんやろか? 「犬は襲われない」って設定の作品も(以前に)あったけど・・

・「そいつらを治す」んじゃなく「(残った)こっちをどうにかする」ってトコに着目した脚本家(原作者?)は素晴らしいと思う!

・“Z”の群衆の中にいながら「襲われない人間」を見せる演出もかなり良かった! うずくまる少年のシーンなど、思わず座席から身を乗り出してしまった(=^_^=)>

・ラボの中にいた女性(!)研究所員(既に“Z”化、、)が“帝王”マイルス・デイヴィスに見えて仕方なかった(⌒~⌒ι)

・主人公の奥さん=カリン役の女優さんの“乾いた感”が実にフツ〜っぽくて絶妙。。ご尊顔がどう眺めても「夏木マリ」に見えて来るし(⌒~⌒ι)

・これまで観て来た中で、これ程まで「韓国ロケにカネをかけてない作品」も珍しい! シーンの総てが米軍基地内なので「字幕だけ入れときゃ、それでOK!」って感覚やろか。

・デヴィッド・モースさん。何処で出たはったのか、観終わるまで分かんなかった。。

・イスラエルの女性兵士=セガンが左手指(?)を咬まれた直後、ブラピがとっさに「ズバ〜ッ!」と切断。。逆にセガンがニューアークのアパート屋上にいたら、血液を呑み込んだブラピの頭部を「ズバ〜ッ!」と切断してたトコやろか?(×_×)

・「咬まれたら感染」「血を飲んでもOK」と言う“違い”は専門家的にはどうなんやろ?

・スーパーにて。家族に危害を加えて来た男性客を(止むなく)射殺した主人公。駆け付けた警官は・・彼を逮捕すると思いきや、無言で傍の棚の食料品を略奪し、そのまま逃げて行きました、とさ(⌒~⌒ι)

・「シロウトに銃を渡すもんじゃない」と思う。

・“Z”になってしまったCAさんが、自ら締めた(?)座席ベルトが外れず、もがいてた姿が面白い。以前(?)の習慣が染み着いてたんやろね。しかし怪力で引きちぎるのはムリなんか?

・“Z”のクチに“拘束具”をかましたら、取り敢えず「噛み付き攻撃」だけは防げると思うが・・

・旅客機を爆破⇒墜落させた「張本人」が誰なのか・・を知って激しく驚いた。「その判断」で行きましたか!

・主人公に対しては「気絶し過ぎ」「回復が早過ぎ」と突っ込めた。実は“アンブレイカブル(2000)”だったんでは? (そう言や)フィラデルフィアに住んでるし(=^_^=)

・国連って「OB」まで担ぎ出して来ないと人手が足りんのやろか・・

・冒頭、フィラデルフィアのビル街で起こる「大爆発」の正体は何だったの?

・「組織的な国連」「合衆国政府」の不在感が妙に納得出来なかった。あ、大統領は早々にアレしちゃったのね。。

・合流したトミー少年を巡るドラマは中途半端だった。彼は「両親を見棄てた」んだっけ?

・韓国基地。当初の責任者だった「大佐」は生きてはるんやろか? 指先がピクピク動いてたけど。

・可愛くも気丈なチワワが出て来たが・・やっぱり機外へ吸い出された?

・あいつ(“Z”)はどうやって「機内のリフト」に乗り込んだんやろ?

・ウェールズの首都=カーディフに向かう旅客機。その左翼側の眼下で「核爆発」みたいなのが起きてたが・・何の説明もなかった。

・旅客機の※※場所によっては、本筋に加え『アフター・アース』みたいな冒険演出が描き得たかも知んないね(目的地まで100キロの距離とか)。

・本作に於けるブラピの“最終兵器”は・・何と「バールのようなもの」だった!

・「携帯電話」「監視カメラ」にしても、徐々に連絡手段の断たれて行く演出は、もう少し(緊迫感・絶望感を)巧く描けた気がする。

・死を覚悟した主人公の最期のメッセージは「TELL MY FAMILLY I LOVE THEM(家族に“愛してる”と伝えてくれ)」だった。

・左手薬指に“指環”をはめてる研究員“Z”が、それだけで(背後に流れる)人間ドラマを感じさせた。当人は実際には「呻いてただけ」だったが(=^_^=)

・ラボ139で「決意」し「実行」した主人公。後で「ありゃ? さっき打ったの、どれだったっけ?」となったら・・笑えなかったネ(⌒~⌒ι)

・ラボ内のシーンは『ボーン・レガシィ(2012)』の方がよっぽど緊張した。

・「透明な存在になる」ってな表現を耳にし、思わず『冷たい熱帯魚(2010)』のでんでんを思い出してしまった(×_×)

・字幕担当は松浦美奈さんだった。

・流石の(?)ボルボも「ドアミラーの取付すらもが、やたらと頑丈」ってワケじゃなかったようで。

・主人公の名=レインは『イングロリアス・バスターズ(アルド・レイン中尉役)(2009)』と“レイン繋がり”である。そんだけだが。

~ こんなセリフも ~

ジェリー「“戒厳令”と言うのは・・

     “うちのルール”の拡大版の事さ」

    「他に選択肢が?」

    「行動しなければ、生き残れない」

    「“行動こそ命”だ」

    「パパとママだけを見てろ」

    「血が口に・・」

    「音が大き過ぎる!」

    「何処も無事じゃない」

    「家族は? いないのか?

     ・・なら、分かる訳ないな」

    “まだ終わりではない・・戦いは続く”

    “チャンスはある”

    “戦いに道を見つけた者もいる”

    “戦えるなら戦うのだ”

    “助け合え”

    “決して油断するな”

    “戦いは始ったばかりだ”

カリン「前のアパートより広いわね

   「他所(よそ)で話して・・お願い」

ファスバック「自然は“殺人鬼”であり“手がかり”を残す」

      「“最凶”の部分こそが“弱点”だったりする」

      「自然は“弱さ”を“強さ”と偽りたがる」

艦長「此処に“使命なき者”の居場所はない。

   ベッド(の空き)を待つ行列は長いぞ

ヨルゲン「事が起こるまで、人々は信じない。

     だが、それが“人類の特質”なのだ」

    「“10番目の男”は、例え荒唐無稽な仮説

     を用いても、他の9人に“異議”を唱えねばならない」

所長「皆、誰かを失っている」

  「観ろ! 通り過ぎたぞ!」

※「早く知る者は、対処も早い

 「市民を1人救えば“Z”が1人減る」

 「死者を病気には出来ないぞ」

ジェリー「頑張ろう」

カリン「いつものようにね

ジェリー「あんた、CIAか?」

男「捕まるまではな」

ジェリー「どうやって生き延びた?」

兵士「“弾薬の過剰消費”さ」

部下「大尉、いつでもどうぞ」

大尉「いや・・俺は自分でやる」

セガン「何故“斬り落とせば良い”と?」

ジェリー「・・確信なんて何も」

ジェリー「イイのか?」

所長「・・イヤだが、止むを得ん」

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2013年8月 5日 (月)

☆『終戦のエンペラー(2012)』☆

7月28日(日)の夜、比較的ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”へとクルマを走らせ、観に行ったのは・・太平洋戦争の終結間もない我が国を舞台に、宇宙人=トミー・リー・ジョーンズが厚木(飛行場)に降り立ち「このろくでもない、すばらしき日本」の再建に向けた行動を開始する日本史的問題作(?)『終戦のエンペラー』だった。

正直、実際に作品の始まるまでは「何だか辛気くさそうだし、あんま気が進まんなぁ」とチケットを買いつつも、ちっとも気合の入らないトコがあったんだが・・「風呂敷を大きく広げつつ」「コンパクトなキャラ数&上映時間で」「僕らの知りたかった事」をドラマティックに描いてて、それはそれで満足感いっぱいとなったのだった(・ω・)

コレまで観て来た中で「おハリウッドが、下世話にも(天皇)陛下に対する娯楽的描写(表現)を断行した」と言えば『ラストサムライ(2003)』『硫黄島からの手紙(2006)』なんかが記憶に新しいトコであるが・・今作に於いても「降伏直後の日本に対し、開戦の責任が誰にあるのか? 陛下にあるとすれば、彼を裁くのか?」って際どい点(?)に容赦なく手を着けてる辺りには「日本の監督にこそ描いて欲しかった辺りを、また海外勢にやられちゃったよ」と思いつつ「まぁでも、今の日本を見渡し、ここに敢えて手を着け、更には娯楽作に仕上げちゃおうって気概のある監督さんなんか・・いないのかもネ」と妙に腑に落ちた感を覚えたのも事実である。

1945年8月6日。北マリアナ諸島・テニアン島のノースフィールド飛行場を飛び立った爆撃機=B29が同日、広島に・・続く9日には長崎に特殊爆弾を投下。

それらを“決定打”に、日本はポツダム宣言を受諾、無条件降伏した。

同年8月30日。神奈川県・厚木飛行場に降り立った、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)のトップ=ダグラス・マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)は、合衆国の主導による日本の占領・統治に本格的に着手する。

堀1ツを隔て、皇居の真向かいに位置する「第一生命ビル」に総本部を構えたGHQは、戦犯(戦争犯罪人)の一斉逮捕を行うと共に“戦争を引き起こした張本人が誰であるのか”を、わずか10日と言う短期間の中で探り、結論を導き出すよう、副官の1人=ボナー・フェラーズ准将(マシュー・フォックス)に命じる。

中心に“現人神(あらひとがみ)”昭和天皇(エンペラー)=裕仁を配した相関図には、関係者が「軍人」「宮中」「政治家」の3種類に分類され写真と共に掲げられた。

フェラーズは「戦時中の首相=東條英機(火野正平)」「開戦時を知る前首相=近衛文麿(中村雅俊)」「陛下を補佐する内大臣=木戸幸一」の3人に絞って聴取を行い“開戦及び終戦における陛下の役割”を探り、陛下自身の“戦争責任の有無”の調査を進める一方、開戦前である5年前に知り合い、現在は戦争末期の大空襲や混乱の中で行方の分からなくなっている恋人=島田あや(初音映莉子)の安否を専属運転手である高橋(羽田昌義)に命じ探らせる。

検挙時の拳銃自殺未遂により病院に運び込まれた東條は黙して語らず、近衛は気高い態度でフェラーズを迎える。木戸(伊武雅刀)は会見場所である料亭にその姿を現さなかった。逃走を図ったようである。

木戸に代わる人物とし「宮内次官=関屋貞三郎(夏八木勲)」に面会を試みるフェラーズだが、関屋に逢うためには、皇居内に向かわざるを得ないのだった・・

上映時間=107分と言う適度な尺(長さ)であり、主人公=フェラーズが関係者たちに面会する事で、提示された“謎”の真相が次第に明らかになって行く・・と言う展開から、ある種“探偵小説”を読み進めて行くようなワクワク感を鑑賞中、持続させていたワタシ。その対象となる4人も、それぞれに「反応」が違っていて(←当然なのだが)面白かった!

恋人であるあやについては、殆どが“回想描写”だった事もあり、その結論的(?)な部分でも「(物語への)絡ませ方が薄いんでは?」とも感じたが、それはそれで「本作の主題」ではないため、観る人が観ればごく自然に思えるのかも知れない。

圧巻は、陛下がマッカーサーの公邸に面会にやって来る終盤のシーン。片岡孝太郎演じる“昭和天皇”は威厳を備え、側近を叱責(?)するといった言動にも独特な重み、崇高さを漂わせていたように感じた。私的には『ラストサムライ』で“明治天皇”を演じた2代目・中村七之助と同様「なかなか良いキャスティングやね!」と好感を持った次第。

トミー・リーは「もっと全面的に出しゃばって来やがるんじゃ?」と不安&不快(=^_^=)に思い、構えてたが・・案外と作品全体のリズムをぶち壊すワケでなく、良い立ち位置をキープしつつ主演男優をサポートしていた。

『ノーカントリー(2007)』『メン・イン・ブラック3(2012)』など、近年だと「(ネームの割に)余りパッとした活躍もしてないおっちゃん」ってテイストがワタシの中で強いトコもあったりするが・・「しっかり助演してはった」って点では評価したい。

日本側の俳優陣が、西田“局長”敏行、桃井かおり、伊武さん・・と(実名の)インパクトあり過ぎで「役名に繋がって来ない」って点では、多少残念な気持ちにもなったが「生まれてないし、知らないし、知らなくても構わない事なのかも知れないが、知って勉強になりました」って事で、満足感の高かった1作である。

~ こんなトコも ~

・「竹林を走る紅いドレス」の(幻想的な)イメージ映像は「あはは・・待て、こいつぅ~」「うふふ・・捕まえてご覧なさい~」な世界だろうか?

・准将と言う肩書の割に、民間人の日本人(それも運転手)が1人つくだけって・・(×_×) 将校なんだから、もそっと護衛をつけとくべきじゃ?

・鹿島大将(西田局長)の“不死身ぶり”がなかなかスゴい。

・厚木に降り立つ直前の「機内から描いた再現(?)映像」が面白い。コーンパイプもレイバン(グラサン)も、タラップに進み出る寸前に思い立っての(?)装着だったんやね。

・東條英機は「左利き」だった!

・フェラーズと近衛の会見した場所のロケ地が知りたい! 「天地人」と書かれた掛け軸が目立ってました。

・『LEONiE/レオニー(2010)』でもそうだったが、中村雅俊さんの存在感がなかなかイイ!

・「山田製紙株式会社」「前田商店」など、劇中に登場する看板は「月並みな店名」ばかりだった。。

・東京~静岡間は軍用ジープで(片道)約3時間もかかる距離(当時)らしい。

・「陛下がマッカーサーに語ったとされる言葉」は記録に残ってるのか? それともフィクションだろうか?

・皇居警備兵の“張り詰めた緊張感”がハンパなかった! そばの兵士は「腰の日本刀の柄」に手をかけてるし!

・「玉音放送の音源(レコード)」を奪うべく、約1000人(?)の反乱兵が皇居を襲撃した実在の事件(宮城事件:きゅうじょうじけん)があったそうだ。その1夜を克明に描いた歴史作品がぜひ観てみたい!

・陛下と会う際の(当時の)ルールはなかなか厳しかった。「飲食を勧めてはならない」「握手してはならない」「その眼を真っ直ぐ見つめてはならない」「その影を踏んではならない」「撮影は事前に許可されたカメラマンが遠距離からのみ行える」「その左側に座らなければならない」「その名を呼んではならない」

・陛下とマッカーサーの会話を「ドアの隙間から盗み聞き」してる主人公は、余り趣味が良いとは言えなかった。

・マッカーサーは結局、大統領にはなれず(1951年に解任⇒退任)。フェラーズも後年、アイゼンハワー元帥により大佐に降格させられたと言う。

・陛下は自らを「私」と呼んでいたが、実際にもそうなのだろうか? てっきり「朕(ちん)」を使うのかと思った。

~ こんなセリフも ~

フェラーズ「日本の国民にも、その忠誠心にも、

      疑いを持っておりません」

     「我々は占領軍だが・・支配者ではなく解放者に見られねば」

     「空襲で“通り”さえなくなった今では、住所もなければ、

      日本人の協力も得られまい」

     「日本は“矛盾の国”なのです

     「天皇は開戦を止め得たか? 例えそれを望んだとしても」

     「日本では何事も白黒がハッキリしない。

      殆どの事が灰色なのだ

     「お悔やみを(I'm sorry.)」

     「今、笑ったね?」

     「ソレデハ、失礼シマス」

     「オ会イ出来テ、光栄デス」

     「いつかは呑み損ねたな・・今こそ呑もう」

マッカーサー「武器を所持しない事、その“恐怖心のなさ”で

       彼らに衝撃を与えるのだ」

      「よし、米国軍人の“男っぷり”を見せてやろう」

      「直れ(As you are.)」

      「辛いだろうが、これも任務だ」

      「君は私と同じく“政府の言いなり”にならんようだ」

      「天皇を裁かねば、日本にロシアの共産主義が乗り込む」

      「馬鹿たれが。必要なら奇跡だって起こせ

      「いいな?(Clear?)」

      「我々は決して“道徳的権威”を失ってはならん」

      「この報告書の結論は“推論”なのか?」

      「では君主に会うとしよう・・証拠に代わる面会だ」

      「“蒸し返す”事もなかろう」

リクター「元帥は名誉と栄光を重んじる」

    「元帥は“アカ嫌い”だ」

アヤ「私は・・積極的な女の子なの」

  「もう来ないで(You should not have come.)」

  「軍は“国民の心”まで変えたいの」

  「神道を・・そして“信奉”を理解出来れば、日本を理解出来るの」

  “結局、私の居場所は此処・・

   でも、心はいつも貴男のものです”

東條“死に損ねて済まない”

近衛「靴のままでどうぞ(No need.)」

  「陛下は総ての戦争に反対しておられる」

  「我々はあなたたちを“お手本”にしたに過ぎない」

  「我々は“戦争の熱”に冒されていたのです」

鹿島「陛下に奉じる、その義務感ゆえに

   日本兵は米兵に勝っているのだ」

  「日本人を表わす2ツの言葉は“建前”と“本音”です

  「あの娘を想うなら、もう逢うな」

  「総て君宛の手紙だ」

衛兵「・・貴様1人だけだ。武器は外せ」

関屋「陛下ご自身の気持ちは、記録に残されない」

木戸「これから私が話すのは“非常に内密な話”です」

  「総ての記録は焼却され、証人も自決しました」

  「陛下の生活は“何1ツとして自由なきもの”です」

娼婦「ちょっとどうだい?」

明治天皇の御製(短歌)

  “四方の海 みなはらから(皆同胞)と思ふ世に

    など波風の立ち騒ぐらむ”

フェラーズ「“生存者リスト”はないのか?」

高橋「・・“死者のリスト”ならあります」

フェラーズ「家族を亡くし・・立ち直れたのか?」

高橋「少しも・・死のうとすら」

日本人A「彼奴(あいつ)らの来る店、決まってんだろ?」

日本人B「さあな、そこら中にいるぜ、ゴキブリみたいによ」

日本人A「彼奴、臭ぇんだよ」

客「姉ちゃん、何かないの?」

女将「ウチはうどんしかないよ」

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2013年8月 2日 (金)

☆『ワイルド・スピード/EURO MiSSON』☆

さる7月15日(月曜)。

つまりは連休の最終日だったが、市内のシネコン“MOViXあまがさき”にてレイトショー料金で鑑賞して来たのは、(実に)シリーズ第6弾となる、大味カーアクション大作(=^_^=) 『ワイルド・スピード/EURO MiSSON』だった。

エンドロールでお馴染み(?)の警告「本作の撮影は閉鎖された道路でプロが行っています」に対し、ほぼ総ての観客(←除:任意保険無加入のDQN野郎)に「だから、マネしねえってば!」と突っ込まれつつも続いて来た本シリーズだが・・いよいよネタと言おうか「ムチャな激走行為をヤツらが行うだけの、説得力ある理由」がなくなって来た感もあったりなんかしちゃったりして、とうとう舞台がヨーロッパに飛び出しつつ「明らかに死んだハズのあんちくしょう」までもがよみがえる!! と言う愚挙(禁じ手)に踏み切っちゃった6作目である(=^_^=)

ワタシとしては「犯罪組織の抗争に巻き込まれる」とか「捜査機関と共闘する」とか言う物語上の要素は、正直どうでも良い気持ちでもあるんだが、、「まぁ、ニッポンのスポーツカーが(国外で)沢山暴れ回ってくれるってんなら、それはそれで大歓迎さっ!」程度のミ~ハ~過ぎる理由での鑑賞決定だったり(⌒~⌒ι)

前作『ワイルド・スピード/MEGA MAX(2011)』に於いて、リオデジャネイロの顔役・レイエスの闇資金=1億ドルの強奪⇒逃走に成功したドム(=ドミニク)・トレット(ヴィン・ディーゼル)は、義弟=ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)と共にスペイン・カナリア半島にいた。そして島内の病院では、ドムの妹=ミア(ジョーダナ・ブリュースター)とブライアンの愛息=ジャックが今まさに誕生しようとしていた・・

一方、モスクワでは、軍隊が襲撃され、人工衛星の“特殊な部品”が奪われる、と言う怪事件が起こっていた。犯人グループは、元英国特殊部隊長で“少佐”の最終階級を持つオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)率いるプロ集団。

事件を追う、DSS(米国務省外交保安局)の主任捜査官=ルーク・ホブス(ドゥエイン“スコーピオン・キング”ジョンソン)は、一味の壊滅に不可欠な存在とし、かつての“宿敵”であるドムに協力を要請する。

当初こそ、首を縦に振る気などなかったドムだが・・ショウの組織に関する資料の中に、死んだ筈の元恋人=レティ(ミシェル・ロドリゲス)を捉えた写真を見つけ戸惑う。

レティは生きているのか? そして何故、ショウの犯罪組織に彼女が荷担しているのか? それらの真相を確かめるため、ドムはホブスに力を貸す決意を固める。そんな“漢気(をのこぎ)溢れる”ドムの呼びかけに対し、かつての仲間たちが再び集まって来るのだった。

イギリス・ロンドンを拠点に、ショウの組織に迫るドムたち。そしてショウのアジトには、やはりレティに瓜二つの“凄腕の紅一点ドライバー”がおり、彼女は躊躇なく(自らを追い詰めた)ドムに発砲し、その右肩に傷を負わせるのだった。

“恋人に撃たれる”と言う衝撃の事件を経て、ドムたちがやがて辿り着いた真相とは・・

ウィキで調べたトコロ、6作目である本作をもって『ワイルド・スピード』の世界が「1(2001)」⇒「2(2003)」⇒「4(2009)」⇒「5(2011)」⇒「6」⇒「3」の流れ(順番)で繋がるらしい! んで、ちょうど3作目『ワイルド・スピードX3/TOKYO DRiFT(2006)』のみ、シリーズ中で唯一観てなかったりするもんだから、余計に気になる~(・ω・)

前作辺りから、脚本の巧さ(≒したたかさ)を「改めて実感」するようになったが、本作は「前作の“惚れ惚れしちゃう”完成度の高さ」までには到達していない。まぁ、(観客を)飽きさせない造りには“ソツなく”仕上がっているが。

残念だったのは「ドム」「ホブス」と言う2人の“頼り甲斐あるカリスマ野郎”を両端に配してるってのに、何処となく「彼ら自身に備わってるハズの“魅力”を限界まで引き出せてなかった」点だろうか。それらを描くための演出であれば、たとえ多少のアクションシーンを割愛したにせよ、ちゃんと用意しとくべきだったように思う。

そしてまた、敵ボス(の1人?)=ショウのキャラ造型も“途中までは”なかなかに魅力的で「お、単に“恐怖政治だけで部下を従えてる”ワケでもないんやな~」と(そのクレバー&クールっぷりに)感心すらしてたワタシだったんだが・・後半「とんでもなく危険な玩具」を与えられるに至って、突如として“単なる卑劣でイカれた破壊野郎”に成り下がってしまい、そこはすこぶる悲しかった。

あと、主要キャラ陣に関し「生き残る」「死ぬ」と言うオチ(?)の部分の“線引き”が、この上なく曖昧になっており、某キャラを巡っては「完全に死んでたんじゃないの?」と思わせといて、そんなファンを簡単に裏切ったりするもんだから、正直ワタシなどは「(本作の)終盤でも、何人かが地上に転落してったけど・・アレだって続編で“実は生きててピンピンしてます”って展開に持って行く気なんとちゃうん?」と信用出来ない気持ちでいっぱいになってしまっている(=^_^=)

(連想したのは『ダークマン(1990)』の終盤、ボコボコバラバラになって(?)砕け死んだ筈の敵ボス=デュラントが、続編『ダークマン2(1994)』の冒頭で、何の説明もなしに“五体満足な状態でお元気に登場”した、あのムチャぶり演出であろうか)

終盤で「スタロ~ンの女房役」とでも言うべき、ヘアスタイルにインパクト(?)のあり過ぎる“あのしと”が姿を現すのだが(=ナイフ使いのクリ※マス氏)・・“そのしと”と言えば、全く毛色の異なる(けど、良く似た路線)シリーズに主演したはるのもあり「コレ以上、ムリに繋げて行かない方が・・」と制作陣に成り代わって(?)不安感の激しく募るワタシなのだった(⌒~⌒ι)

~ こんなトコも ~

・ライリー捜査官(ジーナ・カラーノ)とレティの格闘シーン。2人が取っ組み合いつつ、頭から“地下鉄構内・階段落ち”を披露してくれるシーンはスゴい! 当然ながら、プロのスタントさん(吹替え)だろうけど、かなりビビらされた!

・終盤になっても“記憶喪失”から回復してなかった“あのしと”・・“ベタなネタ”でまだまだ続編に引っ張るっ気か?

・ブライアンが潜入する、某刑務所シーンの演出はかなり大雑把。てっきり“脱獄演出があるのか”と期待してソンした(=^_^=)

・ホブスは自らを“サモアのトール(怪力)”と呼んでた。

・ドムの自宅は「1327番地」である。

・主要キャラそれぞれに「一世一代の大ジャンプ」って感じで「飛び見せ場」が用意されてた。

・敵キャラを担ぎ上げ、輸送機のジェットエンジンのエアインテークに放り込む演出は残虐過ぎてビビった! まるであのシーンだけ『エクスペンダブルズ2(2012)』かなんかを観てるようだった(⌒~⌒ι)

・アクションムーヴィー史上最長とも言える(?) 「ムチャクチャに長い滑走路」を持つ飛行場が登場した! 誰か、あの全長を計算してくれ!(=^_^=)

・終盤は夜間のシーンが多く、何が何やら(描写の)分からんトコも多かった。『スパルタンX(1984)』の終盤のような分かりにくさだ。。

・半面、アレだけ暗い場面が続くと、オチが“大爆発”と言うのは誰にでも分かる(=^_^=) まぁでも、炎が鮮やかだったなァ。

・ヴィン・ディーゼルのジャンピング(フライング?)・ヘッドバットは眺めてるだけで壮観である!

・ジ※イソン・ステ※サム辺りとの“ヘッドバット対決”を是非観てみたいものだ(=^_^=)

・後半の“某裏切り演出”に対しては「取って付けたような不自然さ」のみが残された。。

・墜落機の爆発・炎上の中から、メカの剥き出しとなったトレットが起き上がるのかと思った(=^_^=) ・・あれ? まさか無傷?

・ああ言うドムの不死身さを見せつけられると、渋谷センター街で横転・炎上した“あのしと”も案外ピンピンしてるような気がする(ただし記憶は失う)。

・3作目の「例のシーン」で“銀色のベンツ(notアウディ)から降り立ったしと”はどう描かれてたんやろ?

・豊原功補、KREVA・・辺りとご尊顔の印象が似てる(?)印象のサン・カン(ハン役)。3作目では、単なる“いいヤツ”って役柄でもなかったようだが、本作ではかなり魅力的な人物に描かれてた。彼女(ジゼル)との雰囲気も良かった。

・“破壊神”とも言うべき戦車(FV4201チーフテン)が大暴れする後半。一般車両がペーパークラフトみたいにぐしゃぐしゃに踏み潰されて行くが・・一体どんだけのドライバーが惨たらしくサツガイされた事だろう(×_×)

・ヴィン・ディーゼルにゃ(頭髪のみならず)腋毛もなかった!

・遠隔(無線)操作で、貼付けたクルマの前輪をロックさせる“チップガン”ってな恐ろしい兵器(?)が登場したが、それを絶妙な角度&距離で壁面にぶつけて外す、ブライアンのドラテクが極まってた! 『トランスポーター2(2006)』で空中でクルマを回転させながら、車体の底に取付けられた爆弾(クレーンのフックで)を外すアレと同様、人間業を超えてるよね(=^_^=)

・「たった1台の、既に踏みつぶしたハズのクルマ」によって葬られてしまう“破壊神”の運命もあっけないものだった。

・戦車に踏まれちゃ「衝突安全性」だのと言った言葉は何の意味も持たなくなるって事で・・

・トレットの彼女(エレナ)は可哀想な“立ち位置”だった。

・待望の(?)スバル・インプレッサは一瞬のみの登場だった(×_×) ロンドンでのレース前に「片輪走行」してただけ、、

・『エクスペンダブルズ2』『オーシャンズシリーズ(2001~)』『マトリックス2(2003)』『007/リビング・デイライツ(1987)』『007/ダイ・アナザー・デイ(2002)』などの(アクションシーンの)影響が散見された。

~ こんなセリフも ~

ドム「病院のあのドアをくぐれば、総てが変わる・・“新しい人生”だ」

  「慎重にな(Be careful.)」

  「“走りが総て”だ」

  「運転を観りゃ“同じ街の出身”だって事ぐらい分かるさ」

  「“イキがってたガキ”ってのは、かつての俺の事だ」

  「俺の目的は君さ・・間違いなく」

  「・・黙っていていい

  「“着地点の車の事”など頭になかった。

   “救える”と信じて飛んだまでだ

  「エレナ・・此処へ残れ」

  「彼女は俺を観て撃った・・だが、撃たれても見棄てられない」

  「GTRだと? チャージャーにしとけ」

  「恐れずに飛ばせ」

  「任せろ(i got this.)」

ホブス「もう今後は絶対に“修理中”ってのは止めて欲しい」

   「チームを集めろ」

   「“お前の目的”にも近付いてるとイイが」

   「常に“何か”あるさ

   「半分でも“書いてる経歴”の通りなら、俺の部下として充分だ」

   「尋問なら、2分あればそれでいい」

   「今日のお前に“黙秘権”などない」

   「“狩り”に出掛けるぞ」

   「お前は必ず来る・・いや、正確に言えば、

    自ら来たがる筈だ・・“この写真”を観ればな」

   「お前たち全員に恩赦を出すと約束しよう」

   「じゃあな(till next time.)」

ショウ「死が“ミスの代償”だ」

   「誰にでも“弱み”はある」

   「お前は“家族を巡る掟”に忠実だ。

    ・・だからお前の行動は先が読める」

   「※※に電話してみろ・・俺の勝ちだな。

    だから“勝つ”と言ったろ?」

   「“腐った部品”さえなければ、総ては巧く行く」

   「お前の“次の仕事”を始める・・たった今からな」

レティ「このあたしに負かされて恥をかきたい?」

ミア「“家族の問題”は皆で片付けるべきだわ」

ジゼル「1ツだけ言っとくわ・・イヤだったらやらない

   「彼は男だわ」

仲間「感情的に喚くな。“臆病な負け犬”みたいだぞ」

  「ドでかい宝石を彼女に贈るこった。

   まぁアソコがでかきゃ、それでイイけど」

  「プランBだと? CもDもあるわきゃないぜ!」

  「こんなもんに数十億(ドル)の価値が?」

  「“俺たちらしく生きられる事”に感謝します」

※「国家すら、1日“盲目”にすれば滅ぼせる」

※※「今は知らなくても・・じきにこの俺を知るだろう」

ドム「ブライアン、お前は良い父親になるさ」

ブライアン「何故分かる?」

ドム「ならなきゃ殴る」

ホブス「1億ドルの豪邸か・・お陰で簡単に捜し出せたぞ」

ドム「別に隠れちゃいないからな

ドム「変な捜査官だな」

ホブス「正義の犯罪者め」

ブライアン「済まんな」

スタジアック「・・又かよ」

レティ「イイ度胸してるわね」

ドム「ああ・・それが俺さ

ハン「次の冒険は?」

ジゼル「“東京に落ち着く”ってのはどう?」

仲間「おい、ホブスだ! ベビーオイルを隠せ!」

ホブス「そう言うお前は、そのデカいアタマを隠せ」

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