« ☆『リアル/完全なる首長竜の日』☆ | トップページ | ☆『エンド・オヴ・ホワイトハウス』☆ »

2013年6月30日 (日)

☆『アフター・アース【日本語吹替え版】』☆

23日(日曜)の夜。

ひとたびクルマを走らせれば、実は最も近距離にある(と思しき)シネコン“TOHOシネマズ伊丹”に初めて行き、そして初めて観て来たのは「父子の絆を描いた、壮大なスケールの冒険物語」とも言える『アフター・アース』だった。

上映時間の都合がつかず、夕刻の回、それもよりによって(=^_^=)【日本語吹替え版】を選ばざるを得なかったワケだが、それはそれでダラッと観る事が叶い、ちょっとばかしラクだった。

それにしても! この“TOHOシネマズ伊丹”であるが、チケット販売カウンターが全くレイアウトされず、代わりに販売機がズラッと並んでるのが何とも衝撃的だった! こんなの初めてである!

機械がいっせいに壊れたらどうするんやろ? などとつい考えてしまうが、カウンターの受付スタッフがいっせいに発狂する可能性よりは「はるかに低い」と運営側が入念に検討した結果の採用なのだろう(=^_^=)

これはこれで「ちょいとした見所だねこりゃ」ってトコである。

西暦2025年。

自らの住む惑星(ほし)の自然環境を深刻なまでに破壊してしまった結果、人類は母星=地球から遠く離れた植民惑星“ノヴァ・プライム”に移住せざるを得なくなる。そして1000年が過ぎた・・

“ノヴァ・プライム”には、人間が恐怖を感じた際に全身から放つ「臭気」を敏感に感じ取る“アーサ(URSA)”なる盲目の巨大生物(クリーチャー)が多数存在し、人類はなす術もなく次々と殺されて行くのだった。

そんな中、伝説の戦士=サイファ・レイジ(ウィル・スミス)が「“アーサ”に感知されない戦士=ゴースト」としての能力を覚醒させ、人類の窮地を救う。

“ノヴァ・プライム”の植民を護るために組織された軍隊=ユナイテッド・レンジャーの最高司令官(将軍)となったサイファに課せられたのは“アーサ”と互角以上に戦える“ゴースト”の養成と、自らの後継者を育てる事だった。

西暦3072年。

レンジャーの候補生のひとり、13歳のキタイ・レイジ(ジェイデン・スミス)は、類(たぐい)まれな潜在能力こそ秘めているものの、精神的な弱さを克服する事が出来ず、レンジャーの卒業試験の落選結果を教官に告げられ、落ち込んでしまう。

その日、任務から帰還したサイファは、愛する妻=ファイア、そしてひとり息子=キタイとの束の間の団らんを楽しむが、次なる“引退前の最期の任務”にキタイを「候補生」の扱いながらも同行させる事を決め、妻子に告げる。

翌朝からの任務は、大規模な小惑星嵐に遭遇したアクシデントにより、大きなプランの修正を強いられる。そして、致命的なダメージを負った宇宙船“へスパー号(HESPER)”は空間移動(ワープ)を試み、その結果近くの惑星に不時着(≒墜落)をする事に。

着陸時の衝撃で“へスパー”の船体は前後2つに分離。

生き残った船員は、どうやらレイジ父子だけだった。

両脚に重篤なケガを負ったサイファは、100km彼方に墜落した船体後部に収納されている、救難ビーコン(発信器)を捜し出し、それを稼働させる任務をキタイに命じる。

惑星上には、凶暴化した動物が至る所におり、酸素もまた希薄だった。

崖を登り、ジャングルを駆け抜けるキタイに、獰猛な野猿(?)や猛毒を持つヒル、毒蛇などが次々と襲いかかる。

父子が生き残りをかけ走破を試みる、その危険な惑星こそは・・はるか昔に人類の住んでいた、かつて“地球”と呼ばれた星なのだった・・

殆ど何の予備知識も仕入れず観に行ったもので・・エンドロールで本作の監督があのM・ナイト・シャマラン(!)であると知り、激しく驚かされたものである(=^_^=) ←結局、ソレが本作で最も驚かされた点かも(=^_^=) てっきりロ※ランド・エメリ※ヒ辺りのしとかな~とか思ってたので。。

約100分と言う上映時間の短さ(だけ)は嬉しかった(=^_^=) 「スケールのどデカそうな物語が、一体どうやって100分程度にまとめられるんやろ?」と不思議に思ったが(←この辺りは『宇宙戦争(2005)』を劇場に観に行った時の、あの気持ちと同一である)・・本作の場合、エッセンス(骨格)のみを抜き出せば「舞台が1000年後の地球」なんてな“壮大な設定”すらも(必ずしも)マストではなかったように、観終わった時に感じてしまった次第(⌒~⌒ι)

かつてのウィルスミと言えば「年末ハリウッド大作に欠かせぬお祭り男」みたいな立ち位置を、我々に見せつけてくれる事も多かったが・・本作に限って言えば「夏場向けの、父&息子の(SFの皮をかぶった)キャンピング&サバイバル映画」と評せなくもなさそうだ。

(僕らの望む)シャマラン作品らしさは特になく「風呂敷(=作品世界)の広げ方」にせよ「観客を驚嘆させるオチ」にせよ、全然期待(キタイ)値には満たなかったワケだが・・「一見、緻密で取っ付きにくそうな世界設定に固められてるようでいて、実際にはスキマだらけの、何にも考えずに観る事の出来る作品」ってトコでは、ファミリー層にもおススメ出来るかも知んない(・ω・)

~ こんなトコも ~

・“ノヴァ・プライム”は惑星の名前だが、パッと聴くと『トランスフォーマー(2007)』に出て来る(隊長格の)ロボットの名と勘違いしそうになる。

・せめて「人類が移住を決意する展開」「その後、1000年もの年月が経過した」って辺りは、もう少し映像を絡め、丁寧に描いて欲しかった。セリフとかだけじゃ説得力に欠けますってば。

・“アーサ”を運搬する装置の「安全性の欠如ぶり」こそがやたらと怖い(=^_^=)

・ユナイテッド・レンジャーの訓練ぶりがどんなものか、そこもワクワクしてたが、ただ単に屋外をランニングしてるだけだった。そんなんじゃ恐怖は根本的に消せんだろうが!(まずは自らのスタミナに自信を持つトコから・・って事か?)

・少年&少女のレンジャー候補生がもっといても良いと思ったが。「14歳」って年齢が大事なのでは?(←それは別なアニメだ)

・救世主=サイファが現れるまでの人類は、どうやって“アーサ”から生き延びて来たんやろ? 1000年間の歴史のうちの、わずか数年前レベルの“アーサ”出現だったんか、その辺りが完全に把握出来てなかったワタシ。。

・凶暴な生物がちらほらいたぐらいで、大して「危険な惑星」にも思えなかった。空気の薄さとか、昼夜の気温差とかの問題なんやろか?

・「ヒル」が道中で一番危険だったように思った(=^_^=)

・『パルプ・フィクション(1994)』『ザ・ロック(1996)』以来の(?)「心臓注射」シーンは、やはり観てて気分の良いモノではない。。

・“ももんがジャンプ(ウィングスーツ)”はまんま『トランスフォマー/ダークサイド・ムーン(2011)』だったし。

・「タイムリミットのある作品」で、主人公の失神する演出はあまり好きじゃないワタシ。『ニック・オヴ・タイム(1995)』よりも“失神演出の質”が悪かったように思えた。

・なんであそこまで大鷲(?)に気に入られたのかが余りピンと来なかった。

・大鷲(?)と虎(?)の激闘シーン(?)は、敢えてレイ・ハリーハウゼン調の“ストップ・モーション・アニメ”で描いて欲しかった(=^_^=)

・枕元(?)に現れた姉=センシ・レイジの“ゾンビ顔”は、シャマラン監督の「せめてものファンサービス」だったんやろか?

・洞窟にて、壁画の脇に(新たに)壁画を書き連ねるシーンは、ちょっと知的な感じがした。

・ビーコン発信後の“余りにも”な救援の速さには、誰しもが苦笑してしまうんではなかろうか?(=^_^=)

・シャマラン監督は何処に出てたんやろ? ランニングしてた中の1人か?

・クレジットはジェイデン君が先だった!

・“へスパー号”の造型は、カブトガニみたいな不細工さで最悪だった(=^_^=)

・劇中、古文書みたいな扱いで読まれてる書物はメルヴィルの小説『白鯨』だった。「破布(えいはぶ)船長」とか出て来そう(=^_^=)

・大してフォローしてくれてなかったサイファを観てると『スパイ・ゲーム(2001)』のレッドフォード教官を思い出した。

・『エグゼクティヴ・デシジョン(1996)』のセガールばりにぶっ飛んで行ったにしては、しっかりベルトに全身を固定した姿で横たわってるサイファ将軍。その辺りの不可解さが“ゴースト”と呼ばれる所以(ゆえん)か・・

・本作の感想を問われたら『デイ・アフター・トゥモロー(2004)』の逆設定みたいな作品やね? と答えとけば、それなりに知的に聞こえるような気がする(=^_^=) ←「個人の感想」です(=^_^=)

・火山の頂きでは、有毒ガスや温度の問題は大丈夫だったんか?

・崖を登るキタイは、普通の鎌(?)みたいな道具を手にしてた・・

・“宇宙ロケ”は殆ど金をかけてなかった。

・食事&排泄シーンは一切なかった。人は空気のみにて生くるに非ず、、

・猿(?)の集団も、みぃんな恐怖を感じちゃったんやろか?

・主人公の某少年(=^_^=)は、気絶し過ぎで運が良過ぎだった。

・“へスパー”のパイロット2名はアレだけの出演??

・センシは武器(=C40:カトラス)の携行を赦されてたので「レンジャー」だったのか?

・『アポカリプト(2006)』っぽいテイストもあった。序盤で仕掛けといた“ワナ”が終盤で役立つ・・みたいな演出にも期待してたが。。

・「ヒゲなきウィルスミ」はややもすればインパクトに欠けるか(×_×)

・クリーチャー(=アーサ)の造型の月並さは観ててかなり萎える

・巣の雛鳥たちの辿った運命は悲し過ぎる(×_×)

・“ホットスポット”が点在するなら、そこに動物が集合するんではないのか?

・グッズの造りにくそうな作品だった(=^_^=)

・レンジャーが「飛び道具」を一切装備しておらずアホっぽかった。

・制作サイドは“ドラゴ※ボール”“超サ※ヤ人父子”辺りの設定を研究し尽くし、脚本を練り上げたんやろか?

・嗅覚が異常に発達してると思しき“アーサ”だが、劇中の行動を眺めてると、主人公から100キロ先で、いつまでもウロウロしてたようにも感じた。

・川下りのシーンでは、何となく『アギーレ/神の怒り(1972)』を思い出した。

・“アーサ”に殺られちゃった“へスパー”乗組員の有り様は、いわゆる「百舌鳥(もず)の速贄(はやにえ)」状態だった(・ω・)

・『ザ・ワイルド(1997)』もこんな感じのストーリーだったやろか? もう既に忘れちまってます。。

・サイファ将軍ってば、任務戻りの翌朝からまた次の任務なんか! もうちょっと休めよ。

・レンジャーの着用する“ライフスーツ”は、身に迫る危険により、色が白⇒黒に変わるが・・殆ど「観客向けの仕様」だった。

・ヤン・デ・ボン監督級に“華々しさ”の消えたシャマラン監督。

・10kmを50分で走れなければレンジャー失格らしい。わしは・・死ぬな(×_×)

・火山の頂きに登ると・・雪が降り積もってたように思ったが、アレは火山灰だったんかな?

・本作のロケは「北カリフォルニア」「コスタリカ」「ユタ」などで行われたようだ。

~ こんなセリフもありました ~

キタイ“地球の話を聞いた事がある。

    楽園だったらしい・・人間が破壊するまでは”

   「戻らない! 僕は生きる!」

   「僕は臆病じゃない!」

   「怖くはないが、疲れた」

サイファ「話す時は何処を見る?

    「席を立つ時は許可を求めろ。

     ・・却下する!」

    「君の心を・・そして家族を取り戻したい」

    「仕事以外でなら“思い違い”はあるさ。

     妻ならそう答えるだろう」

    「大丈夫か? 立てるか? (身体に)異常はないか?」

    「今、私が言った事を復唱してみろ」

    「此処が何処だか分かるか? ・・此処は“地球”だ」

    「警戒し、危険を避けろ」

    「膝をつけ。今、この場に気持ちを集中させろ」

    「次の指示まで“通常の行動規則”に従って進め」

    「自分の力を信じろ・・“必ずこの場を収められる”と

    「冷静になれ」

    「瞬(まばた)き出来るか?」

    「その時、総ての動きがゆっくりになった」

    「恐怖はまやかしだ。実在などしない。

     恐怖を生むのは自らの想像力だ

    「人は未来に囚われ、未来を恐れる」

    「恐怖は自分次第だ

    「聞こえてる。俺は此処にいる」

    「頼むから気付け・・良く見ろ」

    「恐怖を煽るための罠だ・・立ち止まるな」

    「とにかく走れ!」

    「気持ちを集中させろ」

    「起立する。早く立たせろ」

センシ「恐怖以外の事を感じるのは良い事だわ」

   「此処に入れば“臭い”が消せる」

ファイア「あの子が欲しいのは“父親”なの。“司令官”じゃない」

見張り「サインを見てなかったのか?」

   「ゴーストになれるのは“恐怖を打ち消した者”だけだ」

   「恐怖を感じたら、全身の毛穴が開き“臭い”が放たれる」

※「何事にも“初めて”はあるものですね」

サイファ「どうした?」

キタイ「・・観てなかったの?!」

キタイ「どうすりゃ良かった? どうして欲しかった?」

サイファ「大切なのは“お前がどう思うか”だ

|

« ☆『リアル/完全なる首長竜の日』☆ | トップページ | ☆『エンド・オヴ・ホワイトハウス』☆ »

コメント

シャマラン監督にとってこの映画は演出家としての信頼回復をネラってたところでしょうが
残念ながら今回もやっちゃいましたね^^;
この映画で「もう見ない!」とか言ってるブロガーさんもいますが
ワタシは打率の低いバッターでも守備で魅せる選手ならいつまでも応援していきたい!(ってどういう例えだよ)^^

投稿: ituka | 2013年6月30日 (日) 18時02分

本作、CMスポットは観た事がないんですが、余り「シャマラン監督最新作」って点に重きを置いてないように感じるんですが、どうなんでしょうねぇ?

元々はSFじゃなく、墜落した飛行機(←故障したクルマだっけ? どっちでもエエけど)から生還を試みる父子・・みたいな
物語だったらしいですが、そっちの方が「地に足のついてる感じ」で観ててスッと入って来たようにも思います(=^_^=)

迷い込んだ森林の端っこに高い壁があって、それを乗り越えたら・・現代のペンシルベニアだった・・みたいな展開ならさぞ面白かったと思うんだけどどうでしょう? ←そこ、敢えてパクリますか?!(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2013年7月 1日 (月) 00時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『リアル/完全なる首長竜の日』☆ | トップページ | ☆『エンド・オヴ・ホワイトハウス』☆ »