« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »

2013年5月22日 (水)

☆『フライト(2012)』☆

またまた遅いレビューで申し訳ありません。いよいよ、記事のアップとなります(⌒~⌒ι)

3月19日(火曜)の夜、クルマで“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい、レイトショーで観たのは予告編の“チラリ背面飛行”がワタシの期待値を異常なまでに高めてくれた(=^_^=)航空サスペンス作(?)『フライト』だった。

結果的に、この鑑賞が“高松に於ける、ひとまず最後の劇場行”となったワケだが・・色んな意味で「想定を大きく上回る」面白い作品ではあった(=^_^=) ってか、予告編だけじゃ、やっぱし作品全体って分かんないモノなんスねぇ~

フロリダ州オーランドからジョージア州アトランタへと向かう、わずか52分間のフライト(飛行)。乗客と乗務員を併せ102名を乗せた、サウスジェット航空の旅客機が謎の墜落事故を起こす。

ウィップ・ウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)は、制御不能となった機体を「背面飛行」などの高度なテクニックを駆使しつつ、胴体着陸に持ち込む・・

結果、乗務員2名+乗客4名=計6名が亡くなるも、残る96名が生還を果すと言う、奇跡的な結果がもたらされる。

・・その一方、ウィトカー機長に対する“とある疑惑”が浮上し、彼自身や、その専属弁護士=ヒュー・ラング(ドン・チードル)らのアタマを悩ませる事態に発展してゆく・・

う~ん・・何なんでしょう、観賞後に残される、この「おいら、何だか(予告編に)ダマされちゃったんじゃないかい?」感は・・(⌒~⌒ι) 

物語の「中軸」となる(←と思ってた)航空事故のシーンは、ほぼ前半で片付いて(?)しまい、その後は、まぁその、ウィトカー機長自身のプライベートやなんやかやにスポットが当てられたり、彼の人生に急接近して来るヒロイン(?)=ニコール(ケリー・ライリー)の私生活が描かれたり、と総じて“予測不能”な展開が我々観客を翻弄してくれる。

痛ましい事故を経て、主人公が「(文字通り)立ち直ってゆく」物語なのかな・・と思いきや、決してそんな「お決まりのパターン」でもなかったりする。

航空パニック・アクションを期待して本作を観に行ったワタシも、正直“不謹慎”だった点は認めるが、、このような「ヒューマン・ドラマ」に重きの置かれてる事を事前に知ってたら、果たして観に行く気になったかな~? と思ってしまうワケである(・ω・)

本作を、ワタシ同様「予備知識なく」「予告編映像のみに惹かれ」ご覧になった観客が100人おられたとしたら、きっと90人ぐらいは「あれ?」と正直、観終わった後に感じるんじゃないだろうかなぁ。

私的には、デンゼル・ワシントンって「(主演)作品の当たり外れが激し過ぎるしと」って印象が強烈なんだけど、本作に限って言えば「やや外れてたんじゃないか?」とも感じてしまった。まぁ『悪魔を憐れむ歌(1998)』なんかよりは、ずっと観応えがあるとは思うけど。

~ こんなトコも ~

・本作の冒頭を絶対に見逃してはならない! “序盤のヒロイン”トリーナ・マルケス役を演じる、ナディーン・ベラスケスさんの“すっぱ(All Nude)”がバッチリ拝めるのだ!! ある意味、本作に於いて(件の「背面飛行」をも凌駕し)最も衝撃的な演出だった(=^_^=)

・冒頭の「それ」故の“PG12指定”扱いだったんやろか?

・序盤で(確か)「タラップを踏み損なう」機長の姿があったが・・アレが“アドリヴ”だとしたら、デンゼルは天才に違いない!

・機長が「砂糖山盛りのブラックコーヒーをくれ」とスタッフに注文してたが・・砂糖がごっそり入っても「ブラック・コーヒー」なんやろかねぇ?

・“中盤のヒロイン”ニコールの愛車は・・“元祖ハチロク(AE86)”!! 何の手入れもせず、ラフに乗り回してる感じがカッコ良かった!

・結論で言えば、ハーリン(ジョン・グッドマン)が駆け付けた事も、ラング(ドン・チードル)が奔走した事も、その殆どが「徒労」だった(×_×)

・劇中、しっかり観ておかねばならなかったのは・・「病院内の非常階段で3人の出会うシーン」だったのかも知んない。

・終盤でウィトカーが「驚くべき行動」に出るが・・アレも「ドラッグによる高揚感」のもたらしたモノだったんやろか?(おい)

・「ウィトカー視点の機内シーン」と「ニコール視点の地上シーン」がカットバックで描かれるので、ついニコールの居場所に墜落して来るんかなと勘違いしてしまった(⌒~⌒ι)

・劇中で最も不気味に感じられたキャラは、副操縦士=エヴァンスの奥さんだった。

・最後の最後で心の折れてしまった主人公。「そんなしと、知りません」と平然と(?)3回もウソをついたペテロの境地には至りませんなァ・・

・答えにくい質問に対しては「はい」「いいえ」の他に「ワタシには分かりません」と言う返答もあると思うんだが(・ω・)

・機内上映で、ジャッキーの『ドランクモンキー/酔拳(1978)』をやってて欲しかった(おい)

・『リービング・ラスベガス(1995)』とでは、ある種、主人公の境遇(?)がカブってたが、その描かれ方はかなり異なってた。

・ニコールの愛用してたカメラは、恐らくニコン製だった。レンズはやっぱり・・ニッコール??(⌒~⌒ι)

・「血中アルコール濃度=0.08%以上で刑務所行」「アルコールとコカインの併用で12年の刑」などとセリフで解説されてた。

・ウィトカーのパワフルな(?)交渉により、ニコールの滞納してた家賃=1100ドルが最終的には400ドルまで下がった(=^_^=)

・ウィトカーが別荘(?)で聴いてた、ラベルに『Soul / Funk #2』と手描きされたカセットテープの収録曲が気になって仕方がない!

・「隣の部屋へのドアが・・」ってな後半の演出には『ホワット・ライズ・ビニース(2000)』に通じるホラー系なタッチを感じた。

~ こんなセリフも ~

ウィトカー「主は助けては呉れん」

     “フロリダはジョージア人が嫌いなようで”

     「着地寸前まで、総てを覚えてるさ」

     「さぁ、どうする?(make up your mind.)」

     「居てもいい・・いや、居て欲しい」

     「いずれ・・(I will..)」

     「俺は、好き好んで呑んでる・・自分の責任でな」

     「これでいい(I know it's OK.)」

     「お願いだ(I need this.)」

     「ずっとウソをついて来た・・酒のウソなら任せとけ」

     「(背面飛行は)むしろ“本能的”に」

     “これで終わった”

     「私を赦す者も、赦さない者もいる」

     「俺は・・初めて“自由”になった」

ニコール「それはウソよ」

エヴァンス「あなたが乗った瞬間、あの機は終わってた」

チャーリー「また来る。何度もな」

     「救急車を呼べ! ・・いや、呼ぶな!」

ラング「あなた以外の誰にも、あんな操縦は出来なかった」

   「酒は・・買ってもダメです」

   「報告書は潰しました」

ハーリン「コレも吸え」

    「仕上げは、コイツでシャキッとしろ」

    「何だ? お前らもやるか?」

    「また“月の裏側”で逢おうぜ」

男性患者「もう酒は止める・・止めないと僕のガンがガンになる」

    「総てが神のお陰だと思えば、人生は楽になる」

    「ガンも“神によって与えられたもの”さ」

    「死は・・透視力を与える」

    「ガン病棟で、この煙草を配ってやるさ」

ラング「入っても?」

ウィトカー「いいとも、入れ。中で撃つ」

息子「父さんって、何者なの?」

父親「・・いい質問だ」

| | コメント (2)

2013年5月 8日 (水)

☆『ゼロ・ダーク・サーティ(2012)』☆

自身でも、記憶のすっかり薄れてしまっとる次第だが、、「鑑賞メモを手元に残したまま力尽きる」事だけは、絶対にあってはならない! と思うワケで(←なら、もっと早く記事をアップせい!) 何とかメモを復元したり、その一部をでっち上げたり(おい!)しつつ書いてみたい。

もはやダレにも、今やその新鮮さの伝わるべくもない事は分かっているが・・(⌒~⌒ι)

・・

2月27日(水曜)の夜。香川県に住んでいた当時のハナシである(・ω・)

クルマで隣町にある“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”に行き“レイトショー”で鑑賞したのは「問題作臭」のぷんぷん漂ってたリアルな諜報サスペンス作(?)『ゼロ・ダーク・サーティ』だった。

“これは当事者の証言に基づく物語である”

2001年9月11日。

『・・助けは来るの?』『・・勿論です』の交信も虚しく、合衆国を象徴する2棟の高層建築物は倒壊し、内部に閉じ込められた人々を含む、総数3000名余りの生命が奪われた衝撃の日。

CiA(米中央情報局)の面々は全力を挙げ、テロの首謀者と目される人物=ウサマ・ビン・ラディンの居場所を捜し求めていた。

2003年。そのカギを握る“サウジ・グループについての尋問”がパキスタン某所・秘密施設で行われていた頃、同国支局に着任したばかりの若き女性分析官=マヤ(ジェシカ・チャステイン)は、凄まじい拷問の実態にたじろぎつつ、ほどなく(持ち前の)冷静さを取り戻してゆく。

捜査は難航を極め、そんな中もテロ活動が世界各地で勃発する・・

2004年5月29日。サウジ東部・アルハバルの外国人居留地に於ける乱射事件。

2005年7月7日。ロンドンを襲った同時爆破テロ。

2008年9月20日。パキスタン・マリオットホテルの爆破事件。

そしてついに2009年12月30日。アフガン・ホースト州にあるチャップマン基地で、関係者への接触を試みたマヤの同僚を含む7名が、自爆テロに巻き込まれ犠牲となってしまう・・

まるで私情に突き動かされるように、マヤはビン・ラディンに対する“仇討ち”を誓うのだったが、その“潜伏先”を遂に突き止めるに至ったマヤら局員に対し、局長ら高官はあくまで慎重な姿勢を崩さず・・

「テロ首謀者=ビン・ラディンを、CiAがどのような流れで追い詰めて行ったのか」を程よいサスペンス&アクション演出を交えつつ描き、大まかな部分でしっかりと“エンターテインメント”として成立させている辺り、監督=キャスリン・ビグローの流石の力量(≒したたかさ)を見せつけられた気がした。

前作『ハート・ロッカー(2008)』では「女流監督が“男ばかりの最前線”を描いた」ってトコで、観ようによっては「衆道(しぅどう)路線寄り」にも感じられた演出群だったが(おいおい)、本作は「女流監督が“最前線で孤軍奮闘する女性”を描く」ってな“骨格”の部分ありきのため、撮る側である彼女(監督自身)もやり易かったろうし、観るこちら側も、妙な先入観に邪魔される事なく物語にダイブする事の叶った気がする。

って言うか、CiAパキスタン支局内に於いて、任務遂行に総てを注ぎ込む余り「次第に孤立して行く感」「最後の最後には、男性軍人(=実働部隊)に作戦を丸ごと委ねなければならない口惜しさ」「そこに“愛国心”が優先されてたワケでもなかった事実」などは、ハッキリと演出されてるワケではないモノの、何となくビグロー監督ご自身の「現場に於ける姿」をも克明に描いてるようでもいて、想像を巡らせ過ぎる余りにクラクラ感じてしまったワタシでもある(×_×)

~ こんなトコも ~

・前半の拷問シーンの濃さ&重さが中盤以降サッパリなくなった。それはそれで観やすくはなったが。

・(CiA)捜索チームのメンバーそれぞれの描写(やキャラ造型)はないまま。名前すら分からんキャラも少なくなかった。

・主人公=マヤのプライベート(恋愛観や私生活や家族等)は殆ど描かれず。色恋沙汰が観たい訳じゃないが、、もう少しメリハリあっても良かった?

・赤系統色の初代レガシイワゴン(BF型)が登場するも・・間もなく悲しい眼に(×_×) スバリスト(=スバル車乗り)は必ず衝撃を受ける事だろう・・

・総じて言えば“主人公不在気味”な物語にも思えた。

・本作で描かれるCiAは、色々な局面で「無様さ」を露呈してた。

・「隠れとるハズや!」がメインテーマだった(なの?)本作は、「隠しとるハズや!」がメインテーマだった(なの?)『グリーン・ゾーン(2010)』にも通じるトコがあったと言えよう。

・スッキリすべきハズなのに、どうしようもなく虚しさの漂うラストだった。

・「行き詰まる」度に何となく周囲に助けられてた感もあったヒロイン。

・マヤは12年目のCiA勤務だったそうで。

・ステルスヘリのローター音は意外と大きい!

・上層部が「オバマ大統領をどう説得したのか」の経緯は不明だった(劇中では明らかにされず)。

・某基地内での「ちゅど~ん!」に至るやり取りは、非常にアマチュアっぽかった。

・主人公をひと言で表現するなら・・「ジーナ・デイヴィス系のケツ顎姐さん」ってトコやろか。

・振返るに、やや平坦でメリハリなくダラダラした脚本だったか。後半からの奇襲作戦シーンは緊迫感あって良かったが。

・(中盤での)「ヒロイン襲撃」は中途半端な描かれ方だった。何となくフィクション(な演出)にも思えたり。

・『スパイ・ゲーム(2001)』的に、直接戦闘には参加しないヒロイン。

・「目立つ白い四駆車を街中で乗り回してる」あの連絡者は迂闊過ぎると思う。

・“ビン・ラディン影武者説”は想定されてなかったのか?

・肝心な局面でのステルスヘリの墜落は勿体なかった(×_×)

・「タオルで顔を覆い、無理やり水を呑ませる」ってな拷問はメジャーな手法なんやろか?

・タイトルの意味がサッパリ分かんなかったが、ウィキによれば「軍事用語での午前0時30分」 って事だそうだ。

・会議が長引いてる時なんかには、一定時間経過毎に(室内から)眼につくガラス窓部分に赤マジックペンで「※※分(経過)!!!」とか(逆向きに)殴り書けば、多少は早く終わって出て来て頂けそうな気もする(⌒~⌒ι)

・ビン・ラディンの潜伏に関する情報には500万ドルもの懸賞金がかけられてたそうだ。

・その一方、世界中で「600ヵ所ものテロ候補地」が挙げられてたと言う。

・「96時間を超える不眠」に起因して“睡眠不足による記憶喪失”が発症するとか。

・登場する中東のしとたちの英語発音が独特だった。「アフタル(After)」「コンピュータル(Computer)」とか。。無理矢理なロシア語みたいやね。

・「Black site」なる英語字幕に「CiA秘密基地」の日本語字幕が重ねられてた。なるへそ(・ω・)

・中東のしとに“友情の証”としてランボルギーニでも与えりゃ・・「結構なムリ」を聞いて貰えそうだ(=^_^=)

・「5mの塀に囲まれた要塞」の屋上で「ブドウの棚の下を歩く第3の男」がカギとなった。

~ こんなセリフも ~

マヤ「長身・・長く白い顎鬚(あごひげ)・・杖をついてる・・

   それじゃ“ガンダルフ”とまるで同じね」

  「“同僚と寝る”なんて、そんなはしたない事・・」

  「5年前(の情報)ならまだしも・・今更、意味ないわ」

  「“生かされた”私が決着をつける。仲間が大勢死んだわ」

  「拷問できなきゃ証明できない」

  「“何もしないリスク”をどうお考えで?

   ・・これはいい質問でしょ?」

  「奴がいたら・・私のために殺して」

  「(潜伏は)100%確実よ。けど、そう言うと

   ビビるだろうから95%にしとくわ」

ダニエル「マットから1歩も出るな」

    「窓は塞いどけ」

    「ヤツが絶望するまでしばらくかかる」

    「お前の処遇は“お前自身の出方”で決まる」

    「捕まった時、優しくされるとでも思ったか?」

    「ヤツのアドレスを言えばシーツをやる」

    「バケツを」

    「水を入れろ」

    「嘘をついたら、痛めつける」

    「これが“敗北”って奴だ」

    「対等だと思うなよ」

    「誰でも最後は折れる」

    「此処のメシは酷いからな」

    「また“水責め”か? 他のがいいか?」

    「自業自得だぞ」

    「この箱はかなり苦しいぞ」

    「不完全な情報は嘘とみなす」

    「聞き出せなかったのは俺の責任だ」

    「俺は“災い”だ・・お前の味方じゃないぞ。

     ・・心をへし折ってやる」

    「100人以上を尋問した。

     ・・男の裸ばかりでウンザリだ」

ブラッドリー「冷血だそうだな」

      「今日サボった連中に伝達と感謝を」

      「努力は買うが・・“役立つ情報”をくれ」

      「捕虜に対する虐待に非難が集まってる・・気をつけろ」

      「我々は(9.11に)どう対処した? 何をした?」

      「“殺す相手を見つける”のが君らの仕事だ」

      「そろそろ“祖国を護る”事を考えろ」

      「正気をなくしたか?」

      「いいか・・“指揮権”を護り抜け」

ジェシカ「“わら山の針探し”の首尾は?」

    「下っ端はイデオロギーよりもカネになびくの」

ムフタール「道は2つ・・戦うか逃げるか」

     「聖戦(ジハード)を続けろ・・100年続く使命だ」

長官「確認出来なきゃ始まらねえ」

  「まとまりが悪いな」

  「“適任”だったな」

  「とんだ腰抜け共だ」

隊員「“墜落の経験”がある奴は?」

  「子供に“奥”を見せるな」

  「“ヘリは墜落させろ”って命令だっけ?」

  「どうだ?(Talk to me?)」

  「ちきしょ~め!(Fukkin' Shit!)」

  「こいつは誰だ?」

  「・・大当たりだ」

※「コーラン(聖典)にもある・・

  “アラーは現場で奮闘する者に報いる”とな」

 「(ヤツの)透析装置に毒でも入れよう」

 「一度“標的リスト”にその名が載ると、永遠に消えない」

 「大統領は思慮深いから、証拠を見せないと」

 「“消去法と推測”のみに頼るのは危険だ」

 「此処にいる、我々全員が“キレ者”さ」

 「この機を“丸ごと貸し切る”なんて大物なんだな」

ブラッドリー「志願したんだろ?」

マヤ「いいえ」

隊員A「何を聴いてる?」

隊員B「ソニー・ロリンズさ」

| | コメント (2)

« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »