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2013年3月 7日 (木)

☆『アウトロー(2012)』☆

先月2月10日(日曜)にハナシは遡る・・(×_×)

市内のシネコン“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”にて「レイトショー」で観て来たのは“トムクル”ことトム・クルーズ主演の上映最新作『アウトロー』だった。

トムクル主演作としては・・『ロック・オヴ・エイジズ(2012)』こそ今もって未見状態だが(×_×) 『ナイト&ディ(2010)』『M:i/ゴースト・プロトコル(2011)』以来の劇場鑑賞となる。でもって、戸田奈津子女史が字幕を担当。

今年公開(予定)の、彼の次なる主演作『オブリヴィオン』でも実現するのかどうか・・は分かんないが、とにかく久々のタッグ(トムクル&戸田さん)に思えた。

ペンシルベニア州ピッツバーグ。

アレジェニー川に面した、地元球団=ピッツバーグ・パイレーツの本拠地=PNCパーク前の公園で、白昼に無差別狙撃事件が発生、罪もなき5名の通行人が凶弾に倒れた。

狙撃犯の潜んでいた地点は、対岸にあるビルの(見晴らしの良い)立体駐車場である事が間もなく判明、狙撃兵としアフガンに従軍歴のある青年=ジェームズ・バーが間もなく逮捕された。

ロディン検事(リチャード・ジェンキンス)とエマーソン警部は16時間に及ぶ尋問を経て、ようやくバーの“自白書への署名”にこぎ着けるが・・彼が書いたのはたったひと言“ジャック・リーチャーを呼べ”と言うメモのみ。

そのリーチャーとは・・イラク、アフガン、ヴァルカン半島で従軍後、最終的に「少佐」の階級で2年前に除隊した男であり、現在は「型破りな捜査」を極秘裏に行う“ゴースト”のような存在の人物だった。

しかし、バーはリーチャーの所在を告げず、直後に留置署内で受けた激しい暴行のため、昏睡状態に陥ってしまう。

「彼をどう捜す?」と途方に暮れるのはロディン、エマーソンだけでなく、ロディンの実の娘でもある若き担当弁護士=ヘレン・ロディン(ロザムンド・パイク)も同様だった。

そんな彼らの前に姿を現したのは・・自らを“ジャック・リーチャー”と名乗る、凄腕の男(トムクル)。

独自の観点で現場を調査、捜査状況を把握したリーチャーは「この事件には証拠品が多過ぎる」と彼らに指摘すると共に、ヘレンに対しては「事件の犠牲者を見直せ」と謎の助言を与えるのだった・・

おおっ! 『コラテラル(2004)』以来、久々に存在感のある“ワル”を演じてくれたトムだった。総じては、主人公=リーチャー役がトムクルである必然性は「薄い」ような気もしたが、何となく本作で描かれる世界全体に漂う雰囲気&テイストが、ほぼ間違いなく「70~80年代」辺りの「クライム&サスペンス作」を濃厚に狙っとる感じで、そこには妙にワクワクさせられたり。

コレが数昔(?)も前だったら、チャールズ・ブロンソンやスティーヴ・マックィーン辺りが主役を張った印象だろうか(・ω・)

冒頭の狙撃シーンを皮切りに、劇中に於いて“かなり残虐な殺戮シーン”が次々に展開されるワケだが・・巧い具合に「焦点を外した描写」がなされており、観客の想像力に(見えないトコの補完を)委ねてる点にも、案外好感を持ったワタシである。

「シリーズもので、自らがインパクトある主人公キャラを演じたい!」なる想いを高めつつ、トムクルが主役に名乗りを上げたのか? ・・その辺りも良く分からないが、シリーズとして展開するには、ちょいと吸引力(←主人公の魅力とか)に乏しいかな~と思われた。

続編に「引っ張る」までの要素に欠けてたり、敵対する相手との「年齢差」がモロに出て来てた感も・・ 例えばトムクルと年齢の近い「“光を放つ”個性派男優」を敵キャラに配してくれたりしたら、更に(?)もう少しは話題性も高まった気もするが・・

~ こんなトコも ~

・敵組織の隊長格=チャーリー役を演じたのはジェイ・コートニー。本作の直後に公開された『ダイ・ハード/ラスト・ディ』に於いて、ブルース・ウィリスの息子=ジャック役を演じてたあの青年なんですねぇ! 雰囲気が随分と違うので、全く気付んなかった(⌒~⌒ι)

・某重要人物を演じたのは、ヴェルナー・ヘルツォーク監督。『アギーレ/神の怒り(1972)』『ザ・クライマー/彼方へ(1991)』『10ミニッツ・オールダー:人生のメビウス(2002)』『バッド・ルーテナント(2009)』しか作品を拝見した事はないが、こんなご尊顔だったんやね。しっかし、極悪な御顔、したはりましたなぁ・・(×_×) ←ちと「ステラン・スカルスガルド」入ったはる?

・原題は、まんま「ジャック・リーチャー」なんやね。“御大”クリントさん主演の『アウトロー(1976)』とは特に関連性なし。

・ジェームズ・バー役の青年は、何となくケイト・ブランシェットの弟さんみたいなご尊顔だった(=^_^=)

・相手を「踏み殺す」演出は『ドライヴ(2011)』の影響が大きいと思われ!?

・カーチェイスは『ブリット(1968)』辺りを意識?

・昏睡状態の続いたバーとリーチャーの接触は・・意外にも皆無だった!

・“ハメた側”の狙撃手の方が、やり方こそアマチュアだが、テクニックはよりプロだった!

・後頭部をバットでぶん殴られようが、大してダメージ受けてなかったトム!

・で、あの追手3人組はただの“まぬけキャラ”だったんか?

・ポイと渡されたナイフ1本(←「ノイジー・クリケット(ちび銃)」を渡された時の『M.i.B(1997)』のウィル・スミスみたいで笑える)や、そこらに落ちてる石で戦うトムの姿が、観客の涙を誘った(×_×)

・「肘打撃系」の攻撃スタイルは、陸軍仕込みの格闘術なんやろか?

・相手の脚を「蹴り折る」トムは、まさに『コラテラル』のヴィンセントを彷彿とさせた!

・黒人警部=エマーソンのキャラは、もっと分厚く描いて欲しかった(彼にも「悲しみ」や「迷い」があったろうに・・)

・ロザムンド・パイクさんの何とも言えぬ「生真面&初々しいキャラ」が好感度高かった!

・「別なロケーションで、大規模な戦いが展開される」後半は、西部劇的でもあり『L.A.コンフィデンシャル(1997)』を思わせてもくれた。

・中盤以降の登場なのに、ロバート・デュバルの役どころは美味し過ぎる!

・後半のロケ移動や、強力な助っ人の登場やらは『007/スカイフォール(2012)』そっくりだったかも!

・『スターリングラード(2001)』みたいな“狙撃戦”はナイスな演出だった!

・(娘を失った)遺族の父親の醸し出す、悲しみ&狂気性の描写が独特だった(・ω・)

・ジャックとヘレンって・・キスシーンもなかったんでは!?

・「ラリッてる」ようなバルコニーの婆さんが、意外にも(最も)しっかりしてた!

・小屋に飛び込み、その勢いで「人質を盾にし、その背後に隠れてる相手」を1発で仕留める・・って銃撃センスはスゴ過ぎる!

・ベンツによる「“後方モニター頼み”の高速バック走行」はカッコイイが・・タンクに銃弾が命中したら、即座に爆発炎上でっせ?!

・「刃物もなしに、左親指を噛みちぎる」・・なんて出来ませんって(×_×)

・連続狙撃事件の真相は・・アガサ・クリスティの小説『ABC殺人事件』をちょっとイメージさせた。

・酒場(?)で流れてたのがHOUSE OF PAINの“JUMP AROUND(1992)”って曲(HipHop/Rap)だったので、やたらと懐かしかった~

・「P」のロゴのついた野球帽をかぶりバス停に佇むトムクルは『宇宙戦争(2005)』の頃を思わせてくれた(=^_^=)

・劇中で、1度たりと「安易な」爆発&炎上シーンのなかったのが、逆に新鮮だった!! 

~ こんなセリフも ~

ジャック「奴は昏睡状態(コーマ)で、俺はバスに乗ってこの街を出る」

    「俺は奴の友人じゃない。奴を葬るために此処へ来た」

    「訓練のつもりが、身に沁みついてね」

    「軍隊に入る理由は4ツある。軍人の家系で。愛国心から。

     職がないから。そして・・合法的に人を殺せるから」

    「俺からも1ツ・・先入観を棄て、犠牲者を見直せ」

    「“自信を持ち過ぎる”とヤバいぞ

    「メモ? 必要ないね」

    「俺もあんたらも“やる事”は同じさ。だが相手が違う。

     そして・・俺は“殺しの訓練”を受けてる」

    「大きな眼で見ろ。眼を見開け、警部」

    「後で支払う? そりゃムリだ」

    「・・後悔するぞ」

    「女で良かったな」

    「逃げるなら今だぞ?」

    「5対1? 3対1さ。まずリーダーのお前を倒し、

     もう1人を倒せば、あとの2人は逃げる

    「立て! まだ何もしてない」

    「・・続けるか?」

    「やけにパトカーが早いな・・雇った奴は?」

    「“ヤンキースの2塁手”を名乗る事にしてる」

    「“調べる気”さえあれば分かる事だ

    「“運の悪い犠牲者”じゃない」

    「救急車の中を観たいか?」

    「これは“法の問題”だ」

    「俺は“自由を大切にする男”さ」

    「イイか、俺が動いたら撃て」

    「銃で遊ぶからそうなる」

    「この俺の顔を観ろ。俺にまた逢いたいか?」

    「“出来過ぎ”の現場だ」

    「バーは無実だ(Barr is Innocent.)」

    「君は利口か? なら安心だ」

    「奴らの“脅し”だろうが、俺は最期まで逃げない」

    「“連れ”がいたろ?」

    「言い直す・・お前を殺す」

    「この俺に失うものはない」

    「ペンなんか必要ない」

    「(コレって)ヤバい作戦かな?」

    「※※※を仕掛けたのは、それを回収した奴だよ」

    「“何をしても生きたい”って顔だな

    「どっちも監獄には行かないさ」

    「“裁き”なら今、下した」

ヘレン「父は“負け戦”を避けるの」

   「メモるわ(Give it to me.)」

   「降りるわ(I can't do this anymore.)」

   「信じるか、立証出来るかなんてどうでもいいの。

    大切なのは、それが事実かどうかなの」

ロディン「生か死か・・どの道、お前は刑務所行きだ」

    「検事の耳は鋭いのさ」

    「奴の言葉に“信憑性”があると?」

    「今度ばかりは勝訴出来んぞ(You can't win this case.)」

キャッシュ「スゴい客なんて、ほんの1握りに過ぎんさ。

      他は揃ってヘナチョコだ

     「お前は、とても海兵には見えんさ」

     「1925年のヤンキースの2塁手は、

      少なくともあんたじゃなかった」

     「今のお前じゃ生きるか死ぬか分からん。だから銃は渡せん」

     「陸軍が頼るのは、いつも海兵だ」

黒幕「こうなった以上、お前に“償い”はムリだ」

  「生き残れる稀な人間には“価値”がある。

   お前にはそれがあるか?」

  「シベリアにナイフなどなかったぞ」

  「銃でなきゃ駄目か・・困った奴だ」

ジャック「・・君か」

ヘレン「何故、分かったの?」

ジャック「入る前、深呼吸をしていた」

ヘレン「帰りは?」

ジャック「何とかなる」

ヘレン「説得力はあるけど、あくまで仮説よ」

ジャック「事実だよ」

ジャック「奴らの思惑通りにはならない。俺を信じろ」

ヘレン「・・信じるわ」

キャッシュ「断われば?」

ジャック「此処で喰えなくなる」

ジャック「監視カメラか・・バレたら殺されるぞ」

キャッシュ「だからつけてるのさ」

ジャック「(あんたが撃つ)きっかけは?」

キャッシュ「お前が走って飛び込んで行きゃ、撃って来るさ。

      相手が撃ったら、撃ち返す」

サンディ「あんた、新顔ね?」

ジャック「ああ、何処でもね」

ジャック「男に利用されるな」

サンディ「あたしにはそれしか・・」

ヘレン「あなたは何故?」

手先「俺に“断わる余地”はなかった・・今に分かるさ」

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コメント

TiM3さん、こんばんは。

ロザムンド・パイクさんって、御名はあまりメジャーじゃないですよね?
『ダイ・アナザー・デイ』でも、同じボンドガールとしてハル・ベリーの印象はどーんと強く残りましたが、ロザムンドさんの方は記憶になく・・・。

でも、地味ながら名脇役として結構きっちりとお仕事されている気がします。
私的に、近いところでは劇場鑑賞した『ビッグボーイズ しあわせの鳥を探して』や『17歳の肖像』なんかで個性豊かな脇役キャラを魅力的に演じておられました。

お化粧によってはダイナマイトセクシー的な?お顔に変貌しそうですけど、普段はちょっと垂れ目がちの目が憎めない表情を感じさせる女優さんですよね。

トムクルさん、お元気にご活躍で何よりです。(*^_^*)



投稿: ぺろんぱ | 2013年3月 8日 (金) 19時27分

名探偵コナンのトム・クルーズ版かと思ってましたよ(笑)
完全犯罪に悠然と立ち向かう主人公という予告編の煽りのせいで
ハードル上げ過ぎたのが失敗でした^^;
でも、シリーズ化にもっていくにはもうひとつインパクトないですよね。

投稿: ituka | 2013年3月10日 (日) 02時00分

ぺろんぱさん、今日はです。

溜まってる記事を、薄まって来た記憶だけを頼りにまとめて行ってます(=^_^=)

>ロザムンド・パイクさんって、御名はあまりメジャーじゃないですよね?

ワタシは『ジョニイン/気休めの報酬』のヒロイン役でのパイクさんに
好感を持ってましたので『ダイ・アナザー・ディ』からのブランクは比較的感じなかった気もします。

『サロゲート』『タイタンの逆襲』にも出てはったようだけど・・覚えてねぇ(⌒〜⌒ι)

>ロザムンドさんの方は記憶になく・・・。

「孫子の兵法」を胸に抱きつつ、退場されました(×_×)

>近いところでは劇場鑑賞した『ビッグボーイズ しあわせの鳥を
>探して』や『17歳の肖像』なんかで個性豊かな脇役キャラを
>魅力的に演じておられました。

覚えてない・・(×_×) 『ビッグボーイズ』はまた機会があれば観てみますね。

>お化粧によってはダイナマイトセクシー的な?お顔に変貌しそう
>ですけど、普段はちょっと垂れ目がちの目が憎めない表情を
>感じさせる女優さんですよね。

ファンタジー系の作品で「妖精の女王」なんかを演じたら、似合いそうな感じですね(=^_^=)
分かり易い「悪女キャラ」とかには挑んで欲しくないトコです。。

>トムクルさん、お元気にご活躍で何よりです。(*^_^*)

本人も「目立ち過ぎてる」事をぼちぼち分かっておられるようで、
本作ではロバート・デュヴァルさんに対する「花の持たせ方」が
ハンパなかったです(=^_^=)

ひょっとしたら『フォーリング・ダウン』のリメイク版とかを製作して、デュヴァルさんと強引に共演するつもりなんでしょうか(笑)

投稿: TiM3(管理人) | 2013年3月10日 (日) 13時34分

itukaさん、にちはです。

>名探偵コナンのトム・クルーズ版かと思ってましたよ(笑)

探偵モノでもないし、ハードボイルドを極めたかと言えば、
決してそうでもなかったですね。
もう少し「泥臭いおっさん」を主人公キャラにしても良かったのかも知れませんね。ブロンソン的な・・(助手・ブローリンとか?)

>完全犯罪に悠然と立ち向かう主人公という予告編の煽りのせいで
>ハードル上げ過ぎたのが失敗でした^^;
>でも、シリーズ化にもっていくにはもうひとつインパクト
>ないですよね。

そうなんですねぇ・・ これなら「トムクル主演最新作」とアオッといて『エグゼクティヴ・デシジョン』のセガールみたく、序盤で「さいなら〜っ!」と退場させた方が、話題性に繋がったかも(=^_^=) ←なら、誰が事件を解決すんだよ!(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2013年3月10日 (日) 13時43分

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