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2013年1月23日 (水)

☆『悪の教典』☆

何をどう書いたら良いのか分からず(=^_^=) しばらく「放置」したままになってたけど・・ここらで意を決して書いてみます(=^_^=)

8日(火曜)の夜、市内のシネコン“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”で鑑賞して来たのは、公開期間も終了に近付きつつあった、三池崇史監督によるバイオレンス・エデュケーション・ホラー作『悪の教典』だった。

観る前から「きっと、激しく面白くないやろな~」と薄々感じてはいたんだが「学園群像劇としての仕上がり」や「挑発的なまでの過激スプラッター描写」なんかに少しばかり期待値の高まってたのは事実だったワケで・・

東京都町田市にある進学校=晨光(しんこう)学院高校では、定期考査(テスト)を前に“携帯電話を使っての集団チーティング(カンニング)”の問題が教諭陣を悩ませていた。

軽く明るく人気のあるチャラ教師=蓮実聖司(はすみせいじ:伊藤英明)は、物理教諭である釣井(つりい:吹越満)に協力を仰ぐべく「考査時間中に妨害電波を発信させてはどうか?」と提案するも「電波法違反では?」との指摘を(周囲から)受け、そこは爽やかに引き下がる。

そしてまた、同校では“集団チーティング”以外にも“柴原教諭(山田孝之)による女子生徒淫行”“久米教諭(平岳大)による男子生徒淫行(=同性愛)”“モンスターペアレント=清田氏による度重なる怒鳴り込み”“イジメ”“万引き”“裏サイトの存在”など、数々の「暗部」が増殖してもいたのだ。

“ハスミン”のニックネームを持つ蓮実は、自身の人気を利用して生徒たちを動かし「対柴原」「対久米」「対清田」・・と独自のやり方で揉め事を鮮やかに解決へと導いて行くのだが、そんな彼の言動に疑いを抱き始めたのは、他ならぬ釣井であった。

実は、生まれながらにして「他者に共感する能力」を徹底的に欠いている蓮実は、自らの正体を暴露される事を恐れ、遂に釣井に対して“とある行動”を起こすのだった・・

“ハスミン”を松田優作系キャラに置き換えての『指導遊戯(not殺人)(not死亡)』みたいな作品として楽しめる「娯楽作品」かと思いきや・・キャラ造型が良くないのか、伊藤英明の言動にイマイチ入り込めないのか・・「ヒーロー」としての“ハスミン”のカリスマ性を感じ取る事が、最後まで出来なかった。

教師陣をざっと眺めれば・・それはそれは“かなりなクセモノ連中”が揃ってるワケだが、彼らも巧く物語の中で機能(?)してるとは言い難かった。

脚本が悪いのか、原作からそんなものなのかは分かんないが、総じて「人物造型も演出も、勿体な過ぎる!」と感じてしまった。

特に俳優陣は“特筆モノ”で、山田孝之&平岳大(←この2人は『のぼうの城』でも共演してる!)を筆頭に、林遣都、染谷将太・・この辺りの競演は何とも贅沢! なハズなのに、彼ら同士が「殆ど絡んでくれない」のには「ナニやってくれてんの!」としか言いようがない。ここまでの「俳優の使い方のヘタさ加減」って何なんやろ(×_×)

(中盤の)拷問シーンも中途半端なら、群像劇として眺めた完成度も残念な具合だった。

それに「ハンディカム撮影」「アーチェリー」「刺又(さすまた)」「軽トラ(=ダイハツ・ハイゼット)」・・など「後々“フリ”に繋がって来るんやろな~」と直感して止まなかった数々のアイテムも、、結局は「大した意味」を持ってなかったりした(・ω・)

後半からスイッチの入る「散弾銃で大暴れモード」なノンストップバイオレンスシーンも、殺戮の単純な繰り返しで、観てて“疲れる”以上に“飽きて来た”のが正直なトコである。

同じ三池監督の『13人の刺客(2010)』だと、もっともっと終盤が「面白く仕上がってた」ハズなのに、何でこうなっちゃったんやろ。。

~ こんなトコも ~

・“ハスミン”が生徒らの反撃に遭って、次第にサイボーグとしての本性をアラワにして行く・・みたいな『クラス・オヴ・1999(1990)』路線を狙ってはどうだったか? ラストで「唐突に荒唐無稽さが極まる」ってのは『デッド・オア・アライヴ/犯罪者(1999)』の三池カントクにだけ(?)は赦された“特権”のハズだろうし(=^_^=)

・山田さんってば、中盤、明らかに物語に参加してなかったでしょ? ドラムソロを披露して誤摩化してもアカン!(=^_^=)

・家の周囲に“猫避けのペットボトル”を置きっ放しにしてる場合、たまに中身を確認しとくべきかも! いつの間にか「水」じゃなくなってるかも!

・学園祭前夜のシーン以降は、中途半端な『エレファント(2003)』に過ぎなかった。

・「ハンディカム映像」は見辛いだけの自己満足だったし「アーチェリーvs散弾銃」は映像表現(CG)が露骨過ぎて「お茶を濁した」だけだった(×_×)

・“ロミオ”を気取るかと思ってた男子生徒は『マーズ・アタック!(1996)』のマイケル・J・フォックスみたいな「悲しい運命」を迎えてた、、

・「AEDの“隠された機能”」には驚かされた! 知っとくべき!

・転落死した(ハズの)女生徒が※※するノリは・・ただのホラー系やろ(⌒~⌒ι)

・で、ホンマに「続編に続ける」つもりなの?

・自問自答したり、幻覚に翻弄されたりする“ハスミン”のキャラは、まんま『モンスターズクラブ』の主人公(演:瑛太)だった。

・ヘタレでゲイな男子生徒が・・意外にも「一番タフな抵抗」を見せてくれた!

・吹石満の「常に(喉に)痰の絡んでる感じ」がとにかく不愉快だった(⌒~⌒ι)

・手にした「コンビニ系のビニール袋」に、決して油断するな!(で、中身は何だったの?)

・電車内でも、決して油断するな!(で、頭部の殴り傷はどう解釈するの?)

・「軽トラ」と「ポルシェ」の使い分けが分かんなかった・・

・『告白(2010)』とは保護者の絡み方が全く違ってた。

・あの状況下で「身代わりの遺体を(それも2体も!)“投下”させる」って機転も・・恐ろしいっちゃあ恐ろしい(×_×)

・清田の勤務するスーパーの名前が『フレッシュフーズ西湖(さいこ)屋』ってのが、ちょっと笑えた。

・クレイの退場シーンは、やや『ファーゴ(1996)』のブシェーミってた。

・「あの」破壊されたカメラ内から「迫真のメイキング映像」は果たして「取り出せる」んやろか?

・“追いつめられて”左手首を切り自殺してる女生徒がいたりした(×_×)

・筒井康隆の短編小説『死にかた』にも通じるテイストを痛感した。

・ブレヒトの戯曲『三文オペラ(1928)』やら北欧神話やらが“ハスミン”の深層心理に練り込まれてるみたいだが、どちらにも詳しくないので(残念ながら)ピンと来なかった。

・オーディンに従う2羽のカラス・・フギン&ムニンは、それぞれ「思考」「記憶」を意味してるそうだ。

・京大法学部中退⇒ハーバード大経営学部卒(MBA:経営学修士取得)⇒モルゲンシュテルン銀行入社・・の凄まじい経歴にしては、英語能力が「ちょっとアレ」だと思うんだけど。。

・射殺寸前にパ※テ※の匂いを嗅げたら・・それはそれで満足だったか??

・伊藤英明のヌード姿にときめかぬ自分に、少しホッとした(⌒〜⌒ι)

~ こんなセリフも ~

蓮実「そこ(屋上)で寝てた? 床が濡れてるだろ?」

  「分かりますか?! 分かりますね!?」

  「一緒に浴びるか、シャワー? 別々の方がいいか?」

  「別に“話す程の事”じゃないよ」

  「どうせお前ら、普通に呑んでるだろが」

  「エクセレント! 流石は※※※※だ。

   仲間を売らなかった・・いや、いなかったのかな?」

  「罪と共に燃え尽きろ」

  「誰だと思う?」

  「団結すれば助かる、分裂すれば倒れる

   ・・未だ教えてなかったっけ?」

  「1発で2人を殺(や)るってのは、やっぱ難しいな」

  「これは“※※先生の仕業”なんだよ」

  「生徒との恋愛は赦されない・・それがどんなに美しいものでもね」

  「この状況に“分かり易い説明”をつけるのは、

   自分じゃなく警察の仕事さ」

  「・・ごめんよ、本当に済まなかった」

  「アタマの中に“命令”が響いて来た」

  「オーディンに宜しく伝えて呉れ」

清田「俺は“やる男”なんだよ、オラ!」

  「“教師の眼の行き届かない世界”があるんだよ!」

釣井「それに懲りとけ」

  「性格悪いだろ・・俺」

生徒たち「いつもより、いっぱい出ちゃいました」

    「もう止めて、この事件を調べるの。

     巧く言えないけど・・心配」

    「何で※※の携帯、持ってんの?」

    「あいつ、信用出来ねぇかも知んねぇぞ」

    「あんたが殺ったって事ですね」

    「連れて行かなきゃ・・外に」

    「こいつはもう“次のゲーム”を始めたんだ」

蓮実「最悪だな・・」

美彌「でしょ?」

蓮実「・・お前もだ」

健吾「俺・・東大に行かないと!」

蓮実「んっ? To Die?

追記:公開初日の、初回上映の、開場(=シアターの扉の開く)時間ってば・・やっぱし「10時(=テン)」だったんやろか(⌒〜⌒ι)

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