« ☆『レ・ミゼラブル』☆ | トップページ | ☆ええ言葉 忘れた頃に 新たにす☆ »

2013年1月17日 (木)

☆『源氏九郎颯爽記/白狐弐刀流(1958)』☆

久々にBSP(プレミアム)で邦画なんぞを1本観てみたので、少しだけ書いておきたい。

いや・・折角だし書かせて(=^_^=)

最近は、全くと断言(だんげ)って良いほどフォローしてなかったBSPだったが、久しぶりにワタシの食指を動かすに足りそうな作品が放送されるってんで、結構な期待感をもって観てみる事にした。

毎週火曜日の放送プログラム『山田洋次監督が選んだ日本の名作100本』で7日(月曜)に取り上げられた、中村錦之助主演の時代活劇『源氏九郎颯爽記/白狐弐刀流』である。

・・

2部作の後篇に位置づけられる本作。モノクロ作品(だそうだ)『源氏九郎颯爽記/濡れ髪弐刀流(1957)』の続きであり、今回は「カラー作品」とし制作された。柴田錬三郎の原作小説を、のちの萬屋錦之介=中村錦之助(つまりは中村獅童の叔父さん)を主演に描いた剣豪ものである。

幕末(弘化~嘉永年間)。2振りの寳刀「火焔劔(かえんけん)」「水煙劔(すいえんけん)」を手に入れた、白装束姿の青年剣士=源氏九郎(錦之助)は、活気溢れる兵庫のとある港町に辿り着く。

そこは、貧乏公家や異(国)人の船員、尊王攘夷思想に傾倒した素浪人たち、はたまた元海賊の廻船問屋(密貿易商)らの思惑が渦巻く地でもあった。

実は「源義経の子孫」である九郎は、兵庫沖に浮かぶ無人島の洞窟=揚羽院址に隠された“義経の財寳”を探しにやって来たワケでもあったが、それを付け狙う悪党共が、虎視眈々と彼の動きに眼を光らせるのだった・・(白装束だから目立つしネ)

和洋の入り乱れる世界観に『カムイの剣(1985)』『スキヤキ・ウェスタン/ジャンゴ(2007)』にも繋がるそれを連想し、勝手にワクワクしてしまったモノだが・・さほど荒唐無稽な展開でもなかった。むしろアクション(殺陣)にせよ、キャラ陣の言動にせよ、保守的な殻を破れていない印象さえあったかも。

特に、チャンバラ系シーンの全体に於いて「ホンマに斬れそうな真剣っぽさ」の殆ど伝わって来なかったのは残念だった。

ただ、廻船問屋の策略にはまった九郎が、宴席で「眠り薬」を盛られる後半の展開にはちょっと緊迫感を味わった。

だのに・・盛られてからの九郎の強さがハンパじゃなかった(=^_^=) そのまま悪党どもを斬りまくって、自ら窮地を脱してましたし。そこで「納得ゆく説明」なんぞ、劇中ではまったく為されてないのが、逆に潔くて気に入った(=^_^=)

終盤では2本の宝剣を手に「秘剣・揚羽(あげは)蝶!」なる“弐刀流殺法”を披露してくれる九郎だが・・彼を好演する錦之助の、ふと見せる横顔が何処となく「中村獅童の風貌」を彷彿とさせてもくれて面白かった。

~ こんなトコも ~

・「フラメンコ風の踊り」「飾られた赤いヒヤシンス」「リボルヴァー銃を手にした素浪人衆」などなど、それなりに面白い演出が見受けられた。

・しかしながら当時、鉄砲の所持は「御禁制」との事だった。

・後半に登場する深〜い井戸に、次々と助演キャラが転落して行った(×_×) こんな“処理装置”もアリなんやね。。

・神道無念流の遣い手である最強のライバルとの対決は・・すれ違った一瞬で決まった!

・ムードメーカー的な“面白い町人”が2人ほど出て来たが、途中で何処かに消えてしまった。少し残念。

~ こんなセリフも ~

九郎「覚えていて呉れとは頼まん」

  「此処は貴女の来る処ではない、お帰りなさい」

  「分かっています、だが私は後へは退(ひ)かぬ」

|

« ☆『レ・ミゼラブル』☆ | トップページ | ☆ええ言葉 忘れた頃に 新たにす☆ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『レ・ミゼラブル』☆ | トップページ | ☆ええ言葉 忘れた頃に 新たにす☆ »