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2012年12月30日 (日)

☆『007/スカイフォール』☆

記事のアップが(遅れに)遅れ気味で済みません~(×_×) 気長にお待ち下さい。

・・

9日(日曜)の夜。市内の“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”で鑑賞したのは、待望のシリーズ最新作『007/スカイフォール』だった。

なるだけ・・と言おうか、結果的に(⌒~⌒ι)「事前情報を仕入れ過ぎず楽しもう!」と決めたので、これまでのダニエル“6代目ボンド”クレイグの出演作を観直したり、なんぞは全くしなかったワケだが・・本作は本作で、ちょっとこれまでの2作=『007/カジノ・ロワイヤル(2006)』『007/慰めの報酬(2008)』とは“毛色”の異なった感が強かったりもし、それはそれで正解だったのかも知んない。

シリーズの「第23作目」にして「50周年記念作品」を冠してもいる本作、さてその完成度は・・?

トルコ・イスタンブールに於ける極秘任務に就いていたMi-6(英国情報部)のトップエージェント=コードネーム:007ことジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)。今回の作戦は諜報員(世界中に暗躍するNATO工作員)リストの収録されたハードドライヴの回収である。

同僚のロンソン、現地女性エージェント=イヴと共に臨んだミッションだったが、結果的にハードドライヴは奪われ、ロンソンは銃撃され殉職、ボンドもまたドライヴを持ち去ろうとした傭兵のリーダー=パトリスとの列車上での格闘中、イヴの誤射により被弾し鉄橋上から谷底に転落、姿をくらましてしまう・・

3ヵ月後。

ボンド不在のMi-6では、女性部長=M(ジュディ・デンチ)が、情報安全委員会の新任委員長=ギャレス・マロリー(レイフ・ファインズ)から作戦の失敗に対する引責辞任を勧められていた。

引退(の提案)を拒絶するMのもとに、謎の人物から“自らの犯した罪を思い出せ”なるメールが届く。直後、本部がテロ攻撃(人為的なガス爆発)により半壊、職員8名が犠牲となるのだった。

実はトルコで一命を取り留めていたボンドは「Mi-6本部爆破」の報道を眼にしロンドンに戻る。

帰任報告に続き、Mの命令で「復帰テスト」を受けたボンドの成績は散々なものだったが「復帰させるには不適格では?」なるマロリーの意見を遮ったのは、他ならぬMその人だった。

パトリスの足跡を追って上海へと向かうボンド。遂に彼を倒す事には成功するも、その背後に潜む“黒幕”はなかなかにその正体を現さない。

マカオで謎の女=セヴリンに会ったボンドは、彼女の案内で孤島をアジトにする“黒幕”にようやく対面する事に。

そして、彼を待ち受けていたその人物は、ボンドにとって、またMi-6、Mにとっても因縁の浅からぬ男なのだった・・

上映時間=2時間22分と言う長さ、そして終始「守」「耐」の姿勢を貫徹するボンドの言動に、何とも言えぬフラストレーションの溜まりまくる1作ではあった(=^_^=) 観終わってから、誰しもが思うのは「本作のボンドガールって・・Mでは?」「って言うか、本作に限っては、Mが主人公だったんでは?」ってトコである。

同様に地味なドラマだった『カジノ・ロワイヤル』を経て、ようやく『慰めの報酬』で“アマチュアらしさ”の消えた“ダニエル”ボンドだったのに、またもやスパイとしてのスキルがすっかり低下してしまってた(×_×) 登場するスパイガジェットも地味だし、ボンドカーも「あんな程度の扱い」だし、もっと言えば「敵組織」にせよ「舞台」にせよ、実に“狭い&ちっこい”世界観だったのが何とも寂しい(×_×)

中盤以降(殆ど後半?)でその姿を現す、超重要人物=ラウル・シルヴァを演じたのがハビエル・バルデムさんなんだが、このしとも「“冷徹さ”や“残虐さ”が吹っ切れてない」と言おうか、同様に“ヤバ過ぎる人物”を見事に(不快な迄に)演じ切った『ノーカントリー(2007)』に於けるアントン“Mr.ボンベ”シガー役に比べると、インパクトに欠け過ぎだった。

「ボンドガールの不在」「Mi-6に関する重要キャラ:3名の登場」 「ボンドの出生の秘密」など、幾つかの特色を持つ作品である点は評価しなければならないんだが、観てて「何だか『ちっともスッキリしないヒーローもの=新生バットマンシリーズ』の影響が007シリーズにも“波及”して来たみたいでイヤやなぁ」と感じたのが素直なトコである。

長い割にメリハリに欠けると言おうか、ボンドに対する制作者側の“愛情”みたいなモノも余り伝わって来なかった。

この調子だと・・いずれはマロリー委員長が“真の悪玉”とかになったりする展開も有り得るんじゃないやろか??(⌒~⌒ι) 「決して名前を言ってはならないあのしと」みたいに(=^_^=)

~ こんなトコも ~

・ボンドに傷を与えた「劣化ウラン弾」は、誰がいつ放ったものだったんやろ? イヴが撃ったと思ってたので、それがパトリスに繋がる展開が(正直)良く分かんなかった(×_×)

・「あのしと」の死因は、手のケガによる失血死だったんやろか?

・“ボンドの出生”に対する(脚本的な)メスの入れられ方は余りに断片的で中途半端だった。

・シルヴァの「組織感」「君臨感」「支配感」が余り描けてなかった。突出した特徴、印象を持つ手下なんかも皆無だった。

・折角“端島(軍艦島)”が登場するのに、単なる「マカオ沖の小島」程度の扱いでしかなかった(×_×)

・議会(?)襲撃以降の展開はやや間延びしてたし、削れる部分は多かったのかも。

・後半に連続する爆発&炎上関係のシーンは、何となく(総じて)ミニチュアぽかった気がする。

・『慰めの報酬』の続きの物語ではなかった。敵組織「クアンタム」は既に壊滅したのか? またミスター・ホワイトは何処へ?

・前半、トルコで休暇中のボンドの“顔やせぶり”はスゴかった!

・終盤は“西部劇”となってた気もする。連想したのは『L.A.コンフィデンシャル(1997)』『ロード・トゥ・パーディション(2002)』辺りか?

・結局は、安直気味な“内輪ネタ”“ルーツネタ”の混在で、世界観のさほど広がってなかった感が(・ω・) 

・サム・メンデス監督が前の奥さんがケイト・ウィンスレットだったり、ダニエル・クレイグの今の奥さんがレイチェル・ワイズだったりして“案外、狭い世界なんかも”と思ったりする。。

・レイチェルに関して言えば、メンデス監督&ダニエル君って、ある種の“兄弟”みたいな感じになってると表現出来なくもない(⌒~⌒ι)

・『ドリームハウス(2011)』にも興味津々。

・バイク・チェイスの用いられるトコは、奇しくも『ボーン・レガシー』っぽくもあったか。

・本作に於けるボンドより、ロンドン5輪・開会式で披露された、ダニー・ボイル監督による短編『007/幸福と栄光(Happy & Glorious)』に於ける彼の方がよりスマートで、インパクトもあったような気がする(=^_^=)

・Mi-6所属のエージェントが殉職した場合、住居(アパート)は売却され、私物は倉庫に送られてしまう事が判明。。

・ボンドの連想した言葉は次の通り。「月⇒ダンス」「スパイ⇒囮」「女⇒罠に注意」「スカイフォール⇒テストはそこまで」

・サソリを手に載せて酒を呑む場合、どんな条件で「刺される/刺されない」が決まるんやろ?

・モディリアーニの絵を前にして狙撃されてたのって・・誰?

・他に連想した作品は次の通り。『セヴン(1995)←捕まえてからが厄介』『第3の男(1949)←地下道』『ザ・ロック(1996)←島』『ダーティ・ハリー3(1976)←島』『007/ゴールデン・アイ(1995)←黒幕』『追いつめられて(1987)←エスカレータ滑り降り』『007/消されたライセンス(1989)←全体的な規模の小ささ』『007/黄金銃を持つ男(1974)←黒幕』『スピード(1994)←地下鉄』『クリフハンガー(1993)←氷の下の戦い』

・シアン化水素のカプセル(劇薬)で死に損なうと、それはそれで悲しい事になるようだ。

・拘束室の地下が・・そのまま地下鉄に直結してて笑えた(=^_^=)

・Mのご主人は、いつの間にか亡くなっておられた(×_×)

・ボンドの父母の名が明らかに! 父親はアンドリュー、母親はモニカ(モニク)だった。

・字幕担当は戸田奈津子さんだったが・・(×_×)

・終盤ってば「結局、間に合わなかった」としても大した展開の違いはなかったんかも(⌒~⌒ι)

~ こんなセリフも ~

ボンド「ヘリを出す? 遅過ぎるさ」

   「“気晴らし”をされては? 生き返りますよ」

   「報告? 絵葉書なら出しましたよ」

   「今日・・無駄な1日」

   「コンピュータに“とっさに銃を撃つのを控える”

    決断が出来るか?」

   「・・世代交代か」

   「古風な物は棄て難い

   「幸運は必要だ」

   「何を恐れている?」

   「怯えてる女なら分かるさ。

    恐怖には“精通”してるからな」

   「僕になら彼を殺せる・・過去の経験で断言するよ」

   「食物連鎖だな」

   「銃のない君はいい」

   「問題は、奴の次の企みだ」

   「ツイてる・・列車が来る」

   「私は衛生安全委員です」

   「確かに、これは“誘拐”に見えますね」

   「何処へ? 過去へ」

   「他にも文句が?」

   「殺しに来る奴等を殺す」

   「追悼文を読みました・・最悪でした」

   「こんな家など!」

   「僕が最後のネズミだ」

M「撃つのよ!」

 「部下の働きは万全です」

 「もう充分(This is it.)」

 「此処には泊めないわよ」

 「“影の世界”は、今も消滅してないわ」

 「誰も巻き込まないで!」

 「銃はヘタなの」

 「私は1ツ・・正しかった」

マロリー「職務を全うしたなら、引き際も毅然とされては?」

    「現場は“若者の世界”だぞ」

    「引き際の悪いのは恥だ」

    「情に流されてますね」

    「しくじるなよ、007」

    「首相に知れたら? 地獄行きだろうな」

    「問題は“適正”だな」

Q「ペンシル爆弾なんて“アンティーク”です」

 「銃は壊さずに返して下さいよ」

 「たまにはラッシュアワーも良い経験でしょう?」

黒幕“自らの犯した罪を思い出せ(Think on your sins.)”

  “罪を思い出したか?(Have you been thinking?)”

  「どうした? 007はやはり死んだのか?

   何処かに消えちまったのか?」

  「そんなに小柄だったか」

  「“俺”で驚いたか?」

  「悔いはないか・・思った通りだな」

  「これで死ねると思ったが・・生にしがみつかれた。

   あんたにもう1度、逢うためさ」

  「あんたが・・俺をこうした」

  “トロいぞ、坊や”

  「ナマった身体でやるじゃないか」

  「女は俺のものだ」

  「イイね! ここ以外にない場所だ」

シルヴァ「生き残った2匹のネズミは“本性”を変えられたのさ」

    「薬と酒で何とか保(も)ってるな?」

    「70点だと? 40点の間違いだろ?」

    「互いを共喰いするか? 他を殺すか?」

    「どんな事にも“最初”はある

    「力での勝負は退屈だ」

    「自らのミッションを選べ」

    「見せよう(Let me show you something.)」

    「お前が抱いた男達だよ」

    「スコアを挽回してみせろ」

キンケイド「何の仕事だって?」

     「準備なら、お前の生まれる前から出来とるぞ、小僧」

     「ようこそスコットランドへ」

ボンド「(ミラーなんか無くたって)どうせ使わない」

イヴ「こっち側もね」

M「今のは?」

イヴ「ワーゲンのビートルです」

M「報告をなさい!」

イヴ「説明が難しいんです」

M「今まで何処へ?」

ボンド「“死の世界”へ」

ボンド「ケガは?」

M「プライドだけ」

M「遅いじゃないの」

ボンド「“深み”にハマってまして」

M「もう逃げるのは無理ね」

ボンド「僕がついてます」

イヴ「デスクワークをしろと?」

ボンド「その逆だろ」

ボンド「未だ顔にニキビがあるぞ」

Q「顔は別です」

ボンド「僕を狙ってないのか?」

黒幕「いいや、狙ってるさ」

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コメント

劣化ウラン弾の件ですが、ボンドがショベルカーに乗った時にパトリスから撃たれたものですよ。今作では、イヴとパトリスから一発ずつ、計二発撃たれています。
ボンドに銃弾が当たるのは「サンダーボール作戦」以来二度目で珍しいですよね。

投稿: | 2012年12月30日 (日) 09時36分

こんにちは。

私はダニエル・クレイグのボンドにどうにも魅せられてしまっているのでかなりの“贔屓目”でした。(*^_^*)

>いずれはマロリー委員長が“真の悪玉”とかに

有り得ますね。ってか、そのほうがレイフ・ファインずには合っているような。

ハビちゃんは、今回「怖い」というより「イタかった」です、なんとなく。

投稿: ぺろんぱ | 2012年12月30日 (日) 13時21分

新年明けましておめでとうございます。
本作、Mのジュディ・デンチが引退したことがなんとも淋しいです。
新旧交代がテーマということで懐かしのボンドカーの最後の雄姿を見られたことがよかった。
できれば、Mの座る助手席脱出ボタン(?)を是非とも押してもらいたかったです(笑)

投稿: ituka | 2013年1月 1日 (火) 01時33分

??さん、明けましておめでとうございます。

年明けながら、シネコンに出掛ける余裕がなかなかありません(×_×)

>劣化ウラン弾の件ですが、ボンドがショベルカーに乗った時に
>パトリスから撃たれたものですよ。
>今作では、イヴとパトリスから一発ずつ、計二発撃たれています。

そうだったんですね。覚えてませんでした(⌒〜⌒ι)
ショベルカーってのは、列車の連結部を壊したアレでしたよね。
良く死ななかったものだ。。

>ボンドに銃弾が当たるのは「サンダーボール作戦」以来二度目で
>珍しいですよね。

『黄金銃を持つ男』で、ロジャー・ムーアボンドの手指が撃たれて
吹っ飛んでたように記憶してましたが、アレはロウ人形だったんでしたかね。。

また色々とご教示お願いします(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2013年1月 5日 (土) 00時35分

ぺろんぱさん、明けましておめでとうございます。
「ガツガツ劇場鑑賞するスタイル」は、ハッキリと終わりを告げたような
気がします(⌒〜⌒ι) 生活環境が変わりましたので、、

まぁ、削るトコは削って、記事のアップを早めたいなぁ〜と考えてます。
と言いつつ、まだ1本ほど記事作成に手もつけられてませんが(×_×)

>私はダニエル・クレイグのボンドにどうにも魅せられてしまっている
>のでかなりの“贔屓目”でした。(*^_^*)

ロンドン五輪のボンド短編はどうでしょう?(=^_^=)

>有り得ますね。ってか、そのほうがレイフ・ファインずには
>合っているような。

背中一面にレッドドラゴンのタトゥーが入って、おまけに シアン化水素の
毒で死に損なって、やっぱり「頭髪」「お鼻」がキレイサッパリになっちゃったりするのかも・・(⌒〜⌒ι)

>ハビちゃんは、今回「怖い」というより「イタかった」です、
>なんとなく。

「背中にナイフ」(程度)でやられちゃうボスも珍しいですよね。。

投稿: TiM3(管理人) | 2013年1月 5日 (土) 00時42分

itukaさん、明けましておめでとうございます。

itukaさんの更新頻度にはとても叶いませんが、まぁぼちぼちと
ブログってゆきます・・(・ω・)

>本作、Mのジュディ・デンチが引退したことがなんとも淋しいです。

『ゴールデンアイ』の頃は「ブタでサルみたいなおばさんやなぁ」とも
思ってしまいましたが(こら)、本作を観終えると「それはそれで1ツの“M像”を確立しはったんやな〜」としみじみしてしまいます。

どうにも『シッピング・ニュース』の前半で、骨壺の灰に(こっそり)細工してた印象が未だに強いのですけれども(⌒〜⌒ι)

>新旧交代がテーマということで懐かしのボンドカーの最後の雄姿を
>見られたことがよかった。
>できれば、Mの座る助手席脱出ボタン(?)を是非とも押して
>もらいたかったです(笑)

実は押してたりして・・(⌒〜⌒ι)
で、車外に放出された「あのしと」を再びクルマに乗せて運び去り・・

(その後の)スカイフォール城での出来事(真相)は、ボンドとキンケイドが口裏を合わせれば、何とでも説明つきますもんね(=^_^=)

あ、だんだん違うタイプの作品になって来た(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2013年1月 5日 (土) 00時54分

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。

投稿: 添え状の書き方 | 2013年3月30日 (土) 14時54分

添え状の書き方さん、今晩はです。

ぼちぼちと色んな作品をアップしていく所存です。
今後とも、よろしくお願いいたします。

>とても魅力的な記事でした!!
>また遊びに来ます!!

有難うございます。
でも、本作・・(正直)イマイチではありませんでしたか?(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3 | 2013年3月31日 (日) 03時01分

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