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2012年9月 6日 (木)

☆『トータル・リコール』☆

1日(土曜)の夜。
クルマで“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと出かけ、レイトショーで観たのは「そこそこに期待値を高めてた(かも知んない)」新作SF『トータル・リコール』である。

こう言う“インパクトの強烈すぎるオリジナル作を持つリメイク版”だと・・本作にしてもどうにも、故ポール・ヴァーホーヴェン監督の手がけた(←おい! まだお元気だっての!)『トータル・リコール(1990)』の存在感や完成度が素晴らし過ぎ(=^_^=) 未だに「アレは流石に超えられんやろぉ〜?」と決めてかかってもしまうワケだが・・まぁ、いつまでも懐古主義なんぞにひたっとるのもアレなので、一応は“ココロをリセット”して鑑賞に取り組んだ次第である(・ω・)

21世紀末。全世界規模の化学戦争の結果、地球上の大部分は汚染され“居住不可能”となってしまった。
辛うじて人類の生存可能な区域は「ブリテン連合(UFB:旧イギリス)」と「コロニー(旧オーストラリア)」の2つの大陸のみ。

支配階級はUFBに暮らし、労働階級はコロニーに暮らす事を余儀なくされていた。
そして、これら2つのエリアを繋ぐ唯一の交通手段は“フォール”と呼ばれる、地核(コア)を通じ高速往復する、いわば“巨大リフト”のみだった。

UFBは『コロニー居住者に、富裕層エリアの解放を!』と訴える、マサイアス(ビル・ナイ)率いるレジスタンスによる連続爆弾テロに苦しめられており、それに業を煮やしたUFB代表=コーヘイゲンは、コロニーへの支援中止と共に、ロボット兵士=シンセティックの増強配備を進めるのだった。

・・

シンセティックの製造工場で働くライン作業員=ダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は、毎夜の悪夢に苦しめられていた。
「見知らぬ女性(ジェシカ・ビール)と共に忍び込んだ部屋で、彼女と引き離され、自身は捕まってしまう」・・そんなパターンの夢にうなされる夫を見守る妻=ローリー(ケイト・ベッキンセール)。

ある日、親友ハリーの忠告を振り切って、ダグ(=ダグラス)は労働者の数少ない娯楽(?)の1ツである「ヴァーチャル体験(≒人工記憶)施設」=リコール社に向かう。スタッフのアイデアもあり「諜報員としての活躍を体験する」つもりで装置に身体を拘束される彼だが・・そこにいきなり警官隊が乱入して来る。

自分でも予期しなかった“戦闘能力”を発揮し、たちまち警官隊を全滅させてしまうダグ。
「・・俺は一体何者なんだ?」と戸惑いながら帰宅すると、今度は突然に愛妻=ローリーに殺されかける展開となる。

仕事も家も失いつつ、単身「自身の過去」を辿り始めるダグであったが・・

旧作に比べ“ケレン味”が余りになさ過ぎ、そう言う意味では「つまんなかった」ワケだが・・“オリジナル版を知らぬ(世代の)観客”にとっては、この上ない“ジェットコースターアクション”に巧くまとめてたな〜、仕上げたな〜って感想である。確かに「長いな〜」と感じる事は「皆無」だったし。

製作陣自身が、旧作を徹底的に研究し尽くしてる姿勢(?)が確かにあり「ここはやっぱりこうなるンやろな〜」と予想してたら、決してそうはならず、妙に驚かされたり(=^_^=) そんな事で、逆に「旧作と比較する楽しみ」がしっかり点在してたりもする(=^_^=)

主人公は(旧作の)アーノルド・シュワルツェネッガーと比べるに、流石に印象のマイルドになっとる感じか。
コリン・ファレルってば(ワタシは)その風貌にメル・ギブソンとブラッド・ピットの両氏に通じる(ヴィジュアル)イメージを感じたりするんだが・・それを発揮してまでも「伝わって来るモノ」が余りなく、ある意味「ちょっと(インパクトの)薄くて悲しい兄さん」って思ったりもする(⌒〜⌒ι)

そう言や『フォーン・ブース(2003)』も『マイアミ・バイス(2006)』も『Dr.パルナサスの鏡(2009)』も、大した印象が残ってないや、、逆に“チョイ役”にも関わらず存在感の強烈だったのは『ヴェロニカ・ゲリン(2003)』だったりしたなぁ〜(・ω・) 

奥さん役は、旧作に於けるシャロン・ストーンが(後にして思えば)「メチャ豪華なキャスティング(オーバーキャスティング?)」だったワケだが、、今回は「眉間銃撃による(中盤)即時退場」とはならず、良い意味でチェイサー(追跡者)として終盤まで出ずっぱってくれてた☆

ま、コレにより、旧作で悪役を好演してくれてたリクター(演:マイケル・アイアンサイド)のキャラの存在そのものが必要なくなってしまったワケでもあるが・・それはそれで“思い切った、面白い改変”と評価したい。

また「コロニー内」の世界観ってば、まさに“サイバーパンク”で“無国籍”な空気感がバンバンに高められてて、思ってた以上に素晴らしかった!

ただ、ニッポンと言う国の存在自体が(現代ハリウッドに於いて)既に過小評価されとるようで、、殆どの電光(ネオン)看板は「韓国語」「中国語」の表記で占められてたように見受けられた(×_×) この調子だと、もう少しもしたら、この手の世界では「印度語」の看板に取って代わって行くんやろか。。

そして惜しむらくは、コーヘイゲンにせよ、マサイアスにせよ・・登場シーンの少なくない(?)割に、何となく存在感がインパクトに欠けてたトコか。

って言うか、作品のあらゆる要素に於いて「インパクトに欠ける!」のが、本作の“反省点”なのかも知んない。

ロケーション(の製作)にハンパない資金を投入してると思しき事からも、この点については「勿体ないなぁ」と素直に感じた(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・UFBのロケーションが余り出て来なかったような気もするが、きっと『TiME/タイム(2011)』の世界観を思い浮かべとけば、それで良いんやろね(=^_^=)
・ヒロイン(?)キャラ2人の区別のつきにくいトコがあった。。「逆(キャスティング)ヴァージョン」も観てみたい気がする(=^_^=)
・ローリーには『G.i.ジョー(2009)』における“バロネス様(演:シエンナ・ミラー)”のような「インパクト大のヴィジュアルアイテム」が欲しかった〜
・敵ボスが(総てに関して)「自らチョロチョロと動き回り過ぎ」な気もした。もっと“取り巻き”とかいないんかね?
・軍隊をロボット(=画一的なキャラ)にしてしまうと、どうしても“一網打尽”的なオチにされ易い。。
・ユーモア演出にはイマイチ欠けてたか?
・決して「火星に行く」ハナシとはならず・・一体、原作(小説)では何処が舞台なんだいっ?
・キーキャラは「太ったおばさん」ではなかった!
・「夢が現実か」の“二者択一”を迫られる主人公に「決意」させたのは旧作の「汗」ではなく・・(ここは少し感動した!)
・「記憶を失った2重スパイ(の男)を巡る2人の美女」・・ってノリで、もっと現実的な(世界設定の)スパイコメディが見たいかも!
・ベートーベンの「ピアノ・ソナタ第17番ニ短調作品31-2=“テンペスト”」が印象的に用いられてた。最初の部分だけなら、猛練習すれば、何とか弾けるかも??(21世紀末でも、ピアノは「ヤ※ハ製」なんやねぇ)
・主人公が通勤時に読んでたのは、イアン・フレミングの諜報小説『007/私を愛したスパイ』だった(=^_^=)
・地核(コア)に突っ込む“フォール”内での銃撃戦には「こいつらアホか!」と苦笑してしまった。防弾壁(?)を過信してるとヤバいよ〜
・エレベータ内に向けて、ローリーのぶっ放す(持ち替えた後の)銃の音がなかなかに良かった!
・“メリーナ”と言うヒロインの名は、劇中で「たった1度」しか出て来なかった!
・リコール社の施術ルーム(?)の床に、何故だか“巨大な仏頭”が置かれてて・・やたらと怪しかった!(=^_^=)
・右手の中に埋め込まれた携帯電話って・・機種変更しにくそ〜(×_×)
・幾ら“夢の中”だからって(爆笑)、、カラダを張って(?)忠告してくれとる親友に対し「いきなり眉間銃撃」ってのはどうにも、、(⌒〜⌒ι)
・「好牌(?)酒」「夜伴」「豪放公司」「計建造」「24小時」「太白酒」などと表記された電光看板が映ってたり。
・ハモンドは「登場」と共に「退場」だった(×_×)

〜 こんなセリフも 〜

ダグ「同じ夢を、同じ時間に・・」
  「“閉じ込められ、逃げ出せない”夢だ」
  「“お城での暮らし”が君の夢だったのか?」
  「大丈夫・・“ただの夢”さ」
  「クソみたいな気分だ」
  「疑問すら持たず、毎日“同じ事”の繰り返しだ」
  「そこを持つと、ショートしてボルトが飛んで来る。
   掌に刺さってこうなるぞ。休めるが・・痛過ぎる」
  「毎日のクソ仕事に、息抜きがこんなクソビールだ。
   今の人生に満足か?」
  「もういい(Forget it.)」
  「言わないと“死が2人を分かつ”ぞ!」
  「答えろ! 分からないなら、考えろ!」
  「此処の皆は俺を知ってるらしい・・俺以外は。
   ・・妙な気分だ」
  「こいつを頼む(Take this.)」
  「過去など知らん・・これが今の俺だ!」

ハリー「リコール社? “脳いじり”の会社か?」
   「止めとけダグ。トラヴィスが『火星大王』になりに
    出掛けたが・・機械がトラブって、今じゃ“抜け殻”だ」
   「脳をいじるなんてな」
   「“バカな事”を考えてると、人生を棒に振るぜ」
   「本当のお前はリコール社のイスの中だ。
    隣では、奥さんがお前の手を握っているぞ」
   「どうだ? 現実で(相手に)銃を渡したりするか?」
   「自分で眼を覚ませ」

※「ここじゃ“何でもあり”よ。
  きっと手が3本欲しくなるわよ」
 「それより・・さっきは手加減したの」
 「恋人に“別れのキス”をしとく事ね。私とヤッた唇で」
 「“お別れのキス”がまだよ」

メリーナ「素敵な“鬼嫁”だわね」
    「彼は決して“完璧”じゃなかった。時にはムカつく事も」

スタッフ「“現実と重なる記憶”は提供出来ません。
     記憶同士がケンカして、脳を破壊しますから」
    「楽しくて、戻りたくなくなりますよ」

ハモンド「右手をガラスに押し付けろ」
    「キーを入手しろ・・(場所は)知ってるだろ?」
    「その携帯を“処分”しろ」

ハウザー「今、この映像を観ていたら・・君は相当ヤバい」
    「マサイアスに会え。彼は君よりも君に詳しい」
    「色んな罪を犯したが・・それを償うチャンスだ」
    「それは夢ではなく、記憶だ」

マサイアス「“真実の答え”は現在にある」
     「過去とは“客観的な概念”に過ぎない」

コーヘイゲン「良くやった(You did it.)」
      「その意気込みだ(There it is.)」
      「墜落する前のお前に戻してやろう」
      「記憶諸共消えるがいい」

ローリー「また恐い夢を?」
ダグ「大した事ないさ(It's nothing to talk about.)」

ダグ「眠るのが恐い」
ローリー「じゃあ、私の夢を見て」

ダグ「この手で武装警官を殺した・・10人ほど」
ローリー「本で殴ったの? でも、ライン作業員が
     武装警官を殺せるものかしら?」

スタッフ「どんな夢でも、記憶にします」
ダグ「じゃあ、諜報員がいい」
スタッフ「例えば“コーヘイゲンの2重スパイ”とか?」

若者「あんた、誰なんだ?」
ローリー「・・彼の妻よ」

警備員「滞在は?」
ツァオ「・・3日間だ」
警備員「目的は?」
ツァオ「・・有難う」
警備員「?!」

メリーナ「あなた、奥さんが?」
ダグ「ああ・・もう別れたけど」

ダグ「君と俺は特別な?」
メリーナ「・・ええ」

仲間「(彼は)信用出来るか?」
メリーナ「・・ええ、出来るわ」

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コメント

映画にそんなに詳しくなさそうなご婦人方の会話に、ふたりの女優が見分けられなかったと
他のブログのところでも言われてました(爆)

ワタシはケイト・ベッキンセールが普通の人間役で
しかも、出ずっぱりだったので嬉しかった(笑)
『ホワイトアウト』から、ケイトやばいよ!って感じです。

作品的には、オリジナルの世界観を大分変えてきましたね。
地球の裏側までの移動に15分って言ってた時、どんな乗り物が登場するのかと思っていたら
まさか、地球に穴掘ってるとは思いませんでした(笑)

投稿: ituka | 2012年9月 7日 (金) 00時30分

itukaさん、ばんはです。

『夢売るふたり』に何故だか興味津々です(=^_^=)
『クヒオ大佐』に似た感じの物語なんやろか?

>映画にそんなに詳しくなさそうなご婦人方の会話に、
>ふたりの女優が見分けられなかったと
>他のブログのところでも言われてました(爆)

似てそうなしとが、装置(首輪型)で「化けたり」するもんだから、
もうアタマが混乱しまくってました(=^_^=)

>『ホワイトアウト』から、ケイトやばいよ!って感じです。

シャワーシーンが良いらしいですね(グヒグヒ)

>作品的には、オリジナルの世界観を大分変えてきましたね。
>地球の裏側までの移動に15分って言ってた時、どんな乗り物が
>登場するのかと思っていたら
>まさか、地球に穴掘ってるとは思いませんでした(笑)

ジュール・ヴェルヌや、『黒部の太陽』の裕次郎もびっくりですね(=^_^=) 一体、どんな工事をしたらあんなトンネルが掘れるんだか。。

そうそう、イギリスの「真裏」ってば・・正しくはニュージーランドの南東に位置する「アンティポディーズ諸島」ってトコらしいです。
かなりトンネルをひん曲げて掘らないと、オーストラリアとイギリスは繋がらなさそうです(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2012年9月 7日 (金) 01時10分

こんばんは。

主演がコリン・ファレルっていうのが、今一つよくわかりませんね。ファンの方には申し訳ないですけれど。

なんか、逆にオリジナル(旧作)の方をもう一度見返してみたくなりました。実は懐古趣味の私です。^_^;

投稿: ぺろんぱ | 2012年9月15日 (土) 22時06分

ばんはです。

返事が遅くなり、スミマセン。。

>主演がコリン・ファレルっていうのが、今一つよくわかりませんね。

そうですね・・ まあでも、しばらくは彼の代表作になると思います。

>なんか、逆にオリジナル(旧作)の方をもう一度見返してみたく
>なりました。実は懐古趣味の私です。^_^;

どちらかと言えば、旧作の方が語り継がれて行く気がします。
私的にも、旧作の方を(こそ)語り継いでゆきたいです(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2012年9月18日 (火) 01時23分

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