« ☆『流浪人(るろうに)劔心(けんしん)』☆ | トップページ | ☆『夢売るふたり』☆ »

2012年9月14日 (金)

☆『デンジャラス・ラン』☆

10日(月曜)の夜、出張先の某県内にあるシネコン(TOHOシネマズ系)で夕食のついでに観て来たのは・・密かに期待値を高めてた1作『デンジャラス・ラン』だった!

主演がデンゼル・ワ〜シントン+ライアン・レイノルズって事で・・出演陣から言えば、大して「観たい気」にもならなかったんだが(←おい) 長年の経験から「コレって何だか面白そう!」と感じた、そんな気持ちを大事にしつつシアター内へと向かったワタシである(・ω・)

世界各地に点在するCIA(米国・中央情報局)の管理する極秘施設(セーフハウス:隠れ家)。
ここ南アフリカ・ケープタウンの某所にも「7-R」なるコード名の与えられた“隠れ家”が存在した。

その「7-R」に“客室係”として配属された新米局員=マット・ウェストン(ライアン)。当地に赴任して1年になるこの青年は「1日1度の報告作業を行う」程度の勤務に飽き飽きしていた。

現地の恋人=アナ・モローがパリに発つ日が迫ってもおり、上司=デヴィッドに「パリ勤務」を申請し続けるも・・「候補者は他に37人もいる」と聞かされ、焦りと不満を募らせる。

そんなある日(木曜の午後)、ケープタウンの合衆国・総領事館に“伝説の元CIAエージェント”トビン・フロスト(デンゼル)が出頭、その身柄を拘束される。

CIAを裏切り、9年間も逃亡生活を続けていたトビン。世界各国の諜報力を総動員してすら「2011年、ハンブルグにて目撃」以降の足取りがぷっつりと途絶えていたのだ。

トビンは総領事館から極秘裏に連れ出され、CIA本部の手配で遣わされた“尋問チーム”と合流する形で隠れ家「7-R」に移送される。

「何故、今になって総領事館に投降したのか?」「何者に追われているのか?」に関し、チームリーダー=キーファーが“プロの尋問”を開始するが・・間もなく「7-R」は謎の武装集団(12名)の侵入・襲撃を受け、敢えなく“壊滅”してしまう。

トビンを連れ、新たな“隠れ家”に向かわざるを得なくなったマット。
そして、行く先々で“執拗な追撃”を受ける2人。

トビンはマットに「我々の行動を把握する“何者か”が、襲撃者の裏で糸を引いているのでは?」と“元局員”としてのアドバイスを与え、マットはCIAの指示に従い続けるか、トビンの言葉を信じるか・・逃避行の中で「大きな選択」を迫られる事となる・・

うむ! 近年のデンゼル作品にしては、なかなかにパワフルで良かった!

何やらご本人も「製作総指揮」とし、作品の“軸の部分”に大きく(意欲的に)関わったはるようだが、どうにもワタシの中で『ザ・ウォーカー(2010)』『悪魔を憐れむ歌(1998)』と言った“残念気味な作品”のマイナスイメージが強過ぎるので、ある意味「毎回、作品を観終わるまでドキドキ感を継続させてくれる」そんな希有な存在の男優さんだったりもする(⌒〜⌒ι)

本作は「逃亡劇+バディ・ムーヴィー(=コンビもん)」と言う、まぁ(過去にも)良くあったタイプの物語に、イマドキな「ド派手系カーチェイス」「巻き込まれ型演出」「腐敗したC※A」と言った要素を巧く盛り込み、今後のサスペンス作の「お手本」にもなって行きそうな完成度を見せつけてくれた!

しかし、その一方で「とにかく人が死に過ぎる!」「“ブレまくり映像”の連続が、観客の視神経を著しく疲弊させる」「描写が意図的に(?)えげつない」と言った脚色には「う〜む」と困惑させられるトコもあった(×_×)

“隠れ家(Safe House)”ってな原題も『デンジャラス・ラン』ってな邦題も・・どうにも“イケてない”気がするんだが。。
も少し全体的に「洗練されてたら」もっともっと評価されて然るべき1作やろな〜と感じたワタシ。

尚、デンゼルって昔から「後継者問題」を強く意識してるんだか(?)定期的に『アンストッパブル(2010)』『トレーニング・ディ(2001)』『ボーン・コレクター(1999)』みたいな「後輩を指導する、クセのある教官」的なキャラを好んで(?)演じたはるようにも思われる。

そして「ギャグを放つタイプの役柄」ってば、どうにもこのしとにはムリがありそうなので(多分、そう言う意味では“不器用”なんだろう) その辺りには眼をつぶって(=^_^=) これからの主演作にも寄り添って行きたいと思っている。

〜 こんなトコも 〜

・展開もノリも素晴らしかった本作だが「キャラ群の使い方が粗い」「コメディ要素が“皆無”で疲れる」「映像がブレまくってて眼がしんどい(特に襲撃シーン)」など、総じては“要改善”なトコもあった。しかし“新境地のスパイアクション作”としての完成度はなかなかだ!
・冒頭から、イッキに3人ほど殺されるのに圧倒された(⌒〜⌒ι) ってか本作、一体劇中で何人が殺されたんやろ?
・キーファー役は、どうやらロバート・パトリックが演じてはったらしい! 全然気付かなかったし! こうなったら「同窓会的な企画」で、マイケル・ビーン+ロバート・パトリック+エドワード・ファーロング+ニック・スタールの「現在の」共演アクション作なんかを観てみたいなァ!(皆さん“ヴィジュアル的な劣化”が激しそう、、)
・(そんな)ロバート・パトリックのあっけない“退場ぶり”は『ダイ・ハード2(1990)』での彼を彷彿とさせてくれる(⌒〜⌒ι)
・ヒロインの女優さんの「泣き顔どアップ」が、メチャメチャぶさいくに見えた(×_×)
・ベラファ(ベラ・ファーミガ)姐さんの迎えるあの“オチ”ってば『マイノリティ・リポート(2002)』に於ける、コリン・ファレルの辿った運命と殆ど(全く?)同じだった。
・本作に於けるベラファ姐さんは、あんまし魅力的じゃなかった(×_×) 同じCIA局員でも、ジョアン・アレン姐さん(パメラ・ランディ役)に完敗してたな〜(×_×)
・CIAの“冷徹さ”“極悪さ”が特に強調して描かれてた(×_×) たった1人の証人の“口封じ”のために、管制官を殺し、旅客機ごと墜落させますか、、
・(セリフのみながら)ドイツのメルケル首相が実名登場しててビックリ! ご本人の承諾とかは・・?
・本作を観る前に『トレーニング・ディ』を観といたら・・更に楽しかった気もした。
・ライアン・レイノルズは、さほど“ホレボレするまでのイケメン”じゃないように思う(自分を差し置いて言うのもアレだけど)
・信頼してる(?)同僚と協力してミッションに取り組むにせよ、やっぱり「防弾チョッキ」ぐらいは常時着用しとくべきだと思う。
・知り尽くしとるハズの自分の持ち場(隠れ家)で殺されちゃうエージェントって、、
・後半のロケーションは『グリーン・ゾーン(2010)』でマット・デイモンが戦ってた場所とかなり似てる雰囲気だった(中東のバラック地帯風?)
・青色や黄色の“フィルターのかかってるっぽい映像”はスティーヴン・ソダーバーグっぽく、ロケーション&時間のテロップが小さく表示される辺りの演出はトニスコ(トニー・スコット)っぽい(・ω・)
・前半と後半でデンゼルさんの(お色直しによる)“変身”が楽しめる本作(=^_^=)
・余りに素早く「主人公らの行く先々に襲撃チームが現れる」もんで、ついつい「本人のあずかり知らぬトコで、CIA全局員の身体には“発信装置”が埋め込まれとるんじゃないやろか?」とまで邪推してしまった(⌒〜⌒ι)
・主人公とその恋人を巡るラストの演出は『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011)』にそっくりだった。
・冴えない任務のCIA(補助)スタッフにせよ・・持ち前の「運転技術」「格闘術」は“ピカイチ”だった!
・エンドロールで流れる“No church in the wild”はなかなか良い雰囲気のトラックだ。
・本編開始前には、いよいよ“007シリーズ”の新作『スカイフォール』の予告編が流された!
・字幕担当は松浦美奈さん。ナイスなジョブですね!
・現実のヨハネスブルグ上空には“巨大円盤”などはなかった(⌒〜⌒ι)
・恋人とは“継続的な関係”と報告されてたマット君(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

マット「この尋問は“合法的”なのか?」
   「・・だよね(I know.)」
   「ヤツとは14時間も一緒でした」
   「君を騙してた(I lied to you.)」

アナ「まだ出発までに6時間あるわ・・ベッドに行く?」

デヴィッド「上司には話すが、何も“約束”など出来んぞ」
     「全員、良く聞いてくれ! 電話は切れ」
     「何故、総領事館に行った? 追っ手は誰だ?」
     「我々は“すべき事をする”までだ」

トビン「で?(So..)」
   「尾行されてるか?」
   「使うなら、600グラムのタオルを使え」
   「何でも訊くがいい」
   「これは演習じゃない、実戦だぞ・・どうする?」
   「このままじゃ“客”が拉致されるぞ?
    “客”の生命を護るのが君たちの“ルール”だろ?」
   「刻一刻と時は過ぎるぞ・・“チクタクチクタク”とな」
   「この国は“重要度”が低い」
   「“ルール”に従うか?」
   「一緒に考えるのは悪くないな・・むしろ楽しい」
   「君の知る“誰か”が此処を教えたのでは?」
   「上司が君に“良くやった。後は我々に任せろ”
    と言ったら・・要注意だぞ」
   「君の敵は・・どうやら俺だけじゃない」
   「この仕事に就く限り、恋人との絆は保てんぞ」
   「ウソを重ねると、やがて“真実”さえウソに聞こえ始める」
   「彼女が去るんじゃない・・君が去るんだ」
   「この仕事を放棄しろ」
   “余りに長き犠牲は、心を石へと変える” ←イエーツの詩だそうで
   「好みは変わるさ・・そして、人も変わる」
   「出来るか? 確かだな?」
   「俺を襲撃するなら・・もっとアタマを使え」
   「工作員の多くが、何度も結婚を繰り返す」
   「“罪なき人間”を殺すな」
   「初めて殺した相手を覚えてる。
    ジョージ・エドワード・・管制官だった」
   「重ねたウソはやがて“真実”に」
   「長く続ければ、慣れて来るさ」
   「若い頃は“愛国心”を振り回してた」
   「ピノタージュ・・素晴らしい香りだ」
   「・・それじゃ、行こうか」

アレック「そのファイルは、我々の世界を狭くする」

※「(車を降りて)脚で追う」
 「ホレたか?(You want her?)」
 「我々は、南アフリカには存在しない」
 「お前は俺とは違う・・俺よりもずっと優れてる。
  これから先も“ずっと優れたヤツ”でいてくれ」

キーファー「・・この部屋のカメラを切れ」
     「・・タオルを」
     「ハリド・シェイク・モハメドは20秒で吐いたぞ」
     「・・ナイフを」

カルロス「お前はいつも、グラスの中に“最上のもの”を求める」
    「やがて未来の中に、より多くの“過去の時間”を
     見つける事になってゆくのさ」
    「“大傑作”とは言えんが、急いだ割には良く出来た」
    「揉め事もカネも“命取り”だぞ」

ケラー「この10ヵ月で初めての“客”だ」

ホイットフォード「君の報告書の一部を書き直さねばならん」
        「今じゃ誰も“真実”など求めん」

トビン「俺といると不安か?」
アレック「・・常にな」
トビン「それは何よりだ」

マット“客室だ”
キーファー“予約したいんだが”
マット“名前は?”
キーファー“フリーアーク保険だ”
マット“到着(時刻)は?”

マット「さっき、俺の喉を絞めたろ?」
トビン「そう言う君も、私を強引にトランクに押し込めた」

マット「俺を殺すのか?」
トビン「いや・・プロしか殺さんよ」

リンクレイター「“Mi-6”は何と?」
部下「公式コメントはありません」
リンクレイター「では、非公式には?」

|

« ☆『流浪人(るろうに)劔心(けんしん)』☆ | トップページ | ☆『夢売るふたり』☆ »

コメント

テンポが良いのと、会話の内容が面白くて惹き込まれました。
退屈な仕事から一気に環境変化でしたね。
そりゃあ、マガジンだって落としちゃいますよ!(笑)

こういう、想定外の状況に遭遇した場合、如何に日ごろの訓練が大切かを痛感した映画でした。
ある意味、新種の防災映画にならないか?と(爆)

投稿: ituka | 2012年9月15日 (土) 01時03分

itukaさん、ばんはです。
返事が遅くなり、スミマセン。。

>テンポが良いのと、会話の内容が面白くて惹き込まれました。
>退屈な仕事から一気に環境変化でしたね。
>そりゃあ、マガジンだって落としちゃいますよ!(笑)

襲撃クループも、最初の襲撃シーンでは「ちょっと詰めが甘い」
って気がしましたね。(当初)探し残した部屋が多過ぎたような・・

>こういう、想定外の状況に遭遇した場合、如何に日ごろの訓練が
>大切かを痛感した映画でした。
>ある意味、新種の防災映画にならないか?と(爆)

『U-571』の中盤のような「って事は、俺ですか?!」的なイキナリさがありましたね(=^_^=)

にしても・・後半に登場する「客室係」が可哀想過ぎました。
自分の守って来た「城」で、ああもあっけなく殺されるとは、、

投稿: TiM3(管理人) | 2012年9月18日 (火) 01時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『流浪人(るろうに)劔心(けんしん)』☆ | トップページ | ☆『夢売るふたり』☆ »