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2012年9月30日 (日)

☆『ハロー?! ゴースト(2010)』☆

28日(金曜)。
商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”で観たのは、韓流ファンタジックコメディ『ハロー?! ゴースト』ってな作品である。

殆ど興味もなく「近い劇場だし」「久しく(ソレイユに)行けてないし」ってぐらいの理由で鑑賞を決め、その作品タイトルにもポスターの意匠にも序盤の展開にも「ホンマにスベッとんなぁ〜(嘆息)」と思ってたら、、後半で物語が「モノ凄い流れ」となり、ボロボロ泣かされるわ、激しく驚かされるわ、で大変な事態となってしまった(⌒〜⌒ι)

「良く似たパターン」の作品なら・・例えば山田太一さん(の小説が)原作のアレとか(あわわ・・)飽きる程にこれまで存在して来た感があるが「こう繋げて来ますか!!!」ってな驚嘆の声しか出ない!

こんな作品を放って来るK国には、文化面にせよ外交面にせよ(←おい)到底叶いっこないのかも、、とまで思い至りそうになってしまった(⌒〜⌒ι) 正に「韓流、おそるべし!」である。

少なくとも、この先も含め「本作を超えるコリアン作品には、今年中はお目にかかれないんじゃねぇか?」と確信してもいる。

第1印象の、この“余りにものイケてなさ”さえ何とかしてくれてたら、もっともっと評価されて然るべき作品だったように思う。

私的には『ユージュアル・サスペクツ(1995)』や『ギャラクシー☆クエスト(1999)』を観終わった時のような、満足感・至福感を存分に味わったのだった。コレだから、シネマは止めらんない!!

両親を知らず、児童養護施設(≒孤児院)で育って来た孤独な青年=カン・サンマン(チャ・テヒョン)。
夕方のTVニュースが「子供の日」を伝えるラヴホテルの1室で、人生に絶望した彼は薬を大量に服用し自殺しようとする。

薬物自殺は未遂に終わり、次に橋から川に飛び込んだものの(警察に発見され)速やかに引き上げられてしまう。思い通りに死ぬ事すら叶わぬ人生に、薄れ行く意識の中で更に失望感を募らせるサンマン。

次に目覚めたのは病室。
体調こそすっかり元に戻ったが・・病室で、廊下で、診察室で、再び病室で・・4人の風変わりで個性的なゴーストたち(愛煙家のデブ親父、泣き虫おばさん、エロ爺さん、生意気な小僧)が次々に彼の前に姿を現す事に!

取り憑いた彼らを追い払うため、サンマンは彼らの「望み」を1人(=1ツ)ずつ叶えざるを得ない事になるが・・

これ以上、詳しく物語に触れる事の出来ないのが、もどかしく残念であるが・・まぁ観るつもりのある方は「観てからのお楽しみ」に取っておいて欲しい。で、中盤まで「何ともつまらない」のを我慢して(=^_^=) そのまま黙って鑑賞を続けて欲しい。
きっとビックリするハズだから!

冒頭から観客には「伏せられてる事」があるんだが、それも「“ドヤ顔”で突き付けられる」類の強引なモノではなく、その“気合の入ってなさ”が逆に新鮮だし微笑ましい限り。

「ゴーストが水を呑むんか?」とか「生前の記憶が(死後も)そないに鮮明に残るもんなんか?」とか「刑事が遺留品をネコババするもんなんか?(←K国なら有り得る気がする(=^_^=))」とか多少設定に強引っぽそうなトコはあるんかも知れないが・・“猟奇系”以外のコリアンムーヴィーで、これ程までの「良作」に巡り合えた偶然を、今は素直に喜びたい(=^_^=)

有難う、キョヌ!(←本作での役名はキョヌじゃないってば)

〜 こんなトコも 〜

・チャ・テヒョンの“1人5役”ってのが見所(の1ツ)であるが、エディ・マーフィーのように「特殊メイクで複数のキャラを演じた」のではなく「(4人のゴーストに)憑依された状態での言動を演じ分けてた」ってのが正しい。
・K国のラヴホの相場は休憩:2万ウォン、宿泊:4万ウォンってトコらしい。
・マンションの集会に於ける議題の1ツが「ベランダからの放尿について」だとは!
・セリフの1ツに「もう除隊したのか?」ってのがあり「K国ならでは」って感じで印象的だった。
・春川(チュンチョン)って街も登場。サンマンは「ここから近い」と言ってたが、ソウルからは85キロほど離れてるようだ。
・アメ1ツ=1200ウォンってセリフで言われてて「高っ!」と思ったが、2010年当時の為替レートを調べると(たったの)約85円だった。
・韓国で1976年に製作されたロボットアニメ『テコンV』の巨大フィギュアが登場! って言うか、日本の古いアニメロボキャラの“まんまパクリ”じゃんか(=^_^=)
・どんな韓国作を観ても、大体「嘔吐シーン」が盛り込まれとる(⌒〜⌒ι)
・「チャジャン麺」ってのが実に巧そうだった! セリを卷いた「海苔巻き」とか、巨大過ぎる「魚型のべっ甲飴」とか、食事シーンが意図的に(?)結構盛り込まれてる。
・劇中の5月カレンダーによると、作品の時代設定は2009年だったようだ。
・病院の屋上。古びた業務用のエアコン(室外機)に「LG」のロゴが。もう少し洗練されたマシンデザインにはならんのか?
・私的には美人看護師=ヨンス(カン・イェウォン)より、泣き虫な女ゴースト(チャン・ヨンナム)の方が好きだったかも(照)
・合間で2度ほど電話中断を余儀なくされてしまった今回の鑑賞(×_×) 少し進行の飛んじゃったトコがあり、そこも悲しい。。
・サンマンの自宅の方が、ワタシの家なんかよりもはるかに大きく広くて笑えた。死にたくなりますなぁ・・(⌒〜⌒ι)
・元ネタの1ツは、やっぱりチャールズ・ディケンズの“あの小説”なんやろか?
・後半で激しい交通事故が起こるが、あの状況ではちょっと“回避不可能”な気がした(×_×)

〜 こんなセリフも 〜

サンマン“色んな人が(施設を)訪ねて来たが、
     僕の名を呼んでくれる人は誰もいなかった”
    “誰も僕の事を気にかけてくれない、
     この世の中に疲れた”
    “死ぬのに余計なカネは使いたくない”
    “何の罪もないし、天国へ行けるよね?”
    “また死ねなかった。思い通り死ねない人生だ”
    「何故自殺を? 生きる自信がなくて」
    「皆さん、人間・・じゃないですよね?」
    「僕に乗り移るんですか?」
    “幽霊が4人も見えるなんて・・
     もうすぐ死ぬのかも”
    “この家には初めての客だ。
     ・・生きてる人間なら良かったのに”
    「今日まで自治会に出なくてごめんなさい」
    “最近の流行は練炭だそうだ”
    「このままじゃ、僕の身体が持たないんです」
    「“死人”と“死ねない人”の違いは?」
    “初めて泳いだ海は、寒く、眩しかった”
    “誰かと暮らすのは初めてだ。
     ・・生きてる人間なら良かったのに”
    “正月やクリスマスには、他人が幸せに見える”
    「速く打ってますね・・澄んだ音で」
    「一緒に・・食べませんか?
    “僕がどんな人かなんて、
     分かるワケないよな”
    「お昼がまだなら、僕とコレを一緒に食べましょう」
    “何故か死にかけると誰かに起こされる。
     そして、ハラが立つ”
    「自力で目覚めました。
     生きようと思って・・ヨンスさんと」

ヨンス「私は、家族なんてうんざり」
   「私には“父を待った”記憶しかありません」
   「・・あなたはどんな人ですか?」
   「私のいる病院では、毎日誰かが死にます」
   「人間はショックが大きいと、記憶を失うそうです」

医師「少しの間、呼吸が止まっていたようです」
  「泣いている人が何処に?」
  「硬いベッドなんかより、床の方がラクですよね?」

愛煙家「今日から、お前の身体を使わせて貰う」
   「結婚がいいものか? 勿論さ。独りじゃなくなる。
    子供が生まれりゃ、力が3倍になる」
   「大変な時は、家族が支えてくれる
   「溺れ死んだりしないさ・・俺がついてる」
   「運転を覚えろ。教えてやる」

エロ爺「わしらは“訊かれた事”にしか答えられんのだ」
   「誰が“店にある”と言った?」
   「教えないのは、お前が訊かないからだ」
   「結婚ってのは、愛だけじゃないよな?」
   「若い内から呑み過ぎると、歯が抜けるぞ」
   「もっと見つめても構わんのだぞ」
   「“女心”を掴むには“真心”だぞ。
    それしかない」

泣き女「此処で泣いててごめんなさい」

小僧「クジには自信があるんだ」
  「泣いてばかりいたらダメだぞ」
  「他人にやったりするな! お前が遊べ!」

霊媒師「取り憑いてる幽霊が成仏しない限り、死ねないぞ」
   「お前の身体が“この世との接点”になっている」
   「・・沢山“憑いた”な」
   「霊が触れると、周辺の空気が凍る」
   「彼らを慰め、望みを聞き入れろ」

幽霊たち「人が死んだぐらいで騒ぐな」
    「ほら、吐け!」
    「吐き出して!」

ホテル従業員「くたばるなら他所へ行け!」

バスの女「口説いてるの? なら恥ずかしがらないで」

隣人「コレが“人の住む家”なの?」
  「“漏らした”ような歩き方ね」

ヨンスの父「長く入院してると“勝負運”がつくのだ」
     「これからは“死にゆく人”ではなく
      “生きてる人”の事を大事にしなさい」
     “死ぬまで一緒にいられて幸せだった”

※「帰るまでに気付いてくれないか心配だったわ」
 「パパ、この人たちは誰?」

韓国語「どうですか?(オトセヨ)」
   「ごめんなさい(ミアネヨ)」

隣人「死にたいなら、すぐ死になさいよ!」
サンマン「ええ、努力中です」

サンマン「生きるのは辛い」
小僧「死んでも同じさ

サンマン「オトコが出来たか?」
愛煙家「ああ・・“腹の中”にな」

サンマン「肺ガンで死んだのか?」
愛煙家「いや、交通事故だ」

サンマン「自分で自分の“引受人”になればイイんでしょ?」
警官「自分で自分の責任が取れないのにか?」

ヨンス「頂いたビデオの中に成人映画がありました。
    ああ言うのも観るんですね?」
サンマン「・・僕が選んだんじゃありません」
ヨンス「1番、面白かったわ

ヨンス「海苔巻きにセリなんですね。ほうれん草じゃなく」
サンマン「“血を奇麗にする”と※※が」

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2012年9月28日 (金)

☆『鍵泥棒のメソッド』☆

鑑賞こそすれど、、なかなかに記事をまとめ、アップするまでの“まとまった時間”が取れずご迷惑をおかけしているやも知れません(×_×)
まぁ、気長にお待ち下さい。

・・

22日(土曜)の夜、クルマで隣町にある“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”まで出かけ、香川県内ではこのシネコンでしか鑑賞出来ない新作邦画『鍵泥棒のメソッド』を観て来た。

『アフタースクール(2008)』の内田けんじが監督&脚本を手がけた意欲作。
まぁ、私的には『アフター〜』のノリ、展開、世界観が“全く”好きになれず「この監督(しと)のテイストはどうも合わないな〜」とまで思ってしまったワタシだが・・本作は異常に“ネットでの評価が高かった”モノで、観に行く事に決めた次第(・ω・)

「カネなし、定職なし」の古びたアパート暮らし。
35歳の貧乏役者=桜井武史(堺雅人)は“些細ながらも重大な理由”から、とうとう首を吊って死のうと考えるも・・ロープが切れた(外れた?)事により、それすらも未遂に終わってしまう。

家賃さえしばらく払えぬままの桜井は、財布から出て来た“クシャクシャの入浴券”に気付き、薄汚い『清風荘』の部屋を出て“気分転換”に銭湯へと出掛ける。

彼は隣り合ったロッカーの男が石鹸に乗って滑り転倒、後頭部を激しく床に打ち付け昏倒する現場に遭遇、出来心から彼の持っていたロッカーの鍵を自身のモノとすり替えてしまうのだった。

男の財布、ダークスーツ、車(クライスラー300C)、マンションを労せずして手に入れ狂喜する桜井だが・・すり替わったその相手が「誰もその素性を知らぬ、凄腕の殺し屋=コンドウ」である事を知るに至り、すっかりビビってしまう。
そんな彼に、工藤と名乗る男(荒川良々)から新たな「殺し」の依頼が・・!

一方、病室で目覚めた男(香川照之)は、記憶を完全に失ってしまった自身に気付く。
銭湯のロッカーに残された所持品から、自らを「桜井武史」だと思い込んだコンドウは、役者としてのスキルアップを目指し始めてしまうのだった。

そんな桜井(=本当はコンドウ)に好意を寄せるのは、本気で“婚活”を始めたばかりの(34歳の)女性編集長=水嶋香苗(広末涼子)。

2人の男が1人の女を巻き込み、彼らの突き進んだ先に待つ“運命”とは・・

おお! 本作は分かり易くて楽しかった!

まぁ、ワタシの大嫌いな「殺し屋」「記憶喪失」「ヤクザ」「成りすまし」と言う“ベタ過ぎる演出要素群”が揃いも揃ってたトコには流石に「ウゲ〜!」と思ってしまったが、それはそれできっちりと“変化球”を投げ込んでくれてた点を評価したい!

『アフター〜』に比べ、すんなりと物語は展開するんだが、冒頭から「(観客を)騙すモードに突入してた」って点では、より自然でイヤミのない「質の良い脚本」だったように感じた。

香川さんが「巧過ぎる!」のは観る前から分かってた事だったが(=^_^=) どっちかと言えば「らしくねぇ」雰囲気の荒川良々氏も、ボロが出ない(?)程度に“凄み”を漂わせてくれてた。
広末さんも、もう少しは「ご自身らしさ」を表現したかった事だろうと(勝手に)推量するが、アレはアレで新鮮だったように思う。

面と向かってはとても謝罪出来ず、言葉を探しつつビデオメッセージで「スミマセン!」を繰り返す堺氏にも「他人事とは到底思えないヘタレさ」が存分に発揮されてて光ってた(=^_^=) 『ゴールデンスランバー(2010)』もそうだが、切羽詰まったヘタレキャラを演じさせたら、このヒトってば「ピカイチ!」な気がする(=^_^=)
お願いだから“カッコつけた演技”とか、そう言う路線は続けないで下さい(=^_^=)

期待してOK! な本作だが、エンディングについては「引っ張った感じでそれですか?」ってなベタさが若干あった気はしたか。
あと「とあるキャラ」の本性が“暴露”された状態で幕となってしまい、そのしとの事がちょっと好きになってしまってたワタシにとっては、少なからずの「後味の悪さ」のあったのは否めない(⌒〜⌒ι) まぁ、そのしとの“(劇中での)前職”を考えたら、極々自然な性格付けではあったのだけれど・・

〜 こんなトコも 〜

・堺さんの(一応は)主役からの“後退っぷり”が独特な展開。。
・本作最強の演技役者は「お腹を蹴られてた」彼女だったんかも(・ω・)
・いやいや、広末クラスならもっとモテるやろ?
・終わってみれば、何とも平和な物語だった(=^_^=)
・「故人の遺言DVD上映会」ってば、今や当たり前なのか?
・堺さんの物語開始前の“背景”がも少し欲しかったか。
・iPhoneの操作に慣れてない堺さんが微笑ましかった。
・本作のタイトルってどやろ? 「盗んだ」と言うか「交換した」ワケだが、、
・総じては「香川照之さん1人に依存気味」なキャスティングだったと言えようか?
・ノリにノッテる感じの香川さん。まるで「ワンマンショー状態」ですた(=^_^=)
・近年の香川さんってば、ケヴ※ン・スペ※シーや竹※直人をも蹴散らす勢いである(=^_^=)
・ワルノリ過ぎて“持ち味”のかき消されとる『流浪劔(るろけん)』よか、香川さんはこのぐらいの方が良い!
・香苗のカレンダー(手帳)に「12月14日(赤口)」と表示されてた事から、今年の物語だったんやろか?
・桜井の着てた赤トレーナー“WARRIORS EASTWOOD”は何処かで買えるんやろか?
・後から考えたら「左手首に付着した血痕」は、そないに気にせずとも良かった気もする(・ω・)
・ちびっ子に水鉄砲で顔面を攻撃されてるコンドウさんが、かなり笑えた(=^_^=)
・様々な偽造の身分証を揃えてるコンドウ。変装した社員証に「ジェームズ・バトラー(James Butler)」とか書かれてて、コレも笑えた(=^_^=)
・ロケ地とし「横浜・相鉄いずみ野駅」「埼玉・大宮砂団地」「東京・玉城湯(稲城市)」「ベニースーパー」などが用いられてた。
・「珈琲舎ダンケ」「セキネベーカリー」は浅草3丁目に実在する店舗らしい。
・香苗のクルマは「プリウス」なんだけど、も少し個性あるクルマでも良かった気がする(・ω・)
・DVDソフト化の折には、ゼヒ映像特典とし(劇中作の)『修羅の旅路2』を収録して欲しい。
・「ベートーヴェンの弦楽4重奏曲」には、記憶をよみがえらせる作用があるんかも知んない(⌒〜⌒ι)
・桜井の所持金=1142円ってのが、妙にリアルで悲しい。。
・『コラテラル(2004)』ベースで、こんなパターンの物語が見たい!! ←あちらでも「殺し屋になり済ます」って展開はあったけど。
・プロの語る“痛みの4段階”は「衝撃」⇒「事態把握」⇒「緊張」⇒「痛み」の順にやって来るそうで(×_×) ←井上ひさしの小説『吉里吉里人』みたいやね、、
・「最初の8ページ」を越え、書籍を読み進められるか否かが「あきっぽいか否か」の1ツの指標と言えそうで(⌒〜⌒ι)
・香苗がページ(記事?)の「女子が男子をナンパしたって構わないじゃない」の部分をチェック(強調)してたのが印象深い。
・神奈川県平塚市には「追分交通のタクシー」が実際に走ってるようだ。
・「劇団マッシュルーム」ってホントにありそうな気がする。細々と活動してる感じで・・
・「アーバンメゾン朝日」はネットでヒットしなかったが「メゾンアーバン」ってマンションは(埼玉県川口市朝日に)実在するみたいだ。
・“ギブソン・レスポール1959”ってギターの値段がハンパないようだが(1〜2千万円)、保管場所によって大きく価値の下がる気がするな。
・本の中(?)に拳銃が隠されてたが「撃鉄(ハンマー)の起こされた状態」で入っており、観ててかなりハラハラした(×_×)

〜 こんなセリフもありました 〜

コンドウ「あなたは・・私の知り合いの方でしょうか?」
    「頭を強く打ったみたいで、思い出せなくて」
    「桜井武史、35歳です。・・ちょっと“老けて見えます”よねぇ」
    「至って健康、だそうです」
    「何と言うか・・“かすかに懐かしい”と言うか、
     微妙な感覚があるんですが」
    「この銘柄の煙草(マルボロ)を吸っていたハズなんですが」
    「私は死のうと思っていたみたいです。
     ・・失敗したんでしょうね」
    「死のうと思って(銭湯で)“ワザと転んだ”のかも知れない」
    「ここで“こんな生活”をしていたら・・死にたくもなりますよね」
    「“死にたい”って気持ちも忘れちゃいました」
    「お腹? 空いてます」
    「少し気にはなったんですが、
     わざわざ訊くまでの事でもないか、と思いまして」
    「自分の人生を他人から聞くのがちょっと恐いんです。
     これ以上は知らない方が幸せなのかも・・」
    「あなたは、何でも、一生懸命にやるんですね」
    「あなたとなら、どんな男だって
     “結婚したい”と思うから、大丈夫です」

殺し屋K「お前・・この部屋で煙草吸ったな?」
    「尾行された事は? ・・分かるワケねぇか」
    「こんな“杜撰な計画”がホントに成功すると思ったのか?」
    「一生に1度ぐらい、誰かに褒めて貰いたかったのか?」
    「・・お前を助けてやる」
    「お前の人生、このまま俺が貰うぞ」
    「何だそれ?」
    「ダメだ。お前は“演技の基本”が出来てない」
    「客観的に捉えろ」
    「“死ぬ気”で演じろよ」
    「人は簡単に騙される
    「俺は“便利屋”だ・・“※※※”じゃない」
    「だいぶ儲かった・・もうカネは充分だよ」
    「お前・・“缶の中のクッキー”全部食べちまったのか?」
    「これも仕事だよ」
    「惜しかったな、あのお芝居。結構、俺は感動した」
    「“カネがないから”って死ぬ事ないよ
    「やるよ、この時計・・今日のギャラだ」
    「“女で死ぬヤツ”がホントにいるんだな」

殺し屋S「ちょうど良かった。今、電話しようと思ってたトコだ」
    「仕事は美しくなくちゃならない」
    「今回の仕事は・・美しくない」
    「子供は“予定外”だった・・でも、仕方なかった」
    「お前らのせいだぞ!」

桜井「悪(わり)ぃな、遅くなって」
  “とにかく、死んでお詫びをします”
  “とにかく、ごめんなさい”
  「こういうの、棄てちゃいましょう!」
  「どうしてって・・俺がやるしかないだろ?」
  「“人殺し”に説教されたくねぇ!」
  「あんただって、尾行されてんじゃねぇか!」
  「あんた、あの男に惚れてんの?
   ・・向こうは多分、惚れてるよ」
  「もっと情けないんだよ、俺は」
  「俺の事、笑えるのか?
  「可愛い猫だねぇ」

香苗「私事ですが、結婚する事に致しました」
  「そうですね・・“健康で努力家の方”であれば」
  「相手は・・まだ決まっていません」
  「私が“やる”って言って出来なかった事、ある?」
  「歩くと、30分以上かかります」
  「ただ“恋をしてもイイかな”って人は、見つかった気がする」
  「感情が盛上がるのを待つんですか?」
  「こんなの撮影してたんだ・・」
  「はじめはそうでしたけど、今はもう違うんです」
  「“ホントに人を好きになる”って、
   すごく“恐い事”だと思いませんか?」
  「うるさい、泥棒!」

住人「ああ・・ゲームの音、うるさい?」
  「あの・・猫の事でしょうか?」

監督「イイ顔してる、彼!」

工藤「思ったより、ずっと若いですね」
  「トランクの中の屍体はもう処理されたんですか?
   ・・“プロにする質問”じゃなかったですね」
  「あくまで“行方不明”と言う事で」
  「残念ながら、この依頼は
   “断わって頂く”ワケにはいかないんだ」
  「“逃がす”ってどう言う事ですか?」
  「お前、ナメてんのか?」
  「血の匂いは凄いんだよ・・やるなら“本物”を用意しなよ」
  「女は、なるべくラクに殺してやってくれ」

姉「ここ(胸)がキュ〜ン! と鳴るマシーンは、
  30歳で(壊れて)鳴らなくなるの」
 「恋なんかしなくても、結婚は出来るわ」

父“香苗の新郎の方・・どなたかも知らないけれど”
 “(その時は)あの世から直接、呪い殺します”

大谷「捜したって、屍体なんか出て来ませんよ。
   コンドウは“仕事が丁寧”なんです」
  「ただ“消えてしまう”だけです。(殺人)事件にすらなりません」

綾子「“本当に人を好きになった事”がありますか?
  「そんな大金があったら、人を雇って“あの人の仇”を討って貰います」

元カノ「変わってないね」
桜井「そうでもないよ」

大家「家賃、滞納してるのも思い出した?」
桜井「今、払います」
大家「え? 払えるの?」

香苗「何か思い出せそうですか?」
コンドウ「努力してみます」

部下「これも“有り”ですか?!」
香苗「全然“有り”です」

香苗「これはギリギリ“有り”です」
部下「・・これはウチの旦那です

香苗「焼き鳥、好きですか?」
コンドウ「・・覚えていません」

コンドウ「私の知り合いになって頂けませんか?」
香苗「・・もう、なってますよ」

工藤「今のは確かか?」
香苗「私、分かるんです」

殺し屋K「何で逃げなかった?」
桜井「何でって・・」
殺し屋K「ま、イイや」

桜井「“あの人”のためじゃなかったのか?」
殺し屋K「・・そうかもな」

※※「やっぱり納得出来ない」
殺し屋K「“全部納得して生きてるヤツ”なんていないさ
※※「どうでもイイのよ、あんなハゲ」

追記:終盤、クライスラーの車内、フロントからのカメラワークがかなりイイ感じだった。あのアングルで、もっともっと「長回しのやり取り」が観たかったなぁ〜

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2012年9月18日 (火)

☆『夢売るふたり』☆

14日(金曜)の夜。
クルマで“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”に向かい、夕食後に「レイトショー」で観たのは・・これも期待値を高めてた1作『夢売るふたり』だった。

『ゆれる(2006)』『ディア・ドクター(2009)』と、その手がける作品の質が飛躍的に“洗練”されてゆく、才能の極まりつつある女流監督=西川美和による長編ドラマである。

東京都内の片隅。

「開店5周年」を迎えた小料理屋『いちざわ』の店内は活気に溢れていた。
厨房で精力的に働く料理人=市澤貫也(阿部サダヲ)、その姿を見守りつつ甲斐甲斐しく働く妻=里子(松たか子)。

常連客にも恵まれ、ささやかながらも充実した日々を送っていた市澤夫妻だったが・・焼き鳥を調理中の(火の)不始末により、調理場は紅蓮の炎に包まれる・・

瞬く間に店舗は全焼。一瞬にして“積み上げて来た総て”を失ってしまった2人。

上京後10年目にして、失意のどん底に叩き落とされた貫也に対し、前向きな里子は「もう1度やり直そう」と“酒浸り”となってしまった夫を支えるべく、ラーメン屋で働き始める。

そんなある日、かつての常連客=玲子(鈴木砂羽)と終電間際の駅のホームでバッタリ「再会」した貫也は“成り行き”から彼女と一夜を共にしてしまう。

“誤摩化す事の出来ない”この「不器用な夫」の不貞は、たちまち妻の知るトコロとなるが・・里子の中に「寂しい女の人生(=心の隙間)に、夫をつけ入らせる事で、容易く大金を貢がせる事が出来るのではないか?」と言う“尋常ならざるアイデア”が閃くのだった。

そして・・

結婚願望の強い出版社OL=咲月(田中麗奈)、幸薄き風俗嬢=紀代、孤独な社会人ウエイトリフティング選手=ひとみ、幼い息子を持つシングルマザー=滝子(木村多江)・・ 貫也の“秘められた才能”が開花し、夫婦は次々と百万円単位の金を借用する事に容易く成功する。

それと共に「スカイツリーを遠くに望む新店をオープンする」と言う夫婦の夢(目標)も、現実味を帯びて来る。

そんな中・・「女性を騙し続ける行為に次第に“麻痺”してゆく夫」「夫との“性生活”を他の女性に委ねる事に、心を病んでゆく妻」「恋人の“愛情”を確かめんがため、私立探偵=堂島(笑福亭鶴瓶)を雇う決断を決断をする女」のそれぞれの思惑が“捩じれた形”で交錯する事となり・・


まずは・・長い! 上映時間=137分と言う物語に、少々ヘトヘトになってしまった(×_×)

松さんの“狂気性”みたいなモノは、既に『告白(2010)』でたっぷりと見せて頂いてたので、それなりに違和感なく観る事が叶ったが、、阿部さんの“コミカルな持ち味”が完全に生かし切れてた、とは言えず(←ワタシ個人の感想です) どっちかと言うと「ネクラなキャラ」で貫徹されてたので「勿体ないなァ」と残念に思った。
「コメディ作を期待してジム・キ※リーの新作を観に行ったら・・完全なるヒューマンドラマでして」にも通じる残念さである(×_×)

“結婚詐欺師”としての才能が覚醒し、調子に乗って来て、ムチャクチャな言動モードに突入しちゃう・・ぐらいの“過激な暴走”を見せて欲しかったトコである。
「“大捕り物”に発展する後半」なんかでもイイし『たどんとちくわ(1998)』に於ける真田広之篇的な“妄想カラフル世界”でも悪くはないだろう。

「夫婦で結婚詐欺」って展開の“滑稽な悲しみ”にもっと強烈なスポットが当てられるのかと思いきや・・バランスが悪いと言おうか、市澤夫婦の「スキンシップ」みたいな演出は意図的に(?)殆ど描かれず、妻が夫の「詐欺師言動」を手取り足取り指導するってな演出も、ベランダでの“電話対応”ぐらいしか出て来なくて残念だった。

私的には、あのベランダのシーンがとても楽しかったので、もっともっと同じネタを引っ張って、引っ張り回して欲しかったトコである(=^_^=)

貫也と女たちの“馴れ初め”みたいなトコも、殆どがバッサリ割愛されており「違和感」が残された。
それに、時代が“現代過ぎる”のも、ファンタジー要素を一切排してるようで「惜しいなぁ」と。

特に、遠景映像に於いて“シンボル的”に登場する「スカイツリー」は“完成後の姿”ではなく“建造中の姿”に止めておいて欲しかったトコだ。

って事で、鈴木砂羽にせよ、鶴瓶にせよ・・ちょっとサプライズ気味(?)に登場する香川照之、伊勢谷友介にせよ・・も少し「彼らが彼らでなければならなかった」起用理由を、万人に分かるように脚本の中で示して欲しかったモノである。

久々に、観終わった後で「疲れ」と「疑問符」のみが残ってしまったワタシだった。

〜 こんなトコも 〜

・あちこちに“意味深なフリ”をちりばめつつ、その殆どが「中途半端」「意味不明」「描写不足」で残念に思えた。本来はもっともっと丁寧に練り上げられてた筈の脚本が、撮影後にズタズタに編集された結果、スッカスカになってしまってた気もする(・ω・)
・香川照之演じる兄弟は、どうやら「一卵性双生児」的な設定だったようだが、それ以上に膨らむモノでは決してなかった。
・木村多江さんと“再会”する流れも、妙に偶然過ぎて驚けない。
・鶴瓶演じる私立探偵=堂島ってば、元警察関係者だったんか? にしては「背中に背負(しょ)ってるアレ」が物々し過ぎる。。
・とある「1本の刺し身包丁」を巡る展開(物語の動き)が、何ともわざとらしかった・・
・ラストで松さんが、妙な“カメラ目線”で何かを(我々観客に)訴えて来るんだが・・それが何なのかはとうとう掴めなかった。
・松さんって「“死相”すらも現れて来てはるし・・きっと絶対に(心身共に)ヤバいと思う!」と総ての観客に思わせてくれたが・・
・コップを振り上げる、包丁を掴み階下へ向かう、など「自発的に何かをしようとする」シーンが、総て“未遂”に終わってしまってた里子さん。
・注意すべきキャラは、木村多江さんではなく、その小僧の方だった!
・瞬間的に“暴力キャラ”と化す鶴瓶もちょっと恐かったが『OUT(2002)』に於ける佐竹(演:間寛平)の凶暴ぶりには(流石に)叶わなかった。
・西川監督はコレまで「自らの見た夢」に材を取り、アイデアを映像化させて来たそうだが・・流石に本作は粗かった。荒唐無稽なコメディに逃げ切るやり方「も」選ばなかった以上、しぼんだ展開になってくのは必定だったンでは?
・「いちざわ」店内の壁に書かれたメニュー「みぞれ鍋(1000円)」や、スタッフの着る黄色シャツに『旨くてご麺!』の文字も踊る(=^_^=) 「ラーメン大統領」の「プレジデントラーメン(580円)」には、食欲をそそられた。
・「みすず銀行」「177銀行」は、共に実在しない金融機関らしい。
・「雄CAN(ゆうきゃん)」「ホテル・ドリーム浅草」「有限会社金山折本所」「酒処・とまり庵」「しま津」「株式界社飯田」などの店名/施設名が看板等で登場。特に「雄CAN(ゆうきゃん)」については『愛と誠』の劇中でも(確かに)眼にした覚えがある(⌒〜⌒ι)
・某駅のシーンで「寳登山(ほどさん)電車」のポスターが貼られてた。ロケ地は埼玉県秩父界隈だったんやろか?
・久しぶりに「登場人物が、緑色の公衆電話(=電話ボックス内)で話すシーン」を観た気がする(・ω・)
・某シーンに登場する貼り紙(?)に「雪平鍋とは?」みたいな言葉が書かれてて、思わず帰宅後にネットで調べてしまった(=^_^=)
・里子が厨房に潜んでたネズミに気付き、瞬間的に沈黙してしまうシーンがあるが・・アレってば『コラテラル(2004)』でジェイミー・フォックス&トム・クルーズが道路を横切るコヨーテに遭遇するシーンに対するオマージュなんやろか?(そんなに深いか?)

〜 こんなセリフも 〜

貫也「お前は風呂敷、広げ過ぎなんだよ」
  「何(なん)が“え~?”ですかあんた」
  「ほら、トマトば食べんしゃい!」
  「もう“悪いウワサ”回ってんだよどうせ」
  「あそこはクソたい・・いや、クソ以下たい!」
  「店長、優しかろ? ・・“里ちゃん”って呼ばせてんだ」
  「不満があるのは、お前の方なんだよ!」
  「俺なんかといると“ロクな事”なかぜ?」
  「絶対、返すから!」
  「まずは“城”ばい!」
  「また、お待ちしてます」
  「まだ運が残っとったんやろね・・お前に逢わしてもろた。
   やっと人生、建て直す気になれた」
  「こんなもん、要らんちぅとろうが!」
  「俺は人生、懸けとっとばい」
  「“お前の眼に映ってる世界”の方が、よっぽど気の毒だよ」
  「場所は分かんないけど、何処かには着くと思うから」
  「お前のしたい事は何だ? ホントは何がしたい?」
  「お前は今が1番、イイ顔してる」
  「こっちは参ってんだよ!」
  「諦めたのは、俺のせいか?」
  「ヒドいなこの包丁・・全然切れない」
  「・・自分は板前ですから」

里子「あんたのこの服、何処で洗って来たと?」
  「私、分かるなぁ・・」
  「あんたに会わなかったら・・彼女、線路の上で
   “真っ赤なミンチ”になってたかも知んない」
  「成る程ねぇ」
  “みんな寂しくて、惨めな想いを抱えているのよ”
  “夢なら、ほんの少しで十分よ。
   ほんの少しだけ“素敵な夢”を見せてあげれば”
  「これ、倍にして返そうね」
  「・・引き上げよっか?」
  「“自分にしか出来ない事がある”って凄い事よ」
  「そんな事は、ひと言も、言ってない」

※「“もっといい場所”で勝負しろ」

女たち「膣内(なか)で出して!」
   「白井さんのが・・膣内(なか)で泳いでる」
   「通用しませんよ、それ」
   「少しは“蓄え”もあるの」
   「あたしが恐い? “殴る”と思ったと?」
   「・・あたしは“怪物”じゃない」
   「私は今が幸せだよ・・“自分の脚”で立ってるもん」
   「ホントは、何処かで“辞める理由”を探していたんだ、私」
   「何で逃げんのよ!」

堂島「結婚、結婚って・・思う程のもんじゃないですよ」
  「僕? 僕は・・(彼女の)おじさんですわ」
  「手ぇ上げたらアカン、言ぅたやろ?」

里子「10年前と同じやん。何も恐くないよ」
貫也「・・10年は長かよ」

貫也「死ねや!」
里子「きさん(貴様)こそ!」

里子「まだまだ足りん・・全然足りん」
貫也「お前の“足りん”は・・カネやなくて
   腹いせの“足りん”たい」

玲子「ママさん、大丈夫ですか?」
貫也「あいつはバリバリですよ。
   凄いです・・もう“見てるのがツライ”です」

里子「“ハズレ”でしたね」
ひとみ「・・ヤバいっすね」

貫也「可哀想? あの人がか?」
里子「いやいや」
貫也「・・俺がか?」

追記:最近、邦画作品の上映時間がダラダラと長引いて来てる気がする・・それでも楽しけりゃイイんだけどねぇ・・

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2012年9月14日 (金)

☆『デンジャラス・ラン』☆

10日(月曜)の夜、出張先の某県内にあるシネコン(TOHOシネマズ系)で夕食のついでに観て来たのは・・密かに期待値を高めてた1作『デンジャラス・ラン』だった!

主演がデンゼル・ワ〜シントン+ライアン・レイノルズって事で・・出演陣から言えば、大して「観たい気」にもならなかったんだが(←おい) 長年の経験から「コレって何だか面白そう!」と感じた、そんな気持ちを大事にしつつシアター内へと向かったワタシである(・ω・)

世界各地に点在するCIA(米国・中央情報局)の管理する極秘施設(セーフハウス:隠れ家)。
ここ南アフリカ・ケープタウンの某所にも「7-R」なるコード名の与えられた“隠れ家”が存在した。

その「7-R」に“客室係”として配属された新米局員=マット・ウェストン(ライアン)。当地に赴任して1年になるこの青年は「1日1度の報告作業を行う」程度の勤務に飽き飽きしていた。

現地の恋人=アナ・モローがパリに発つ日が迫ってもおり、上司=デヴィッドに「パリ勤務」を申請し続けるも・・「候補者は他に37人もいる」と聞かされ、焦りと不満を募らせる。

そんなある日(木曜の午後)、ケープタウンの合衆国・総領事館に“伝説の元CIAエージェント”トビン・フロスト(デンゼル)が出頭、その身柄を拘束される。

CIAを裏切り、9年間も逃亡生活を続けていたトビン。世界各国の諜報力を総動員してすら「2011年、ハンブルグにて目撃」以降の足取りがぷっつりと途絶えていたのだ。

トビンは総領事館から極秘裏に連れ出され、CIA本部の手配で遣わされた“尋問チーム”と合流する形で隠れ家「7-R」に移送される。

「何故、今になって総領事館に投降したのか?」「何者に追われているのか?」に関し、チームリーダー=キーファーが“プロの尋問”を開始するが・・間もなく「7-R」は謎の武装集団(12名)の侵入・襲撃を受け、敢えなく“壊滅”してしまう。

トビンを連れ、新たな“隠れ家”に向かわざるを得なくなったマット。
そして、行く先々で“執拗な追撃”を受ける2人。

トビンはマットに「我々の行動を把握する“何者か”が、襲撃者の裏で糸を引いているのでは?」と“元局員”としてのアドバイスを与え、マットはCIAの指示に従い続けるか、トビンの言葉を信じるか・・逃避行の中で「大きな選択」を迫られる事となる・・

うむ! 近年のデンゼル作品にしては、なかなかにパワフルで良かった!

何やらご本人も「製作総指揮」とし、作品の“軸の部分”に大きく(意欲的に)関わったはるようだが、どうにもワタシの中で『ザ・ウォーカー(2010)』『悪魔を憐れむ歌(1998)』と言った“残念気味な作品”のマイナスイメージが強過ぎるので、ある意味「毎回、作品を観終わるまでドキドキ感を継続させてくれる」そんな希有な存在の男優さんだったりもする(⌒〜⌒ι)

本作は「逃亡劇+バディ・ムーヴィー(=コンビもん)」と言う、まぁ(過去にも)良くあったタイプの物語に、イマドキな「ド派手系カーチェイス」「巻き込まれ型演出」「腐敗したC※A」と言った要素を巧く盛り込み、今後のサスペンス作の「お手本」にもなって行きそうな完成度を見せつけてくれた!

しかし、その一方で「とにかく人が死に過ぎる!」「“ブレまくり映像”の連続が、観客の視神経を著しく疲弊させる」「描写が意図的に(?)えげつない」と言った脚色には「う〜む」と困惑させられるトコもあった(×_×)

“隠れ家(Safe House)”ってな原題も『デンジャラス・ラン』ってな邦題も・・どうにも“イケてない”気がするんだが。。
も少し全体的に「洗練されてたら」もっともっと評価されて然るべき1作やろな〜と感じたワタシ。

尚、デンゼルって昔から「後継者問題」を強く意識してるんだか(?)定期的に『アンストッパブル(2010)』『トレーニング・ディ(2001)』『ボーン・コレクター(1999)』みたいな「後輩を指導する、クセのある教官」的なキャラを好んで(?)演じたはるようにも思われる。

そして「ギャグを放つタイプの役柄」ってば、どうにもこのしとにはムリがありそうなので(多分、そう言う意味では“不器用”なんだろう) その辺りには眼をつぶって(=^_^=) これからの主演作にも寄り添って行きたいと思っている。

〜 こんなトコも 〜

・展開もノリも素晴らしかった本作だが「キャラ群の使い方が粗い」「コメディ要素が“皆無”で疲れる」「映像がブレまくってて眼がしんどい(特に襲撃シーン)」など、総じては“要改善”なトコもあった。しかし“新境地のスパイアクション作”としての完成度はなかなかだ!
・冒頭から、イッキに3人ほど殺されるのに圧倒された(⌒〜⌒ι) ってか本作、一体劇中で何人が殺されたんやろ?
・キーファー役は、どうやらロバート・パトリックが演じてはったらしい! 全然気付かなかったし! こうなったら「同窓会的な企画」で、マイケル・ビーン+ロバート・パトリック+エドワード・ファーロング+ニック・スタールの「現在の」共演アクション作なんかを観てみたいなァ!(皆さん“ヴィジュアル的な劣化”が激しそう、、)
・(そんな)ロバート・パトリックのあっけない“退場ぶり”は『ダイ・ハード2(1990)』での彼を彷彿とさせてくれる(⌒〜⌒ι)
・ヒロインの女優さんの「泣き顔どアップ」が、メチャメチャぶさいくに見えた(×_×)
・ベラファ(ベラ・ファーミガ)姐さんの迎えるあの“オチ”ってば『マイノリティ・リポート(2002)』に於ける、コリン・ファレルの辿った運命と殆ど(全く?)同じだった。
・本作に於けるベラファ姐さんは、あんまし魅力的じゃなかった(×_×) 同じCIA局員でも、ジョアン・アレン姐さん(パメラ・ランディ役)に完敗してたな〜(×_×)
・CIAの“冷徹さ”“極悪さ”が特に強調して描かれてた(×_×) たった1人の証人の“口封じ”のために、管制官を殺し、旅客機ごと墜落させますか、、
・(セリフのみながら)ドイツのメルケル首相が実名登場しててビックリ! ご本人の承諾とかは・・?
・本作を観る前に『トレーニング・ディ』を観といたら・・更に楽しかった気もした。
・ライアン・レイノルズは、さほど“ホレボレするまでのイケメン”じゃないように思う(自分を差し置いて言うのもアレだけど)
・信頼してる(?)同僚と協力してミッションに取り組むにせよ、やっぱり「防弾チョッキ」ぐらいは常時着用しとくべきだと思う。
・知り尽くしとるハズの自分の持ち場(隠れ家)で殺されちゃうエージェントって、、
・後半のロケーションは『グリーン・ゾーン(2010)』でマット・デイモンが戦ってた場所とかなり似てる雰囲気だった(中東のバラック地帯風?)
・青色や黄色の“フィルターのかかってるっぽい映像”はスティーヴン・ソダーバーグっぽく、ロケーション&時間のテロップが小さく表示される辺りの演出はトニスコ(トニー・スコット)っぽい(・ω・)
・前半と後半でデンゼルさんの(お色直しによる)“変身”が楽しめる本作(=^_^=)
・余りに素早く「主人公らの行く先々に襲撃チームが現れる」もんで、ついつい「本人のあずかり知らぬトコで、CIA全局員の身体には“発信装置”が埋め込まれとるんじゃないやろか?」とまで邪推してしまった(⌒〜⌒ι)
・主人公とその恋人を巡るラストの演出は『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011)』にそっくりだった。
・冴えない任務のCIA(補助)スタッフにせよ・・持ち前の「運転技術」「格闘術」は“ピカイチ”だった!
・エンドロールで流れる“No church in the wild”はなかなか良い雰囲気のトラックだ。
・本編開始前には、いよいよ“007シリーズ”の新作『スカイフォール』の予告編が流された!
・字幕担当は松浦美奈さん。ナイスなジョブですね!
・現実のヨハネスブルグ上空には“巨大円盤”などはなかった(⌒〜⌒ι)
・恋人とは“継続的な関係”と報告されてたマット君(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

マット「この尋問は“合法的”なのか?」
   「・・だよね(I know.)」
   「ヤツとは14時間も一緒でした」
   「君を騙してた(I lied to you.)」

アナ「まだ出発までに6時間あるわ・・ベッドに行く?」

デヴィッド「上司には話すが、何も“約束”など出来んぞ」
     「全員、良く聞いてくれ! 電話は切れ」
     「何故、総領事館に行った? 追っ手は誰だ?」
     「我々は“すべき事をする”までだ」

トビン「で?(So..)」
   「尾行されてるか?」
   「使うなら、600グラムのタオルを使え」
   「何でも訊くがいい」
   「これは演習じゃない、実戦だぞ・・どうする?」
   「このままじゃ“客”が拉致されるぞ?
    “客”の生命を護るのが君たちの“ルール”だろ?」
   「刻一刻と時は過ぎるぞ・・“チクタクチクタク”とな」
   「この国は“重要度”が低い」
   「“ルール”に従うか?」
   「一緒に考えるのは悪くないな・・むしろ楽しい」
   「君の知る“誰か”が此処を教えたのでは?」
   「上司が君に“良くやった。後は我々に任せろ”
    と言ったら・・要注意だぞ」
   「君の敵は・・どうやら俺だけじゃない」
   「この仕事に就く限り、恋人との絆は保てんぞ」
   「ウソを重ねると、やがて“真実”さえウソに聞こえ始める」
   「彼女が去るんじゃない・・君が去るんだ」
   「この仕事を放棄しろ」
   “余りに長き犠牲は、心を石へと変える” ←イエーツの詩だそうで
   「好みは変わるさ・・そして、人も変わる」
   「出来るか? 確かだな?」
   「俺を襲撃するなら・・もっとアタマを使え」
   「工作員の多くが、何度も結婚を繰り返す」
   「“罪なき人間”を殺すな」
   「初めて殺した相手を覚えてる。
    ジョージ・エドワード・・管制官だった」
   「重ねたウソはやがて“真実”に」
   「長く続ければ、慣れて来るさ」
   「若い頃は“愛国心”を振り回してた」
   「ピノタージュ・・素晴らしい香りだ」
   「・・それじゃ、行こうか」

アレック「そのファイルは、我々の世界を狭くする」

※「(車を降りて)脚で追う」
 「ホレたか?(You want her?)」
 「我々は、南アフリカには存在しない」
 「お前は俺とは違う・・俺よりもずっと優れてる。
  これから先も“ずっと優れたヤツ”でいてくれ」

キーファー「・・この部屋のカメラを切れ」
     「・・タオルを」
     「ハリド・シェイク・モハメドは20秒で吐いたぞ」
     「・・ナイフを」

カルロス「お前はいつも、グラスの中に“最上のもの”を求める」
    「やがて未来の中に、より多くの“過去の時間”を
     見つける事になってゆくのさ」
    「“大傑作”とは言えんが、急いだ割には良く出来た」
    「揉め事もカネも“命取り”だぞ」

ケラー「この10ヵ月で初めての“客”だ」

ホイットフォード「君の報告書の一部を書き直さねばならん」
        「今じゃ誰も“真実”など求めん」

トビン「俺といると不安か?」
アレック「・・常にな」
トビン「それは何よりだ」

マット“客室だ”
キーファー“予約したいんだが”
マット“名前は?”
キーファー“フリーアーク保険だ”
マット“到着(時刻)は?”

マット「さっき、俺の喉を絞めたろ?」
トビン「そう言う君も、私を強引にトランクに押し込めた」

マット「俺を殺すのか?」
トビン「いや・・プロしか殺さんよ」

リンクレイター「“Mi-6”は何と?」
部下「公式コメントはありません」
リンクレイター「では、非公式には?」

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2012年9月10日 (月)

☆『流浪人(るろうに)劔心(けんしん)』☆

鑑賞からはや1週間余り。。極めて遅い記事のアップとなり、スミマセン(×_×)

・・

2日(日曜)の夜。
クルマで“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと繰り出し、レイトショーで鑑賞したのは、愛用してる「ムーヴィー系アプリ」で意外に評価ポイントの高い1作・・『流浪人(るろうに)劔心(けんしん)』だった。

『アベンジャーズ』『プロメテウス』『トータル・リコール』・・とハリウッド系の“資本だけはガンガン投入してまっせ”っぽい大作のひしめく中、邦画にしてなかなかに頑張ってる印象なのだ(そいつら大作群が“腑甲斐なさ過ぎ”なんかも知んないが)。

当然、原作(コミック)も知らなければ、主人公を演じる佐藤健(たける)の“某大河ドラマに於ける好演ぶり”も全く存じ上げないワタシだったが、それが故に「余計な予備知識」のつく事もなく、結果的に幸いしたのかも知んない(・ω・)

今より約140年前、時は幕末の動乱期。“倒幕派”の密命を受け、京を暗躍する暗殺者がいた。
人々に恐れられし、その名こそ“人斬り抜刀斎”・・

・・

1868年1月。天下分け目の“戊辰戦争”に於いて「鳥羽伏見の山中での激闘」を生き抜いた3人の男がいた。

その1人は“人斬り抜刀斎”こと緋村剣心(佐藤健)

そのまた1人は“新撰組”3番隊長=斎藤一(さいとうはじめ:江口洋介)

そして、もう1人は、後に心を歪める剣客=鵜堂刃衛(うどうじんえ:吉川晃司)

・・

1878(明治11年)。維新から10年を経た、ここ東京では“人斬り抜刀斎”を名乗る黒ずくめの怪人による、警察官の斬殺事件が立て続けに起こっていた。

殺害現場に残された“斬奸(ざんかん)状”等から、犯人は“神谷活心流”の遣い手とのウワサが広まり・・先代である父親亡き後、神谷道場を必死で護り続けるそのひとり娘=神谷薫(武井咲:たけいえみ)に対する世間の風当たりは強かった。

ある日、眼の前で起こった警察官殺しに遭遇した薫は、手にした武器が「木剣」である事も構わず、下手人に戦いを挑む。今や“血塗られた殺人鬼”と化したその剣客の正体こそは“抜刀斎”を名乗るニセモノ=刃衛その男だった。

圧倒的な“殺気”を前にし、全く太刀打ち出来ない薫。その頭上に、刃衛の剣の切っ先が容赦なく振り下ろされる・・

その時、そこに駆け付けたのは、まだ表情に幼さの残る青年=剣心だった。

幕末〜維新期を経て“廃刀令”も制定された新しき時代。「それまで剣に生き、それからも剣に生きようとしていた」3人の“古い(不器用な?)サムライたち”のそれぞれの生き方を描いたアクション作だが、意外にテンポ良く物語が進み“悪い奴”も早々に姿を現したり・・ととても掴み易い展開&物語だった。

しかしながら、チャンバラアクションの連続を期待してたら・・主人公=剣心が「不殺(ころさず)の誓い」なんてのを立てており、手にした得物(武器)が“逆刃刀:さかばとう=峰と刃の逆転した刀”だったりもして何だか「ヤキモキ」させられたり。。

大勢を相手にバシバシ斬りまくるシーンも(後半に)用意されてはいるんだが、ひょっとしたらアレってば「峰打ち」って事だったんやろか? 「CG処理型・血飛沫」も出てない様子(?)だったし、、真相は今もって掴めてなかったり(⌒〜⌒ι)

また、斎藤にしても、薫にしても、台詞面で「それなりの強さ」を伝えようとしてはくれるんだけど、実際に真剣を振り回すシーンが極めて限定的であり「何処までの力量の剣客」だったのかは・・正直掴めなかった(×_×) 

基本的に“受け身型”のバトルスタイルだった剣心だが、終盤で“とある経緯”からの激怒により「抜刀斎としての人格」の覚醒した瞬間は、移動スピードが(地球上の)あらゆる生き物をはるかに超えたモノとなり、その辺りは観てて圧倒された(=^_^=)

ラストで「抜刀斎としての戦いぶり」を一瞬ながら拝める辺りは・・それまで「耐えに耐えて」観て来た分だけ、妙な「爽快感」「満足感」も得られるワケだが、折角“こんなにも面白い時代設定”を作品の舞台にしてるんだから、もっと大幅なアレンジ(=原作からの逸脱)を施してでも、思いっきり斬りまくって欲しかったなァ・・と言うのは、原作ファンからすれば「余りに分かってないヤツ」なんやろか。

〜 こんなトコも 〜

・今もなお「シアタス」って言葉が何を意味するのかが分かんねぇ、、(・ω・)
・予告編映像で心を鷲掴みにされた(=^_^=)「回転走り(斬り)」は僅か1シーン(1カット)のみ(×_×)
・江口と吉川の絡み「こそ」が観たかったが。。
・剣心の左頬に遺る「2つ目のキズ」に関する事情は、セリフにてちょろっと触れられたのみ。おろ?
・「警察組織を買収する」までの財力は持ち合せてなかった武田観柳(香川照之)。
・本作は「ワーナー制作・配給」だった!
・警察官は煙草を、成金は葉巻を、それぞれ愛好していた。
・地味な役柄(高荷恵役)を演じる蒼井優ちゃんは、予想以上に地味だった(×_×)
・山県有朋(奥田瑛二)の部下に斎藤一(改名後は藤田五郎)が・・ 『GOEMON(2009)』での2人の配役からは想像もつかない(⌒〜⌒ι)
・“喧嘩屋”を自称する相楽左之助は、いわゆる“ジムシィ”“ヤジロベー”“夢想権之助”的な立ち位置なんやろか。
・神谷道場の井戸水に、毒は回ってなかったんやろか?(たまたま飲む前だった?)
・「机上にウサギを遊ばせる」ってのが、当時の“成金アピールの一種”だったんやろか?
・「図書室での戦い」は、何となく『キック・アス(2010)』を連想した(=^_^=) 「ガトリング銃」も登場するし、、
・敵組織内の(強いヤツと弱いヤツの)ランク付けが、イマイチ良く分かんなかった。てっきり「あの仮面をかぶったヤツ(外印:げいん)が最強の敵」だと思ってたんだけど。。
・劇中世界では、警察官にしても「拳銃の携行禁止」だったんやろか?
・外印が「殺し屋1」にも見えてしまった(⌒〜⌒ι)
・斎藤一ってキャラは、意外とフィクションの世界で重宝されてそうだ(剣術の達人であり、生き残った新撰組幹部だからやろね)
・「廃刀令」の取締りってどうなの? 何だか変わらず刀を下げてるしともいて『キル・ビル Vol.1(2003)』状態、、
・“ざんぎり頭”は強制されてはいなかった?
・“不気味なおかっぱアタマ”の彼奴のモデルは・・岩崎弥太郎+アントン・シガーだった?
・ロケ地は「圓城寺(=三井寺)」「仁和寺」「龍谷大学・大宮学舎」「倉敷(美観地区の堀端)」などだった。 
・刃衛と薫の出会うシーンは、パッと観てすぐ「圓城寺の三重塔のすぐ脇」と分かる(=^_^=)
・観柳の「服脱げ! 全部脱げ! 脱いでひれ伏せ!」のセリフに、思わずキュン(ジュン?)となった女性観客も、決して少なくなかったと思われ(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフも 〜

剣心「忘れ物で御座るよ」
  「逃げるで御座る」
  「自他の力量を見極めるのも、剣客の大事な資質で御座る」
  「お前とは、剣を合わせる理由がない」
  「1度人を殺めると、後戻り出来なくなる・・
   それが“人斬り”と言うもので御座るよ」
  「そろそろ“本当の事”を聞かせて呉れぬで御座るか?」
  「“助ける価値のない人間”などいない」
  「もう“勝負は着いた”で御座るよ」
  「・・降参で御座る」
  「“カネで買えないもの”が何だか分かるか?
   お前が今、乞うているもの・・“命”だ」
  「言いたい事は、剣で言え」
  「・・殺してやるから、かかって来い」
  「お主に勝機は御座らん」
  「今まで殺した人のために、殺された人のために」
  「斬らなくても、人を助ける事は出来る」
  
薫「“人を生かす剣”を極意とする我が道場に、殺人剣の汚名が」
 「誰にだって“語りたくない事”の1ツや2ツはあるでしょ?

斎藤「これで終わりだと思うなよ」
  「例え世の中が変わろうと、
   剣に生き、剣に死ぬ・・
   それ以外に、俺たちに道はない」
  「人斬りが斬らずして、どうやって人を護る?」
  「まずは、自分を護ってみせろ」
  「己に抜いた刃(やいば)が、やがてお前を
   苦しめる事になるぞ・・こんな風にな」

刃衛「何だこの刀・・? これが“人斬り抜刀斎”の・・」
  「これは“妖術”ではない」
  「“心の弱き者”ほど、術にかかり易い」
  「・・あの世で悟れ」
  「お主には効かぬようだな」
  「血が足りない・・まだまだ」
  「始まるぞ・・眼を覚ませ、抜刀斎」
  「何だ? その刀は」
  「怒りはヤツを“往年の人斬り”に立ち戻らせる」
  「“不殺の誓い”だと? 殺さずして
   この戦いが終わると思うか?」
  「そんな刀で、この俺が殺せるか?」
  「所詮、人斬りは人斬りよ」

恵「解毒治療は“時間との勝負”なの!」
 「その傷は? ご自慢の傷? 何かの勲章かしら?」

左之助「ただでぶっ飛ばしてやるよ」
   「“拳には拳”・・喧嘩屋の出番だな」
   「喧嘩ってのぁ、頭でするもんだ、頭でな」

野党「目的は暴力、極意は殺生・・それこそが剣術の本質よ」

観柳「“自分”“カネ”“欲望”・・これら3ツのために、人間はケモノとなる」
  「ハラを空かせた犬は、何に咬みつくか分かりませんからなぁ」
  「明治ってのは“現金な世の中”ですからねぇ」
  「自分が侍だった事なんて、忘れちまいな」
  「楽しく生きる事を覚えろや」
  「カネがなきゃ、そうやって牛鍋もつつけんぞ」
  「“抜刀斎の怒り”なら、決して買わぬように」
  「そら、殺れ! 褒美のカネなら、幾らでもあるぞ」
  「“念には念を”ってのが商売の鉄則だ」
  「煙草ぐらい、ゆっくり吸わせてくれよな」
  「刀を置け! 俺に謝れ! ひれ伏せ!」
  「わしは戻って来るぞ!」
  「カネなら、こっちのポケットに入ってるぞ」

山県「力を貸してくれ」
  「人斬りも、維新を成し遂げるためだ」
  「新時代のために、暗殺稼業をやってくれぬか?」

剣心「何故、魂を売った?」
外印「・・喰って行けないからだよ」

薫「お帰り」
剣心「ただいまで御座る」

観柳「人の家、メチャクチャにしやがって!」
左之助「メチャクチャにしてんの、お前じゃねぇか!」

刃衛「・・怒ってるな?」
剣心「薫殿を巻き込んだお前と、
   それを阻止出来なかった俺自身にな」

追記:佐藤健と、江口、吉川、香川らとの実年齢差にはちょっと驚かされる。。

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2012年9月 6日 (木)

☆『トータル・リコール』☆

1日(土曜)の夜。
クルマで“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと出かけ、レイトショーで観たのは「そこそこに期待値を高めてた(かも知んない)」新作SF『トータル・リコール』である。

こう言う“インパクトの強烈すぎるオリジナル作を持つリメイク版”だと・・本作にしてもどうにも、故ポール・ヴァーホーヴェン監督の手がけた(←おい! まだお元気だっての!)『トータル・リコール(1990)』の存在感や完成度が素晴らし過ぎ(=^_^=) 未だに「アレは流石に超えられんやろぉ〜?」と決めてかかってもしまうワケだが・・まぁ、いつまでも懐古主義なんぞにひたっとるのもアレなので、一応は“ココロをリセット”して鑑賞に取り組んだ次第である(・ω・)

21世紀末。全世界規模の化学戦争の結果、地球上の大部分は汚染され“居住不可能”となってしまった。
辛うじて人類の生存可能な区域は「ブリテン連合(UFB:旧イギリス)」と「コロニー(旧オーストラリア)」の2つの大陸のみ。

支配階級はUFBに暮らし、労働階級はコロニーに暮らす事を余儀なくされていた。
そして、これら2つのエリアを繋ぐ唯一の交通手段は“フォール”と呼ばれる、地核(コア)を通じ高速往復する、いわば“巨大リフト”のみだった。

UFBは『コロニー居住者に、富裕層エリアの解放を!』と訴える、マサイアス(ビル・ナイ)率いるレジスタンスによる連続爆弾テロに苦しめられており、それに業を煮やしたUFB代表=コーヘイゲンは、コロニーへの支援中止と共に、ロボット兵士=シンセティックの増強配備を進めるのだった。

・・

シンセティックの製造工場で働くライン作業員=ダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は、毎夜の悪夢に苦しめられていた。
「見知らぬ女性(ジェシカ・ビール)と共に忍び込んだ部屋で、彼女と引き離され、自身は捕まってしまう」・・そんなパターンの夢にうなされる夫を見守る妻=ローリー(ケイト・ベッキンセール)。

ある日、親友ハリーの忠告を振り切って、ダグ(=ダグラス)は労働者の数少ない娯楽(?)の1ツである「ヴァーチャル体験(≒人工記憶)施設」=リコール社に向かう。スタッフのアイデアもあり「諜報員としての活躍を体験する」つもりで装置に身体を拘束される彼だが・・そこにいきなり警官隊が乱入して来る。

自分でも予期しなかった“戦闘能力”を発揮し、たちまち警官隊を全滅させてしまうダグ。
「・・俺は一体何者なんだ?」と戸惑いながら帰宅すると、今度は突然に愛妻=ローリーに殺されかける展開となる。

仕事も家も失いつつ、単身「自身の過去」を辿り始めるダグであったが・・

旧作に比べ“ケレン味”が余りになさ過ぎ、そう言う意味では「つまんなかった」ワケだが・・“オリジナル版を知らぬ(世代の)観客”にとっては、この上ない“ジェットコースターアクション”に巧くまとめてたな〜、仕上げたな〜って感想である。確かに「長いな〜」と感じる事は「皆無」だったし。

製作陣自身が、旧作を徹底的に研究し尽くしてる姿勢(?)が確かにあり「ここはやっぱりこうなるンやろな〜」と予想してたら、決してそうはならず、妙に驚かされたり(=^_^=) そんな事で、逆に「旧作と比較する楽しみ」がしっかり点在してたりもする(=^_^=)

主人公は(旧作の)アーノルド・シュワルツェネッガーと比べるに、流石に印象のマイルドになっとる感じか。
コリン・ファレルってば(ワタシは)その風貌にメル・ギブソンとブラッド・ピットの両氏に通じる(ヴィジュアル)イメージを感じたりするんだが・・それを発揮してまでも「伝わって来るモノ」が余りなく、ある意味「ちょっと(インパクトの)薄くて悲しい兄さん」って思ったりもする(⌒〜⌒ι)

そう言や『フォーン・ブース(2003)』も『マイアミ・バイス(2006)』も『Dr.パルナサスの鏡(2009)』も、大した印象が残ってないや、、逆に“チョイ役”にも関わらず存在感の強烈だったのは『ヴェロニカ・ゲリン(2003)』だったりしたなぁ〜(・ω・) 

奥さん役は、旧作に於けるシャロン・ストーンが(後にして思えば)「メチャ豪華なキャスティング(オーバーキャスティング?)」だったワケだが、、今回は「眉間銃撃による(中盤)即時退場」とはならず、良い意味でチェイサー(追跡者)として終盤まで出ずっぱってくれてた☆

ま、コレにより、旧作で悪役を好演してくれてたリクター(演:マイケル・アイアンサイド)のキャラの存在そのものが必要なくなってしまったワケでもあるが・・それはそれで“思い切った、面白い改変”と評価したい。

また「コロニー内」の世界観ってば、まさに“サイバーパンク”で“無国籍”な空気感がバンバンに高められてて、思ってた以上に素晴らしかった!

ただ、ニッポンと言う国の存在自体が(現代ハリウッドに於いて)既に過小評価されとるようで、、殆どの電光(ネオン)看板は「韓国語」「中国語」の表記で占められてたように見受けられた(×_×) この調子だと、もう少しもしたら、この手の世界では「印度語」の看板に取って代わって行くんやろか。。

そして惜しむらくは、コーヘイゲンにせよ、マサイアスにせよ・・登場シーンの少なくない(?)割に、何となく存在感がインパクトに欠けてたトコか。

って言うか、作品のあらゆる要素に於いて「インパクトに欠ける!」のが、本作の“反省点”なのかも知んない。

ロケーション(の製作)にハンパない資金を投入してると思しき事からも、この点については「勿体ないなぁ」と素直に感じた(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・UFBのロケーションが余り出て来なかったような気もするが、きっと『TiME/タイム(2011)』の世界観を思い浮かべとけば、それで良いんやろね(=^_^=)
・ヒロイン(?)キャラ2人の区別のつきにくいトコがあった。。「逆(キャスティング)ヴァージョン」も観てみたい気がする(=^_^=)
・ローリーには『G.i.ジョー(2009)』における“バロネス様(演:シエンナ・ミラー)”のような「インパクト大のヴィジュアルアイテム」が欲しかった〜
・敵ボスが(総てに関して)「自らチョロチョロと動き回り過ぎ」な気もした。もっと“取り巻き”とかいないんかね?
・軍隊をロボット(=画一的なキャラ)にしてしまうと、どうしても“一網打尽”的なオチにされ易い。。
・ユーモア演出にはイマイチ欠けてたか?
・決して「火星に行く」ハナシとはならず・・一体、原作(小説)では何処が舞台なんだいっ?
・キーキャラは「太ったおばさん」ではなかった!
・「夢が現実か」の“二者択一”を迫られる主人公に「決意」させたのは旧作の「汗」ではなく・・(ここは少し感動した!)
・「記憶を失った2重スパイ(の男)を巡る2人の美女」・・ってノリで、もっと現実的な(世界設定の)スパイコメディが見たいかも!
・ベートーベンの「ピアノ・ソナタ第17番ニ短調作品31-2=“テンペスト”」が印象的に用いられてた。最初の部分だけなら、猛練習すれば、何とか弾けるかも??(21世紀末でも、ピアノは「ヤ※ハ製」なんやねぇ)
・主人公が通勤時に読んでたのは、イアン・フレミングの諜報小説『007/私を愛したスパイ』だった(=^_^=)
・地核(コア)に突っ込む“フォール”内での銃撃戦には「こいつらアホか!」と苦笑してしまった。防弾壁(?)を過信してるとヤバいよ〜
・エレベータ内に向けて、ローリーのぶっ放す(持ち替えた後の)銃の音がなかなかに良かった!
・“メリーナ”と言うヒロインの名は、劇中で「たった1度」しか出て来なかった!
・リコール社の施術ルーム(?)の床に、何故だか“巨大な仏頭”が置かれてて・・やたらと怪しかった!(=^_^=)
・右手の中に埋め込まれた携帯電話って・・機種変更しにくそ〜(×_×)
・幾ら“夢の中”だからって(爆笑)、、カラダを張って(?)忠告してくれとる親友に対し「いきなり眉間銃撃」ってのはどうにも、、(⌒〜⌒ι)
・「好牌(?)酒」「夜伴」「豪放公司」「計建造」「24小時」「太白酒」などと表記された電光看板が映ってたり。
・ハモンドは「登場」と共に「退場」だった(×_×)

〜 こんなセリフも 〜

ダグ「同じ夢を、同じ時間に・・」
  「“閉じ込められ、逃げ出せない”夢だ」
  「“お城での暮らし”が君の夢だったのか?」
  「大丈夫・・“ただの夢”さ」
  「クソみたいな気分だ」
  「疑問すら持たず、毎日“同じ事”の繰り返しだ」
  「そこを持つと、ショートしてボルトが飛んで来る。
   掌に刺さってこうなるぞ。休めるが・・痛過ぎる」
  「毎日のクソ仕事に、息抜きがこんなクソビールだ。
   今の人生に満足か?」
  「もういい(Forget it.)」
  「言わないと“死が2人を分かつ”ぞ!」
  「答えろ! 分からないなら、考えろ!」
  「此処の皆は俺を知ってるらしい・・俺以外は。
   ・・妙な気分だ」
  「こいつを頼む(Take this.)」
  「過去など知らん・・これが今の俺だ!」

ハリー「リコール社? “脳いじり”の会社か?」
   「止めとけダグ。トラヴィスが『火星大王』になりに
    出掛けたが・・機械がトラブって、今じゃ“抜け殻”だ」
   「脳をいじるなんてな」
   「“バカな事”を考えてると、人生を棒に振るぜ」
   「本当のお前はリコール社のイスの中だ。
    隣では、奥さんがお前の手を握っているぞ」
   「どうだ? 現実で(相手に)銃を渡したりするか?」
   「自分で眼を覚ませ」

※「ここじゃ“何でもあり”よ。
  きっと手が3本欲しくなるわよ」
 「それより・・さっきは手加減したの」
 「恋人に“別れのキス”をしとく事ね。私とヤッた唇で」
 「“お別れのキス”がまだよ」

メリーナ「素敵な“鬼嫁”だわね」
    「彼は決して“完璧”じゃなかった。時にはムカつく事も」

スタッフ「“現実と重なる記憶”は提供出来ません。
     記憶同士がケンカして、脳を破壊しますから」
    「楽しくて、戻りたくなくなりますよ」

ハモンド「右手をガラスに押し付けろ」
    「キーを入手しろ・・(場所は)知ってるだろ?」
    「その携帯を“処分”しろ」

ハウザー「今、この映像を観ていたら・・君は相当ヤバい」
    「マサイアスに会え。彼は君よりも君に詳しい」
    「色んな罪を犯したが・・それを償うチャンスだ」
    「それは夢ではなく、記憶だ」

マサイアス「“真実の答え”は現在にある」
     「過去とは“客観的な概念”に過ぎない」

コーヘイゲン「良くやった(You did it.)」
      「その意気込みだ(There it is.)」
      「墜落する前のお前に戻してやろう」
      「記憶諸共消えるがいい」

ローリー「また恐い夢を?」
ダグ「大した事ないさ(It's nothing to talk about.)」

ダグ「眠るのが恐い」
ローリー「じゃあ、私の夢を見て」

ダグ「この手で武装警官を殺した・・10人ほど」
ローリー「本で殴ったの? でも、ライン作業員が
     武装警官を殺せるものかしら?」

スタッフ「どんな夢でも、記憶にします」
ダグ「じゃあ、諜報員がいい」
スタッフ「例えば“コーヘイゲンの2重スパイ”とか?」

若者「あんた、誰なんだ?」
ローリー「・・彼の妻よ」

警備員「滞在は?」
ツァオ「・・3日間だ」
警備員「目的は?」
ツァオ「・・有難う」
警備員「?!」

メリーナ「あなた、奥さんが?」
ダグ「ああ・・もう別れたけど」

ダグ「君と俺は特別な?」
メリーナ「・・ええ」

仲間「(彼は)信用出来るか?」
メリーナ「・・ええ、出来るわ」

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2012年9月 1日 (土)

☆『猫と電車 〜ねことでんしゃ〜』☆

31日(金曜)の夜。
仕事の帰り、商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”に立ち寄り、鑑賞したのは・・25日(土曜)に観る事の叶わなかった1作『猫と電車 ~ねことでんしゃ~』である。

流石に、本日はすんなりチケット購入⇒入場が叶いホッとした(=^_^=)
にしても、いつもの最終回上映よりはロビーの混み合ってた気がする。待合いコーナーのイスも、殆ど埋まってたもんなぁ。

「この前、25日に来たんですけどねぇ・・ 『舞台挨拶がある』とかって言う事で、入場出来なかったんですよぉ」
などと“今更言ってもしゃあない事”をチケットカウンターで愚痴ってしまった。係員さん、お赦しを。

幼い頃に“とある事故”で母親を亡くしてしまった綿谷(わたや)姉妹=姉の遥(藤真美浦)、妹の雫(しずく:篠原ともえ)は、ある日の口論をきっかけに雫が遥の家を飛び出し、それ以来“音信不通”の関係が続いていた。

自称“キャラクター作家”の雫は、独自の『泊めてくれる人リスト』に従って、昔の同級生らの家を転々としていたワケだが・・リストの最後を飾るみゆきと恋人=片山君との“おめでた婚”を知るに至り、とうとう家を出る決心をする。

単発のバイトで得た“最後の収入(8万円)”を銀行のATMで全額出金した直後、雫はスリの少年に財布を盗まれてしまう。

突然に「総て」を失ってしまった雫は、棄てられていた段ボールを使って公園に“お城のような家”を造り、そこで生活を始めようとするのだが・・

正しくは「高松琴平電氣鐵道(ことでん)路線開通100周年記念企画」と銘打たれてた本作。
タイトルがスクリーンに表示される際、漢字で『猫と電車』に続き『〜ねことでんしゃ〜』と出るんだが、そこで『ことでん』と表示後に『〜ね ことでん しゃ〜』と表示の補完(?)されるセンスに、妙に驚かされてしまった(=^_^=)

物語そのものは「箱庭的なスケールの(世界の)狭さの中で、何やら登場人物も少なく、それぞれの(突出した演技の)巧さも感じないままに淡々と進行して行った」って印象が強かったが、、良く通ったりする(勤務先界隈の)場所がロケーションされているのを眺めるに、やはり単純ながらワクワクさせられてしまった(=^_^=) って事で、高松市民各位(むろん元市民を含む)には「この世界観を楽しんで欲しい」って事で、一応はオススメしておきたいトコである☆

主人公(ヒロイン)にしては、ちょいと“立ち位置”の下がり気味だった篠原さんだが、歳も重ねられ(?) 「地に足の着いたコミカルさ」と言おうか「優しい言動のハナにつかなさ」と言おうか、良い雰囲気を醸し出しておられた。
原田知世さんみたいな感じ(?)で“唯一無二”なオーラをまといつつ、これからも「目立ち過ぎず、潜り過ぎず」頑張って欲しいトコである(・ω・)

登場する女優陣(のヴィジュアル)には、総じて「う〜む・・」な印象が(私的には)あったような(⌒〜⌒ι) 子役の中にも、左側を見なければならないハズのシーンなのに、妙にこちら(正面)を気にし、凝視してる子がいた。お前、それ「キャメラ目線」だってば!(爆笑)

人物の描き方の「浅過ぎる」キャラも少なくなかったが、監督=香西志帆さんが「現役の銀行員さん」と聞くに「良くぞ完成に漕ぎ着けはったなぁ!」と驚かされるばかりである。
きっと「撮り直しをしたくても、撮り直す時間がない」って状況との、葛藤の日々だったに違いなかろう(←意外と「1シーン1ショットで撮っちゃう派」の天才肌だったりして(=^_^=))

帰りには、ロビーの売店コーナーにて篠原さんのサイン色紙を発見した。

(↓本記事末尾の画像参照↓)

まだしばらくは上映されるハズなので、良かったら観に行ってみて下さいよ。

〜 こんなトコも 〜

・そないに「猫」に焦点を当てた作品でもなかった。。
・本作の主題歌(オープニング&エンディング)は、篠原さん自身の“セルフプロデュース”したミニアルバムからチョイスされた2曲との事!
・架空の「三月」って歩道橋が出て来るが、設置された看板に「室戸」「四月」方面への距離数が記載されてた。何処の歩道橋なのか、調べたら突き止められそな気がする(・ω・)
・ロケ先に「花園第2公園」「サンポート高松」「しごとプラザ高松」「片原町マルヨシセンター」「松下製麺所」「カフェ・ソレイユ」「アロハカフェ」「BoxGallery MakeMerry」などがあった(エンドロールより)。
・劇中に登場する兄弟が「クリバヤシ兄弟」って苗字で、ちょっと面白い。「タマモ姉妹」はいないんかな?
・シンクパッドのノートPCの液晶背部に「白い林檎シール」を貼ってるセンスがちょっと笑えた。いっそ、買っちゃえば?
・「ペンタックスの銀塩カメラ」「懐中時計」を愛用する主人公の個性が光ってた。
・主人公の母親の“受難”は『インスタント沼(2009)』での状況と、ほぼ共通するモノだった。
・「スリ少年」「マッシュルーム頭の青年」「何だかヒマそな私服刑事(2人)」「マジシャン一家」など、ちょっと演出センスの古びとる(?)トコもある。。
・「つくし学園」の壁に『やる気は力』と張られてた(⌒〜⌒ι)
・「徳の市」プロデュースの「瀬戸内アイス」に興味津々〜(・ω・)
・ご当地アイドル“きみともキャンディ”って女の子たちが出て来るが、間違って“きもかわキャンディ”と覚えそうで・・(×_×)
・現実には「ああ言う状況」での応募(出品)スタイルだと、到底採用されない気がするけど・・
・「つくし学園」にいた女の子(子役)。大きくなったら栗山千明っぽくなりそうなご尊顔だった。

〜 こんなセリフも 〜

雫「結婚なんてさ・・“幸せの押売り”みたいじゃん」
 “あの・・何か仕事、ないスかねぇ?”
 「人生は、結構いろいろ厳しいの!」
 「あたしの人生って1分=13円?」
 「“固定給”貰えるのが、そんなに偉いんですか?」
 「世界は広いし、あたしの人生はあたしが決めます」
 「・・来てます」
 「・・見えました。取りかかります」
 「こんなんで“キャラクターの気持ち”なんか
  分かるワケないじゃん」 
 「あたし、何でこうなっちゃったんだろう?
  何処も間違ってなかったハズなのに」
 「じゃあ、あんたが(代わりに)仕事、取って来なさいよ!」
 「色、いっぱい使って描いてみてね」
 「お願い・・みんな、出て来て」
 「来月の事? そんなの分かんないよ」
 「ずっと苦しかったね・・ごめんね」
 「今からは、自分のためだけに生きてあげて」

遥「あんた、ずっと高松にいたんだ」
 「夢だけで生きて行けるのは、18歳までなの」
 「“護らなきゃ”って気持ちと“赦せない”
  気持ちがずっとあって・・」

編集長「『うどん脳』・・“キモカワ”って
    言ったってさぁ・・使えないでしょお?」
   「まずはキャラクターになって、
    その気持ちを理解して、それから・・作る」
   「(コンペに)落ちても恨むなよ」

みゆき「お帰り」
雫「・・3時間前から帰ってたんだけど」
みゆき「気付かなかったよ」
雫「・・(そんなの)ウソだよ」

みゆき「何系の会社?」
雫「良く分かんないけど・・“うどん系”?」

Nekotoden_4


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