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2012年7月30日 (月)

☆『ダークナイト ライジング』☆

29日(日曜)の正午少し前からクルマで出かけ、市の北方にある“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”にて、遂に鑑賞に踏み切ったのは“バットマン”シリーズの3作目にして完結篇・・『ダークナイト ライジング』である。

正直、ワタシはクリストファー・ノーランと言う本シリーズの監督が大ッ嫌いで仕方がなく(=^_^=)
「独りよがりで、観る側(観客)に不親切」「編集がヘタで、とにかくダラダラ長い」と、評価すべきポイントが1ツもないワケだが(おいおい)・・本作に関しては「何か“とっておきのサプライズ”を準備してくれとるのとちゃうやろか?」と勝手に期待値を高めてしまった次第(・ω・)

↑まぁ、何だかんだボヤキながら、意外にノーラン監督の作品をフォローし続けてる派、だったりはするが。。

今回は流石に“公開2日目”って事で、シアター内はなかなかの混み具合だった。普段狙ってる着席ポイント(大体は最後尾の列の左右端)に全く残席がなかったのって、ここ高松ではかなり珍しい事だと思う。

・・

“正義の象徴”だった熱血地方検事=ハーヴェイ・デント(アーロン・エッカート)が凶弾に倒れ8年。
デントを殺害した容疑により、その権威の失墜した我らがヒーロー“ダークナイト=バットマン”もまた、姿をくらませて久しかった。

デントは亡くなったが、彼の死を機に定められた『デント法』のお陰で、ゴッサム市にはびこっていた凶悪犯罪には徹底的にメスが入れられた。

悪人たちは次々と逮捕され“ブラックゲート刑務所”に収監される・・ゴッサム市民は、平和な日常を「自然なもの」として享受していた・・

そんなある日、自らをベインと名乗るマスク姿の巨漢が現れる。“地獄から這い上がって来た”とウワサされるベインは、ウェイン財団の管理する「超小型・核融合炉」を強奪し、ゴッサム市を核爆発で滅ぼそうと目論むテロリストだった!

表舞台から身を隠していた、財団の代表=ブルース・ウェイン卿(クリスチャン・ベイル)は、長年の“ヒーローとしての活躍”で全身に負ったダメージにより、歩行に杖を要するまでの状態だったが・・ベイン軍団の暴走を食い止めるため、再び“バットマン”のマスク&ケープをまとう決意をする。

だがそんな彼に対し、乳飲み子の頃から世話を焼いて来た執事=アルフレッド・ペニーワース(マイケル・ケイン)は「お暇を頂きたい」と申し出るのだった・・

上映時間=164分・・って事で、やっぱり「長いわ!」と言うのはあった。
特に本作の場合、ヒーロー(バットマン)に対しても、我々観客に対しても「忍耐」がひたすらに強いられるので“気分爽快なの”を期待して観に行くと、ちょっとツライものがあるんじゃなかろうか?

ノーラン監督は、本来バリバリと「前面に出て活躍すべき」ジェームズ・ゴードン市警本部長(ゲイリー・オールドマン)を負傷させ、ウェイン卿を表舞台から遠ざけ・・代わりに“自由自在にゴッサムを動き回る事の出来る存在”として、ブレイク刑事(ジョセフ・ゴードン・レヴィット)とセリーナ・カイル(アン・ハサウェイ)の2人を敢えて配したようだった。

「忍耐」を強いられた結果、それに見合うカタルシスが得られるのか・・と思いきや、ラストに用意される3ツの出来事(「※※※の操縦プログラムが半年前に修正されてた」「※※を去った※※※※の名前が、実は※※※だった」「※※※※と※※※※が良い関係に発展していた」)がワタシにとっては、余り手放しで喜べるシロモノでもなく「いや、そんな細かな事より、ゴッサム市民は欺かれとるままやんか」と逆にハラが立ってもしまった(・ω・)

ベインと言う悪役キャラも、不気味さ&強靭さこそは巧く漂わせていたが、どうにも「ただの筋肉バカ」って印象が強く・・特に終盤に突入してからの「はい、ご苦労さんでした」的な扱いが情けなさ過ぎた・・ マスクそのものに大した謎があるでもなかったし。。
(役回り的に連想したのは『愛と誠』における、座王権太(演:伊原剛志)だろうか、やはり(=^_^=))

「ジョーカー」「キャットウーマン」なる単語が、劇中から一切排除されてて、その辺りにも違和感が拭えなかった。
「スケアクロウ(演:キリアン・マーフィー)」も更に“立ち位置”が後退してたし・・

「エネルギー開発」などと称し、結局のトコは「私的に原子炉を開発⇒保有&運営管理してた」ウェイン財団に対しても、どうにも好感を抱く事は出来なかった。

色々と“シリーズ完結”に向け「本来あるべき(=観客の期待する)組織&人物の造型を強引にねじ曲げた」事による弊害が脚本の至る部分に「亀裂」を生じさせてた気がしなくもない(×_×)

ただその一方、物語の重要な部分で(シリーズ第1作の)『バットマン ビギンズ(2005)』の世界観に回帰し、エピソードを繋げようとした点は、大いに評価したいトコだ!

ベインの手口やテロの目的が『ビギンズ』における某人物と“殆ど同一”だった事に「んん?」と気付き始めたが・・
あの人物が、実は「そう」だった! みたいな展開だけは、流石に全く“予測不能”だった!

これって、例えば『アイアンマン(2008)』で言えば・・「右脇腹をいきなり刺された主人公=トニー・スターク(演:ロバート・ダウニーJr.)が、激痛にその表情を歪めながら振り返ると・・よりによって“あのしと”がいた」みたいな状況なのだろうから(⌒〜⌒ι)

総じてのワタシの評価は・・前作『ダークナイト(2008)』よりはスッキリしたが「やっぱり、どうにも好かん」ってトコやろか。

〜 こんなトコも 〜

・「事件が起こっても、真相を知る権利がない」し「定期的に大規模なテロ事件が起きる」し・・ゴッサムみたいな街には住みたくない(×_×) きっと住民税も高いハズだ(=^_^=)
・ゴードンに代わり、ブレイクが“探偵役”となり動き回る辺りは『ボーン・コレクター(1999)』っぽかった。
・「バットポッド最強説」はやはり健在! (搭載する)火力で言えば「バットモービル」をはるかに凌いでた!
・“とある人物”が姿を現してからの、ベインの存在感の後退ぶりがもの凄い!
・“ラーズ・アル・グール”なる名を耳にすると、どうにもケン・ワタナベ氏の容貌を思い浮かべてしまうんだが・・そうか、ホントは彼じゃなかったんやったね(⌒〜⌒ι)
・ジョーカーのその後については、何も劇中で触れられてなかった。ブラックゲートにはいないんか?
・ベイン(の終盤)もそうだが、アルフレッドの“退場”がどうにも(脚本的に)クレバーに思えなかった。演じるマイケル・ケインの体調とかに配慮しての展開やろか?
・“とある人物”の最期が穏やか過ぎた気もする。。
・バットポッドの機関銃で至近距離から銃撃されりゃ、そりゃ“泣き別れ”で吹っ飛ぶ事だろうて(×_×)
・トム・ハーディが『ブラック&ホワイト』のあのエージェント役だった事を考えると、やっぱり俳優さんってのは器用なんやな〜と思う。
・大物俳優=GOの“大暴れ”を期待してたんだが・・(「リドラー化」とか(=^_^=))
・ある意味「ダークマンvsダークナイト」の図が成立しかかってた。
・ミランダ・テイト会長(マリオン・コティヤール)とウェイン卿のラヴロマンスを、妙に期待&応援してしまったモノだ。
・アン・ハサウェイは結局、総て「苦労せず手に入れたもの」で戦ってた。「鞭を手にしたお姿」を想像してたものだが(⌒〜⌒ι)
・「最後に美女をゲットする」ためなら、例えネックレスを盗まれようが、スーパーカーを乗り逃げされようが、意義ある“先行投資”と言えなくもなかろう(=^_^=)
・後半の乱闘シーン、何となく『燃えよドラゴン(1973)』終盤の乱戦を彷彿とさせてくれる(=^_^=) 或いは『ギャング・オヴ・ニューヨーク(2002)』とか。
・「冒頭のハイジャックシーン」「中盤のスタジアム(フットボール場)の爆破シーン」「(同様に)橋の爆破シーン」とか、映像的に眼を引くものが幾つかあった。ただ、いずれも「もう少し効果的に見せるやり方があった」ように思えてならない。
・総じて言えば、主人公=ブレイク刑事だった気がしなくもない(・ω・) そうなってしまった理由は、後に明らかとなるんだが・・
・冒頭の演出が『M:i-2(2000)』に似てた。ウェインの幽閉(?)されるトコは『アイアンマン』に少し似てた感じか?(結局アレって何処の国だったんだ?)
・マスクを着けたままで、フルフェイス(ヘルメット)って装着可なんやろか?
・ライキンデータ社の開発した“クリーンスレート”なるソフトウェアが登場。
・ポリイゾブチレンのタンクを一目見て「プラスチック爆弾だ!」と気付く勘は凄い!
・「奈落から抜け出した子供」のエピソードには、殆どの観客が“ミスリード”されるんじゃなかろうか?
・ブレイクが劇中で乗り回してた(市民に拝借した)クルマは「現行型レガシィワゴン」だった!
・ゴッサム市民は1200万人との事。全米最大規模の人口やね。。

〜 こんなセリフも 〜

ウェイン「君は母に似ている・・似ているだけだが」
    「僕は・・ただの“金持ちの変人”さ」
    「便利な道具は、武器にもなり得る
    「僕はレイチェルと、この洞窟を出る筈だった」
    「世界が“未熟”なら・・融合路を破壊しろ」
    「マスクを着ければ、ヒーローになんて誰にでもなれるさ」
    「独りで戦うつもりなら、マスクを着けろ」
    「1人でも多くの市民を救え」
    「君は“逃げるような女”じゃないだろ?」
    「スイッチの在処を言えば、死ぬのを赦してやる」
    「強さを学び、脱獄したのはお前だけじゃない」
    「お前のナイフはゆっくり過ぎる」
    「今、大事なのは“生きる希望”だ
    「ヒーローは何処にでもいる。少年の肩に上着を
     かけ、優しく励ますような男の事だ」

セリーナ「もちろん、何にでも“例外”はあるわ」
    「イイ男が焦らないで」
    「ドアを開けるのに、殿方の連れは必要だわ」
    「出すものをさっさと出せば、もっと楽だったのに」
    「1度悪に染まったら・・2度と抜け出せないの
    「“持たざる者”は狙わない主義なの」
    「嵐が来るわよ・・だけど、あたしは生き残る」
    「盗むなら、ノロマな人を狙いなさい」 ←おい!
    「ガッカリだわ」

CW「下がって!(Stay back!)」
  「またね(See you around.)」
  「出て来たら?(Don't be shy.)」
  「これは重大な過ちよ」
  「・・まだ死にたくないの」
  「本当に嵐が来たねぇ」
  「“銃なし主義”はあたしにはムリみたい」

ブレイク「本部長とデントのお陰で、その内“図書館の延滞”も
     警察が取り締まる事になるのでは?」
    「(上司に)報告したが『デカいワニも下水道にいたか?』
     と言われただけでね」
    「怒りで骨まで軋む」
    「“怒りは隠すもの”と悟った」
    「あんたの見せた笑顔で、すぐにあんたの正体に気付いた。
     僕と同じ“仮面”だ
    「外の空気を吸って、世間の声を聴くべきだ。
     “助けを求めるも市民の声”をね」
    「つまり・・(外からの)助けは来ない」
    「この橋を開放しろ! どのみち爆発するんだ」
    「あんたの“バカな命令”のせいで全滅だ!」
    「あなたが言ったように・・枠が枷に」

ミランダ「世界の調和のためには、投資が必要なの」

ゴードン「ハーヴェイ・デントは友人であり“信念の男”だった」
    「デント氏の“真実”は・・またの機会に」
    「勝った? “ウソで固めた勝利”だよ」
    「今こそ、この街にはバットマンが必要なのだ」
    「刑事は偶然を信じない
    「行くぞ、ルーキー」
    「“偽りの法”が枷となり、悪人共に手出し出来ない」
    「解決出来るのは、此処にいる我々だけだ。政府じゃない」

ベイン「何故、撃ち殺す? この高さなら落とせば済むハナシだろ?」
   「大事なのは“計画”だ」
   「俺は何者でもなかった・・このマスクを着ける迄は」
   「このマスクを外せば・・地獄だ」
   「落ち着け。“真の恐怖”はこれからだ」
   「調べろ・・その後、お前も殺す」
   「死んだ? なら死体を見せろ」
   「自分がボスだと思ってたのか?
    大金を払って、この俺の上に立ったと?」
   「この衣装と勝利が、お前を堕落させた」
   「“ラーズの運命”は俺が完結させる」
   「がむしゃらな戦い方だな。
    勢いだけはあるが、この俺には通用しない」
   「俺は光を憎んで生きて来た。
    光など“目障りなだけ”だ」
   「お前らの武器庫だ。有難く頂くぞ」
   「どちらが先にへし折れるだろうな?
    心か? それともお前の体か?」
   「肉体ではなく魂をいたぶってやる。
    ・・ここで“絶望”を学べ」
   「ゴッサムが灰と化したら、死ぬ事を赦してやる」
   「西洋文明の“次の時代”の幕開けだ」
   「あんたの息子のために言っておく。
    “爆発させる”のが目的だ」
   「何と美しい歌声だ」
   「ゲームの始まりだ」
   「ゴッサムよ、立ち上がれ!(Take control!)」
   「我々は“征服者”ではなく“解放者”だ」
   「裁きは我々の手で下す」
   「市警は“真の正義”にこそ奉仕せよ!」
   「“厚い氷”を選んで歩け」
   「・・有り得ない!」
   「この街と心中するために戻ったか?」

アルフレッド「メイドが何故、正面玄関の階段を使うのかね?」
      「此処は久々ですね」
      「あなたを外に連れ出せるなら、
       お相手がチンパンジーでも何ら構いません」
      「あなたも私も、声はかけません。でも私には
       あなたが“幸せ”だと分かるんです
      「心配ない。勘なら、すぐに戻りますよ」
      「あなたが“戻りたがっている”のが恐いんです」
      「ベインには“信念から生まれる力”を感じます」
      「お仕えするのは、これが最後です」
      「“ウェイン家の葬儀”は、これ以上見たくない」
      「私が、レイチェル様からお預かりしていた手紙を
       あなたに見せず焼き棄てていたとしたら?」
      「私はあなたを裏切った・・」

フォックス「“冬眠”から目覚めましたな」
     「昔なら、最後に必ず“無理な注文”を出された」
     「完成しています。自動操縦以外は」
     「自動操縦? 横着はいけませんな

医師「膝の軟骨がない。肘、肩も擦り減っている。
   腎臓も良くない。脳しんとうの後遺症もありますな。
   もう“ヘリスキー”はムリですぞ」

市長「この街では、悪は栄えない」

市民兵「“ゴッサム市民の権限”で逮捕する」

市警「ヒーローも、平和は街には必要ないさ」
  「どちらが重要だ? ただの強盗と、デント殺しの犯人と?」
  「見失いました・・パワーが違います」
  「“コスプレ野郎”もこれで終わりだ」
  「袋のネズミ? どうやらネズミじゃなさそうです」
  「たった今、駐車違反でレッカーされました」

ダゲット「どう言う事か説明しろ(What the hell's goin'on?)」

囚人「“あんたを生かす”のが俺の仕事でね」
  「“殺せば幾らくれる?”と言ってる」
  「“まず背中を治せ”と言ってる」
  「美しい花も、地獄ではたちまちむしり取られる」
  「飛ぶのに必要なのは“魂”だ」
  「“死を恐れぬ己”を強いと思っているな?
   だが、それがお前の弱さだ」

HD「“不死身”にも色々あるさ」
  「ゴッサムは“救うに値しない街”だ」

クレイン「“追放”か“死刑”か・・どちらを選ぶ?」
    「・・なら“死刑”だ。方法は“追放”で」

タリア「ラーズの子は、私だ」
   「“罪のなき人間”がこの世にいると?」
   「ナイフは、ゆっくりと深く刺すものだ」
   「撃て。皆殺しだ」

CIA「無様に捕まるのも計画か?」
ベイン「もちろん」

CIA「“ご立派なその計画”の続きは?」
ベイン「こいつを墜落させる」

ベイン「ダメだ。お前は残れ」
部下「・・火は着いたか?」
ベイン「ああ。派手に燃え上がるさ」

アルフレッド「外に出て、人生を見つけて下さい」
ウェイン「外には何もない」

ブレイク「下水道に仕事が?」
少年「きっと上(=地上)よりはあるさ」

バットマン「“銃も殺人もなし”だ」
CW「それで楽しいの?」

CW「“知らない男の車”には乗るなって」
バットマン「・・これは車ではない」

CW「ベインは雑魚(ザコ)とは違うわよ」
バットマン「俺もそうだ」

セリーナ「死んだかと」
ウェイン「まだだ」
セリーナ「“救って”なんて頼んだ?
     あたしは今の、この街が好きよ」
ウェイン「だが、爆発は明白だ」

ベイン「このゴッサムを“清算”する」
ダゲット「貴様は・・悪の化身だ」
ベイン「いいや。“必要悪”さ」

ミランダ「屋敷のカギはないの?」
ウェイン「持った事がなくてね」

ミランダ「今のは?」
ウェイン「電気を止められたようだ」

ミランダ「過ちなら、私だって犯したわ」
ウェイン「・・僕も多少は」
ミランダ「沢山でしょ?

バットマン「何故、ひと思いに殺さない?」
ベイン「貴様は死を恐れていない・・むしろ望んでいる。
    それでは“罰”にならない」

囚人「何故、鍛える?」
ウェイン「ここでは死ねない」

囚人「恐れがお前の弱さだ」
ウェイン「恐れなどない・・怒りだけだ」

ウェイン「彼らは何と言ってる?」
囚人「“登れ”と」

バットマン「5ツ数えて、投げろ」
ブレイク「もっと強力なヤツ、ないの?」

バットマン「礼はまだ早い」
ブレイク「今しか言えないんでね

追記1:ホンマに、HDとウェインが「父子関係」に陥るトコだったんやね(『破門』よりマシか?)。
追記2:凍った川面をソロソロ歩き“ゴッサム入り”するウェインの情けない姿が眼に浮かぶ。。
追記3:橋上の壁面(?)にコウモリ型にオイルを塗布(?)してるウェインの姿も、想像するにちと情けない。。。
追記4:CW&バットマンのキスが「あれ以上しつこく」長引いてたら・・街中で“ドッカ〜ン!!(by 松たか子)”だったトコやね。。。。

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2012年7月29日 (日)

☆『ロボット(2010)』☆

28日(土曜)の午後。
先週末からこっち、四国圏内だけで1000キロを超えるクルマ移動をこなした事やら、26日(木曜)の夜には、久々に(1ヵ月ぶりぐらいか?)ジョギングイベントに参加した事やら・・色々と疲れが溜まってたとみえ、、正午前までひたすらに惰眠を貪ってしまった今朝だった(×_×) ←とにかく最近、家では寝てばっかし(⌒〜⌒ι)

「大スクリーンで観ると、思わず乱射したくなる」と言う(←こら)某大作(=3部作完結篇)の公開もいよいよ始まったワケだが・・それ以上に気になってた1本があり、余りに暑いのでクルマを飛ばし(=^_^=) 商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”へと向かったワタシである。

“アジアNo.1映画”なる触れ込みの、インド産SF大作『ロボット』を観るためにッッ!

・・

『ワケわからんが面白い』『すごい!スゴい!凄い!!!!』ってなコピーがチラシ上で挑発的に(?)踊る本作。何だか、かつての『マッハ!!!!!!!!(2003)』にも似た、怪しくも鼻息荒いテイスト&センスである(=^_^=)

・製作費37億円、興収(=興行収入)100億円のメガヒット作!
・『ムトゥ/踊るマハラジャ(1995)』で有名な男優=ラジニカーントが主人公を演じる!!
・音楽は、インド産ダンスミュージックの第一人者=A.R.ラフマーンが担当!!!
・3時間にも及ぶ(174分)“オリジナル版”を特別編集して構成された139分の“日本公開ヴァージョン”!!!!

などなど、スペック面でも刺激的であるが、さて・・?

10年に及ぶ“寝食をも犠牲にしての”研究の結果、いよいよ自律的なロボット“アンドロ・ヒューマノイド”を完成させた天才工学博士=バシーガラン(略してバシー)。その一方で、婚約者=サナとの関係は「崩壊の危機」を迎えつつあった。

バシーの母親により“チッティ・バーブ(略してチッティ)”と名付けられたロボットは、驚異的な身体能力&記憶能力を発揮するが“人間に対する感情”の把握にはまだまだ改良の余地が残されていた。

AiRD(人工知能開発局)の局長であり、バシーの(ロボット工学の)師でもあるボラ教授は「教え子に先を越された事」が我慢出来ず、チッティの“自律型ロボット”としての欠陥を徹底的に指摘し、審査を通さなかった。

更に1ヵ月後。

プログラムを強化改善し、ようやく審査にパスし“インド軍のロボット兵士”採用に向けて動き出したチッティだが、今度は“感情プログラム”がその言動に「過剰な影響」を及ぼし始めてしまう。

軍の審査で「戦争よりも愛を」とまで説いてしまったチッティに、大きな恥をかかされるバシー。
そして、いよいよ結婚へと踏み出したサナに対する「露骨な愛情」を表現し始めたチッティに対し、遂にバシーの怒りは頂点に達した。

バシー自身の手でバラバラに解体され、チェンナイ・コーポレーションの広大な処理場に廃棄処分されたチッティだが・・そんなロボットに“救いの手”を差し伸べたのはボラ教授だった。

とうとう“(搭載された)謎の神経回路”を掌握した教授により、内蔵チップを「破壊プログラム」へとアップデートされたチッティ。
自らを“ヴァージョン2.0”と名乗り、史上最凶の“破壊兵器”と化したチッティは、サナを奪い“自らの妻”にすべく・・バシー&サナの婚礼式場であるホールへと乗り込むのだった・・

実は上映の始まるまで「主演=ラジニカーント」ってな(余りに)重要なスペックを知らなかったワタシ(×_×)

オープニングタイトルで、でっかく表示される“スーパースター ラジニカーント”の文字に、思わず「ぷぷっ」と吹き出してしまったのは・・余りに嬉しい“サプライズ”だったと言えよう(=^_^=)

総じては「ラジニ主演作にしては大人しめ&洗練され過ぎ」って印象が終始つきまとってた感じか。
尤も、さしもの“スーパースター”ラジニも実年齢=62歳って事で、見た目こそムチャクチャお元気そうではあるが・・実際のアクション面では「ロジャー・ムーア時代のジェームズ・ボンド」みたいなテクニック(?)をきっと色々駆使してた気がしなくもない。

チッティは「パンチパーマ+グラサン」ってな出で立ちで、彼がリアルに演じずとも「ぱっと見では、それが分からない」ような“アイコン”を確立してもいたワケで・・(・ω・)

作品のウリとしては、特にチッティが“暴走開始”してからの(後半の)CGアクションの数々(←約40分間にも及ぶ!)に触れるべきトコであろうが・・私的には、それ以上に前半の「列車内の格闘アクション」にこそ興奮させられた!
インドのチンピラ連中を相手に、殴る・蹴る・棒でしばく・・と暴れ放題なんだが、吊り革にぶら下がってグルグル回転しながら蹴りまくるとか、瞬間的にジェット・リー主演作なんかにも迫るもんがありましたなァ〜(=^_^=)

編集が露骨過ぎ、シーンの切り替えが「如何にもカットしてます」って風に映ってしまうのは多少残念だったか。
どうやらカットされたのは「ダンスシーン」がメインらしいので、機会があればゼヒに『完全版』を観たいトコである!

〜 こんなトコも 〜

・アップになった後半のラジニが、何となくローレンス・フィッシュバーンに見えてしまった(=^_^=)
・CGアクション映像としては、どうにも『少林サッカー(2001)』『マトリックス/リローデッド(2003)』『マーズ・アタック!(1996)』『マスク(1994)』『ブロブ/宇宙からの不明物体(1988)』などの影響がモロに見て取れた(=^_^=)
・チッティの元々の(?)顔面の造型が、余りにマヌケ過ぎて、逆に凄い!
・演出的には『ターミネーター(1984)』『T2(1991)』『僕の彼女はサイボーグ(2008)』『フランケンシュタイン(1994)』『ID:4(1996)』などを徹底的に研究してる気もした。
・ダンスシーンでは「MJ(マイケル)のPV」ぽいのや、ダフトパンクぽいのや、色々と精力的に取り組んではった♪
・インドでも、富裕層ともなると(?)iPhoneを使うし、オープンのベンツにも乗ってるんやね〜
・どうしても「ロボット」と「博士」が登場するパターンの(物語の)場合、ロボットが主役になってしまうモノなんやね(⌒〜⌒ι) ←則巻博士然り・・
・雑誌をペラペラめくりながら、瞬時に記憶してくウチはまだイイが・・しまいには、表紙を眺めただけで内容を記憶し始めるのにはビビった!(ページを透視でもしてるんか?)
・明らかに右フロント部を激しく損傷した(ハズの)バシーのベンツが、目的地に到着すると直ってた! なんて『クリスティーン(1984)』な!
・インドでは『破局契約書』ってゆぅ書類が存在するらしい。
・バシーの愛読書は、やはりホーキング博士の本だった。
・駐車違反+無免許運転でも、警官に1000ルピーほどの賄賂を握らせると、まぁるくおさまるらしい(⌒〜⌒ι)
・防火&防水仕様なのはまだ分かるが・・あの重量で川底に沈めば、即座に身動き取れなくなるんでは・・?
・頭部はニッケル製、神経回路(?)はペンティアム製・・とかチッティは言ってた。
・「フィボナッチ数」「アシモフのロボット3原則」「推論エンジン」「磁気フォーカス」などの専門用語(?)も飛び交ってた。
・80万のフレーズ(単語)を記憶しても、パンと銃(ガン)の区別・認識は難しいようで。。
・火事場の少女=セルビの裸体に「モザイクのかかってない」ヴァージョンも存在するんやろか?
・いきなり落雷を受け、倒れるチッティ。何なんだ、その物語の流れは(⌒〜⌒ι)
・ベテラン産科医に「恥骨結合切開術」を提案したチッティ。あのシーンに対する専門家の意見が聞きたい(・ω・)
・「逆子でへその緒が絡まり、母体が大量に出血するケース」って、発生確率的にどうなんやろ?
・中盤で“インターミッション”と表示されるも、特に上映の(と言うか映像の)中断される事はなかった。
・これまでにも、色んな“奇妙な演出”を観て来たが・・「ロボットと蚊が会話する」ってシチュエーションは、ちょっと思いつかない。。本作の脚本家は天才か狂人か、どちらかに違いなかろう(=^_^=)
・「Joy Alukkas」なる宝石店が登場。
・インド軍の採用してる手榴弾は「HE36」ちぅタイプだった。
・ヒロイン=サナを演じるアイシュワリヤー・ラーイは実年齢=39歳との事! とてもそうは見えないなぁ!
・「墜落&炎上したヘリのローターが手前に吹っ飛んで来たり」「垂直に吹っ飛んだクルマが落下する合間に、下でベンツがターンしたり」とカッコいい演出も光ってた☆
・「大腿部を叩くと金属音がする」のがロボットのハズが・・金属音の響かないのもいたりした、、何でさ?
・チッティがサナに問いかける「どうした? アタマがクラクラして来たか?」なるセリフは・・ひょっとして、我々観客に対して放たれたモノではないか? と思えて仕方がない(=^_^=)
・インドの裁判では「“機械による死”は殺人ではなく事故」と結論づけられてた。。

〜 こんなセリフも 〜

チッティ「ヒンディーは“万国語”です」
    「スピードは1テラヘルツ。メモリは1ゼタバイト」
    「1000度以下。(救出)活動に問題なし」
    「私にとっての“創造神”はバシー博士だ。
     つまり、神は存在する」
    「モーターは日本のヒラタ製」
    「戦場で人を殺す限り『アシモフのロボット3原則』
     は適用されない」
    「『アキレスとカメの問題』は、パラドックスです」
    「“期待外れ”は、あなたのせいだ」
    「ルールを破りたくなったんです」
    「私は機械ですが、幸せも喜びも、
     愛も悲しみも感じる事が出来ます」
    「私には、32ヵ国語で“愛の言葉”を囁く事が出来る」
    「“セックスなし”“子供なし”の愛ではダメか?」
    「死にたくない・・生きたいのに」
    「生きたい・・愛が欲しい」
    「派手に行くぜ!」
    「誰も私を破壊出来んよ」
    「君の子宮に“人工細胞”を注入すれば・・
     “ロボ・サピエンス”の誕生だ」
    「人類の生んだ、ただ2ツの傑作・・
     それが私とお前だ」
    「嬉しい一方で“この私をハメる気では?”
     と疑う気持ちもある」
    「人間はウソをつく・・そうだろ?
    「白い羊の群れに紛れ込んだ、黒い羊は誰だ?」
    「お邪魔しても?(May I come in?)」
    「感情を持ったから、分解されたのさ」

バシー「この世界へようこそ」
   「心で感じるんだ(Feel.)」
   「お前は“感情のない石”も同じだ。
    男女の違いも、名誉も恥も理解してはいない」
   「生命とはDNAだが、公式(数式)ではない」
   「君が生まれて20万時間だ」 ←つまりは22歳?

サナ「そのアタマをシャットダウンしたら?」

シバ「これで完成したら、どれだけの強さなんだ・・」
  「来客がオバマ(大統領)でも、今は逢わないって」

ボラ「承認しよう・・だが、試練はこれからだ。
   ・・面白くなるぞ」
  「君は“自らの価値”を知るべきだ」
  「ナンでも焼いているがいいさ」
  「楽しんで来い」

警官「“妙な答え”ばかり言うんだな」

チンピラ「“調子に乗ってる”のはお前か?」

蚊「州知事の血だって、吸った事があるのさ」

サナ「クールね」
チッティ「いや、アツい」

学者「人の命は平等かね?」
チッティ「誰の命かによります」
学者「例えば、アインシュタインと子供では、どちらを救う?」
チッティ「質問が“仮説的”過ぎます
学者「・・素晴らしい」

蚊「3ツ目の要求は、我々を“国鳥”に」
チッティ「それを言うなら“国虫”では?」

バシー「幸せにはなれないぞ」
チッティ「なれるさ」

追記1:ウィキで本作を調べると・・『Enthiran2』なる続編(次作)のタイトルが表記されてるし!
追記2:“ソレイユ”界隈のコインパを利用すると・・900円もとられてしもた(×_×) 自転車で来たらタダやったのに、、
追記3:主要な(サントラの)3曲ほどを、iTS(iTunes Store)でダウンロード購入しちゃった〜い(=^_^=)>

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2012年7月27日 (金)

☆『臨場/劇場版』☆

またもや、鑑賞メモをとりまとめる時間が殆ど取れず、今になってようやくの記事アップとなりました(×_×)
やや古い内容となってしまってますが、よろしければお楽しみ下さい。

・・

18日(水曜)の夜。
出張で出掛けてた某県某市の郊外にある“イオン”で夕食のついでに、シネコン“TOHOシネマズ”に立ち寄ってレイトショーで観たのは『臨場/劇場版』なる刑事ドラマだった。

元々は同名の小説を原作とし、TVドラマ版も造られたようだが、そのどちらも全く知らないワタシ(×_×)
「知らぬ者の強みを見せてやれ!(←誰にだ)」を“合言葉”に、シアターに突進したのだった。

警視庁鑑識課の検死官=倉石義男(内野聖陽)は、組織に馴染まぬ“アウトローな立場”を貫く男。

彼は、恩師である横浜医大の法医学教授=安永泰三(長塚京三)の“教え”でもあった「死者の最期の声に耳を傾けろ」を心に刻み、次々に運び込まれる事故遺体や変死体の検死を今日も行っている・・

ある日。
都内某所で市民の集う白昼の広場に路線バスが突っ込み、そこから降り立った若者が、全身を鮮血に染めながら、通行人を次々と手にしたナイフで殺傷する・・と言う凶悪な事件が勃発する。

バスの車内で2名、広場で2名もの「何の罪もない男女」が刺殺され、負傷者も多数・・と言う恐ろしい結果となったこの“無差別通り魔事件”だが、弁護士=高村則夫と精神科医(鑑定医)=加古川有三(デビット伊東)のしたたかな手腕もあり、犯人の若者=波多野進 (柄本佑)は“心神喪失”が認められ無罪となってしまう。

その2年後、先の事件の弁護士=高村と精神科医=加古川が相次いで刺殺され、警視庁は“通り魔事件の被害者遺族”にその疑いの眼を向けるのだが・・

序盤(通り魔事件)のインパクトがとにかく強烈で、無抵抗な女性が立て続けに刺殺され、眼を虚ろに見開いたまま血だまりの路上に横たわる“直後の現場風景”にはクラクラ来てしまった。

「所詮はフィクションでしょ?」とか、そう言う問題じゃなく・・「もう少し控え目にしてでも、よりインパクトある『賢い撮り方』が実現出来なかったモノだろうか?」・・そんな疑問を、ちょいと持った次第だ。

前半こそ、柄本くん演ずる“狂鬼人間”の言動が突っ走ってる印象なんだが・・物語の進むウチ、何処か「演じ易く、眺め易い」彼の演技以上に、ベテラン勢である=若村麻由美、平田満、段田安則・・らの面々のナチュラル&自由自在な「感情系演技」にこそホレボレさせられ始めてしまうのだった。

倉橋率いる検死官のチームに関しては、とにかく相関関係などが説明不足極まるので、ドラマ版を知らぬ観客には不満の大きく生じるトコであろう。

また、倉橋の奥さん=雪絵(京野ことみ)もどうやら「亡くなって久しい」ようだが、過去に(倉石夫妻に)何が起こったのかは、全く本作の劇中で語られる事はなかった(×_×)

観客の導き方や、警察内部の確執なんかの描き方も(やや断片的ながらも)巧く、終盤の真犯人の言動にも特に不自然さのなかったのは流石だった!

一方、犯罪シーンに於ける血液の描写具合(?)には大いに不満が残った。

血の色合いや、噴出の仕方、流れ方など・・いちいちウソっぽく(造りモノっぽく)見えてしまったものだ。
それ故に、ちょっと「物語に対する吸引力」が途切れ途切れになってしまったような(かと言って、リアル過ぎても困るが)。

倉石と“女房的な部下キャラ”である後輩検死官=小坂(松下由樹)との関係、倉石と警視庁の捜査管理官=立原(高嶋政伸)との関係、倉石と某バーのママとの関係・・など“観客を置き去りにしたまま”突っ走り切ってた感もあるが、それが悔しくて「こうなったら、ドラマ版も全部、鑑賞フォローしたる!」と意地になってしまうまでの吸引力があるか? ・・と言えば、その辺りは微妙だった(⌒〜⌒ι)

色んな「残念さ」があちこちに見受けられた本作だが、確かに「観終わるまでは、きっちり集中させてくれた」って点については、佳作と評して良いだろう。

〜 こんなトコも 〜

・オープニングでは、内野さんの“切腹シーン”なんかが始まるんじゃないかとヒヤヒヤした(⌒〜⌒ι)
・高島(弟)が「ひょっとして、真犯人なんじゃないか?」と考え(過ぎ)てしまった(=^_^=) 例の(?)革ジャン+おかっぱカツラで「狂演ふたたび」みたいな(⌒〜⌒ι) 和製アントン・シガ〜(恐)
・被害者ってば(容赦なく)現場で“身ぐるみ剥がされちゃう”んやね(×_×) 下腹部には申し訳程度(?)に布を当てては貰えるみたいやけど・・
・上記の理由から、うら若き女性も含め、色んな俳優さんの「おっぱい」が拝見出来ますた。。
・基本的には、直腸内体温(←つまりはエイナスから検温)から死亡推定時刻が割り出されるらしい。一方、海外では肝臓内温度から割り出す手法もある、との事。
・末期ガンは左右の腰部の激痛に(その徴候が)現れるんやろか?
・「貧血」で倒れ、救急搬送されたあのしと。その場で部下たちに“事情(=病状)”は伝えられなかったんやろか? で、伝えられてたとしたら、うやむやにされてたのは我々=観客だけ?
・考えたら「同じ鎮痛剤を服用してる」「どんな病気でその鎮痛剤が必要なのかは分かっている」ってなセリフが語られただけだったワケで・・“あのしとの病名があのしとと同じ”って事は劇中では一切説明されてなかった。つまり「まだ望みはある」って事か?
・平田満さんを巡る幾つかのシーンは、もっと巧く描いて欲しかった。『催眠(1999)』とか『CURE(1997)』みたいな演出・映像で。
・あのしとの登場した時点で「んん?」と勘付いてしまった。何となくドラマ『警部補・古畑任三郎』での“おみくじ殺人事件”のエピソードを思い出したもんで。。
・劇中で最も潔かったのは、或いは平田満だったのかも知んない。流石はヤス!
・京野ことみの出演(?)を“遺影のみ”で済ませるか、如何に巧く本編に登場させるか・・が、本作の監督とキャメロン・クロゥ監督の違いであり、もっと言えば「おハリウッド謹製」と邦画の違いな気もする(・ω・)
・冒頭の事件では、駆け付けた警官の1人が“さすまた”を駆使してた!
・『EUREKA/ユリイカ(2000)』が観たくなって来た。
・法廷シーンはサクッと割愛されてたが・・それって、ちょっと、どうでしょう?(上映時間に影響するにせよ、他のシーンと調整してでも盛り込むべきトコではなかったか?)
・とある人物の指紋を(某場所から)採取するため、鑑識チームが総動員されるシーンは「警察モノ」って感じで良かった。『砂の器(1974)』で言えば、刑事が「血染めの布切れ」を線路上を這いつくばって捜すあの感じか。
・「自らは気付いても、誰かが気付くまで(誰かに気付かせるまで)動かない」的な言動の倉石にも見受けられ“主人公としての立ち位置”のブレてるっぽい感もあった(それって“神キャラ”か?)
・警視庁は英語で「MPD(Metropolitan Police Department)」と略称されるようだ。
・傷口を計測する際の「創面接着時、※※センチ」みたいな言い回しが印象的。
・「地取り関取り(じどりかんどり)」って何かと思った・・調べて納得(・ω・)
・小坂が1度だけ放つ「もう2度と言いませんから」の言葉が心に残った。
・「食物残渣」と書いて「しょくもつざんさ」と読むんだと。
・原作は『半落ち(2004)』『クライマーズ・ハイ(2008)』『出口のない海(2006)』の横山秀夫による小説。特に“何故その時、その人が、そこにいたのか(行ったのか)”ってな謎に関しては『半落ち』をかなり連想させるモノがあったように感じた(・ω・)

〜 こんなセリフも 〜

倉石「眼ぇ、逸らすな!」
  「・・始めっか」
  「まだ(検死は)終わってねぇ!」
  「母親として・・生命かけて護ったんだよな・・あんた」
  「お話しは・・ホトケ(遺体)を診た後」
  「替われ。後は俺がやる」
  「分かる? 考えろ!
  「・・謎だねぇ」
  「正確に動脈を切断・・“計算ずく”の殺人だ」
  「“見立て”の根拠は?」
  「その内、分かる」
  「ホントにぃ〜? 良く診たぁ〜?」
  「ホシ(犯人)を挙げるのに、鑑識もデカ(刑事)も関係ねぇ!」
  「屍体に細工するような人間が、
   遺族の中にいるワケねぇだろ」
  「訊く前に動くのが、お前たちの仕事だろ?
  「まだ、根こそぎ拾えてねぇ・・お前ぇも同じだろ?」
  「殺したのは※※じゃねぇ・・他にいる」
  「上から“お達し”受けてんだろ?」
  「今回の場合、アリバイに頼るワケにもいかないんでね」
  「“合同捜査”だろ?」
  「これ、ミック・ジャガーの好物・・肉じゃが」 ←ひィッ!
  「ホシはそれを知っていた」
  「※※の覚悟だけは分かった」
  「俺は精一杯生きてやる・・“お迎え”の来る、その日まで」
  「良くねぇ・・良くねぇよ」
  「最期まで※※の声、耳すまして聴いてみろよ」
  「あんた、良く我慢したな」
  「ただ・・この街のどっかに娘さんの“最期の声”が
   遺されてるのかも知れねぇなぁ」

直子「好美・・何してんのよ。こんなトコで。起きなさいよ」
  「あなた、おかしいわよ・・好美が変よ・・起きてくれないの」
  「2年経っても、まだ分からなくて・・
   何であんな眼に遭わなきゃならなかったのか・・
   何で好美じゃなきゃならなかったのか・・
   何であそこにいたのか・・理由が分からない」
  「まだ一緒にいるんですよ、私たち。
   話す事なんか、何もないのに」

安永「トイレまで追いかけて来て質問攻め・・
   3ヵ月の講義実習で君だけだったね」
  「“もの言わぬ死者の声”を聞くのが、私たちの仕事なのだ」
  「君でも“驚く事”があるとはね」
  「ある日・・天罰が下った」

小坂「体の具合、良くないんじゃありませんか?
   ムリせず、休んで下さい」
  「根こそぎ拾いたい・・だから考えるの」
  「やってみる価値はあると思います。
   捜査は行き詰まってるハズです」

永嶋「いつも“倉石さんが正しい”とは限らないじゃないですか」

仲根「組織にはそぐわない男だな」
  「なかなか面白い体験でしたよ」

五代「次はないからな」
  「やるんだったら、結果を出す事だな」

立原「拳銃用意!」

加古川「精神鑑定は“十人十色”だと思ってます

被害者の娘「ねぇ? どうしてママ、死んじゃったの?」

※※「これは、40年間“沈黙”して来た私の復讐だ」
  「私も騙されかけたよ」
  「犯した罪は償わなければならない」
  「痛いのは、生きてる証だ」
  「これからこいつには、※※のいる世界に行って貰う」
  「お前を赦せるのは、※※だけだ」
  「私は、死んで行く被害者の声を拾わずに、逃げたんだ」
  「この歳になってもまだ、生にしがみつこうとする」
  「笑ったんだよ・・この男は
  「これでいい・・お前は生きろ」

直子「好美は死んだのに、あいつは生きてるんです。
   “責任能力”って何ですか? 何であいつは、
   皆に“保護”されて生きてるんですか?」
倉石「俺の仕事は“ホトケの声を拾い尽くす事”・・それだけ」
直子「そうですよね・・結局、皆、私たちの事なんて
   分かってくれないんです」

立原「そんな言い草があるか! 貴様!」
仲根「私はあなたの部下ではない。怒鳴られる覚えもない」

仲根「お前のような男は、必ず潰される。
   それが“組織に生きる者のルール”なのだ」
倉石「だったら・・死んだ方がマシだなぁ」

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2012年7月18日 (水)

☆『レンタネコ』☆

(観終わってからの)記事をまとめる時間がなかなか取れず・・メモを放置したままに、こんなに日時が経ってしまった(×_×)
少しばかり古〜い内容ですが、お楽しみ頂けたら幸いです。

・・

11日(水曜)の夜。
仕事帰りに「ホッとひと息」つきたくもあり・・立ち寄ったのは商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”だった。

如何にも「ミニシアター向き」な、そんな小品の印象があった本作。
だけど、それはそれで「予告篇映像」に“それなりの吸引力”を漂わせてもいた1作だった。

東京都内のどこか(練馬区か?)。

最愛の祖母を亡くして2年。
小夜子(サヨコ:市川実日子)は、祖母譲りの「何もしなくても、猫が寄って来る」と言う体質(?)のお陰で、沢山の猫に囲まれ“寂しくはない独り暮らし”を気ままに続けている。

ある時は「敏腕ネットトレーダー」・・またある時は「行列の出来る占い師」・・はたまたある時は「売れっ子TVCM作曲家」・・様々な顔(=職)を持つ彼女であるが・・昼間に一貫して続けてるのは、リヤカーに沢山の猫を積んで河川敷を練り歩き「寂しい人に猫をレンタルする」と言う“レンタネコ”経営者としての一面である。

・・

愛猫“モモコ”と死別して1年・・寂しさの埋められぬ老婦人=吉岡壽子(草村礼子)

6年も続く単身赴任の毎日に、寂しさの埋められぬ中年サラリーマン=吉田五郎(光石研)

「ジャポン・レンタカー」受付係とし、そつなく働く日々の中で、寂しさの膨らんで来た女性社員=吉川惠(山田真歩)

河川敷にて、すれ違ったリアカーの小夜子を、振り向き様「ジャミ子?」と呼び止めた男=吉澤茂(田中圭)

出会ったそんな4人の人々と、そして隣に住む怪しい主婦(小林克也)

「猫」を通じて繋がった(?)人々の「寂しさ」や「お節介」の行方が、独特なスローペースの世界の中で描かれる・・

レンタネコ経営者が色んな事情・境遇・過去を抱える人々と出会う物語を、巧妙に時間軸を入れ替えたりもしながら(?)描く作品世界は、思ったほど「悪く」なかった。

少し前に観た『東京オアシス(2011)』に、何となく“骨格”の部分が似てる気もしたが・・あちらの主人公(演:小林聡美)が「何かを確実に掴んでる(会得してる)が故、ある一線から先へはゲストキャラに決して近付いて(関わって)来なかった」のに比べ、本作のヒロインの方が、色んな部分で「無様で人間っぽい」トコもあり、そこが好感を抱かせた。

ゲストキャラが(変わる度に)次第に主人公に近付いて来る(=主人公自身の過去・現在に関わって来る)辺りの展開は、何となく『おくりびと(2008)』を連想させてもくれた。
そう言えば『レンタネコ』と『おくりびと』・・何となくタイトルのイントネーション(抑揚)も似てる気がするにゃあ(=^_^=)

ちと「深津絵里さん入ってる」感じの山田さん、ちと「向井理さん入ってる」感じの田中君とか・・“一見、イヤな感じのヤツ”に見えるんだけど、話してるウチに「もっと仲良くなりたいかも」と思わせる印象についても、役者さん自身の持つ「存在感・雰囲気」が良い意味で作品に相乗効果をもたらしてた気がした(・ω・)

「肝心な点には、結局のトコ全く触れられる事はなかった」んだけど、それはそれで赦せる、、と言うか気にならない「面白い作品」とは言えた。

〜 こんなトコも 〜

・猫も玩具も(?)「要は、どれだけ持ち主に愛されるのかが大事」ってなセリフには、何となく頷かされてしまった。
・「舞台劇」でも十分に再現(表現)出来そうだった。
・作品世界は、基本「夏」オンリーだった。
・「NYで有名なドーナツ」「(庭先)流し素麺」「瓶ビール」「ガリガリ君(棒付きアイス)」「自家製ゼリー」「麦茶」・・と、様々な飲食物の登場したのが印象的である。今も昔も、邦画にはやはり“食事シーン”が欠かせない・・のかな?
・中盤の「夢シーン」が妙にハッキリクッキリし過ぎてて、違和感ありまくりだった(=^_^=)
・猫マニアの自死を描いた『レンタン(練炭)ネコ』って作品はアリやろか?(ないない)
・劇中に登場したクルマ(日産マーチ)は「練馬ナンバー」だった。
・歌丸師匠は何故そんな名前になったのか? その由来が(かなり)気になる!
・「玄関に(いる旦那に向かって)靴下を黙って投げて寄越す」ような奥さんは欲しくない・・(×_×)
・公式サイトに入る時に流れる「♪レ〜ンタ~ネコ~ ネコネコ」は簡単に着ボイスに変更(変換)出来る(=^_^=)
・庭先での「流し素麺」は、余りに悲しいながらも、余りに美味しそうだった!
・劇中で最も心に残ったのは「残された“あのしとの息子”が、冷蔵庫のゼリーを黙って食べるシーン」だった! ああ言う「曖昧だけど鮮烈な描き方」は巧いと思う!
・“心の中の寂しい穴ぼこ”なら良いけど“ココロのスキマ”だとイヤだなぁ・・(懐)

〜 こんなセリフも 〜

小夜子「・・お前もか」
   “何故か、子供の頃から私の周りには猫が寄って来る”
   “猫に好かれる「特殊な匂い」を放ってるのか?
    気になるトコロだ”
   「また新しい猫が、庭に来たよ」
   “猫だけが寄って来る人・・人間にも寄って来て貰いたい”
   『今年こそ結婚するぞ』(習字)
   『焦りは禁物! 顔で選ぶな』(習字)
   『新婚旅行はハワイ その前に相手』(習字)
   『選択の余地はない 上下15歳まで可』(習字)
   「寂しい人に・・猫、貸します」
   「そもそも“悪い猫”なんていないんですけどね」
   「審査があります」
   「審査は“合格”です」
   「猫にとって住み易いか・・家を確認します」
   「見棄てるような事は、絶対にしません」
   「安心して、逝っちゃってください」
   「困ってるように見えますか? 全ッ然、困ってませんよ」
   「小さな頃から、株だけは得意なんです」
   「可愛がって下さい」
   「ちゃんと“心の中の寂しい穴ぼこ”埋めてくださいよ。
    この子がしっかり、埋めてくれますから」
   「レンタネコ屋です」
   「仏壇にパイナップル・・似合わないぞ。
    仏壇に猫は似合うのに」
   “猫が寄って来るのは、祖母からの遺伝だ”
   「猫好きでしょ? 好きですよね?
    寂しい時は、猫が1番です」
   「大丈夫。あなたは“悪い事をするような人”じゃない」
   「女の子には“そう言う時期”があるものです」
   「3ヵ月で、子猫は大きくなります」
   「“多摩川の母”と言われてます」
   「占いに来る人は、もっとドンヨリしてます」
   「寂しい時は、猫が1番効きますから」
   「あなたの場合、ほんのちょっと寂しいだけ」
   「この子がしっかり“心の中の寂しい穴ぼこ”を埋めてくれますから」
   「はァ・・結婚したい」
   「どうする? 君の意思を尊重するよ」
   「約束してください。どんな事があっても“この子の最期”を看取るって」
   「責任を持って、可愛がってください」
   「あの子はね、素敵なおじさんに貰われて行ったよ。
    きっと幸せだよ」
   「暑い・・人間やってんのも大変だけど、
    猫やってんのも大変だねぇ」
   「こんな暑くちゃ・・なんも出来ん」
   「何か涼しくなる方法・・ないスか?」
   「あれ? みんな何処、行っちゃったんだろ?」
   「何で、何でもかんでも“ランク付け”するんですか?」
   「あなたはナニランク? あなたから見て、私はナニランク?」
   「猫、貸しますけど?」
   「何、その食べ方・・? ・・変」
   「TVコマーシャルの作曲をしています。
    小さい頃から、音楽だけは得意なんです」
   「“ランク付け”は、もう止めましょう」
   「あなたも私も、胸はAカップで・・Cランクなんだから」
   「穴は“食べるもの”ではなくて“埋めるもの”です」
   「きっと・・誰かにとっての“大切なもの”は、
    それがどんなものでも、1番だと思う」
   「やっぱ、夏は素麺に限るね〜」
   「あァ・・結婚したい」
   「やっぱり、新婚旅行は1泊2日(が限界)・・
    ・・熱海でいっかぁ」
   「(桟の汚れを)見なかった事にするか、今すぐ掃除するか・・
    よし、見なかった事にしよう!」
   「やっぱり、暑い日は麦茶だね」
   「しがらみもないけど、友達もいなかった」
   「あんたの普通は、みんなの普通じゃないの」
   “『またね』って言っておいて、きっともう2度と
    逢わないな・・って人がいる”
   “祖母はいつでも、私の最強の味方だった”
   「猫の優しさでも埋められない“穴ぼこ”ってあるのかな?」
   “あの時のガリガリ君も、盗んだものだったんだろうか?”
   「あんたに“お前”なんて言われる筋合いはないんだよ」
   “どうしようもなく寂しい人がいる。だから、今日も猫を貸そう。
    (そんな人の)心の穴ぼこを埋めるために”

吉岡さん「猫・・貸して貰えます?」
    「独りぼっちになってしまって・・寂しくて、寂しくて」

息子「どうやって処理すんだよ・・こんなもの」

吉田「レンタネコ? 何だそりゃ?」
  「1本? それって1万円? 10万円?」

吉川「私は・・Cランクです」
  「世界から置いてけぼりを喰らってしまったような」
  「いつからか、色んなものに“ランク付け”
   して来た気がします」
  「一緒にランチして、貰えませんか?」
  「誰かと一緒に食べるなんて、久しぶり」

吉澤「寂しい時は、寂しいのにな」
  「暑い日は、ビールに決まってんの」
  「夏にビールを飲まないなんて・・そんなの
   “夏の2/3を楽しんでない”って事だよ」
  「“例えばのハナシ”だよ」
  「暑い日は・・ガリガリ君に決まってるだろ」

隣人「あんたの前世はね・・蝉なんだよ」
  「170センチ以上ある女は、男にモテないの」
  “夏の日の 独り素麺 虚しけり”
  「たまには、我慢しないで泣いていいんだ」
  「塩でもつけて、食べな」

ガキ「うわ! 猫ババァだ!」
  「また来たぜ! 猫ババァ」

吉田「そんなに寂しそうに見えました?」
小夜子「はい、とても」

吉川「左様で御座いますか」
小夜子「左様で御座います」

隣人「また男にフラれたか?」
小夜子「“また”ってどう言う意味ですか」

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2012年7月11日 (水)

☆『崖っぷちの男』☆

8日(日曜)の午後。
帰阪の折、大阪府内(の南方)にある某シネコン“ユナイテッド・シネマ”で観て来たのは、やたらと期待値を高めてくれるサスペンス作『崖っぷちの男』だった。

因みに・・ここのシネコンには“iMAX(アイマックス)”ちぅ、圧倒的な臨場感を誇る映像設備(スクリーン)を擁したデジタル・シアターのある事を知った。

今までだと、大阪府箕面市の“109シネマズ”ぐらいしか思いつかなかったんだが・・。(因みに、ネットで調べると奈良県の“シネマサンシャイン大和郡山”にも導入されてるようだ!)

最近では『タイタンの逆襲』に於いて、主人公=ペルセウスを“人間クサく”演じたサム・ワーシントン主演最新作。

ニューヨークの“ルーズヴェルト・ホテル”の20階・・「2105室」の窓を開け、わずかな幅しかない庇(ひさし)に降り立った1人の男。
やがて、彼の姿をはるか頭上に見つけ、地上の通行人たちは騒然となる。

現場(室内)に駆け付けたジャック・ドハディ刑事は“ウォーカー”と名乗るその男(ワーシントン)の自殺を阻止すべく、交渉を開始するが・・“ウォーカー”が指名したのは、先月「ブルックリン橋での交渉」に失敗し、男性警官の飛び降り自殺を阻止出来なかった女性交渉人=リディア・マーサーだった。

マーサーは独自の話術で、窓越しに“ウォーカー”の正体と、彼の自殺しようとする理由を探って行く。

やがて彼女は“ウォーカー”の本名が、元ニューヨーク市警の警官でもある脱獄囚=ニック・キャシディである事を掴むが・・ニックには「自らを崖っぷちに追い込む」ちゃんとした理由があるのだった。

その一方、ニックの元同僚=マイク・アッカーマン、ドハディの同僚=ダンテ・マーカスの2刑事それぞれが「崖っぷち男事件」の早期解決を目指し、独自に動きを開始するのだった。

同じ頃“ルーズヴェルト・ホテル”にほど近い“イングランダー・ビル”では、謎の2人組が「崖っぷち男」と時をほぼ同じくして、「何かの計画」を進めていたのだった・・

いわゆる「シチュエーション系」「密室系」のサスペンス劇を期待してたら、意外と「物語の広がる感じ」があり、その点は面白かった。しかしながら「冒頭から観客をダマしにかかってる」姿勢がややハナについたりもしたかな(=^_^=)

「現在のシーン」「過去のシーン」「別な場所での、別なキャラによるシーン」などが入り混じって描かれる分、その辺りが繋がって来ると「面白ぇぇぇ!!」と思えるワケだが・・あちこちに“ご都合主義過ぎる”点もあり、完全に物語世界に入っていけなかったのは、ワタシとして残念なトコでもあった(×_×)

“ウォーカー”の指紋がホテル客室内に「一切残されてない」事から(彼自身が丁寧に拭い去ったため)、身元判明に時間がかかってしまうんだが・・序盤を良く観てると・・「素手で窓枠に手をかける」のが見て取れたワケで、、その辺りから「もしや・・ポンコツ?」と直感してしまった。そう言った点、突っ込むしとはおらんのやろか?

んでもラスト。
ちょこちょこっと“彼ら”をヘルプし続けてたおっちゃん(良く観たら、ウィリアム“スチュワート大佐”サドラーじゃん!)が何者であるか? ってのが明らかとなるシーンで、不覚にもウルウルさせられてしまった。あのシーンと、例の2人の「指環を巡るシーン」には、意外な満足感が味わえたりもするのだった。

って事で、観終わって冷静に考えたら「B級じゃんか!」とハッキリ突っ込めるんだけど・・まぁ、たまにはこう言う「成金をやっつけろ!」的な物語も、楽しく爽快に思えたりもするから、赦そう(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

・松本人志監督&主演最新作で『壁に挟まれた男』ってのはどやろ?(=^_^=) 英題には「TOMIYOSHI」とか付けて(=^_^=)
・エド“ケーニッヒ少佐”ハリスの老化が著しい・・単なる「イラついたおっちゃん」にしか見えなかった(×_×)
・ボールペンにも指紋が残ってたんかも?(ってか、手袋しときゃもっとラクなのに)
・成金さんに中途半端なプレゼント(例:高級腕時計)を持って行くとどうなるか・・が良ぉく分かる。
・ロレ※クスは意外と「衝撃に弱い」のかも知んない?(持ってねぇから分かんねぇス)
・某ビル内の警備にかなり(異常なほど)詳しかった。「内通者もなしに、あそこまで突破出来る」モノなんやろか。。(ってか、あそこまで知ってるなら、最後の“壁の仕掛け”も分かっとかなきゃ!)
・登場する誰もが「怪しい刑事」に見え始めて来て、困った(⌒〜⌒ι) ってか、破産寸前だったおっちゃんにあそこまでの“NYPD牛耳り力”があるもんなんかなあ?
・中盤ぐらいから「あ・・取り敢えず“死ぬ気”は全くないんやな」と何となく気付き始めてしまう(=^_^=)
・冒頭の「某カークラッシュ」を経ても、全くの無傷で済んでる時点で、かなり安心させられる。飛び降りるよりも、あっちの方がよっぽど「死ぬ確率」高かったんじゃ?(⌒〜⌒ι)
・あれがジェイミー“ビリー・エリオット”ベル君だったとは!
・最初に“47-50ストリート駅”(地下鉄駅)が出て来た。
・(ウォーカーと)同名の男が600名いる、とか言ってたが・・誰かTV観て「あいつ、ニックやんか!」と気付くしと、おらんかったん?
・「17分に1人が自殺する」と劇中で言われてた。北米レベルのハナシか?
・「女は男(が原因)で、男は借金(が原因)で飛び降りる」のセリフも(・ω・)
・ブロンクスにある、イタリアンの店『ロベルト』って実在する?
・「高温高圧処理を施され、(人工的に)色の改変された」ダイヤを“モナーク・ダイヤモンド”と言うそうだ。
・ワーシントンの“低音ヴォイス”が某バ※トマンぽくもあった(=^_^=)
・『フェノミナン(1996)』のキーラ・セジウィックが、随分とギスギスした感じに変わっちゃってた(×_×)

〜 こんなセリフも 〜

ウォーカー「眺めのいい方(の部屋)で」
     「酒(の提供)は早いかな?」
     「自分を傷付ける? 考えた事はないね。
      ・・自殺なら毎日考えるが」
     「ここ(ムショ)じゃキスは禁止されてる」
     「接触は禁止? “美人は例外”さ」
     「銃を置け。子供の事を考えろ!」
     「今日で総てががらりと変わる
     「この俺の“死の覚悟”を分かって欲しい」
     「交渉人ってのは面倒な仕事だな?」
     「“男の世界”じゃ浮くだろ?」
     “いいぞ・・みんながこの俺を見てる”
     「命を実感してる」
     「警官はゲンを担ぐ、だろ?」
     “そいつは、冷やさないと面倒だ”

ニック「ここで無実を晴らすぞ」
   “雨を降らすぞ”
   「“総てを奪った男”にどう復讐を?」
   「今日こそ、あんたは人を助けるんだ
   “直感を信じろ”
   「盗むのさ・・初めてな」
   「ルームサーヴィスです!」
   「逃がすもんか!」
   「今日からは“家宝の指環”だ」

マーサー「止してよ(Kiss my ass..)」
    「このポテト、鑑識済み?」
    「何故この私を?(Why me?)」
    「ここは私の持ち場よ・・さっさと出てって」
    「下の人たちは、あなたの飛び降りが見たいだけ。
     でも、この私は違う」
    「本気なのかどうか・・
     時々、相手の“心の動き”が分かるの」
    「何かウラがある・・何かを待っている」
    「何故、正体を隠すの?」
    「メキシコにでも逃げるべきだったわね」
    「もしウソだったら・・私が突き落とすわよ」

ジョーイ「これで脱走犯だ・・殺される」
    「思いっきり殴ったな?」
    「他に、俺に秘密ってない?」
    「怒るなら“ダクトの中”で怒れ」
    「ダメだ・・目的は1ツ」
    「ダサいパンチだな・・あんた、田舎者か?」

ドハディ「全く人騒がせな・・」
    「落ち着いて(Stay calm.)」
    「“あと2分で飛び降りる”の一点張りでね」
    「5分で説得しろ」
    「滅多な事を言うな! 更に浮くぞ」

マイク「人生、山あり谷ありだ(Life goes on.)」
   「余計な心配するな・・ケガするぞ」

スージー「失恋か? 株の失敗でしょうか?」

デヴィッド「こんなもん、要るか!」
     「高級な時計を有難う」
     「飛び降り? 何故、銃で自殺せんのだ?」
     「3年前の金融危機を経て・・この国は這い上がる」
     「この国では、ビジネスは戦争なのだ」
     「とんだ迷惑だな」
     「さっさと捕まえんと、明日から駐禁係だぞ」
     「可愛い小僧だな・・そっちはペットのチワワか?」
     「血と鼻水と涙がムダになったな」
     「こいつが宙を舞うぞ? こいつだけでも助けてやれ」
     「人間には・・“手段を選ぶ者”と“選ばない者”の2種類がいる」

通行人「あそこよ!」
   「窓の外に人が!」
   「警察を呼んで!」
   「さっさと飛び降りろ!」
   「あの人、大好き!」
   「追い詰められると、人はああなるんだ!」

報道関係者「“番組中”に飛び降りるかな?」

アンジー「アツくならないで。天井のセンサーが反応するわよ」
    「何が知りたいの? セ※クスのこと?」
    「最高のセ※クスは・・あなたとよ。
     ・・もう1人いたけど」
    「入ったわ(I'm in.)」
    「好きにして(Whatever.)」

マーサー「何故そこに?」
ウォーカー「眺めがいい」

ウォーカー「俺を諦めるな」
マーサー「止めてみせるわ」

マーサー「一体どうやったの?」
ニック「その先は“静かな所”で」

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2012年7月10日 (火)

☆『映画 ホタルノヒカリ』☆

3日(火曜)の夜。
高松から東の方角に位置する某県にて、市内に唯一存在するシネコン“シネマ・サンシャイン”で夕食のついでに観て来たのは、、少し気になってたラヴコメ作品(?)『映画 ホタルノヒカリ』だった。

もう1本の候補とし、ジョニー・デップ主演最新作の『ラム・ダイアリー』ってのもあったが、イマイチ食指が動かなかった(・ω・) どうなんでしょ、アレって? (←案外、ジ※ニデ主演系も当たり外れの激しひ気が(=^_^=))

この『ホタルノヒカリ』に関しては、原作(コミックス)も、TVドラマ(2007年放送の1、2010年放送の2)も共に全く観た事がなく・・正直「(いきなりで)作品の世界観について行けるんやろか?」と若干の不安も感じてしまったが「主演が綾瀬ちゃんだから、そこは何とか引っ張ってってくれるでしょ?」と単純に考え「知らぬ者の強み」を前面に押し出しつつ楽しむ事に決めた(=^_^=)

遂に結ばれた“ぶちょお”こと高野誠一(藤木直人)と“アホミヤ”こと雨宮蛍(綾瀬はるか)。
“ぶちょお”の希望で、不本意ながら(?)も「プライベート初の海外旅行=新婚旅行」の行き先にイタリア・ローマを選んだ2人だが、現地で知り合った冴木姉弟(姉:莉央(松雪泰子)、弟:優(手越祐也))を巡り、様々なトラブルが蛍を襲うのだった・・

ドラマ版のノリがどんな感じだったのかは全く知らないが、何となく「舞台劇でも再現し切れる世界観やな」と感じた(=^_^=)
ロケーションこそローマをメインに、あちこちの名所を巡ってくれるんだけど、基本「綾瀬、藤木、松雪、手越」が画面におさまってさえいたら、後は「窓から見える風景(=パーシャル・ビュー)がローマなら(ぽければ)良い」みたいな程度だった(=^_^=) シーンによっては「綾瀬、松雪」だけで成立してるケースも少なからずあったし。。

まぁでも、ハチャメチャなキャラを演じながらも、イヤミのない・・いやむしろ可愛い(照)綾瀬ちゃんの演技&存在感は確かにまだまだ健在だった! これでキャストをミスると「ただのイタい子」「あざといブリっ子」に思えてもしまうワケで。

そこは、流石の「牽引ぶり」である。

また、適度に“物語にシリアスさを与える存在”となる松雪さんの起用も良い。
“ぶちょお”と“アホミヤ”の真ん中に放り込んで、安心して(観客を)ストーリーに集中させ得る女優(でもって、そこそこに若い)と言えば・・もうこのしとぐらいしか思いつかない気もする(・ω・)

女性観客の“綾瀬評”“松雪評”をゼヒ聞いてみたいトコでもあるが、ワタシとしては「内容は殆どなかったけど、何となく赦せてしまえた」そんな作品である。

主人公であるハズの2人(綾瀬、藤木)が何だか“脇役の立ち位置”におさまってもいて(=^_^=) 松雪さんこそがとにかく目立ち過ぎてたが(←このしと、過去2本のドラマ版にも(別な役柄にせよ)出たはったんやろか?) ・・んでも『容疑者Xの献身(2008)』で、思いっきり不幸な松雪さんを見せられ、未だに重い印象の残ってるワタシにすれば、多少荒っぽい言動を放つにせよ、お元気そうなこのしとを眺められるのは、それはそれで、それだけで幸福だったりもする(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・「東宝+日テレ+ホリプロ」のタッグは流石に強力!
・冒頭から30分(?)ほどが経過し、ようやくタイトルが表示された。
・藤木直人の髪型が・・奇妙に見える(ちょっとイケてないだろ、アレじゃ)。
・高野家に置いてある「蚊遣り器」が、ワタシの自室に置いてるのと酷似しとる気がする。
・ウェディングドレスが破れようが、泥の水たまりにハマろうが、やっぱり綾瀬ちゃんは魅力的である(=^_^=)
・展望台(?)の向こうに見えた“チヴィタ”への道のりがやたらと遠く、敢えて(かなりな)回り道をしてそうに思えたが・・?
・ラストの展開(シチュエーション)が『釣りバカ日誌3(1990)』と似てた気もする。「西田敏行(局長)がとある驚きから、携帯を海中にボチャンしちゃう」みたいな感じ。←この演出が「3作目」じゃなかったら、スンマセン(×_×)
・“あと出し”で観客に知らされる幾つかの事実は・・観終わってから考えれば「あれこれと勝手に想像するだけ疲れる事」ばかりだった(=^_^=)
・チヴィタ村は「ローマから北に約100キロ」の距離との事。走ったってムリじゃん!
・唐突に展開される「あのしとの仮装ダンスシーン」には・・思わずアタマがクラクラした。
・綾瀬ちゃんの“どぜうすくい”の腕前は如何なモノやろ?
・海外旅行に「白玉粉」をわざわざ持って来るセンスは、ちょっとブーツ飛び過ぎな気がする(⌒〜⌒ι)
・蛍が「解離性(同一性)人格障害」だと考えれば・・総ての違和感(疑問)がたちまちに氷解する・・(・ω・)
・蛍が劇中で着用してたTシャツが欲しい! 「ミラー・クロス・カントリー(MILLER CROSS COUNTRY)」とか「ピロー・トーク・イズ・エクストラ(Pillow Talk is Extra)」とか書かれたデザインだった。
・日本(東京?)からローマは9915キロも離れてるそうだ。
・飛び交うホタルはどうにもCGっぽく見え、頂けなかった。『武士の一分(2006)』では、結構(同様のシーンに)感動したんだけどなァ。

〜 こんなセリフも 〜

誠一「・・ってムリムリ」
  「“心のシャッター”を切るんだよ」
  「貴様もやってみろ!」
  「此処には、君がマッタリする“縁側”はない」
  「余りに辛くて苦しいと・・人は思い切り
   泣く事すら忘れてしまう」
  「モチのロンです」
  「・・アホミヤ」

ホタル「イイですにゃ~ん。行きますにゃ~ん」
   「イイじゃないですか〜 イチャイチャ」
   「イタリアと言えば・・ナポリタンですね!」
   “私のミリキ(魅力)にイチコロだわ”
   「休みの日ぐらい、部長もゴロゴロしたら?」
   「やっぱ、ウチが一番!」
   “何だ? チュ〜か? チュ〜して欲しいのか?”
   「有効期限が切れてますん止め」
   “若造のくせに、ビジネスクラス?”
   “若造のくせに、此処までリラックス?”
   「イタリア語、分かりまシェ~ん!」
   「べぇ~だ!」
   「ダブルベッド・・部長は何処で寝るの?」
   「この中に何か秘密が・・? ・・ま、いっか」
   「どっこいしょう太郎~ どっこいしょう吉~」
   「何だ、覚せい剤かぁ」
   “部長が溺れるのは、この私。
    覚せい剤に溺れるワケない”
   「それで覚せい剤に手を・・」
   「分かってます・・“恋愛の神様”」
   “あんなセクシィな裸体が、覚せい剤に蝕まれてるなんて”
   「誰だか分かりませんとくん」
   「部長は“人の気持ち”が分かる人だから」
   「私は行かなきゃ! 部長のために、そして莉央さんのために・・
    ・・それに、逢いたいの!」
   「生きるのに、意味が必要ですか?
    生きるって・・食べて、寝て、ゴロゴロする事ですよ」
   「一生懸命生きてれば、どんな人にも、どんな人生にも
    あると思うんです、ヒカリの差す瞬間が。
    そして、そんな“心に灯したヒカリ”を
    決して消してはいけないと思います
   「生きて・・生きましょう!」
   「ローマを、愛でいっぱいにして来やす!」
   「1日にして制覇してやりましたよ、ローマ」
   「部長といたら、何処だって“縁側”ですから。
    レッツ、ゴロゴロ!」
   「ズキュン! バキュン!」
   「“てんてこまいっちんぐ”なんです」

莉央「あたしは、98%のだらしなさと1%のカオスで形成されてるのさ。
   計算が合わないって? ふん、100%の人間なんて
   いるワケねぇだろ!」
  「手前ぇ・・世界を股にかけてイチャイチャしに来たのか」
  「休憩するなよ。ハナシの途中なのに」
  「“思ってもみなかった事”の起こるのが真実よ」
  「永遠を信じていた。永遠に残る建築を・・」
  「何かムカつくな・・あんたも、あの女も」
  「・・って、聞けよおい!」
  「耳だったり、指だったり、大事なチョメチョメだったり」
  「男の人は見たいものよ・・自分だけのために
   美しく着飾った姿をね」
  「人間なんて“醜い感情を沢山隠した動物”よ」
  「・・って聞いてないし・・とっくにいないし」

優「姉貴が“自分の人生、誤摩化して生きてる”って言うか」
 「“姉貴が失ったもの”を、あの2人は持ってるから」
 「不味くて・・でも嬉しくて」

ゲーテ“イタリアを旅するには、心の眼も必要である”

山田「ふたちゃんも、眼を閉じると“グレゴリー・ペックそっくり”よ」

二ツ木「人には“オモテ”と“ウラ”の顔があるから」

ミケーラ「日本じゃ今、そう言うのが流行ってるのかい?」

莉央「こちらが・・家政婦さんよ」
ホタル「家政婦でございます」

莉央「チヴィタ? 歩いて行ける距離じゃねぇ」
ホタル「なら、走って行きます」 ←ってムリムリ!

追記:綾瀬ちゃんの次なる主演作『ひみつのアッコちゃん』にも、思わづ期待値を高めてしまうワタシである(照)

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2012年7月 7日 (土)

☆『幸せへのキセキ(2011)』☆

結局、帰阪しなかった先週末。

・・

6月30日(土曜)の夕刻、市内のシネコン“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”で鑑賞したのは、巷の評価もすこぶる良さげな1作『幸せへのキセキ』である。

既に何度も、イヤと言うほど(=^_^=)「予告編」を見せられ続け、、観る前から“食傷気味”にすらなってた本作だが(=^_^=)、、「決して、予告編で“手の内”を総て見せ切ったワケでもなかろう?」と勝手に考え、更なる「感動スイッチ」を求めて観てみた次第である。

“突撃屋(Mr.Danger)”とし世間を賑わせた人気コラムニスト=ベンジャミン・ミー(マット・デイモン)は、2人の子供(兄:ディラン、妹:ロージー)を抱えるシングルファーザー。

愛する妻=キャサリンを病で亡くし半年。かの“ハリケーン・チャーリー(2004年8月襲来、藤田スケール:4)”の取材にも果敢に挑んだベン(=ベンジャミン)は・・今やすっかり精彩を欠いていた。

「妻と暮らしたこの街には、あらゆる場所に“彼女の面影”が遺ってるんだ」・・兄=ダンカン(トーマス“サンドマン”ヘイデン・チャーチ)にそんな呟きを漏らしつつ、ベンは環境を変え“心機一転”をはかるため、仕事を辞めてロス郊外の物件を探し始める。

「今日が初日なんです」とにこやかに語る不動産会社の男が、最後にベン&ロージーを連れて来たのは、7万3000平米もの広大な敷地を誇る、片田舎=ローズムーアの屋敷だった。

「この家には“事情”がありまして・・」と語る不動産会社の男。

何とその家は、2年前に閉園してしまって久しい“動物園”付きの物件だったのだ。
ロージーは大喜び。
そんな娘を眺め「あんなに楽しそうに・・」と驚くベン。

ダンカンの忠告に耳を貸す事もなく、動物園の再開に向け、具体的な準備を進めて行くベン。
そんな彼の姿に、敷地内に暮らす飼育係たちも“どうせ、すぐに逃げ出すだろうさ”と軽視する言動を控え始める。

だが、慣れない動物園経営の中「17歳の老虎(ベンガルトラ)=スパーの終末ケア」「ディランとの確執」「陰険な農務省検査官=ウォルター・フェリスの存在」「資金難」「獰猛な灰色熊(グリズリー)=バスターの脱走」「ヘビたちの散乱(?)」などの様々なトラブルがベンたちを襲う・・

迫る7月7日のオープン。
果たしてベンたちスタッフは、この日の朝を無事に迎えられる事だろうか・・?

おお! 久しぶりに「予想を裏切らない名作」に出会えた気がする!
何となく、ひと昔ほど前のラ※セル・ハル※トレム監督作品に触れたような心地・・(=^_^=)

「愛妻(愛母?)の死」を機に崩れかけてたファミリーが“動物園経営”と言うネタを軸に“再生”を遂げる物語・・と言えば、余りに語り易いワケだが、細かい演出や人物造型をしっかりやってくれてるおかげで、大してツッコミが出て来るでもなく、その「したたかさ」が疎ましくなって来たりもして(=^_^=)

2つだけ、、「妻の遺した“巨額の埋蔵金(8万4000ドル)”」「翌朝に迫る“100年に1度”の大雨」・・の展開(とかオチ)についてのみは「“キセキ(奇跡)”のひと言で済ませちゃってエエんやろか?」と若干気にはなってしまったが、、まぁ物語全体を台無しにするまでの「強引な類のモノ」でもないので良しとしようではないか(ナニをエラそうに!)

飼育係の面々の詳しい設定が描かれておらず「(恐らくは)無給でどう暮らしてるのか?」「前オーナーとの関係はどうだったのか?」「どんな“個性”や“過去”があるのか?」が殆ど良く分かんないままだったりしたが、これは「ベン父子にターゲットを絞って描く」って事でこうなってしまったんだろう、多分。

これが、フツ〜の“B級作品”だったら・・片田舎在住にしては美人過ぎる(=^_^=) 飼育係=ケリー・フォスター(スカーレット・ヨハンソン)に眼をつけ、何やかやとチョッカイを出して来る地元巡査(レイ・リオッタとか、キリアン・マーフィーとかが演じると良いかも)の存在が、ある種の“サスペンス性”を作品にもたらしてくれてたトコだろうけど・・(残念ながら?)基本的に“大きな悪人”は本作には存在しないのだった。

まぁ、あの“根も葉もないウワサ話(少しありそうだったけど)を広げ、職場全体をかき回し、職員を分裂させようとする女性”ってのが、何処の仕事場にも(古今東西)いそうな感じで、それはそれで鬱陶しかったんだけど(・ω・)

雨の中、ディランとリリー(エル・ファニング)が互いの想いを伝え合うシーンには、ボロボロっと来てしまった。もう少し2人の年齢が高ければ、そのまま“肉体関係”になだれ込んだトコだろうに・・残念!(おいっ)

〜 こんなトコも 〜

・中盤以降、動物たちが逃げ出し、街の住民を次々に襲う! みたいな“予測不能な展開”も期待してしまった(ないってば) 『ジュマンジ(1995)』や『ジュラシック・パーク(1993)』の世界やね(⌒〜⌒ι) 或いは、飼育係のリーダー格=サミュ・L・ジャクソンおじさん(仮)が「皆で力を合わせ、此処から脱出するんだ!」などと熱弁ふるってる時に、背後からいきなり「ウボア〜!」みたいな(⌒〜⌒ι)
・飼育係がそれなりに(慎ましくにせよ)2年以上暮らしてたトコからも「前オーナーから、それなりの前払い給料があったんじゃないかな?」と勝手に解釈した。結構“バー通い”の激しそうな太ったおっさんもいたし(=^_^=)
・「何かが足りん!」と思いきや、園内にゾウがいなかったのだった、たぶん。
・「妻の死」を経たベンだが、今度も眼を逸らす事なく「スパーの死」に向き合った事で、何かが彼の背中を押したのかも知れない。「誕生」と「死」は、やはり人に大きな影響を及ぼすのだろう。
・ベンが“双子”の設定で、兄貴役がマーク・ウォールバーグだったりしたら“サル顔兄弟”的な感じでややこしくて面白かったかも(=^_^=) そうなると、監督はファレリー兄弟やろかな?
・可愛過ぎるロージーちゃんの、将来が(今から)心配・・(⌒〜⌒ι) 「真面目な婦人警官役」とかが似合いそうな女性に成長しそうな気がする(←何処まで未来の事を予想しとんねんな!)
・動物園ってば、夏期に年間売上の75%程度を稼ぎ出すそうだ。
・ロージーちゃんがピーナッツ・バター・ジャムを“PBJ”と表記してるのが可愛かった。
・エル・ファニングは『SUPER8(2011)』以来だ。個性的で華のある顔立ちなのは、女優として大きなアドバンテージだろう。
・「フェリスがマクリーディから500ドル相当のアイデア(?)を盗み、スローン動物園の開設に関わった」とか言うネタは、もう少し詳しく(劇中で)聞かせて欲しかった。
・ベンの飼い犬=レオンの存在が余りにフェードアウト気味で可哀想だった(×_×)
・「ヘビ嫌い」な観客は、かなりの覚悟が必要かも知んない(⌒〜⌒ι)
・「毎日16:15きっかりに届けられるサンドイッチ」を待つディラン君のソワソワぶりが、何だか“母性本能”をくすぐってくれる(ってかお前、オトコやろ!)
・「ノートPC内に保存された、愛妻との41枚の画像」をクリックする・・たったそれだけの事が、どれだけ辛かった事だろう・・
・妻との「カラオケでの1枚」「ブレた1枚」のリアルさ(=それっぽいスナップさ)が最高に素晴らしかった! (どれもが)取ってつけたような1枚になってないのはスゴい!
・『ファミリー・ツリー(2011)』以上に、妻の“配し方”が巧かった! 海辺のシーン、終盤の“リトル・ドムズ”でのシーン・・いずれも“回想の域”なんだけど「ああ、こんな描き方もあるんやな〜」とホレボレさせられた!
・本作のモデルとなった“ダートムーア動物園”には、来年にようやくキリンが入園(?)するそうだ。
・って事で、本作はロス郊外(?)が舞台だが、原作はイギリスが舞台らしい。
・これがふた昔も前だったら・・やっぱしベンジャミン役はケヴィン・コスナーだったんやろか? 「それを造れば、彼らはやって来る」とか「それを造れば、やつらはときどき帰ってくる」みたいな・・
・不動産業者のアフリカンアメリカンなしとが、かなり魅力的だった! 「初日」と言うのは何だかウソっぽいが・・それも「営業トーク」の1ツなんかも知れない? スピンオフ作品とか、造ってくんないかなァ?(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

ベン「“別に”は20世紀最大の“ダラけ言葉”だぞ」
  「だろうね(I know.)」
  「お情けで雇われ、虚しい仕事をする気なんかないね」
  「“同情の上乗せ”なんてゴメンだ」
  「何だあの絵? チャールズ・マンソンじゃあるまいし」
  「写真は要らない・・“ここに住む”と決めたから」
  「そんなに(餌を)やったら、クラッカーなくなるよ」
  「いけないか?(Why not?)」
  「バター1ツに、往復29キロの運転を?」
  「ママは、お前の心と、パパの肩にいる」
  「歩いて、アタマを整理して来る」
  「これまで、カネの事は余り考えず・・全く考えずに
   冒険をして来た。
   誰に何を聞いたのかは知らないが、みんなに言う。
   どうか・・冒険を諦めないで欲しい」
  「肉を喰うと、ハイな気分になれるぞ」
  「ウソじゃない。僕を信じろ」
  「もう少しなんだ。ついて来てくれ」
  「僕を襲って来るなら、まだ動ける証拠だ。
   その時は・・何とか逃げるさ」
  「・・納得出来ない」
  「お前も苦しいだろうが、パパだって苦しいんだ」
  「彼女は、この地にもいたんだ」
  「誰かを長く愛し続けると、永遠に忘れられなくなる
  「理由なんか掴めない・・でも手放せない」
  「勝手に誤解するな!」
  「俺たち、助け合わないか?」
  「ヒゲの剃り方? 喜んで教えてやるよ」
  「逝くのか?(It's the time?)」
  「良く話してくれたな」
  「必要なのは、ほんの20秒の“恥をかく勇気”だ。
   そうすれば“素晴らしい事”が起こる
  「互いに“言われたい事”を言おう」
  「パパはお前が大好きだ。分かってるな?」
  「兄貴が来たぞ! 誰か麻酔銃を取って来い」
  「みんなの努力に乾杯を!」
  「“何処へ辿り着こうと、ワクワクする”のが冒険だ。
   みんなで楽しもう」
  「兄貴の“その言葉”に励まされて来た」

ディラン「陰険だよ(Panisher.)」
    「有り得ない(Never.)」
    「パパの夢を押し付けないで!」
    「彼女の言葉を聞き逃したのかも」
    「“20秒の勇気”だ」

ロージー「他のパパよりハンサムだし、髪の毛もあるわ。
     だから合格よ」
    「“うるさいハッピー”ね」
    「バター、残ってたよ」
    「みんな、おじさんの事を“ゲス野郎”って
     言うけど・・おじさんは違うよね?」

ケリー「やってみて(Try,go on.)」
   「園長であるあなたが軽い気持ちだと、
    人間も動物もおしまいなのよ」
   「ヘビは蹴飛ばさないで」
   「大型動物の終末ケアは高くつくの」
   「これからが正念場よ」
   「死が近いわ(It's going to happen.)」
   「私を怒らせないで」
   「女の子は“話し好き”なの。コツは“良く聴く事”よ」
   「トラには“見られると張り切る”特性があります」
   「今はあなたに夢中よ。理由は掴めないけど」
   「私もよ。人間を選ぶわ」

ダンカン「ハイキング? 彼女を“ハイク”したらどうだ?」
    「前に進め」
    「“自分探しの旅”で、バリに半年行って見つけたものを?
     ・・“人恋しさ”さ」
    「人と交われ」
    「俺は“人と交われ”と言ったんだがな」
    「引き返せ、シマウマと関わる前に」
    「ドリルで借金の落とし穴を開けるのは止せ」
    「最期は、ボリビアの農園でこき使われてるお前が見える」
    「冒険なら、もう十分やったろ?」
    「ポスターを何処に貼るか? そこら中にだよ」
    「動物はいいが、人間はもっといい
    「残らず持って行け。別れた妻のように」

リリー“私が好きなら、そう伝えて”

フェリス「何故、こんな所を買った? その理由が掴めん」
    「“ちょっと立ち寄る”と言えば、
     突然の訪問に決まってるだろ?」
    「・・湿ってるな」
    「水は飲まん主義だ。毒物が心配でね」
    「ここ(の経営)は失敗する」

編集長「ネット版の記事を書け。今や“ネット時代”なんだ」

不動産業者「今は買い手が“王様”なんです」
     「こうして、我々の“新しい冒険”が始まるのです」
     「一見“ナシ”な事にも、実は“アリ”って事がある

キャサリン「見た目より苦しくないの」
     “ダンカンは無視して”
     「いけないかしら?(Why not.)」

※「ボブ・マーリーは偉大だ。マリファナを除いては」
 「見ろよ。あれは“挫折する男”の姿だ」
 「支払いはビザかマスターで」
 「姑たちを連れて行くわ。で、トラに喰わせちゃう」
 「勇敢な俺たちに乾杯」
 「素晴らしいわ(Well done.)」
 「待って(Hang on.)」

ベン「冷蔵庫が(頂いた)ラザニアだらけだ」
ロージー「いつか全部、食べなきゃね」

ベン「これは“キープ組”かな?」
ロージー「もう“手放す時”よ」

ロージー「ディランもパパが大好きなの」
ベン「分かってるさ」

ベン「・・15万ドル?」
ロージー「1.5ドル? それなら持ってる!」

ベン「ここにどんな事情が?」
業者「実は・・ここは・・」

ベン「割と大人しいな?」
ケリー「夜は違う」

ケリー「さっさと逃げ出すかと」
ベン「何とか続いてる」

ベン「口説かないから怒るなよ」
ケリー「私なら、自分から口説きにかかるわ」

ディラン「これまで自分を抑えてた」
ベン「パパもだ」

ベン「冷静だな?」
マクリーディ「昨夜はひと晩中酒を・・」

マクリーディ「イイ服だな」
フェリス「そのタイもな」

ベン「是非、初日に来て欲しい」
フェリス「私は検査官だからな。
     “来園客の苦情”を待つとするさ」

追記1:母親の服(パーカー?)が「棄てた(寄付した?)ハズなのに、ちゃっかり残ってた」のは、やはりディランがそっと戻したからやろか?
追記2:ベンにとっては“新しい恋”を始めるための、1つのステップだったんやろか?

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2012年7月 1日 (日)

☆『生きてるものはいないのか』☆

28日(木曜)の夜。
仕事帰り、商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”にて鑑賞して来たのは、密かに期待値を高め続けてた1作『生きてるものはいないのか』だった。

元々、何の予備知識も持ち合せてはなかったんだが・・リンクさせて頂いてるブログ『シネマで乾杯!』の管理者=ぺろんぱさんの記事で本作を眼にして以来「気になるよなァ」と高松上陸を待ってたような次第でして(・ω・)

2007年に上演された同名の戯曲を、『水の中の8月(1995)←この作品、好きです!』『五条霊戦記/GOJOE(2000)』の石井岳龍(がくりゅう)カントクが映像化。

敷地内に病院の併設された、東京都内某所の神西(じんせい)大学を主な舞台に、「卒論テーマに『都市伝説研究』を選択した女学生とその仲間(ナナ、カツオ、マッチ)」「友人の結婚式に向け、出し物(=踊り)の練習をする学生ら(エイコ、エナリ、アンドレ)」「婚約者と元カノの間で板挟みとなる男子学生とそれを眺める喫茶店員(カツフミ、リョウコ、カオリ、、ケイスケ)」「アイドルグループの一員でもある現役男子学生(ショージ)」「出所後、妹に会いに来る謎の男(コウイチ)」「キャンパス内で息子を捜す母親(サチエ)」「病院から抜け出して来た難病の少女(ミキ)」「電車事故を目撃して来た2人の男(サカナ、ヤマさん)」「同僚女性に想いを寄せる不器用な耳鼻科医(マキ、ナイトウ)」・・が、とあるきっかけで次々に不条理な“死”を迎え始める・・

一体、世界に何が起こったのか? そして“死”から逃れる術は?

予告編が、とにかく「アオりまくってくれてる」感じなので、期待値がバンバンに高まってしまってたが・・中盤あたりから「んん?」と言うある種の“裏切られた感”が強まって来て、それがそのまま終盤まで引っ込む事はなかった(・ω・)

「日常の風景」が突然に崩れ始める・・って演出は、スリリングでもあり、設定こそ魅力的なんだが・・もっと「神がかリ的」な登場人物の相関関係や、ネタの繋がりを期待してたので、失望も大きかったと言おうか・・

『フィッシュストーリー(2009)』のようなワクワク感を期待して鑑賞すると、ションボリさせられてしまうワケで(×_×)

総じて言えば「細部が粗く」「散漫で」「パンチ不足」だった印象。いずれもがカントクにしてみれば「意図しての事」だったのかも知れないけど(⌒〜⌒ι)

謎の原因で(その理由めいたモノは「劇中のセリフ群」で仄めかされはするんだが・・結局のトコ、不明のまま)登場人物がバタバタと“退場”して行く、それだけの展開なんだが・・その描かれ方に色んなパターンがありはするものの、正直言って後になるほど「マンネリ感」が強く、頂けなかった。

この手の作品の場合ってば、最初に(とっとと)“退場”したキャラの方が「鮮烈だし、美味しい」のは『そして誰もいなくなった』『インシテミル/7日間のデス・ゲーム(2010)』などにも通じるトコだろう(=^_^=)

連想したのは『エレファント(2003)』とか、筒井康隆による短編小説『死に方』などだった。シャマラン監督の『ハプニング(2008)』にも似てるんかな? と思いきや、大して似てもなかったようである。

ポスターで描かれたシーン(情景)が、いよいよ終盤にやって来るんだが・・ケイスケ役の染谷将太が「その先」どうなって行くのか・・色んな想像の余地が残され、その点だけは印象深かった程度である。

〜 こんなトコも 〜

・『東京公園(2011)』では「アレ」してた染谷くんが、意外にしぶとかったり。
・「生きたいものはいないのか」「まともなものはいないのか」てなタイトルの方がしっくり来たかも?
・最後まで世界を眺め続ける役割の某人物も『エレファント』的だった。
・魅力あるキャラが少なし。
・“いきなり登場し、合流する”その意味(=意図したトコ)の分かんない人もちらほら。
・「決める」べきトコでさえ、徹底的にギャグにしてて・・結局は滑ってた(×_×)
・「いつ、何処で、どのように・・そして“誰と”最期を迎えるのかは(誰にも)分からないし、選べないのかも知れない」と思った。
・状況を「防ぐ」或いは「遅らせる」ような「手立て」はなかったのか?
・(「都市伝説」や「お尻から何か」など)数々の「フリ」はまとまらぬままで良かったのか?
・お尻から出て来る何かは『ドリーム・キャッチャー(2003)』系やろか?
・意外にしぶとかったのは、あの旅客機や鳥たちだった。
・「何かの貯蓄量」が体内でピークに達すると・・突然に“死”のスイッチが入るんやろか?
・あの“悪夢のような1日”を耐え切り、翌朝を迎えたら・・或いは事態は(自然に)終息を迎えるんかも知れない。
・色んな死に方(=最期の言葉)が劇中で描かれた。ワタシも“ある程度は”決めといた方がエエんやろか?
・演出としての「音」が大事なのに、期待ほどには「迫らなかった」。
・生協で購入したからって、酢昆布が安全とは限らない(いや、それが原因じゃないってば)
・『さかなの見分け方』ってホントに刊行されてる本やろか?

〜 こんなセリフも 〜

ケイスケ「どっか行くの? 何処も同じだよ。
     みんな死んでる・・俺たちも死ぬかも知れないんだよ?」

ミキ「何かしても、何もしなくても死ぬんじゃないの?」
  「きっと“医療事故”だよ・・先生たち、適当だからさ」
  「みんな、死んじゃうのかな?」
  「私は独りがイイよ・・独りだから」
  「治らない病気で“そろそろ死にそう”って思ってたら、
   みんなが死にだした」

リョウコ「“説明”して貰えますか?」
    「死ぬワケ、ないんだよ」
    「私は“愛するこの人”の隣で死にます・・さよなら」
    「この街の人、みんな死ぬんでしょ?」
    「・・眼が見えなくなったの」

カオリ「埒が開かないから、これじゃ」
   「あたし・・産むよ」
   「もっと真剣に考えてよ」
   「どうにかして生き残る努力、しないと!」

カツフミ「“養育費を払わない”って選択肢もあるのかな?」
    「仰る通りです」

マキ「死なないように努力するしかないでしょ?」
  「だったら何で、警察とか自衛隊とか来ないの?」
  「マンツーマンで死なれるの、私、イヤだから」

ナナ「都市伝説を探って行くと、人間の色々な事が分かるの」
  「ゾンビになったんだったら、ある程度は成功じゃん“不老不死”」

サカナ「結構、死んでるらしくて」
   「深海の水・・飲む?」
   「これまでも、何人か看取って来たんですけど」
   「長過ぎて、最後まで言えなかったんですね。
    ・・もっと“簡潔”にしないと」
   「人間たちが死んだら、この地球はもっと美しい」
   「サンキュー、世界!」

ヤマさん「血がどんどん下がるなぁ」
    「スゴかったんだよ・・パニックみたいになっちゃってて」
    「そんな“取って付けたような”心配は要らないよ」
    「君に会えて良かったよ」
    「生きろ〜!」

カツオ「“2人になる”ワケにいかないだろ?!」
   「何が起こってるか、知ってます?」

エイコ「“踊りたくない時でも、踊らなきゃならない時”ってあるじゃん」
   「フレンチっぽく“アンニュイなイメージ”で」
   「写メ撮ったけど・・全然有難くない」
   「お母さん・・知らなかったんだよ、私」
   「お前・・誰だ?」

アンドレ「この手の動きだけで、随分“アンニュイ”になりますね」

ショージ「俺、君のお母さんじゃないし」
    「お尻から“何か”出て来ちゃったみたいなんですよ。
     ・・“中身”的な・・」
    「俺、そろそろ死にそうなんで」
    「何をそんなに急いでるんですか?」
    「見守って貰って、イイですよね?」
    「あ・・来てます! 来てます!」

コウイチ「俺、ちょっと“オツトメ”してて」
    「イイ事なのかも知れないけど・・何か“回復”してない?」
    「ちょっと“ワガママ”なんじゃないか?」
    「ついて来て“アレ”するか、今すぐ“アレ”するかだよ」
    「お前は、俺が護る」
    「うそ〜! アメリカもダメなの?」
    「俺は“悪い兄貴”だった」

ナイトウ「院長は不老不死の実験で“3回は生き返ってる”って噂だ」
    “マキさん、聴いて下さい”

※「一体、何から卒業するの?」

エイコ「今の、あたしのせい?」
エナリ「うん」

カオリ「こいつがいると、ハナシがややこしくなるから」
カツフミ「俺、黙ってるよ。たまに喋るけど」

ナナ「砂漠でも、雨ぐらい降るでしょ?」
マッチ「いや、降らないから砂漠なんじゃ?」

カツオ「酢昆布の粉が原因?」
マッチ「それって・・旨味成分?」

マッチ「酢昆布に毒が?」
カツオ「あれ、何処で買ったの? 生協?」

マッチ「賢いんでしょ? メガネかけてるし」
カツオ「バカ、これは遠視だってば」

マッチ「何か・・死んだみたいなんです」
カツオ「何・・これ?」

カツオ「何で逃げんだよ!」
マッチ「自分も逃げただろ?」

コウイチ「気を付けてな」
マキ「何を? 何に?」

リョウコ「死ぬまでそばにいてくれない?」
ミキ「えぇ〜? どのぐらいかかるの?」
リョウコ「分からないけど、もうすぐだから」

ケイスケ「・・殺したの?」
ミキ「見てなかったの?」
ケイスケ「・・殺したのか?」
ミキ「うん」
ケイスケ「・・何で?」
ミキ「死に始めてたし・・苦しそうだったから」

ミキ「50mより近いと“独りじゃない気”がする」
ケイスケ「そう言われると“独りじゃない気”もするけど」

ケイスケ「海・・遠いよ?」
ミキ「・・知ってる」

サカナ「僕、人と話すと、心臓がバクバクするんです」
ナイトウ「それは(病気じゃなく)性格の問題だろ」

マッチ「だってこの人、人望なさそうだし」
ヤマさん「うん・・この人はないだろうねぇ」

ケイスケ「早くこの街を出よう」
ミキ「世界中、こうなんだよ」

ショージ「有難う、世界!」
サカナ「それ、僕も言おうと思ってたのに」

ケイスケ「海って好き?」
ミキ「好きって言うほど知らないけど・・
   好きだと思う」

ケイスケ「“自分が死んだ後”に誰もいないのってイヤじゃない?」
ミキ「そんなもんかな?」

ミキ「何でついて来るの?」
ケイスケ「独りはイヤだから」

ケイスケ「・・殺したの?」
ミキ「うん」
ケイスケ「・・スゴいね」
ミキ「スゴくないよ・・良く分かんないけど」

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