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2012年6月 7日 (木)

☆『テルマエ・ロマエ』☆

先週末。
帰阪せぬままに、高松で過ごした土日だった。

そんな中、レイトショーで鑑賞して来たのは邦画『テルマエ・ロマエ』である。

ホントは、ジョ※ジ・クル※ニ※兄さん(←伏せ字になってないってば)の主演する「アレ」を狙ってたワケだが・・あちらは上映時間が繰り上がってしまったようで都合がつかなかった(×_×)

「所詮、しょ〜もないギャグ路線やろな〜」と半ば小馬鹿にしつつ鑑賞に臨んだワタシだが・・コレが意外にも“自身の(笑いの)ツボ”にハマってしまい、なかなかに癒され、楽しめた次第(=^_^=)>

この手の作品には「勢い」「ノリ」ってのがやはり大事なんやねぇ〜

紀元前753年に建国されたローマ帝国は、他民族を制圧し、属州(=国外の領土)を広げる事で、繁栄を極めて行った。

本作の舞台は“暴君”とおそれられた皇帝=ハドリアヌスの統治する紀元128年。
皇帝は民衆の支持を集めようと、巨大なテルマエ(浴場)を建造する。

民衆の“限られた娯楽の場”でもあったテルマエに携わる職も少なくはなく、この地にもテルマエ技師=ルシウス・モデストゥス(阿部寛)の姿があった。

「古き良き時代の再現」にこだわり続けるルシウスは、それ故の「発想が斬新ではない」と言う理由から、新しいテルマエ設計の仕事を外されてしまう。

落胆するルシウスは親友=マルクスに連れられ、テルマエに出掛けるが・・その底に開いた“謎の穴”に吸い込まれた彼が辿り着いたのは・・「平たい顔の民族」が多数暮らす、ローマとは全く「時間」「空間」の異なる世界なのだった・・

最初こそ“異文化”に戸惑ったルシウスだが・・「平たい顔族」と時間&空間を共有する事で彼らの文化に感化され、独自のテルマエ設計技術を“飛躍的に”高めてゆくのだった・・

ルシウス、ハドリアヌス帝(市村正親)、ケイオニウス(北村一輝)、アントニヌス(宍戸開)、マルクス・・なる“主要キャラ群”を日本人男優が軒並み演じてるトコからしてムチャクチャなんだが、、そのムチャクチャさが次第に気にならなくなり、赦せてもしまえるようになる展開・世界設定はなかなか!

企画側の「したたかさ」に対し「やられたなァ」と心底感じたのは、実に久々の事ではある(=^_^=)

私的には、ヒロイン=山越真実(上戸彩)の「印象的なセリフ群」に特に打ちのめされてしまった!

だってさ!
初めてルシウスに遭遇した時の“無意識なひと言”が「・・ケンシロウ?」だってんだから(=^_^=) 続く「東京で職を失い、実家のある温泉街に帰って来た時」の“無意識なひと言”が「・・ひでぶ」と来れば、、これはもう本作に対し、好感を持つしかないワケである(=^_^=)

基本、どんな人物を演じようが大して相違のない(?)阿部さんだが(←ファンの方、スミマセン) きっちり役に見合ったビルドアップに取り組まれた成果がボディに見受けられるのには感服させられた(・ω・)

“フォ〜の領域”に差し掛かると、なかなかに腹筋のカタチが変わんないんだよねぇ。。

笹野高史さん、竹内力さん・・の脇役陣も、今回は妙に若々しく(?)も見え、良い意味で作品のアクセントキャラになってた。

「タイムトラベルもの」としての設定は『メン・イン・ブラック3』同様にムチャクチャ&アホアホなレベルなんだけど、基本“勘違い路線”なネタでここまできっちり高め、引っ張り、楽しませてくれる点については「確かに他愛ないけど、罪もないし、屈託もない」と評価したげたいし“エンタテインメント作”としての出来は(それなりに)高いと感じた。

『コクーン(1985)』同様、大勢出演したはる「(平たい顔の)オジンガ〜連中」には、リアルな不安(←「続編が実現するにせよ、どうやろかな」的な)を感じたりもするんだが(⌒〜⌒ι) ・・まぁ「“ひと花”咲かせられたかな?」とか「人生の“良い記念”にはなったかな?」とか温かい眼で見てあげるべきなんだろう。

ワタシとしては珍しく(?) 「観ておいて良かった」と素直に感じる事の出来た1本である。

〜 こんなトコも 〜

・「恋愛もの」としては、上品&薄味過ぎる気もした(=^_^=)
・ハドリアヌス帝が「ウワサほど」の暴君でもないように感じられた。“お小姓の死”ですっかり意気消沈しはったりもして、どうにも勇猛果敢な印象が伝わって来ないんだが。。
・ケイオニウスに「次期皇帝の資質」が感じられなかった、、
・“ローマ小説の第一人者”たる塩野七生さんの、本作に対する評価が聞きたい。どなたか「突撃インタビュー」を!(するかい)
・小道具関係がなかなかに光ってた! ルシウスが妻=リウィアへのプレゼントに買った「秘宝館のお土産」系キーホルダー(デザイン・・上半身:男性器(横向き)+下半身:犬の後ろ足(横向き))やら、真実が帰省時にかぶってた『暴かれたい』とただひと言の書かれた野球帽やら、ルシウスが見よう見まねでデザインしたため、文字が間違って“クロリ>”と表記されてる洗面器やら(=^_^=)
・その「ケロリングッズ」はロ※ト、東急ハ※ズなどで購入可能らしい!!(取り扱いはこちら)
・昔ながらの「銭湯」にわざわざ出掛ける機会は全くないんだが・・劇中に登場の『稲荷湯』では入浴料が大人:450円だった。
・モロに男性器のカタチをした御輿を崇める『金精大明神祭』にも興味津々となった(⌒〜⌒ι)
・あきのぶ氏(?)による「トイレ川柳」の秀作(=^_^=) “赤ちゃんは いいなうんちで ほめられて”が印象的だった。
・ワニにも「ハウス!」は有効なんやろか。。
・交わす言葉の問題(ラテン語と日本語)をどう解決するのかと思いきや・・いきなりスクリーン右上に“Bilingual”表示が出た! これで万事解決だ!(おい)
・「平たい顔族」がルシウスに「オンドル小屋」の仕組みを解説するシーンでは、黒板に「HOT」と書かれてたり、日本語で「湯気、傷、治る」と端的に説明するなど、多少の(かなりの?)強引さが見受けられた(=^_^=)
・伊豆の「熱川(あたがわ)バナナワニ園」に行ってみたい!(=^_^=) 「伊豆シャボテン公園」と併せ、行ってみるしか!?
・「山羊の睾丸」「かたつむり」ってば、ホントに効果あるの?
・ローマ時代から「用足し後、水を浸した海綿でエイナスを拭く」と言う発想が既にあったのはスゴい。
・壁面にハメコミ設置した「お風呂テレビ」にクラゲを常時映してみる、と言うアイデアにも興味がわいた。慢性的にお疲れ気味だから、どんどん癒されたい(=^_^=)
・ワニと共に入浴。。人間にとっても(危険だし)、ワニにとっても(環境的に)よろしくないと思うが(×_×)
・「血行を促進し、解毒、傷を治す効果がある」とのオンドル小屋だが、、表現がちと過剰では?
・「バナナの種」って・・ああ言うカタチなんやね!

〜 こんなセリフも 〜

ルシウス「相変わらず、此処は騒がしいな」
    「呼び子が幅を利かせてすらいる」
    「どいつもこいつも・・“世界の頂点に立つローマ人”
     としての自覚がないのか」
    「湯の中に入るしか、静けさが得られないなんて」
    「何なんだ、此処は?!」
    「顔が平たい・・? 此処は“奴隷用の公衆浴場”か?」
    「かくも巨大な“1枚モノの鏡”とは・・」
    「・・美味い! 牛の乳なのに果実の味が!」
    「この属州・・完全にローマを凌駕している!」
    「泣くな! 敗北を悟られるワケには・・」
    「恐るべし! 平たい顔族」
    「湯の入った棺か?!」
    「平たい顔族の族長か?」
    「・・とてつもない敗北感」
    「属州の文明に頼るなんて、どうかしてるぞ」
    「恐ろしい程、煮えたぎっている・・だが熱くはない」
    「壁に水槽・・どんどん癒される」
    「全く果汁の出ないこの食感」
    「よくも“ローマ帝国の未来を紡ぐ”貴重な果実を!」
    「あれ無くしては、ローマに帰れぬ。
     “ローマ帝国の存亡”があの果実にかかっているのだ」
    「テルマエはローマ人にとって欠かせないものです」
    「あれ? 腰が痛くない」
    「“負傷兵専用”のテルマエか」
    「美味(うま)!」
    「毒を盛られた!」
    「流石は“100人隊長”だ」
    「己を殺してまで生きたくはない」
    「ご無礼は重々承知しております。
     罰を受ける覚悟は出来ております」
    「止めろ・・私はそなたたちが思っているような
     男ではない」
    「それにしても・・何故彼らは手伝っているのだろうか?」

真実「キャラ、立ってるわぁ」
  「死んだら“お終い”なんだよ!
   ・・もっと自分を大事にしなよ」
  「それでも信じて貰うしかないの」
  「もがいて見つけ出した答えなら、それは
   “あなた自身が導き出した答え”じゃないの?
  「そこにあなたが現れて・・」
  「私もまだまだもがいてみるよ」
  「有難う。出逢えて本当に・・
   って聞いてねぇのかよ!」
  「また、逢えるよね・・」

ハドリアヌス「バカバカしいが、実に見事」
      「そなたにも“暴君の素質”があるな?」
      「本当は文化で圧倒出来れば、戦(いくさ)など
       なくなるのだが」
      「“斬新な浴室”を造って貰いたい」
      「私は・・立ち止まってしまった
      「“ナイル風のテルマエ”とはな」
      「そなたの考えではないのか?
      「ルシウス、これへ」
      「この私が、そなたの※※を見抜けぬと思ったか

アントニヌス「皇帝は、稀代の天才ゆえ孤独なのだ」

ケイオニウス「このままで済むと思うなよ」
      「愚かな・・一時の感情で将来を
       棒に振るとは」

マルクス「風呂にでも入ってスッキリしようぜ」

老人「今日は外人のヘルパーさんかぁ」
  「若い皮まで剥けちゃうよぉ」

ルシウス「そなたの言葉を借りれば・・
     まだまだもがいてみるよ、出逢えて本当に良かった」
真実「ズルいよ・・こんな時に初めて笑うなんて・・
   “反則”だよ」

真実「また逢えるかな?」
ルシウス「きっと逢える・・ローマの道は
     総てに通じているのだから」

追記1:鑑賞後、ふと「どんな人にも、きっと“真価”の発揮出来る『時』と『場所』があるのでは?」と思ったモノだ。
    それが簡単に見つかりゃ、人生、苦労はないンだけど(・ω・)
追記2:他県での5日(火曜)〜7日(木曜)の出張移動時、カーラジオで銭湯の話題が出ていた。それを聴いてて興味の湧いて来たのは「大阪市生野区にある『源ヶ橋温泉』」と「京都市北区紫野にある『船岡温泉』」である!

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コメント

こちらにも、こんばんは。

市村さん、北村さん、阿部さん、ついでに竹内さん、皆さんそれぞれ結構好きです。平たい顔族の憧れなのでしょうか??

>「ケンシロウ」

ああ、確かに似てますよね~。
「ひでぶ」の他に「はろは」ってのもありましたっけ。

塩野さんの突撃インタビュー、案外プレス資料に残ってたりして・・・。^_^;

投稿: ぺろんぱ | 2012年6月14日 (木) 00時17分

ぺろんぱさん、ばんはです。
カキコ、有難うございます〜

>市村さん、北村さん、阿部さん、ついでに竹内さん、皆さん
>それぞれ結構好きです。平たい顔族の憧れなのでしょうか??

市村さんは首コロするでもなく、月にすっ飛ばされるでもなく、
安心しました。暴君と呼ばれるにしては、ちょっと繊細な感じでしたが・・

>ああ、確かに似てますよね~。

アニメ版(最新の劇場版)では、ズバリ主人公(ケンシロウ)の声を
あてたはりましたもんね〜

>「ひでぶ」の他に「はろは」ってのもありましたっけ。

細かいですね(爆笑) それは笑いながら吹っ飛んだ悪党の断末魔です。
一般的には「あべし!」と「たわば!」辺りがメジャーでしょうね。

私的には「えひゃい!」「なのォろ・・わ!」「あいぎゃげへぇ・・ぎょえ!」とかが印象的で好きでしたね。
むろん「うわらば!」も棄て難いですが(=^_^=)

>塩野さんの突撃インタビュー、案外プレス資料に残ってたり
>して・・・。^_^;

どうでしょ?!(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2012年6月15日 (金) 21時19分

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