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2012年6月28日 (木)

☆『愛と誠』☆

週始めの夜。
他県内の“某シネコン”で鑑賞したのは、三池崇史カントクによる(←このしと、最近“焼き直し(リメイク)”ばかりが目立つなァ〜)新作『愛と誠』である。

因みにもう1作、最後まで「どっちにしようか」迷ってたのは『レンタネコ(2011)』だったんだが・・本作の方が如何にも「気楽に楽しめ」「スッキリ出来そう」な気がしたもんで(=^_^=)

1972年、東京の魔窟(=^_^=)=新宿。
学生らの鬱屈したエネルギーが充満する“混沌の地下道(=『新宿の目』の前)”に、1人の型破りな男がやって来た。彼の名は太賀(たいが)誠(妻夫木聡)。

生まれ故郷=長野から上京して来た彼の目論みは「“自らの人生をメチャクチャにしたある人物”の人生」を粉砕する事だった。

そんな彼の前に立ちはだかったのは、名家・早乙女(さおとめ)財閥の令嬢=早乙女愛(武井咲(えみ))である。

誠は当初こそ覚えていなかったが、愛にとって誠は「6歳の頃、(信州の)スキー中の事故で生命を落としかけた自身を、重傷を負いながらも無傷で救った」まさに“命の恩人”なのだった。

一生かかってでも、誠に対する“償い”をしたいと考える愛は、両親の財力等(?)を用い、彼を“真人間”にせんがため、乱闘事件で少年院に収監された誠を出所させ、自らも通う名門校=青葉学園高等部(3年1組)に転入させる。

しかし、愛のそんな献身さを疎ましく感じた誠は、関東屈指の低偏差値校(=^_^=)=花園實業に勝手に転校してしまうのだった。

両親(市村正親&一青窈)が引き止めるのも聞かず、それを追って花園に転入する愛。

そんな愛に「叶わぬ想い」を抱き続ける、青葉学園の秀才メガネ=岩清水(いわしみず)弘(斎藤工)も、彼女を追って花園に転校するのだった。

凄まじい暴力の嵐が吹き荒れる花園實業。その影に君臨する“裏番長”の正体とは?
そして・・愛の想いは、岩清水の想いは、果たして届くのだろうか・・?

同名の劇画を原作とし、これまでにも幾度となく映像化されて来た本作(のよう)だが「ハチャメチャな物語世界」を意図的に、忠実に、ハチャメチャなままに、現代邦画に持ち込むと・・こないにも痛快に仕上がるんやね! とカントクの“したたかぶり”に改めて恐れ入った(=^_^=)

誠の額に余りに大きく遺された“傷痕”や、どう眺めても「17歳」にはてんで見えない(←それはそう言う「奇病」らしいが)番長=座王権太(伊原剛志)の存在感など、ホンマに勢いがありまくる!

一方で、今や(?)邦画界広しと言えど、三池カントクのみに赦された(?)“暴走の過剰さ”は、観客によっては「実に不快」と受け止められるのかも知んない(⌒〜⌒ι)

カントクの『カタクリ家の幸福(2002)』は、恥ずかしくも未見なんだが、かの作品で培われた(?)「ミュージカル演出」が更に洗練されてるのか(?) ・・物語の「ペラペラさ」を巧い具合にミュージカルパートが補ってる感じで、意外にも好感を持ったワタシ。

周星馳(チャウ・シンチー)監督の『少林足球(2001)』『功夫ハッスル(2004)』のように「途中で監督自身が“ミュージカル演出”に飽きてしまう」と言う“中途半端さ”もなく、終盤までしっかりと「手抜きせず」描き切ってくれてたのも“天晴れ”である(=^_^=)

その一方、クエンティン・タランティーノ監督作品に影響を受けまくってしまってるのか・・唐突な“アニメパート挿入”といった演出が、若干ハナについてもしまった。

序盤の『空に太陽があるかぎり/歌:岩清水』『あの素晴しい愛をもう1度/歌:愛』辺りの“サムさ”がちょっとツラくてイタくもあるんだが(総ての観客が「この先、我々は何処へ連れて行かれるんや・・?」なんてな不安感に襲われる事だろう(=^_^=))・・その辺を我慢して乗り切れば、次第に「気にならなくなる」からアラ不思議(爆笑)。

『悪人(2010)』でのブッキー(妻夫木)が余りに「悲し過ぎた」モノで、こう言う「“首尾貫徹”して弱くないブッキー」も、たまには爽快でエエんじゃないかなと思う。

〜 こんなトコも 〜

・「カドカワ、東映、テレ朝、ホリプロ」がタッグ! こりゃスゴいわ(=^_^=)
・三池カントクの『逆転裁判』にも出てた斎藤くん。『悪夢のエレベーター(2009)』以降、段々「イケメン」に見えなくなって来たンだが。。
・舞台が花園實業に移って以降、愛の両親や青葉学園関係者は完全に「フェードアウト」してしまった!! 何でや〜!
・「いきなり始まる、某キャラの“アニメ混じり”の回想」「“異常に汚れたトイレ”なるロケーション」「“場所移動しないまま”だらだら続くシーン」などは、余りにタランティーノ的ではありますまいか?
・“淫獣マフィア”“純喫茶・窓”“キャバレー・タヒチ”“スナック・お富”“雄CAN(ゆうきゃん)”“性病科”などの看板群のネーミングセンスがキラリ☆
・「学園ドラマ」としての展開を期待してたら・・青葉学園を去って以降、完全に崩壊してた(×_×)
・他にも『激しい恋/歌:誠』『夢は夜ひらく/歌:高原由紀』『酒と泪と男と女/歌:誠の母親』『オオカミ少年ケンのテーマ/歌:権太』『また逢う日まで/歌:ガム子』ってなミュージカルパートがあった!(サントラ参照)
・「喫茶店内で、ちゃっかり“盗撮”してた」誠の姿は、どうにも想像しにくい(=^_^=)
・「一列歩行」「私語厳禁」「脱脂綿流スベカラズ」「永久不減」とかの“壁面語録”も楽しい。
・ツルゲーネフの小説『初恋』のハードカバーをいつも抱えてる女の子って、かなり不気味だ(×_×) 『メン・イン・ブラック(1997)』に(イラストで)出て来た「深夜のストリートを“物理の本”を手に彷徨い歩く少女」と同じぐらいに不気味。。
・ダンスの振付担当はパパイヤ鈴木。「♪あ〜い〜」と歌いながら、鼻先を伸ばすような、あの奇妙な仕草は何なんだ〜?
・「弾けてる市村さん」もたまには良い!
・人にはそれぞれ“禁句”があるのだろう(・ω・)
・何処となく「水野美紀」っぽいご尊顔の大野いとちゃん(高原由紀役)。“幸の薄い感じ”がなかなかに良い。“ホリプロの新星”やろか?
・「むちゃくちゃブッサイクやな〜!」と呆れながら観てた安藤サクラさん(ガム子役)。ネットで「ご両親が誰なのか」を知ってぶったまげた! 更に、所属事務所のプロフィール写真・・結構可愛いじゃないっスか!
・余貴美子さん、伊原さん、市村さんら“ベテラン勢”の配置の仕方、それぞれの吸引ぶりが光ってた!
・長回し気味な「ミュージカルパート」「格闘シーン」も、ある意味、圧巻である!
・この調子で『潮騒』『野菊の墓』『青い山脈』『24の瞳』なんかの作品群も、次々に“ミュージカルリメイク”したらどやろ?
・ポスターの「左:微笑む武井」「右:不機嫌そうな妻夫木」・・のレイアウトが『ファイト・クラブ(1999)』を何故か連想させてくれる(=^_^=)
・スケ番連中に、スリッパでバシバシアタマをしばかれてた岩清水君の、今後の成績が心配になる(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフも 〜

ジャワハルラル・ネール(インド初代首相、1889-1964)
 “愛は平和ではない・・愛は戦いである。武器の代わりが誠であるだけで、
  其れは地上に於ける最も激しい、厳しい、
  自らを棄ててかからなければならない戦いである”

誠「“お金持ちだから助けた”なんて思ったら・・ぶっ飛ばすぞ」
 「お前だよ・・お前だって」
 「やけに反抗的な眼、してやがんな?」
 「おいメガネ! お前だよ」
 「感動したぜ。あんたの思い切りの良さ」
 「“能書きの多い女”だな、お前」
 「裏番長だと? ・・アホかお前ら」
 「たった1人に、こんなに束になってよ」
 「お前と言う存在が、心から鬱陶しいんだよ」
 「トンでもねぇ化けもんだな・・彼奴(あいつ)ぁ」
 「あんたが“悲しい女”って気がするからさ」
 「あんた・・ホントに“悲しい女”だな」
 「つくづく“悲しい女”だな」
 「女だからって、容赦しねぇよ俺は」
 「あんたがいない方が、もう少しハナシは簡単なんだよ」
 「・・勘弁してくれよ」
 「だから“行かねぇ”って」
 「“2度と投げられねぇ手”にしてやろうか?」
 「止めねぇから騒ぐなよ」
 「付き合って、死んでやるよ」
 「“余りに寂しい人生”だったもんで、
  アタマおかしくなっちまったみてぇだ」
 「1度“死の恐怖”を味わった人間は、2度と自殺なんか
  出来ねぇらしいが・・まぁ、達者でやんな」
 「たく・・これだからお金持ちはよ」
 「それから・・“この事”は秘密だぞ」

愛「私は、負けないわ」
 「スポーツ万能。成績は・・ご免なさい。優秀です
 「イヤらしい事はイヤだわ」
 「(ラーメンに)卵は2ツ入れてみました・・贅沢かしら?」
 「何て説明的なの
 「此処“普通の喫茶店”ですよね?」
 「耐えるのよ・・私」
 「お客様のイヤらしい仕打ちに耐えていただけですわ」
 「いつの間に、こんな写真を」
 「貴男のために生きる・・それが私の“償い”なんです」
 「私1人が、こんな所で幸せに暮らしている場合じゃないわ」
 「来てくれたのね・・勘違いじゃないよね」

岩清水「・・悪魔のようなヤツだ」
   「君は君であればいい。君が君であるために、僕は生きる。
    つまり・・この岩清水弘は、君のために死ねる」
   「やる方向なんだね・・やる方向か・・」
   「愛する人が幸せになる事・・それが1番の幸せなんだ」
   「君は何故、そこまでして・・」
   「・・確かに、知り合いです」
   「メガネをバカにする奴は、メガネに泣くぞ!」
   「彼は何故、この東京へ?」
   「失敬な事を言うな!」
   「その言い草は何だ!」
   「それは愛だ・・無償の愛だ」
   「僕が死んでも・・彼女が助かるとは限らない」
   「僕の願いは、僕の幸せじゃない。
    彼女の幸せなんだ」
   「何処へ行くんだ? 君だって重傷じゃないか!」
   「来るよ・・彼はきっと来る」

由紀「分からない・・私にはそう言う事」
  「ちょっと・・したくなっちゃった。
   ついて来て・・早く」

早乙女「流石のパパも、堪忍袋の緒が切れた」

ガム子「基本、ぶっ殺してぇだけだし!」
   「全員、揃いました!」
   「いつまでもメロドラマやってんじゃねぇよ!」
   「流石は、このあたしが“一瞬でも惚れた男”だよ」
   「あたしもそろそろ“潮時”だな」

権太「何でや〜!」
  「“おっさんにしか見えへん病”・・かなり進んでるねん」
  「ところで、何しに来たん?」
  「何や、もっと面ろい奴と思ぅとったけど、つまらんのぅ」
  「猿、死んだ。これで“めでたしめでたし”や・・
   せやけど、このハナシには“ウラ”があるんや
  「こいつ・・めちゃ悪い奴(や)っちゃ」
  「アホな奴っちゃな〜」
  「何や・・“月光仮面”みたいやな」

店主「止めときな。あの女と関わり合って、イイ事なんか1ツもねぇ」

岩清水「メガネは“顔の一部”なんだぞ!」
誠「いや、意味分かんねぇし」

追記:そう言や、本作の鑑賞って・・「シアター内に1名だけ」でしたわ(⌒〜⌒ι)

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2012年6月26日 (火)

☆『アメイジング・スパイダーマン【3D/字幕版】』☆

24日(日曜)の夜。

この週末は、帰阪こそしたモノの・・意外とバタバタした状態のままに終始し、後ろ髪を引かれつつ(?)帰松するコースとなった。
余裕があれば『幸せへの(夜の?)動物園(←ちと違)』を観に行こうと予定してたんだが、ソレってば叶わず(×_×)

日曜は、明るいウチに高松に戻ったので「何か1本、行っとこか!」と考えたんだが・・近隣のシアター(←って言っても、シネコンは2ツしかないけど)での上映作品を確認してたら・・『アメイジング・スパイダーマン』の先行上映が「この2日間限定」でされてるって事に気付いたので「ここはやっぱしおさえとこうよおまいさん!」と考え、再びクルマに乗って、雨降る中を“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと走り始めたのだった。

“レイトショー(=最終回)”ながらも、3D仕様なので1500円をとられた(×_×) ←要らんのに〜

3Dメガネこそは自宅から持参したので「少しは安くなったァ(=^_^=)」と喜んでたら、公開期間限定の“フィギュア付き・特製ドリンクカップ”にフラフラと食指が動いてしまい、またもや+750円の出費(×_×) 良く良く眺めたら、あんまし大した(フィギュアの)造型でもなかったンだけどね。。

・・

さて、いよいよ始まった新シリーズ(?)

“最新のCG技術を駆使し、スパイダーマンの映像世界をリアルに実現する”って点に関しては、既にサム・ライミ監督が“旧3部作(2002-2007)”でやり尽くしてしまった感もあるワケで、今回は「如何に(前シリーズ以降で)映像&演出が磨き上げられてるか?!」って点にこそ、観客の期待(と不安)も高まってしまうトコだが・・さて?

現代のニューヨーク。

ミッドタウン・サイエンス高校に通う主人公=ピーター・パーカーには、幼い頃に両親が「パパとママには“する事”がある・・いい子でな」と言い残し、突然に家を出て行ったまま失踪、後日飛行機事故での死亡が確認された・・と言う悲しい過去があった。

そんなある日、両親が生前に勤めていた大企業“オズコープ”での見学・研修生募集の情報を知ったピーターは、既に締め切られていた所を、特殊な手段(=^_^=)で強引に参加・・“異種間遺伝子交配”の研究を統括するカート・コナーズ博士(リス・エヴァンス)との対面が叶う。

実はコナーズ博士こそが、かつて父=リチャードの共同研究者だったのだ。父の遺品のカバンに隠されていた複雑な数式を披露し、解明する事でコナーズ博士の信頼を得るピーター。

しかし、忍び込んだ研究室で、極秘裏に開発されていたスーパースパイダーに首筋を咬まれてしまう・・

疲労と悪夢に苦しんだ末、目覚めたピーターは、自身が“超人的な身体能力”を得た事を知る。

その一方、ピーターの解き明かした“崩壊率の方程式”を応用する事で、爬虫類の再生能力をマウスに備えさせる事に成功したコナーズ博士は、自らの“失われた右腕”を再生させるべく、遂に「早過ぎる人体実験」を敢行するのだった・・自らの肉体を実験台にして・・

ワタシの結論としては「映像面、演出面で“強化”された部分こそは確かにあるものの・・総じて重苦しい印象であり、イマイチな滑り出し」ってトコやろか。

改めて、旧シリーズの第1作でグリーン・ゴブリンを“宿敵”に添え、その役をウィレム・デフォーが演じた事の素晴らしさに気付かされたりも(・ω・)

何だか今回の“リザード”ってば、悩みや焦りばかりがにじみ出てて、憎むにも憎みにくい。
何つぅか、旧シリーズ第2作に登場したドック・オク(演:アルフレッド・モリーナ)を思わせる。どう言う感情を持って眺めて良いのか分かんないから・・つまりはスッキリしないワケで。

パンプキン爆弾で“オズコープ”の役員連中を一掃したり、鼻歌を唄いながら飛来して来るグリゴブ(グリーン・ゴブリン)を眺めてる方が、言葉は悪いが「痛快」なのである。

親友=ハリーの存在もかき消されてるし・・“オズコープ”と言う企業の造型そのものが何だか良く分かんなかった(×_×) 続編を造りたいなら造りたいで、もう少し「物語的にワクワクさせる(そして次に引っ張る)ツボ」をちゃんと配して欲しかったトコである。

唯一、諸手を挙げて賛成なのは「ヒロインキャラが美人になった事」ぐらいやろか(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

・主人公役のアンドリュー・ガーフィールドって『ソーシャル・ネットワーク(2010)』でエドゥアルド・サベリンを演じてた青年なんやねぇ。全然気付かんかった(×_×)
・いったん“旧3部作(トリロジー)の記憶”をアタマの中から除去しないと、こんがらがる(×_×)
・ベンおじさん(演:マーティン・シーン)の運命は・・やはり同じ(×_×) 知ってるだけに余計ツライ。。
・ヒロインは今回の方が好き(=^_^=) ←『ヘルプ/心がつなぐストーリー(2011)』でスキーター役を演(や)ってたエマ・ストーンと言うお嬢さん。
・新聞社(=デイリー・ビューグル)の絡みは一切ナシ(あの“名物ドケチ編集長”も不在だった)
・最重要人物=ノーマン・オズボーンは、結局出て来ず(×_×)
・あの強盗犯(左手首に星のタトゥーのある男)も逃げたまま? やっぱ「サンドマン要員」か?
・オズコープ役員のアクの強いおっつぁん(演:イルファーン・カーン)も、後半からさっぱり出て来なくなる。。どしたん?
・サリー・フィールドも随分とお年を召された・・ 近年、印象的だったのが『フォレスト・ガンプ/一期一会(1994)』だもんねぇ。
・悪ガキ=フラッシュが意外と丁寧に扱われてた(=^_^=)
・フラッシュのいじめてた生徒がゴードンだった。フラッシュ、、ゴードン、、?
・あのスーパースパイダーは死んぢまったンやろか?
・コナーズ博士なんかより、凶暴化したマウスのフレディの方がよっぽどコワかった! 夢にまで出そう(爆笑)
・“パンサーズ弁論部”って一体どんな部だったんだ?
・劣等感を抱え続ける(?)博士と、数式をあっさり解明する生徒・・コレって、コナーズとピーターによる『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997)』路線として描く事も可だったか?
・屋根を突き破って落ちた先が・・リング! 「いよいよ“賭けレスリング”の始まりか?!」と一瞬ワクワクしたが、そんだけの展開だった(×_×)
・「伸縮する“スパンデックス材”をボディスーツに用いよう!」と考えつくのは分かるが、、あのいきなりの“デザインセンスの洗練ぶり”ってどないなん?
・両手首のリストバンド(装置)から糸(バイオケーブル)を射出する仕組みだったようだ。バンドが壊れたら、糸も出せない?
・ブランジーノって、日本で言うスズキ(鱸)の事らしい。
・「トカゲの綱渡り」がヨチヨチしてて可愛かった(=^_^=)
・ウィリアムズバーグ橋は「マンハッタン」と「ブルックリン」を結ぶ橋らしい。スパン(支点間距離、全長ではない)=488mと言う事で、ブルックリン橋(同486m)よりも若干長い。1903年の開通。
・“リザード”が、ビーカーの2液を見比べた後、混ぜて投げると大爆発が! こう言う(クレバーな)演出には、実にワクワクさせられる!
・音楽室(もしくは図書室)での“音響的な演出”も楽しい。あの「事態に気付かなかったお爺さん」が原作者=スタン・リーとのハナシも・・?
・息子=ジャックを救われたお父っつぁん「ただ1人」が全ニューヨーカーを代表していた(=^_^=)
・6番街のクレーン操作技師の1人として、トム・クルーズ(2005)にカメオ出演しといて欲しかった(=^_^=)
・ピーターの部屋に貼られていたポスターは、ヒッチコック監督の『裏窓(1954)』じゃないですか!!
・9番街には、有名な皮革店があるようだ。
・1番のムードメーカーだったジョージ・ステイシー警部補が・・(×_×) ←まさに「捨て石」?
・スパイダーマンに“最大級のダメージ”を与えたのは、警官の放った脚部への一撃だった!
・防弾チョッキは、やはり防刃チョッキにはならんようやね、、

〜 こんなセリフも 〜

ピーター「もうイイかい? 捜すよ?(Ready or not? Here I come?)」
    「遺伝子による被献体支配は? 副作用が?」
    「(強盗を)追えって? 僕には関係ないね」
    「今度盗む時は、泥棒の格好は止すんだな」
    「犯人逮捕協力のお返しがこれ?」
    「君に言えるなら・・でもムリだ」
    「君とキスしたい・・キスが巧いね」
    「あのトカゲは“着ぐるみ”じゃありません」
    「彼を止めなきゃ・・僕が片を付ける」
    「外へ行こう。ちょっとだけ」
    「“窓から投げる”からね」
    「“約束が守れない時”もあるさ」

グウェン「立派だったわ、あなた・・バカだけど」
    「たまにはロビーから入って来て」
    「・・パパが約束させたのね」

コナーズ「ご覧の通り“左利き”でね」
    「此処は自宅だ。ラボでお会いしよう」
    「何故、分かった?」
    「最高だ!(Oh excellent.)」
    「爬虫類は“捕食動物のトップ”だ」
    「NYに“新種”が現れたそうだ・・まずは捕まえろ。
     だが、脅かされると攻撃的になるぞ」
    「もはや病気の治療ではない・・“完璧な肉体”の獲得だ」
    「生存には適合が必要なのだ」
    「強くなれるなら、人間の姿である必要などない」
    「これは“人類への贈り物”だ」
    「哀れだな・・パーカー(Poor..Parker.)」

ベン「相手の顔にもアザが? パンチの痕はすぐ分かるさ」
  「そいつに恥をかかせたのか? さぞスッキリした事だろう」
  「携帯は通じたろ? 男なら、謝って来い
  「困難が人の運命を変える」
  「授かった才能をどう使うのかは、お前自身で考えろ」

アン「不味いなら、37年前に言ってよ」
  「どんな時も、秘密は代償を伴うものよ」
  「あなたに文句を言う者は、この私が赦さないわ」

店員「レジの邪魔だ。消えろ」

ジョージ「NY市警の38人もの警官が、たった1人のレオタード男に
     振り回されたってワケか?」
    「彼は“罪なき人々”を護ってはいない」
    「この私が、ゴジラの街=東京の知事に見えるかね?」
    「君は“東京の心配”でもしてい給え」
    「分かってるさ。“マスクの男”が何者なのか」
    「君はこの街に必要だ」
    「傷付く人もいる・・時には“大事な人”も」

役員「ノーマンは待てないぞ」
  「あの人が死ぬ・・すぐ人体実験に取りかかれ」
  「被献体なら、退役軍人病院をあたれば良かろう?」
  「君のモラルは低いな、博士」
  「忘れたか? 忘れたいのか?」

教師「物語に“テーマ”は10しかないと言われますが、
   本当は1ツだけです・・“自分は何者なのか”」

※「パーカーの息子は真相を知らないのか?
  ・・ならば、殺すまい」

ピーター「おじさんは君を誰かと勘違いしてたみたいだ」
グウェン「・・私じゃないんだ」

ピーター「何かをしよう。いや、違う事でも」
グウェン「どちらでもイイわ」

グウェン「どうやってここへ? 20階の高さよ」
ピーター「非常階段でさ。ドアマンが恐くてね」

ピーター「君のパパに逮捕されそうだ」
グウェン「私がさせないわ」

グウェン「自分の力が恐い?」
ピーター「・・いや」

ジョージ「いつだってヤツを逮捕出来たさ」
ピーター「でも、出来なかった」

ピーター「気分でも?」
コナーズ「いや、最高の気分さ。素晴らしい夜明けだ」

追記1:本作を観てて、連想した作品を挙げておきたい。あくまで主観なんだけど(・ω・)

・両親が災難に遭い、その真相を究明 ・・ 『ハリーポッター(2001-2011)』シリーズ
・NYの橋で巨大トカゲが大暴れ ・・ 『USゴジラ(1997)』
・NY上空(?)で爆弾テロ ・・ 『Xメン(2000)』
・地下水道に潜む怪物 ・・ 『オペラ座の怪人(2004)』
・無人のラボで隠れんぼ ・・ 『コラテラル(2004)』『ジュラシック・パーク(1993)』
・無人の校内で隠れんぼ ・・ 『エレファント(2003)』
・警官と巨大トカゲの大捕り物 ・・ 『T2(1991)』
・液体窒素を使っての攻防 ・・ 『T2(1991)』

追記2:エンディング曲が“強引に”差し替えられており、違和感ばかりが残った(×_×)

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2012年6月21日 (木)

☆『バッド・ティーチャー(2011)』☆

19日(火曜)。
仕事帰りに“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”で観て来たのは、何となく期待してた(=^_^=)1作『バッド・ティーチャー』である。

『ナイト&ディ(2010)』からこっち、ちと「お元気そうなお姿を、スクリーンで拝見した気のしなかった」キャメロン・ディアス姐さんが「ここらでイッパツ」弾けはるんかな? ・・とドキワク感を(勝手に)高めてた次第である。(どうにも『メリーに首ったけ(1998)』に於ける“強烈なコメディエンヌぶり”が思い出され、かの1作を超える彼女を(今も)待ち続けるワタシがいる(=^_^=))

・・って『グリーン・ホーネット(2011)』でも「しっかりヒロインを演じてはった事」に、後で気付いたワタシである。。何だか印象、薄かったよなぁ・・(×_×)

夏休み寸前。
イリノイ州(クック郡)シカゴ市のジョン・アダムス(JA)中学では、婚約を理由にある女性教諭が1年の勤務を終え、まさに同校を去ろうとする所だった。

彼女の名はエリザベス・ハルジー(キャメロン)。
「意欲なし+責任感なし+生徒なんか大キライ(=^_^=)」な彼女は、さっさと教壇に見切りをつけるつもりだったが・・1ヵ月で1万6千ドルもの“浪費癖”が婚約者(とその母)の知れるトコロとなり、突然に婚約破棄を言い渡される。

3ヵ月後。
再び、やる気のなさはそのままに(=^_^=)JA中学に復職したリズ(エリザベス)だが・・臨時教師として同校に赴任して来たイケメン=スコット・デラコート(ジャスティン・ティンバーレイク)と知り合うや「こいつは“玉の輿”に乗れる(最後の?)チャンスや!」と持ち前の鋭い嗅覚を発揮し(=^_^=)“巨乳好き”と思しき彼のハートを射止めるべく、豊胸手術を受ける巨額の費用を稼ぐため、猛然と頑張りを開始するのだった。

当初こそ、生徒(とその保護者ら)をダシにしつつ“チマチマと”稼いでたリズだが・・「次の『共通テスト』で優秀な成績をおさめたクラスの担当には、5700ドルものボーナスが支給される!」と言う情報を耳にするや、頭脳をフル回転させ「様々な悪知恵」を発揮するのだった。

そんな彼女の前に立ちはだかるのは、JA中学を代表する優秀な(?)教師=エイミー・スクワレルだった。

監督=ジェイク・カスダンって何者や? と思いきや・・『ワイアット・アープ(1994)』『フレンチ・キス(1995)』『ドリームキャッチャー(2003)』などを手がけたローレンス・カスダン監督の息子さんとの事である(・ω・)

キャメロン姉さん+ジャスティン君(←この2人には、実際に短からぬ(?)交際期間があったそうで、、)を主演に迎えたパワフルなコメディ作かと思いきや・・そう言う流れでもなく、正直「肩すかしを喰らった」ようなイマイチさ、中途半端さ、消化不良感が残った(×_×)

・魅力的な俳優が(劇中に)殆ど見受けられない。或いは俳優陣を魅力的に描くだけの脚本力に(徹底的に)欠ける。
・後半以降の展開が(殆どの)観客の予想を大きく裏切る。
・キャメロン姉さんの言動が「挑発的」ではあるも、総じてドギツ過ぎ・・観客に微笑ましさを与えない。

辺りの点が、どうにも引っ掛かってしまった。

特に、ジャスティン君の方は『ステイ・フレンズ(2011)』『TiME/タイム(2011)』とも制作時期が重なっていたと思われ“かけ持ちの出演”であるが故に、あのような中途半端な“立ち位置”となってしまったのかも知んない。

姐さんの大事な“カムバック作品”として仕上げるなら、もう少し「真剣に、丁寧に」脚本を整えるべきだった・・と感じてしまうのはワタシだけなのだろうか?

〜 こんなトコも 〜

・「37ドルの食事券」って、貰って嬉しいもんやろか・・(・ω・) 「3ドルぶん使った」後の中古じゃね?
・どんだけ高速でベンツ(SLK)をバックさせとんねんな(=^_^=)
・1ヵ月で1万6千ドルもの浪費! 姐さんの実生活をも彷彿とさせる“リアルな額”や(=^_^=)
・『バッド・ピクチャー』のタイトルの方がしっくり来るんかも(=^_^=)
・最もしっかり作られてたのは“唯一”オープニングだったろうか? 今昔の“教室の風景”がモノクロ映像やら、ホームヴィデオ風やらで延々と映されます。ちょいとした見所かも。
・ユダヤ人や日本人をちょっと刺激する(?)セリフが姐さんの口から放たれてた。
・「ジャガー・ルクルトの創業者一族」からのクレームなんかは大丈夫なんやろか?
・徹底的に「オトコ選び」のヘタクソな姐さんだった。
・もう少し・・“姐さん自身の外見”に魅力さえあれば、あんなポンコツな脚本でさえも「グイグイと引っ張って行けた」トコやったろうに・・
・「盗む、脅す、嘘をつく」「無関心、無気力」などなど“ディス・イズ・ザ・悪女(Bi*ch)”な姐さんだった。
・「化けるシーン」で、もうちょっと「ちゃんと化けて」くれたら、姐さんのカブも上がったろうに・・ ←何故だか『情婦(1957)』を連想してしまいました(=^_^=)
・ジャスティン君ってば・・結局は“観客寄せパ※ダ”だったんやろか?
・エイミー・スクワレル役には、も少し有名ドコロ(な女優さん)を起用し、サプライズ性をも持たせて欲しかった。
・『落ちこぼれの天使たち(1987)』『ワイルド・チェンジ(1989)』『デンジャラス・マインド/卒業の日まで(1995)』『スクリーム(1996)』などのビデオが教室で上映される! こんな授業もアリかも知んない(=^_^=) しかし、どう言う選択基準やねん!
・手術+入院費用だけなら3900ドルで足りたんでは? 残りの6100ドルは何の費用やろ?
・洗車デーで6000ドル。実際には、1日で7000ドルもの収益金・・をポケットに着服?!
・兄イルカ=サイモン、弟イルカ=アイアスだとォ?! 兄がサイモンなら、弟はハンスであるべきやろがッ!(=^_^=)
・スコットとエイミーの(共通の)愛読書は『食べて、祈って、恋をして』だそうで(・ω・)
・ジョーダンは分かるが、レブロンが分かんない(×_×) ←NBA選手のハナシなんやね。。
・“ピリオド5”ってば「バンドの名前」なんだけど、ちと“オメガ13”みたいで響きがカッコいい(=^_^=)
・第16代アメリカ合衆国大統領=リンカーンに対する、異常なまでの(?)リスペクトが捧げられてた?

〜 こんなセリフも 〜

リズ「教壇を離れても“心は教師”です」
  「硬くさせといて、ダーリン。シャブってあげるわ」
  「・・妊娠はウソ」
  「1年間も“退屈なオペラ話”に付き合ったのに」
  「婚約者は浮気をしてたの・・それもオトコとね」
  「“残業なし、責任なし、夏休みあり”だもんね」
  「バスケ選手は結婚を異常に恐れるのよ。
   必ずアレを使うし、使った後のアレを必ず持って帰るの」
  「・・すごくマズい」
  「同僚とはイヤなの。内緒なのもイヤだし」
  「言いたい事があるなら、書いてくれる?
   読んで質問があれば、訊くわ」
  「私に文句でも?」
  「“ビッグ・パイを喰う趣味”はないわ」
  「友達なら、これからも“監視”をよろしく」
  「説明するより、案内した方が早いわ
  「ウソでしょ?(Shut up.)」
  「2ツ、買うわ!(I'll take two!)」
  「カード事情はフクザツな事に」
  「“本よりも勉強になる映画”はありますわ」
  「イルカは“海の人類”だと思うんです」
  「ウソみたい!(Come on!)」
  「手本を見せたげる」
  「あとにしたら、あとあと大変だから」
  「彼の顔面に跨がりたいわ」
  「私が本校に雇われているのは、
   私が有能だからです」
  「頑張っているのに・・安月給で」
  「現金でください」
  「勘違いしないで。これは“医療大麻”なの。
   処方箋だってあるわ。病名は内緒だけど」
  「クッキーは貰っとくわ。で、飲み物はないの?」
  「そのままだと、いつか痛い眼に遭うわ」
  「政治家になる? それって“親の希望”でしょ?
   ゆっくり考えなさい」
  「・・絶望的ね」
  「彼女は、あなたのお金目当てよ」
  「何故、教師にって? さあね。
   “前世が悪人だった”とか?」
  「マジで?!(Seriously?!)」
  「“喰い逃げ”みたいで悪いけど、
   この後、ボランティアの仕事が」
  「勘弁してよね(..F*ck..)」
  「学生バンド? ・・死んでも行かない」
  「あんたのために言ってんの。同じパーカーを週に3日
   続けて着てる男の運命は“29歳まで童貞”に決まってる」
  「ハメ外さなきゃ! 最後に“突っ込ませた”のはいつ?」
  「そんなだから※※人に負けるのよ」
  「やる時はやるのよ」
  「あの子は、相手のうわべしか見ない“浅い子”なの
  「中1じゃ、あんたの価値は伝わらないわ。
   大学まで待ちなさい」
  「こんな帽子も、2度とかぶるな!」
  「“試練を乗り越える手伝い”をしただけよ」
  「生徒たちの努力を疑うなんて・・」
  「・・単価高いし」

マージョリー「仕事のハナシは止めましょ。帰る前に飲みたいわ」
      「ネットラジオ、大好き!」
      「さっさと失神してよ」

エイミー「“教師が生徒から学ぶ事”も多いわ」
    「生徒たちとの交流を深める方が良くない?」
    「欲しくないの? ・・追加点」
    「1番恐ろしいのは・・“余罪の発覚”ですわ」

スコット「誰もが、自らの幸せを追求すべきだ。
     ・・“中絶”を除いてはね」
    「“恋をして”の章が1番好きなんだ」
    「最近、こう言うイイ曲がないよな」
    「これでも、今までで最高のライブだ」
    「こだわりは大切だ」
    「サメは“家族を引き裂く”から嫌いだ

ラッセル「“数が総て”なんだよ!」
    「“即効”だな(Super fast.)」
    「そろそろ気付けよ

※「“リンカーン並”に長いスピーチだな」
 「単なる会話だよ」
 「撃沈だ!(Loser!)」
 「膝のケガなら、歩けば治る

カール「顔つきは同じだが、パーマの方が可愛い」
   「私は麻薬のせいで、時々“ワケの分からない
    発言”をするものでね」

スコット「ごめん。まだ君とデートは出来ないんだ。
     でも・・待ってくれたら、いつか必ず」
リズ「“その価値”はあるわ」

スコット「2人だけで話さない?」
リズ「話せるに決まってる!」

スコット「ジーンズの相性がイイね」
リズ「今度は、服を脱いで試してみない?」

リズ「息子さんが“Aの成績”を取れなかったら、
   ・・“返金”します」
生徒の母「先生の仰る“意味”は良く分かりました

婚約者「僕ら、距離を置かないか?」
その母「永遠にね!」

マージョリー「木製デスクの上で突かれたい」
カール「あいにくだが、デスクは金属製でね」
マージョリー「なら、もっと燃えるわ!」

リズ「あんたのショックは伝わったわ」
ギャレット「どうして“両想い”になれないの?」
リズ「・・まだ“そこ”なの?」

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2012年6月18日 (月)

☆『ソウル・サーファー(2011)』☆

13日(水曜)の夜。
仕事帰りに“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に寄り、レイトショーで観て来たのは『ソウル・サーファー』だった。

「如何にも痛ましげな物語やな・・」と正直、あまり気乗りしないトコもあったんだが「元気を貰える!」「感動する!」との評価をそこここ(って何処?)で見かけたため、鑑賞を決意した次第。

これは、実話に基づく物語。

ハワイ・カウアイ育ちのベサニー・ハミルトンは、幼馴染みでもある親友=アラナ・ブランチャードと共に、サーフィンに青春をかける少女だった。

ジュニア大会でも優秀な成績をおさめ、将来を期待されたベサニーだが・・ある日サメに襲われ、左腕を肩口から奪われてしまう・・

奇跡的に一命を取りとめ、驚異的な回復を遂げた彼女。しかし“隻腕で生活をする”と言う毎日は、想像以上に辛く苦しいものだった。

傷口を抜糸するや、再びサーフィンに取り組むベサニーだが・・練習を積んで臨んだハズの次の大会ではライバル=マリーナ・バーチに大きな差をつけられ、結果的に「惨敗」してしまう。

サーフボードを手放し「海から離れよう」と考え始める彼女に、父親=トム(デニス・クエイド)、母親=シェリー(ヘレン・ハント)や2人の兄(ノア、ティミー)が優しく、温かい手を差し伸べるのだった・・

“挫折”と“再生”を軸に“家族愛”と“ライバル”の配される物語・・って事で、ある意味「どストレート(notレストレード警部)な青春ドラマ」とも評せる本作。

中盤(?)で、ご存じの通り“とんでもない悲劇”が主人公に襲いかかるワケだが・・それを経てなお、本人も前向きだし、家族や親友もそんな彼女を温かく包む感じで接し続けてて「確かに“不幸”だけれど・・でも、とても“幸せ”な子やな」と、ちょっぴり羨ましくさえ思えてしまった。

本人の「立ち上がろうとする」決心も感動的だし、観客を勇気づけてくれるのだが・・私的にはベサニーにとっての“最大の理解者”である父=トムの、娘以上に前向きな(←前向きであろうと努力する)姿や言動の数々に、ついウルウルとさせられてしまった。

デニス・クエイドさん、ホンマにええ男優さんにならはったものである!
元奥さんである“あのしと”にも・・ここいらでそろそろ「立ち上がって」欲しいトコである(・ω・)

最大の“ワルモノキャラ”である「例のサメ」に関しては、追跡劇の“その後”をきっちりと(律儀に?)描いてくれてて、好感は覚えつつ・・「このシーンは、流石にフィクションなのかも? ちと都合良過ぎるような気がするぞ?」と妙に「オトナの眼」で邪推してしまうワタシがいたりもした(⌒〜⌒ι)

欲を言えば、もう少し「ライバル」「親友」それぞれの造型を「踏み込んで描いて欲しかった」トコか。主人公を含め、この3者の造型が更にしっかり固まってると、まさに『ピンポン(2002)』な感じで更に少し深い物語となってた気もするかな。

〜 こんなトコも 〜

・あの“シルバーサーファー”とは無関係なのね。。
・主人公=ベサニー役のアナソフィア・ロブさん。何処かで観た子やな・・と思ってたら『チャーリーとチョコレート工場(2005)』の「ガムを噛み続けてた、紫色の少女」だった! 女の子の成長って、、早っ! その後『リーピング(2007)』『テラビシアにかける橋(2007)』にも出演したはるらしいが・・2作ともに未見(×_×)
・『フォレスト・ガンプ/一期一会(1994)』でゲイリー・シニーズ(ダン小隊長役)の“変化”を観た時にも驚いたが・・近年のCG処理技術ってばホンマに凄まじい! 例えば・・「有名俳優が事故に遭い、不幸にして五体満足でなくなってしまった」としても・・CG処理を経れば、我々(面識のない)観客には、スクリーン上で彼らを観ても全く分からない事だろう。
・デニス・クエイドが所属するバンドの名前は「The Sharks」と言うらしい。それってちょっとなぁ(⌒〜⌒ι) ←ウィキより
・「トップ・アマチュア」って表現が何度か出て来た。「セミプロ」との境界線って、殆どないんかも知んない?
・アラナが「事故後、しばらく病室に顔を見せなかった」点もちゃんと(?)描かれてた。
・波で「ボードが折れる」事態も起こり得ると知った! ヘタしたら骨折も有り得るんやろね(×_×)
・「手前に高い波」「そこを右から左へと画面を横切るベサニー(本人)」「背後に虹」と言うエンディング時の映像が最高過ぎる!
・エンドロールは「右にベサニー(本人)の映像」「左にクレジット」って画面構成だったので、殆ど左側に眼を走らせる事が出来なかった(×_×)
・『終わり・・それは始まりである』なるラストのひと言(テロップ)が、(制作側の)意図する以上にカッコ良く映った!
・父=トムの存在が前面に出過ぎる余り(?) (実際の)コーチは「いないかのような」扱い(?)だった。
・タイのプーケット島にいた「心を閉ざした少女」の演技も印象的である。
・下位ランク(?)ながら『ドリヴン(2001)』の終盤におけるスタロ〜ンばりに、目立ちまくってた主人公(=^_^=)
・「家族の支えの一切なさそう」なマリーナの“精神的な強さ”もある意味すごい!
・で、結局“沿岸のサメ対策”はなされたの?
・丁寧過ぎるワケでもない、絶妙な解説ぶりが良かった。“ボトム・ターン”“インパクト・ゾーン”“パドル・アウト”“ヴァーティカル・ターン”などなど・・ハッキリ分かんない競技用語が飛び交うが、何となくは分かる(=^_^=)
・達人になる程、使うボード(の全長)は短くなるんやね!
・自暴自棄になった主人公から(いきなり)ボードを貰えた少女たち! 何てラッキーなんだいっ!
・ワタシには、とてもサーフィンなんか出来ないけど・・「巧い人の乗り方」を眺めたくはなって来た!
・兄たちのサーフィンテクニックも充分にスゴい!
・15秒以内でも、大波って来るもんなんやね(⌒〜⌒ι)
・デニクエさんの『バンテージ・ポイント(2008)』以来のドラテクも冴えてた!

〜 こんなセリフも 〜

ベサニー“あたしはハワイ生まれ。両親はサーファー。
     海がわが家。この血管には海水が流れている”
    “いつも海水で濡れているあたしたちを、
     ママは「人魚」と呼んだ”
    “初めて波に乗れた日、少しも迷う事なく
     プロになりたいと思った”
    “サーフィンはあたしの天職”
    「集中させて・・次の波に乗るから」
    「あれは“あたしの波”だったのよ」
    「“言うのは自由”だから」
    「何だか落ち込んで来たわ」
    “今では、水着すら1人で着られない”
    “1番の恐怖は、サーフィンとの別れだった”
    「視点を変えようと必死に努力してるけど・・」
    「理由を知りたい?」
    「恐いけど、やらないよりはマシ
    「エッジを掴めなければ、パドルも出来ない」
    「ハンデは要らないわ」
    「何も言わないで・・もう終わりよ」
    「いつもみたいに励ましてよ。
     “総ては巧く行く”って」
    “神の御業は不思議だ”
    “愛は津波よりも強く、恐怖に打ち勝つ”
    “あの子に教えた事で、サーフィンより大事なもの
     に気付いた・・愛だ”
    「勝ち抜くわ(Take heat by heat.)」
    「あんたには感謝してるわ。
     “対等”に扱われて、やる気が出た」
    「有効よ・・あたしにとってはね」
    「過去は変えないわ。
     この貴重なチャンスを逃したくない」
    “波に呑まれたら、立て直せばいい。
     良い波はまた来る
    “今は両手で抱きしめるより、多くの人を励ませる”

トム「人生は冒険。時として、人は荒波でもがく」
  「悔しいなら、泣いていいぞ」
  「より遠くへドルフィンし、パドルで戻れ」
  「リップの練習をしろよ」
  「気にするな。今のは波が悪過ぎた」
  「お前なら、何だって可能さ」
  「この長さ(のボード)から始めて、
   ここまでの短さ(のボード)に乗れ」
  「完璧だ・・この感覚を忘れるな」
  「もしここで止めたら・・あの子は2度と海に戻れない」
  「家族の愛に包まれ、お前は今も生きてる
  「波に乗ってからが採点の対象だ」
  「お前には、プロのサーファーに必要な、第6感・・
   最高の波を感じ取る、その才能がある」

シェリー「神様・・あの子を奪わないで」
    「ノアを産んだ時、総てが初めてで
     何も分からなかった。
     あれと同じように“日々の積み重ね”よ
    「今日はパドルの練習だけに」
    「そう思うなら、もっと大きな声で言ったら?」
    「まともな男の子なら、
     今のままのあなたが好きになるわ」
    「それしかなければ・・挫折した時、どれだけ苦しむか」
    「これからの人生、好きな事を思いっきり楽しんで」

ケオキ「“波を待つ”のが退屈なもんでね」

サラ「近付き過ぎたら、それが分からなくなる。
   行き詰まったら、ものの見方を変える事
  「強がらないで。私には本音を言って」
  「同情してしまった事を恥じないで」
  「ここじゃ、やる事は沢山あるわ」

医師「覚えなければならない事は山のようにあるぞ。
   だが“出来ない事”はほんの少しだ

マリーナ「レスキューされないでね」
    「あなたこそ、誰よりも手強いわ」
    「私は評価するわ」

解説者「“水平線のエネルギー”を感じ取ったようだ」

トム「その子の名は?!」
医師「落ち着け。確認して来る」

医師「私の大好きな患者は?」
ベサニー「それ、誰にでも言ってるの?」

ベサニー「シャツが台なしね」
※「いいんだ。嫌いなシャツだった」

被災地の女性「いつもと同じ日だった」
      「海を見た時は・・もう手遅れだった」

ベサニー「いつサーフィンが出来るの?」
トム「もうすぐだ」
ベサニー「何故、分かるの?」
トム「お前なら、何でも出来るからさ」

ベサニー「抜糸したら水に入れるって先生が」
シェリー「まずはシャワーからね」

ベサニー「これが神様からの試練なの?」
サラ「分からない。神様は時に災いを起こされるの。
   でも、災いの先には“素晴らしい事”が待っているわ。
   それが何かは分からないけど」

トム「俺も料理を手伝ったのさ」
シェリー「呆れた。“つまみ喰い”だけじゃないの」
トム「言うなよ。“片付けの才能”だってあるぞ」

ベサニー「何故、分かるの?」
シェリー「分かるからよ」

ベサニー「何をすればいいの?」
トム「次に何が来るか・・時が来るのを待つんだ」
ベサニー「どうしたらそれが分かるの?」
トム「ただ、耳を傾けて待つんだ

ベサニー「何故、この子たちは海で遊ばないの?」
サラ「“恐怖感”よ」

ベサニー「大会で惨敗したあたしを、何故応援するの?」
トム「挑んだからさ

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2012年6月15日 (金)

☆『ドライヴ(2011)』☆

高松に戻ってからの事。

商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”で公開中の『ドライヴ』を観て来た。

どんな作品なのか、予備知識など殆どなかったが・・別作品でその予告編を観て以来、気になり続けてたワタシである。

ロサンゼルス。

昼はカースタント専門のドライバー、そして町工場の自動車整備士。
夜は強盗犯の逃走を手助けするドライバー。

そんな“2つの顔”を持つ孤独な男=キッド(ライアン・ゴズリング)。
彼がある日、同じアパートで出会ったのは、刑務所に服役中の夫を息子=ベニシオと共に待つ女性=アイリーン(キャリー・マリガン)だった。

次第に惹かれ合う2人。しかし、いよいよ夫=スタンダード・ガブリエルが出所して来る事に。

夫婦から静かに離れるつもりだったキッドだが、収監中の借金の返済に追われるガブリエルの苦境を知り、その手助けを申し出た事から、凶悪な犯罪組織に眼をつけられる事となる・・

総じて言えば「演出が凶暴(暴力的)に過ぎるだけのB級アクション」なんだが、作品の端々に漂う「主人公の孤独感」の見せ方がムチャクチャにエエ感じだった!

何だかもう、主人公が(意味なく?)楊枝をくわえてる時点で「やるな、こいつ!」ってな威圧感がビンビン伝わって来る(=^_^=) 「チ※ウ・ユ※ファかあんたは!」と思わづ突っ込みたくなるような快感が“B(級)嗜好派な観客”の全身を駆け抜け、エレクトを誘う事、請け合いだ(=^_^=)

キッドのなさる事がタイトル通り「ドライヴ(運転)」だけかと思いきや・・中盤以降は銃を撃つわ、トンカチ振りかぶるわで「やりたい放題」だった! 敵の組織が当初こそ恐ろし気に描かれてる・・と思いきや、その実メチャメチャ構成員が少なくて爆笑(=^_^=)

「旦那さんが出所して来はる」って時点で、誰もが「つか、出て来られても邪魔なンですけど?」と感じてしまうんだが、そこからの「物語の突っ走りぶり」は確かに“猛ドライヴ”しててスゴかった。

残虐シーンがちょっとどうかなぁ・・とは時折感じたが、、序盤の『レオン(1994)』『コラテラル(2004)』『悪人(2010)』に通じる「夜」や「孤独感」の描写、そして中盤の『ブリット(1968)』を思わせるカーチェイスの(適度な)ド派手さが素晴らしかった!

肝心な事は殆ど(劇中で)描かれてないんだけど・・「いきなり恋に堕ちる事だってある」「いきなり殺される事だってある」なんてな可能性を前もって“予習”しておく意味でも、本作を観る価値はあるように思う。

〜 こんなトコも 〜

・ハンドルに腕時計を結びつけ、5分間を計測・・電波時計なのそれ?
・「キミら、(雰囲気的に)※※に似てるやんか!」なしとたちがごっそり登場してくれ、楽しかった。ライアン・ゴズリングは草刈正雄に、キャリー・マリガンは岡本綾に(←最近、お元気なのでしょうか?)、バーニー役のしとはハーヴェイ・カイテルに、ブランチ役の赤毛さんはサンドラ・ブロックに、ロン・パールマンっぽいしとはロン・パールマンに(←だから、本人だっつの!)
・ロスってこんなにもヤヴァい街だったんか?! 
・主人公は“運転のスキル”以上に“近距離殺人(ショート・キル)のスキル”が高過ぎてスゴかった! 劇中で最初に殺(や)っちゃうトコで、顔面が血まみれになり茫然とするんだが・・「初めて人殺しをしちゃったい」と言うよりも「また殺しちゃったい」って言いたげな表情だった。絶対に元海兵隊員で、これまでに多数の人間を殺めとるハズや!
・同業者(=逃がし屋)とか、しつこい刑事役とかのキャラも配して欲しかったかな。
・『TiME/タイム(2011)』でも使われてたと思しき、水路(?)っぽいロケーションが印象的だった。
・右腕をザックリ切り裂かれたら、もうそれで“終わり”なのね(×_×) しかしアレは、防ぎようがないかな(×_×)
・運動靴でガンガン踏んで、頭蓋骨って踏み砕けるもんなの? プロドライバーならではの“脚力”ってトコか?
・「銃社会」なのに、相手に気安く背後を見せるって・・どうかしてる!
・たまに“行動予知(予測)”してる主人公が、シャーロック・ホームズみたいだった(=^_^=)
・進行やラストに大きく関わって来そうなキャラが、不意をつかれ次々に“退場”する辺りは予測不能だ!
・もっと「逃がし屋稼業」の仕事っぷりが観たかった。
・銃ぐらい、背広に忍ばせとけよ、パールマンさんよ。
・波打ち際で“退場”したあのしとが、1番安らかだったようにも思う・・
・本作を観ると、しばらくは「握手」がコワくなる・・(×_×)
・サソリの刺繍が派手に入ったシルバーのスタジャンを愛用する主人公。何だか『ファンキー・モンキー・ティーチャー(1991)』を連想しちゃったぜおい(=^_^=)
・「質屋の店員(店長?)」「中盤のチェイス相手(運転手)」など・・良く分かんない(=人間としての造型描写が殆どない)人物も多かった。
・「貴様の脳味噌は猿以下だ!」とボスに叱責されとる部下がいたが、横にいたロン・パールマンっぽいしと(←だから本人だってば!)の方が明らかに猿っぽかった!
・序盤、主人公の車がヘリに追われるシーンでは「地面を照らすサーチライト&音だけ」で、ヘリは実際に飛ばしてなかったんかも!
・敵組織の“組織感”“恐ろしさの描写”は『キック・アス(2010)』の方が数段上だった。
・ロスのしとがパッと思いつく「トンズラ先」は、メキシコとかベリーズとからしい。
・相手の額に釘を打ちつける(←未遂)・・ってノリは、船戸与一の小説『伝説なき地』を彷彿とさせる。。

〜 こんなセリフも 〜

キッド“10万のストリートのある街だ・・逃走経路なら任せろ”
   “5分間は必ず待つ。だがそれを過ぎたら面倒はみない”
   「ロスには・・前からいる」
   「仕事は“運転(ドライヴ)”だ。スタントマンはバイトさ。
   「送るのはいいが、俺の車にはタイヤがついてない。
    5分待ってくれ」
   「寄り道は?(Do you see something?)」
   「いいんだ(It's OK.)」
   「週末はヒマなんだ。ドライヴはどう?」
   「こう言うのはどうだ? 自分で黙るのと、
    俺に黙らされるのと」
   「今のは“適当な返事”かい?」
   「何があろうと5分間は待つ。だが、5分経ったら
    待ってると思うな」
   「銃は持たない。運転だけだ」
   「こんな状況でも、嘘をつくのか?」
   「これから話す事が真実じゃなきゃ、痛め付けるぞ」
   「“サソリとカエルの話”と同じだ。
    ヤツは川を渡れなかった」
   「ある所へ行き、もう帰れない」

アイリーン「“デラックスなガブリエル”は?」

シャノン「インパラはカリフォルニアじゃ良く見かける。
     つまりは“目立たん車”なのさ」
    「監督が“横転シーン”をお望みだ。500ドルでどうだ?
     だが、断わってもいいんだぞ」
    「俺もあんたの“隣人”になりたいもんだ」

ベニシオ「サメは悪人に決まってる。良いサメなんかいるワケない。
     見れば分かるじゃん!」

ガブリエル「“第2のチャンス”は貴重だ。だから祝わないと」

※「惚れた女の夫の借金を返そうと、盗み出す男は珍しいな」
 「手前ぇ・・シロウトだな?」
 「黙れ。貴様の脳味噌は猿以下だ」
 「貴様も俺のようにさっさと“邪魔者の後始末”をしろ」
 「“悪い報せ?” いや、これは“悪い運”ってヤツだ」
 「これでいい。心配するな・・痛みもなく死ねる」
 「生涯、背後を気にしなきゃならなくなるぞ」
 「“思い描いてる夢”があるなら、諦めろ」

キッド「握手したいが・・手が(油で)汚れてる」
バーニー「汚れてるのは、俺も同じだ」

バーニー「勝てそうか?」
キッド「・・だとイイが」

アイリーン「うるさいでしょ?」
キッド「警察に通報しかけた」
アイリーン「してもイイのよ」

ベニシオ「“これを無くすな”って」
キッド「預かってもいいかい?」

キッド「5分以内だぞ」
ガブリエル「4分で戻るさ」

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2012年6月13日 (水)

☆『ファミリー・ツリー(2011)』☆

9日(土曜)。

3週間ぶりに、帰阪する事にしたワタシ。「(帰らなかったぶんの)往復の道路料金+ガソリン代(相当)ぐらいは高松ライフがラクになるんやろかな〜?」と思いきや・・別な出費があったのか、大してラクな感もしなかった、、振り返ってみれば(・ω・)

この日は、夕刻から心斎橋界隈で用件があったんだが、その前に時間を設けて観たのは『ファミリー・ツリー』である。

『アバウト・シュミット(2002)』『サイドウェイ(2004)』のアレクサンダー・ペイン監督による最新作。

祖先から受け継いだ「101平方キロもの広大な土地」をハワイ諸島・カウアイ島内に所有するキング一族の末裔=マシュー・キング(ジョージ・クルーニー)は、6人のいとこたちと話し合った末、大物実業家=ドン・ホリツァーに対し「土地譲渡契約書」にサインをする準備を整えていた。

そんなバタバタした矢先、愛妻=エリザベスがモーターボート(パワーボート)の事故で頭部を強打、昏睡状態に陥ってしまう。

3歳以来、妻に(子育てを)任せっきりだった、今や10歳のおマセな次女=スコッティ、ハワイ島にある高級私立校「ハワイ・パシフィック校」で寮生活を送らせたトコロ、すっかり大人びてしまった長女=アレックスを前に急きょ「父親としての立ち振る舞い」を見せなければならなくなったマット(マシュー)であるが・・そんな中「リズ(エリザベス)が何者かと浮気をしていたらしい」なる情報が寄せられる事となり・・

久々の「大阪での鑑賞」だが・・なんばマルイの上層階にあるシネコン“TOHOシネマズ”に開場時間寸前に行ったら「本作の劇場は“別館”です」と案内され、思わずキレそうになった(=^_^=) 「もっと分かるように案内しやがれ!」みたいな。

因みにその“別館”ってのは、以前(大阪勤務時代)に贔屓にしてた“敷島シネポップ”の変わり果てた姿(?)なのだった。
・・ってか、大阪のシアター事情の変貌(?)に全然ついて行けてないし・・(×_×)

大雑把にストーリーをまとめると、

『ジョージ・クルーニーを主演に迎え、人事不省となった妻の介護を機に、それまで離れ離れだった父と2人の娘との絆がゆっくりとながらも再生してゆく姿を描く』

みたいな感じやろか。
奥さんが絶妙な立ち位置(?)で「(ある種の)狂言回し」となってる辺りなど、かつての『あなたが寝てる間に(1995)』に於けるピーター・ギャラガーを何処となく連想してしまったりも。
寝てるしとが「結局、起きるのかどうか」その辺りの微妙な相違はあるんだけど(・ω・)

従来の(?)「シブい」「カッコいい」クルーニー像を期待(?)して観に行ったら、、大してカッコ良くもないし、バタバタと走る姿なんかは、妙に“無様”に見えてもしまった(←無論、意図しての演出だろうけど)。
どう考えても、かつての“バットマン俳優”とは結びつかない(=^_^=)

父娘のチグハグ&コミカルなヒューマンドラマと思いきや、次第に「仲間集め」「間男探し」ってな風に展開が流れて行き、その辺は何となく“ファンタジーもの(=「旅の仲間を集めるで」系)”“ロード・ムーヴィー路線”の雰囲気も醸し出してたかも。

特に大きな事件が起こるワケでも、個性的なキャラや、とんでもない悪役が出て来るワケでもなく・・これってば「ハリウッド仕立ての“小津安二郎ドラマ”」って感じなんやろか? 「地を這うキャメラワーク」こそはなかったけど(=^_^=)

も1ツ連想したのは「ちょっと浮き足立たぬ演出(?)にまとめた『アメリカン・ビューティー(1999)』路線」ってトコか。
ひと昔前なら、きっと主演はケヴィン・スペイシーが演じる「しか」なかったような気もするし(=^_^=)

意外な人物(←ハッキリ言えば、ブライアン・スピアーとドン・ホリツァー)がかなりの近縁だったりとか、妙に「(人物)相関図をまとめたがってますね〜」的な印象も受けたけど、その一方で「好かないジジイ」「好かないガキ」「地味そうな奥さん」それぞれのキャラの「立たせ方、光らせ方、絡ませ方」が異常に達者で、その点には驚かされた!

特に「マットとシドが2人だけの空間で会話を交わすあのシーン」の素晴らしさってばなかなかだと思う! あのシーンを観逃してしまうと、本作全体の面白さが半減すらするんじゃなかろうか!(そこまで言う!)

正直「大した作品でもないじゃん」とは思いつつ・・何となく忘れがたい1作となって行きそうだ、ワタシの中で。

〜 こんなトコも 〜

・んでも、も少し“ハワイ観光”なテイスト(取って付けました系のロケ移動)も混ぜて欲しかった(=^_^=)
・原題「The Descendants」は「子孫、末裔」って意味らしい。なるへそ。
・ラストの何気ない“長回しシーン”で、いきなり右上の定位置(?)にクレジットが表示され始めるんだが、そこも良かった。
・それぞれのキャラの「泣きの見せ方」に工夫があった! 俯瞰で見せる、水中(プール内)で見せる、病室のドアの隙間越し(?)に見せる・・
・“あのしと”がポール・ベタニーに見えてしまったが、マシュー・リラードだったんやね。系列は似てると思う(・ω・)
・「オーシャン・アウトリガー・クラブの赤シャツ」が欲しくなった!
・ハワイにも、日本そっくりな墓地(の風景)があるもんなんやね(・ω・)
・ヒュー(演:ボー・ブリッジス)が何か手を差し伸べてくれると思いきや・・「みんな聞いてくれ。マットから“何か大事な話”があるそうだ!」・・ってそんだけかよっ(⌒〜⌒ι)
・ひょっとしたら・・本作も舞台を置き換え(?)『邦画リメイク』されたりするんかも知んない。。
・現地語で白人の事を「ハオレ」と言うそうだ。

〜 こんなセリフも 〜

マット“この23日間、点滴・尿袋・カテーテルとの格闘が続いた”
   “事故までの数日間、妻と話してなかった。
    会話で言えば、数ヵ月間なかった”
   “これが、僕に対する君の当てつけなら・・身に沁みたよ、リズ”
   “ここハワイじゃ、大物がグウタラに見える”
   “ハワイの金はハワイに”
   “妻はきっと眼を覚ます・・逝くには早い。まだやり直せる”
   「さあね(No idea.)」
   「何か“クレイジーな事”をしよう」
   “家族は群島と同じ・・そして少しずつ離れて行く”
   “何故、娘たちは自暴自棄になるんだ?”
   「2日酔いか?(Hangover?)」
   「とにかくだ(Anyway.)」
   「“気まずくさせた”のは僕じゃないぞ」
   「“女は悪くない”だって? お決まりのセリフだな」
   「良く殴られないか? お前!」
   「君は何者だ? “大嘘つき”・・それだけは分かる」
   「“相手に癒される”のが結婚だろ?」
   「僕の人生を台無しにしやがって!」
   「何か違うハナシを(Say something different.)」
   「アイスは太る? なら下の食堂でレタスでも」
   「直に会えば、逃げようがないだろう」
   「どうも(Nice to talk you.)」
   「もう1ツ質問が・・私の寝室に?」
   「今さら“優しい嘘”なんか止せ」
   「ムキになるな。もう済んだ事だ」
   「“誰のボートか”なんて、事故には関係ない」
   「※※※する事で“護るべきもの”が永遠に失われてしまう」
   「裁判になれば、絆も深まるさ」
   「さようなら・・僕の痛み、そして僕の喜び」

アレックス「逃げろ!(run!)」
     「ちゃんとやってるわよ。誰も気付いてくれないけど」
     「それってプールで話す事?!」
     「パパは気付くワケなかったよね?
      仕事ばかりしてたから」
     「バックさせて!(Go back!)」
     「愛についてのハナシを」

シド「って事で(Can I say..)」
  「“ベタベタしない”から浮気されるんだ」
  「違うよ、弁護士さん。俺は“イケてる”ってば」
  「お休み、ボス」

ヒュー「信託は7年後に無効になる」
   「総てに“終わり”があるのさ」
   「決まった事だぞ(It's over.)」
   「“相手が弁護士だから誰も訴えない”なんて思うなよ」

ジュリー「あの人は“合わせる顔”がないでしょうから」

教師「家庭に問題があると、子供は衝撃的な行動をとるものです」

ラニの母“この件は、お金では片付きませんよ”

義父「その若者の事は知らん」
  「またお前か」
  「家庭が楽しければ、レースになんか出なかった」

父“子供に必要以上のカネを与えるな”

いとこ「ウワサ話を吹き込んでるのさ」

※「ママをひとめ見て、ノックアウトされたのさ」
 「あなたを赦します・・どんなに憎くても、赦すしかないから」
 「行くってば!(comin'!)」

スコッティ「卵、嫌い」
マット「なら、作る前に言え」
スコッティ「パパのかと」

マット「時間あるか?」
ヒュー「時間だけはね」

マット「昔は“あんな娘”じゃなかった」
アレックス「今だけよ」

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2012年6月 7日 (木)

☆『テルマエ・ロマエ』☆

先週末。
帰阪せぬままに、高松で過ごした土日だった。

そんな中、レイトショーで鑑賞して来たのは邦画『テルマエ・ロマエ』である。

ホントは、ジョ※ジ・クル※ニ※兄さん(←伏せ字になってないってば)の主演する「アレ」を狙ってたワケだが・・あちらは上映時間が繰り上がってしまったようで都合がつかなかった(×_×)

「所詮、しょ〜もないギャグ路線やろな〜」と半ば小馬鹿にしつつ鑑賞に臨んだワタシだが・・コレが意外にも“自身の(笑いの)ツボ”にハマってしまい、なかなかに癒され、楽しめた次第(=^_^=)>

この手の作品には「勢い」「ノリ」ってのがやはり大事なんやねぇ〜

紀元前753年に建国されたローマ帝国は、他民族を制圧し、属州(=国外の領土)を広げる事で、繁栄を極めて行った。

本作の舞台は“暴君”とおそれられた皇帝=ハドリアヌスの統治する紀元128年。
皇帝は民衆の支持を集めようと、巨大なテルマエ(浴場)を建造する。

民衆の“限られた娯楽の場”でもあったテルマエに携わる職も少なくはなく、この地にもテルマエ技師=ルシウス・モデストゥス(阿部寛)の姿があった。

「古き良き時代の再現」にこだわり続けるルシウスは、それ故の「発想が斬新ではない」と言う理由から、新しいテルマエ設計の仕事を外されてしまう。

落胆するルシウスは親友=マルクスに連れられ、テルマエに出掛けるが・・その底に開いた“謎の穴”に吸い込まれた彼が辿り着いたのは・・「平たい顔の民族」が多数暮らす、ローマとは全く「時間」「空間」の異なる世界なのだった・・

最初こそ“異文化”に戸惑ったルシウスだが・・「平たい顔族」と時間&空間を共有する事で彼らの文化に感化され、独自のテルマエ設計技術を“飛躍的に”高めてゆくのだった・・

ルシウス、ハドリアヌス帝(市村正親)、ケイオニウス(北村一輝)、アントニヌス(宍戸開)、マルクス・・なる“主要キャラ群”を日本人男優が軒並み演じてるトコからしてムチャクチャなんだが、、そのムチャクチャさが次第に気にならなくなり、赦せてもしまえるようになる展開・世界設定はなかなか!

企画側の「したたかさ」に対し「やられたなァ」と心底感じたのは、実に久々の事ではある(=^_^=)

私的には、ヒロイン=山越真実(上戸彩)の「印象的なセリフ群」に特に打ちのめされてしまった!

だってさ!
初めてルシウスに遭遇した時の“無意識なひと言”が「・・ケンシロウ?」だってんだから(=^_^=) 続く「東京で職を失い、実家のある温泉街に帰って来た時」の“無意識なひと言”が「・・ひでぶ」と来れば、、これはもう本作に対し、好感を持つしかないワケである(=^_^=)

基本、どんな人物を演じようが大して相違のない(?)阿部さんだが(←ファンの方、スミマセン) きっちり役に見合ったビルドアップに取り組まれた成果がボディに見受けられるのには感服させられた(・ω・)

“フォ〜の領域”に差し掛かると、なかなかに腹筋のカタチが変わんないんだよねぇ。。

笹野高史さん、竹内力さん・・の脇役陣も、今回は妙に若々しく(?)も見え、良い意味で作品のアクセントキャラになってた。

「タイムトラベルもの」としての設定は『メン・イン・ブラック3』同様にムチャクチャ&アホアホなレベルなんだけど、基本“勘違い路線”なネタでここまできっちり高め、引っ張り、楽しませてくれる点については「確かに他愛ないけど、罪もないし、屈託もない」と評価したげたいし“エンタテインメント作”としての出来は(それなりに)高いと感じた。

『コクーン(1985)』同様、大勢出演したはる「(平たい顔の)オジンガ〜連中」には、リアルな不安(←「続編が実現するにせよ、どうやろかな」的な)を感じたりもするんだが(⌒〜⌒ι) ・・まぁ「“ひと花”咲かせられたかな?」とか「人生の“良い記念”にはなったかな?」とか温かい眼で見てあげるべきなんだろう。

ワタシとしては珍しく(?) 「観ておいて良かった」と素直に感じる事の出来た1本である。

〜 こんなトコも 〜

・「恋愛もの」としては、上品&薄味過ぎる気もした(=^_^=)
・ハドリアヌス帝が「ウワサほど」の暴君でもないように感じられた。“お小姓の死”ですっかり意気消沈しはったりもして、どうにも勇猛果敢な印象が伝わって来ないんだが。。
・ケイオニウスに「次期皇帝の資質」が感じられなかった、、
・“ローマ小説の第一人者”たる塩野七生さんの、本作に対する評価が聞きたい。どなたか「突撃インタビュー」を!(するかい)
・小道具関係がなかなかに光ってた! ルシウスが妻=リウィアへのプレゼントに買った「秘宝館のお土産」系キーホルダー(デザイン・・上半身:男性器(横向き)+下半身:犬の後ろ足(横向き))やら、真実が帰省時にかぶってた『暴かれたい』とただひと言の書かれた野球帽やら、ルシウスが見よう見まねでデザインしたため、文字が間違って“クロリ>”と表記されてる洗面器やら(=^_^=)
・その「ケロリングッズ」はロ※ト、東急ハ※ズなどで購入可能らしい!!(取り扱いはこちら)
・昔ながらの「銭湯」にわざわざ出掛ける機会は全くないんだが・・劇中に登場の『稲荷湯』では入浴料が大人:450円だった。
・モロに男性器のカタチをした御輿を崇める『金精大明神祭』にも興味津々となった(⌒〜⌒ι)
・あきのぶ氏(?)による「トイレ川柳」の秀作(=^_^=) “赤ちゃんは いいなうんちで ほめられて”が印象的だった。
・ワニにも「ハウス!」は有効なんやろか。。
・交わす言葉の問題(ラテン語と日本語)をどう解決するのかと思いきや・・いきなりスクリーン右上に“Bilingual”表示が出た! これで万事解決だ!(おい)
・「平たい顔族」がルシウスに「オンドル小屋」の仕組みを解説するシーンでは、黒板に「HOT」と書かれてたり、日本語で「湯気、傷、治る」と端的に説明するなど、多少の(かなりの?)強引さが見受けられた(=^_^=)
・伊豆の「熱川(あたがわ)バナナワニ園」に行ってみたい!(=^_^=) 「伊豆シャボテン公園」と併せ、行ってみるしか!?
・「山羊の睾丸」「かたつむり」ってば、ホントに効果あるの?
・ローマ時代から「用足し後、水を浸した海綿でエイナスを拭く」と言う発想が既にあったのはスゴい。
・壁面にハメコミ設置した「お風呂テレビ」にクラゲを常時映してみる、と言うアイデアにも興味がわいた。慢性的にお疲れ気味だから、どんどん癒されたい(=^_^=)
・ワニと共に入浴。。人間にとっても(危険だし)、ワニにとっても(環境的に)よろしくないと思うが(×_×)
・「血行を促進し、解毒、傷を治す効果がある」とのオンドル小屋だが、、表現がちと過剰では?
・「バナナの種」って・・ああ言うカタチなんやね!

〜 こんなセリフも 〜

ルシウス「相変わらず、此処は騒がしいな」
    「呼び子が幅を利かせてすらいる」
    「どいつもこいつも・・“世界の頂点に立つローマ人”
     としての自覚がないのか」
    「湯の中に入るしか、静けさが得られないなんて」
    「何なんだ、此処は?!」
    「顔が平たい・・? 此処は“奴隷用の公衆浴場”か?」
    「かくも巨大な“1枚モノの鏡”とは・・」
    「・・美味い! 牛の乳なのに果実の味が!」
    「この属州・・完全にローマを凌駕している!」
    「泣くな! 敗北を悟られるワケには・・」
    「恐るべし! 平たい顔族」
    「湯の入った棺か?!」
    「平たい顔族の族長か?」
    「・・とてつもない敗北感」
    「属州の文明に頼るなんて、どうかしてるぞ」
    「恐ろしい程、煮えたぎっている・・だが熱くはない」
    「壁に水槽・・どんどん癒される」
    「全く果汁の出ないこの食感」
    「よくも“ローマ帝国の未来を紡ぐ”貴重な果実を!」
    「あれ無くしては、ローマに帰れぬ。
     “ローマ帝国の存亡”があの果実にかかっているのだ」
    「テルマエはローマ人にとって欠かせないものです」
    「あれ? 腰が痛くない」
    「“負傷兵専用”のテルマエか」
    「美味(うま)!」
    「毒を盛られた!」
    「流石は“100人隊長”だ」
    「己を殺してまで生きたくはない」
    「ご無礼は重々承知しております。
     罰を受ける覚悟は出来ております」
    「止めろ・・私はそなたたちが思っているような
     男ではない」
    「それにしても・・何故彼らは手伝っているのだろうか?」

真実「キャラ、立ってるわぁ」
  「死んだら“お終い”なんだよ!
   ・・もっと自分を大事にしなよ」
  「それでも信じて貰うしかないの」
  「もがいて見つけ出した答えなら、それは
   “あなた自身が導き出した答え”じゃないの?
  「そこにあなたが現れて・・」
  「私もまだまだもがいてみるよ」
  「有難う。出逢えて本当に・・
   って聞いてねぇのかよ!」
  「また、逢えるよね・・」

ハドリアヌス「バカバカしいが、実に見事」
      「そなたにも“暴君の素質”があるな?」
      「本当は文化で圧倒出来れば、戦(いくさ)など
       なくなるのだが」
      「“斬新な浴室”を造って貰いたい」
      「私は・・立ち止まってしまった
      「“ナイル風のテルマエ”とはな」
      「そなたの考えではないのか?
      「ルシウス、これへ」
      「この私が、そなたの※※を見抜けぬと思ったか

アントニヌス「皇帝は、稀代の天才ゆえ孤独なのだ」

ケイオニウス「このままで済むと思うなよ」
      「愚かな・・一時の感情で将来を
       棒に振るとは」

マルクス「風呂にでも入ってスッキリしようぜ」

老人「今日は外人のヘルパーさんかぁ」
  「若い皮まで剥けちゃうよぉ」

ルシウス「そなたの言葉を借りれば・・
     まだまだもがいてみるよ、出逢えて本当に良かった」
真実「ズルいよ・・こんな時に初めて笑うなんて・・
   “反則”だよ」

真実「また逢えるかな?」
ルシウス「きっと逢える・・ローマの道は
     総てに通じているのだから」

追記1:鑑賞後、ふと「どんな人にも、きっと“真価”の発揮出来る『時』と『場所』があるのでは?」と思ったモノだ。
    それが簡単に見つかりゃ、人生、苦労はないンだけど(・ω・)
追記2:他県での5日(火曜)〜7日(木曜)の出張移動時、カーラジオで銭湯の話題が出ていた。それを聴いてて興味の湧いて来たのは「大阪市生野区にある『源ヶ橋温泉』」と「京都市北区紫野にある『船岡温泉』」である!

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2012年6月 1日 (金)

☆『マリリン/7日間の恋(2011)』☆

30日(水曜)の夜。
仕事を終え帰宅し、夕食後にクルマを出し“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい、レイトショーで鑑賞したのは、香川県内ではこのシネコンのみにて「2週間限定(5月26日〜6月8日)」で公開中の『マリリン/7日間の恋』である。

前々から「何とか時間を捻出し、観たい!」と考えてたモノで、多少の無茶をしてでも鑑賞が叶って良かった!
シアター内こそ、ワタシを含めても男性2名+女性5名ほどのわずかな観客数しか揃わなかったが・・なァに「分かる者が観れば、それで良い」んである(・ω・)

後年、映像作家とし成功をおさめるコリン・クラークが、青年時代に体験した真実の物語。

1956年。渡英したマリリン・モンローは、名優=ローレンス・オリヴィエ(愛称:ラリー)が監督・主演する『王子と踊子』の撮影現場にヒロイン=エルシー・マリーナ役として参加する。

時をほぼ同じくして、ロンドンにある「オリヴィエ・プロダクション」に“サード(第3監督=何でも屋の雑用係)”とし採用されたばかりの当時23歳の青年=コリンは、ラリー(ケネス“ラヴレス”ブラナー)との撮影現場に馴染めず、次第にナーバスな精神状態に陥って行くマリリン(ミシェル・ウィリアムズ)に近付く機会を得るのだった・・

“比較的短め”な上映時間の中に、マリリンの人生観&私生活(の片鱗)や、女優として漂わせる“陰翳”なんかを余す事なく(?)練り込んでて、期待以上の1作に仕上がってた!

「第84回アカデミー賞」における“主演女優賞”は、誰もがご存じ(?)のように『マーガレット・サッチャー/鐵の女の泪(2011)』のメリル・ストリープが獲ったワケだが、ワタシとしては本作の方が「メイク技術(=老けメイク)に逃げてない点」「主演女優とその演技の、総じての瑞々しさ(=若々しさ)」「(老若の)ダブルキャストに逃げてない点」に於いては、ハッキリ勝ってたと思う次第で(・ω・)

どうにも、これまでの出演作(『ブロークバック・マウンテン(2005)』とか『私が2度愛したS(2008)』とか『ブルー・ヴァレンタイン(2010)』とか)で観て来たミシェルの“なんか腫れぼったい眼をしたご尊顔”がイマイチ好きになれず、彼女がどうこうって言う部分には(そもそも)何の関心もなかったんだが・・本作における彼女の存在は、妙にワタシのツボにハマった感じで良かった!

何だか、本作のインパクトがデカ過ぎ、今後の女優人生に(大きく)影響してゆくんではないか・・とまで心配になってしまう。

バックショット系ながらも「良い脱ぎっぷり」だったし「弱そうに見え、その実“したたか”なんかも?」「何だか、精神的にかなり切羽詰まってはるンかも?」って感じの“何かが演者自身の下地になければ、なかなかそこまで表現し切れないであろう(かも知れない)”演技(言動)の数々が、ホンマに突き抜けもし輝いてた。

その一方、彼女と対峙する(させられる?)事となる“史上最高の舞台俳優”オリヴィエを演じた「ユアン・マクレガーが老けたらこんな風になって行きそな(=^_^=)」ケネス氏の「マリリンに対し、苛立ちや嫉妬や敬服、その他あらゆる感情をぶつけて行く」的な言動の数々も“天才vs天才”のレベルの高さが終始漂ってて、ある種の緊迫感に満ちてた!

この辺りの“演技バトル”の高め方、盛り込み方が好きだった。

何だか『ピンポン(2002)』に於ける“天才論”をある意味、彷彿とさせてくれてワクワクしたモノだ。
他で言えば『海の上のピアニスト(1998)』や『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997)』にも何処か通じる“あの感じ”である。

何はともあれ・・「マリリン・モンローにさほど詳しくない」が故、ご本人のイメージと(半ば)切り離したままで鑑賞出来たのは良かった(=^_^=)

『お熱いのがお好き(1959)』と『バス停留所(1956)』ぐらいしか観てないからなァ・・せめて『イヴの総て(1950)』程度は観とかないと、マリリンを語る資格なぞ、ワタシには全くないンだろう・・(×_×)

〜 こんなトコも 〜

・当時のマリリンは30歳。ご存命なら今年で86歳。どうやらあの「菅井きん」さんと同い年らしい(⌒〜⌒ι)
・本作も字幕担当は戸田奈津子女史。和訳テクは地味だが、比較的良い仕事をしたはったと評したげたい(←ナニをエラそうに!)。
・コリンの好んだ映画人は「アルフレッド・ヒッチコック」「オーソン・ウェルズ」「ローレンス・オリヴィエ」の3人。
・セリフにのみ登場の「ノエル・カワード」はイギリスの俳優・脚本家らしい。
・「オリヴィエ・ブロの電話番」から始まったコリン。当初は“かなりの自腹”を切ってたようで、結局は“名門の御曹司”としてのパワー(資金)をガンガン使ってたようにも思える(⌒〜⌒ι)
・マリリンの3人目の旦那=アーサー・ミラーを演じてたのはダグレイ・スコット! “ショーン・アンブロウズ兄貴”じゃん!
・オリヴィエは「自身の名を冠した煙草」を吸ってた! 史上2番目の「俳優名のブランド化(銘柄)」だそうで。で、1番手は誰やろ?
・オリヴィエの妻はヴィヴィアン・リー!(当時43歳) 演じてたのはジュリア・オーモンドさんなんですね。。あの「老けぶり」がメイクだと良いんですが・・(そう信じたい)
・オリヴィエとヴィヴィアンの共演した舞台劇『眠れる王子(1953)』の映像化が『王子と踊り子(1957)』らしい。
・「赤狩り」ネタにも触れられてた。
・“メソッド演技”の第一人者=ポーラ・ストラスバーグの“枯れ具合”も、ヴィヴィアン同様に半端なかった(×_×)
・写真家=ミルトン・グリーンは、それなりにマリリンに寄り添い続けたようだ。
・“グルシェンカ”って何の作品のキャラかと思いきや『カラマゾフの兄弟』だったのね(×_×)
・ポーラの週給は2500ドル! 一方、コリンの家賃は週に3ポンド。
・爵位“デイム”を持つ老女優=シビル・ソーンダイク役にジュディ・デンチ。彼女自身もリアルに“デイム”に叙せられてはったりする。
・「モラヴィア」ってのはチェコ共和国の東部の名称らしい。因みに西部が「ボヘミア」だと。
・マリリンの記憶に残り続ける「ジョニー・ハイド」とは何者?
・劇中で歌われた“Heat Wave”は『ショウほど素敵な商売はない(1954)』で、“That Old Black Magic”は『バス停留所(1956)』で歌われていたナンバーである。

〜 こんなセリフも 〜

マリリン“寒暖計が上がってゆくのは、このあたしのせい”
    「胸元を出し過ぎ?(too much?)」
    「“こんな顔”で赦してね」
    「役を理解出来ないの・・嘘っぽいわ」
    「貴方はとても若くて・・穢(けが)れがないわ」
    「貴方はあたしをスパイしに来たの?」
    「貴方は誰の味方?
    「マリリンと呼んで」
    「あたしが恐いの?」
    「助けて欲しいの」
    「貴方は“状況の両面”を知っている
    「庭の茂みに新聞記者が隠れてるかもよ?」
    「あの撮影所には嫌な雰囲気を感じる」
    「さぁ、冒険旅行に出発よ!」
    「1週間ずっと“好きな事”だけをしたいわ」
    「あたしもホルバインの描いた絵のように、
     400年間、今のままでいたいわ」
    「娘は母に“可愛い”と褒められる事で、
     母の愛を知るのよ」
    「年下の人とのキスは初めて。
     ハリウッドはオジさんばかりよ」
    「まぁ! それが“イートン校のマナー”なの?」
    「最高のデートにするわ」
    「本当のデートは13歳が最後だった」
    「本当のパパが誰だか分からないから、
     リンカーンをパパにしたの」
    「貴方は幸せね。ご両親に愛されてる」
    「“普通の女”として愛して」
    「女神だなんて」
    「あたしが愛した男は、皆去って行くわ。
     マリリンが“幻”だと分かると、皆逃げて行くの
    「貴方は違う。“そう言う男”じゃないわ」
    「素敵・・“重ねたスプーン”みたい」
    「車みたいにすぐエンジンがかかるとでも?」
    「この仕事が終わったら、彼の良い奥さんになるわ」
    “初恋って、甘くて辛いものよ”
    「あたし、病気だったの。でも努力はしたわ。
     あたしだけを責めないで欲しい」
    “この先どうするか・・あたしは貴方に恋をする。
     忠告しておくわ。あたしはそう言う女なの”
    「発つ前にお別れを」
    「味方してくれて有難う」

ラリー「彼に給料を払ってやれ」
   「彼女に“メソッド演技”を教え込む必要はない」
   「名優の諸君、芸術作品の創造に挑もうではないか!」
   「監督が2人存在するのか? この現場には!」
   「私に“彼女を輝かせる力”があればいいが」
   「何故いつも遅刻を?! この私だって“スター”だぞ!」
   「NGから学ぶべきだ! 私の我慢が分からんのか?!」
   「君はただセクシーであればいいんだ。得意だろ?」
   「役者人生は恐怖との戦いだ。恐いのは皆、同じだ」
   「周りの連中は、すぐ彼女に薬を飲ませる」
   「こんな“軽いコメディ作品”に、昼過ぎまで役作りを?」
   「別の煙草を呉れ。“オリヴィエ”の味はヒド過ぎる」
   「覚えておけ。年をとっても、女の自尊心は傷付くのだ
   「スクリーンの私は眼が死んでいる。よみがえろうとしたが、
    彼女の輝きが映し出すのは、私の欠点だけだ」
   「忠告しよう・・彼女に助けは必要ない
   「その行いはどうあれ、彼女には敬服する」
   「“何故、彼女が此処にいないのか”それを調べて来い」
   「今日は1時間の遅刻か・・まだマシな方だな」
   「“彼女を変えよう”なんて試みた私が愚かだった」
   「だから、彼女はあんなに不幸なのだ
   「監督業はこれまでだ。次はジョン・オズボーンの
    舞台劇をやる」
   「この世界を知っただろ?」

コリン“人生で初めての仕事のハナシをしよう”
   “23歳の時、映画の仕事に関われるチャンスが到来した”
   「こう言う事もあろうかと、実は2軒を借りておきました」
   「見つかったら、逮捕されるよ」
   「明日は本当の貴女を見せて。
    ラリーを唸らせる演技を見せて」
   “僕に出来るのは、眼を閉じない事だけだった”

ヴィヴィアン「“愛してくれる人”が減って行くの。いずれは貴方も」
      「ラリーが求めるのは“真実”だけなの」
      「あんなに美しいなんて・・スクリーンが輝いてるわ」

シビル「“若さ”って良いわね」
   「カメラの前でどう演技するのか・・
    貴女はそれを知っているわ」

ミラー「私には彼女を護ってやれない・・一緒だと仕事が出来ない。
    彼女に喰い尽くされてしまう

ルーシー「“サード”は、仕事よりナンパが目的なんじゃ?」
    「信じてたのに」
    「私なんかより、もう少し上を狙ったら?」
    「頑張ってね」
    「心が傷付いた? なら良い薬だったわね」

ポーラ「役の置かれた状況を信じないと、演じられないの」

※「組合に入れる条件? 此処は“仕事がしたい”なら入れる世界さ」
 「小道具に勝手に触るな! ストを起こすぞ!」

ミルトン「彼女の部屋に10分いられりゃ、キスだって抱擁だって出来るさ」
    「大人になれ、小僧(Grow up,kid!)」
    「火傷する前に身を引け」
    「深みにハマるなよ」

ロジャー「彼女は行動が気まぐれなんだ。酒? それもある」
    「マリリンが君を呼んでる」
    「君もすっかり大人になったな」

店主「グレース・ケリーと相部屋になるが、我慢してくれ」

プロスペロー“眠りが我々の儚い人生の仕上げをする”

記者「“ベッドの中では、香水しか身に付けない”と?」
マリリン「ここはイギリスだから、ヤードレー(の香水)にするわ」

マリリン「ポーラを呼んで!」
ラリー「まただ!」

ポーラ「役に入るのに、チャップリンは8ヵ月かかるそうよ」
ラリー「この状況が8ヵ月も続けば、私は自殺する」

マリリン「勉強なさいな、学生さん。鞭打たれるわよ」
生徒「あなたの鞭なら!

コリン「マリリンを棄てては?」
マリリン「そんな事、出来ないわ」
コリン「こんな狂った世界・・」
マリリン「・・あたしも狂っていると?」
コリン「このままじゃ、幸せは掴めない」
マリリン「あたしは幸せよ」

マリリン「あたしを忘れないで」
コリン「・・忘れるなんて」
マリリン「スタッフは(あたしを)忘れたがってる」
コリン「それは“本当の貴女”を知らないから

追記1:リー・ストラスバーグ、ポーラ・ストラスバーグ、マリリン・モンローと言う“アクターズ・スタジオ”“メソッド演技”一派と“反メソッド演技”を唱えるオリヴィエとの戦いは「メソッドかどうか」を超越したトコで、女優マリリンがオリヴィエ、ヴィヴィアンを圧倒し「幕」となったようにも見受けられた。で、ホントのトコ“メソッド演技”って、現代演劇界ではどないな評価なんやろ?

追記2:あの“ハーマイオニー・グレンジャー”が、すっかり成長したんやねぇ。系統的に(若い頃の)リース・ウィザースプーンや、ジェニファー・ジェイソン・リー辺りの雰囲気を感じました(⌒〜⌒ι)

追記3:本作のジュリアに『ブラック・スワン(2010)』に於けるウィノナ・ライダーのイメージを、ミシェルに『シカゴ(2002)』に於けるレニー・ゼルウィガーのイメージを(何故だか)重ねてしまった(・ω・)

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