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2012年6月13日 (水)

☆『ファミリー・ツリー(2011)』☆

9日(土曜)。

3週間ぶりに、帰阪する事にしたワタシ。「(帰らなかったぶんの)往復の道路料金+ガソリン代(相当)ぐらいは高松ライフがラクになるんやろかな〜?」と思いきや・・別な出費があったのか、大してラクな感もしなかった、、振り返ってみれば(・ω・)

この日は、夕刻から心斎橋界隈で用件があったんだが、その前に時間を設けて観たのは『ファミリー・ツリー』である。

『アバウト・シュミット(2002)』『サイドウェイ(2004)』のアレクサンダー・ペイン監督による最新作。

祖先から受け継いだ「101平方キロもの広大な土地」をハワイ諸島・カウアイ島内に所有するキング一族の末裔=マシュー・キング(ジョージ・クルーニー)は、6人のいとこたちと話し合った末、大物実業家=ドン・ホリツァーに対し「土地譲渡契約書」にサインをする準備を整えていた。

そんなバタバタした矢先、愛妻=エリザベスがモーターボート(パワーボート)の事故で頭部を強打、昏睡状態に陥ってしまう。

3歳以来、妻に(子育てを)任せっきりだった、今や10歳のおマセな次女=スコッティ、ハワイ島にある高級私立校「ハワイ・パシフィック校」で寮生活を送らせたトコロ、すっかり大人びてしまった長女=アレックスを前に急きょ「父親としての立ち振る舞い」を見せなければならなくなったマット(マシュー)であるが・・そんな中「リズ(エリザベス)が何者かと浮気をしていたらしい」なる情報が寄せられる事となり・・

久々の「大阪での鑑賞」だが・・なんばマルイの上層階にあるシネコン“TOHOシネマズ”に開場時間寸前に行ったら「本作の劇場は“別館”です」と案内され、思わずキレそうになった(=^_^=) 「もっと分かるように案内しやがれ!」みたいな。

因みにその“別館”ってのは、以前(大阪勤務時代)に贔屓にしてた“敷島シネポップ”の変わり果てた姿(?)なのだった。
・・ってか、大阪のシアター事情の変貌(?)に全然ついて行けてないし・・(×_×)

大雑把にストーリーをまとめると、

『ジョージ・クルーニーを主演に迎え、人事不省となった妻の介護を機に、それまで離れ離れだった父と2人の娘との絆がゆっくりとながらも再生してゆく姿を描く』

みたいな感じやろか。
奥さんが絶妙な立ち位置(?)で「(ある種の)狂言回し」となってる辺りなど、かつての『あなたが寝てる間に(1995)』に於けるピーター・ギャラガーを何処となく連想してしまったりも。
寝てるしとが「結局、起きるのかどうか」その辺りの微妙な相違はあるんだけど(・ω・)

従来の(?)「シブい」「カッコいい」クルーニー像を期待(?)して観に行ったら、、大してカッコ良くもないし、バタバタと走る姿なんかは、妙に“無様”に見えてもしまった(←無論、意図しての演出だろうけど)。
どう考えても、かつての“バットマン俳優”とは結びつかない(=^_^=)

父娘のチグハグ&コミカルなヒューマンドラマと思いきや、次第に「仲間集め」「間男探し」ってな風に展開が流れて行き、その辺は何となく“ファンタジーもの(=「旅の仲間を集めるで」系)”“ロード・ムーヴィー路線”の雰囲気も醸し出してたかも。

特に大きな事件が起こるワケでも、個性的なキャラや、とんでもない悪役が出て来るワケでもなく・・これってば「ハリウッド仕立ての“小津安二郎ドラマ”」って感じなんやろか? 「地を這うキャメラワーク」こそはなかったけど(=^_^=)

も1ツ連想したのは「ちょっと浮き足立たぬ演出(?)にまとめた『アメリカン・ビューティー(1999)』路線」ってトコか。
ひと昔前なら、きっと主演はケヴィン・スペイシーが演じる「しか」なかったような気もするし(=^_^=)

意外な人物(←ハッキリ言えば、ブライアン・スピアーとドン・ホリツァー)がかなりの近縁だったりとか、妙に「(人物)相関図をまとめたがってますね〜」的な印象も受けたけど、その一方で「好かないジジイ」「好かないガキ」「地味そうな奥さん」それぞれのキャラの「立たせ方、光らせ方、絡ませ方」が異常に達者で、その点には驚かされた!

特に「マットとシドが2人だけの空間で会話を交わすあのシーン」の素晴らしさってばなかなかだと思う! あのシーンを観逃してしまうと、本作全体の面白さが半減すらするんじゃなかろうか!(そこまで言う!)

正直「大した作品でもないじゃん」とは思いつつ・・何となく忘れがたい1作となって行きそうだ、ワタシの中で。

〜 こんなトコも 〜

・んでも、も少し“ハワイ観光”なテイスト(取って付けました系のロケ移動)も混ぜて欲しかった(=^_^=)
・原題「The Descendants」は「子孫、末裔」って意味らしい。なるへそ。
・ラストの何気ない“長回しシーン”で、いきなり右上の定位置(?)にクレジットが表示され始めるんだが、そこも良かった。
・それぞれのキャラの「泣きの見せ方」に工夫があった! 俯瞰で見せる、水中(プール内)で見せる、病室のドアの隙間越し(?)に見せる・・
・“あのしと”がポール・ベタニーに見えてしまったが、マシュー・リラードだったんやね。系列は似てると思う(・ω・)
・「オーシャン・アウトリガー・クラブの赤シャツ」が欲しくなった!
・ハワイにも、日本そっくりな墓地(の風景)があるもんなんやね(・ω・)
・ヒュー(演:ボー・ブリッジス)が何か手を差し伸べてくれると思いきや・・「みんな聞いてくれ。マットから“何か大事な話”があるそうだ!」・・ってそんだけかよっ(⌒〜⌒ι)
・ひょっとしたら・・本作も舞台を置き換え(?)『邦画リメイク』されたりするんかも知んない。。
・現地語で白人の事を「ハオレ」と言うそうだ。

〜 こんなセリフも 〜

マット“この23日間、点滴・尿袋・カテーテルとの格闘が続いた”
   “事故までの数日間、妻と話してなかった。
    会話で言えば、数ヵ月間なかった”
   “これが、僕に対する君の当てつけなら・・身に沁みたよ、リズ”
   “ここハワイじゃ、大物がグウタラに見える”
   “ハワイの金はハワイに”
   “妻はきっと眼を覚ます・・逝くには早い。まだやり直せる”
   「さあね(No idea.)」
   「何か“クレイジーな事”をしよう」
   “家族は群島と同じ・・そして少しずつ離れて行く”
   “何故、娘たちは自暴自棄になるんだ?”
   「2日酔いか?(Hangover?)」
   「とにかくだ(Anyway.)」
   「“気まずくさせた”のは僕じゃないぞ」
   「“女は悪くない”だって? お決まりのセリフだな」
   「良く殴られないか? お前!」
   「君は何者だ? “大嘘つき”・・それだけは分かる」
   「“相手に癒される”のが結婚だろ?」
   「僕の人生を台無しにしやがって!」
   「何か違うハナシを(Say something different.)」
   「アイスは太る? なら下の食堂でレタスでも」
   「直に会えば、逃げようがないだろう」
   「どうも(Nice to talk you.)」
   「もう1ツ質問が・・私の寝室に?」
   「今さら“優しい嘘”なんか止せ」
   「ムキになるな。もう済んだ事だ」
   「“誰のボートか”なんて、事故には関係ない」
   「※※※する事で“護るべきもの”が永遠に失われてしまう」
   「裁判になれば、絆も深まるさ」
   「さようなら・・僕の痛み、そして僕の喜び」

アレックス「逃げろ!(run!)」
     「ちゃんとやってるわよ。誰も気付いてくれないけど」
     「それってプールで話す事?!」
     「パパは気付くワケなかったよね?
      仕事ばかりしてたから」
     「バックさせて!(Go back!)」
     「愛についてのハナシを」

シド「って事で(Can I say..)」
  「“ベタベタしない”から浮気されるんだ」
  「違うよ、弁護士さん。俺は“イケてる”ってば」
  「お休み、ボス」

ヒュー「信託は7年後に無効になる」
   「総てに“終わり”があるのさ」
   「決まった事だぞ(It's over.)」
   「“相手が弁護士だから誰も訴えない”なんて思うなよ」

ジュリー「あの人は“合わせる顔”がないでしょうから」

教師「家庭に問題があると、子供は衝撃的な行動をとるものです」

ラニの母“この件は、お金では片付きませんよ”

義父「その若者の事は知らん」
  「またお前か」
  「家庭が楽しければ、レースになんか出なかった」

父“子供に必要以上のカネを与えるな”

いとこ「ウワサ話を吹き込んでるのさ」

※「ママをひとめ見て、ノックアウトされたのさ」
 「あなたを赦します・・どんなに憎くても、赦すしかないから」
 「行くってば!(comin'!)」

スコッティ「卵、嫌い」
マット「なら、作る前に言え」
スコッティ「パパのかと」

マット「時間あるか?」
ヒュー「時間だけはね」

マット「昔は“あんな娘”じゃなかった」
アレックス「今だけよ」

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コメント

娘二人と上手くいってない父って、『宇宙戦争』のトムより悲惨な気がします。
ケヴィン・スペイシーって配役も観たい気がしますよ(笑)

父の居ないシド、息子の居ないマット、互いに求めていたものが通じ合ったんですかね。
いきなりの「ち~っす」から「はい、ボス」に変わりましたもんね(笑)

病院にやって来た奥さん、普通あそこまで律儀なひと居ないと思うけどな~^^;

投稿: ituka | 2012年6月13日 (水) 22時39分

 こんばんは。

『マイレージ・・・』も楽しく拝読いたしました。こちらのレヴューも。
『ヤギと男と…』『マイレージ…』『ファミリー…』とちょっと滑稽で不様な(意図した演出にせよ)クルーニーさんが続いて、その後どーんと100%クール&ニヒルなクルーニーさんがスクリーンに登場されたら完璧に女性のハートをキャッチ!されるのでしょうか。次回作はどんなのでしょう、楽しみです。

>シドとの会話

そうですね。
シドの役回りは興味深かったです。

本作の長女の名がアレックス。
『マイレージ…』での恋人の名もアレックス。
意志的なな強い女性のイメージが固定しました、アレックスという名前。演じたどちらの女優さんも魅力的です!(*^_^*)

投稿: ぺろんぱ | 2012年6月14日 (木) 00時09分

itukaさん、ばんはです。

最近、ワイハづいて来てます(?)

>娘二人と上手くいってない父って、『宇宙戦争』のトムより
>悲惨な気がします。

トーストを窓に叩き付けるしか、ありませんなぁ(=^_^=)

>ケヴィン・スペイシーって配役も観たい気がしますよ(笑)

娘にヨクジョウしたかも知れませんね、、当時の彼の場合。。

>父の居ないシド、息子の居ないマット、互いに求めていたものが
>通じ合ったんですかね。
>いきなりの「ち~っす」から「はい、ボス」に変わりましたもんね(笑)

あの会話を交わさない限り・・シドを見かけた時に発される言葉は
「またお前か」しかないのでしょうね(=^_^=)

>病院にやって来た奥さん、普通あそこまで律儀なひと居ないと
>思うけどな~^^;

ひとめ(相手を)見ずにはおれぬ! と思ったのでしょうか・・
旦那としては、いちばんカッコ悪い状況でしょうね。自分はその場にいない(いられない)ワケだし・・

投稿: TiM3(管理人) | 2012年6月15日 (金) 20時50分

>『マイレージ・・・』も楽しく拝読いたしました。
>こちらのレヴューも。

ぺろんぱさん、過去の記事にもお邪魔してくださり、
有難うございます。
(さっき自身で読み返してみたですが、殆ど忘れかけてました、、)

>『ヤギと男と…』『マイレージ…』『ファミリー…』とちょっと
>滑稽で不様な(意図した演出にせよ)クルーニーさんが続いて、
>その後どーんと100%クール&ニヒルなクルーニーさんが
>スクリーンに登場されたら完璧に女性のハートをキャッチ!
>されるのでしょうか。次回作はどんなのでしょう、楽しみです。

『ヤギ〜』は未見なんですよ〜 豪華俳優陣だよなぁ! 気になる!

私的には、クールなヒットマンを演じて欲しかったり。月並み?

>そうですね。
>シドの役回りは興味深かったです。

シドと頑固爺さまの存在は、どちらも(本作に)不可欠な気がしました。
観終わってから考えると。

>意志的なな強い女性のイメージが固定しました、アレックスという
>名前。演じたどちらの女優さんも魅力的です!(*^_^*)

そうでしたね〜

そうそう、気になって検索したら・・『フラッシュダンス(1983)』の
ヒロインの名前も「アレックス」だと知りました(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2012年6月15日 (金) 21時01分

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