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2012年4月25日 (水)

☆『ももへの手紙』☆

先日、某県内の某シネコン(TOHO系)で観たのは『ももへの手紙』と言う、瀬戸内エリアを舞台にしたアニメーション作品だった。

作品に、と言うよりロケーション(とその描写)に興味があって「観よう!」と決心したのであるが・・小・中規模なシアター(席数:113)にも関わらず、ワタシ以外に観客が1人もおらず、上映開始前はすんごく不安になってしまったモノだった(⌒〜⌒ι) ←「評判がすこぶる悪いんやろか?」的な方で・・

2006年の夏。

海洋研究者だった父=一雄を外洋の事故で亡くしたばかりの宮浦母子(母:いく子、娘:もも)は、東京から“母の育った地”である、瀬戸内海に浮かぶ『汐島(しおじま)』へとやって来る。

小学校6年のももは父の死のショックから未だ立ち直れず“心を半ば閉ざした状態”から抜け出せずにいる。

そんなある日、ももはおじさんの家の屋根裏で『化物御用心』なる絵双紙(?)を見つける。
ぺらぺらとめくると、、そこには奇妙な姿形の化け物(妖怪)が人々を驚かしている挿絵が次々と。

そしてその日から、ももの周囲で“ヘンな出来事”が幾つも巻き起こり・・

まぁいわゆる・・“妖怪絡みのファンタジー系な成長物語”なワケである。

世界観や展開そのものには、さほど「斬新さ」も「吸引力」もなく「これが『となりのトトロ(1988)』や『もののけ姫(1997)』や『千と千尋の神隠し(2001)』が世に放たれる前だったら、そりゃもう“モノすんごいインパクト”だったろうになァ」とは思ったンだが、彼らが既に存在している以上、それを超えてると言えるワケでもなく(・ω・)

その一方で、夏の季節に“近くまで行く事があったら、つい立ち寄ってみたくなるような”そんなこぢんまりとした島の情景には好感が持てた。

ストーリーの凡庸さ、キャラ陣の造型の浅さなんかを、風景の良さが何とかカバーしてた・・って印象である。

終盤で「ムリヤリ設けた」かのようなハプニングな展開に突入するんだが、、その辺りなんかもまるで「脚本家養成学校のテキストに、忠実に従いました」的な感じで、ちょっとノレなかったワタシだった。

“何も起こらない”けど“何か起こりそう”な・・そんな『ももの世界』をこそダラッと眺め、そこにフラッと迷い込みたかったンだけど(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・「三原(広島県)から『汐島』へと渡る」「『汐島』から今治(愛媛県)へと渡る」と言う感じで“南の方角に向う”ってシチュエーションが、地図で知っとかないと少し分かりにくい気もした。
・『アース引越センター』『ミキシマパン』『鬼ごろり(日本酒)』『ヨンケル黄帝液』『アタッチ(洗剤)』『明至(のプリン)』『安命酒』『星印(のアイス)』『至誠堂(化粧品)』『ナチュラルテレビ』『コガメケチャップ』など、絶妙に実在のメーカー名をパロディ化してた。
・『化物御用心』は江戸時代の“黄表紙”との事。更に正確に言えば「安永(1772~81)頃から文化(1804~18)初年に渡り出版されたもの」だそうで(←ネットで調べただけ)
・『化物御用心』の下巻(の存在)が気になるぅぅ!(=^_^=)
・いく子が取得を目指してた資格は「ホームヘルパー2級」。でも、この資格ってば・・2012年度末に廃止される方向らしい。
・山友商船の『なみかぜ』も架空のフェリー名らしい。
・妖怪が初めて姿を現した瞬間・・誰もが呟くであろう言葉・・「あ・・光学迷彩・・」(=^_^=)
・神様が落ちぶれると・・妖怪になっちまうのか(×_×)
・「質量のある妖怪」「蜜柑を食べる妖怪」「畑を荒らす妖怪」など・・色々と設定が「突っ走って」いた(=^_^=)
・『汐島』じゃ「水曜は肉の日」だそうだ。
・ウィーン少年合唱団のコンサートチケットの日付は「2006.3.30」と読み取れた。
・気管支喘息に対しては「酸素吸入」の他にも「筋肉注射」が有効らしい。
・「レタス色指定補佐」「レタス色仕上検査」なんてな専門スタッフがおられたようだ!
・唐突にTV画面に前川清が映し出され『噂の女(1970)』を歌ってはった! 妖怪よりもスゴいインパクト!(スンマセン)
・妖怪たちの姿を捉えてた少女=海美(うみ)。ももに次ぐ“サブ・ヒロイン”となる素地はあったのに・・それ以上は本筋に絡んで来なかった(×_×)
・リーダー格の妖怪=イワの声を“あのしと”が!
・妖怪たちの中に、如何にも“ダイダラボッチ”なヤツとか“モナー”なヤツとかがいた!
・家族に対し、もし謝るべき場面が生じたら・・「笑顔で誤魔化しつつ『メンゴ』!」では済まぬシーンもあろうし、それが(後に)重要な場面となってしまう事も、人生には存在するのだろう。
・宮浦さん一家より、あの「猪さん」一家の(心情)描写の方がよほど丁寧だったかも(=^_^=)
・寡黙な妖怪=マメの“呟き”こそが、光を放ってもいた。
・絵草紙(黄表紙)の“墨絵っぽい描画”が素晴らし過ぎる!
・劇中では「島の歴史」には余り触れられてなかった。。
・お祭りのシーンを何となく“ハイライト”に持って来とる辺りは『萠の朱雀(1997)』気味だったり(・ω・)

〜 こんなセリフも 〜

もも「何て書きたかったの?」
  「・・閉めたっけ?」
  「私ね・・この家の事、そんなに嫌いじゃないよ」
  「死んだ人に手紙を出せるの?!」
  「今・・行かなきゃいけない!」
  「今日は、飛べそうな気がするんじゃ」

おじさん「後はぼちぼち、やりんさい」
    「若いもんは大歓迎じゃ」
    「春先に、突然めげてのぅ」
    「開けてみんさい」
    「呼ばれんさい」

おばさん「“空(=屋根裏)”に荷物、上げるけん」
    「それを持って来て呉れん?」

陽太「その内、飛べるようになるわいや」

海美「橋で待ちよるけんね」

イワ「危なかったで御座るな」
  「我らの屍(しかばね)を越えて行け、で御座る」
  「女子(をなご)とはそう云うものよ」
  「静かに致せ」
  「“良からぬ展開”で御座るぞ」
  「こうなったら“焼け糞(ヤケクソ)”で御座る!」
  「“見守り組”として当然の事をした迄で御座る」

カワ「景色は、喰えねぇ!」
  「いてて・・差し込み(=腹痛)が」
  「“努力”と“ウロコ”は嫌(きれ)ぇなんだよな」
  「妖力を奪われ・・残ったのは食欲ぐらいさ」
  「“御禁制”に触れるぜ」
  「女はいつも“忘れない”って云うぜ」

マメ「四国だなぁ」
  「おいら、やって良い事と悪い事が
   覚えられないから・・出来るかもなぁ」
  「おいら、蜜柑でいいや」

イワ「そろそろ、家に帰って良かろう」
カワ「そうだなぁ・・ってホントかよっ!」

追記:河童似な感じのカワを眺めてて、何となく(俳優の)佐※木蔵※介を連想してしまった(⌒〜⌒ι)

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コメント

こんばんは。
これ、何度か映画館での予告編で見ました。
私は声優を務められたあの御方の存在感が印象深かったです。

それにしてもお一人とは・・・解せませんね。
タイトルにもうひと工夫があってもよかったのでしょうか?いえ、しかしそんな問題ではないのでしょうね。

投稿: ぺろんぱ | 2012年4月26日 (木) 23時14分

ぺろんぱさん、お早うございます。

瀬戸内好きなら、ゼヒ!(←寂聴さんじゃなくて(=^_^=))

>私は声優を務められたあの御方の存在感が印象深かったです。

落ち武者役とか、輪入道役とか、そんなんばっかしですね〜 (おい!)

>それにしてもお一人とは・・・解せませんね。
>タイトルにもうひと工夫があってもよかったのでしょうか?
>いえ、しかしそんな問題ではないのでしょうね。

口コミで語れてしまう(評価・判断されてしまう)作品なんでしょうかねぇ。
「手描き」な感じが、逆に新鮮でしたけれど・・

投稿: TiM3(管理人) | 2012年4月28日 (土) 12時33分

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