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2012年3月30日 (金)

☆『宇宙戦争(1953)』☆

時間軸をさかのぼって・・22日(木曜)の夜。

これまでも、何本もダウンロード購入(←改めて数えると6本、、)して来た「iTunes Store」の映画コーナーだが・・初めて“レンタル”してみる事にしたワタシ。

「気にはなるけど、借りてまではなァ・・」と、ラインナップを眺めながら「アレでもない、コレでもない」と呟いてたンだが・・とある作品の名をそこに見つけ、たちまちレンタルしたくなっちゃったのである!

それこそは・・“SF作品の原点にして金字塔”とも評される『宇宙戦争』である! 後年、我らがスティーヴン・スピルバーグ監督が、トム・クルーズ主演で“リメイク”した件も記憶に新しいが、その「オリジナル版」が随分と昔から気になって仕方がなかった。

10分ほどかかってデータをダウンロードするや否や・・早速、鑑賞を開始したワタシ(←いったん鑑賞を開始すると、それから48時間経過後、自動的にデータは消去される)。

カリフォルニア州・ポモナ近郊。
とある夏の夜、その山岳地帯に隕石が落下する。

たまたま(界隈に)釣りにやって来ていた天文学・原子物理学者=フォレスター博士(ジーン・バリー)は、保安官=ボガニーと共に、墜落直後の現場を訪れる。

専門家であるフォレスターにとって、この物体には「落ち方が流れ星とは違う」「隕石にしてはクレーターが小さい」など、幾つかの“腑に落ちぬ点”があった。

やがて、隕石からその姿を現したのは・・火星から飛来した“謎の飛行物体”だった!

偵察に残した3名+警官1名を瞬時に「分解」した“飛行物体”からの破壊光線の威力に、フォレスターは「速やかに軍の出動要請を!」と保安官に伝えるも・・駆け付けたヘフナー大佐の指揮する海兵隊(=砲兵中隊)の火力を総動員しても“飛行物体”には、全くダメージを与えられない・・

一方で、フランス、スペイン、イタリア・・世界の主要都市に同様の隕石が落下し“飛行物体”が次々とその姿を現すのだった。

人類は今、史上最大の“存亡の危機”に直面する事となる・・!

既にスピ版の『宇宙戦争(2005)』を観てしまってたもんで、どうにも「特殊効果」関係からして比べてしまうのがヤボな(←ヤボ過ぎる!)トコであるが・・にしても、当時としては「かなり最先端な光学処理」をやってくれてたように思う! って言うか“全編フルカラー映像”な仕様からして、感動すべきトコであろう。

「わずか1時間25分の枠の中」にムダなく物語が詰め込まれてて、ラスト数分にもなって来ると「ええっ?! もう残り時間ないやんか?!」と“オチを知ってるハズ”なのに、かなりドキドキさせられてしまった(⌒〜⌒ι)

主人公を演じてた男優さんの“ショーン・コネリーちっくなご尊顔”を眺めてて、ようやく気付いたのが「あ、このしとって『刑事コロンボ/殺人処方箋(1968)』のフレミング先生やんか!」って事。

コロンボを「殆ど」ギブアップさせた、あの完全犯罪者が・・火星人にも敗れ(←1対1では「勝ってた」けど(=^_^=))、地球人(=暴徒)にも敗れ去り・・追い詰められた教会の中で恋人=シルヴィア・ヴァン・ビューレン(アン・ロビンソン)と抱き合い、死を覚悟する・・ この辺りの“絶体絶命さ”“絶対の危機さ”はなかなか。

「トム・クルーズが完全敗北する」と言うのは(今更)ちょっと想像出来ないが「絶妙に“ヒーロー”にもなり切れてない」フォレスター博士のキャラ造型あってこその“この緊迫感の成立”にも思えた。

色々な部分で、後年の“侵略系SF”に影響を与えまくったとも言えよう本作。レンタル料金=300円は決して高くないと断言したい!(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・「人類の奥の手=原子爆弾」な展開(とその結果)、対話主義者の登場(とその結果)は、まさに『iD4(1996)』を連想させる。
・熱線(=破壊光線)のサウンドはまんま『マーズ・アタック!(1996)』の光線銃の音(=^_^=) 「軍隊が翻弄される」展開も酷似。
・「チラリと画面を横切る」火星人の見せ方は、もろに『サイン(2002)』にパクられてそう。
・“隕石降下ネタ”は『マックイーンの絶対の危機(1958)』にも影響を与えたっぽい。
・隕石に「ガイガーカウンター」を向け、フォレスターがひと言。「・・驚異的な反応だ」いや、、放射能なんだから“無防備”はアカンでしょ!
・火星人の手足の「紅くてヒョロヒョロな感じ」はスピ版の“血管みたいな吸血植物(?)の造型”に影響を与えてそう。
・「腕時計が強力な磁気を帯びてる」演出は結構面白い。
・「サン・ジュリアン市」って街が怪光線で壊滅させられてた。それに続き「モントリオール」や「サンフランシスコ」も沈黙してますた。
・偵察装置(?)をオノで破壊したり、火星人にオノを投げ付けて撃退したり・・とその辺りは結構頑張ってたフォレスター。
・ウザい(=^_^=)ハーラン・オグルビーのおっさん(=^_^=)が登場しなくて良かった。
・大阪では何機か撃墜したんやろか? ←どうやんねんな!
・原子爆弾の使用されたのは、ロス郊外だった。
・フォレスターはパシフィック理工大学の博士。4人の研究員(仲間?)はそれぞれ「グラツマン」「プライアー」「ジェームズ」「ビルダーベック」なる名である。
・「エピディア・スコープ(epidiascope)」って何じゃいな? と思いきや、要は「プロジェクタ」の事らしい。
・いわゆる“核爆弾投下機”としての登場なんだけど『フライング・ウィング』と呼ばれる、独特な形状の航空機(爆撃機?)がなかなかカッコ良かった! 正式名称は「Northrop YB-35」と言うそうで!
・ジーン・バリー&アン・ロビンソンの2人はスピ版にもカメオ出演されてるらしい!

〜 こんなセリフも 〜

フォレスター「隕石は異常に軽いか・・中は空洞だ」
      「恐らく・・他の天体から来たマシーンだろう」
      「軍事力が必要だ」
      「飛んではいない。磁力の束で支えられ、
       バランスを保って浮いている」
      「中間子を無効にして、物質を分解する光線だ」
      「生物なら、必ず弱点がある筈
      「(彼らを)喰い止める手はきっとある」
      「・・6日でロスは消える」
      「バイオテックを積んだか?」
      「(反撃の)チャンスはあったのに、
       暴徒が台なしにした!」
      「・・奇跡が起きた」

シルヴィア「6日間で征服・・“地球の誕生”と同じね」

コリンズ「まず意志の疎通をはかるべきでは?
     敵意のない事を、彼らに伝えるべきだ」
    「人類より進化しているなら、より神に近い筈」
    「“話し合いの努力”がなされていない」

キャスター“これも放送ではなく、あるかも知れない
      将来のための録音です”

市民「もう始末に負えん! 町じゅうが泥棒と強盗だ!」

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2012年3月28日 (水)

☆『戦火の馬(2011)』☆

26日(月曜)の夜。
いったんは仕事を終え、帰宅したワタシだったが・・何となくの“淋しさ”を覚えた。

夕食後、いそいそとクルマを出し「夜のドライヴがてら」出掛けたのは“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”だった。公開中の新作『戦火の馬』を観るためである☆

久々に、意識的に(=^_^=)スティーヴン・スピルバーグ監督作の鑑賞に取り組んでみた次第。私的には、スピルバーグって言うと「その名も聞きたくない程に大嫌い」なんだけど・・(=^_^=)

結論から言えば・・良かった! 全く期待してなかった分(←おい)素晴らしく、何度もボロボロ泣かされてしまった程である。

近年の同監督作で観逃したままになっとる『ミュンヘン(2005)』『アミスタッド(1997)』を観てもイイかな? とまで考え始めてたり・・(・ω・)

第1次世界大戦(1914-18)の開戦前夜・・英国・デヴォン州に生まれた1頭のサラブレッド“ジョーイ”と、その飼い主である19歳の青年=アルバート・ナラコットを主人公に「フランス軍vsドイツ軍」の戦火の中で翻弄される、4年にも及ぶ彼らの運命を描く。

先述した通りだが、近年の“ゴミクズだらけだった(=^_^=)スピ作品群”の中に於いては、突出して感動的な物語に仕上がっている!
上映時間からして147分と長く「もっとしっかり編集(カット)せぇよ!」と立腹したり「ダレるんちゃうかな〜?」と不安になったりもしたが・・結果的には、さほどダレなかった。

私的に、知っとる出演俳優がエミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリスの2人しかいなかったので、その辺りの「俳優陣にではなく、物語に意識を集中出来た」のが良かったんじゃないかと思う。

「無名俳優陣の起用が、予期せぬ展開をより効果的に(=劇的に、感動的に)見せてくれた」って感じやろか。

更に言えば「こんなに良い作品なんだから、もっとタイトルなり、宣伝方法なり、スピならではの“したたかさ”“狡猾さ”を発揮したらエエのに」とまで思ってしまったモノだ(放っといたれよ!)。

原作は1982年に出版された児童文学作品らしい。世界にはまだまだ、素晴らしい物語が「映像化されることなく」眠っているモノなのだろう・・(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・考えたら、スピルバーグの“最大のスゴさ”は「素晴らしい原作をあざとく発掘、素早くそつなく映像化する」手腕かも知んない(=^_^=)
・字幕担当=戸田奈津子さんの仕事ぶりは地味だった(×_×)
・とある軍馬を軸に据えつつ・・主役は戦時下の人々・・それは兵士であり、ときに銃後の人達であったりした。と言うか「戦争」そのものが中盤以降は主役とも言えた。
・思慮深いフランス将校=ニコルズ大尉、母との物語を更に観たかったドイツ兵=シュレーダー兄弟(ギュンター&ミヒャエル)、父母の死に触れられなかった美少女=エミリー・・など、それぞれに“瞬間風速的に主役級な人たち”があっけなく退場し、入れ替わってく豪快さ(?)にちょっとホレボレさせられた。
・テイストが『コールド・マウンテン(2003)』に似てた気もする(何処となく)。
・(スピお得意の)“戦争批判の演出”は見受けられなかった。それを「やり抜く」にはもう体力&気力不足なんやろか・・
・ジョーイは“奇跡の馬”とし描かれるが・・見方を変えれば「関わるものを人であれ、馬であれ、容赦なく不幸に叩き込んで行く悪魔の馬」とも言えたかも(⌒〜⌒ι)
・若き登場人物たち=エミリーやアルバート・・の表情が良い!
・語り過ぎず、静かに(物語に)花を添えとる感じの老人たち(主に2人)の存在感が良かった! その朴訥さが泣かせる!
・クレジットではトップ表記だけど、さほど出番に乏し気だった(?)エミリー・ワトソン。『アンジェラの灰(1999)』『リベリオン(2002)』『レッド・ドラゴン(2002)』からの劣化が激しくてびっくり!
・牽引され、丘を登って行く戦車砲(?)が、何処となくハリボテってぽい重量感(?)にも見えた。
・妙な執念をもって“ジョーイ”を追い回す、あの巨大な戦車の存在価値は何だったんやろ? 単に「観客サービス」的なシーンか?(やや冗長でコントっぽくも見え、つまりはしつこい!)
・基本は「別離のドラマ」だった。
・(序盤で)登場した瞬間から、加速度的に寡黙になってく親父さん=テッド・ナラコットの“存在的劣化”も激しかった。
・(劇中屈指の)悪役っぽい地主=ライオンズ(デヴィッド・シューリス)がもし「両眼に“編み棒”の突き刺さった状態の遺体」で発見されたら・・犯人はアイツと考えて間違いないだろう(⌒〜⌒ι)
・「父が息子に猟銃を向ける緊迫感」や「兵士が馬(の頭部)に短銃を突き付ける緊迫感」や「伍長が白旗を手に、中間地帯を歩く緊迫感」がイマイチ“迫って来なかった”のは・・監督の演出不足なのか? それとも、観客としてのワタシがその手のシーン(の鑑賞)に慣れ過ぎてしまってるが故か?
・「不安げな表情のキャラ」が生き残り、そんな彼を「気遣ってた」キャラが(先に)あっけなく死んでしまう演出は・・なかなか!
・「爺さまが不安に駆られ丘を登ると・・」のシーンは、情景の切り替わりが『宇宙戦争(2005)』ぽかった。
・テッドの飲酒癖には“それなりの理由”があった・・それは分かるが、その理由を「そいつ」に言わせますか・・(=^_^=)
・「開戦までの日々のシーン」をもっともっと見たかった!
・教会の界隈で“開戦”の告げられる辺りも『宇宙戦争』ぽい演出かも(・ω・)
・終盤のアルバートは、何だか“ほろ酔い状態”にも見えた(おい)
・「コインの裏表」に関し“ズル解釈”をしなかったペーターはホンマの漢(おとこ)や!(=^_^=)
・100ポンドを投げ打って(恐らくは)無一文になった爺さんはあの後、どう生きて行くんやろ・・
・ローズとライオンズには“きっと何かの(肉体関係的な)過去”があったに違いない(=^_^=)
・成金野郎(地主の息子?)のクルマの助手席に乗ってたあの娘・・再度物語に絡ませなくて良かったんか?(ちと消化不足)
・爺さんと美人な孫娘の元にやって来るドイツ将校が・・ハンス・ランダ大佐(演:クリストフ・ヴァルツ)みたいな奴(=ある種の超能力者)じゃなくて良かった~(=^_^=)
・第1次大戦頃の欧州の世界観(塹壕、中間地帯、風車など)を完璧に再現した、屋外ロケセットみたいな場所が何処かに常設されてるんやろか? あちゃら版の“映画村”みたいな・・
・地主の息子なら、(軍への)自動車の供出などで、徴兵されるにせよ「隊長格で迎え入れられた」んやろか?
・でも(バカ息子と思いきや)最前線で逃げなかった根性は天晴れ!
・アルバートの親友=アンドリューの人物像が余りに曖昧だった。ヘラヘラ笑いながら、終日牧場でダラダラ過ごしてたりするトコを見るに、(それはそれで)地主のバカ息子的な存在か? アルバートのおかんにも一切文句言われてなかったし!
・『エンジェル・ウォーズ(2011)』以来「塹壕に潜むドイツ兵」が“ガスマスク”を着用してないと・・激しく違和感を覚える(=^_^=)
・風車の羽根をシャッター的に用いながら(?)“神の視点”で、銃殺刑を描くアングルはなかなか印象的。
・荒れ地の、あの“でっかい岩”はどんな仕組みで真っ2つに割れたんだっけ? 良く観てなかった・・(鋤でドツキ割ったんじゃなさそうだし・・或いは蹄(ひづめ)で蹴り割った?)
・流石にレイトショーで観終え、帰宅して“午前様”の時間帯にも突入すると・・結構な疲労感が出て来る、、
・「馬の聴力」って、実際のトコ、どうよ?
・“アヒルのハロルド”に酷く怯えるライオンズ一味って・・(⌒〜⌒ι)
・黒馬=トップソーンが(自らの意思と関係なく(=^_^=))「クロード」「プリンス」と勝手に名前を変えられてくのが不憫だった。。
・爺さんの着とるコート100着ぶんで、爺さんの所有する農場に相当するらしい(・ω・)
・「骨が折れ易い」と言う体質のエミリー。いずれ“ミス・ガラス”と呼ばれる運命だったか。。

〜 こんなセリフも 〜

アルバート「こいつは“僕の言葉”を考えてる」
     「1ヵ月で調教を。それしかない(No choice.)」
     「僕らを見てて。“約束”する」
     「人生には“大切な日”と“そうでない日”がある。
      “大切でない日”はただ過ぎ去って行くんだ」
     「頑張ればきっとやれる! お前ならきっと出来る!」
     「お前は“うちを救ってくれる馬”なんだ」
     「これじゃ、障害レースには出られないな」
     「この馬は“はぐれ馬”なんかじゃありません!」
     「僕たちは戦争を生き抜いた。
      そして、僕はお前を、お前は僕を見つけた」

テッド「あんな馬は滅多にいない」
   「男には“決断を下す日”がある」
   「“神は不幸を平等に皆に分け与える”と信じてたが・・
    神は余りに“不公平”だ

ローズ「息子に口出しすると、あんたの眼を(編み棒で)突くよ!」
   「人は“誇れる事”をしなきゃ」
   「戦争でした事を“誇りに思わない”のは、勇気の要る事よ」

ライオンズ「ビールを控え、あの馬さえ買わなきゃ、
      この私の眼を見て話せるのにな」
     「どうした、お前も酔ってるのか?」
     「払えなきゃ馬は引き取る。無論、この農場の小作人も替える」
     「融通の利かん、呆れた血筋の親子だな・・不可能ってものを知らん」
     「半エーカー(の耕作)もムリだ、その馬にはな」

アンドリュー「アルビーが言えば、空だって飛ぶのさ」

ニコルズ「“男と男の約束”をしよう」

将校「戦いの行方は初戦で決まるのだ」
  「ボタン、バックル、あぶみは磨くな。光って敵に見つかるから」
  「この奇襲がカギとなる」
  「勇敢であれ! 祖国に誇れる自分であれ!」
  「我々と戦うことを皇帝(カイゼル)に後悔させてやれ!」
  「皆、勇敢に戦え! 神と国王が護って下さる」

ギュンター「イタリア女は、イタリアの喰い物ほどは良くないさ」

爺「“勇敢さ”にも色々あるさ
 「激戦地の上空を飛ぶフランスの伝書鳩・・
  “それ以上の勇気”を想像出来るかね?」
 「死んでも知らんぞ(You'll kill yourself.)」
 「100ポンドだ! それで足りんなら、このコートを付けて110ポンド払う!
  それでも足りんなら、農場を売り払い1000ポンド払う!」

エミリー「ウソばっかり(You lie about everything.)」

隊長「また来るぞ、収穫期にな」
  「戦争は、万人から大切な物を奪うのさ
  「“プリンス”だと? “死にゆくもの”に名付けるとはな」

コリン「逃げるのが“馬の本能”だ。しかし我々人間が危険な場に追いやってる」

ペーター「もう1ツ、カッターをくれ!」 ←1ツで充分ですよ!
    「“デュッセルドルフの友人”を思い出してくれ」

軍医「この馬の脚はもう治らん・・撃ち殺すんだな」
  「丁寧に世話をしよう・・兵士と同じように」

テッド「私への愛が消えても、責めはしないよ」
ローズ「憎しみは増しても、愛は減らないわ

ローズ「だけど、こんなやり方・・」
テッド「“戦争”だからな」
ローズ「・・大した言い訳ね」

ギュンター「お前を傍に置いて見守る、そう母さんと約束した」
ミヒャエル「親父は俺たちを恥じるぞ」
ギュンター「・・人前ではね

爺「乗馬なんて、死んでも赦さんぞ!」
エミリー「でも、その日は近いわよ」

兵士「これは?」
爺「知らないなら触るな」

コリン「英語が巧いな?」
ペーター「ああ、話せるとも」

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2012年3月20日 (火)

☆『ラビット・ホール(2010)』☆

20日(火曜)の夕刻。「ムコダイン」「ムコソルバン」「クラリシッド」「オノン」・・と医者に事務的に(?)処方されたクスリを、言われるがままに服用し・・結果、それなりに持ち直したこの日。

昼過ぎまで、ただただ眠っていたが・・ようやく起き上がる気力がわいて来たので、恐る恐る(?)商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”に向かった次第である。

昨夜、ここで『メランコリア(2011)』を観たばかりであるが・・今日は「公開期間中の上映時間が固定されている事」により、通常の勤務日だと全く鑑賞するタイミングの合わない1作『ラビット・ホール』を観て来た。

観る前から「喪失と再生を描いた、夫婦の物語」って事は知っていたが・・いわゆる“変化球(=主人公らの妄想など)”を含まない、清々しいまでに“ド直球”な物語に、感心すると共に・・幾ばくかの「もの足りなさ」を覚えてもしまったのだった(×_×)

「添加物まみれの食品」に常日頃慣れ親しんでると、、どうにも「真っ当な料理」に味気なさを感じてもしまうワケで・・(⌒〜⌒ι)
その辺りは、この機にしっかりと猛省したいトコである。

ベッカ(ニコール・キッドマン)とハゥイー(アローン・エッカート)の2人は、傍目にこそ仲睦まじそうな美男美女の夫婦であるが・・ひとり息子=ダニー(4歳)を交通事故で突然に奪われて以来8ヵ月、ギクシャクしたままの関係が続く状態だった。

2人に手を差し伸べようとするベッカの母親(ダイアン・ウィースト)やベッカの妹=イジーの(それなりの)配慮も空しく、夫婦は心も身体もすれ違ったまま・・

そんなある日、ダニーの事故に関わる高校生=ジェイソンの姿を見かけたベッカは“救いのヒント”を求めるかのように、彼に接触を試みる。

一方、ハゥイーは「子供を亡くした親たち」の集まるセラピーの会で知り合ったギャビー(サンドラ・オー)との距離を縮め始めるのだった・・

う〜ん・・前述したように「上映時間の短い」点は大いに助かるが、肝心な部分(?)を隠したまま、小出しに物語を進める手法が、私的にはちょっと好かなかったかな。

そして本作でも、やはり「共感出来るキャラ」が殆どおらず・・描き方に対し“勿体なさ”を感じたのも正直なトコである。

そのタイトルから直感的に受ける「ルイス・キャロルな物語世界」のイメージやら、中途半端に絡んで来る“並行宇宙(パラレル・ワールド)”理論なんかが巧く機能してなかった気もしたか(・ω・)

ジョン・キャメロン・ミッチェル監督作としては『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001)』を観てないため、(本作が)初めての鑑賞となったワケだが「まだ良く掴めないまま」ではある。

〜 こんなトコも 〜

・SJP(←誰?!)と同じく、流石の(?)ニコールもiPhone(3G)の操作は苦手そうだった!
・「男女が一線を踏み越える瞬間」のシーンがあり、そこはちょっとドキドキした。一方で「そのしとでホンマにエエんかよ!」とも感じたが。。
・ジェイソン役の少年の“冴えなさ”が逆にスゴい! ホントはもそっとカッコいいんだと思う(←信じたい)が・・
・“デ・ヴィル(DEVILLE)”って何の事だろ? と思いきや「(フランス語で)街角」の意味だったんやね。
・図書館の延滞料が7ドルもかかるらしい(×_×)
・フレッド・アラン・ウルフ博士の著書が“並行宇宙”に詳しいそうだ。
・ラストのセリフのやり取りが、まんま『遊星からの物体X(1982)』だった(=^_^=) 「それから?」「分からない・・何かがあるさ」 それってば、シチュエーション的に「待ってみるさ・・これから何が起こるのかを」みたいな感じが(=^_^=) ←起こるんじゃなく、起こすんだよ!
・ニコールは、この先どんどんキム・ベイシンガーっぽく老けて行かはりそうな気がする。。

〜 こんなセリフも 〜

ベッカ「お隣には“外出した”と。芝居を観に」
   「愚行には“年齢制限”があるのよ」
   「またね(I gotta go.)」
   「まだ“早過ぎる”わ」
   「“神様マニア”はキライなのよ」
   「下心ミエミエね・・でも“その気”になれないの」
   「悪いけど、もう何も良くはならないの」
   「あなたはイイわよ。昼間は会社に逃げられるから」
   「“自己批判合戦”はもうたくさん!」
   「即決しないとキリがないわ」
   「神話のオルフェウスみたいな物語ね」
   「電話して来ないのは、気が引けるからよ」
   「これからどうするの? 何か提案して」

ハゥイー「彼らの持ち時間を尊重しろよ」
    「嫌な事は、全部忘れろよ」
    「前に進まなきゃいけないだろ?」
    「何かを変えないと、続けられないよ・・辛過ぎる」
    「クスリのせいで距離感が掴めないよ」
    「どう言う事だ?(What is this?)」
    “相手が気まずくならないよう、こちらから質問する。
     興味津々のフリをしてね”

母「私も息子を失って苦しんだけど、
  八つ当たりはしなかったわ」
 「悲しみは減らないわ。減ったのは
  シナモンロールだけ」

ジェイソン「あの日、別の道を走ってれば」
     「あの日はスピードが出過ぎてたかも」
     「“この事”を正直に伝えるべきと思って」
     「これは創作だよ(This is a story.)」
     「宇宙が無限なら、何だって有り得る。
      要は“確率の問題”なんだ」

ギャビー「子を失えば、総てが激変するの」

ベッカ「あなただけ行けば?」
ハゥイー「君の手料理を棄ててかい?」

ハゥイー「次は休め」
ベッカ「休まないわ・・辞める」

ハゥイー「毎日、何かを棄ててるだろ?」
ベッカ「思い出させるものは、もう不要だから
    減らしたいのよ」
ハゥイー「あの子を消すのは止せ!」

ハゥイー「何故、黙ってた?」
ベッカ「あなたのマリファナと同じ理由よ」

ベッカ「私は“神の話”は苦手なの」
母「それが慰めになる人もいるわ」
ベッカ「私には苦痛なの」
母「神様がいたら?」
ベッカ「きっと“サド野郎”だわ。“俺を拝め”
    “いじめてやる”ってね」

ベッカ「悲しみは消える?」
母「いいえ・・でも変化するわ」
ベッカ「どう?」
母「重さが変わるの。そして耐え易くなるわ。
  のしかかってた大きな重い石が、
  やがて“ポケットの中の小石”に変わる」

追記:アーロンさんは、今回は「頭皮を剥がされる」事もなく「顔半面を焼損する」事もなく、安心して鑑賞出来た。しかし、いつ観てもホレボレする“割れ顎(≒ケツアゴ)”ですなぁ〜☆ スカッシュのシーン(直後)では、適度なマッチョぶりもアピールしてくれてたし(=^_^=)

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☆『メランコリア(2011)』☆

19日(月曜)の夜。

(長引く)咳と頭痛が“ピーク状態”になってたんだけど、仕事終わりに近くの耳鼻咽喉科を受診すると、それなりに回復した(気がした)モノで・・「頑張って、観て帰ろう!」と決めたのが、商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”で公開中の『メランコリア』だった。

監督=ラース・フォン・トリアーって事で、観る前から「何となくの相性の悪さ」は薄らと感じてたのだった(=^_^=) 『ドッグヴィル(2003)』『マンダレイ(2005)』と『アンチクライスト(2009)』は未見なんだが、前に観た『ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000)』のある種の「後味の悪さ」が10年以上を経た今でも、まだ記憶の何処かにこびり付いているワケである(×_×)

今回はそれに加え、主演=キルスティン・ダンストと言う苦手な(=^_^=) 女優さんが“出ずっぱり”だったのも、結構な鑑賞時のストレスとなってしまった(ファンの方、スミマセン)

珍しく“メンズデー”の鑑賞が叶ったワケだが・・特に中盤辺りから咳込みが酷くなり、周囲の方々に迷惑がかかってしまったかも知れない。赦せ。

結局、観終わると・・発熱と頭痛と咳で、更にフラフラになってしまい、その夜は帰宅するや否や、倒れ込むように寝込んでしまったのだった(×_×)

世界の何処か。

“城塞”をイメージさせる、とある豪邸に人々が集まっていた。彼らは2時間の遅れで到着する事となる、ジャスティン&マイケルの結婚披露宴に呼ばれていたのだ。

披露宴は遅れに遅れつつ始まったが・・新婦=ジャスティン(キルスティン)の奇行や、彼女の母親=ギャビー(シャーロット・ランプリング)の不愉快な言動が、華やいだ雰囲気を次第にぶち壊してゆくのだった・・

・・

邸宅に辿り着いた時、ふとジャスティンは空を眺め「あの赤い星は?」と訊ねる。

彼女の姉=クレア(シャルロット・ゲンスブール)の夫で、科学者であるジョン(キーファー・サザーランド)は「さそり座のアンタレスさ」と答えるが・・それは地球の軌道に合わせ急接近する、いわゆる“死のダンス”を繰り広げる事となる存在の惑星“メランコリア(Melancholia)”であった・・

「第1部:ジャスティン」「第2部:クレア」・・の2部構成で「地球規模の存亡の危機」が叙情的に(?)描かれる本作。

結論としては「惑星メランコリアの衝突から、我が地球は救われんの?」ってトコに尽きる訳だが、そこに至るまでのゴチャゴチャさが何とも(鑑賞中は)全く油断出来ない展開であり、妙に気合を入れて観ようとする余り、必要以上に疲れてしまった(×_×)

何だかロバート・アルトマン監督の『ゴスフォード・パーク(2001)』を想起させる“群像劇”っぽい仕上がりを狙った(?)第1部は、異常に「賑わい」を印象づけてくれるストーリー展開なんだが・・続く第2部では、登場人物がゴソッと激減してしまい驚かされる!

ジョン・ハート、ステラン・スカルスガルド・・など名だたる俳優陣が色んな理由やら経緯でいなくなってくのは、ある意味でびっくり! 「(勝手に)逃げる奴」「(理由をつけて)帰る奴」「(自分だけ)退場する奴」など、それぞれの人物像とその去り方を眺めるに、やはり思うのは「他者ってのは、ままならんものやなぁ・・」って事だろうか。

第2部では、それまで余り脚光を浴びてなかった「レオ」と言う少年が出しゃばって来るようになる。
「子供が出て来る」って点から、つい“スピルバ※グの法則”に照らし合わせ「ハッピーエンドなんやろかな?」とも感じるんだが、それはそれで『ミスト(2007)』なんかの前例も考慮すべきだった(⌒〜⌒ι) これからは“ダラボンの法則”ってのもアタマの片隅に置いとかなきゃアカンね。。

(総じて)魅力的なキャラがいなかったり(←恐らくは意図的なモノと思われるが)、観終わってから「実に冗長やな〜」とイッキに疲れの押し寄せる感があったりするが・・まぁ「予備知識なしに、1度は観てみる価値のある作品」と言えなくはないか、、てトコで(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・キルスティンは“巫女(シャーマン)的”な立ち位置だったんやろか? 「彼女の精神状態と惑星の位置(=接近具合)が関連していた」とすれば・・もっとムチャクチャな言動をさせてれば、更に時間は稼げたんやろか?
・キルスティンのヌードがしっかり拝める・・が、興奮しないんだなぁ(×_×) まぁでも「たわわなバスト」ですた〜
・惑星に関する疑問が幾つかあった・・「赤いのは何だった?」「赤と青の2つが存在した?」「いったん遠ざかった?」ってトコ。
・銀幕における(?)キーファーはどうにも冴えない・・
・マイケル役のアレクサンダー・スカルスガルドは、ステランおじさんの実の息子らしい!
・チャチなグッズ(?)が大きくフィーチャーされてる辺りは『サイン(2002)』を連想した(=^_^=) 究極に「ミクロ的視点」なのも共通。ネットだけが世界との繋がりだったんかな?
・終盤の印象は『ノウイング(2009)』に似てた気もする・・(・ω・)
・ワーグナー作曲の『トリスタンとイゾルデ』がメインテーマに起用されてた。
・元々はペネロペ・クルスの主演で企画されてたらしい!
・オープニングで描かれる“終末映像”の中には、実現しないパターンのもあった。
・花嫁衣装のジャスティンと“オフェーリア”を重ねた映像イメージは何を表現したかったのか?
・指先から火花(プラズマ?)が出るのって、ちょっとカッコいい!(おい)
・ダスティン・ホフマンなら、正確に「678粒」と即答したんでは?
・“スチールブレーカー”って何なんやろ?
・18番ホールのグリーン上で、しゃがみ込んで放尿してる花嫁・・って演出的に狂い過ぎてて好き!(おい)
・料理は必ず左から右に回す事、だそうだ(・ω・)
・クルマが動かなくなる辺りは『宇宙戦争(2005)』を観て、予習しとくべきだったかも?
・特に第1部に於いて、手持ちカメラのブレまくるのが「疲れた」原因だったのかも知んない(×_×)

〜 こんなセリフも 〜

ジャスティン「思うように動けないの」
      「“灰色の毛糸”が足に絡まって、引っ張られるの」
      「肌身離さず持つわ(I always keep (it) with me.)」
      「この家は・・恐ろしいのよ」
      「あんたは“無”以下よ」
      「努力はしたのよ」
      「好物なのに、灰みたいな味だわ」
      「また昇った・・月と同じように」
      「地球は“邪悪”なの・・地上の生命は“邪悪”よ」
      「地球が消えても、嘆く必要はないわ」
      「私には分かる」
      「地球にしか生命はない・・
       そして、残り時間は少ないの」
      「音を聞いてたの・・
       何かが違う。馬たちが静かになった」
      「村へ行ってもムダよ」
      「そのプランは、最低だと思う」
      「じゃ、枝を探しに行きましょう」
      「手を握って、眼を閉じて」

クレア「今夜は“バカな真似”をしない約束よね?」
   「マイケルにも、あなたの心が見えないそうよ」
   「時々、あんたが堪らなく憎いわ」
   「科学者の計算が違っていたら?」
   「惑星は“友好的”に見えるわ」
   「“その時”が来たら、一緒にいたいの」
   「“正しい方法”でやりたいの」
   「素敵に終わらせたい」

マイケル「僕は地球上で誰よりも幸せな男です」
    「謝る必要はないよ(Never say sorry.)」

ジョン「今夜の主役は君だ(Tonight is your night.)」
   「くそアマども、風呂に入ってやがる!」
   「君は幸せになるべきだ」
   「忌わしい? 素晴らしい星だろ?」
   「これだけ大規模な接近だと、
    計算に誤差も生じるのさ」
   「大気が奪われてるから、少しの間、息苦しくなる」
   「時速10万キロで遠ざかってる」

レオ「いつ“シェルター”を造るの?」

上司「理性が感情に負けたかね?」
  「我が社は、優秀なコピーライターを失ったのではなく、
   新たなアートディレクターを得たのだ」
  「広告の仕事に最も大切な知識とは・・?
   そうとも! “知識がない事”だ」
  「今の言葉は“辞表”か?」

ギャビー「せいぜい今のうち楽しんで」

ジャスティン「あの星は?」
クレア「さあね」
ジョン「どの星?」
ジャスティン「あの赤い星」
ジョン「さそり座のアンタレスでは?」

※※「それじゃ、僕も消えるよ」
ジャスティン「・・そうね」

※※「“別の可能性”もあった」
ジャスティン「そうね・・あった筈。
       だけど、分かってたでしょ?」
※※「そうだな」

レオ「パパは“何も出来ないし、隠れる場所もない”って」
ジャスティン「パパは大事な事を忘れてるわ・・
       “魔法のシェルター”を造ればいい」

追記:字幕担当は松浦美奈さんでした。

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2012年3月14日 (水)

☆『シャーロック・ホームズ/シャドゥ・ゲーム(2011)』☆

13日(火曜)。
少し事情があり、残業をこなした後・・「最近、全ッ然、劇場に行けてねぇじゃん!」と気付いたワケで・・決して「万全の体調」ではなかったンだが“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい、鑑賞して来たのが新作『シャーロック・ホームズ/シャドゥ・ゲーム』だった。

殆ど期待もしてなかったんだけど(=^_^=) 監督が(何だか久しぶりな)ガイ・リッチーなのと、主人公の敵ボス役で、遂に“モリアーティ教授”がお出ましになる! ってトコに食指を動かされた次第。

ワタシの中では“ヴォルデモート卿”なんかより、よっぽど“モリアーティ教授”の方が悪党としての格が高かったりもするもんで(=^_^=)

1891年。2ツの大国=フランスとドイツの対立が強まり、ヨーロッパ全土に“戦争の気運”が高まっていた。一方、欧州各地では“連続爆破事件”が起こってもいた。

ロンドンでは「犯人はアナキストではないか?」と巷の人々が噂していたが・・唯一「彼らとは全く違う推理」をする男がいた・・その名も名探偵=シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・ジュニア)。

「鉄鋼王の爆殺」「名医の毒殺」など、一見何の関連もなさそうな数々の事件の「赤い糸」を繋いで行った結果・・彼の辿り着いた人物こそ・・ジェームズ・モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)だった。

相棒=ジョン・ワトソン博士(ジュード・ロゥ)や実兄=マイクロフト・ホームズ(スティーヴン・フライ)、謎の(?)ジプシー女性=シムザ(ノオミ・ラパス)の協力を得ながら“最大の強敵”モリアーティに迫ってゆくホームズだが・・彼の配下による“魔の手”は、憧れの女性=アイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)やワトソンの新妻=メアリー(ケリー・ライリー)にまで迫るのだった・・

う〜ん・・良くも悪くも“(前作の)2番煎じ”な印象が終始拭えなかった。「病弱なインドア探偵」って印象も少なからず(?)ある名探偵ホームズのキャラを「徹底的に弄くってやろう!」って意気込みだけはキョーレツに感じるんだが・・如何せんロバダウの印象が強烈過ぎて「って言うか、まんまトニー・スタークじゃん!」としか思えなかったり(・ω・)

そこに加え、脇を固める助演陣も、ワトソンにせよ、シムザにせよ、総じて「インパクトに欠けてた」ワケである。

・・

列車内やら、森林地帯やらで派手目なアクションは展開されるんだが・・それらも特に斬新でもなければ、吸引力にも乏しかった。

ワタシとして、唯一「おお!」と叫びそうになったのは、スイス・ライヘンバッハの大滝を擁する、巨大な宮殿のヴィジュアルぐらいだったろうか? それとて“CG映像”の域は出てなかったんだけど・・(⌒〜⌒ι)

・・

敵味方とも「残念な(キャラの)使われ方」がされてて惜しかったが・・唯一、セヴァスチャン・モラン大佐のキャラが「続編なんかでは、もっと大物になっていきそうやな」と思わせるに充分なインパクトを「それなりに」放ってて、良かった☆

流石は、三谷幸喜氏もお気に入りの“ホームズキャラ”だけの事はあると言えよう(=^_^=)

って事で、ガイ・リッチーの手腕に期待したワタシは酷く打ちのめされてしまった次第だが・・まぁ、お元気そうなロバダウさんが拝めて、それはそれで(ちょびっと)元気を分けて貰えた気がした(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

・「ホルムアルデヒド」を薄めずゴクゴク呑んでたホームズ。それってヤバ過ぎるンじゃ?!
・ジュード・ロゥのクスミっぷりが何とも悲しい・・かつてはあんなにツヤツヤピカピカだったのに!
・ワトソンvsモラン大佐の“銃砲対決”は、何となく『スターリングラード(2001)』を彷彿とさせてくれた(=^_^=)
・本作におけるアイリーン・アドラーの存在ってば・・『ワイルド・スピードMAX(2009)』のミシェル・ロドリゲス以上に薄かった!
・ヴァイオリンぐらい弾いたらどうだ、ホームズ!
・ジプシー音楽の事を「ロマーニ・ミュージック(Romani music)」と言うそうで。
・「女装癖のある弟」「自邸では裸族な兄」・・こいつら、間違いなく狂っとる!(=^_^=)
・あの終盤・・どう考えても“バリツ(=東洋武術の類)”だの何だのと言う以前に“完全に絶望的な状況”にしか、映像からは受け取れなかったが(×_×)
・『フラッシュ・ゴードン(1980)』以来、久々に「?」のつく“ジ・エンド表記”を観た(=^_^=)
・ホームズの生涯は・・※※によれば1854〜91。えっ、享年37だったの!?
・あんな一瞬で、そこまで“行動予測”出来るモノなのかは・・はなはだ疑問である(=^_^=)
・ホフマンスタール医師の死により、医学界は大きな損失を被ったのかも知んない?
・ベーカー街の近くでは「地下鉄の建設工事」が行われてた。
・タイトルにもある「影の戦い」って何だったんやろ? 『ゲド戦記』みたいなもんか?
・“自動馬車”ってのが登場。馬の姿は見えなかったが・・(=^_^=)
・ワトソンのフルネームは“ジョン・ヘイミシュ・ワトソン”と言うそうで。
・シャーロックの愛称は“シャーリー”で良いらしい。
・続編のボス=セヴァスチャン・モラン大佐やろか? にしても「600メートルの遠距離狙撃」を難なくこなすとは!
・口径=7.63ミリのマシンピストル(機関銃)って、ガンマニアからすればすぐに思い当たるンやろか?
・ジャガイモから造られた蒸留酒を“アクアヴィット”と言うそうで。
・巨砲“リトル・ハンセル”から放たれた砲弾。『マトリックス(1999)』ばりの観慣れた(=^_^=)“ストップモーションな映像世界”の中ですら、眼にも止まらぬスピードで画面を駆け抜ける映像演出が面白い!
・赤い皮の「スマイソンの手帳」に興味津々・・って高っ!!
・ジャレッド・ハリスはリチャード・ハリスの息子さんだと言う事だ!
・終盤のシーンだけ、もう1度ソファをじっくり観察してみたい(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

ホームズ「3人の男が君を尾行している。到底“紳士”には見えんな」
    「忘れた・・思い出した!」
    「“ドカンと驚く中身”だぞ」
    「相変わらず、抜け目がないな」
    「まさに彼は“犯罪界のナポレオン”だよ」
    「我が人生で最大級の難事件だよ」
    「君は太ったな・・マフィンの食べ過ぎだ」
    「私の推理より、新聞記事を信じるのか?」
    「悪党が犯罪を起こすのに、理由も目的もないさ
    「目立ち過ぎると、逆に目立たぬものさ
    「結婚など・・墓場だ」
    「結婚地獄なんかより、孤独死の方がマシだ」
    「あなたの著書にサインを頂きたい」
    「あなたを破滅させられるなら、この生命など惜しくはない」
    「私を信じるか? 覚悟してくれ!」
    「言っておくが“事故”ではない・・私の“作戦”だ」
    「今日は2等客車の方が寛げますぞ」
    「此処でこうして待つのだ・・私は一服するが」
    「“反撃の窓”の開くのを待て
    「新婚旅行がこれほど危険だとは・・」
    「タイミングは完璧だった・・それは約束する」
    「君たちの結婚は、間が悪過ぎたんだ」
    「もう彼に銃は必要ないだろう」
    「悲観に暮れるか、事件を分析するかだ」
    「ハーブ・オムレツは最高だぞ。紅茶は最悪だが」
    「1891年だぞ? 気球はないのか?」
    「見たか! 最後には亀が勝つのだ」
    “良ければ来い。良くなくてもやるべき事をやれ
    「和平会議は、大戦勃発に“もって来いの場”だ」
    「帰ろう・・スイスに寄ってから」
    「要人暗殺を防げば、文明の崩壊も防げる」
    「私が、君をリードしよう(Just follow my lead.)」
    「私が解決する。それが“最も私らしいやり方”だ」
    「隠しても、緊張は動きに現れる。
     ボロの出るのは自然な動きの時だ」
    「勝利のためには、時に犠牲も必要だ」
    「園芸の本を愛読しながら、窓辺の花は枯れていた」
    “打つ手がない・・作戦変更だ”
    “敗北は濃厚だ”

ワトソン“我が友人、ホームズの推理は全く違った”
    「殺してないだと? 突き落としたくせに!」
    「“列車から女を突き落とす男”が何を言う!」
    「死なせるもんか! 私が許可しないぞ!
     息をしろ! 戻れ! 聞こえてるんだろ?!」
    “事件は終わった。大袈裟な後日談などなかった”

ハドソン夫人「あの方を早く療養所へ。毎日、口にすると言えば、
       コーヒー、煙草、コカの葉ばかりなんですよ」

メアリー「1等客車にシャンパン・・女心を
     分かってらっしゃいます事!」

モリアーティ「君を責めはしない・・私のせいだ」
      「最近、ホームズ君には良く“邪魔”をされる」
      「もう、君の力は必要ない」
      「もっと早く、来ると思っていたよ」
      「2つの物体がぶつかれば・・それらに附随するもの
       にもダメージが及ぶのだ」
      「供給を揃えたら、後は需要を作るだけだ」
      「“警告”はしたぞ」
      「我々のどちらが漁師で、どちらが鱒だろうな?」
      「生命はないぞ(You are a dead man.)」
      「いよいよ、君との“対局”だな」
      「私の“持ち駒”は優秀だ」
      「君のヴィショップが殺(や)られたようだぞ?」
      「人は心の何処かで常に争いを求めている。
       それが人間の宿命なのさ」
      「私は戦争を待つだけさ。
       銃器と包帯を準備しながらな」

シムザ「先生、助けて!(Doctor,Do something!)」

マイクロフト「2ツの国の名前は敢えて伏せるが、
       フランス語を話す国と、ドイツ語を話す国だ」
      「会議を中止なんかすれば、即座に開戦だぞ」

ホームズ「荷物を落とすなよ」
アイリーン「自分の心配をして」

ホームズ「本よりも、最近の“ご活躍”の方が興味深いですな」
モリアーティ「賛辞と受け取っておこう」

モリアーティ「本気でこの私と戦うつもりか?」
ホームズ「負けを覚悟しておく事だ」

ワトソン「出口は1ツだぞ!」
ホームズ「その通り!」

ホームズ「幸せかね?」
ワトソン「答える気にもならん」

ホームズ「さっき“バカ”と言ったか?」
ワトソン「・・かもね」

シムザ「何を見てるの?」
ホームズ「・・総てさ」

追記1:みんな、普段からもっと「クラーレ毒針」対策をしといた方が良いと思うが(・ω・)
追記2:(元祖)リスベット・サランデルさんだったんやね・・気付かんかった(×_×)

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2012年3月 8日 (木)

☆『ウィンターズ・ボーン(2010)』☆

7日(水曜)の夜。
仕事帰り、久々に商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”に立ち寄り、観て帰ったのは・・上映中の『ウィンターズ・ボーン』だった。

・・

実を言えば、先週・水曜辺りから体調を崩してて「咳」「痰」「悪寒」「下痢」なんかが交代で(或いは同時多発的に)襲いかかって来る感じで大変だった。正直「良く休まずに耐えられたもんやな〜」と自身に感心したいトコ(・ω・)

そこに加え・・先週末(土日)の帰阪往復(+α)で520キロを、今週は5日(月曜)に480キロ、6日(火曜)〜今夕で510キロほどを運転し、(月曜以降の)「交代で運転した距離」をさっ引いても・・約1000キロは少なくとも自ら運転したようなワケで・・この5日間に限っては、職業ドライバーを圧倒するほど(?)の移動距離だったと言える。

・・

今日も眼が激しく疲れてるのはあったが「明日、明後日に観に行ける保証もねぇし」と考え、ズタボロの身体にムチ打って行って来た次第。
それも奇しくも“レディース・デー”に・・(⌒〜⌒ι)

ミズーリ州。

17歳のリー・ドリーは、2人の子供(12歳の弟:ソニー、6歳の妹:アシュリー)の面倒を見つつ、心を病んでしまった母の世話もしている、気丈な少女だった。

ある朝、そんなドリー家を保安官が訪ねて来る。彼の言うには「行方をくらませて久しい父=ジェサップが、来週行われる裁判に出廷しなければ、彼が“保釈金の担保”にした「家」と「(所有する)森」が差し押さえられ、君たち一家は他所へ出て行かなければならなくなる」との事。

年若いながら「ドリー家の大黒柱」となる事を運命づけられた彼女は、親戚を訪ね歩きながら父の所在を突き止めようとするのだが・・辿り着いた“真実”は、彼女にとって余りに絶望的なモノであった・・

前々から「主人公の直面する“試練”」って点が激しく気になり「高松上陸の際には、是非!」と考えてた1作である。
が、コメディや、ハートフルな要素はハナから期待出来そうになかったし、実際にその通りだったワケで、、連日に渡る出張を経ての“疲れた心身”には、それなりなダメージを与えてくれもした(×_×)

私的には「少女とその幼い弟妹の織り成すロードムーヴィー」を期待してたんだが・・そう言う路線でもなく、正直「閉鎖的で重苦しいままの世界観に終始してたなァ」と感じた。

まぁでも「悪人っぽい人間が、手を差し伸べて呉れる事もある」「善人そうな人間が、一定の距離迄しか踏み込んで来て呉れない事もある」って辺りの「“人間と言う存在”の複雑さ、一筋縄の行かなさ」を絶妙に、リアルに、的確に、簡潔に描いてたトコは素晴らしい!

物語を観終わって「“真相”を知らず、思いっきり“回り道”させられたのは・・主人公と、我々観客だけだったんじゃ?」ってなツッコミが出そうにもなったが、そう言った描き方が、別に“反則”ってワケでもないんだから、それはそれで仕方ないんだろう。

「観といて良かった!」とは決して思えぬモノの「少なくとも、観てソンはしなかったかな」って感じた、本作である。

〜 こんなトコも 〜

・主人公を演じたジェニファー・ローレンスは『X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011)』で“ミスティーク”役だったらしい!! コレを知って、めちゃくちゃ驚いた!
・何度も台詞に登場する「ドリー家のおきて」ってのが良く分からず(説明もされず)。。観客総てが“ミズーリ人”じゃないんだけどォ。。
・中盤に於ける主人公の「ヒドい眼」の遭い方が、何となく“月並”だった(やはり男性観客としては、、性的乱暴めいた「アレ」を想像してたモノで)
・リスの「解体シーン」を描くなら「完成した料理」までを描いてあげて欲しかった。
・リスのはらわたは意外に良く伸び〜るらしい(×_×)
・“サンプ・ミルトン”ってキャラの「不気味さ」を、もっともっと(引っ張って)巧く演出して欲しかった。
・終盤の“試練”はそれなりに強烈だし、主人公の泣いちゃうのも分かるが・・私的にはややインパクトに欠けてたか(・ω・)
・ロバート・ロドリゲスが本作の監督だったら・・チェーンソーを用いて「アレ」するのは※※じゃなく※※だったんやろね。。
・「オノでフロントガラスを叩き割った事」に対する報復的なサムスィングは大丈夫だったんか?
・何となく(閉鎖的で枯れた)作風から連想したのは、ジム・ジャームッシュ監督の『デッドマン(1995)』だったろうか。
・馬を手放すのも良いが、(薪割り中に聴いてた)ウォークマン(?)を売っても「当面の生活費」は稼げたんではないか?
・冒頭で流れる「ミズーリの子守唄(The Missouri Waltz)」はミズーリの州歌だそうで。
・主人公の夢は「モノクロの風景の中、チェーンソーで森の樹が切り倒され、リスが逃げる」って展開だった。ある意味「正夢」?!
・軍隊に志願する場合、(担当官を)納得させられるだけの理由が3ツは必要らしい。

〜 こんなセリフも 〜

リー「ねだる? “イヤしい真似”はしないの」
  「父を見つけないと、家を失うの」
  「州境へ連れてって欲しい」
  「父は“逃げる”しかなかった」
  「遠戚である私たちは、助け合うべきです」
  「長くやってればミスもするわ」
  「ふざけないでよ!(God damn you!)」
  「約束して。“狙いを定める迄、引き金は引かない”
   それと“お互いに銃を向けない”って事」
  「怖がっては駄目。乗り越えないと」
  「今度だけ答えてよ・・どうすれば?」
  「眠る迄、居てくれる?」
  「昨夜、誰かが玄関に」

父“何故、君に惚れたんだろう?
  君にとって「特別な存在」であり続けたい。
  永遠に君を愛し続ける”

ティアドロップ「豚に喰われるか、さもなくば
        “もっと酷い眼”に遭うぞ」
       「やったのはお前か?」
       「その子に罪はない・・だから連れて帰る」
       「血が止まる迄、噛んでろ」
       「何故、話した?」

メーガン「アーサーがラリってたら、帰ってね」

リトル・アーサー「やっぱりな(I knew it.)」
        「帰んな(Go on.)」

メラヴ「面倒を起こしに此処へ?」
   「返事なら、もう伝えたよ」
   「言葉に注意しな!」
   「彼に近付いたね?」
   「“警告”したろ! どうして?」
   「問題を解決してやるよ」
   「此処を知ってても、忘れるんだよ。イイね?」
   「この真下だよ・・深くはない」

保釈保証人「見つけないと、こっちの立場が危ない」
     「死んだなら死んだで“死の証拠”がなければ」
     「“血で稼いだ金”だろ」

※「勇気は命取りにもなるんだぜ?!」
 「相当マズい状況だったみたい」
 「丸腰で迎えるのは危険だ」

軍曹「事務的なミスか、ポスターの下の方に小さく書かれてたのかも」
  「金のために軽々しく入隊を決めるな」

保安官「君の母さんに話があるんだが」
リー「話なら私が聞くわ」

リー「何でも“夫の言いなり”なんて情けない。
   前は“強い女”だったのに」
ゲイル「結婚すれば分かるわ」

ソニー「リスはいつ出て来るの?」
リー「かなり待たないと」

ソニー「僕たちが邪魔?」
リー「この“お荷物”がないと、気が抜けちゃうわ」

※「保安官には何と?」
リー「知ってても、何も言わないわ」

リー「殺せばいいわ」
※「その案ならもう出てる」
リー「じゃ、助けて」
※「私の“その提案”の結果がこれよ」

リー「何を捜すの?」
※※「“掘ったばかりの場所”だ」

リー「父は消えたわ」
※※「何処かにはいる」

リー「あんたが、恐いわ」
※※「そう感じるのは、お前が“賢い”からだ」

保安官「あの時、撃たなかったのは・・君がいたからだ。
    恐かった訳じゃない」
リー「恐かったくせに」
保安官「“変な噂”を流すなよ」
リー「あんたの噂なんか、する訳がない」

保釈保証人「随分と無茶をしたな?」
リー「“ドリー家の人間”だもの」

追記:『ラヴリー・ボーン(2009)』『ボーン・コレクター(1999)』など・・“ボーン”のつく作品とは、余り相性の良くない感じのするワタシ。せいぜい『ボーン・アイデンティティー(2002)』ぐらいやろか(・ω・) ←それ、綴りが違いますし!

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