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2012年3月 8日 (木)

☆『ウィンターズ・ボーン(2010)』☆

7日(水曜)の夜。
仕事帰り、久々に商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”に立ち寄り、観て帰ったのは・・上映中の『ウィンターズ・ボーン』だった。

・・

実を言えば、先週・水曜辺りから体調を崩してて「咳」「痰」「悪寒」「下痢」なんかが交代で(或いは同時多発的に)襲いかかって来る感じで大変だった。正直「良く休まずに耐えられたもんやな〜」と自身に感心したいトコ(・ω・)

そこに加え・・先週末(土日)の帰阪往復(+α)で520キロを、今週は5日(月曜)に480キロ、6日(火曜)〜今夕で510キロほどを運転し、(月曜以降の)「交代で運転した距離」をさっ引いても・・約1000キロは少なくとも自ら運転したようなワケで・・この5日間に限っては、職業ドライバーを圧倒するほど(?)の移動距離だったと言える。

・・

今日も眼が激しく疲れてるのはあったが「明日、明後日に観に行ける保証もねぇし」と考え、ズタボロの身体にムチ打って行って来た次第。
それも奇しくも“レディース・デー”に・・(⌒〜⌒ι)

ミズーリ州。

17歳のリー・ドリーは、2人の子供(12歳の弟:ソニー、6歳の妹:アシュリー)の面倒を見つつ、心を病んでしまった母の世話もしている、気丈な少女だった。

ある朝、そんなドリー家を保安官が訪ねて来る。彼の言うには「行方をくらませて久しい父=ジェサップが、来週行われる裁判に出廷しなければ、彼が“保釈金の担保”にした「家」と「(所有する)森」が差し押さえられ、君たち一家は他所へ出て行かなければならなくなる」との事。

年若いながら「ドリー家の大黒柱」となる事を運命づけられた彼女は、親戚を訪ね歩きながら父の所在を突き止めようとするのだが・・辿り着いた“真実”は、彼女にとって余りに絶望的なモノであった・・

前々から「主人公の直面する“試練”」って点が激しく気になり「高松上陸の際には、是非!」と考えてた1作である。
が、コメディや、ハートフルな要素はハナから期待出来そうになかったし、実際にその通りだったワケで、、連日に渡る出張を経ての“疲れた心身”には、それなりなダメージを与えてくれもした(×_×)

私的には「少女とその幼い弟妹の織り成すロードムーヴィー」を期待してたんだが・・そう言う路線でもなく、正直「閉鎖的で重苦しいままの世界観に終始してたなァ」と感じた。

まぁでも「悪人っぽい人間が、手を差し伸べて呉れる事もある」「善人そうな人間が、一定の距離迄しか踏み込んで来て呉れない事もある」って辺りの「“人間と言う存在”の複雑さ、一筋縄の行かなさ」を絶妙に、リアルに、的確に、簡潔に描いてたトコは素晴らしい!

物語を観終わって「“真相”を知らず、思いっきり“回り道”させられたのは・・主人公と、我々観客だけだったんじゃ?」ってなツッコミが出そうにもなったが、そう言った描き方が、別に“反則”ってワケでもないんだから、それはそれで仕方ないんだろう。

「観といて良かった!」とは決して思えぬモノの「少なくとも、観てソンはしなかったかな」って感じた、本作である。

〜 こんなトコも 〜

・主人公を演じたジェニファー・ローレンスは『X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011)』で“ミスティーク”役だったらしい!! コレを知って、めちゃくちゃ驚いた!
・何度も台詞に登場する「ドリー家のおきて」ってのが良く分からず(説明もされず)。。観客総てが“ミズーリ人”じゃないんだけどォ。。
・中盤に於ける主人公の「ヒドい眼」の遭い方が、何となく“月並”だった(やはり男性観客としては、、性的乱暴めいた「アレ」を想像してたモノで)
・リスの「解体シーン」を描くなら「完成した料理」までを描いてあげて欲しかった。
・リスのはらわたは意外に良く伸び〜るらしい(×_×)
・“サンプ・ミルトン”ってキャラの「不気味さ」を、もっともっと(引っ張って)巧く演出して欲しかった。
・終盤の“試練”はそれなりに強烈だし、主人公の泣いちゃうのも分かるが・・私的にはややインパクトに欠けてたか(・ω・)
・ロバート・ロドリゲスが本作の監督だったら・・チェーンソーを用いて「アレ」するのは※※じゃなく※※だったんやろね。。
・「オノでフロントガラスを叩き割った事」に対する報復的なサムスィングは大丈夫だったんか?
・何となく(閉鎖的で枯れた)作風から連想したのは、ジム・ジャームッシュ監督の『デッドマン(1995)』だったろうか。
・馬を手放すのも良いが、(薪割り中に聴いてた)ウォークマン(?)を売っても「当面の生活費」は稼げたんではないか?
・冒頭で流れる「ミズーリの子守唄(The Missouri Waltz)」はミズーリの州歌だそうで。
・主人公の夢は「モノクロの風景の中、チェーンソーで森の樹が切り倒され、リスが逃げる」って展開だった。ある意味「正夢」?!
・軍隊に志願する場合、(担当官を)納得させられるだけの理由が3ツは必要らしい。

〜 こんなセリフも 〜

リー「ねだる? “イヤしい真似”はしないの」
  「父を見つけないと、家を失うの」
  「州境へ連れてって欲しい」
  「父は“逃げる”しかなかった」
  「遠戚である私たちは、助け合うべきです」
  「長くやってればミスもするわ」
  「ふざけないでよ!(God damn you!)」
  「約束して。“狙いを定める迄、引き金は引かない”
   それと“お互いに銃を向けない”って事」
  「怖がっては駄目。乗り越えないと」
  「今度だけ答えてよ・・どうすれば?」
  「眠る迄、居てくれる?」
  「昨夜、誰かが玄関に」

父“何故、君に惚れたんだろう?
  君にとって「特別な存在」であり続けたい。
  永遠に君を愛し続ける”

ティアドロップ「豚に喰われるか、さもなくば
        “もっと酷い眼”に遭うぞ」
       「やったのはお前か?」
       「その子に罪はない・・だから連れて帰る」
       「血が止まる迄、噛んでろ」
       「何故、話した?」

メーガン「アーサーがラリってたら、帰ってね」

リトル・アーサー「やっぱりな(I knew it.)」
        「帰んな(Go on.)」

メラヴ「面倒を起こしに此処へ?」
   「返事なら、もう伝えたよ」
   「言葉に注意しな!」
   「彼に近付いたね?」
   「“警告”したろ! どうして?」
   「問題を解決してやるよ」
   「此処を知ってても、忘れるんだよ。イイね?」
   「この真下だよ・・深くはない」

保釈保証人「見つけないと、こっちの立場が危ない」
     「死んだなら死んだで“死の証拠”がなければ」
     「“血で稼いだ金”だろ」

※「勇気は命取りにもなるんだぜ?!」
 「相当マズい状況だったみたい」
 「丸腰で迎えるのは危険だ」

軍曹「事務的なミスか、ポスターの下の方に小さく書かれてたのかも」
  「金のために軽々しく入隊を決めるな」

保安官「君の母さんに話があるんだが」
リー「話なら私が聞くわ」

リー「何でも“夫の言いなり”なんて情けない。
   前は“強い女”だったのに」
ゲイル「結婚すれば分かるわ」

ソニー「リスはいつ出て来るの?」
リー「かなり待たないと」

ソニー「僕たちが邪魔?」
リー「この“お荷物”がないと、気が抜けちゃうわ」

※「保安官には何と?」
リー「知ってても、何も言わないわ」

リー「殺せばいいわ」
※「その案ならもう出てる」
リー「じゃ、助けて」
※「私の“その提案”の結果がこれよ」

リー「何を捜すの?」
※※「“掘ったばかりの場所”だ」

リー「父は消えたわ」
※※「何処かにはいる」

リー「あんたが、恐いわ」
※※「そう感じるのは、お前が“賢い”からだ」

保安官「あの時、撃たなかったのは・・君がいたからだ。
    恐かった訳じゃない」
リー「恐かったくせに」
保安官「“変な噂”を流すなよ」
リー「あんたの噂なんか、する訳がない」

保釈保証人「随分と無茶をしたな?」
リー「“ドリー家の人間”だもの」

追記:『ラヴリー・ボーン(2009)』『ボーン・コレクター(1999)』など・・“ボーン”のつく作品とは、余り相性の良くない感じのするワタシ。せいぜい『ボーン・アイデンティティー(2002)』ぐらいやろか(・ω・) ←それ、綴りが違いますし!

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コメント

リーへの性暴力覚悟して観に行ったのに肩すかし食らいましたよ。
『モンスター』のシャーリーズ・セロンを彷彿させるリーの恰幅の良さは若さの証ですね^^
ワタシ的には、こういう映画こそポールのようなキャラを登場させてほしかった^^
ランゴのようなカメレオンでもいいし、後半は思いっきり弾けてもらいたい気分になりましたよ(笑)

投稿: ituka | 2012年3月 9日 (金) 01時09分

itukaさん、お早うございます。

昨日は午後からずっと呑み続けてたような・・今日は呑まないようにしないと・・ってか、もう呑めません(×_×)

>リーへの性暴力覚悟して観に行ったのに肩すかし食らいましたよ。

あの辺りの「肩すかし感」は確かにありましたね。
女性観客各位に「覚悟してた方向と比べ、どうでしたか?」と聞いて回りたいトコですね。

>『モンスター』のシャーリーズ・セロンを彷彿させるリーの
>恰幅の良さは若さの証ですね^^

まだ観てなかった(・ω・)
セロン姐さんと言えば、未だに『ハンコック』しか浮かびません(=^_^=) インパクト、強かったもん。。

>ワタシ的には、こういう映画こそポールのようなキャラを登場
>させてほしかった^^
>ランゴのようなカメレオンでもいいし、後半は思いっきり
>弾けてもらいたい気分になりましたよ(笑)

『アメリ』とか『トゥルー・ロマンス』みたいに、主人公が“架空の存在”とやり取りする、みたいなシーンをCGを交えて描いても
面白かったかも知れませんね。

投稿: TiM3(管理人) | 2012年3月11日 (日) 09時14分

こんばんは。
これも確かチラシを大事にとったまま年越しした一作ではなかったかと・・・。

>直面する“試練”
>辿り着いた“真実”

その先に、何か光は見えるのでしょうか。
(ティム3さんが受けたとされる)ダメージからの脱却は(たとえその足がかり的なものだけでも)あったのでしょうか。
それが気になります。

それから「ズタボロの状態に鞭打って」のご鑑賞とか・・・あまり無理をされませぬよう。お身体を大切に。(それともレディースデーで女性に囲まれて疲労も快癒されたとか???)

投稿: ぺろんぱ | 2012年3月12日 (月) 19時46分

ぺろんぱさん、お早うございます。

劇場鑑賞する、時間も気力も体力もなくなりかけてます(=^_^=)

>これも確かチラシを大事にとったまま年越しした一作では
>なかったかと・・・。

そうなんですね。
まぁ、チラシの雰囲気は良いですよね。

>その先に、何か光は見えるのでしょうか。
>ダメージからの脱却は
>(たとえその足がかり的なものだけでも)あったのでしょうか。
>それが気になります。

「家族を救う」のが最終目的であったとするなら、その点では
光明が差し込んでいたかと思います。

>それから「ズタボロの状態に鞭打って」のご鑑賞とか・・・あまり
>無理をされませぬよう。お身体を大切に。
>(それともレディースデーで女性に囲まれて疲労も快癒されたとか???)

薬で「一進一退」な状況に持ち込んでます(=^_^=)
レディースデーは、正直疲れますね・・ JR環状線の京橋駅(大阪)で、うっかり女性専用車両に乗ってしまったような気まずさを感じる時もあります(=^_^=) ←ってか、乗るなよ!

投稿: TiM3(管理人) | 2012年3月14日 (水) 07時49分

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