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2012年2月29日 (水)

☆『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011)』☆

25日(土曜)。
帰阪した折、大阪・なんばにクルマを停めて立ち寄る流れとなったモノで・・期待値を上げてた新作『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を“TOHOシネマズなんば(本館)”で鑑賞して来た。

かなり久しぶりな気のする「1010(マルイ)」行きである。常日頃、もっともっと通行人密集率(?)の低い地で暮らしているモノで、混雑したエレベータに乗る時など・・妙にパニックになりそうになる(⌒〜⌒ι)

・・

場内はなかなかの混み具合だった。おまけに空調が節電傾向だったのか、設定温度を乱すほどの集客ぶりだったのか、単にワタシが厚着し過ぎだったのかは分かんないが(⌒〜⌒ι)・・やたらと暑かった。

9.11・・「アメリカ同時多発テロ事件」から1年。愛する父親=トーマス(トム・ハンクス)を失った10歳の少年=オスカー(トーマス・ホーン)は、立ち直れず、ふさぎ込んだままの母=リンダ(サンドラ・ブロック)から距離を置くように・・父の遺品の1ツである“青い花瓶”の中から見つけた“1本の鍵”に合うハズの「鍵穴」を捜す壮大な旅に出る。

唯一のヒントは、鍵の入っていた“オレンジ色の封筒”のオモテに書かれた“ブラック(Black)”なる言葉。
コレを「鍵穴の在処を知る人物の名前」と推理したオスカーは、電話帳で「ブラック」と言う名前を総てリストアップする事に。

洗い出した472人の「ブラック氏」を、1人につき6分の面会時間、1日につき2名のノルマで調査し・・「3年がかりの計画」で突き止めようとする少年の前に、祖母のアパートの“間借り人”である謎の老人(マックス・フォン・シドー)が「一緒に手伝おうか?」と、その手を差し伸べるのだった・・

『親愛なるきみへ(2010)』を観た時も感じたが「事件から“10年以上”が過ぎ、いよいよ“乾き始めて来た”のかも知れないな」と思ってしまったワタシ。本格的に語られ(再検証され)始めるのか、結局は演出的なアクセントの域を超えないのか・・は分からないが、今もってインパクトもあり、重苦しい題材である事には変わりないだろう。

一方で、単なる“お涙頂戴な物語”には終わっておらず、後半からは「それはそれで“色んなパズルのピース”が勢い良くハマリ始める」って部分の演出には、感心させられもしたし、そして泣かされた。

中盤まで、とある中心キャラが「殆ど物語上で機能してない印象」を強く感じるんだけど、そこを「ああ言う風」に持ってく脚本力(ってか原作力?)には驚かされた。そのセンスが正直、羨ましく思えてならなかったなァ(・ω・) 

ってな具合で、後半からの母子のやり取りには、ボロボロとかなり激しく泣かされてしまったのだった(⌒〜⌒ι)

トムハンの堕ちて行く(冒頭の)イメージ映像やら、最後の留守電が“途切れる”瞬間のインパクトなど・・観ててツラい・苦しい点はあるんだけど、作品としての質の高さは気に入った。

きっと昨年内に鑑賞していたら、ランキング上位に喰い込んでた事は間違いなかっただろう。

そして、トーマス・ホーン君が「崩れてゆかない」事を祈りたい。

〜 こんなトコも 〜

・予告編で好印象だった“疾走感”“躍動感”には、著しく欠けてた気がする。難しいトコなんだけど・・
・父と子のドラマ以外にも、祖母との、祖父(?)との・・そして後半では母とのドラマがそれぞれにしっかり描かれてた!
・後半の母子のやり取りは、涙なくしては見られない。サンドラ姐さんは良い女優さんになったと思う。
・祖父(?)とのエピソードは、も少し踏み込んで欲しかったか(カメラネタも放置(?)されてたし)。
・「本作を犠牲者の方々に捧げます」的なコメントを一切入れなかったのが、逆に良かった。
・エンドロールでメイキング映像とかが流されなくて良かった(⌒〜⌒ι)
・「泣きながら手紙を破り棄ててるしと」が印象的だった。
・家族のドラマを強調して描くが故・・友人・恋愛関係は完全に割愛されてた。
・ラストの“静止ショット”はとても良い!(ちょいと昔のカドカワ作品風?)
・ミン皇帝(1980)がこないに“温和なおんじ”になってくとは・・!
・結局、あの鍵は何に繋がってたんだろう? ※※※を開けたら・・中に「(今度は)赤い花瓶」が入ってたらコケるよな(=^_^=)
・ワタシもパニックに備え、タンバリンを携行しようかな・・
・主人公の少年の名=オスカーは「あのディケンズ作品」に触発されてのものか?
・『アメリ(2001)』っぽい流れもイイ感じだった!
・某“奇妙な冒険”コミック風に言えば「殴るのがやめないッ!!(Notstop hitting)」って感じやろか?
・「お子さま観客」にはピンともスンとも来ない物語かも知んない(×_×)
・あのブランコの“撤去”される前で良かった。
・お爺さん役を志村喬にして、全編モノクロ映像にしたら・・全く別な作品になったやろね。。 ←要は「ブランコに乗せたい」だけやろが!
・(オフィスの)デスク上に置いた酒のグラスを隠すジェフライさんの「子供への配慮」が良かった。結局、後で呑むんだけど。。
・出来れば、あの“ハグ魔”をサンドラ姐さんには引き会わせたくなかった(=^_^=)
・『NY第6区・調査探検記録ファイル』の別称が『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』らしい。
・キング牧師の亡くなった月は8月。1月は誕生月との事。
・10歳の少年が、ホーキング博士の本を読んでるとは!
・アスペルガー症候群の人は“利口だけど不器用”と表現されてた。
・上空からの“ミニチュアっぽいカメラワーク”が意図的に演出されてた。もうしばらくは(この傾向が)続くんだろう(=^_^=)
・「左の掌に“YES”」「右の掌に“NO”」・・2通りの解答かと思いきや、ジョニー・デップ演じるサンズ捜査官のように、腕が(肩口から)ガシャッと外れ、新たにヌッと突き出された掌に“BEATS ME(知るか)”と書いてたらビックリするやろね(⌒〜⌒ι)
・ロッカウェイ島、ハミルトン・ハイツ、フォート・グリーン、ブロンクス科学高校、ラトガース大学・・と言った固有名詞が出てた。いったい何処が何処なんやら。。

〜 こんなセリフも 〜

オスカー“全人類の数は、これまでの歴史に於いて亡くなった
     総ての死者の数よりも多い”
    “人間の数は増えている・・だからいつか
     死者を埋める場所がなくなってしまうだろう”
    “ニューヨークにはかつて、6ツ目の行政区があったと言う”
    “パパは、僕が調査で他人と話すよう仕向けた。
     それが苦手だと分かっていたからだ”
    “それがパパとの最後の会話だった”
    “太陽がたった今爆発しても、誰も8分間はそれを知らない”
    “パパが死んで1年・・パパとの8分間の消えて行く気がした”
    “鍵には必ず鍵穴が、名前には必ず人がいる”
    “パパとの8分間を永遠に伸ばせるかも”
    “大きな橋は、特に僕をパニクらせる”
    「涙を流すのは、人間だけなんだよ」
    「そうだね(I guess so.)」
    “ママから遠ざかるほど、僕の靴は重くなった”
    “ママは「不在」と同じだった”
    「パパは粒子になって、街の壁や地面に散らばったんだ!」
    「オリジナル・コピー!」
    「ママは留守だ(Mom is out.)」
    「親切なんだね(You are nice.)」
    「9回、同じ事をパパは訊いた・・そして切れた」

トーマス「“アタマがイイ”と思ってるな?」
    「良くやった(You rock.)」
    「“アマチュア”は褒め言葉だ」
    「事実を別の角度から見てみよう。
     間違っちゃいないさ」
    「簡単じゃ意味がない」
    「ラクして大人になったら、どうなると?」
    「お前には早過ぎるし、私には複雑過ぎる」
    “事故らしいが大丈夫だ。心配するなと言いたかった”
    「何でもやってみなきゃ
    「ブランコから、勢いをつけて跳んでご覧。
     物事の見方が変わるハズだ」
    「真実とは、解放だ」
    “君のお陰でいい人生になった”
    “断然、愛してるよ”
    “そこにいるのか?(Are you there?)”
    「偶然の故意!」
    「みんなどうしてる?(What's everybody doing?)」
    「ママを愛してる。あんないい娘はいない」
    「何もしないより、失敗した方がずっといい
    “おめでとう! 遂に第6区を制覇したな!”

リンダ「イイわね?(I mean it.)」
   「どんなに考えても、分からないものは分からないの」
   「(電話を)切らないで。そのまま話し続けて」
   「次の“調査”は7年後だもの」
   「ドアの開く音がするまで、生きた心地がしなかったわ」
   「“愛してる”と言う、あの声が恋しい」

間借り人“時には、恐怖と闘う事も必要だ”
    “無を考えろ”
    “答えられない事も沢山あるさ”

アビー「色々と変わったのよ」

祖母「“間借り人”は長くはいないわ」

鍵職人「鍵は必ず何かを開ける・・だから面白い」

※※「忘れないで。(生きている)毎日が奇跡なのよ
  「祈ってもテロは起こった。“祈る神”が違ったと?」
  「ハグしようか?(Do you need HUG?)」

オスカー「これ、好きなの?」
アビー「・・前はね」

オスカー「さっきの言葉・・本心じゃないよ」
リンダ「・・本心よ」

オスカー「この鍵は何かを開ける?」
間借り人“YES”
オスカー「本当に?」
間借り人“YES”
オスカー「鍵穴は見つかる?」
間借り人“・・NO”

オスカー「“日曜の夜”に行くの?」
アビー「日本じゃ“月曜の朝”よ」

オスカー「赦してくれる?」
※※「出られなかった事を?」
オスカー「・・今まで誰にも話せなかった事」

追記:2001年9月11日(火曜)。ワールドトレードセンタービル「北棟」の106階ではレストラン「ウィンドウズ・オン・ザ・ワールド」で商談会が開催されていたそうだ。

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2012年2月25日 (土)

☆『TiME/タイム(2011)』☆

22日(水曜)の夜。
今週も残すトコ、あと2日となった。

「急ぎ目で片付けとかなきゃならない仕事」があるんだが・・それは「明日と明後日に集中して取り組もう!」・・ってことで、今日は仕事をさっさと切り上げ「何となく気になってた」新作SFモノ『TiME/タイム』ってのを観に“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かった次第。

結局「向かう道」も「帰る道」も雨に祟られたが、、思った程ひどい雨勢でもなく、まぁ問題なかったかな。

そして果たして・・シアター内は「高松市民の関心も高い」んだか(?)珍しく“いつも座ってる席”の界隈がほぼ埋まってる状況だった(・ω・)

近未来。

“遺伝子操作”により歳を取らなくなった人類にとって、今や“時間”は通貨であり、生命そのものとなっていた。
人々は“生の最後の瞬間”まで、人生に於いて時間を稼ぎ、そして使う。

“生まれながらのシステム”とし、25歳を迎えた時点で、総ての人間には“余命”と称してわずか1年が与えられ・・それを増やし、更に永く生きながらえられるのは、一部の“富裕層”のみに与えられた“特権”とも言えた。

・・

スラム・ゾーンに生まれ育った青年=ウィル・サラス(ジャスティン・ティンバーレイク)は、25歳を迎えて3年目。

その左腕に刻まれた“デジタル時計のような”時間の表示は刻一刻と減り続けており、彼自身や彼の母(←外見は25歳だが、実際は50歳!)を嘆かせるのだった。

彼はある日、行きつけのバーで「105歳」と言う気の遠くなるような時間を持つ男=ヘンリー・ハミルトンに出逢う。
ニュー・グリニッチ(富裕ゾーン)から来たその男は、特権であるハズの「長寿」に嫌気がさしており、ウィルに「永遠の生命を得ても、それが耐え難くなる日が来る」と言い残し、彼に「100年以上の時間」を与えた後、自らの生命を絶つのだった。

直後、母の“時間切れ”による急死を目の当たりにしたウィルは、静かな怒りと共に「富裕ゾーンのヤツらから、総ての時間を奪ってやる」と言う目的を胸に、4ツのゾーンを通り抜けニュー・グリニッチに到達する。

そこにあるカジノで、ウィルは“世界の時間を掌握する権力者”の1人である紳士=フィリップ・ワイスに接触を試みる。
ワイスに「適者生存」「進化とは、常に不公平なもの」なる理論を聞かされたウィルは、心中で怒りの炎を燃え上がらせるのだった。

数日後、パーティーに招待されたウィルは、ワイスの娘=シルヴィア(アマンダ・セイフライド)に出逢う。
「倦怠の毎日」に飽き「無茶を求め始めていた」彼女の手を取り、ニュー・グリニッチを飛び出し、スラム・ゾーンに逃げ込むウィル。

そんな2人を追うのは“タイム・キーパー(時間監視局員)”であるレオン(キリアン・マーフィー)だった。

脚本と監督が『ガタカ(1997)』のアンドリュー・ニコルって事で、そこそこに期待値を高めつつ鑑賞に臨んだが・・総じて感じたのは「製作費不足」「撮影時間不足」・・そして「脚本の練込み不足」だった。

「時間が通貨となってる」って部分でのインパクトは、当初こそ新鮮かつ強烈な印象なんだが・・観てるウチに「ホントの時間経過」と「劇中でやり取りされる時間」との単位や相関関係がごっちゃになって来てややこしい(×_×)

そう言えば、劇中の人物は「誰も腕時計を嵌めてない」ようにも見受けられた。彼らはどうやって「今が何時なのか」を知るんだろう? 或いは正確な“体内時計”が生まれながらにして備わってると言うのだろうか?

ワタシ自身の持論(?)として「時間は凍結なんか出来ないし、戻りもしない」と現時点では信じて止まないワケで・・ひと昔前のゲームカセット(?)みたいな造型の銀色のケースに「時間が止まった状態で保存されてる」と言うガジェット的な設定には・・正直、微妙な“スベリ傾向”を感じてしまった。

斬新な部分に斬り込みつつ、何処かに致命的な“ポンコツさ”を抱えてる、とでも言おうか。

劇中で“キーワードとなる人物”がチャールズ・ダーウィンなんだけど、それ(=進化論)よりも、ニュートン、アインシュタイン、H・G・ウェルズと言った人物の名の方が、よほど(作品世界に)しっくり来る気もした。
まぁ、ワタシは専門家じゃないので「何も分かってない」だけなのかも知んないけど(×_×)

それに、魅力的な造型のキャラが少なくない割に、配置(=立ち位置)やその退場ぶりに「納得のいかない」しとたちが多過ぎた!

レオン、フォーティス、ボレル・・いずれもが、余りに「粗い」絡ませ方なのだ。

ワタシ同様、本作に対して「あれれ?」と素直に感じるしとたちが増え、そんな“声”がニコル監督の耳に(いつか)届く事を信じたい。

〜 こんなトコも 〜

・字幕担当は、松浦美奈さんだった(=^_^=)
・「電気代:8時間」「昼食代:30分」「寄付:5分」「コーヒー代:4分」「バス料金:2時間」「『タイムゾーン12』通過:1ヵ月」「『同8』通過:2ヵ月」「『同4』通過:1年」「高級ホテル(スタンダードルーム)1泊:2ヵ月」「高級カジノに入るための寄付:1年」「スポーツカー:59年」「電話代:1分」「安宿1泊:5時間」・・などと細かく設定されてた。
・腕に表示された時間は、最大で13ケタもあるらしい(左から“年(4桁)”“週(2桁)”“日(1桁)”“時間(2桁)”“分(2桁)”“秒(2桁)”)。
・右腕に時間の表示されてるしとがいなかった。“遺伝子操作”により「左利き」は絶滅したんやろか?
・「ダーウィンの誕生日」を“ソレ”にしてるとは。
・劇中で「世界がそうなってしまった経緯」を少しなりと解説して欲しかった。科学的、歴史的なトコに一切触れられてないと、やっぱり説得力に欠けると思うぞ。
・ロスの街がメイン舞台と思われた。『コラテラル(2004)』っぽい雰囲気の「夜のロス」の情景(暖色系の街灯)が印象深い。
・“見せ場”の1ツにしては「タイム・バトル」のシーンがショボ過ぎる(・ω・)
・ウィルの父母のドラマが、実に中途半端だった(×_×)
・『ロミオ+ジュリエット(1996)』な展開を期待してたら・・次第に『俺たちに明日はない(1967)』化して来たり。。
・折角貰った時間を、酒に棄ててしまったヤツ。。
・ボディガードの連中が「いつの間にか(仲間が)1人増えてる事」に気付かないのって。。
・「ジャグワーEタイプ」の派手なクラッシュシーンは・・どうにも(明らかに)CG映像っぽかった。
・腕に時間を残したまま死んでしまうと・・文字が黒ずみ「盗めなくなる」ようだ。
・ワイス氏の眺めてる「北米の地図」に、ゾーン毎の色分けがされていた。もう1度、本作を観る機があれば、是非「どのゾーンがどのエリア(州)に該当するか」を確認したいトコだ。
・正しく“タイム・キーパー”からの要請なのかどうかも(身分)確認せず、パトカーに乗り込んだ人間に「時間を転送」する監視局の杜撰さ(アホさ)がちょっと笑えた。
・主人公らの「泳ぐ」シーンに『ガタカ』っぽさを感じた。アマンダちゃんのヌードは・・ハッキリ拝めず(×_×)
・母親役にオリヴィア・ワイルド。死んでもすぐ生き返るのかと思ってたら、そうでもなかった。エイリアンじゃなかったのね。。
・アマンダの“化けぶり”がなかなか良かった。「デコちゃん」返上か?!
・“警官の存在しない世界”っぽかった? 犯罪は何でもかんでも「時間絡み」で片付けて良いんやろか?
・腕を密着させ、互いの時間を“細かく”やり取り出来る「仕組み」だけは、正直良く分かんなかった(×_×)
・「追跡劇」や「追跡者のあっけなさ」には『マイノリティ・リポート(2002)』を想起させられた。
・「ハミルトン事件」の現場と「ジャグワーの壮絶クラッシュ」の現場はほぼ同一のロケ地だったんじゃ?
・デイトンと言う街が登場。オハイオ州に実在する街やろか?
・『ソーシャル・ネットワーク(2010)』ではチャラくてムカつくジャスティン君だったが、本作では真面目そうな雰囲気である。
・コンクリ壁でガッツリ防御されてそうなゾーンのゲートだが・・その合間(?)の詰所(?)の壁は「紙のように」薄かった(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

ウィル“僕には時間がない・・何故、こんな世界になった?”
   「この調子じゃ、106歳は迎えられないぞ」
   「もし俺に長い時間があったら・・無駄にはしない」
   「ヤツらに“代償”を払わせる」
   「この車は“飾る”んじゃない。“乗る”のさ」
   「仕事? まだ決めてない」
   「“100年後に出来る事を今するな”と?」
   「君は“家の裏手の海”に入りもしないのか?」
   「“時間の略奪者”は俺じゃない。
    この屋敷にいる全員だ」
   「君が“俺の切り札”だ」
   「“すべき事”なら何でもやるさ」
   「彼ら(タイム・キーパー)も、
    与えられてるのは“1日分の時間”だけだ」
   「昔なら“生命が惜しけりゃカネを出せ”って
    言う所だが・・時間を貰おう」
   「此処(スラムの安宿)は“時が潜む場所”だ」
   「盗むのは“搾取された時間”だけさ」
   「限られた者のために誰かが死ぬのなら、
    人は不死であってはならないんだ!」
   「あんた、此処の出身だな?」

シルヴィア「貴方が走るのを見たわ
      ・・まるでスラムの人のように」
     「時は誰にとっても苦痛よ。スラムの人には“死”が、
      私たちには“倦怠”がもたらされるの」
     「願いが叶ったわ。私“無茶な事”してる」
     「父の成功を“寛大だったから”だと
      本気で思ってるの?」
     「長らえた人生の、1日でも楽しんだ事がある?

ボレル「ここ(スラム)じゃ、時間を見せびらかすと、
    たちまち奪われ、殺されちまうぜ」
   「そんなに持ってると・・殺されるぞ」

フォーティス「あんたの“時計”は実に素晴らしいな」
      「ヤツはスラムの連中に時間を与え、
       人々を苦しめてる」
      「此処(スラム)では、くたばるまで
       生きるのを止めないのさ」
      「俺は“冷酷には殺さない”主義でね」

ハミルトン「長く生きると・・身体は元気でも、心が消耗する。
      “生きる事の耐え難くなる日”が来るんだ。
      そして毎日・・死を求め始める」
     「少数が“不死”でいるため、多くが死ぬのさ」
     「人が増え過ぎたら、どうなると?」
     「本当は、時が長過ぎるんだ。そして我々は
      “時が満ちる”迄は死ねない」
     “私の時間を無駄にするな”

レオン「この辺じゃ、1週間持ってるだけでも殺される」
   「監視局に50年勤めてから“自分の意見”を言え」
   「奪われた時間の行方を追え」
   「スラムに100年もの時間は隠せまい」
   「時は街を離れたようだな」
   「100年も時間があるのに、何故“走る”と?
    ・・“習慣”は変わらないからさ」
   「ゾーンの移動は“違法”ではないが・・かなり稀だ」
   「不死身の人間が死を恐れる? そう信じろと?」
   「その時間は、君の手にあってはならん」
   「手続きのため、2時間残しておいてやろう」
   「我々の時間の割当は少ない。
    ・・“盗っ人を失望させる”ためさ」
   「伺う必要があるから、此処に来たんです」
   「明日には“見物する余裕”もなくなるぞ」
   「『即時射殺命令』を!」

ワイス「持っているものを大切に」
   「昔の人間関係は単純だったそうだな」
   「少数のためには、多くが死なねばならない」
   「この私に“買えないもの”などない。
    言い給え。何年欲しいのだ?」

女給「貴男は総てに“焦り過ぎ”かと」

質屋「2日を払ってやろう。嫌なら死ね」

ワイス「総てを賭けたのか?」
ウィル「危険じゃない。“勝てる”と分かっていたさ」

ウィル「いつもボディガードが1人付いてるのか?」
シルヴィア「普通は2人付いてるわ」

ウィル「来いよ。“無茶”をしたいんだろ?」
シルヴィア「・・貴方を知らないわ」
ウィル「だったら、知り合おう」

シルヴィア「・・戻らなきゃ」
ウィル「何のために?」

ウィル「“生命の限界”なら、何度でもあったさ」
シルヴィア「私は初めてなの!」

シルヴィア「みんなどう生きてるの?」
ウィル「睡眠を減らしてるのさ」

シルヴィア「時間が沢山あれば、他人に分け与えるの?」
ウィル「そうさ。僕はいつも“1日”あればいい」

男「スピード違反か?」
ウィル「逆だ。“遅過ぎる”んだよ」

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2012年2月21日 (火)

☆『私だけのハッピー・エンディング(2010)』☆

20日(月曜)。
今朝は・・3時間ちょいの“短いけれど、質の高い眠り”を経て、7時出勤⇒8時出発コースで、某県某市へと日帰り出張をして来た(高松からみて東方)。

総走行距離=160キロ・・と大した距離ではなかった(?)モノの、昨夜の帰松時に通った道路(高松道)をまた走らなきゃ(=戻らなきゃ)ならない点が、新鮮さに欠け過ぎてて辛かった(×_×)

・・

10時間半ぶりに帰松した後は、ちょっと残業する気分にまではなれなかったが、このまま帰宅するのも「味気ない」気がしたので、商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”に立ち寄り、公開中の1作『私だけのハッピー・エンディング』って恋愛ドラマを観て来たのだった。

奇しくも“メンズ・デー”だったので、多少はおサイフに優しかったかな?

広告業界でバリバリ活躍し、プライベートでは派手な男性関係を“気まま”に楽しんでいる主人公=マーリー・コーベット(ケイト・ハドソン)。彼女の信条はこうだった。

「私は知ってる・・恋が人を幸せにするなんて“ウソ”だって事を」

・・

「体重が減っている」「顔色が悪い」「便に血が混じる」・・これらの事から初めての自主的な検診を受けた結果、、主治医に「末期の大腸がん」である事を聞かされるマーリー。

その主治医=ジュリアン・ゴールドステイン(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、真面目を絵に描いたような青年医師だった。

「特殊な療法に取り組んでみよう」と持ちかけ“2人3脚”的に寄り添ってくれるジュリアンに対し、次第に“尖った気持ち”を和らげてゆくマーリー。

しかし彼女の周囲には“出産”“不仲”など、様々な状況に身を置く人たちがいて・・それがマーリーを「不機嫌」「不安定」にしてもしまうのだった。

・・

“夢”の中で出会った意外な人物(ウーピー・ゴールドバーグ)に「願いを3ツ、叶えてあげるわ」を語りかけられるマーリー。

「空を飛びたい」「100万ドルが欲しい」・・と2ツまではスラスラと(?)頼んだのだが、残りの1ツを思いつけぬまま、目覚めてしまう。

刻一刻と失われて行く、残された時間。

彼女は「最後の願い」を見つける事が出来るのだろうか・・?

主演のケイト・ハドソンが好きかどうか? 好きになれるかどうか? ・・で大きく評価の変わって来るであろう本作。
私的には、ご尊顔にせよ、言動にせよ、殆ど「ピン」とも「キュン」とも響いて来るトコがなく「困ったなァ・・」と感じ続けた107分間だった(・ω・)

対する、ガルシア君も「ピュアなヤツ」って点では(確かに)好演してくれたが、私生活や心情がハッキリ描かれず・・分かって来たのは「ヨーヨー集めが趣味」「“巨砲”の持ち主(←おい!)」「上司のアドバイスを軽視する」「“病院に缶詰な毎日”とか言いながら、実は意外に自由時間が多かったりする」ぐらいだったろうか?

ってな具合に「ヒロイン=魅力が乏しい」「ヒーロー=曖昧な点が多い」って感じで、どちらにも感情移入出来ない(し辛い)仕上がりとなっていた。

尤も「造型不足」「魅力不足」は彼ら2人に限らず、総ての登場キャラに対しても言えたかも知んない。

展開も、そして結末も「“ベタ”と言えば“ベタ過ぎ”」な印象が強かったし。

も少し、違う意味で「新鮮味のある」「(作品の)何処かで強烈な光を放ってくれてる」そんな1作であって欲しかったトコだ。

〜 こんなトコも 〜

・ガルシア(=第3病棟の王)が“初々しいキャラ”をこれほど易々と(?)演じられるとは思わなかった!
・※※役にホイットニー・ヒューストンさんをキャスティングしてくれてたら・・監督を「神」と崇めるしかなかったろう。
・ウーピーの演じた役の候補の1人は、、やはりモーガン・フリーマンだったんやろか?
・キャシー・ベイツを眺めてると、次第にフィリップ・シーモア・ホフマンっぽく見えて来る不思議(=^_^=)
・中盤に登場する“ヴィニー”と言う人物が、意外な「余韻」を残してくれる。
・キャシー・ベイツが病院からマーリーを連れ出し、雪深い山荘に(治療と称して)監禁する・・みたいな“後半の急展開”を期待してしまう自分がいた(⌒〜⌒ι)
・ガルシア君の「無邪気顔」「キュートな顔」は、別な表現をすれば「アホ面(アホレック顔?)」と言えるかも。
・「感染症で休養」って理由は・・一般的に“ソレ”って事やろか。
・「菜食主義者はがんになり易い」って事を、脚本を通じて訴えたかったんやろか?
・ママの「あなたの父親から電話が」って台詞が“夫婦間の溝”を実に巧く表現してた!
・私的には、ケイト・ハドソン(娘)よりもゴールディ・ホーン(おかん)の方が、好きかも知んない(・ω・)
・ケイト・ハドソンのご尊顔が、深刻に「経年劣化」して見えてしまった。。メイクだと信じたい。。
・本作を、邦画でリメイクしたら・・舞台はニューオーリンズ⇒長島町(三重県)・・となるンやろか?
・ジュリアンを絶妙に“軸”に配しつつ、マーリー&ヴィニーの「ロードームーヴィー」仕立てにして描いても面白かったかも?
・劇中の誰もが「ハイソ」な印象だった。その点で、少なくとも「金銭的(=治療費捻出的)な泣かせネタ」は完全に排されてたか。
・「死」と「誕生」がほぼ同時に演出される辺りは『機動戦士ガンダム/逆襲のシャア(1988)』のラストを想起させられた(・ω・)
・サンダース教授役をリプちゃん(シガニー・ウィーバー)が演じたりしても面白かったかも。「女性同士のやり取り」とかね。
・思い切って「雲(の切れ間)から下界に飛び降りてみる」ってのはどうだったろう?

〜 こんなセリフも 〜

マーリー「セックスの“主導権”を握っているのは、女性よ」
    「あなたとの“アレ”? 悪くなかったわ。
     “むしろ”良かったかも」
    「“真剣な交際”って? お断りだわ」
    「検診? 受けてないわ。
     健康番組なら欠かさず観てるけど」
    「前に会った? それとも1回ヤった?」
    「先生は、私の“ヒーロー”ね」
    「その“死”って言葉を言い換えてよ。
     “死”を患者に宣告するなら、
     せめて“思いやり”を持ってよね」
    「私のドクターの方がキュートだもん」
    「セックスも治療も、両方楽しんじゃダメ?」
    「放っといてよ!(Back off!)」
    「患者1人vs医師2人・・良くない報せね?」
    「イイみたい(Pretty good.)」
    「私たち家族に、1度でも
     “みんな”なんてあったの?」
    “バラは赤い、スミレは青い。私のケツの中にはがんが。
     これが「真実」よ”
    「ちょっと待って(Give me a second.)」
    「がんには効いてても・・カラダには辛いわ」
    「私を誘いたいの? それとも行きたくないの?」
    「“恐れのない人生”って素晴らしいわ」
    「恐れるのは“今夜、あなたとキスしないで帰る事”よ」
    「これ、デートよね?」
    「・・あなただったの」
    「私の死んだ後は? あなたが大丈夫だって知りたいの
    「解決ね(..Check.)」
    「彼を休ませてあげないとね」
    「“長寿”を得るには、肛門監視器と
     モルヒネ銃が必要だわ」
    「もう、恐くないわ」
    「あなたのお陰で“理想の自分”になれたわ。
     ・・なんてね(kind of joke.)」
    “私のハナシはここでおしまい”

ジュリアン「今の君にとって、選択肢は2つだけ。
      すぐに治療を始めるか・・死ぬかだ」
     「“病院に缶詰”で、恋愛なんか出来ないのさ」
     「神の存在? 僕が信じるのは、
      科学と実証的証拠だけさ」
     「僕らの関係も、この気持ちも“本物”だよ」

母「(私に)話してみない? あなたの力になれるかも」
 「結婚は失敗だった・・だけど、あなたを授かったわ

サラ「あんなキュートな先生が現れるのは、
   昼メロとあんたの人生だけよ」

ヴィニー「“死にかけた時”は、水に浮いてる感じだった。
     そのまま、ずっと浮いていたかった」
    「美しいレディには、美しい花を」
    「歴史的ロマンスの結末は、必ず“死”なのさ」
    「本気で好きになって傷付くのが、
     “死ぬより恐い”んじゃないのか?」

サンダース「患者とは、一定の距離を置きなさい」

ダグ「俺って“ヤるだけリスト”のトップかよ?
   ・・それとも2番目?」

※※「私の外見は“あなたの好み”なの」
  「実は、あなたは死ぬの」
  「100万ドルが望み? でも課税されて、手元に残る
   のは50万ドルよ。文句なら国税局に言って」
  「彼を愛しているなら、
   “戻って”ちゃんと伝えなさい」

ジュリアン「独りかい?」
マーリー「相手したい?」

ジュリアン「“買い倒れ”したって?」
マーリー「言うじゃない」

ジュリアン「もう僕は、君の“過去”なのかい?」
マーリー「じきに、私があなたの“過去”になるのよ?」

ジュリアン「どうした?」
マーリー「道路が顔に激突を・・」

マーリー「私って・・サイテー」
母「何処の娘も、同じようなものよ」

サラ「何故“長寿”を願わなかったの?」
マーリー「・・もっと欲しいものが」

マーリー「全く(Jesus!)」
※※「言ったわね」

マーリー「欲しいものが分からないの」
※※「それは(欲しいものを)認めたくないだけよ。
   真剣に考えたら・・分かる筈」

教授と助手の会話(ジョーク)
助手「教授、耳に挟んでるのは、もしかして“直腸体温計”ですか?」
教授「くそ! ケツの穴に、愛用のペンを盗られちまった!」

上司「何故、今まで黙っていたんだ?」
マーリー「“そんな眼”で見られたくなかったの」

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2012年2月15日 (水)

☆『逆転裁判』☆

14日(火曜)の夜。
しんどかったモノで残業は殆どせず、早々に帰宅したワケだが・・何とも言えぬ“もの足りなさ”“淋しさ”みたいなのが(「ヴァレンタイン・デー」故にか?)募って仕方がなく(=^_^=)・・自宅で1時間ほどダラダラ過ごした後、再び北方の“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい、公開中の新作邦画『逆転裁判』ってのを観て来た(←つまり、レイトショー)。

大阪に籍を置く大手ゲーム・メーカー「カプコン」のリリースした、同名人気シリーズの初期(?)エピソード群をベースに、三池崇史監督により“忠実に”放たれた、ライトタッチな“SF法廷コメディ”ってトコだろうか。

本作、実は以前に携帯版(iPhone/iPod Touch用のアプリ版)で遊び、そこそこに面白かった覚えがあったんだが・・如何せん1ツ1ツのエピソードが何とも長過ぎて、気力が維持出来ず・・途中で放り出したままになってたりするのだ(×_×) また遊ばなきゃ。

刑事事件(犯罪)が10年前の5倍にも達した現代社会(←パラレル世界のようである)。
迅速に処理を進めるため、司法に導入された“新しいルール”・・それが『序審裁判』である。
コレは「裁判長を前に、弁護側(弁護士)と検察側(検事)が直接対決し、3日以内に判決(=有罪か無罪か)を先行決定する」そんな制度である。

(『序審』で裁かれた後、有罪となった被告人は『本審』で量刑(=刑の加重減免)を審理される)

・・

綾里法律事務所に属する新米弁護士=成歩堂龍一(なるほどうりゅういち:成宮寛貴)は、事務所の先輩である綾里千尋(あやさとちひろ:檀れい)の撲殺事件に巻き込まれ、容疑者となり裁かれる身となった(千尋の妹)綾里真宵(まよい)の弁護を引き受ける。

幼馴染みであり、宿命のライバル=御剣怜侍(みつるぎれいじ)検事を相手に「師匠殺し」の真相を暴こうと奮闘する龍一だったが・・

物語は亡くなった御剣の父=信を巡る15年前の『DL6号事件』にまで及び、後に起こるもう1つの事件によって「これら3ツの事案」が相互に大きく関連し合っている事を感じ始める龍一なのだった・・

そして、事件の背後に潜む“黒幕”の正体とは・・?

う〜ん・・「学芸会レベル」とまで評すると“酷評し過ぎ”だとは思うんだが・・数限りない要素&設定を「余りに欲張って、強引に詰め込み過ぎた」ため「緩急の波が殆どない」と言おうか、、総じて「物語世界の表面を、必死でなぞり切ってただけ」みたいな・・“ダイジェスト版”を延々と見せられてるような印象があった。

も少し、速度を「落とすべきトコ」はしっかり落とし、観客を置いてかない・・そんな脚本に仕上げて欲しかったものだ。
(ゲーム版『逆転裁判』を知らないと、ついてけない“ノリ”もあったし)

御剣、千尋、糸鋸(いとのこぎり)刑事など・・どうにも“ミスキャストっぽいなァ”と感じるキャラクタも少なくなく、残念な気がした。

一方で、柄本明(裁判長役)の「“神様然”としたキャラ造型」とか、小日向文世の「1人だけ、妙に演技に力のこもり過ぎてるキャラ」が強烈な余韻を残してもくれたっけ(=^_^=)

成宮くんは『ばかもの(2010)』以来の(?)主演な立ち位置だったが、妙にツヤツヤしたご尊顔に、何故か『エム・バタフライ(1993)』の頃のジョン・ローンの雰囲気を感じてもしまった(=^_^=)

それと、登場人物のヘアスタイル群が、もうムチャクチャで“噴飯モノ”なんだけど・・ソレに引き替え、登場する「アイテム(小物)」や「ロケーション」の印象には全体的に好感が持てた。

モロに「大阪府庁(所在地:大阪市中央区大手前)」内部(エントランス)のロケーションが登場し「おおッ!」と感動してしまった。或いは、名物ヒーロー(?)『トノサマン』の巨大空気人形なんかも(CG処理映像だろうけど)忠実に再現してくれてて、楽しかった。

そして・・本作を観る事で・・改めて『ステキな金縛り(2011)』の完成度の高さを再認識出来たトコが、自身にとっては「最大の収穫」と言えたろうか(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

・劇中に登場する街の看板に「06」で始まる電話番号が書かれてた。一応「関西圏が舞台」って事でエエんやろか?
・一応、作品の舞台は「戸亜留(とある)市」ってな「架空の街」だった(・ω・)
・(最大級の)絶体絶命なピンチを救ったのが「タイホくん」の着ぐるみだったが・・直後に映された「その中身」は空っぽだった?! あの演出だけは、ホンマにワケが分かんない。三池カントク、やっぱり“ご乱心”なんか?
・“サユリさん(人間体)”の登場シーンの映像が、何ともホラーチックでメチャ怖いし!(×_×)
・石橋凌(狩魔検事役)に、北大路欣也にも比肩する“貫禄”の備わって来とる気がした(・ω・)
・“殺人シーンの(犯人による)意図的な再現”や“ヴァーチャル・コンソール(?)を用いた裁判シーン”には『マイノリティ・リポート(2002)』っぽさを激しく感じた。
・「死者が真実を語っている、とも限らない」って点には、芥川(not茶川)龍之介の『薮の中』に通じるテイストを感じる。
・いきなり博多弁に変貌し、まくし立てる怪人物=小中大(こなかまさる)は・・鮎川誠が演じてはった。どうりで博多弁なワケだ(=^_^=)
・『バンダナ王子・ハンカチ盗難事件』って何なんじゃ〜い?!
・小日向さんが証言台で小指をクリッと回したりなんかして・・そんでもって、法廷で超常現象が起きたりなんかしやしないか・・と妙にヒヤヒヤしちまった(=^_^=)
・『給食費3800円盗難事件』の裁判記録を、何とか閲覧したい(=^_^=)
・「ガリレオ地球儀」「考える人2」などのネーミングの“ユルさ”はなかなか。
・メインキャストの台詞1ツに対し、法廷の人々が大袈裟にコケる・・みたいな演出には大昔のコント番組を連想させられた。。
・御剣を演じた斎藤工(さいとうたくみ)。本作ではピンと来なかったが『悪夢のエレベーター(2009)』では、結構「イケメンさんやん!」と思ってしまったモノだった(・ω・)

〜 こんなセリフも 〜

龍一「もう・・ダメだ」
  「僕が味方になる
  「『一撃で即死』・・死んでるじゃないですか!」
  「コレが※※に見えますか?」
  「それは有り得ません! イイですか?」
  「“もっと大きな何か”が潜んでる」
  「調べない訳にはいかない」
  「お前には“大きな借り”がある」
  「まだ力不足だが・・全力で戦う!
  「どんな事があっても、最後までお前を信じる!」
  「僕は、あなたが(実際にその眼で)見たかどうかを
   訊いてるんです」
  「たった今、こう言いましたね」
  「証人がいる以上、僕たちはハナシを聞くべきです」
  「彼は今、こう証言しました」
  「喰らえ!」
  「“何が映っているか”は問題じゃありません。
   “何故この写真が存在するか”が問題なのです」
  「もう“状況”は変わったんです」
  「“まだ話していない事”があるだろ?」
  「最後まで、絶対に諦めない!
  「喋ってくれるかな? 喋ろうよ」
  「言ったハズだ。今度は僕が最後まで、お前を信じると。
   たとえ、お前が自分自身を疑っていてもね」
  「つまり、そこにはもう1人、別な人物がいたんです」
  「事件のカゲには“黒幕”が」
  「此処まで来たのに・・千尋さん、ゴメン」

御剣「『序審裁判』は迅速さが優先される」
  「どうやら、此処までのようだな」
  「“忘れてしまった”のではないか? 証人」
  「認める事だ、証人」
  「“引き際”をわきまえぬ弁護士ほど
   惨めなものはない」
  「貴様にだけは、こんな姿を見られたくなかった」
  「私を助ける? 自惚れるな!」
  「裁判で“ものを言う”のは証拠品だけ」
  「それに私は・・そこまでひらひらしていない!」
  「此処に告白する! 形はどうあれ、
   ※※したのはこの私だ」
  「彼は“完璧を以て良しとする”人間だ」
  「それでは・・コレをどう説明する?」
  「そのやり方は“法に触れるもの”ではない」

狩魔「“無敗”は結果であって・・目的ではない」
  「勝つ事も大事だが“何をやっても良い”と言うワケではない」
  「無駄な尋問には“法廷侮辱罪”の適用を」
  「“違法な質問”に答える必要はない!」
  「裏付けは? 証拠は?」
  「“時間稼ぎ”は止めろ!」
  「此処は法廷だ・・その“証拠”を提示願おうか?」
  「証人として適当ではない・・
   と言うか“テキトー過ぎる”だろ?!」
  「君の証人は・・君同様、アタマが悪いようだな」
  「これらを結び付ける証拠を示して貰いたい」
  「困った事になったな・・弁護士。
   コレでは証明のしようがない」
  「法廷では“証拠が総て”だ」

千尋「“これ”で総てが分かる!」
  “もう※※じゃないんだった”
  “あなたはもう、勝っているの
  “諦めちゃダメ”
  “真実は・・あなたの手に”
  “大丈夫、あなたは間違ってないわ”
  “あともう1歩・・
   そう、発想を「逆転」させるの

矢張「人生は“便乗”だ!」
  「ちょっと待った〜ッ!」
  「俺さ、今になって思い出したんです」
  「俺の証言は、もうムリだってば」
  「別に、お前に罪をかぶせるために
   やったんじゃねぇよ」

糸鋸「・・アンタじゃないッス」
  「何を見つけても無駄ッスよ」
  「あの人は“信頼出来る人”ッス」

管理人「ボートを貸したり、返して貰ったり、
    ・・気が向いたら、自分で乗ってみたり」
   「別に“逃げた”とか、そう言うのじゃなくて」
   「もうイイ・・私は目的を果たした。
    それで良しとしましょう」
   「もう思い残す事はない。
    後は※※※の所へ行くだけだ」

小中「・・めんどくせぇ!」

裁判長「弁護人・・如何ですか?」
   「いささか釈然としませんが・・
    (証人が)忘れたと言うのであれば、
    致し方ありません」
   「他にありませんか? ないようですね」
   「“新たな可能性”を無視する事は出来ません」
   「本日は、これにて閉廷」
   「根拠は? ・・何もないようですね」
   「それでは、証人尋問を終了します」
   「・・私の考えを述べます
   「我々は、如何なる場合も“誤った判決”は
    避けなければならない」
   「先程の“※※判決”を撤回します」
   「最終判決を・・」
   「同感ですね」
   「弁護人・・やはりムリがあるのでは?」
   「証拠として採用するのは難しいでしょう」
   「今、何て?」
   「止むを得ず? どう言う事ですか?」
   「何ですって?」
   「“断わる”と言う事は“認める”ようなものですよ?」

黒幕「“真っ青”な弁護士め!」
  「貴様のその顔・・あいつとそっくりだな」
  「何も分かっちゃいない・・ただひたすら“青い”弁護士め」
  「クズに限って、平然と“私は無実です”
   なんて言いやがるんだ。だからこっちだってな、
   上品に構えてるワケにゃ行かねぇんだよ!」
  「捏造? 隠匿? それが何だ?」
  
龍一「証人は・・※※※さんです」
裁判長「・・何ですか?」

真宵「どうするの? ナルホド君」
龍一「どうしよう? マヨイちゃん」

龍一「・・とか、どうですか?」
裁判長「・・どうですかって」

黒幕「俺は犯罪者を叩き潰すためなら、
   何だってやって来た。ヤツらを見逃す事は
   断じてあってはならん!
   それが俺たちの“使命”だからな!」
龍一「僕たちの“使命”は“真実を追究する”事です」

龍一「お前か?!」
矢張「俺か!?」

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2012年2月14日 (火)

☆最近の事とか☆

1)スピッツの新作アルバム『おるたな』について

6枚目の公式アルバム『ハチミツ(1995)』以来(←いわゆる“ミーハーなきっかけ”ってヤツですね)・・それ以前の、そしてそれ以降の近作に至るまでフォローし続けてる、数少ない“お気に入りバンド”がスピッツである(1987年結成、4人組)。

そんな彼らの最新作は“スペシャルアルバム”と言う立ち位置で、収録された14曲のいずれもが“初のお目見え”となる1枚『おるたな』だ。

これまで、シングル盤でしか聴く事の出来なかった「カップリング曲」や(他アーティストの)「カヴァー曲」によって構成されてるワケだが・・
中でも、ダントツにリピート再生しまくってるのが、トラック6『タイム・トラベル』である。

何と言うか・・アルバムに収められたカヴァー曲群(6曲)の中でも、とにかく「秀逸!」と評したくなる。

オリジナル(原曲)は原田真二の同名ナンバー(1978年発表)。
当時の彼を某動画サイトの映像で眺めると・・何だか“カーリーヘアーのチャン・グンソク”って感じに見えて仕方がないんだが(=^_^=) まぁ「当時20歳でコレを放って来た才能」ってば、確かにスゴい!

(MJ、殿下(Prince)と同い年ってトコも興味深い、、)

取り敢えず・・(高松から)帰阪する道中も、そして(大阪から)帰松する道中も、運転しながらリピートしまくってたら・・他の曲群がせいぜい4〜5回の再生回数であるにも関わらず、コレだけが50回近くも繰り返されてたり(=^_^=)

スピッツ自身の放った、素晴らしい旧作ナンバーの中に『タイムトラベラー』と言う作品(1993年発表)があるが・・“大林宣彦監督テイスト全開(=^_^=)な世界観”だったそちらに比べ、更に“スペースノイド”にまでそのスケールが及んじゃってて、スゴい! (ちょっと宗教がかってる印象も否めなさそうだが、その辺りは余り気にしない事に(=^_^=))

このようなカタチで耳にすると「カヴァー曲を制作する意義やその価値」を大いに肯定してしまうワケである!

(ときに・・中盤で「ビリー・ジョエル」っぽいテイストを、間奏で「クイーン」っぽいテイストなんかを感じてしまうが・・気のせいやろか)


2)「衛門三郎」について

先週、愛媛県松山市(ほか)に“日帰り出張”した次第だが・・昼食の時間帯にたまたま立ち寄ったのが、四国霊場・第46番札所『浄瑠璃寺』だった(松山市浄瑠璃町)。

ここはいわゆる「“菩薩”の道場=“伊予の國”の霊場」の1ツなのだが、私的には「境内に木造塔(寳塔)が建ってるワケでもない」ため、さほど関心はなかったんだが(・ω・) その門前に何気なく立ってる「案内柱」に、こんな一句が記されてたのを見つけた。

“永き日や 衛門三郎 浄瑠理(璃)寺  正岡 子規”

こんなトコに、俳人=子規の足跡(?)が残されてるとは知らなかったので、思わず「写メ」を家人に送信したワケだが・・その返事で、親父さんより『「永き日や」の解釈は如何に?』みたいな返信が届き「妙に答えに窮してしまった」モノだった(=^_^=)

ネットで(即席)勉強した結果・・自分なりの結論とし「衛門三郎の郷里でもある、ここ浄瑠璃寺の門前に立つと、彼の(その後)辿る事となった永き旅の日々に想いが至り、ついしみじみしてしまうものであるよ」って感じに解説をまとめ、それを週末の帰阪時、親父さんに伝えたワケだが・・

驚くべきは、親父さんが「衛門三郎が何者か」ってのを知ってた事だった。

・・って、知らなかったワタシが(ただ単に)恥ずかしいんやろか、、(×_×)


3)帰松時、色々とヤバかった事について

自身の乗ってる(乗り続けてる)クルマに関し、たまに「車重があり過ぎるよな〜」とか「四輪駆動なんて必要ないんじゃ?」とか思ってしまう事があるが、、12日(日曜)の帰松時には「このクルマでホンマに助かった」って実感する瞬間が、確かにあった。

具体的には、阪神高速3号神戸線・下り線の、いわゆる“若宮カーブ(=右カーブ)”である。
ネットによれば「半径(R):120」「制限速度:50キロ」との事だが・・ここに、とある成り行きから「ぬふわな速度帯」で突入してしまった。

明らかなオーバースピードなので、当然ながら遠心力でボディが右車線側から左車線側へと引っ張られ、タイヤも悲鳴を上げたんだが・・ しっかりと持ち堪え、パスしてくれた!

タイヤは日頃から紫外線にさらされまくって傷んでるだろうし、空気圧も意識してないここ最近なので・・正直「たまたま今回は、耐えられた」って事だっただけかも知れないが・・

とにかく、結果論として「四輪駆動に救われた」って痛感してる次第である(・ω・)

直後には“舞子トンネル”内で、(恐らく)ぬおわな速度帯でかっ飛ばし、赤サイレンに捕獲される瞬間の某車を眺めたり(一瞬、アクセルを踏んで追いかけようとも思ったが・・何か“予知能力”みたいなのが働き、止めといて正解だった) “淡路サービスエリア”の先で、三河自動車製(?)の1ボックスがクラッシュしてたりもし、ホントに色々とヤバかった。


4)追悼、ホイットニー・ヒューストンさん

享年48、との事。

今夜は彼女をしのんで、アルバム『I'm not your baby(1990)』に収録の“My name is not Susan”と“Anymore”を聴いてみた。正直、彼女の歌う(って言うか、彼女に限らず)バラード系の曲は苦手なので・・愛聴してるのは「斬新な(New Jack)ダンスポップ(Swing)」系のこれら2曲に限ってるワケだが・・

『ボディガード(1992)』も20年も前になるんやなぁ・・ 近年、ボビー・ブラウンはどないしてはるんやろ?
などと、色々考えてしまったものである。

ご冥福をお祈りします。

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2012年2月 9日 (木)

☆『東京オアシス(2011)』☆

8日(水曜)の夜、仕事帰りに商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”に立ち寄り、公開中の邦画『東京オアシス』を観て来た。
ネットで評価を確認すると・・(満点=5点のトコを)2.3点と・・やたらと低かったりする本作なのだが、、予告編で観た映像に「何かピンと来る」モノがあったので鑑賞を決意した。

因みに、女性観客が多いな〜 と思ったら、またもや“レディース・デー”とぶつかったのだった(・ω・)

東京の“何処か”を舞台に(映し出される看板や情景を眺める限り、新宿区・杉並区・世田谷区・・等がロケ地のようだが)、都民の誰もが「何処かで観て、その顔は知ってる」と言う、そこそこに有名な女優=トウコ(小林聡美)を中心に、彼女と“ふとしたきっかけ”で出会い、何かのスイッチが微妙に切り替わろうとする瞬間の男女の物語を、3ツの独立したエピソードで静かに描く。

【エピソード1】
軽のワンボックスにレタスを積み、都心部からその近郊へと運ぶナガノ(加瀬亮)。深夜のコンビニで休憩中に“喪服姿”のトウコと出会った彼は、頼まれるままに彼女を助手席に乗せ、高速道路を“半島”に向けクルマを走らせる。
2人の辿り着いた場所は・・

【エピソード2】
以前はプロの脚本家だったキクチ(原田知世)。今は都内のミニシアターで、もぎりの係員=ヨシダ(森岡龍)と働いている。ある夜、最終上映の終わったシアター内で、前列に眠りこける女性を発見し揺り起こす彼女だが・・それが以前一緒に仕事をした事もあるトウコだと気付き・・

【エピソード3】
東京郊外の動物園。チケット売り場のバイトの面接にやって来た23歳の(美大志望の)浪人生=ヤスコ(黒木華)は、担当者=モチヅキ(光石研)とのやり取りの中で「きっと受からない」と言う“直感的な絶望感”に打ちのめされる。面接を終え、園内を無気力に歩いていた彼女に声をかけたのは、見ず知らずの女=トウコだった・・

タイトルに首都“東京”を冠しながらも「東京と言う街そのもの」が大きく取り上げられるワケではない。
主人公がトウコでありながらも、彼女自身の物語が綴られるワケでもない。
2人の主人公の出会う物語が描かれながらも、それ以上の“何か”が始まるでもない。

そんな「変化球さ」が観客を当惑させもし、またある種の観客には「吸引力」「新鮮さ」「中毒性」を発揮したりもする「観客を選ぶ作品」だと感じたワタシ。

因みに・・ワタシ自身は「観てソンはなかったな」とハッキリ感じたり(=^_^=)

何だか「物語の中心に主人公=トウコが配され」ながらも「ナガノ」「キクチ」「ヤスコ」が彼女に出会う形でそれぞれのエピソードが“淡々と”始まったり「深夜のコンビニ前」「小劇場のロビー」「動物園の中」など、どちらかと言えば“小規模/閉鎖的な空間”で長回し多用気味にドラマの進行する演出が、妙に心地良くこのココロに響くのだった。

これはやはり、小林聡美と言う女優の持つ「不思議さん」ぶりに起因してる部分が大きいのだろう。
決して「美人」ってタイプの女優さんじゃないんだが(←ファンの方、スミマセン) ・・歳を重ねておられつつ“無邪気さ”“出しゃばらなさ”が巧く際立っているのだ。

トウコはそこそこに有名な“女優”との事だが、スタッフやマネジャーが(その周囲に)登場するでもなく、常に“独り”で動き回っている。“女優”と言う設定そのものが「疑わしく」すら思えてしまう程である。

そんな“オフの姿”の彼女が“オンな姿”の3者と絶妙に絡み、そこに「“尾を引く”ような友情も、恋愛も・・“特別な事件の発生”すらも何ら描かれない」って点も、絶妙な演出性の高さを覚えた。

例えばトウコのキャラ造型を、更に「人間を超えた存在っぽさ」に変えてみたら・・もっとシリーズ化もハリウッド化も出来そうな、、そんな妄想が働いてしまった次第だ(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・井伏鱒二『山椒魚』、きつねうどん、『街のあかり(2007)』『過去のない男(2002)』、蜜柑、ツチブタなどのネタも。
・もたいまさこさんの台詞って・・??
・千葉(市の動物公園)まで行かずとも、姫路の動物園で「ツチブタ」に会える可能性もあるのかも・・?
・ポスターのみでしか「語られない」が、上映されてた2作品がいずれもアキ・カウリスマキ監督によるものである点、ちょっと要注意な気がする。どちらの作品が最終上映だったんだろう? そしてトウコはどの辺りで眠ってしまったんだろう?
・ヤスコの描いた「ツチブタ」って・・想像で描いたにしては、かなり似ていたと思ったが。。
・「アイス代を渡すため、汗をかきながら必死で走って来る」ってシチュエーションは、ちょっと“深い”のかも知んない(・ω・)
・あの印象的なミニシアターは『目黒シネマ』と言う施設らしい。

〜 こんなセリフも 〜

トウコ「今・・“回転レシーブ”しましたよね?」
   「このクルマに、乗せて下さい」
   「私、全然怖くないです。死ぬとか、全然ないです」
   「私は、行かなくてはならないんです」
   「こんなに沢山、レタスの段ボール積んだ人に、
    悪い人はいませんよ」
   「うわ、東京タワー! ・・いきなり行きましたね」
   「夜に巨大なビルを見ると、何か怖くないですか?」
   「好きだな、ああ言うの・・
    何故だか分からないけど、大好きなんです
   「今は、流行ってませんよ」
   「いつも逃げるんです。
    でも、全く逃げてなかったんです」
   「“今思えば”ってハナシになるけど」
   「“多分”ぐらいでイイんじゃない?
    “完璧”じゃなくても・・
   「案外“戻った場所”が“新しい場所”って事もあるし
   「この時間じゃムリですよ。(ツチブタは)夜行性ですから」
   「こんなに近くにいるのに、あんなに謎が多いんです」
   「思ったより大きいんだよね、いつも・・
    何でだろ?」
   「良く子供の頃、此処で“迷子”になったの・・わざとね」
   「こないだ、試しに逃げてみた。でも昔とは違ったなぁ。
    “独り”で逃げたら・・帰りも“独り”
   「素通りされて“可哀想だな”って思ってる?
    案外(当人は)“楽だな”って思ってるかもよ?
    だって、此処は“安全”だから」
   「空を見て、思い出すかもね」
   「“世界は広い”って言うけどさ・・この街に住んでたら
    そう言う事、さっぱり忘れちゃうよね」

ナガノ「僕は“悪い奴”かも知れないですよ?」
   「あなたは何処へ行くんですか?」
   「僕の質問に、質問で答えるんですね」
   「何か“出鱈目な感じ”がします」
   「“いもかわ(芋川)”は“きしめん”とか
    “ほうとう”とは、全く違います」
   「まぁ、そんなに言うなら・・
    したかも知れません。“回転レシーブ”」
   「走るトラックに向かって“Aクイック”ですか」
   「僕は逃げたりしません。
    “真剣にレタスを運ぶ”だけですよ」

キクチ「“1度やめて、又戻る”って言うのが、
    自分の中で抵抗があると言うか・・」
   「書けば書く程、他人に対しても自分に対しても
    疑問に感じる事が多くなって・・」

ヤスコ「私は“運に見放された女”ですから」
   「大学に5回落ちてるから、感覚で分かるんです」
   「石膏デッサンでは“ヘルメス”ってヤツが
    1番得意なんです」
   「何か難しいです・・
    似顔絵描くの、凄い難しい顔してます。
    何と言うか“とらえどころがない”んですよね」
   「・・私も」

ナガノ「今日、好きな人が死んだんですか?」
トウコ「はい。今日、好きな人が死にました」
ナガノ「その言い方・・すごく変ですよ」
トウコ「・・嘘です。嘘つきました。私、嘘つきなんです」

トウコ「何で(沢山ある中で)“きつねうどん”なんですか?」
ナガノ「それは、僕が訊きたいです」

トウコ「空・・こんなに晴れてたんですね」
ナガノ「きっと“夜明け”ですね」
トウコ「“夜明け前”だけど・・何か始まりましたね
ナガノ「はい、動き出しました

ナガノ「これから何処へ逃げるんです?
    “何か”から逃げて来たんでしょう?」
トウコ「はい。逃げて来ました」

トウコ「私が来たかったのは、此処です。私がどうしても
    来なきゃならなかったのは、此処です」
ナガノ「・・此処ですか」

ナガノ「じゃあ、此処でイイんですね?」
トウコ「イイんです。此処でイイんです」

トウコ「凄く(絵が)上手ね」
ヤスコ「そうなんです・・ムダに」

トウコ「逃げたって又、此処に戻って来るかもよ? 私みたいに」
ヤスコ「そしたら又、逃げたくなりますか?」

ヤスコ「まだですかね?」
トウコ「もうそろそろだと思うんだけど」

トウコ「私は、行くよ」
ヤスコ「何処へですか?」
トウコ「・・それじゃね!」
ヤスコ「・・さよなら」

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2012年2月 6日 (月)

☆『ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬(2011)』☆

2日(木曜)の夜。
某県某市の郊外にある“シネマサンシャイン系”シネコンで、その日の仕事を終えた後に(夕食のついでに)観たのは『ジョニー・イングリッシュ(2003)』の8年ぶりの続編となる新作『ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬』だった。

肩のこらぬアクションコメディ・・と言うのもたまには良いモノである(・ω・)

ときに、ここは9スクリーンを擁する、なかなかな規模のシネコンであり、ロビーの奥へと広がるカーペット、ムーディーな照明、そして左右に配された各シアターの入口が、静かに興奮を高めてもくれるのだった。

んでも、今回は・・その中でも最小規模のシアターで、尚かつワタシを含め、、たった3人の観客しか集まらないのだった。
・・ダメじゃん(×_×)

5年前まで英国諜報機関=Mi7のトップエージェントだったジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)だが・・局内でも“語り草”となっている「モザンビークの1件」において大失態を演じてしまい(遂に(=^_^=))解雇・・今はチベットの山奥にある僧院で修行に励む日々。

そんな彼が5年3ヵ月ぶりにロンドンに呼び戻され、現場復帰する事になったのは・・「国際的な暗殺集団“ボルテックス”が英国を訪問予定の中国首相=ジャン・ピン殺害を画策している」と言う情報をMi7が入手した事と共に、その提供者がジョニーの復帰を指示したからだった。

旅客機で「窓側6A」の席をとり、ロンドンに降り立ったジョニー・・を迎えたMi7は大きな組織変更(=^_^=)を遂げ、上司の交代も行われ、その“大きな変化”はジョニーをかなり当惑させもするのだった(=^_^=)

コードネーム“ペガサス”を持つ上司=パメラ・ソーントン部長(ジリアン・アンダーソン)の指示で、行動心理学者ケイト・サマー(ロザムンド・パイク)や若干20歳の新人諜報部員=タッカーのサポートを受ける事となるジョニー。

彼を温かく迎えるスパイグッズ課の主任=パッチ、同僚=サイモン・アンブローズ(ドミニク・ウェスト)。
特殊兵器を渡され、タッカーを従えたジョニーは、情報仲介人を求めマカオの“グランド・リスボア・カジノ”へと向かう!

『Mr.ビーン/カンヌで大迷惑?!(2007)』を観れてないままでいる(=^_^=)ワタシにとって、ホントに「意識してみるローワンおじさん」ってば8年ぶりな印象。。

ウィキでおじさんの出演作を調べたら『ラヴ・アクチュアリー(2003)』にも出たはったそうだが・・ちょっと(登場シーンを)失念してしまってます(×_×) 神父役とかだったかな? ←そりゃ『フォー・ウィディング(1994)』だってば(×_×)

(追記:その後『ラヴアク』に於けるおじさんの役柄は“いじわるな宝石店員”だった事を知った)

んでも、相変わらずお元気そうで良かった(=^_^=) コメディアンが老け込んじゃうと、観てるこっちも何だか(痛々しくて)笑えないからね、、

“相変わらず”な「お馬鹿キャラ」は“軸”に持たせつつ・・どっか「カッコええトコも、一応は“改めて”見せときたい」的な制作側(って言うか本人サイド?)の意図が何となく透けて見えてたかも。

ここらで「絶好調期の“ローワン・アトキンソン”なる男を知らぬ、イマドキの若い世代」向けに、ちょいと“路線を微調整”したのかも知んない(=^_^=)

お得意の(?)「顔芸」だけを評すると、どう眺めても「ウザいし、キモい」としか言い様がないんだが(←おい!) 今回はシリアスなシーンのおじさんに(本来、コメディ俳優にとっては“余計な要素”なんかも知れないが)“貫禄”“風格”“余裕”みたいなのが漂って見えた。

ってワケで、基本「勘違い」「人違い」ネタで我々を「プックク」と笑わせてくれつつ・・その他の部分では、妙に“シブく”“ダンディに”映ってしまったモノだった。

〜 こんなトコも 〜

・チベットで修行する辺りは『バットマン/ビギンズ(2005)』『ザ・シャドー(1994)』の影響やろか?
・5年ぶりにジョニーが復帰すると・・Mi7が「某日本企業の英国情報部門」に変わり果ててた! このシチュエーションが、序盤では一番笑えた(=^_^=) 「スパイのT芝」とデカデカ看板に表記されてるのがステキ過ぎ!
・股間にでっかい石を結び付けて引きずったりし「その訓練に何の意味があるんだ!」と思いきや・・それは(終盤に向けての)大いなる“フリ”なのだった(=^_^=)
・全体的に思い浮かぶイメージは「ダニエル・クレイグ演じる007」でもなかった? どっちかと言えばピアース・ブロスナン(演じた007)の方やろか? ロザパイちゃんとも共演してた頃やし。
・本人よりも、周囲の人物が死んで(殺されて)行ったりする辺り、ちょっと“クルーゾー警部”辺りのテイストを意識してるようにも。
・窓から転落した猫は・・?!
・『007/カジノ・ロワイヤル(2006)』『007/慰めの報酬(2008)』『ボーン・アルティメイタム(2007)』などでおなじみの“パルクール”の演出がまた始まるんか・・と思いきや、思いっ切り「手を抜いて」追跡してるジョニーが楽しい。きっと「ケイリー・グラントがジョニーを演じた」としても、こんな感じでグダグダ追跡した事やろね(=^_^=)
・『007/ダイ・アナザー・ディ(2002)』出演時はピンと来なかったが、本作のロザパイさんは、何となく「肩の力が巧い具合に抜けてて」魅力的だった。
・最高時速=100キロを叩き出せる車椅子が登場! 速度ダイヤルの「FAST」の更に上に「V.Fast」「F.Fast」などと続いててびっくり! んでも、ブレーキ性能が完全に「負けてる」と思うんだが。。
・ロールスロイス(ファントム)のボンネットに乗っかってる“歓喜の精霊像(The Spirit of Ecstasy)”に「レーザー射出」のギミックが!!
・「T2(地対空ミサイル)」と「D7(防弾シールド)」は、その形状がそっくりらしい! ←どちらも“折り畳み傘”に似てる。
・「D16(縄梯子)」がとあるアイテムに間違えられ、大変な事態に・・(×_×) ここはメチャメチャ笑えた(=^_^=)
・エンディングで、グリーグの楽曲「山の王の宮殿にて(組曲『ペール・ギュント』より)」をバックに、ジョニーが“チャップリンよろしく”手際良くクッキングをするが・・ 何だか大人しかったぜおい(=^_^=)
・ジョニーの階級は「空軍中佐」らしい。・・にしては、ヘリの操縦テクはイマイチやったなぁ・・
・人間の記憶って、意外と“奥底”から引き出せるモノらしい(☉д☉)

〜 こんなセリフも 〜

ジョニー「“愛の力”を送ります」
    「大体・・“5年3ヵ月と6日ぶり”の復帰さ」
    「女王陛下の名に於いて、本船を使わせて貰う」
    「“業務報告署”なんか後回しでいい。今は“成功の味”を楽しめ」
    「良く働き、良く遊べ」
    「小さいでしょ? 余りに小さい物だから・・」
    「何てバカを・・」
    「温かい紅茶でも飲めば、落ち着くだろう」
    「花火が始まったな」
    「失礼・・“アダムス”は私の名だった」
    「ヘリの操縦なら昔、習った。
     自転車と同じさ・・体が覚えてる」
    「彼が? 有り得んよ。大体“イートン校”卒だぞ?」
    「君には私も組織もガッカリだ・・君自身もだろ?」
    「瞳が見開かれてる・・頬も紅潮してる。
     おまけに心拍数も上昇してるね」
    「私には“国を守る使命”がある。
     そして、国が君を必要としている」
    「スイス人には殺されたくない」
    「どうやって薬を? 注射でか? それとも通気口から?
     或いは飲み物に混ぜるか?」
    「薬なんか効かないさ・・鍛えてるからね」
    「避けろ・・! 忠告したぞ」
    「ルール17-5だ。“現場では先輩に質問するな”」
    「・・ダメじゃん!」
    「観念しろ! この、この!」

タッカー「Mi7にリスはいません。いるのはモグラだけです」
    「何だか燃えて来た! 銃で撃ちますね!」
    「それは“T2”です!」

ケイト「真実を示す“4つのサイン”が総て表情に出てるわ」
   「かなり表情から(感情が)漏れてない?」
   「私はね・・“腹立たしい程に愚直な人”が好きなの」

導師「お前は“過去の恥”を忘れる為に、此処にいる」
  「これは“弱きものを強く”し“柔らかきものを硬く”する修行なのだ」
  「精神の力で、肉体を支配するのだ」
  「心を鍛えれば、肉体の痛みを“封印”出来る」
  「若くなくとも、年長者は“知恵”で勝つ
  「精神が肉体を支配した時、お前は戦士となり戦えるのだ」

ジョニー「立たなくていいよ」
パッチ「立てないさ・・ご覧の通り、車椅子だから」

仲介人「“君の婆さんは病気”」
ジョニー「止してくれ。もう死んだよ」

パメラ「母まで襲撃を!」
パメラの母「それも2度もね!」

英国首相「私が首相だが?」
ジョニー「またまた~」

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2012年2月 5日 (日)

☆バカヤロー! 6/You! 当て逃げすんじゃねぇよ☆

4日(土曜)の事。
帰阪のため、不要な荷物やら、或いは必要な荷物やらをマンション裏側に停めてあるクルマに積み込んでいた時の事。

フロントから何気なくボディ全体を眺めると・・何かおかしい・・

って言うか、フロントバンパーがズリズリになってんじゃん!(×_×)

と言うワケで、いつの間にか分かんないけど、駐車場に停めてるウチに、どっかのヘタクソ&礼儀知らず&恥知らずなヤツに、フロント部分を当て逃げされていたのに気付いた、とある晴れた冬の午後である(×_×)

先週日曜にクルマを眺めた限りは、(確か)何の異常もなかったハズなので・・事故が起こったとすれば「1月30日(月)の出勤後 〜 2月4日(土曜)の午前」って事になるだろう。

ぶつかったと言うよりは、バンパーの右側を絶妙に擦られてる感じなので、大きな音はしなかったのかも知れず、そう言う意味ではワタシの在宅中(=就寝中)だった可能性も完全に否定は出来ない。

まぁ、落ち込んでても仕方ないし、バンパーが凹んだり割れたりしたワケでもなさそうなので・・いつも通りコンパウンド(研磨剤)を持ち出して“涙眼”になりながらゴシゴシと磨いたのだった。

ワタシのクルマの場合、濃色なもんで「黒っぽいキズ」であれば、まだ(比較的)目立ちにくいのがあるが・・果たして6割程度は「(当方の塗装が)勝った(=相手車の塗装が付着しており、擦ると無事に落ちた)」結果で、残りの4割程が「負けた(=当方の塗装が剥がれてた)」結果となった。

きっと修復(=再塗装)なんかすると、車両本体代の半分ぐらいかかるだろうから「泣き寝入る」しかなさそうだが・・それにしてもハラが立つ。

右隣にクルマが停まってる時間帯なら、そっちが被害を受けた筈なので・・恐らく隣車がマイカー通勤(?)して「不在だった間」の事だろうと推測するが・・

案外、右隣のクルマの左後部に「真新しい擦り傷」が出来ており、付着しとる塗料がワタシのクルマのんと同色だったら・・どう言った“報復”をしてやろうか、ちょっと知恵を絞ってるトコである。 ←そんなオチはねぇってば!

追記:こんな事が起こると「やっぱり新車はやめとこ」「高級車はやめとこ」「住むなら屋根付車庫のある戸建てにしとこ」なんて事を考えてもしまう(・ω・)

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2012年2月 2日 (木)

☆『恋の罪/Guilty of Romance(2011)』☆

31日(火曜)の夜。
残業っぽくなってしまい・・職場を後にしたのは、20時を少し回った頃だったろうか。

空腹だったし「さっさと帰宅する案」もあったんだが・・
ちょいと気になる作品が公開中だったもんで“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい、その1作を観て来た。

前作『冷たい熱帯魚(2010)』鑑賞以来、何となくトリコになりつつある(=^_^=) 脚本と監督=園子温(そのしおん)による新作『恋の罪/Guilty of Romance』である。

以前「浜村淳さんがお礼を言ったはるようなタイトル」の某ラジオ番組(=^_^=)内で本作が取り上げられ、やはりワタシの心と股間の(おい!)アンテナに“変化”をもたらしそうになったのは・・「水野美紀さんがオールヌードに!!」って点であった。

いや、、本作の刮目すべきポイントは、決してそこ(だけ)じゃないんですけどねぇ(・ω・)

東京都渋谷区円山町・・“立ちんぼ”と呼ばれる街娼(娼婦)が、行きずりの“性”を営み日銭を稼ぐラヴホテル街。
そんな街の片隅で、21世紀の直前に起きたとある猟奇殺人事件・・

・・

【1】

温和な夫と好奇心旺盛な小学校の娘に囲まれながらも、とある不倫関係から抜け出せないでいる渋谷西署(殺人課?)勤務の女性刑事=吉田和子(水野)。
ホテルのシャワー室で、パートナーとの“濃厚な性愛”に耽る彼女を呼び出したのは、署からの「とある事件」の知らせだった。

雨の降る、夜の渋谷区円山町。
その一角(35番地)にある廃アパート「スメラギ荘」の一室(101号室)で見つかったのは、2体のマネキン人形にそれぞれ上半身と下半身を繋ぎ合わされ(巧妙に)飾り付けられた、死後約10日の女性の切断遺体だった。

そして、現場の壁には、大きく「城」と言う文字が赤色で殴り書きされてもおり・・

頭部及び両腕、両膝下が見つからない事から、被害者の身元が容易に特定出来ず、捜査は間もなく行き詰まってしまう。

「10日以内の行方不明(届出)者」をピックアップし、現場周辺の“紹介所”を写真を手に聞き込み開始する吉田と部下=木村刑事だったが・・

【2】

夫が高名な官能小説家=菊池由紀夫(津田寛治)である専業主婦=いずみ(神楽坂恵)は「午前7時に自宅を出て“戸外で執筆活動に励み”午後9時きっかりに帰宅する」決まり切った夫との生活に、次第に息苦しさを覚え始めていた。

そんなある日、彼女はパート勤務を始めたばかりのスーパーのウインナー売場で、土居エリと名乗る「映像スタジオ『EVE』」のスカウト女性に「モデルにならないか?」と誘いを受ける。

【3】

東都大学・日本文学部の助教授=小沢美津子(冨樫真)は、高名な画家を父に持つ才媛だった。
「とある経緯」を経て、いずみと対面する事になる美津子だが、そんな彼女には“ある倒錯(屈折)した秘密”があるのだった・・

冒頭から「A Sono Sion's Film」とドカンと表示されるオープニング。

「ラヴホテルとは、、」「ラヴホテル街とは、、」なんてな「んな事、分かってますけどォ・・」な解説が字幕でせり上がって来たりもし、ややテンポのもたつきを覚えたりもしたが(⌒〜⌒ι) 猟奇事件の始まる(発見される)トコから物語が始まる“導入部のインパクト”はなかなかだった!

物語自体は大きく「5ツのチャプター」に分かれており(その辺りは『呪怨(2003)』を想起させられた(⌒〜⌒ι))
それぞれに「菊池いずみ」「城」「小沢美津子」「魔女っ子クラブ」「おしまい」の各タイトルが冠されている。

主人公(ヒロイン)が2人存在する物語・・とも解釈出来る本作だが、その2人の繋がりがさほど巧妙でなく「いずみ篇」の丁寧さに比べ「和子篇」の仕上がりがどうにも雑に見受けられた。

物語の“軸”部分に「文学(詩)」「家族」「生(性)」ってテーマが流れてるんだが・・もっと静かに&丁寧に綴っても良かったトコを、全編に渡って「グロテスクな性描写」が覆い隠してしまっており、その点で「一過性な作品」っぽい出来に傾いてしまってるのが残念ではある(・ω・)

「フツーの人間」がとある「悪」に出逢い、交わる事で・・どんどん「朱に染まり、イキイキと輝き始める」って展開は『冷たい熱帯魚』に酷似したテイストがあったが、より表面的な描き方に分かり易く終始してる感じだったか?

でも、久々に津田寛治さんの「水を得た魚」のような言動が拝めた事は嬉しかったな(=^_^=)

決して万人には勧められないが・・「退屈さを感じている専業主婦の方」の感想なんぞを、是非きいてみたい作品ではある。

〜 こんなトコも 〜

・猟奇的でインパクトあり過ぎな殺人事件が起こるが・・その「真相」はハッキリと描かれぬままだった(・ω・)
・“刃物を隠し持った人物”を(あの場で)放置しとく警察ってあるんやろか?
・男性キャラ陣の、総じての「影の薄さ」って何やろ?
・美津子&いずみの「ベンチでの語らい」や、美津子&その母の「食卓のシーン」は、本作最大の見所と言える!
・激しいセク〜スシーンがエスカレートして行く展開だが、私的には「鏡の前で全裸になり発声練習(?)してるいずみさん」辺りの(映像)演出が、最も(フツーに)興奮出来た気がする(=^_^=)
・『ピアニスト(2001)』以来、久々に「女性の野外放尿シーン」を拝見した!(観てて嬉しくなるワケでもないが、、)
・突き抜けた“下劣な悪(←“悪”と断言して良いのか分かんないけど)”が登場するんだが・・更にそれを圧倒する勢いの“悪”が現れ、その両者がぶつかるが故、互いが“相殺”されちゃってた気もして惜しかった。
・和子自身を巡る「物語」のまとめ方は・・やはり何と言うか「薄い」。
・絨毯に蛍光色(ピンク)の残ってた「とあるしと」に関し、それ以上の“追求”はなされなかったんやろか?
・園監督による最新作『ヒミズ』にも、俄然興味がわいて来た! 本作の興行成績次第で、高松上陸も(充分)有り得るとみた!
・終盤の“ご対面”は余りに出来過ぎな気もした。
・菊池由紀夫の小説の1ツが『夜の動物園』と言う作品名だが・・高松に実在する「とある店」を思い出し、苦笑させられた。他に『男と女の形而上学』って作品もあったりするようで。
・美津子さんのセリフ「お前はきちっと堕ちて来い!」は、有名な「その火を飛び越して来い!」に負けぬインパクトがある(=^_^=)
・冒頭の事件現場の雰囲気が『セヴン(1995)』ぽくも『イノセンス(2004)』ぽくも見えた。
・いずみの(日記を通じての)「独白」ぽいトコは・・何となく江戸川乱歩の『人間椅子』と言った作品世界を想起させる。
・大久保たちの“逃げ足の速さ”は凄まじい!
・水野さんのヌードも、冨樫さんのヌードも・・ちょいとバストが(ワタシの期待に反し)残念な感じだった(×_×)

〜 こんなセリフも 〜

美津子「“城”に辿り着こうと、人はグルグルと彷徨ってるのさ」
   「まだ“城”の入口を見た者はいない」
   「闇は、影より濃いから」
   「本当の“城”の入口は別にあるの」
   「5000円でイイから、あたしとしない?」
   「仕事の後は、こうやってカーペットを丸めるの」
   「セックスに、乾杯!」
   「愛がなければ、カネをとらなきゃダメじゃない!」
   「今はまだ、何も言わなくてイイわ」
   「あなたは、あなたの事をもっと良く知らないと。
    “大変な所”に行っちゃうから」
   「大学の授業なんて、カラダに入って行かないから」
   「“本物の言葉”は1ツ1ツ、カラダを持っている。
    言葉はみな、肉体を持っている。
    総ての単語は、意味を持っている」
   「“涙”と言う言葉の意味を知らなければ、
    これは只の“眼から流れる水”に過ぎないの」
   「愛と言う言葉が、罪と言う言葉が、
    カラダを持ってるの」
   「秘密を持っている人は、他の人の持つ秘密も
    慎重に扱ってくれるの
   「“何故?”と訊きたくて、ウズウズしてる顔ね?
    理由なんてない。“城”よ・・“城”なのよ」
   「言葉がカラダを持たないの。まだ言葉にカラダが
    ついて来てないの・・だから戸惑うの。
    今は、待ってなさい」
   「今日は・・“あたしの夜”を見ててね」
   「“客”は、すぐにつかまるから」
   「受け止めるのよ!」
   「拾いなさい! 早く!」
   「今こそ“言葉が意味を持つ”瞬間なの」
   「お前はきちっと堕ちて来い!
    あたしのとこまで堕ちて来い!」
   「夜はまだまだ長いのよ」
   「この5000円は、大事にしな」
   「罪だと思ってるだろ?」
   「愛する人とのセックス以外は、
    カネを介在させなきゃダメよ」
   「くそババア・・早く死ねよ・・!」
   「ガタガタぬかす位なら、最初から焼くな!」
   「こいつはコレが好きなのさ」
   「このボケ〜!」
   「私は“城”に辿り着きたい。けど辿り着けない。
    永遠に無視する事も出来ない。
    入口を探して、一生彷徨うの、
    誰かが・・私を※してくれる迄」

和子「そのまさかが、まさかなのよ・・女は」
  「・・分からん」

由紀夫「うん、イイ位置だ。どんどん上達してるね」
   「じゃあ、行ってきます」
   「うちはイプセンの『人形の家』じゃないんだから」
   「言い訳はいいよ」
   「最高の石鹸は? フランスの
    『サボン・ド・マルセイユ』だと言ってるだろ?」
   「そこに立って、僕の肉体を見て行きなさい」
   「とても柔らかいね・・顔が」

いずみ“無性に何かがしたい。そればかりを考えている。
    このどうしようもない気持ちを、
    何とか鎮めたい”
   “ぐっすり眠れる時が来たら、この日記は終わる。
    早くこの日記をやめたい”
   「いらっしゃいませ! 如何ですか?
    美味しいですよ! 試食してみませんか? どうです?」
   “言葉は・・無効
   “カネを介在させると、セックスの立ち位置が明確になる”
   “日記は今日で終了・・私は解放された”

伊丹店長「今日は、声が張ってるね」

エリ「女性の美しさを撮りたいの。
   あなたには“美の素質”があるわ」
  「迷ってると、時間はあなたを追い抜くわよ
  「はい、5万円。スーパーの10倍よ」

真木「何か“演技”だとクスぶっちゃって」
  「今日はガンガン行っちゃうよ?!」

カオル「僕と、どっか行きません?」
   「ごめん・・ホテルで乾かそう」

※※「このビッチ・・ヒイヒイ言ってたくせに」
  「したいか? 今すぐしたいか?」
  「良く出来たな・・それでこそ“俺の女”だ」
  「ガタガタぬかすなよ。
   こんな事で、家庭を危険にしたくねぇだろ?」
  「いつだって、俺が欲しいんだろ?」
  「“下品な部分”を切り取って、
   閉じ込めてあげたんですよ」
  「お前にとって、今は私が“城”なんだ」
  「惨めじゃねぇよ!」
  「ラクになりてぇんだろ?
   ラクにしてやろうか?」
  「大いに手伝って頂いたお陰でね」
  「私の出番だね」
  「早くしろって言ってんだよ、坊主!」
  「首絞めろって言ってんだよ!」
  「何やそれ・・けったいな女や」

港区の女「あたし、女になれるかな?」
    「ちゃんと見てて」

母「※※の方は巧く行ってるの?」
 「まだ上品さが残ってますもんね。
  これからどんどん下品になって行くのですね」
 「間違いありません」
 「ほら、全部ここに揃ってますよ」
 「何て汚らわしい事でしょう」

由紀夫「どうだ? 僕のカラダは
    前よりちょっと、だらしなくなってるか?」
いずみ「どんなカラダになっても・・好きです」
由紀夫「久しぶりに、僕のおち※ち※を触ってみるかい?」

美津子「こいつから、カネとる?」
ようこ「とります!」

田村隆一『帰途』より
   “言葉なんか、覚えるんじゃなかった。

    日本語と、ほんのすこしの外国語を覚えたおかげで、

    僕はあなたの涙の中に立ち止まる”

追記:水野美紀のヌード「のみ」が気になる貴兄は・・冒頭だけは観逃してはなりませぬぞ!(=^_^=)

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