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2012年1月18日 (水)

☆『ロボジー』☆

16日(月曜)の夜。
この日は“丑三ツの刻”にいそいそと出勤し、早朝からの日帰り出張に備えた。
往復で約500km程度の距離にある某県某市へと出掛けたんだが、取り敢えずは「無事故無違反」で帰松が叶い良かった。

夕刻となる前に職場に戻れたのもあり、意外に疲れも残ってなかったので「頑張って、1本行っとこ!」と思い立ち、帰りに“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に立ち寄り、粗筋を知って「俄然興味の湧いて来た」(=^_^=)新作邦画『ロボジー』を観て来た次第。

脚本と監督=矢口史靖によるSFコメディ。

高度成長期を走り切ったモーレツ系(?)サラリーマン時代を経て、今はリタイアして久しい老人=鈴木重光(五十嵐信次郎)は、娘夫婦(和久井映見&田辺誠一)や2人の孫とはそれなりの付き合いをしつつ、普段の独居生活では老人会やカップ酒でヒマを持て余す日々。

そんなある日、彼は“日当=3万円”なるアルバイトのチラシを折込み広告の中に見つける。
「身長:168センチ・・靴のサイズ:25.5センチ・・(中略)・・このサイズに当てはまる人を募ります」
そこには、そんな事が書かれていた。

“着ぐるみショーの舞台で、ロボットのような動きをする”そんな簡単な仕事のハズが・・「繰り上げ採用」された鈴木の連れて行かれた先は『第13回ロボット博覧会』会場内の大きなステージだった・・

・・

マイナー家電メーカー『木村電器株式会社』のエンジニア3人組(チビ&ノッポ&デブ)は、社長命令により“2足歩行”を実現させた新製品=人型ロボット『ニュー潮風』の発表を1週間後に控えていた。
何とか「数歩程度の自律歩行」を実現する事は出来たモノの、テスト中の事故により、試作機は大破してしまう。

困った3人組は『ニュー潮風』を着ぐるみ仕様に仕立て上げ、着用出来るサイズの人間をアルバイトで雇い、この窮地をしのごうとするのだった・・

矢口監督ならでは、と言おうか「ツカミ=導入演出」の置き方がやたらと巧い! 「ロボットの着ぐるみに入る事となったお爺ちゃんのドタバタ劇」って事で『ロボ爺』・・改め『ロボジー』なのである!

一方で、粗筋を知ってしまった以上、更なる“期待値”がやはり高まるワケだが・・それを大きく上回るまでの“意外さ”“ひねり”は盛り込まれてなかったように思った。

ちょうど(とある映画評コラムで)松本人志氏が『リトル・ダンサー(2000)』に対し評したように「ポスターを観て、物語は良く分かった。で、それ以上のナニをどう展開するの?」って点が弱かったように感じたのだ。上映時間もやや長く思えたし。

もっと個性を発揮出来たであろう・・濱田岳、田畑智子、和久井映見、吉高由里子・・の各位は、いずれも存在感やキャラクタがイマイチ「立ってなかった」ようだ。田辺誠一に至っては、カメオ扱いでも良い程度の出演ぶりだったし(・ω・)

主人公が小林(濱田)たちのような、鈴木老人のような、佐々木(吉高)のような・・でも、総じて思い返せば、いずれも「立ち位置」がちょっと後退してたような・・そんな印象。

せっかく『デトロイト・メタル・シティ(2008)』っぽい“ヒーロー系”テイストや、チャップリンの『街の灯(1931)』を想起させる“ハイライトシーン”を準備してるんだし、もう少し「大胆に、鮮烈に、感動的に」やって欲しかったトコである。

〜 こんなトコも 〜

・主人公は初め“大村崑ちゃん”かと思った。。五十嵐信次郎氏=ミッキー・カーチス氏なワケだが・・青年期の彼は確かにカッコいい! 電気グルーヴのアルバム『J-POP』のジャケ写真に混じってても分かんないような(=^_^=) 『ウエスト・サイド物語(1961)』で、ジョージ・チャキリスの隣でフィンガー・ティップス(=指パッチン)を鳴らしてても気付かないような(=^_^=) そんな端正な顔立ちである。
・作品の舞台は2012年10月下旬だった。終盤に至っては2014年に突入してた! その頃、日本はどうなっとるンやら(・ω・)
・「仕事一筋の人ほど、リタイア後に認知症になり易い」って語られてた。
・『ワイルド7』もそうだったが、本作もロケーションの殆どが北九州エリアで行われたそうだ。
・老人会に於いても、イケメンの爺さんは婆さん連中にモテるようで(=^_^=)
・「牧田市」って(架空の)街が舞台だった。
・濱田岳には、是非「あ〜 びっくりしたぁ〜」と言って欲しかった(=^_^=)
・放屁を感知するや否やファンが自動的に回転を始めたり、動きに併せ各関節からモーター音がしたり・・と妙にマジモンっぽい。
・木村電器のキャッチコピーは『確かな技術と新たな発想』と言うもの。
・『ニュー潮風』のキャッチコピーは『新しい時代の風を運んで来た』とか言うもの。
・竹中直人氏が一瞬のみ登場! セリフもなかったような。。
・ネオジム磁石(=ネオジウム磁石)を腰部に貼ってたが・・大丈夫なんかいな。
・『ニュー潮風』から孫たちへひと言。“玉ねぎ残すな”“携帯は未だ早い”
・和久井ママが写真を撮る際「はい、カマンベール」と言ってはった!
・「緑山学園大学・理工学部」における講演のシーンがなかなか面白い! 学生からの「いきなりの高度な質問の連続」にエンジニアたちもタジタジだ!
・“アクチュエータ”“ブラシレスDCモータ”“3軸加速度ジャイロセンサ”“ハーモニックドライヴ”“ZMP方程式”“ソリッドワークス”と言った専門用語が飛び交い、さっぱりワケが分かんないし(=^_^=)
・北九州市に本社のある和菓子店『湖月堂』の製品がPRされてた。

〜 こんなセリフも 〜

鈴木「何ともないワケないだろ? 俺が“痛い”って言ってんだから」
  「こっちは色々、忙しいんだ」
  「ゴ主人サマ・・ゴ飯ガ出来マシタ」
  「これ、蒸しますよね? あなたはどうですか?」
  「隠居した年寄りに“ダメな日”なんかあるか」
  「大丈夫。バレないようにやるから」
  「うるせぇ! クルマ止めろ! 俺は降りるぞ!」

小林「何歩かは歩いたんですよね」
  「・・バックアップは?」
  「“本当の事”なんて公表出来るワケないでしょ」
  「ロボットは“1度きり”って話じゃ?」
  「また、中に入って貰えないでしょうか?」
  「ナニやってんだ・・あの人は」

伊丹「あの、他には何が出来るんですか?」
  「あんた・・何か、ちょっと怖いよ」

太田「おいジジイ! 勝手に何やってんだよ!」
  「変態だぜ、変態・・道理で・・
   『ニュー潮風』を見る眼がイッちゃってたもんな」
  「警察への連絡はマズいって!」
  「俺たちだって、たまには楽しい眼に遭わないとな」

長井「バレてる・・絶対バレてる」
  「バレたんだ・・お終いだ」

佐々木「・・髪の毛?!」
   「こんなお爺ちゃんなの?!」
   「・・助けて下さい」

社長「目立たないと(TVに)映らないんだから、
   しっかり頼むよ」
  「やってくれたな・・お前ら!」

孫「すげぇ! でも、何でウチに来てんの?
  ってか、お爺ちゃんは?」
 「何かさぁ・・お爺ちゃんみたいな匂いがする」

※「妙な味わいがあるかも」
 「そちら(のコスチューム)、良く出来てますね。
  手作りですか?」
 「あ、これ? ズゴックです。シャア専用の」

太田「お爺さん、面接に来たの?」
鈴木「え?!」

小林「とにかく、動いてみて下さい」
鈴木「え?! 動く?!」

鈴木「こう言うもんなんですかねぇ」
太田「こう言うもんなんですよ」

鈴木「こんなもん“サギ”じゃねぇか」
小林「いえ、世の中に“夢”を与えてます」

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コメント

こんばんは。

脚本というか、企画の段階でもっと練って欲しかったな~と思いましたよ。
なんか2時間のテレビドラマを観てるようでした。

>作品の舞台は2012年10月下旬だった。終盤に至っては2014年に突入してた!

それは知りませんでした^^;
2014年といえばキャメロン監督作品の続編登場の年ですね^^

講演シーンが一番おもしろかった!
もし自分が3人組のひとりだったら、あの場をどう切り抜けるか想像するだけで怖いです^^;

投稿: ituka | 2012年1月19日 (木) 01時24分

itukaさん、お早うございます。

昨夜は午前0時過ぎで、さっさと寝てしまいました(・ω・)

早めに寝て、早朝に起床するつもりが・・いつも以上に眠ってしまってました・・ ←疲れてんじゃん!

>脚本というか、企画の段階でもっと練って欲しかったな~と
>思いましたよ。
>なんか2時間のテレビドラマを観てるようでした。

『ロボコン(2003)』の方が面白かったかも、ですね(←系統が違うし!)

>それは知りませんでした^^;
>2014年といえばキャメロン監督作品の続編登場の年ですね^^

今以上に「リメイク三昧」な風潮になってるかも知れませんね。。

>講演シーンが一番おもしろかった!
>もし自分が3人組のひとりだったら、あの場をどう切り抜けるか
>想像するだけで怖いです^^;

「そう言うあなたは、どうやったと思いますか?」

そんなひと言で、窮地を切り抜けてましたね(=^_^=)
「魔法の言葉」ってあるもんやな〜 と思いました(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2012年1月19日 (木) 08時03分

こんばんは。

本作は、『月光ノ仮面』の次に邦画で気にとめていた作品でした。昨年の映画館での予告編が面白くて。
しかし貴レヴューによれば今一つ展開に趣が欠けていた、のでしょうか。

俳優陣は興味深いです。
それに、ミッキー・カーチスさん。五十嵐信次郎という御名でこれからの俳優活動をされるのでしょうか??
本当に端正なお顔立ちで立ち姿も決まってますよね。
こういう御方を前にしてなら「爺」「じぃ」って言葉も少しの嫌味も伴わわないものになりますね。

しかし、「ニュー潮風」っていうネーミングが何とも面白い(*^_^*)。

投稿: ぺろんぱ | 2012年1月19日 (木) 22時11分

ぺろんぱさん、お早うございます。

飲み会が続いてて、へろへろです。
脳の縮んでってる気がする・・(×_×)

>本作は、『月光ノ仮面』の次に邦画で気にとめていた作品でした。
>昨年の映画館での予告編が面白くて。

予告編は未見ですが、さぞ面白い事でしょうね!

>しかし貴レヴューによれば今一つ展開に趣が欠けていた、
>のでしょうか。

食材は良いモノの、圧倒的な感動を与えるまでの味付けには
至ってなかった・・ってトコでしょうか。
矢口監督の着眼点は、確かに面白いんですけどね。

>それに、ミッキー・カーチスさん。五十嵐信次郎という御名で
>これからの俳優活動をされるのでしょうか??
>本当に端正なお顔立ちで立ち姿も決まってますよね。

植木等さんも鬼籍に入られた今、あの立ち位置を継承出来るのは、
この方ぐらいなのかも知れません(⌒〜⌒ι)

>こういう御方を前にしてなら「爺」「じぃ」って言葉も少しの
>嫌味も伴わわないものになりますね。

爺さん自身が、決して「わし」ではなく「おれ」と自らを読んでたのが
ちょっとトンガった感じで好きでした(=^_^=)

>しかし、「ニュー潮風」っていうネーミングが何とも面白い(*^_^*)。

そうです! 劇中でも、何度か「プックク・・」と笑わされました。
因みに、終盤では『ニュー潮風2』の企画も出て来たりします。

それにしても、集客が悪かった・・シアター内にワタシ1名でしたよ(×_×)

投稿: TiM3(管理人) | 2012年1月21日 (土) 10時41分

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