« ☆『リアル・スティール』☆ | トップページ | ☆『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』☆ »

2011年12月18日 (日)

☆『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密【2D・吹替版】』☆

15日(木曜)の夜。
出張先である、某県某市の郊外にある“シネマサンシャイン系”のシネコンに行き、多少は期待してたCGアニメーション新作『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』を観て来た。

ホテルで自転車を借り、それに跨がって向かったんだが・・コレがとにかく遠い! 遠かった!
距離で言えば片道6キロ程度なんだが、自転車との相性がどうにも良くない(×_×) 座る位置は低く、車輪の径は小さく、乗り心地も悪かった。片道約50分の“冒険”の、何と辛かった事か・・

・・

ここのシネコンは8ツのシアターを擁するんたが、やはり“ワーナー・マイカル・シネマズ”系とは雰囲気の異なってた印象。上品で静かで寛げはするんだけど、何だか少し活気のない気がしたりも。
ま、たまたまの事なのかも知れんけど。。

上映時間の都合で“3D版”“字幕版”は選ぶべくもなかったが、出張仕事でお疲れ気味な“眼”には負担の少なかった気もした(=^_^=)

少年(青年?)事件記者=タンタン(と相棒=白犬スノーウィ)の行く所には、常に“犯罪”と“冒険”が待ち受けていた!
そして、それらをことごとく解決に導いた彼の部屋には「お手柄」「事件解決」系の新聞記事が、壁のあちこちに所狭しと貼られているのだった。

広場のバザー(?)で、見事な帆船のミニチュアを見つけたタンタン。「3本のマスト、ダブルデッキ、砲は50門・・帆船時代の軍艦=ユニコーン号だ!」と少年のように(=^_^=)眼を輝かせた彼は、100ドルで「続く2人の客」を退けミニチュアを手に入れる。

しかし、それを機に「自宅に強盗が押し入ったり」「玄関口で人が殺されたり」「自身も拉致されてしまったり」と散々な眼に遭い始めるタンタン。

スノーウィも巻き込み(?)、一連の事件の“重要参考人”である酔いどれ元船長=ハドックと共に「ユニコーン号にまつわる、海底に消えた財宝伝説」を探り始める彼だが・・不気味な富豪=サッカリン卿の妨害が、各地でタンタンたちを苦しめるのだった。

最新CG作品とし、まず“大きく進化した”と言えるのは、きちんと「人間の造型・描写・演出」に取り組んでる姿勢だったろうか。
とは言え、やはりまだ人間(キャラクタ)そのものに「一歩、感情移入し切れない感」は残されている。

「ヒゲ&髪型による“クドい”特徴付けに逃げてる?」「エキセントリックな言動に逃げてる?」「ヒロイン的なキャラクタ(例えば主人公の恋人役)を登場させない」辺りの点に「まだスピルバ※グは、最新のCG技術に決して納得してないんじゃないやろか?」と勝手に共感した気になってるワタシがいる(=^_^=)

まぁでも、スラップスティック系のアクション作であれば、今後は(部分的にせよ)十分「CG置換」が可能である事は分かった。
これから先は「キートン/チャップリン系アクションコメディ」「ジャッキー系カンフーアクション」などにも果敢にチャレンジして欲しいトコである。

一方で「水」「炎」「光(≒陰翳)」などの質感や表現は、殆ど実写と変わりないレベルのCGが実現してて驚いた!
「変幻自在なカメラワークを長回しで」と言う“実写では再現不可能”な事も、容易く(でもない?)実現してしまったし(・ω・) 『アバター(2009)』の時のショックは確かにモノ凄かったが、本作もまた「映像史において、大きなチャプターとなる」そんな1作として語り継がれて行くんじゃないか・・ってな気もした。

「安直なパクリ作品」が乱造されない事を祈りたい(=^_^=) K国とかC国とか、そろそろ来るやろし。。

〜 こんなトコも 〜

・スピやん自身に、とは言わないが『天空の城ラピュタ(1986)』のCGリメイクに本気で取り組む監督が出て来たら、期待しちゃうよなァ。
・(別な)救命ボートを1艘、前もって海面に落としておく“フリ”がプロ脚本家って感じ(=^_^=)
・オープニングのシンプルなイラスト/影絵系の雰囲気も良い! 音楽はジョン・ウィリアムズが担当してるようだが、ジャズ系って言うんやろか、そっちもイイ感じだった。「ちょっとソウル・バス(←著名なグラフィック・デザイナー)入ってます」みたいな。
・CG造型のキャラが「パルクール」を繰り広げる辺りの“映像の進化”ってば凄まじい!
・海賊=レッド・ラッカムの登場シーンがめちゃカッコいい!! 誰もがきっと『ユージュアル・サスペクツ(1995)』における、カイザー・ソゼの登場シーン(回想系)を連想するんじゃなかろうか? まとってるマントの端がメラメラ燃え続けてるのが更にスゴい!
・次々とビックリした顔をする牛たちが忘れられない(・ω・)
・敢えてキャラの背後に「炎」を配したり、キャラの手前に「水」「ガラス」を配したりする余裕が憎らしい(=^_^=)
・無重力状態(?)で漂う「液体」の表現は・・次なる作品(恐らくは地球外系)への布石やろか?
・ストーリー自体の「何処まで引っ張る(=続く)のか」が分からず、そこは少し不満だった。もう少し「ここで最後!」とバシッと決めてくれた方が爽快感あったような。余り引っ張られると、観客は苦痛を感じ始めるものです。
・「ヒゲなし」「おかしな言動なし」に終始してる分、タンタンの人間らしさと言おうか、魅力が乏しかった。途中で“薬物洗脳”されて「エビル・タンタン(←黒髪!)」とかに変貌したら面白かったかも知れん(=^_^=)
・スノーウィが「カギを取る」シチュエーションは『マスク(1994)』のマイロ君そっくりだった(=^_^=)
・「ユニコーン号の出航日(ルイ14世の時代らしい)」「財宝の眠る座標」が具体的に提示されてたが、完全に聞き損ねてしまった(×_×) メチャ気になるぅ。。
・抜き身のカミソリを指先で弄びながら熟睡してる船員がインパクト強過ぎ。。
・ベッドから激しく転落し“折り重なり状態”になってもなお眼を覚まさない船員たちって一体(⌒〜⌒ι)
・バーナビー・ドーズの殺害に関しては、ちょっと描写&展開が唐突&過剰な気もした。
・デュポン&デュボンは双子だから、殆ど(外見上の)違いが分かんないんだが、それぞれ「山高帽」「ステッキ」に関心があるらしい。
・往年のドラマ『冒険野郎マクガイバー』を思わせる「有り合わせのアイテムを駆使し、窮地を乗り切る」的な展開を、もっと盛り込んで欲しかった。
・主人公をぶん殴っておきながら、直後に“重要なアドバイス”をくれる、あの執事のキャラが印象的。
・防弾ガラス素材のメーカー名を「ワレナーイ社」と意訳するセンスはベタながら好感度あり(=^_^=) フランスに本社を置く「ワレーヌ社」とかはどうでしょう(=^_^=)
・後半では、サッカリン卿よりもハヤブサ君の方が大活躍だった(⌒〜⌒ι)
・『バグハルの動く宿』って作品をスピンオフで制作してはどうだろう!
・タンタンが『ホワイトアウト(2000)』の佐藤浩市だったら・・回転するプロペラに接触してウボァー! だった事だろう。。
・古風な造りの図書館には、やはり“定番”である(?)緑色の卓上スタンド(バンカーズライト)が置いてあって良かった!

〜 こんなセリフも 〜

タンタン「やってくれたな・・マストが折れちまった」
    「“何か”を見落としてる」
    「何て馬鹿なんだ・・予想しとくべきだった」
    「探しているのは“答え”です」
    「弾が1発しかありません・・でも1発はあります
    「“壁にぶつかったら、躊躇わずにぶっ壊せ”ですよね」
    「もし“地図のミス”でなかったら・・?」

サッカリン「ようこそ、我がムーランサール城へ。招いた覚えはないが」
     「良く考える事だ。どうすれば自分の為になるのか、をな」
     「総ては“計算ずく”だ」
     「さっさと働け。無駄口に給料は払ってないぞ」

ハドック「陸(おか)しか知らん連中は、軟弱でいかん」
    「このウイスキーだけが、わしに正気を保たせてくれる」
    「びっくりフジツボ、アコヤガイ!」
    「気を付けろ。ヤツは常に“奥の手”を隠し持っとる」
    「それがアイツだった。“死の国から蘇った幽霊”だ」
    「わしの船に“乗船許可”など出しとらんぞ」

執事「“部品”を早くお探しなさい」

デュポン「我々の仕事の多くは、ドンパチではなくデスクワークなのです」
    「関係あるある、大アリクイ!」

レッド・ラッカム「また必ず貴様に会うぞ! 別の時代、別の人生でな!」

サッカリン「あの若造は何処の誰だ?」
行商人「ご存じないんで? アレがタンタンでさ」

タンタン「昔はどうでした? 記憶力」
ハドック「今となっては、それも忘れた」

ハドック「こうなったのも皆、わしのせいだ」
タンタン「そんなに自分を責めないで」
ハドック「じゃ、全部アイツのせいだ

ハドック「どうした? 策ならいつもあるじゃないか?」
タンタン「今回だけはありません・・もうおしまいです。
     しくじった。僕らの負けだ」
ハドック「決して自分で自分を“敗者”と言ってはならん!
     誤ったシグナルを出すな! 人はそれを信じてしまう。
     失敗から学ぶべき事は多くある。
     壁にぶつかったら、ぶち壊して進むのだ!」

デュポン「逮捕する!」
デュボン「正確には・・お前を逮捕する!」

追記1:歌姫=ビアンカ・カスタフィオーレ(おばさま)の発する“超音波”で色んなモノが砕けたが・・サッカリン卿の眼鏡だけは割れなかった!
追記2:「部屋に閉じ込められた」と思ってても「カギのかかってない」事だってある!!
追記3:本シリーズは当初「3部作」で企画されたものらしい。で、続編制作は間違いなさそな気がする。

|

« ☆『リアル・スティール』☆ | トップページ | ☆『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』☆ »

コメント

相性の悪い自転車ほどやっかいなものはないですね^^
でも、6キロを50分とは、御愁傷さまです。

リアル映像には、目を奪われましたよ。
とくに背景なんかは実写に限りなく近いですよね。

あとは、言われるようにヒロイン造形に対して感情移入出来るかですね(笑)
まずはここからキッチリ努力してほしいモノです^^

投稿: ituka | 2011年12月18日 (日) 23時44分

itukaさん、お早うございます。

なかなか(ドバイの)ブルジュ・ハリファに昇る時間がありません(=^_^=)

>相性の悪い自転車ほどやっかいなものはないですね^^
>でも、6キロを50分とは、御愁傷さまです。

自転車を棄てて、ジョギングした方が速かったかも(・ω・)

>リアル映像には、目を奪われましたよ。
>とくに背景なんかは実写に限りなく近いですよね。

2度目の鑑賞の機があれば、背景の人々の動きとかまで眺めてみたいです。

>あとは、言われるようにヒロイン造形に対して感情移入
>出来るかですね(笑)
>まずはここからキッチリ努力してほしいモノです^^

『トゥーム・レイダー』に対抗した、ヒロイン(の活劇)ものを1作、テスト的に制作してみるとか・・(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年12月19日 (月) 07時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『リアル・スティール』☆ | トップページ | ☆『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』☆ »