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2011年12月30日 (金)

☆『聯合艦隊司令長官 山本五十六/太平洋戦争70年目の真実』☆

29日(木曜)。
有難くも、昨日の勤務をもって無事(?)“仕事納め”となったため、今日は思いっ切り「寝だめ」させて頂く事とした。
いや、ホンマならしっかり気合込め、自室の片付けなんぞをしなきゃならんトコなのだが・・「疲れ」やら「酔い」やら色々とありましてなァ(×_×)

正直なトコ、終日家でゴロゴロ&ダラダラしようかな、とも思ったんだが・・しばらく全く劇場に足を運べてない事を思い出したため「そや、久々に行っとこ!」と決め、自転車で「運動不足解消」がてら“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かった次第。

で、これまた久しぶりに“ハシゴ鑑賞”を敢行したのだった。

・・

1本目はシブ過ぎる気もするが「年末大作邦画」と言えよう『聯合艦隊司令長官 山本五十六/太平洋戦争70年目の真実』である。
あんまし気が進まなかったのはあるが・・会社の方がご覧になられたらしいのと、ブログ仲間=itukaさんの評価もそこそこ高いようなので「まぁ、観てみるか」と気まぐれに思った感じ。

作家=半藤一利の監修の下、聯合艦隊司令長官=山本五十六の“知られざる等身大の姿”を描いた、2時間20分にも及ぶ大作。

・・

長岡(新潟県)出身の五十六(役所広司)の生まれてからの歩みは、まさに「我が国の辿った、戦(いくさ)の歴史」そのものだった。

日清戦争(10歳)、日露戦争(20歳)、満州事変(47歳)、支那事変(53歳)・・そして、太平洋戦争(57歳)

幼き日に『戊辰の役』で敵軍=薩長藩に斬り込み、華々しく討ち死にした祖父の“武勇談”を聞かされ、対岸で3日3晩燃える村の姿を呆然と眺めた幼名“いそ”こと五十六。

・・

刻(とき)は流れ『2.26事件』から3年を経た1939年。
海軍次官となっていた五十六は、海軍省にて米内大臣(柄本明)、井上局長(柳葉敏郎)と共に“日独伊(三国)軍事同盟”に反対を唱え続けるのだった。

「我々は世論を代弁する」と自負して止まぬ『東京日報』の宗像主幹(香川照之)は、勢い付くドイツと同盟を締結する事に反対する海軍が理解出来ずにいたが・・五十六は宗像や、彼に同行していた青年記者=真藤(玉木宏)に「ドイツと手を組むと言う事は、アメリカを敵に回す事になる。鉄鉱も石油も(彼(か)の國に)依存し切っている我々に“10倍の国力”を持つ大国=アメリカを打ち払う事が出来ますか?」と持論を展開するのだった。

そして、真藤は終始“穏やかな口調”で宗像に対峙する五十六に対し、共感を覚え始める。

しかし翌年(1940年)・・結局は“三国同盟締結”を受け容れてしまう日本。

聯合艦隊司令長官に着任した五十六は“対米講和”を前提とした戦略で、アメリカとの戦の早期終結を図ろうとするが・・

役所&柳場の共演に『ローレライ(2005)』かよ! とか役所&柄本の共演に『Shall we ダンス?(1996)』かよ! とかとも思ってしまい、つまりは“豪華キャスト実現! と言うよか、(有名)俳優の絶対数が少ないんやろかねェ”って事にも気付かされるワケだが・・それでも長尺のドラマを退屈させずに描き切ったトコは評価出来る。

東條、近衛・・と言った“重要人物”に(殆ど)手の着けられなかった事や、白人俳優が全く登場しなかった事(!)なども気にはなったが・・きっと意図しての演出だったのだろう。

真珠湾攻撃が「自らの意に反し」奇襲攻撃となってしまった事、山口司令(阿部寛)をミッドウェイ海戦で失った事・・辺りからは、三宅参謀(吉田栄作)を相手に「将棋盤に向かいながら報告を聞く」ような場面も増え、次第に精彩を欠いて行ってた印象もあったか。

個人的には、もっと「家族との場面」「親友=堀中将(坂東三津五郎)との場面」を(特に後半に)見せて欲しかったトコである。

五十六の“最期”を知っているだけに、ややもすれば「盛り下がってしまってた」終盤が、多少残念でならなかった。

〜 こんなトコも 〜

・三船敏郎が主演し、円谷英二が特撮を担当(!)した『連合艦隊司令長官 山本五十六(1968)』と言う作品もあるそうだ。リメイクってワケでもなさそうだが。
・白い軍服の映える海軍士官各位。『リベリオン(2002)』とか『愛と青春の旅だち(1982)』とか『クヒオ大佐(2009)』とかを連想してしまうのも仕方あるまいて(=^_^=)
・作戦会議では、ぜひ五十六に“みなごろし”と書き殴られた半紙を一同に広げ、示して欲しかった(⌒〜⌒ι)
・新聞記者役を稲垣吾郎君に演って貰ったら『笑の大学(2004)』っぽくも仕上がって、面白かったかも?
・それまで頑(かたくな)に表情を崩さなかった南雲司令が、五十六を前にし、差し出された「茶漬け」を喰うシーンでは・・思わずこちらもウルウルしてしまった。きっと五十六がロビン・ウィリアムズだったら「君は悪くない(It's not your fault.)」と何度も繰り返した事だろう。
・お恥ずかしながら『相沢事件』と言うのは本作で初めて知った(×_×)
・“マイン・カンプ”って何かと思いきや・・“我が闘争”の原題なんやね。何やら(東洋人を“劣等民族”と評した)第11章の一部が削られてるらしい!
・五十六風に、返事を「おぅ」にしようかな(=^_^=)
・「スイカ」「干し柿」「干し芋」「ヒラメの煮付け」「茶漬け」「しる粉」「ブランデー」・・と結構グルメな五十六さんだった。
・「柱島」と言うのは山口県岩国市の南東に位置するそうだ。
・長岡銘菓(?)の「水まんじぅ(饅頭)」ってのが出て来るが・・幾ら何でも、砂糖をぶっかけ過ぎだと思う(×_×)
・長岡藩士=河井継之助と言う人物にも興味が湧いた。
・「常在戦場(平時に於いても、常に戦場に在ると心得よ)」「米100俵(100俵の米など、喰えば忽ち無くなるが、与えて人を育てれば、それが明日の1万俵にもなる)」と言った教えが丁寧に解説されてた。
・曳船“YT-86”ってのがあるらしい。“FT”じゃないんやね(⌒〜⌒ι)
・エンドロールの「協力:ゆめタウン」ってクレジットに少し嬉しくなった。
・街頭には『米鬼断じて討つべし』ってな幟も揚がってた。
・蜜柑を47ヶもイッキ喰いした記録の保持者でもある五十六(⌒〜⌒ι)
・“廣月堂”では「餡蜜:15銭」「蕨餅:20銭」「汁粉:25銭」と価格設定されてた。
・『起て!! 青少年/海軍志願兵募集』のポスターなんかも貼られてた。
・五十六が劇中で何度も口ずさむのは、長岡に伝わる民謡『長岡甚句』らしい。
・ブーゲンビル島の上空で描写される被弾⇒墜落⇒爆発炎上シーンは、遠景のカメラワークも手伝って『イージー・ライダー(1969)』のラストを想起させる映像に仕上がってた。
・タイトル文字を揮毫したのは武田双雲、特別協力に(五十六の息子さんである)山本義正の名がクレジットされてた。
・主題歌は小椋桂の歌う『眦(まなじり)』だが、ちょっと読み方が分かんなかった(×_×)
・(食卓で)手を着けられなかったあの鯛も、何だか不憫だった(×_×)

〜 こんなセリフも 〜

五十六「今や、戦は“國を賭けての総力戦”です。
    一旦、事を構えたら・・どちらか(の國土)が焦土と化す迄
    後戻り出来ないのが戦なのです」
   「(國策は)戦でなく、外交によって為されるべきでは?」
   「寧ろ、その“國民の閉塞感”を煽っているのは、
    あなた方(新聞社)では?」
   「いつも通りでいい」
   「俺が死ぬ事で、國民が目覚めて呉れるなら、其れでいい」
   「何事も大元(おおもと)迄辿らんと“大事な事”を見落とすものだ
   「瀬戸内の魚は、骨迄美味い」
   「忘れる事の巧いのが、此の國の人間の長所でもあるがな
   「漬物は、御飯の終わり頃に喰うのだ」
   「此の機体でモナコまで飛べるかな?
    何でも“カジノ”と言う博打場があってな」
   「義を以て恩に報いろ。親と故郷・・つまりは“此の國”に報いろ。
    此の國の為に尽くすのだ」
   「バスが非(あら)ぬ方向に走り出したようだねぇ・・
    で、バスの目的地は何処だい?」
   「眼も、耳も・・心も大きく開いて、世界を(良く)見なさい
   「“海軍一”の(旗艦)長門の飯(メシ)にありつこうって魂胆か?」
   「何時からだろうな? 海軍が戦を好むようになったのは」
   「目指すべきは“早期講和”だ。此れ以外に日本が生き残る
    道はない。“ハワイ作戦”は、私の信条だ」
   「民間人居住区は、絶対に攻撃してはならん
   「“9死に1生”の作戦はあっても
    “10死に0生”の作戦等はない」
   「“日本の侍”は、枕を蹴って相手を起こしてから斬るものだ
   「此処は南雲の判断に任せよう。“日本の海”にいる我々には
    分からん事もあるのだろう」
   「泥棒だって、帰り道は怖いよ
   「ああ、もう1度ハワイをやる」
   「俺が神様なら、端(はな)から戦なんぞ始めん
   「始めた戦を終わらせるのも、我々軍人の大切な責務です
   「“大和”は広いが・・どうにも落ち着かん」
   「此れからのアメリカは“奇襲”等させては呉れんぞ」
   「“恐るるに足らん”と云う、其の根拠は?
   「日本の空に、もう2度と敵機を飛ばせてはならぬ」
   「此れで・・詰んだな」
   「茶漬けは、熱い内が美味いぞ
   「遺品は、大切に家族に送ってやって呉れ」
   「転進ではなく撤退だ。言葉は正確に使わなければ駄目だ」
   「隊員達には“棄て石”になって貰う」
   「そうか・・※※も死んだか・・」
   「こんな五十六の顔でも、見れば
    隊員達は喜んで呉れる。有難い事だ」
   「いつも通りでいいんだ。仰々しい事は止めて呉れよ」
   「こんな老いぼれが未だに生き残っては、
    “向こう”で逢った連中にどんな顔を
    すれば良いのか・・困ったものだ」
   「入って来い。そんな所に突っ立ってると、
    蚊に喰われてマラリアになるぞ」
   「おい、出鱈目を唄うな」

真藤「転進? 撤退では?」
  “一体、我々は何時、何処で道を間違えたのだろう?
   そして、我々は誰に負けたのだろう?”

山口「刺し違えてでも、1隻は沈める」
  「生きて、生き残って、この体験を生かし、
   “強い海軍”を造って貰いたい」

永野「まぁ、戦はやってみなければ分かりませんよ」
  「矢張り、戦はやってみなければ分からん」

米内「久しぶりに潮風に当たって来るのも良いんじゃないかね?」

宗像“我々は断じて、バスに乗り遅れてはならない”

将校「其の頭に脳味噌を持っているのか?!」
  「高度計に頼るな! 自分の眼で判断しろ!」

芳江「5年で9人・・総理大臣ってころころ代わるのねぇ

志津「國が勝っても・・人は死ぬのよ

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2011年12月23日 (金)

☆『1枚のハガキ』☆

21日(水曜)の夜。
仕事終わりで、気になってた1作『1枚のハガキ』を商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”で観て来た。

世界広しと言えど“業界最高齢”と断じて差し支えなかろう(?)御大=新藤兼人の“最期の監督作”と言うべき円熟の1本である。
(正確には、ポルトガルに103歳の監督さんがおられるようだ)

たまたま(?)この日は“レディース・デー”にぶち当たってしまったんだが、折角のイイ作品にも関わらず・・場内は「男性:ワタシ1人」「女性:3人」ほどの・・かなりサビシい入場率となってしまってた(×_×)

昭和19年夏。奈良・天理教本部。

ここに集められたのは、中年男性のみで編成された“おっさん部隊”“掃除部隊”の100名であった。

不足する「兵舎」代わりに提供されたこの道場を1ヵ月かけて入念に清掃した彼らを前にして、上官(青年士官)は「次の任務は、クジを引く事で決める。貴様らに代わり“偉ぁい上官”がクジを引く事で、それぞれの任地が決まるのだ」と言い放つのだった。

100名のうち60名はフィリピン・マニラ方面に「陸戦隊」として派遣、残る40名のうち30名は「潜水艦」に乗せられ、遠い戦地へと送られる事になる。

残った10名は宝塚に送られ「兵舎」として提供される歌劇場を清掃する任務に就くのであった。

そして、更にその中から4名は「海防艦」に乗せられ、やはり戦地へと・・

・・

送別会で“武運長久”を祈るため、天皇陛下より賜った「酒1合、スルメ1枚」を黙々と齧(かじ)る2人の男の姿があった。

森川定造2等水兵(六平直政)と松山啓太2等水兵(豊川悦司)である。

宿舎で、同じ木製2段ベッド(上:森川、下:松山)に眠る縁(えにし)である2人は、ある夜に心を開いて語り合う。

森川は、妻の友子(大竹しのぶ)から届いた1枚のハガキを松山に見せ「16年連れ添った妻からのハガキだ。しかし、俺はまだ返事が書けずにいるし、書かずに出発する事になるだろう。もしお前が、この戦争を生き延びたら・・妻を訪ねて“森川は確かにハガキを受け取った”と伝えてくれないか?」と頼むのだった。

そして夜明けを待たず、森川は他の59名の兵士と共にマニラへと向かい・・そのまま“帰らぬ人”となった。

・・

8月。ヒロシマ。 ・・そして終戦。

奇跡的に宝塚の航空隊で生き延びた松山は、復員後に自身の家族の“崩壊”に直面する事となり、すっかり自堕落になってしまうが・・「とある決意」を胸に秘め、日本を発とうとしたその日、整理していた荷物の中から“1枚のハガキ”を見つける。

“今日はお祭りですが、貴方がいらっしゃらないので、何の風情もありません。”

ただそれだけの、森川の妻が愛する夫にしたためたハガキ。既に終戦からは4年が経過していた。

松山は、森川友子にハガキを届けるため、廣島県岩津郡熊石の村落へと向かうのだった・・

“99歳の境地”に達した新藤監督がメガホンを執ったと言う事で・・もっと「幻想的」「官能的」「支離滅裂」な“アタマで理解出来ぬ、感覚的な作品”を想像していたら・・意外に、と言おうかかなりしっかり造られてて驚かされた!

そして何より「小規模な(=ある意味、舞台劇的な)物語世界」なのに、シンプルかつ丁寧、分かり易く、破たんも見受けられないのである。

路線としては『キャタピラー(2010)』をまず想起し、比べてもしまうんだが・・あちらよりも「キワモノ狙いでない」「エロティック路線に逃げてない(?)」ってトコは、もの足りなさがありながらも(=^_^=)評価したい点である。

「年下の上等兵の若者に扱き使われ、宝塚海軍航空隊で終戦を迎えた(ウィキペディアより)」と言う監督自身の実体験が、エピソードとして随所に練り込まれているようで、そこに材をとった演出の数々には「絵空事でもあるまい」と観る者に実感させるだけの生き生きとしたパワーが確かに備わっていた。

惜しむべくは、友子を巡る(終戦前後の)エピソードのいずれもが吸引力を持っていたのに対し、松山のそれには「何処か少し粗っぽい」印象を受けた。奥さん役の方のご尊顔的なトコ(?)や、親父役のキャラクタの“徹底的に不在”なトコが、総じては気になってしまうのかも知れない。

でも観ておいて良かったし、観た上でちゃんと“時代背景の理解出来る世代”である自身に対し「昭和に生まれておいて良かった」とじんわり感じる事の出来た良作だった。

〜 こんなトコも 〜

・“おっさん部隊”に所属していた年代の人間が・・平成の世を迎え約100歳。ちょうど新藤監督の世代なのだ。
・“死出の行進”をしつつ、画面奥の闇に消えゆく兵隊ら。クロサワ作品『夢(1990)』の1エピソード「トンネル」に登場する“亡霊部隊”を連想し、思わずゾクッと背筋が震えた。
・久々に「実に人間らしい人物像」を演じ切った、大杉漣さんを拝見! こう言う「卑怯で、臆病者で、それでいて何処か自信過剰な小心者」が戦争を“したたかに”生き残り、どうしようもない遺伝子を残して行った結果が、現代なのかも知んない(×_×)
・土下座っぽい仕草をしつつ、チラッと上目遣いに相手の表情を確かめようとする柄本明氏の“したたか演技”は入神の域にすら達してる(=^_^=)
・友子の格好が「アロハシャツ+ジーンズ」にも見えてしまった。何だか『座頭市(2003)』みたいだ(=^_^=)
・後半にトヨエツvs大杉のバトルシーンがあるが、あそこだけはコミカルな味付けがされていた。あんなにスローに振りかぶったパンチなら、余裕で避けられるとも思うんだが、きっと「避ける」「防ぐ」ってのは(日本男児として)卑怯なのだろう。
・終盤に“龍”の登場するのがボーナス映像的な感じで楽しかった。大杉漣と龍のコラボは、ちょっと思い付かないアイデアだろう(=^_^=)
・大竹さんには、本作でも「吸え!」「下手糞!」と言って欲しかった(⌒〜⌒ι) 松山役が内野聖陽さんだったら「現場のアドリヴ」で実現し得たかも(=^_^=)
・熊石村にロケツアーしたくなって来たが・・どうやら架空の地名のようだ(・ω・)
・宇品港から自転車で片道約2時間の距離に、熊石村は位置するとの事。
・ラストシーンの「遠景、長回し、セリフなし」の何と心地良い事か!
・「道頓堀のキャバレー『キング』」とか「廣島銘酒・寳劔」にも興味津々(=^_^=)
・戦時中は「1道3府43県」だったと言う我が国。
・日本の夏には、日本の田園風景には、やはり茅葺き屋根が映える!
・ラストに表示される『おわり』には、何だかスタジオジ※リを連想させられた。

〜 こんなセリフも 〜


松山「俺らの運命はクジが決めるじゃけぇのぅ」
  「ビールを飲みに来たんじゃない」
  「ベちゃくちゃ喋んな!」
  「親父には逢わん! 親父を棄てたら・・殺すぞ!」
  「お前、運の悪い奴じゃのぅ」
  「外へ出れん。村じゅうの者(もん)が俺を笑ぅとる」
  「色々と身辺にありまして」
  「隊の検閲が厳しくて、簡単な事しか書けない」
  「暗い道は慣れてる」
  「戦争は、まだ終わっちゃおらんぞ!」
  「“五右衛門風呂”は懐かしいです」
  「“馬の骨”とは何じゃあ!
   帝國海軍2等水兵だぞ!」
  「※※※※へ行こうと思っちょります」
  「クジを、俺は認めたくない」
  「野垂れ死になんかせんで、生きんさい!
  「広い天地に解放されたいんじゃ」
  「生きるんじゃ! 生きるんじゃ!」
  「俺の“最期のクジ”を引かせてくれ」
  「此処を畑にして、1粒の麦を蒔こう」

妻「呑んでつかぁさい」
 「何も言うて来んけん、逃げたんよ」
 「戦死すれば良かったんじゃ!」

下士官「陛下より賜ったスルメを齧って、鬼畜米英をやっつけろ!」
   「貴様、何かやれ!」

森川「『後は頼む』と妻宛の手紙に書いても、検閲は通らん」
  「此の國の為に、一命を捧げて参ります!」
  「多分、生命はないじゃろう」
  「俺が戦争から帰って来たら・・今度こそ子供を作ろう」

友子「安心してつかぁさい」
  「此処に居(お)らしてつかぁさい」
  「もう何にも言ぅてつかぁさんな」
  「待っとるよ」
  「あんたぁ! わしを置いて何で死んだぁ!」
  「さ、行きまひょう」
  「此れからもずっと、兄さんの事は言ぅてつかぁさんな」
  「そりゃ運命じゃけぇ・・仕様がない事でひょ?」
  「其の事は、もう言わん事にしまひょ」
  「放っといてつかぁさい」
  「心配しんさんな」
  「どぅにかしよるけん」
  「戦争を呪ぅて生き・・野垂れ死にしますよ」
  「馬鹿にするな!」
  「水です・・清潔です」
  「白木の箱に入って帰りました」
  「骨も戻らないで・・あたしを置いて逝ったんだ」
  「どうして生きとるんじゃ?!
   何で死なないんじゃ?! あんたは!」
  「食べ物を作りますから、食べてってつかぁさい」
  「クジじゃけん・・わしは納得しましたよ」
  「お別れですけん、私もご相伴させてつかぁさい」
  「此の10万円で“クジ運の良さ”を帳消しにしたいんですか?」
  「金で片付く問題じゃない・・金じゃないと言ぅとるじゃろ!」
  「金をちらつかせる男は、わしは好かん」
  「戦争が、皆殺しにしたんじゃ」
  「わしも広い空の下に出てみたい
  「残念ついでに、何か祝ぅてつかぁさい」
  「死んでしもぅた・・わしも死ぬんじゃ!」
  「こがいなボロ布(きれ)の様な女に、
   そがいな事を言うてくれんさんな」

吉五郎「大日本帝國、危うし!」
   「手柄立てずに死なりょうか」
   「撃ちてし止(や)まん!
    ※※君は大日本帝國の礎(いしずえ)となられました」
   「がいな事を言うのぅ」
   「儂の世話にならんかね?
    心(しん)からあんたが好きじゃ」
   「好敵手、現る」
   「盗み聞きは、儂の“得意とする所”での

父「此れも御國の為じゃ、我慢して呉れんさい」
 「此の家に留(とど)まって呉れんさい」
 「憲兵に(脱走したお前が)捕まれば、儂ら家族は全滅じゃ」
 「堪えて呉れぇ!」

母「医者に払う銭(ぜに)はない」
 「お経をあげたら、死んだ人が生き返りますか?
 「一寸(ちょっと)来てつかぁさい」
 「堪えてつかぁさい」
 “此の運の悪い家を棄てて、逃げてつかぁさい”

父「軍艦で沖縄に行くんか?」
三平「軍艦なんかありゃせん。瀬戸内巡航船で行くんじゃ」

友子「クジ運が良かったんじゃ」
松山「そうです・・クジ運です」

友子「白木の箱には何も入ってませんでした」
松山「海の底に沈んだんですから」
友子「・・クジでね

松山「俺が担ぎましょう」
友子「やってみますか?」
松山「やってみましょう・・重いな」
友子「コツがあるんです・・毎日の仕事じゃけん」

友子「お強いのね」
松山「俺も“馬鹿な真似”をしました」

松山「表(おもて)、出るか?」
吉五郎「いやいや・・これ以上やられちゃ、背骨が折れちまう」

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2011年12月20日 (火)

☆『シン・レッド・ライン(1998)』☆

少し前になるが・・BSP(プレミアム)の番組『BSシネマ』で13日(火曜)の夜に放送された『シン・レッド・ライン』をようやく全編に渡り鑑賞する事が叶ったので、その事を少し書き残しておきたい。

本作は、公開当時に「劇場で観たのか、試写会で観たのか」はちょっと覚えてないんだが・・恐らく後者だったような気がする(・ω・)

本来は「背筋を正して」観るべき作品ではあるんだが・・とにかく静かで抑揚のない(少ない)作品だったが故に、中盤でかなり“白河夜船”となってしまったモノだった。お恥ずかしい(×_×)

今回、頑張って「170分」と言う上映時間に最後まで付き合ったワケだが・・やはり豪華キャストが出て来る割には、最後迄「監督の自己満足に付き合わされ続けた」って感が拭えなかったかな。

1942年8月。連合軍(米・豪・英)が旧日本軍(=帝国陸軍)と激戦を展開した「第2次世界大戦・ガダルカナル島の戦い」に材を取り、最前線のアメリカ軍・C中隊の青年兵たちから見た「戦場」が群像劇的に描かれる。

冒頭から主人公=ウィット2等兵(ジム・カヴィーゼル)が、島の浜辺(?)でのんびりと休暇を過ごすシーンがのどかに展開し、そこに彼自身の独白(モノローグ)が次々と重ねられるんだが・・総じては反戦を声高に訴えるでもなく、ウィット自身の善悪観が掘り下げて描かれるでもなく、淡々とハナシは進んで行った。

さほどアクセントをつけて「兵士それぞれの個性」が演出されてたワケでもないので(と感じた)・・エイドリアン・ブロディ(ファイフ2等兵役)にせよ、ジョン・キューザック(ガフ大尉役)にせよ、俳優としての“オーラ”みたいなモノの発揮(?)が赦されてるワケでもなかったように思えた。

つまりは、有名男優がバンバン出て来る割に、兵卒としての個性が「殺されてた」が故、その辺りの“違和感”は消えぬままだった。

尚かつ、重要キャラに思われたジョン・トラボルタ(クインタード准将役)&ジョージ・クルーニー(ボッシュ大尉役)に至っては、殆ど“カメオ出演”でも良かった位の「片手間レベル」の起用だった(×_×)

で、「クルーニー待ち」をしてたワタシとしては、楽屋口でさんざ2時間40分ほども待たされた気分だったのである(=^_^=)

・・

本格的な“ドンパチ”の始まるのが、上映開始から50分を経た辺り。
日本兵がその姿を現すのに至っては、同様に1時間35分を経た辺りからの事だった。

なので“大作”と評するにも「何処が?」と問われた際に「いや、豪華俳優陣が・・」「いや、3時間に及ぶスケールが・・」ぐらいしかアピールするポイントがなく、総じて「間延び感」は拭えなかった。

正直、ウトウトしてしまった当時のワタシ自身に対しても「まぁ、仕方あるまいよ」と弁護したげたい、そんな気持ちになったのである(⌒〜⌒ι)

〜 こんなトコも 〜

・「くたばれトージョー!」「黙れ、くたばれルーズベルト!」と互いに見えぬ相手を“口撃”し合うシーンもあった。
・ケック軍曹(ウディ・ハレルソン)の「自爆死」は余りにカッコ悪いんだが・・笑える演出などは皆無だった(×_×)

〜 こんなセリフも 〜

ウィット“自然の中の戦いとは? 何故、陸と海はせめぎ合う?
     自然には、報復力があるのだろうか?”
    “死にゆく母の姿を正視出来なかった、そこに美はなかった”
    「何でもやってやるさ。僕には君の倍の力があるから」
    “神は何と多様な生命を創った事だろうか”
    “人はみな同じ存在。1人の人間の別の姿なのかも”
    “人は石炭と同じ。単独では燃えない”
    “善と正義を信じていたら、苦しみは減ると言えるのか?”
    “この恐るべき悪意は何処から来る? 何処から潜り込んだ?”
    “誰が戦わせる? 誰が殺させる?”
    “我々の死は地球のため?”
    “神よ、貴方もこの闇をご存じで?”
    “戦争は人を高めず、獣に変える・・魂を汚す”
    “死は理不尽だが、避けられない”
    “一方で、死に栄光を見る者もいる”
    “光から闇へ・・愛から戦いへ・・それは人の心の移ろいだろうか?”

ウェルシュ「この世界じゃ俺達は無価値だ。
      そして、俺達は生きる世界を選べない」
     「自分の事だけを考えろ」
     「自分1人だけで何が変えられると? 下手すりゃ只の犬死にだぞ」
     「どんなに訓練しようと、場所と時が悪けりゃ死ぬ。
      ・・所詮は“運”さ」
     “唯一、出来る事があるとすれば・・
      得意な事を探し、逃げ場を作る事”
     「随分と歳を取った気分だ」

クインタード「子孫の代まで、この戦争を続けたくないなら、容赦するな」

トール「不平を言える内は心配ないな」
   「小隊を遊ばせるな!」
   「全員を援軍として出せ!」
   「俺がこうして、貴様に“歩兵戦術”を講義してる間にも
    部下が撃たれとるのだぞ!」
   「“上”で暴れたい志願者はいるか?」
   「部下を犠牲にする覚悟があるか? 今後も貴様の部下は死ぬぞ!」
   「“俺が常に正しい”と思っていろ」
   「名誉勲章を申請してやるぞ。受章は難しいかも知れんがな」
   「今は“この勢い”を止めたくない」
   「我々の兵はタフだ」
   「まだ若いお前に“無為に過ごす苦しみ”など分かるまいな」
   「自然は残酷だぞ」
   「静かにこの島を去れ」

スタロス「中佐殿、腕の中で誰かを看取った事が?」
    「“貢献出来た”とは言い切れない・・それが辛い」
    「君らは“息子同然”だ」

ボッシュ「我々は家族で、俺は父親だ」

ケック「俺は何処にいる? 寒い・・凍えそうだ」

兵士達「俺が怖いのは・・戦争と神だけだ」
   「俺の生命なんざ分刻み、秒刻みさ」
   「敵は“サムライ”だぜ」
   「戦争が始まるなんて聞いてないぜ」
   “俺が先に逝ったら、暗い河の向こう岸で君を待つよ”
   「神よ、貴方や部下を私に裏切らせないで」
   「選ばれた以上、行くしかない」
   「あれは無理です・・医師に診せる前に死ぬでしょう。
    せめてモルヒネがあれば、鎮まるんだが」
   「もっと・・モルヒネをくれ」
   「我らは只の土塊(つちくれ)」
   「主よ、貴方のお考えを示して下さい」
   「敵の火力は強力です」
   「この負傷で帰国出来る」

日本兵「良くも仲間を!」
   「やめろ~!」
   「貴様、いつか死ぬぜ・・死ぬんだよ。貴様も、死ぬんだよ」
   「降伏しろ!」
   「お前か? 俺の戦友を殺したのは?」
   「俺はお前を殺したくない・・分かるか? 素直に降伏しろ」

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☆『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』☆

19日(月曜)の夜。
(結局は自分のせいなんだが・・)先週末、全くシアターに近付く事の出来なかったのにハラが立って来たので・・仕事終わりに頑張って(?)“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に寄り「やっぱし今年最後の大作やろか?」と期待値を高めてた新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』を“レイトショー”でながら観て来た☆

流石に高松だけあって・・さほどシアター内の混み合ってないトコが、嬉しいようでいてちと悲しくもあった(×_×)
本作ですら入場率がこんだけだったら・・「何を上映したらエエねん?!」とツッコんでしまいたくなったモノだ。。

今やトム・クルーズの俳優人生を代表するヒットシリーズの最新作=第4弾。

・・

舞台はブダペスト(ハンガリー)から始まる。
チームリーダー=ハサウェイ率いる(?)米国の特殊諜報機関「I.M.F(Impossible Mission Force)」は、極秘ファイル入りのバッグを運び屋から奪うと言う“簡単なミッション”を遂行中だったが・・金髪の女殺し屋=サビーヌ・モローの思わぬ妨害に遭い、作戦に失敗してしまう。

「I.M.F」長官は次の手として、セルビア人テロリスト6人を“任務外の理由で殺害”した罪状でロシアの刑務所に服役中の(かつての)トップ・エージェント=イーサン・ハント(トム)をジェーン・カーター、ベンジー・ダンの2人のエージェントを派遣して脱獄させ、任務に復帰させる。

同日中(!)、クレムリンの中枢に潜入し、ロシア情報局の握る「コバルト」なる危険人物に関するデータを盗み出そうとしたイーサンたち「新チーム」だが・・又もや謎の人物=カート・ヘンドリクスの妨害に遭いミッションは失敗。

その上、ロシア中枢部の混乱を狙った「クレムリン爆破テロ」の首謀者に仕立て上げられてしまったイーサン。

“キューバ危機の再来”を危惧する合衆国大統領は「I.M.F」の活動を停止させる『ゴースト・プロトコル』を発令。
長官は直ちに辞任、イーサンたちもまた「背任諜報員」として“テロリストの汚名”を着せられてしまう事態となる。

直後、合流した長官も銃撃により死亡。命からがら逃げ出したイーサンは、長官と行動を共にしていた分析官=ウィリアム・ブラント(ジェレミー・レナー)を新たに加えた4人の「新チーム」で、次なる舞台=ドバイにおける「孤立無援なミッション」に取り組まざるを得なくなる・・

観終わってみれば「史上最大・最難関のミッション」と言うよか「支援なし、情報なし、時間なし」・・の“制約だらけの状況下”に叩き込まれたため、そうならざるを得なかっただけだった(=^_^=) シリーズ中でも「最も失敗続き」と、その精彩を欠いてた我らが(?)「I.M.F」・・スパイガジェット(小道具)もショボくなって来るわ、1度は現役を退いたハズの(←確か)イーサンが“欠かせない存在”になっているわ、と何だか「おかしな状態」に陥ってたり(・ω・)

ただ、前作『M:i:3(2006)』よりは格段に面白かったし、その上で「改めて、前作自体の価値を再び高めてくれてる!」って姿勢には、かなり感心させられた! 正直、今また『M:i:3』を観直したくもなってしまったモノだ(=^_^=)

その点で言えば「だんだんダメになって行く」「折角、積み上げて来た“良い設定”をあっさりと棄ててしまった」って思えて仕方のない『ダイ・ハード(1988)』や『メン・イン・ブラック(1997)』『スピード(1994)』なんかのシリーズとの「格の違い」を見せつけてくれたと思う。

少なくとも、あの「シアトルの場面」を終盤に置いた事で・・ワタシは急激に本作が「愛おしく」思えてしまったのである(=^_^=)
あの「キャスティング」をきっちりと実現させた制作陣の“執念”“本気度”に対し、ホントに恐れ入ってしまったワタシなのである。

〜 こんなトコも 〜

・冒頭、イーサンが「いつ、何処で、どう登場するか?」って部分では、ちょっと制作側の意図する(?)ミスリードがあったような気もした。その辺りは『M:i−2(2000)』に通じる感じやろか?
・字幕担当は戸田奈津子さんだったが・・激しく精彩を欠いてた(×_×)
・アイフォーン(iPhone)、アイパッド(iPad)、マックブック・エア(MacBook Air)が大活躍! 故・スティーヴ・ジョブズ氏には是非観て頂きたかったモノだ(×_×)
・シリーズを代表するギミックである“フルマスク”だが、今回は殆ど機能してなかった。敵側の“フルマスク”製造技術の方が何倍も上だった気がする。
・防弾チョッキを着てない「I.M.F」メンバーには「ドアホ共が!」と言いたい。
・前半のイーサンの変装ぶり(←フェドロフ将軍化)を「ショボ過ぎ!」と思うのはワタシだけやろか?
・ディーン・マーティンの“Ain't That A Kick In The Head? ”ってナンバーが効果的に(?)使われてた。
・あんた“セルゲイ”って顔つきかよッ!(=^_^=)
・「狙った方向から音を出せる装置」ってのは気に入った。
・スプリングスティーンの“ボーン・イン・ザ・USA”Tシャツ着用ってのは「笑い所」なんやろか?
・「味方をも欺く!」ってな“クールさ”の備わったイーサンのキャラ造型にも感心させられた。遂に“チャラ男”返上か?
・貨車に乗り込むだけなのに「コード入力⇒確定キー⇒網膜スキャン」の手間が必要とは(×_×)
・「回りくどい手順」で騙しにかかる演出が多かったが、総じてもっとスマートに出来なかったんやろか?
・「殺(や)る」ってのを“take around”と表現してたように聞こえた。
・「裏方さん」はまんま“helper”で良いそうだ。
・“4段階の警備システム”になると突破は絶望的らしい。“3段階”ならまだ希望はあったんか?
・頼り無さげに「脱ぎ棄てた接着手袋【右】」のくっ付いてる描写は印象的だった!
・「キュベ・ルイ」のシャンパンって、そんなに高級?
・『鉄拳作戦』ってのは、実在する作戦名やろか?
・終盤の「ブリーフケース争奪戦」は、ちょっとクドいし鼻にもつくんだが、印象的なアクションシーンではある。
・約100メートルの高さ(の転落)でも、エアバッグで運転手を護り切ったB※Wはやっぱり魅力的!
・ロシア語で「OTMEHA(アトメーナ)」は“中止”って意味らしい。
・ドバイの街では、あんな『ハムナプトラ/失われた砂漠の都(1999)』みたいな現象が日常的に起こってるんやろか?
・トムクルって、意外と「目付きの悪い」気がする(=^_^=)
・ジェーン役のポーラ・パットン女史って・・“ドウェイン・ジョンソンの妹”じゃない・・の??(妙に似てるし!)
・流石のジェレミー君も、トムクルが相手では「大人し過ぎる」印象だった。
・「長官殺害」に対する報復はしなくて良いんやろか?
・「ブルジュ・ハリーファ」外壁をモロに墜落してたイーサン。すぐ“元の窓”の高さに戻ってたが、、アレって編集されてた?
・『マイノリティ・リポート(2002)』の頃よりも、よほど“進化”してそなクルマ(←コレもB※W)が登場!

〜 こんなセリフも 〜

イーサン「点火しろ!」
    「“片付け屋”は呼んだか?」
    「“軽い麻酔”だよ」
    「さっさとやり直せ2等兵! 降格だぞ!」
    「“秒読み”は余計だ!」
    「テロリストを騙すと、報復を受けるぞ」
    「マスクは要らない」
    「“打ち明けっこ”でもするか?」
    「どうするかって? 計画変更だ」
    「早とちりするな。こっちが売ってやるのさ。
     あんたに“未来”を」
    「ビジネスチャンスだと? “核戦争”だぞ?」
    「協力すれば、僕の味方はあんたの味方になる」
    「ジェット機も、クルマもスゴいぞ」
    「“愛する者を奪われた恨み”は消えない。
     そして死者もまた、生き返りはしない」
    「これは“思い付き”だ。引っぱたくなよ」
    「時間がない! ヤツの股間にケリを入れて聞き出せ!」
    「君たちを誇りに思う」
    「“次のミッション”だ。受けるか?」
    「※※だ確証が? ※※を見たのか?」
    「※を護るのは、僕の役目だ」

ベンジー「おいおい。“その扉を開ける”って話は聞いてないぜ?」
    「“フルマスク”を着けたかった」
    「済まない。テンパるとつい喋るタチで」
    「“ジュリアとの事”は残念だった」
    「こいつは“想定外”だが・・何とかなる」
    「科学を信用しろよ。護ってやるよ」
    「車を故意に100メートル落とした場合、
     保険は支払われないそうだ」
    「どんなミッションも、こんなもんだろ?」

ジェーン「この歌が終われば“時間切れ”よ」
    「銃を持ってて。私が持ってると殺しそう」

ブラント「次の任務では、僕も“貴族を誘惑する役”に回るよ」

シディロフ「俺の任務は、お前たちの“チームリーダー”が
      俺の国にした事を後悔させる事だ」
     「訊きたい事を聞き出させろ」

長官「昨日、ロシア首相に“友好賞”を頂いた私が、
   明日にはワシントンで辞表を出さねばならん」
  「ミッションを引き受けるかね?」

ブリッジ「インドの男は皆ホットなのさ」
    「あんな冷たい男は、君に合わない」
    「タントラ教徒によれば・・人間の本能的な
     欲望は“仙骨部”に宿っているそうだ」

コバルト「“世界の平和”を祈ろうじゃないか」

ジェーン「何故、ロシアの刑務所に?」
イーサン「何故、脱獄させた?」

シディロフ「バカは止めとけ」
イーサン「“いいアイデア”に思えたんだ」

イーサン「ここで待ってろ」
ブラント「他に行く所が?」

ブラント「何故、ヤツらがそっちを狙うと分かった?」
イーサン「とっさの勘さ。ヤツらは“動く物”を撃つだけだ。
     トロい連中なのさ」

イーサン「換気ダクトから(の潜入)は?」
ベンジー「センサーが」
ブラント「無理だ」
イーサン「エレベータ・シャフトからは?」
ベンジー「センサーが」
ブラント「無理だ」

サビーヌ「“射撃チーム”が部屋の外に?」
ブラント「そうとも。“粒選り”の連中がね」

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2011年12月18日 (日)

☆『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密【2D・吹替版】』☆

15日(木曜)の夜。
出張先である、某県某市の郊外にある“シネマサンシャイン系”のシネコンに行き、多少は期待してたCGアニメーション新作『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』を観て来た。

ホテルで自転車を借り、それに跨がって向かったんだが・・コレがとにかく遠い! 遠かった!
距離で言えば片道6キロ程度なんだが、自転車との相性がどうにも良くない(×_×) 座る位置は低く、車輪の径は小さく、乗り心地も悪かった。片道約50分の“冒険”の、何と辛かった事か・・

・・

ここのシネコンは8ツのシアターを擁するんたが、やはり“ワーナー・マイカル・シネマズ”系とは雰囲気の異なってた印象。上品で静かで寛げはするんだけど、何だか少し活気のない気がしたりも。
ま、たまたまの事なのかも知れんけど。。

上映時間の都合で“3D版”“字幕版”は選ぶべくもなかったが、出張仕事でお疲れ気味な“眼”には負担の少なかった気もした(=^_^=)

少年(青年?)事件記者=タンタン(と相棒=白犬スノーウィ)の行く所には、常に“犯罪”と“冒険”が待ち受けていた!
そして、それらをことごとく解決に導いた彼の部屋には「お手柄」「事件解決」系の新聞記事が、壁のあちこちに所狭しと貼られているのだった。

広場のバザー(?)で、見事な帆船のミニチュアを見つけたタンタン。「3本のマスト、ダブルデッキ、砲は50門・・帆船時代の軍艦=ユニコーン号だ!」と少年のように(=^_^=)眼を輝かせた彼は、100ドルで「続く2人の客」を退けミニチュアを手に入れる。

しかし、それを機に「自宅に強盗が押し入ったり」「玄関口で人が殺されたり」「自身も拉致されてしまったり」と散々な眼に遭い始めるタンタン。

スノーウィも巻き込み(?)、一連の事件の“重要参考人”である酔いどれ元船長=ハドックと共に「ユニコーン号にまつわる、海底に消えた財宝伝説」を探り始める彼だが・・不気味な富豪=サッカリン卿の妨害が、各地でタンタンたちを苦しめるのだった。

最新CG作品とし、まず“大きく進化した”と言えるのは、きちんと「人間の造型・描写・演出」に取り組んでる姿勢だったろうか。
とは言え、やはりまだ人間(キャラクタ)そのものに「一歩、感情移入し切れない感」は残されている。

「ヒゲ&髪型による“クドい”特徴付けに逃げてる?」「エキセントリックな言動に逃げてる?」「ヒロイン的なキャラクタ(例えば主人公の恋人役)を登場させない」辺りの点に「まだスピルバ※グは、最新のCG技術に決して納得してないんじゃないやろか?」と勝手に共感した気になってるワタシがいる(=^_^=)

まぁでも、スラップスティック系のアクション作であれば、今後は(部分的にせよ)十分「CG置換」が可能である事は分かった。
これから先は「キートン/チャップリン系アクションコメディ」「ジャッキー系カンフーアクション」などにも果敢にチャレンジして欲しいトコである。

一方で「水」「炎」「光(≒陰翳)」などの質感や表現は、殆ど実写と変わりないレベルのCGが実現してて驚いた!
「変幻自在なカメラワークを長回しで」と言う“実写では再現不可能”な事も、容易く(でもない?)実現してしまったし(・ω・) 『アバター(2009)』の時のショックは確かにモノ凄かったが、本作もまた「映像史において、大きなチャプターとなる」そんな1作として語り継がれて行くんじゃないか・・ってな気もした。

「安直なパクリ作品」が乱造されない事を祈りたい(=^_^=) K国とかC国とか、そろそろ来るやろし。。

〜 こんなトコも 〜

・スピやん自身に、とは言わないが『天空の城ラピュタ(1986)』のCGリメイクに本気で取り組む監督が出て来たら、期待しちゃうよなァ。
・(別な)救命ボートを1艘、前もって海面に落としておく“フリ”がプロ脚本家って感じ(=^_^=)
・オープニングのシンプルなイラスト/影絵系の雰囲気も良い! 音楽はジョン・ウィリアムズが担当してるようだが、ジャズ系って言うんやろか、そっちもイイ感じだった。「ちょっとソウル・バス(←著名なグラフィック・デザイナー)入ってます」みたいな。
・CG造型のキャラが「パルクール」を繰り広げる辺りの“映像の進化”ってば凄まじい!
・海賊=レッド・ラッカムの登場シーンがめちゃカッコいい!! 誰もがきっと『ユージュアル・サスペクツ(1995)』における、カイザー・ソゼの登場シーン(回想系)を連想するんじゃなかろうか? まとってるマントの端がメラメラ燃え続けてるのが更にスゴい!
・次々とビックリした顔をする牛たちが忘れられない(・ω・)
・敢えてキャラの背後に「炎」を配したり、キャラの手前に「水」「ガラス」を配したりする余裕が憎らしい(=^_^=)
・無重力状態(?)で漂う「液体」の表現は・・次なる作品(恐らくは地球外系)への布石やろか?
・ストーリー自体の「何処まで引っ張る(=続く)のか」が分からず、そこは少し不満だった。もう少し「ここで最後!」とバシッと決めてくれた方が爽快感あったような。余り引っ張られると、観客は苦痛を感じ始めるものです。
・「ヒゲなし」「おかしな言動なし」に終始してる分、タンタンの人間らしさと言おうか、魅力が乏しかった。途中で“薬物洗脳”されて「エビル・タンタン(←黒髪!)」とかに変貌したら面白かったかも知れん(=^_^=)
・スノーウィが「カギを取る」シチュエーションは『マスク(1994)』のマイロ君そっくりだった(=^_^=)
・「ユニコーン号の出航日(ルイ14世の時代らしい)」「財宝の眠る座標」が具体的に提示されてたが、完全に聞き損ねてしまった(×_×) メチャ気になるぅ。。
・抜き身のカミソリを指先で弄びながら熟睡してる船員がインパクト強過ぎ。。
・ベッドから激しく転落し“折り重なり状態”になってもなお眼を覚まさない船員たちって一体(⌒〜⌒ι)
・バーナビー・ドーズの殺害に関しては、ちょっと描写&展開が唐突&過剰な気もした。
・デュポン&デュボンは双子だから、殆ど(外見上の)違いが分かんないんだが、それぞれ「山高帽」「ステッキ」に関心があるらしい。
・往年のドラマ『冒険野郎マクガイバー』を思わせる「有り合わせのアイテムを駆使し、窮地を乗り切る」的な展開を、もっと盛り込んで欲しかった。
・主人公をぶん殴っておきながら、直後に“重要なアドバイス”をくれる、あの執事のキャラが印象的。
・防弾ガラス素材のメーカー名を「ワレナーイ社」と意訳するセンスはベタながら好感度あり(=^_^=) フランスに本社を置く「ワレーヌ社」とかはどうでしょう(=^_^=)
・後半では、サッカリン卿よりもハヤブサ君の方が大活躍だった(⌒〜⌒ι)
・『バグハルの動く宿』って作品をスピンオフで制作してはどうだろう!
・タンタンが『ホワイトアウト(2000)』の佐藤浩市だったら・・回転するプロペラに接触してウボァー! だった事だろう。。
・古風な造りの図書館には、やはり“定番”である(?)緑色の卓上スタンド(バンカーズライト)が置いてあって良かった!

〜 こんなセリフも 〜

タンタン「やってくれたな・・マストが折れちまった」
    「“何か”を見落としてる」
    「何て馬鹿なんだ・・予想しとくべきだった」
    「探しているのは“答え”です」
    「弾が1発しかありません・・でも1発はあります
    「“壁にぶつかったら、躊躇わずにぶっ壊せ”ですよね」
    「もし“地図のミス”でなかったら・・?」

サッカリン「ようこそ、我がムーランサール城へ。招いた覚えはないが」
     「良く考える事だ。どうすれば自分の為になるのか、をな」
     「総ては“計算ずく”だ」
     「さっさと働け。無駄口に給料は払ってないぞ」

ハドック「陸(おか)しか知らん連中は、軟弱でいかん」
    「このウイスキーだけが、わしに正気を保たせてくれる」
    「びっくりフジツボ、アコヤガイ!」
    「気を付けろ。ヤツは常に“奥の手”を隠し持っとる」
    「それがアイツだった。“死の国から蘇った幽霊”だ」
    「わしの船に“乗船許可”など出しとらんぞ」

執事「“部品”を早くお探しなさい」

デュポン「我々の仕事の多くは、ドンパチではなくデスクワークなのです」
    「関係あるある、大アリクイ!」

レッド・ラッカム「また必ず貴様に会うぞ! 別の時代、別の人生でな!」

サッカリン「あの若造は何処の誰だ?」
行商人「ご存じないんで? アレがタンタンでさ」

タンタン「昔はどうでした? 記憶力」
ハドック「今となっては、それも忘れた」

ハドック「こうなったのも皆、わしのせいだ」
タンタン「そんなに自分を責めないで」
ハドック「じゃ、全部アイツのせいだ

ハドック「どうした? 策ならいつもあるじゃないか?」
タンタン「今回だけはありません・・もうおしまいです。
     しくじった。僕らの負けだ」
ハドック「決して自分で自分を“敗者”と言ってはならん!
     誤ったシグナルを出すな! 人はそれを信じてしまう。
     失敗から学ぶべき事は多くある。
     壁にぶつかったら、ぶち壊して進むのだ!」

デュポン「逮捕する!」
デュボン「正確には・・お前を逮捕する!」

追記1:歌姫=ビアンカ・カスタフィオーレ(おばさま)の発する“超音波”で色んなモノが砕けたが・・サッカリン卿の眼鏡だけは割れなかった!
追記2:「部屋に閉じ込められた」と思ってても「カギのかかってない」事だってある!!
追記3:本シリーズは当初「3部作」で企画されたものらしい。で、続編制作は間違いなさそな気がする。

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2011年12月13日 (火)

☆『リアル・スティール』☆

12日(月曜)の夜。

土日を挟んで尚「根本的な疲れ」がなかなか取れず、それに部屋もしばらく掃除出来ておらず、だんだん壮絶な状況(?)となって来とるワケだが・・(⌒〜⌒ι) 今週も余りプライベートな時間が取れなさそな感じなもんで、思い切って仕事終わりに“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい、期待値を高めてた新作『リアル・スティール』ってのを観て来た!

都合の良い上映時間に滑り込めず、シアターの開場まで1時間以上もロビーやらでボンヤリ過ごしていた。1度しかない(←多分)人生の大切な時間をムダにしてるよなァ・・(×_×)
ま、レイトショー料金だったのは少し嬉しかったけど・・(・ω・)

2020年。
全米では、人間同士の戦う「かつてのボクシング」は既に廃れ、代わりにロボット同士が死闘を展開するWRB(ワールド・ロボット・ボクシング)なる競技が“人々の娯楽の頂点”の座におさまっていた。

観客が「よりエキサイティングな戦い」を望んだ、1ツの“結果”である。

そして、デトロイトに本拠を置くWRBの頂点に君臨するのは・・若き天才エンジニア=タク・マシドの“秘蔵ッ子”たる、無敗のチャンピオンロボット「ゼウス」であった。

・・

元ボクサーのチャーリー・ケントン(ヒュー・ジャックマン)は、自身の引退後も染み着いたボクサー気質から抜け出せず、ジャンクロボットを安く買い付けては、地方巡業をし“賭け試合”で小金を稼いだり、それをまた失ったり・・と言う“負け犬人生”を送る日々だった。

そんな6月のある日。サン・レアンドロの町(カリフォルニア州)で開かれた「カウンティ・フェア(祭り)」で、相棒ロボット=アンブッシュが900キロ級の暴れ牛“ブラックサンダー”に葬られてしまい、又もや2万ドルもの損失を被ってしまったチャーリーは、10年前に別れた妻=キャロラインが急死し、当時まだ赤ん坊だった息子=マックスが11歳になった事を知る。

里親を熱望する、キャロラインの姉=デブラ(ホープ・デイヴィス)とその夫=マーヴィンがイタリア旅行に出掛ける2ヵ月間だけ、マックスを預かる事態となったチャーリーは、ぎこちなくも息子と向き合う事に。

だが、マックスが偶然スクラップ置場で見つけたポンコツロボット=アトム(ATOM)が、意外なカタチで「父と子の絆」を深めて行く事となる・・

父と子の“再生”を描いた物語・・と言ったら「ひと言で語れ過ぎる」感もあるが、、「ベタな物語も、設定をこう言う風に置き換えると、こんなにも輝き出すもんなんやね!」とある意味かなり驚かされたワタシ。
まだまだ旧作&名作にSF&CGな味付けを施せば、ネタは何処にでも&何ぼでも転がってそうな気がするネ(=^_^=)

『チャンプ(1979)』とか『ペーパー・ムーン(1973)←未見』とかに『トランスフォーマー(2007)』や『ロッキー4/炎の友情(1985)』を混ぜ、グッチョングッチョンに指先でこねくり回したら(←おい)こんな感じに仕上がるんやろか(=^_^=)

涙腺を絶えず攻撃して来る、したたかに憎たらしい野郎なんだが(←おい)、何処か「号泣ポイント」にまで至らなかったのは・・やはり「ロボット系の造型の余りにものヘボさ」と「ベタ過ぎて気恥づかしい展開」によるモノだろうか(=^_^=)>

でも、ベタなのも(意外に)大好きなワタシなので「案外、今年観た作品群の中では、上位に喰い込んで来るかも!(総じて凡庸なのが多かったので)」とか「この年末を締める、代表作となるのかも(←間もなく公開の、例の「アレ」をおさえたりもして)!」とか感じたりもしている!

『プラレス3四郎』やら『ジャンボーグA』『ジャイアントロボ』の好きな貴兄にも、是非オススメしたいトコである(←どれも古いよ!)

〜 こんなトコも 〜

・字幕担当は松浦美奈さん! 手がける作品群が素晴らし過ぎる!
・ロードームーヴィーのテイストも漂ってて良い。もっともっと場末の町を巡ったり、出会い&別離のエピソードが欲しかった。
・中盤で「半殺し以上」にされたハズのチャーリーだが、すぐ回復してた! やっぱりアンブレイカブル?!(又はミュータント)
・ルドミラ・ドラゴっぽい立ち位置のファラ・レンコヴァ姐さん。ちょびっと伊東美咲さんっぽい?(でもない?)
・マックス役のダコタ・ゴヨ君。ランニング姿のシーンで、妙に「中性的な可愛らしさ」を感じてしまい、ゾクッとしてしまった。・・危ねぇ危ねぇ(⌒〜⌒ι)
・2体目のロボット“ノイジー・ボーイ”の登場シーンは「ダサカッコ良さ」が炸裂してた!(やはりアレは意図したモノか?) 正直「この作品・・スベッたか・・」と背筋の寒くなったのも事実である(=^_^=)
・「ブーツの中に携帯(スマホ)」ってのが、近未来の“カウボーイ的ライフスタイル”なのかも知んない。
・主人公役が「ロバート・ダウニー・Jr」だったり「クリント・イーストウッド(←CGで“青年期”に修正)」だったりしても、それなりにチャーリーと言うキャラは成立してたかも知んない。
・“ブラックサンダー”戦では、単なる注意力散漫が敗因だったと思われ。
・マーヴィン役のしとがジェームズ・クロムウェルにも見えたが、違うみたい(・ω・)
・クリント・イーストウッドが監督してたら、恐らく後半はもっと「暗いトーン」になってたんやろなぁ。。
・「迎えたチャーリーを、怒ったマックスが叩く場面」の“セリフカット”や「モーテルの表でチャーリーが電話する場面」の“相手を一切映さぬ演出”などが、印象的で良かった! ってか、総じて“無音演出”の置き方が巧い!
・“ノイジー・ボーイ”は「超悪男子」と和訳して良いのか?
・ロボットたちのコントローラーの殆どが“hp(ヒュレパカ)製”だった。
・“ノイジー・ボーイ”の両前腕に電光表示される文字群がワケ分かんなくてステキ(=^_^=) 「拷問」「末期」「苦痛」「贖罪」「極楽」は分かるけど・・「聖所」って何処だよ! 「恥丘」とかも欲しかった(おい)
・マックスの「日本製のヴィデオゲームは最高!」ってセリフは、如何にもスピルバ※グが「強引に言わせてる」感が満載で、実に不愉快だった(=^_^=)
・“ミダス王”登場シーンでの「相手に激痛を与えるようプログラムされた」ってな紹介MCはインパクトあった!
・「グラヴィティ・スラム」「フルメタル・フュード」「ペイン・レヴォリューション」とか、良く分かんないワザが多かった。
・巡回する(?)サーチライトを気にしたりする割に、でっかいジャンクを堂々と盗み出したりする父子。。
・「グレイシー」「マチャド」の名が出てた。
・500キロのロボットを一夜で掘り起こすどころか・・容易く「台車に乗せた」マックス君。ホントの親父はクリプトン人では?
・アトムは2014年製造の「第2世代」との事。来年(2012)辺りにも「人間同士のボクシング」は廃れ始めるんやろか?
・2007年にチャーリー・ケントンvsニコ・タンディの試合が行われたそうである。
・チャーリーのボクサーとしての戦績は24勝19敗。
・終盤でマックス君の着てるシャツに、カタカナで「ロボット」とプリントされてるのが何とも。。
・デブラ伯母さんも、実はWRB好きだった! 観客席で「ぶん殴れ! 叩き潰せ!」とか叫んでましたし(⌒〜⌒ι)
・前腕部が油圧式(?)で伸縮するゼウス。ちと装甲騎兵(AT)な感じ(・ω・)
・タク・マシド役に名乗りを上げ、起用される日本人俳優の皆無だった事が、我が国の(演劇)業界の限界なんかも。。
・『シ※クス・セ※ス(1999)』以来、久々に「子役の存在がビッグネームを喰う」ってケースを目の当たりにした気がした。武※鉄矢曰く「子供とロボットには敵わないネ」ってトコやろか(⌒〜⌒ι)
・ロボットの“操り手”同士のドラマがもっと見たかった。総じて存在がペッラペラだった。
・実際の「ロボット工学関係者」から見て、本作のロボット造型ってどうなんやろ? 私的には“動力源”が良く分かんなかったが。
・どのロボットも“アシモフ3原則”はプログラムされてなさそうな気がした。
・「頭部を2つにする」メリットって何やろ?
・「レンコヴァ・スイート(極上の控室)」より「タレット・ジム屋上の庭園」の方が快適そうだった(=^_^=)
・「ダンスモード」から「格闘モード」にうっかり切り替え忘れたら・・悲惨やろね(×_×)
・“シェーファー動物園”には、余り動物がいない感じだった。

〜 こんなセリフも 〜

チャーリー「此処も嫌な町だな
     「写真は1枚5ドルだ。
      ・・冗談だよ。3ドル・・いや、2ドル50」
     「グルッと回れ。美しい姿を見せてやれ」
     「近付くな。ぶん殴るぞ」
     「“皆が満足”の結果だろ?」
     「シャワーを浴びたい気分だ。君もどうだい?」
     「運が向いて来た」
     「いっちょ、稼ごうぜ!(Let's make some money.)」
     「シートベルト締めて、後は黙ってろ」
     「真っすぐ俺を見ろ。力を合わせるんだ」
     「“KOが総て”と君の父に教えられた」
     「おい、打たれ過ぎだ!」
     「こいつはハンバーガーじゃない。ブリトーだ」
     「場末の試合はもっとスゴいぞ」
     「兎に角、君に報せたくて
     「大切な事はリラックスして、楽しくやる事だ。
      楽しんで、リラックスして・・相手を叩きのめす」
     「イイ部屋だな。俺の趣味じゃないが」
     「試合には賢く、忍耐強く挑め・・そしてマジに祈れ」
     「この方がイイんだ。お前のために」
     「俺にどうしろと?(What can I do?)」
     「金は要らない、マーヴィン
     「俺はこんな男でしかない」
     「ハッピーエンドになるとでも思ったのか?」
     「・・(この傷の事は)何も訊くな」
     「今迄の罪滅ぼしに“正しい事”をしたい」
     「“やっとお前の気持ちが分かった”と言いに来た」
     「お前の決めた試合だ。俺じゃない
     「ひと晩で十分だ。有難う」
     「聞こえなくても、見えるだろ?」
     「やるしかない・・全力を尽くせ」
     「俺を見ろ!(Watch me!)」

マックス「マーヴィンから貰ったお金の半分をくれたら、
     すぐに此処から消えてあげるよ」
    「僕を連れて行くか、下水道でキーを探すか、さっさと決めて」
    「右、左、アパーカット2回」 ←ニホンゴ!
    「小さく勝って、さっさと帰ろうよ」
    「何かをする前に、考えたりしないの?」
    「“要らない物”は棄てる主義なんだね?」
    「最高だ!(So kool.)」
    「スゴい!(Sweet!)」
    「この下にロボットが!」
    「リモコンは(反応が)鈍いんだ。だから外した」
    「アトムは普通とは違う。“価値がある”から買いたがるのさ」
    「ひと晩議論したっていい。絶対に売らないからね」
    「スゴいだろ?!(How about that!)」
    「僕らは巧くいってる・・だよね?」
    「僕のために戦って。それだけだよ」
    「それってかなりイイ感じ(It sounds pretty good to me.)」

ベイリー「ヒドいわ(It's not funny.)」
    「今まで支えて来たけど・・もう疲れたの」
    「世界ランカーと戦うチャーリーの姿、美しかったわ」
    「あの子があなたを見る目・・
     “私が父を見ていた目”と同じね」

リッキー「何か言ったか? ロボットの壊れる音で聞こえんな」
    「“金で済む問題”じゃねぇだろ?」

フィン「あんたはイイ奴だし、好きだ。だが、アテに出来ない

ファラ「どうなってるの?!(What is happen?!)」

解説者「予想より粘りました!」
   「初めての“怯まぬ挑戦者”です!」

チャーリー「おい。ロボットの脚を返せ!」
女の子「5ドルで売るわよ?」

チャーリー「亡くなった君の親父さんが化けて出そうだな」
ベイリー「あんたを罰するためにね」

チャーリー「強情っ張りな子だぜ」
ベイリー「誰に似たのかしらね?」

チャーリー「俺に、此処を出てって欲しいんだろ?」
ベイリー「・・そうよ。そうして欲しい」

チャーリー「俺はどうすれば?」
ベイリー「分かってる筈よ・・どうすべきなのか」

ベイリー「キスをしに、はるばる2000キロも?」
チャーリー「そうとも・・だが来て良かった

ベイリー「もう逃げないで」
チャーリー「(君の)親父さんみたいな言い方だな」

マックス「さっきの“反則”だよ!」
チャーリー「ここに“ルール”なんかないのさ!」

チャーリー「俺には金が必要なんだよ」
マックス「分かってる。第2ラウンドで稼ぐよ」

マックス「勝てる訳ないよね?」
チャーリー「・・どうかな?」

マックス「一緒に戦ってよ!」
チャーリー「そんな眼で俺を見るなよ」

マックス「反撃して!」
チャーリー「・・未だだ」
マックス「何とかしてよ!(Do something!)」
チャーリー「・・未だだ(Not yet.)」

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2011年12月10日 (土)

☆『ショパン/愛と哀しみの旋律(2002)』☆

9日(金曜)の夜。
今週は「月曜〜火曜=高松におらず」「水曜、木曜=酒精にノックアウトされ」・・で若干の“お気楽な部分”こそ漂うも、かなりお疲れ気味な1週間と言えた。「寝る為だけに家に帰ってました」と言っても差し支えなかった夜も、確かにあった気がする。

今日は、流石に残業に突入する気分にはなれなかったので、さっさと職場を後にし、商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”にて、上映中の『ショパン/愛と哀しみの旋律』って作品を寛いで観て来た次第。

しかしアレです・・観客数、少なかったなぁ・・(×_×)

稀代の作曲家=フレデリック・ショパン(1810-1849)の生涯を「その家族」「その恋人」に焦点を当て、独自の視点&演出で描いた自伝モノ。

1830年、ロシア圧政下のポーランド・ワルシャワ。暴君=コンスタンティン大公の“気まぐれ”で宮廷に度々呼び出され、好まぬピアノ演奏をただ命じられる青年・・それがフレデリック・ショパン教授の姿だった。

「暴君に媚びる事、これ即ち祖国に対する裏切りでは?」なる疑念を抱き続けるショパンに、遂に父親は「パリの音楽界」へ息子を送り出す決断を下す。
1000ズロチの金を持たされた、彼を乗せた馬車はパリへと向かう・・

1831年のパリ。巷で流行する「覚え易い曲」に迎合出来なかった彼は、なかなか自作の出版を実現する事が出来ず、蔓延するペスト犠牲者の遺体を通りで日々眼にする暗さも手伝って、すっかりふさぎ込んでいた。

そんなある夜、友人=アルバートと男爵夫人(?)の計らいにより、ショパンは“天才ピアニスト”と称されるフランツ・リストとの演奏対決に引っ張り出され成功をおさめる。
とうとう、華々しい“社交界デビュー”を果たしたのだ。

そんな彼の端正な横顔をピアノ越しに眺めていたのは・・“パリの寵児”なる呼び名を欲しいままにする人気女流作家=ジョルジュ・サンドその人だった。

当初こそサンドに眼もくれなかったショパンだが、肺炎を発症させ、しばらく病床に臥せった時、献身的な介護を買って出た彼女に、ようやく心を開く。
そして、6ツの年齢差こそある2人が恋に堕ちるのに、さほど時間はかからなかった。

しかし、離婚して間もないサンドの連れる2人の子・・長男=モーリス、長女=ソランジュの多感さ・嫉妬心、などの複雑な気持ちが、やがてショパンとサンドの間に「大きな溝」を設け始めるのだった・・

総じては、主人公的位置には確かにショパンが納まってたんだが・・それ以上にサンド母子の方に、より描写の比重が置かれてたような印象だった。
ショパン自身は、思ってた以上に寡黙で、陰気で、余り“人間的な魅力”にまで踏み込んで描かれてなかった気がする。

それに比べ、サンドの葛藤とか、モーリス&ソランジュそれぞれの「凡人っぽさ」が狙い以上(?)に巧みに演出されており、ワタシなどは『恋におちたジョルジュ・サンド』『不滅の恋/ジョルジュ・サンド』とかのタイトルにした方が、よっぽどしっくり来たんじゃないの? とか思ってしまった(=^_^=)

音楽ドラマを期待してもいたワタシだが・・意外と(?)ショパンの(華やかな)演奏シーンは序盤&後半にピンポイントでしか置かれておらず、不満も残った。
まぁ、それ以上に「サンドの執筆シーン」が殆どなく「ただのチキン料理が得意な有閑マダムじゃんか!」とツッコめたりもした。

ショパンの生涯に関し、関係者各位に配慮もしつつ(=^_^=)忠実に描いてた感はあったが、一方で“冒険がない”と言おうか、創作部分が殆ど盛り込まれず、つまりは「インパクト不足なエピソード群」を「インパクト不足な俳優陣」が演じただけの凡作・・って印象の残ったワタシである。

観客を最高にワクワクさせてくれる、そんな「エンタテインメント性に満ちた」創作エピソードや展開を期待していたのは、きっとワタシだけではなかったハズ、と思う。

〜 こんなトコも 〜

・「お互いの体液が糸を引いて伸びる」ような(←おい!)生々しい官能シーンが欲しかった。
・貧乏なショパンに、サンドが「一夜を共にする度、ピアノの鍵盤を少しずつ渡して行く」みたいなエピソードが欲しかった(=^_^=) ←それ、違う作品だろ!
・コンスタンティン大公との“モ〜ホ〜関係”は劇中で示唆されてたんやろか?
・自分で「ワシはサル顔だ」と認めてる大公は、それはそれで漢(をとこ)らしい。
・プレイエル(PLEYEL)のピアノって、そんなに音が違うんやろか?
・リストの指は、ショパンより長いらしい。
・マルフィーユの暴力的なキャラ造型や、オッドアイなトコが何かの“フリ”と思ったが・・
・サンドの本名は「オロール」と言うそうだ。
・手慣れた仕草で煙草を吸う、タキシード姿のサンドは、確かに魅力的だった。
・サンドの特性スープを飲めば、死人すらも生き返るらしい! まるで「死者の書」だ(=^_^=)
・「ヴァルデモーサ」なる地名(カルトジオ会修道院を擁する町)が登場。「絶対に名前を言ってはいけないあのしと」みたいな響きやね。
・スペイン・マヨルカ島の別荘の賃料=年間100ペセタ。安いんだか高いんだか(・ω・)
・ショパンにとって「7」は不吉な数字らしい。
・ウィキ等では、ショパンはサンドより6ツ年下なんだが、劇中で「15も年下の田舎者」と語られてた。それって、単なる間違い?
・ソランジュ役のしとが(中盤以降)いきなり豊満に成長するもんでびっくり。
・ソランジュ役のしと。いきなりヌード(半裸)になったりもして、なかなかの「体当たりぶり」ですがッ!
・「パリの人気者」「ファッション界のカリスマ的存在」とか言われてるにしては、全く華々しいシーンがなく説得力に欠ける。
・モーリスによる次のセリフが、とにかくカッコ良かった(=^_^=) 「僕は天才を断固拒絶する! その権利がある!」 コレって凡人にしか言えない言葉っすよ!!
・アレクサンダー大王の愛馬は「ブケファロス」と言うそうだ。

〜 こんなセリフも 〜

ショパン「このパリに、僕の居場所はない」
    「家族の期待を裏切ってしまった」
    「パリは冷淡だ。アメリカに行きたい」
    「ピアノ演奏は批判されても良いが、
     服装はけなされたくない」
    「本は・・燃やせ。彼女の望み通りに」
    “男は、嫌いな女を征服するのは好きだが、
     その逆は望まない”
    「何もかもウンザリだ!」
    「僕の音楽など無価値だ!」
    「君の息子は、日毎につけ上がるんだな」
    「健康な人が憎く思える時がある」
    「僕の次の旅の行く先は、墓場なのさ」
    「曲を仕上げなければ。・・今は話は無理だ」
    「心のままに弾け!」
    「掴んだぞ! ヤン!」
    「天は俗世とは違う。もっと良い世界だ。
     そこに苦しみはない」
    「時に神は“思いがけない事”をする」
    “天に召されたら、心臓を故郷に帰して欲しい”

サンド“愛しています”
   “貴方を永遠に称え、尊敬します”
   “私の小説など、貴方の作る1小節の価値もありません”
   「パリで悪名高い女とは、関わりたくないと?」
   「永遠に続く恋がしたい」
   「彼に愛されるなら、何でもするわ」
   「私が貴方を回復させてみせるわ、必ずね」
   「パリを離れ、何処か遠く、幸せになれる場所へ」
   「私と一緒なら、悪い事なんて起きないわ。
    絶対に、永遠に」
   「モーリス、パリではドラクロワに絵を習うのよ」
   「流石に良いピアノは音が違うわね」
   「彼といると・・心が安らぐのよ」
   「いつか、総てを説明するわ」
   「もう止めて! 酷い事を言ってしまいそうになるわ」
   「今も愛してるけど、私は変わったの。
    私たちの絆はより美しく“浄化”したのよ」
   「この先は“いい友達”よ」
   「“誰が貴方にココアを運ぶか”だけの事で大騒ぎよ」
   「彼は気難しくて、手に負えないの」
   「冷たくされるとイラつくわ」
   「冷淡にされると、気が変になりそう」
   “8年間の友情と、その終焉に感謝します”

モーリス「彼は僕の絵になど無関心だ」
    「神よ、この僕に才能を」
    「父に棄てられ、次はママかと心配なんだ」
    「母はおだてるだけだ」
    「何故、感じたままに表現出来ないんだ」
    「僕を2度とショパンと比べないで

ソランジュ「いつか、私がママを忘れさせてみせるわ」
     「貴方が彫刻家なら、ヌードにだってなるわ」
     「ママは才能を兄にだけ注いだわ」

父“今迄、父親として厳し過ぎたかも知れない。赦してくれ”
 “天賦の才に恵まれた息子を、父は誇りに思っていた”
 “天才は、その代償として失うものもまた大きい”

出版者「あなたの譜面は、まるで“葬儀の行列”ですな」
   「覚え易い曲を作り、持って来たなら出版しましょう」

男爵夫人「“心変わり”は女の特権よ」

ヤン「おや? かなり打ちのめされたようで」

※「女は、涙を流しながら笑うものさ」
 「凡人ほど、嫉妬の感情に振り回される
 「私から彼を奪うの?」
 「“病弱な天才”はモテるのよね」

サンド「子供が邪魔なら、毒殺する?」
ショパン「馬鹿を言うな」
サンド「・・本気よ

ショパン「女には不快だろう? 男の涙ってのは」
サンド「皆、泣いたわよ」

追記1:ポーランドで制作されたにしては、ほぼ全編「英語仕様」なので違和感が拭えなかった(×_×)
追記2:ウィキには「死の直前に撮影された」と言うショパン本人の写真が! 何処となくジェフリー・ラッシュ入ってません?(⌒〜⌒ι)

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2011年12月 3日 (土)

☆『モー・ールス(2010)』☆

2日(金曜)の夜。

先々週半ば以降の「ほぼ連続的」な移動(愛媛、帰阪、帰阪、高知、徳島、京都、愛媛)が一段落し、ようやく息継ぎ出来た(?)ようなこの日だった。
とは言え、昨夜は久々の“ジョギングイベント”に参加したモノで・・今日は今日でお疲れゲージ(?)が再び溜まって来てしまった感じ(×_×)

が、商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”において公開中だった『モー・ールス』がいよいよ「今夜の、今夕の上映」をもって終了となるので、多少ムリしつつも、足を運んだのである(⌒〜⌒ι)

最終上映にしては、余り客数がふるってなかったみたいな。。エエ作品やのにねぇ。
(因みに、本作のタイトル表記は『モールス』が正しいです。モールス符合(信号)っぽく『ー・ー』とアレンジしてみただけ(=^_^=))

ニューメキシコ州ロス・アラモス。1983年3月。
雪の降り積もるこの静かな田舎町で、猟奇的な連続殺人事件が起こった。
容疑者と目された50代の男性は、逮捕寸前に自ら強い酸性の液体をかぶり顔面を焼損、身元すら分からぬまま「ロス・アラモス記念病院」に救急搬送される。

・・

その2週間前。父母が離婚係争中の12歳の少年=オーウェンは、夜の公園(=アパート前の中庭)で、凍てつく夜にも関わらず“裸足で歩く”ミステリアスな少女に出逢う。

アビーと名乗るその娘(クロエ・グレース・モレッツ)は寡黙な父親(リチャード・ジェンキンス)と共に、オーウェンの隣の部屋(3階)にひっそりと越して来たのだった。

実は学校で、連日の執拗なイジメに遭っていたオーウェンと、同じく孤独なアビーの距離の縮まって行くのに、さほど時間はかからなかった。

隣り合ったお互いの部屋で、薄い(?)壁越しに“モールス符合”で秘密の会話を交わす2人。

しかしアビーには、巷を騒然とさせ始めた連続殺人事件に大きく関わる“とある重大な秘密”を抱えていたのだった・・

オリジナル版の『ぼくのエリ/200歳の少女(2008)』は、お恥ずかしながら(=^_^=)未見なので、作品自体の展開とかネタなんかはある程度知っていながらも、かなり「フレッシュな気持ち」で観る事が叶った☆

監督・脚本が『クローヴァーフィールド/破壊者(2008)』のマット・リーヴスって事で、そこそこには期待してたワタシ。

観終わって、そのシンプルかつ(大した)斬新さもない物語に、却って「拍子抜け」すらしてしまったモノだが、一方で「良くもここまで、演出群をシブく抑え切ったもんやなぁ」って点にこそ、感心も驚愕もさせられたモノだ(=^_^=)

だって、ホンマにとっても地味だったんですもん。

何だか・・物語そのものにしても映像群にしても、作品の舞台となってた1980年代の技術で“十分に実現可能”だった気すらしてしまう。
そこには「古臭さ」すらもプゥンと漂って来るんだが、一方で巧妙に対象物をボカし(=焦点を外し)映し込んで遊んだり(?)、意識的に古典ホラーを気取るようなエンドロール(白背景+黒文字)をラストに準備したり・・と大いに楽しんで仕上げてた印象だ。

前作があの『クロフィ』だったもんで「今回はどんだけ“浮ついたテイスト”で俗悪な(=^_^=)ハリウッド化を極めて来るんやろ?」と予想してたら・・反対にすっかり裏をかかれた次第。

劇中では、絶妙に『裏窓(1954)』の主人公を思わせる行動をオーウェン少年に取らせたり『サイコ(1960)』における私立探偵=アーボガスト役をなぞられたような某人物が、事件の核心部に迫って行く緊張のカメラワークを盛り込んで来たりして、ヒッチコック臭もぷんぷん漂って来てた(=^_^=) ←あれ? そう感じたの、俺だけかしらん?

クリーチャーがピョンピョン動くシーンの(CG)特撮のヘタクソさ(?)も、敢えて旧作ホラーを意識したもんなんやろな〜 と観客にそれとなく示唆してくれる親切心、と言うか“余裕”が末恐ろしくも思えた、本作のマット・リーヴスである。

次作では、どんな「したたかさ」を我々に見せつけてくれる事だろう・・(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

・舞台がニューメキシコって事で、チワワでも登場するんか・・と思いきや、そんなに寒い町なんやね。。
・字幕担当は松浦美奈さん。ホンマにええ仕事したはるわ〜!
・体表の9〜9.5%の火傷ってどんなもんやろ、、3リットルの輸血量ってどんなもんやろ、、
・酸を浴びた某人物の顔面は「敢えて最期まで映さない」方が良かった気もする。モロに映ると興醒めなのれす。
・TV画面に映ったレーガン大統領、流行りのルービック・キューブ、ゲーセンの「ミズ・パックマン」など・・当時を思い起こさせるネタが満載だった。
・画面の一部でクリーチャーがよじ登ってるシーンの「カメラの引き具合」がクールだった(=^_^=)
・樹から飛び降りるクリーチャー。てっきり「連れてる犬」の方に襲いかかるんかと思った(=^_^=)
・警官も教師も、劇中で殆ど役に立ってなかった(×_×)
・トクヴィル・ド・アレクシスと言う思想家・・の名は初めて耳にした(×_×)
・あの病院も“災難続き”で大変やね。。
・意図的な「オレンジ系(=暖色系)の映像世界」が眼をひいた。
・バスルームのドアをガバッと開けたら・・中で「ロン毛のトラボルタ」が撃たれて死んでたらびっくりやね!(作品違うし!)
・劇中では、案外簡単に「不老不死」が手に入るようだった。代わりに(かなり)生活しにくくなるけど。
・後部座席からのあんな“暴れるカメラワーク”だと、クルマがどう走ってるのかがさっぱり分かんない(=^_^=)
・「鍛えてる若い男性」は、必然的に血量も多いんやろね。。
・「この物語は、恐らくこの先も繰り返されるのだろう」って事を、1枚の古ぼけた写真だけで示唆してくれる演出はスゴい!
・息子からの「大切な2ツの質問」に耳を貸さなかったあの父親は「完全に失格」と言えよう。
・アメリカの子供らは「自由と正義の共和国に忠誠を!」と授業で教わるようだ。
・首筋からドバ〜ッと勢い良く零れ落ちる血が、(低い気温のせいで)ホカホカ湯気を立ててる描写がキツかった(×_×)
・正しくは「ルービックス・キューブ」と発音するようだ。
・運転席で背後から襲われたら・・膝を使ってでもクラクションを鳴らし続けるべきである!
・『モールス』ってタイトルにも関わらず、劇中で交わされるモールス符合の解説が皆無だった(×_×)
・あのしとも「元々は人間でワン・オヴ・被害者」なのか、いわゆる「神祖」なのかは良く分かんないまま(・ω・)
・観る前にさんざ“クライマックス”と聞いてた(?)「プールのシーン」は、さほどのインパクトも凄まじさもなかったような・・
・確かに良作とは評せるけど、もう1度観たいとは思わなかったかなぁ。何だか「総じてペラかった」と言うか・・
・「招き入れる」って事が・・彼らとの間では“契約成立”であり、その後の人生に大きく影響して行くって事やろか?
・『ロミオとジュリエット(1968)』・・やはりあのスコア(楽曲)は素晴らしい〜!

〜 こんなセリフも 〜

オーウェン「誰が(君と)友達になりたいと言った?」
     「こんな町、大嫌いだ。いつか出て行って、
      もう2度と戻らないさ。
      町の人だってバカばっかり」
     「何かしたら、この棒で君を殴る」
     「やったよ。君が言ったようにね」
     “この世に悪は存在すると思う?”
     “人は邪悪になれるの?”
     「もう帰る。帰りたい。通してくれる?
      僕に何をする気?」

アビー「ねぇ・・やられたら、うんとやり返さなきゃ」
   「全力でやり返したら、きっとやめるから」
   「又やられたら・・(その時は)私が手伝うから」
   「あなたが思ってる以上に強いわ」
   「美味しい(I like it.)」
   「どいてよ(move.)」
   「付き合ったら、何か特別な事をするの?
    何も変わらない? じゃ、付き合うわ」
   「ここで何をしようと思ったの?」
   「“友達にはなれない”って言った筈よ」
   「私を招き入れて(Let me in.)」
   「良く分からないけど・・
    招き入れてくれないと、こうなるの」
   「あなたは(私を)見殺しにはしない筈よ」

刑事「あんたの身元は? 悲しいか? そうなのか?」
  「ヤツの娘が下にいるのか?」
  「こちらの居住者に関わる事件でして」

母「我らを正しく導き、悪より護り給え・・アーメン」
 “今は止めて。食事中なの”
 “それは弁護士と話して”
 “その言い方はないでしょ? そんな言い方は止めて”

※“アメリカは、善である”
 「私にどうしろと?
  自分でやれと言うのか? 答えろ!」
 『ここを立ち去って生き延びるか? ここにとどまって死ぬか?』
 『あれは朝の光ではないわ』
 「もうあの少年に会うな。頼むから」
 「血が必要なの・・生きるために」
 「“耳には眼を”ってヤツだ」

アビー「言っとくけど、私達は“友達にはなれない”わ」
オーウェン「何故?」
アビー「・・何故でもよ」

オーウェン「又ここに?」
アビー「独りになりたくて」
オーウェン「僕もだ」
アビー「じゃ、あなたは帰って」
オーウェン「君が帰れよ。ここには僕が先に住んでる」

オーウェン「これを知らないの?」
アビー「それはパズル?」
オーウェン「まあね」

オーウェン「君、裸足で寒くないの?」
アビー「・・寒さは感じない」

オーウェン「どうやって(キューブを)完成させたの?」
アビー「ただ、回しただけ」

オーウェン「歳は幾つ?」
アビー「12歳・・そのくらいよ」

オーウェン「壁越しに話せるんだ」
アビー「(私たちの)声が聞こえるの?」
オーウェン「・・ほんの時々ね」

アビー「私の事、好き?」
オーウェン「うん、とっても」
アビー「好きでいてくれる? 女の子じゃなくても?」
オーウェン「・・きっと好きでいると思うよ」

オーウェン「どうやって来たの?」
アビー「・・飛んだの」

オーウェン「何も着てないの? すごく冷たい」
アビー「・・嫌なの?」
オーウェン「ううん」

アビー「私、女の子じゃないの」
オーウェン「じゃ、何なの?」
アビー「・・何者でもないわ」

オーウェン「ここにあるのは?」
アビー「パズルが好きなの」

A「腕が鈍ったのか? 捕まりたいのか?」
B「・・捕まりたいのかも」

A「出かけるの?」
B「他に方法が?」

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