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2011年11月16日 (水)

☆『グーグーだって猫である(2008)』☆

14日(月曜)の夜。
商店街にあるミニシアター“ソレイユ”で『デビル(2010)』を観て「なんか騙されたような気持ち」となった(=^_^=)ワタシは、帰宅後「クチ直し」の意味も込め、BSP(プレミアム)で放送された『グーグーだって猫である』の鑑賞に、寛ぎつつも精力的に取り組んだのだった。

監督:犬童一心、主演:小泉今日子&上野樹里による“ハートフル・キャットコメディ”ってトコやろか。

武蔵野市の東端=吉祥寺(きちじょうじ)を舞台に、売れっ子だが寡作な少女漫画家=小島麻子(小泉)とその女子アシスタントたち4人(上野&森三中)の「面白おかしくも何処か切羽詰まった」生活ぶりを、麻子が新たな“パートナー”に迎え入れる事となる子猫=グーグーとの触れ合いを絡めつつ描く。

犬童カントクと言えば・・作品毎の完成度が意外に定まっておらず(⌒〜⌒ι)『ジョゼと虎と魚たち(2003)』なんてな凄まじい傑作もあれば『タッチ(2005)』『ゼロの焦点(2009)』みたいなのも少なからずあったりする。。

ただ、起用する女優さんを選ぶ眼はなかなかに「したたかに確か」であり『ジョゼ〜』で初めて上野樹里の存在を知ったワタシなどは「おお!『マスク(1994)』におけるキャメロン・ディアスみたいに、当時とはなんか全然雰囲気が違うけど、ここまでブレイクしはったんやなァ〜!」と後年、思い出す度に感心してしまうのだ(・ω・)

本作は、監督が「ファン」を自認してる(←ウィキによる)少女漫画家=大島弓子の同名作品がベース。

途中で妙に“ダレてる”“スベッてる”印象を観客に(=ワタシに)与えつつ、終始“寛ぎ気味なペース”で物語は進行してゆく。

のんびりした展開が「基本」ながらも、意外に“死の悲しみ&恐怖”や“別離の予感”などが物語全体を覆っており、折角のコメディ要素も「その影の部分」の総てまではカバーし切れてなかったようにも思えた(・ω・) その辺りのミックス加減すらも、制作陣の狙い通りなのかも知れないが・・

散漫で、ムダなシーンも少なからずあったようだし、映像のトーンが「半ばTVドラマ調」なので「気合入ってんの? 監督?」と問い詰めたくなる気持ちにもなったが、総じては好感の持てる佳作に仕上がってたんじゃないかな、と。

〜 こんなトコも 〜

・かつての飼い猫が“人の姿になって現れる”って演出は、ヴィジュアル的に「猫好きの方」にとってはどう映るんやろ?
・絶妙に“健康娘”で印象の止まっちゃう上野ちゃん(⌒〜⌒ι) まぁ、ムリして妖艶になる必要もないか。。
・森三中の3人を配しながら、さほど彼女ら(のエピソード)に踏み込んでいかないトコは「流石やな!」と。立ち位置も言動も“控え目”な小泉さんとのバランスが、非常に巧くとれてた!
・終盤、意外なカタチ(?)で主人公の1人(=語り手役)が不在となる流れには、ちょっと驚かされた!
・「よしながイングリッシュスクール」の外国人講師=ポール・ワインバーグが、自らを「※※です」と名乗るシーンに違和感(⌒〜⌒ι) そこでブラッド・ピットの起用とは・・行きません、よねぇ・・??
・麻子先生の住むマンションが「サーパス吉祥寺」である事などから、穴※工務店が強力に協賛してる事がうかがえた。高松市民としては、ちょびっと嬉しいような。でも現在は経営再建中なので、是非とも頑張って欲しいトコである。
・本作のタイトルを、仮に『吉祥寺グラフィティ』としても、何ら違和感のない気がする(=^_^=)
・スコア(楽曲)担当は細野晴臣氏。何処となく『アメリ(2001)』のスコアを想起させるフレーズなんかもあったり。
・「あんたは俳優に転身したんか!」と突っ込めるほどに、漫画家=楳図かずお氏の存在が目立ってた(=^_^=) グワシ(GWASHI)! ←センセイも吉祥寺在住だそうで(←ウィキによる)

〜 こんなセリフも 〜

ナオミ“小島麻子の作品数は減っていた”
   「なぁ先生、独りで泣きおるんかなぁ?」
   “先生のあんな眼を見るのは初めてだった”
   “「21世紀の会」が動き出した”
   「やりたいだけじゃん!
    やりたかったら、あたしとやればいいじゃん!」

麻子「猫は人間の3倍のスピードで生きる」
  「名前は“グーグー”とします」
  「2度目の猫はトクですね、死んだ猫の分まで大事にされる」
  「まぁ、いいっちゃ」
  「(目指すのは)みんなが幸せになれる漫画、かな?」
  「(私の漫画は)それほど私を助けてはくれません
  「2つあります、話」
  “おにぎりなら片手が空いてる。それで(食べながら)原稿が描ける”
  「人って、とっても鈍感な生き物なの
  「グーグーの意味? それは・・ね・・」
  “(グーグーにとって)このうちの生活が楽しめますように”

楳図「でも、漫画家って忍耐ですね」

ポール「今晩は、ポール・ワインバーグと言います。※※です」

サバ「食事に誘われた電話を切った後(先生が)踊ったダンスは忘れない
  「(私は先生と)同じ時間を生きられない事に怒っていました」
  「死も苦しみも悲しみも、年を取ります」

沢村「あんたみたいな人が猫飼うの、大変だな」
  「言い訳すんな」
  「あんた、変わってんな」
  「あんたの描く漫画、悲しいな・・でも何でだか勇気を貰えた」
  「今日から立派な吉祥寺の猫になれよ。世界が待ってるぞ」
  「あんなに嫌いだったのに・・人って変われるんだな」

沢村「お、地面と空がひっくり返った」
麻子「空を見下ろしてる・・」

沢村「俺、先生といると楽しいよ」
麻子「ありがと」

看護師「漫画家の小島先生ですか? やっぱり! 私ファンなんですよ!」

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コメント

こんばんは。

>かつての飼い猫が“人の姿になって現れる”って演出は、

うまく想像できませんが、全くの「人間」の姿なのですよね??? でも眼前に甦ってくれるなら私は“在りし日の猫のまま”で現われて欲しいですが。(って、全くシチュエーションを誤解してますか、私?)

犬童監督作品は『メゾン・ド・ヒミコ』とTVで観た『黄泉がえり』と同じくTVで後半だけ観た『ゼロの焦点』だけです。TiM3さんをして「凄まじい傑作」と言わしめる『ジョゼ・・・』をいつか観たいと思っています。

投稿: ぺろんぱ | 2011年11月16日 (水) 21時24分

ぺろんぱさん、ばんはです。

ついさっきまでBSPで放送の『ココ・シャネル』を観てました〜
長(なげ)ぇよ〜(×_×)

>うまく想像できませんが、全くの「人間」の姿なのですよね???
>でも眼前に甦ってくれるなら私は“在りし日の猫のまま”で現われて
>欲しいですが。(って、全くシチュエーションを
>誤解してますか、私?)

いや、そうなんですよ。
いきなり「人間体」でやって来るんです。

少女の姿だったから雌猫って事なんでしょうけど・・
享年15って事で・・換算したらもっとお婆ちゃんの姿な
気もするし・・うーん(×_×)

>犬童監督作品は『メゾン・ド・ヒミコ』と

それは観てないんですよ。気になる〜

>「凄まじい傑作」と言わしめる『ジョゼ・・・』をいつか観たい
>と思っています。

DVDのリリースと共にすぐに購入した覚えがあります。
しかし・・あれぇっ? 開封したっけ?
肝心なそこんトコを、覚えてねぇ(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年11月17日 (木) 00時27分

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