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2011年11月17日 (木)

☆『ブレードランナー/ファイナル・カット(2007)』☆

15日(火曜)の夜。
BSP(プレミアム)で放送されたのは『ブレードランナー(1982)』の決定版とも言うべき『ブレードランナー/ファイナル・カット(2007)』だった!

原作:フィリップ・K・ディック、監督:リドリー・スコット、主演:ハリソン・フォードによる“近未来SFの金字塔”とも言うべき作品である!
って言っても、観たのはずいぶん昔で・・きっと20年以上ぶり(!)ぐらいになるんやろか?

2019年11月。繁栄と退廃、光と闇とが綯い交ぜとなった、近未来のロサンゼルスの喧噪の中に、シャトルを奪い地上に降下した凶悪な人造人間“レプリカント”が4体、紛れ込んだ。

彼らを捜し出し、抹殺する命を受けたのは・・1度は引退した筈の特別捜査班“ブレードランナー”の一員=デッカード(ハリソン)である。

タイレル社の開発した精巧な“レプリカント”・・「ネクサス6型」は、ロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)をリーダーに、レオン・コワルスキー、ゾーラ、プリス(ダリル・ハンナ)の4人で、それぞれ街の何処かに潜伏していた。

タイレル社長の協力を得ながら“レプリカント”を追い詰めてゆくデッカードだが、ロイは「とある決意」を胸に秘め、次第にデッカードを逆に追い詰めてゆくのだった・・

久しぶりに観たら・・コレが面白いじゃないっすか! この日この時まで“近未来SF”と言えば、例えば『未来世紀ブラジル(1985)』とか『マイノリティ・リポート(2002)』とか『攻殻機動隊(1995)』とかの名が次々に思い浮かんだモノだが・・本作を観て、その映像を、その世界観をいったん“思い出してしまう”と・・特に「『マイノリティ〜』が好きや!」「『攻殻〜』って最高!」なんてな事を言ってしまう(言ってしまってた?)自分が情けなくなって来る(⌒〜⌒ι)

つまり、本作を先に観てから『攻殻〜』を鑑賞すると・・正直「はぁ? これって“ジャパニメーションと言う名の光学迷彩”で覆っただけの、パクリ作とちゃいますのん?」とすら思えて来るワケで(・ω・)

“原点を知る”“頂点を知る”って事の大切さを改めて思い知らされ、何だか落ち込んでしまったワタシである。

〜 こんなトコも 〜

・オープニングの、近未来のロスに“ダイブ”して行くような映像演出が素晴らし過ぎる!
・“ブレードランナー”が劇中に2人登場してた事を知った。デッカード曰く、ホールデンの方が「適任者」との事だが(・ω・)
・「ヴォイト・カンプフ検査」に興味津々。ドイツ語?
・2019年ともなると、富裕層は“チャンスと冒険に満ち溢れた夢の地”である「宇宙植民地」に住むのがフツーらしい。
・デッカードがストリートで銃をぶっ放そうが、デッカードが路地裏でボコられようが、特に騒ぎにはなってなかった。。道ゆく人は多けれど、彼らの個性が殆ど失われてたようにも思えた。
・レイチェルの問いに対し「人を殺した(=射殺した)事はない」と答えつつ、手慣れた所作で“レプリカント”を銃撃するデッカード。彼にとって「レプリカントは人に非ず」と言う事なのか? 意外と“深い”やり取りであり、演出だと思う。
・完璧に「人間」で、4年以上は生きられそうだけど“年老いて枯れた印象”のJ・F・セバスチャン。そんな彼に対峙する、若々しいが“4年と言う寿命”に怯える「レプリカント」のロイ。この2人の対話は、ある意味“かなり重要”なのかも知んない。
・ロスの街に巧妙に紛れ込んでる“レプリカント”のいる一方、如何にも“街に馴染めてなさそう”な連中もいた(⌒〜⌒ι)
・ハードボイルドのお約束(の1ツ)「主人公がミステリアスな女に翻弄される」「主人公はタフだが決してスマートじゃない」を見事に成立させてた本作(=^_^=)
・デッカード自身“アレ”ではないのか? と言う仮説(?)がファンの間で根強いそうだ。その真偽は分かりかねるが・・とにかくハリソン君の“アンブレイカブルさ”には驚かされた(=^_^=)
・終盤では、ハリソン君がダリル“エル・ドライヴァー”ハンナに「鼻フックby指」されてた!!
・以前に観たヴァージョンでは、終盤に「取って付けたような空撮」があったように記憶している。それって編集で“カット”しても、進行上で問題なかったんやろか?
・この時代の「1枚の写真に含まれる情報量」ってば、余りに凄まじ過ぎる!!!
・ネオン看板「ゴルフ月品(用品?)」「・・の烏口」「・・充実の上に」が印象的だった。まぁ、外国人から見た日本国内のネオン看板群なんかも、結構「ワケ分からん単語ばっかし」なんかも知れないが(=^_^=)
・ムチャクチャな事を言ってみるが・・必要以上に(?)長寿化を極めて行ってる、現代医学の進歩にストップがかかり、逆に人間の寿命がどんどん短くなって行ったら・・案外と“色んな問題”が解決し始めたり、国民の“何らかの意識”が高まり始めたり・・するんかも知れない?
・“レプリカント”があと2人登場するとしたら・・是非、イアン・ホルムとランス・ヘンリクセンを起用して欲しかった(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

デッカード「俺は既に引退した身だが・・改めて辞めさせて貰う」
     「なるべく簡潔に答えてくれ」
     「“その気”だった俺をふったのは、君が初めてだ」
     「芸能人組合の者でして。
      職場での虐待について調査してます」
     「震えてるのか? ・・俺もだ。辛いよ・・仕事だが」
     「今度は君がしろ・・“キスして”と言うんだ。
      “あなたが欲しい”と」

ロイ“炎の様に、天使たちは舞い降りた”
  「“俺の見て来たもの”を見せてやりたいよ」
  「頭がいいな(Smart.)」
  「頼みを聞いてくれるな?」
  「君に会えて良かった」
  「“創造主”に会うのは大変でね」
  「修理だと? もっと根本的な問題さ・・死だよ」
  「無防備の相手を撃つのか?」
  「来いよ! 見せてくれ・・お前の実力の程を!」
  「この程度か?」
  「逃げてみろデッカード。お前が見えるぞ!」
  「死んだら遊べなくなる」
  「いいぞ、その意気だ!」
  「痛かったぞ・・酷い野郎だ。やり方も“紳士”らしくない」
  「怯えて生きる気分はどうだ?」
  「・・死ぬ時間だ」
  「お前たち人間には想像もつかないものを、俺は見て来た。
   オリオン座のそばで燃え上がる戦艦、
   タンホイザーゲートのCビーム」 ←ナニ?

レオン「テストはどうも緊張して」
   「母親についてだと? これが“答え”だ」
   「俺は何歳だ?」
   「お前が先に死ね」
   「死の恐怖が分かるか?
    “思うようにならない”のは辛いぞ」
   「覚悟しろ、死ぬ時だ」

レイチェル「私は“殺される側”よ」
     「私にピアノが弾けるなんて」

ブライアント「お前が始末しろ」
      「美女だが野獣だ」
      「どうした? 死んだような顔だぞ」

タイレル「やられたよ、セバスチャン。寝ずに考えたのか?」
    「遺伝子のコード配列は変えられない」
    「明るい炎は早く燃え尽きるものだ

ガフ「彼女も短い命・・でも誰もが死ぬ

セバスチャン「独りで住んでる。ここは人が少なくてね」

屋台の親父「2ツで十分ですよ。分かって下さいよ

ブライアント「テストで暴け」
デッカード「暴けなかったら?」

レイチェル「人を殺した事は?」
デッカード「ないよ」

デッカード「君の夫が、寝室の壁に“ヌードのポスター”を貼ったとする」
レイチェル「貼らせない」
デッカード「何故、貼らせない?」
レイチェル「私で十分だから」

レイチェル「逃げたら、追って来る? 殺す?」
デッカード「いや、借りがあるからね・・でも誰かが追う」

プリス「私たちも死ぬのね?」
ロイ「死ぬもんか」

ロイ「何故、ジロジロ見る?」
セバスチャン「君らが“完璧”だから」

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コメント

こんにちは!
これ、自分でリクエストしておいて、一ヶ月前から楽しみにしてたのに、レコーダーに裏切られて録画失敗してしまいました・・・(泣)
即行、再リクエストですよ、トホホ。
というわけで、全部観られたらきちんと読ませて頂きますね。

投稿: 宵乃 | 2011年11月18日 (金) 12時34分

宵乃さん、ばんはです。

すっかりレスが遅くなりすみません。。

今週は色々と忙しくて、劇場どころか、BSも観る時間が取れません(×_×)

>これ、自分でリクエストしておいて、一ヶ月前から楽しみにしてた
>のに、レコーダーに裏切られて録画失敗してしまいました・・・(泣)
>即行、再リクエストですよ、トホホ。
>というわけで、全部観られたらきちんと読ませて頂きますね。

ああ、それは残念・・ワタシもヒッチ監督の『ロープ』を完全にスルーしてしまいました。。
余りおもろないらしいですが。。

本作は、iTunes Store経由でなら(わずか)¥1000-でダウンロード購入出来ますよ。
PCの容量さえ気にならなければ、タダみたいな価格だと思います。

投稿: TiM3(管理人) | 2011年11月21日 (月) 19時41分

私も昔観た感想とは変わってやっぱり素晴らしい作品と思いました。

> レイチェルの問いに対し「人を殺した(=射殺した)事はない」と答えつつ、手慣れた所作で“レプリカント”を銃撃するデッカード。彼にとって「レプリカントは人に非ず」と言う事なのか? 意外と“深い”やり取りであり、演出だと思う。
その後のシーンで、デッカードが吐いている様なのがありましたので、彼もそれなりに苦しんでいるのではなかったでしょうか?(私のとり違いかも?)
でも人か否かという苦しい選択、これは本当に”深い”やりとりですね。ここにディックの考えていた重要な点があるのでしょう。

投稿: west32 | 2011年11月21日 (月) 22時35分

westさん、お早うございます。

今朝から1泊コースで離松(?)します〜 カラダが持たん〜

>私も昔観た感想とは変わってやっぱり素晴らしい作品と思いました。

ホンマにですね。
適度なミクロ視点(?)ながら、絶妙に近未来のロスを過不足なく描いてるんですよねぇ。

>その後のシーンで、デッカードが吐いている様なのがありました
>ので、彼もそれなりに苦しんでいるのではなかったでしょうか?
>(私のとり違いかも?)

あんまり覚えてないかも・・(⌒〜⌒ι)

>でも人か否かという苦しい選択、これは本当に”深い”
>やりとりですね。ここにディックの考えていた重要な点が
>あるのでしょう。

またいつか、観直してみたいものです。
N※Kにバカ正直に受信料を払ってる日々が、やっと(少しばかり)報われた気分です(爆笑)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年11月24日 (木) 06時37分

こんにちは。
録画ミスしたと思ったら、別のレコーダーできちんととれてました!
やっぱりこれに影響された作品って多いですよね。その中にも素晴らしい作品はいっぱいあるだろうけど、これは一際精彩を放ってるというのが冒頭からハッキリわかります。

同じ日にオンエアしたメイキングも観たんですが、ラストのとってつけたような空撮は「シャイニング」のために撮った映像を借りたんだとか。本当はきちんと撮影するはずが予算や時間の問題で・・・。
まあカットするのも当然ですが、わたしは逃避行のシーンも好きだったかな。

投稿: 宵乃 | 2011年12月 3日 (土) 10時10分

宵乃さん、ばんはです。
今年末の「みんなで観よう」企画は・・やはり『ダイ・ハード』
なのでしょうか?(=^_^=)

>録画ミスしたと思ったら、別のレコーダーできちんととれてました!

すごい! 2台で録ってはったんですね!

>やっぱりこれに影響された作品って多いですよね。
>その中にも素晴らしい作品はいっぱいあるだろうけど、
>これは一際精彩を放ってるというのが冒頭からハッキリわかります。

後年にも「まがいもの」は星の数以上に(?)世に放たれましたが・・
ホンモノの持つパワーはやっぱりスゴいですねぇ。

>同じ日にオンエアしたメイキングも観たんですが、

放送されてたらしいですね。
そう言や、ルトガー・ハゥアーの終盤のセリフも「殆どがアドリヴ」だったと
何処かで知りました。スゴいですねー!

>ラストのとってつけたような空撮は「シャイニング」のために
>撮った映像を借りたんだとか。本当はきちんと撮影するはずが
>予算や時間の問題で・・・。

そうでしたか・・
ルトガーさんが、壁の穴からアタマだけ出して「今日は!」
みたいなシーンも『シャイニング』の影響があるのかも知れませんね(=^_^=)

>まあカットするのも当然ですが、わたしは逃避行のシーンも
>好きだったかな。

それまでの息詰まるような世界観が、少し和らぐような映像だった・・ように記憶してます。

投稿: TiM3(管理人) | 2011年12月 4日 (日) 20時28分

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