« ☆『最後の初恋(2008)』☆ | トップページ | ☆『バビロンの陽光(2010)』☆ »

2011年10月 7日 (金)

☆『探偵はBARにいる』☆

5日(水曜)。某県某市に1泊出張した夜。

市内の某イ※ン内にある“TOHOシ※マズ”に出向き、結構(?)期待値を高めてた1作『探偵はBARにいる』を“レイトショー”ながら鑑賞して来た。

も少し早い時間帯の上映もあったのかも知れないが・・ビジネス(ホテル)にチェックイン直後、報告書を作成中に“疲れ”がドッと押し寄せて来たモノで・・書きかけのまま、1時間ほど「仮眠タイム」を設けてしまう事となり、ひいてはかくの如きレイトコースとなってしまった次第(×_×)

思えば、早朝から夕刻まで、断続的ではあるモノの、ひたすら(クルマの)ハンドルを握ってたからなぁ・・(×_×)

・・

指定されたシアターは、(シネコン内で)最小規模のトコらしく「公開期間が終わりに近付いてる事」をそれとなく示唆してくれた。

本作と最後まで迷ったのは『ワ※ルド・スピ※ド』の最新作だったが・・あちらよりは「心に残るモノが、何か確実にあるやろ」と直感的に判断したワケで(=^_^=)

ところで、本作って「R12指定」にも関わらず、女性客の姿がちらほら目立ってたのも意外だった。

あ・・この日が水曜(=レディース・デー)だったからか。。

人口=190万人。
アジア最大級の“最北の大歓楽街”を擁する札幌・ススキノ。
“この街のプライベート・アイ”を名乗る探偵=「俺」(大泉洋)は、親友で運転手でボディガードでもある、相棒の北大生(農学部)=高田(松田龍平)と共に「BAR KELLER OHATA(ケラー・オオハタ)」のカウンターの片隅でグラスを傾けたり、オセロゲームに興じたりしている。

そんなある夜・・「俺」の事を何処で聞きつけたのか、近藤京子(コンドウ・キョウコ)と名乗る“見知らぬ女”から、電話による調査依頼が入る。
とある弁護士に「去年2月5日の夜、加藤が何処にいたのか」を訊ね、その際の反応を確かめて欲しい・・と言う「奇妙な依頼」の報酬は10万円だった。

「簡単な仕事」に思えたが故、「俺」は早速、その弁護士=南のいる事務所に出向いたワケだが・・それこそが“近藤京子の造り上げた「壮大な計画」の歯車の1ツに「俺」が組み込まれてしまった瞬間”だった事に・・この時の「俺」はまだ気付けないでいたのだった・・

当初こそ、TVドラマを観てるような「薄くて軽い映像&作品の雰囲気」にイヤ〜な予感が「ざわ・・ざわ・・」と高まったものだが、ピンポイントで挿入される“観客を「掴む」演出”がそれなりに巧妙であり、意外と劇中世界に引き込まれてしまったワタシである。

主人公である「俺」の“推理力”“スキル(=技量)”・・みたいな部分が“プロの探偵”として「全然ダメ」なモノで(←途中で何度も襲われたり、拉致られたりする)「俺」に対する好感度は全く上がって来ないワケだが(⌒〜⌒ι)
空手の師範代で、とにかく「メチャクチャに強い」高田を筆頭に、凄みを放つ組員=相田(松重豊アニキ)、“和製アントン・シガー(2007)”の名を欲しいままにしてくれそな、怪演の光る狂人=加藤(高嶋政伸)、水を得た魚のような北海道日報記者=松尾(田口トモロヲ)・・などイキイキ描かれてる助演陣が多く、つまりは・・

“個性的&魅力的なキャラを主人公の周囲に自在に配する事”で、本作は大きく成功し、尚かつ“その方程式さえ崩れぬ限り”幾らでも続編を作る事が可能なんやろなぁ〜 ・・と制作陣の「したたかさ」に唸らされてしまった次第(=^_^=)

※実際、本作は“第2弾”の制作が既に決定しているそうだ!

札幌を中心としたロケーションは、必ずしも「ロケツアー、すぐにでも敢行してぇ〜!」と万人に思わせしむる程にまで奏功してたとは言い難いが(?) まぁ『不夜城(1998)』で新宿・歌舞伎町の暗部(?)が活写されてたような、ああ言う描き方だと解釈すればイイんだろう(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

・依頼人=近藤京子の“正体”を巡る“ミスリード”の手腕はなかなか!
・ヒロイン=沙織役の小雪さんを含め、女性キャラ陣に個性があり過ぎな気も。。
・小雪さん、でけぇ・・! 公称では身長=170cmとの事だが、その上にヒールなんか履かはると。。
・加藤らによる「某夫婦襲撃シーン」は「タランティーノが演出したんか?」と思わせる程の緊張感&インパクトがある。
・終盤では、松田龍平、田口トモロヲが“フェードアウト気味”だったが・・アレで良かったの?
・ここまでポンコツ状態な「光岡自動車・ビュート」は初めて観た!!
・殺人事件の起こるロケーション群の奇抜さ(?)には、そこらのサスペンス作を蹴散らす程の勢いがあった(=^_^=)
・竹下景子さんが助演されてたが・・あのしとの登場シーンは「東京圏内」で撮影されてた気もする(←勝手な決め打ち)
・「街宣車が横転する」ちぅアクション演出は、邦画史上でも、かなり珍しいんじゃなかろうか!?
・冒頭の惨劇には、ブルース・ウェインの父親=トーマスが(ゴッサムの街角で)襲われるシーンを想起させられた。
・いつケガしたの? 「俺」の右頬とか、高田の右額とか。
・「拳銃過多」「ヴァイオレンス過多」「暴力団&右翼団体に安直に手を出す脚本」には正直、失望もさせられた。
・改めて、高島の不気味なインパクトは“新境地”と言えよう! 対する松重アニキの不気味滑稽さも、流石だった!
・相田の“舎弟”役のしとの「常に怯えつつ、適度にはラクしてる」ってキャラ造型が・・最高(=^_^=)
・霧島敏夫の「正義感に裏打ちされた、あの夜の行動」を予測し、犯行グループを誘導したのは結局、誰?
・ススキノでは、あんなに誰も彼もが拳銃を所持してんの?
・「俺」は“ギムレット”“マルガリータ(ダブル)”“ストレートのウイスキー(ダブル)”を好んでた。
・高田は“バーボンソーダ”を好んでた。
・「俺」の名乗ってた偽名の1ツは“桑畑三十郎”だった(=^_^=) ←アンタね、、
・全体的に「ねずみ男」の延長みたいなキャラ造型の「俺」だけど(=^_^=)2度ほど、感情を爆発させてるのが印象的だった。
・『英雄好色/EROTIC HEROES』ってな店があるらしい。。
・萩原朔太郎の詩を諳(そら)んじるのってば・・カッコいいんだか、そうでもないんだか(・ω・)
・『漫画ピンキー』って。。
・ボウリング場にいた、一連の事件に“全く無関係”な「ハゲ&ヒゲのおっちゃん」のその後が気になる(×_×)
・高田によれば・・「俺」は「モジャモジャ頭のヒョロっとした奴」って印象らしい(=^_^=)
・「探偵モノのお約束」として“ガジェット(秘密道具)”“個性的な情報屋”“味方してくれるベテラン刑事”“ライバル探偵(例:柄本明(=^_^=))”などを配して欲しかった。
・幾ら感情的になったにせよ「殺人現場で、あちこちに指紋をペタペタ遺す」ような愚行はすべきでない!
・近藤京子について訊ねられた時の、沙織の表情(とリアクション)を、もう1度見てみたい!
・『則天道場』って・・(⌒〜⌒ι)
・ここまで“警察不在”な物語だと、それはそれで清々しい(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

俺「やっぱ、バレました?」
 「顔は殴らないで下さい! 一応“モデル志望”なんです」
 「この画像が出回ったらさぁ・・30万どころじゃ済まないよ」
 「夜は大抵、このバーにいるから」
 「教えてあげるよ。このゲーム(=オセロ)の奥深さを。
  白と黒が簡単に裏返る・・“人間と同じ”さ」
 「何で、俺が“こう言う眼”に遭ってるのか・・訊けよ!」
 “俺の中の「警報ランプ」が点滅した”
 「携帯なんて・・束縛されるだけで、何の役にも立たないからな」
 “忌わしき体験は、忘れちまう事に限る”
 “俺はいつものように、デスクワークに勤しみ、少しだけ嗜んだ”
 「(コーヒーの)ブレンド、変えた? ・・いつもより不味い」
 “感情をこじらせると、寿命が縮む”
 「それは、どう言う事かな?」
 「ススキノの“雑用処理”なら、任せて」
 「君たちが、みんな“ニューハーフ”だなんて思えないよ」
 「こいつは、面白くなって来たよ」
 「市の委託でやって参りました。
  “青少年をシンナーから守る会”の椿と申します」
 「では“突飛な質問”をもう1ツ」
 “無関係と思われた2ツの事件が、繋がった”
 「事実を隠す代わりに“ギブ・ミー・マネー”ってトコか?」
 「泣き言に付き合ってる程、暇じゃねぇんだよ」
 “俺たちはいきなり生み落とされ、人生の責任を押し付けられる”
 「やべぇ・・奥歯が抜けた」
 「今年の札幌祭りの“オートバイサーカス”、
  観れなくなっちまうからな」
 「これは、お前の人生をやり直す“最期のビッグチャンス”なんだ。
  もう1度、人生にぶつかってみろ」
 「イスタンブールまで逃げ切ったら何とかなるかも知れないけど。
  イスタンブール、何処にあるか知ってるか?」
 「アレ、こっちに向かって来てるよね?」
 「依頼人を護るためなら、主義だって変えるさ」
 「“ノープラン”だよ。来るんじゃねぇよ、殺されっぞ」
 「危なく、惚れるトコだったよ」
 「しがない“害虫駆除屋”でおます」
 「今、俺がやってる事?
  “北方領土返還運動”の事か?」
 「あの女なら・・今頃、突っ込まれてアヘアヘ言ってるだろうぜ」
 “持つべきモノは友か、金か・・言うまでもないだろう”
 「殴られ過ぎて、自分で自分が何やるか、
  ワケ分かんなくなってるし」
 「一緒に呑んだら、最高に楽しい奴だった気がする・・多分」
 「披露宴の招待状、まだ貰ってなくてね。
  ダスティン・ホフマンでもやっちまおうか」 ←若い世代には意味不明?
 「日本は“自由の国”だ。好きにすればイイさ」
 「明日が勝負か・・」
 「人に指図するばかりで!」
 「探偵はな、依頼人、護らなきゃいけないんだよ!」
 「スピード、上げてくれッ!」
 “どれが※※か、すぐに分かった”
 「趣味の良い時計だね」
 「御用の時は、このバーに」
 「悪い男かどうか、調べてやるよ」
 「幸せになりな

高田「きっとそいつ“デブのオカマ”だぜ?
   いるんだよ、声だけ可愛いの」
  「じゃあ、グッドラック」
  「鍛錬中? 彼女とかいるのかな? まだ童貞?
   血が出てるけど?」
  「おい、そろそろお暇(いとま)しようぜ」
  「今日は“運動会”はナシだぜ」
  「マリー・アントワネットかと思った」
  「何処だ? 探偵」
  「1人っきりの友達、無くしたくねぇや

京子“柔らかい雪で良かったですね”
  “いつか、総てをお話ししますから”
  “貴方の不名誉になるような事じゃありませんから”
  “プロでしょ? 気付かれないようにやって”
  “あの時、私も死んだのです”
  “私は、悲しくも、怖くもない、とても清々しい気持ちです”

沙織「“証拠がなければ赦される”とでも?」
  「でも、その子は将来、成功するわ。特に“こんな国”ではね」

霧島「賄賂を奮発した甲斐がありましたなァ」

松尾「だって、好きになったら仕方ないじゃないか」
  「“借り”なら、今晩返せ」

相田「弁償してやれよ。不良探偵」
  「報告する事がなくても“報告する事がない”って事を
   報告するんだよ」
  「こんなもん、突ついてどうする?」
  「・・面白そうじゃねぇか」
  「組の内紛か、或いはシロウト(の仕業)か」
  「どう言う“筋読み”だよ」

※「恋って、人を狂わせますよね」
 「男って、悲しい生き物だよね」
 「我々の理念は“屯田兵”と同じです」
 「ゆっくりしてけや」
 「“サービスタイム”は終わったんだよ」
 「総てを忘れろ。このススキノを棄てろ」

加藤「ジンギスカンは、ラムとマトンのどっちが好きだ?」
俺「その質問に、何の意味があんだよ?」
加藤「意味なんかねぇよ。お前の人生と同じだ」

高田「俺は、ラムだな」
俺「そう言うハナシじゃねぇ!」

俺「馬がガンガン来るか?」
高田「・・来ないよね」

※「そんな話を何処で?」
俺「さぁ?」

|

« ☆『最後の初恋(2008)』☆ | トップページ | ☆『バビロンの陽光(2010)』☆ »

コメント

これ、ちょっとだけ興味があって観ようかどうしようかと迷っている作品です。
TiM3さんの言葉を読んでいるとなんか観たくなってきました。でも...時間切れかなぁ。

投稿: west32 | 2011年10月 9日 (日) 21時58分

westさん、ばんはです。

>これ、ちょっとだけ興味があって観ようかどうしようかと
>迷っている作品です。

結構「流血シーン」が目立ちますけどね。
なんだかんだ言いながら(書きながら)・・本記事の長さから考えるに
「結構気に入ってるやん、キミ」と自分にツッコんでもおります(=^_^=)

>読んでいるとなんか観たくなってきました。
>でも...時間切れかなぁ。

ぼちぼち、かも知れませんね。

まぁでも、第2弾が公開される時に、TV放送されるかも知れませんよ?
(内容が内容だけに、深夜枠かなぁ、、)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年10月 9日 (日) 22時54分

こんにちは。

私も興味を感じつつスルーしてしまってる本作です。
シリーズ化されそうな気はしていたので第一作目を鑑賞しとくべき?という思いもありました。

ディテールにこだわってそうな面白さを感じます。
BARを中心に展開?するっていうのもいいですね。
お酒の好みは「俺」派、かなぁ・・・。

投稿: ぺろんぱ | 2011年10月10日 (月) 12時30分

ぺろんぱさん、お早うございます。

今日からまた出張仕事です(・ω・)
全く、完全に、シネコンなき地なので・・
夜は、お酒の方ででも、楽しんで来ようかなぁ。

>私も興味を感じつつスルーしてしまってる本作です。
>シリーズ化されそうな気はしていたので第一作目を
>鑑賞しとくべき?という思いもありました。

画面(映像のタッチ)が総じて「軽薄」って印象はありますね。
あちこちで流血がドバドバと描写されるので、
「眼を背けるしと」「爆笑するしと」とか、観客それぞれに反応があるのかな、と。

>ディテールにこだわってそうな面白さを感じます。
>BARを中心に展開?するっていうのもいいですね。

主人公の探偵が「翻弄されっぱなし」って言う脚本は、
ある意味、新鮮かも知れませんね(=^_^=)
いや、そもそも、それこそがハードボイルド路線の「お約束」なんでしょうかね。

>お酒の好みは「俺」派、かなぁ・・・。

ところで・・
ワタシは先週末、初めて「ピンガ系」カクテルを飲みましたが・・
余り「美味しさ」は分かんなかったです(×_×)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年10月12日 (水) 07時59分

>“第2弾”の制作が既に決定
そうなんですか♪

妙に安っぽいのが、あえて狙ってるラインなのかどうかは謎ですが、
結構楽しかったです。
近藤京子が誰かというのは声でバレバレでしたが

それはそれでいいような気もしましたし。

けど、小雪さんが出て来るシリアスな場面が
どうも苦手なんで、
(何も結婚式まで復讐を待つこともない気がしたし)
次回作ではもうちょっとポップな感じの女優さんが望ましいかなぁと
いうのが個人的な希望です。
あと、高田の登場シーンが増えると嬉しいです。

投稿: ゆるり | 2011年10月16日 (日) 20時43分

ゆるりさん、ばんはです。

ようやっと、皆さんのコメントに返事出来る時間が取れました。
(っても今夜も、もう遅いよ!)

>“第2弾”の制作が既に決定
>そうなんですか♪

安直な脚本だと、必ずスベるでしょうけど。。
高田君役のキャスティングが代わったら、笑いますよねぇ。

>結構楽しかったです。
>近藤京子が誰かというのは声でバレバレでしたが

んでも、しっかり「ミスリード」してくれますからね。
あの辺りは、騙されてもイイ気分でしたよ。

>けど、小雪さんが出て来るシリアスな場面が
>どうも苦手なんで、

確かに、ワタシの中でも『ラスサム』のインパクトは
まだ超えておられない女優さんではあります。

>(何も結婚式まで復讐を待つこともない気がしたし)

石橋蓮司ファン(←だったの?!)のワタシとしては、
『東京タワー』で駐車場の(管理人の)おっちゃんを演じてた時の石橋さんを
拝見した時と同じような「悲しみ」をじんわりと感じたモノですよ(⌒〜⌒ι)

>次回作ではもうちょっとポップな感じの女優さんが望ましいかなぁ
>というのが個人的な希望です。

常盤貴子さんと組んで『アフター・スクール』みたいなノリで
ハナシを進めて貰っても楽しいかも・・あ、ポップとは言えんか。。

>あと、高田の登場シーンが増えると嬉しいです。

イイですよね〜 主人公の名前を決して呼ばないトコも徹底してて好きでした(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年10月19日 (水) 01時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『最後の初恋(2008)』☆ | トップページ | ☆『バビロンの陽光(2010)』☆ »