« ☆最近のこんな事&あんな事☆ | トップページ | ☆『クレアモントホテル(2005)』☆ »

2011年7月21日 (木)

☆『ブルーバレンタイン(2010)』☆

20日(水曜)。
台風も一過し(?)・・“風が唸る”でもなく“雨が叩き付ける”ともならぬまま・・ただ薄暗く、暮れて行った1日だった。

数週間前から、左腰の痛みが再発し「ああ、またぼちぼち“椎間板ヘルニア”が騒ぎ出したンやろなァ」とトホホな気分に染まりつつ・・昨夜、鑑賞の叶わなかった『ブルーバレンタイン』を商店街のミニシアター“ソレイユ”で観て来た。

奇しくも(⌒〜⌒ι)今回も“レディース・ディ”だったワケだが、そこそこな混雑具合で良かった。

とある早朝。ディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)は、1人娘=フランキーの呼び声で順番に眼を覚ました。愛犬=メーガンが開け放しにされた犬小屋を飛び出し、何処かへ行方をくらませてしまったのだ。

そんな事件を皮切りに、互いの間に横たわる“溝”を広げ始めるヘラー夫妻。

2人の前に“因縁の男”ボビー・オンタリオがひょっこりその姿を現したり、フランキーを実家に預け、2人っきりで出かけた安いラヴホテル『未来ルーム』でも、結局は“すれ違い”の埋められぬままだったり・・

ディーンとシンディは、それぞれに“輝いていたあの頃”を思い出しながら、少しずつ歩み寄ろうと努力するのであったが・・

いわゆる“時間軸置換系”な恋愛モノだったが・・非常に淡々と物語の進行する割に、観客をして「劇中で常に“何か”が気になってしまい、思わず画面に釘付けにされ続けてしまう」そんな緊張感や吸引力を「確かに持つ」作品だった。

夫婦を軸とした“現在の物語”をメインに、決してファンタジー(妄想系)に走るでもなく、(銃などの“小道具”に逃げるカタチで)ヴァイオレンスを唐突に展開するでもなしに・・それでいて観客を惹き付け続ける点においては、ワタシは正直『(500)日のサマー(2009)』なんかよりも、よっぽど好感を持ってしまった次第だ(=^_^=)>

『ラースと、その彼女(2007)』以来、久々に拝見したライゴズ君であるが、ジョゼフ・ファインズがちょっとくすんでしまったような・・ニコラス・ケイジが青二才に戻ってしまったような・・それはそれで“厄介なヤツ”ながらも、何処かホンネを見せず、常にチカラを抜いてるような言動が印象的だった。

『彼が2度愛したS(2008)』でのヒロイン像が(それなりに)鮮烈だったミシェルさんも、いつもながら「全然“美人”とかじゃないのに、何だか気になるよなァ」ってな“不思議な存在感”が良い意味でスパークしてた!

特にスゴいのは「ややくたびれた感じの看護師」を演じる“現在のシンディ”と「勉学や恋愛に向き合う医学生」を演じる“過去のシンディ”の2ツの「キャラ造型」にしっかりと“メリハリ”を持たせてた点だった!

きっとこれは(同時進行ではなく)完全に(2ツのキャラの撮影に)期間を置き、別々なキャラを「精神的にも肉体的にも」組立て直しながら演じはったんじゃないか、と予想している(・ω・)

でなくば・・素人患者(?)然として、産科を受診するあのシーンでの「あんなナチュラルな演技」は出来ないハズだ!

そして・・特筆すべきは、やはりあの終盤であり・・何となく“後味の悪さ”を残してたトコに、めちゃめちゃ素晴らしい映像群をバックに、エンドタイトルの始まる演出には「このシーンを眺められただけでも、観といて良かった!」と心底、感嘆させられてしまった。

その上、そこにかぶせられる“あの曲”の置き方(とタイミング)も素晴らし過ぎる!

って事で、エンディング映像には「バズ・ラーマン監督を圧倒してたかも!」と感じ、あの曲には「『50回目のファーストキス(2004)』における、アダム・サンドラー君を圧倒してたかも!」と感じてしまったワタシでもあった(=^_^=)

そのリアルな展開に、観賞後・・短時間ながらボンヤリとさせられてしまったのは「ここだけのハナシ」って事で(⌒〜⌒ι)

〜 こんなトコも 〜

・本作の舞台ってば、どうやらペンシルベニアだったらしい。
・フェンスを乗り越え、橋から身を投げようとするディーン。放っといたら、ホンマにダイブしちゃいそうだった。。
・私的には“未来ルーム”より“キューピッドの入り江”の方が、その(名前の)響きが好きなんだけど(=^_^=)
・敢えて“体当たり”しなくてもイイ気がしたが・・ミシェルさんのバストが拝め、ハッキリと嬉しかったです、はい☆
・「思いっきり青い部屋」が登場したが・・アレこそが、本作のタイトルに繋がるトコだったんやろか?
・ライゴズ&ミシェルも「製作総指揮」として本作に大きく関わってはったそうだ!

〜 こんなセリフも 〜

ディーン「美味しいぞ。ヒョウみたいに喰ってみな」
    「大きくなると、(子供っぽく)遊んじゃダメなのか?」
    「男は女より、よっぽど“ロマンチスト”なのさ。
     女は男を値踏みし、選り好みする。
     結局、選ばれるのは“稼ぎのイイ男”さ」
    「しこたま酔っ払って、愛し合おう」
    「そんな事を、何故、今言う?
     それに“心配ない”って何だよ?
     なんで“ヤツが太ってる”と、俺が安心するんだ?」
    「僕が金を盗んだと思ってる? 今は職がある。
     “デートする金”だって、ちゃんとあるさ。
     それを君に言っときたくてね
    「何だこの部屋? “ロボットの膣の中”か?」
    「彼女を知ってるような気がしたんだ。
     本当は知らない・・でも、知ってる気が・・」
    「隣に座ってイイかい? 他は満席なんで」 ←何処が!(=^_^=)
    「俺の経験では・・綺麗な女は“悪女”だ。
     男は振り回される。でもそれは彼女が悪いんじゃない。
     周りがチヤホヤするからさ」
    “もし僕が、君を傷つけたなら、
     それは君を愛しているから・・誰よりも”
    「誰かの夫になりたかった訳じゃない。
     誰かの父親になるのは、僕の目標じゃなかった」
    「子供を作ろうか? ※の※※を」
    「俺が欲しいのは“君の体”じゃない。“君自身”なんだ」
    「何かあったんだろ? 話してくれなきゃ気分が悪い。
     俺はこう見えても、勘がイイんだ」
    「君が医師になった曉には・・是非、俺の主治医に」
    「君と俺はつり合わない。でも、君に相応しい男なんていないから、
     この俺が立候補する
    「ありきたりの曲なんかじゃ、つまらないだろ?」
    「今の俺は最悪だが・・立ち直ってみせる」
    「言っとくが、歌はヘタだよ。
     ・・歌うと“マヌケな声”になるんだ」 ←なかなかどうして!

シンディ「男の子? 女の子?
     ・・産まれて来るだけで、お楽しみよね」
    「久々に会った人に“浮気してない?”って質問を?」
    「“いつか消える感情”なんか信じられる?」
    「ただ“惜しい”と思ったの。貴方には色々な才能があるから」
    「貴方に“稼いで”なんて1度も言ってない」
    「貴方は、私の言葉の意味をねじ曲げ、文句ばかり言う。
     (私の)“言葉を素直に飲み込む貴方”を見てみたいものだわ」
    「あんたなんか、愛してない(There's nothing here for you.)」
    「限界なのよ(I can't do this anymore.)」
    「傷付け合う両親の姿を、あの娘に見せたくない」

祖母「良く選ぶのよ。恋に堕ちる相手が貴女に相応しいか」
  「貴女には“愛を信じる権利”がある。自分を信じるのよ」

運転手「運転中の、後部座席での“暴挙”は慎んでくれ」

シンディ「“愛”って、どんな気持ち?」
祖母「私は、まだ見つけてないわ」
シンディ「お爺ちゃんとは?」
祖母「最初は、確かに“愛”だったかも

ディーン「おい、俺が飲酒運転で事故ってもイイのかよ?」
シンディ「そうね。大歓迎だわ」

シンディ「何を考えてるの?」
ディーン「君の気が変わらない内に“早くしてくれ”って」

シンディの語った“ジョーク話”
 変質者と少年が連れ立って、とある森へと入って行った。
 2人は森の奥へ奥へとずんずん入って行った。
 辺りは次第に薄暗くなって行く・・
 少年はとうとう不安になり、変質者に言った。
 「おじさん・・僕、怖いよ」
 変質者はそれを聞くと、こう返した。
 「じゃ、おじさんは“1人で”この森から出るとしよう」

|

« ☆最近のこんな事&あんな事☆ | トップページ | ☆『クレアモントホテル(2005)』☆ »

コメント

ココのところ、食指の湧く映画がなくブログ更新が滞ってます^^;
ネタなしのときは、そっくりな俳優さんとかやろうかな^^

本作、作品的には地味なんだけど、妙にリアルでいろんなシーンで
「うんうん、あるある!」ってそんな感じでした。
たぶん、ワタシがシンディだったらディーンみたいな男性は信用しません(笑)
そもそも仕事を満足にしないなんて問題外です(爆)

元カレとバッタリ会ったことをわざわざ報告しなくてもいいのに^^;
いくら器がでかくてもこころ穏やかではいられません(笑)

投稿: ituka | 2011年7月21日 (木) 16時12分

こんばんは。

最近、直近に見た映画が何やったかすらスンナリ思い出せない私ですが、
ディーンのイケテないTシャツ姿とか、
シンディのやりきれない表情とかは
2ヶ月半たった今でも脳裏に焼きついてますよー。

ディーンって社会的野心はないものの、
老人との接し方とかを見ても、人間としてはイイヤツですよね。
それまで付き合う相手の言いなりやったシンディみたいな“女の子”には
ディーンを扱うのはちょっと無理かも~と見ながら考えてました。

決して大げさな演技じゃなくて、でも確かに上手いですよねー主役二人が。
時の移ろいが、リアルに伝わってくるというか。

“ソレイユ”での時差上映、良いですね。

投稿: ゆるり | 2011年7月21日 (木) 18時30分

こんばんは。

シンディもディーンも、それぞれが「両親が仲睦まじく愛し合うような幸せな家庭には育っていない」という事実が何ともイタイです。だから、彼らの歩みがフランキーちゃんの人生に連鎖していくのも何ともやりきれない思いです。
でも、彼ら二人のこと、しいては男女のことはどうにも“仕方のない”ことなので・・・彼ら二人なりの乗り越え方があるといいですね。

ミシェル・ウィリアムズは、“繋ぎとめてはおけない女性”として、少なくとも本作ではコワク的な魅力を強く放っていたと感じました。気になる女優さんです。

エンドロールの始まる演出には、私も感嘆・感動でした。

P.S  私の前コメ投稿ミス、温かい善処をして頂き嬉しい思いでです、ありがとうございました!

投稿: ぺろんぱ | 2011年7月21日 (木) 19時38分

itukaさん、お早うございます。

>ココのところ、食指の湧く映画がなくブログ更新が滞ってます^^;

あるにはある(多いと言えば多い)んですが、
都合がなかなかつかず「観逃し」ばっかしです(×_×)

>ネタなしのときは、そっくりな俳優さんとかやろうかな^^

同じのを3回ずつ、観るとか(=^_^=)

>本作、作品的には地味なんだけど、妙にリアルで
>いろんなシーンで
>「うんうん、あるある!」ってそんな感じでした。

現在が「蜜月」なカップルは、観ない方が良いんでしょうかね、、

>そもそも仕事を満足にしないなんて問題外です(爆)

まぁでも、ピンポイントで「強引」かつ「魅力的」でしたし。。

>元カレとバッタリ会ったことをわざわざ報告しなくてもいいのに^^;
>いくら器がでかくてもこころ穏やかではいられません(笑)

アレによって、気分が削がれたんでしょうかねぇ・・(×_×)
オトコは色んな要因が、カラダに影響を及ぼすのです。。

投稿: TiM3(管理人) | 2011年7月22日 (金) 07時25分

ゆるりさん、お早うございます。

>最近、直近に見た映画が何やったかすらスンナリ思い出せない
>私ですが、

そう言うの、ありますね(×_×)
妙に細かい点だけ、しつこく覚えてたりもするんですけど。。

>ディーンのイケテないTシャツ姿とか、
>シンディのやりきれない表情とかは
>2ヶ月半たった今でも脳裏に焼きついてますよー。

ディーンのイメージカラーは、鮮やかな「赤」って感じでしたね。
タイトルの「青」との「区別」もまた印象的でした。
(それが意図したモノだとすれば、効果的)

劇場で「ウクレレ」を販売したら、結構売れたような気もしました(=^_^=)

>ディーンって社会的野心はないものの、
>老人との接し方とかを見ても、人間としてはイイヤツですよね。

現在のディーンの「精神的なダメダメさ」は、ちょっとどうしようもなかったですけどね。。

>それまで付き合う相手の言いなりやったシンディみたいな“女の子”には
>ディーンを扱うのはちょっと無理かも~と見ながら考えてました。

ただでさえ、大変な勤務事情でしたし・・

>決して大げさな演技じゃなくて、でも確かに上手いですよねー
>主役二人が。
>時の移ろいが、リアルに伝わってくるというか。

時間軸を正しく直して、観てみたいです(やめんかい!)

>“ソレイユ”での時差上映、良いですね。

最近、ちょっとヒット率が高いんですよ!(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年7月22日 (金) 07時33分

ぺろんぱさん、お早うございます。

今になって、観て参りました(=^_^=)

>シンディもディーンも、それぞれが「両親が仲睦まじく愛し合う
>ような幸せな家庭には育っていない」という事実が
>何ともイタイです。

そう言う下地があったんですよね。。

>だから、彼らの歩みがフランキーちゃんの人生に連鎖していく
>のも何ともやりきれない思いです。

主人公を演じたのがショーン・ペンとかダスティン・ホフマンとかだったら、
父親が引き取った方が自然な感じもしましたね。
(イメージだけじゃん!)

>・・彼ら二人なりの乗り越え方があるといいですね。

ああ言う終盤〜エンディングを配した(演出した)事で、充分に「希望」は
存在し得ると思いました、私的に。

>気になる女優さんです。

そうですね。
どうにも、将来的にダイアン・ウィーストっぽくなっていかはりそうな気がするんですけど・・(⌒〜⌒ι) ご尊顔が・・

>エンドロールの始まる演出には、私も感嘆・感動でした。

素晴らしかったです。

>P.S  私の前コメ投稿ミス、温かい善処をして頂き
>嬉しい思いでです、ありがとうございました!

ちょっと時間がかかってしまい、済みませんでした(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年7月22日 (金) 07時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆最近のこんな事&あんな事☆ | トップページ | ☆『クレアモントホテル(2005)』☆ »