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2011年6月23日 (木)

☆『愛する人(2009)』☆

22日(水曜)の夜。

昨日は高松から西へと向かい、今日は同じく東へと向かう感じで、ほぼ1日じゅう走り回ってたワタシ(クルマでだが)。

明後日には、同じく南へと向かう感じで走り回る予定なのだが(⌒〜⌒ι) まぁそうやって「仕事を持ち、日々を忙しく過ごせる事」に感謝しつつ、一方で「しばらく劇場に行けてねぇよなぁ〜」って気持ちが高まっても来たワケで・・仕事を終えてから向かったのは、商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”だった☆

何だか久しぶり(⌒〜⌒ι)

今夜は、面識あるスタッフの方は不在で、尚かつ「レディースデー」だったもんで、妙に女性観客が多かったりもしたんだが・・そんな肩身の狭くもなる中(=^_^=) 上映中の『愛する人(原題:Mother and Child)』って作品を観た。

本作ってば、2年前の制作らしい。関西圏での上映は、いつ頃だったんやろ?

監督に『彼女を見ればわかること(2001)』のロドリゴ・ガルシア(←あのノーベル賞作家=ガルシア・マルケスの息子さん!)、製作総指揮に『バベル(2006)』『21グラム(2003)』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥを迎え、様々な形の“母と娘の姿”を群像劇っぽくも描き出したドラマ。

・・

少女=カレンは14歳にして、ボーイフレンド=トム・ウェラーとの間に子供をもうける。しかし、当然ながら(?)母親の猛反対によって、生まれて来た赤子(=娘)は「生後3日にして」養子に出されてしまったのだった。

それから37年が経ち、療法士としてロスで働くカレン(アネット・ベニング)は、老いた母親の介護をしながら、今も尚、折に触れては“自らの過去”を悔やみ続けていた。

一方、ロス出身の弁護士=エリザベス・ジョイス(ナオミ・ワッツ)は、類まれな才能を持ちながらも、何処か“満たされぬ気持ち”を抱えつつ働くのだった。
彼女は事務所の新しいボス=ポール(サミュ・L・ジャクソン)と、程なく“深い関係”となりつつ「彼と結ばれる道」を選択する事には“戸惑い”を感じるのだった。

やがて自身の妊娠を知り、彼女の下した「決断」とは・・??

またその頃、ルーシー(ケリー・ワシントン)&ジョゼフの夫婦は「子宝に恵まれない」事から、養子を迎え入れる決心をするのだった。そんな2人の前に、レイ・ローレンスと言う名の「子育てを望まぬ、若い妊婦」が現れて・・

いやぁ・・何とも「お腹いっぱい」なドラマに仕上がってた。

我々男性観客からすると“母から娘への視点”“娘から母(或いは父)への視点”ってトコが根本的に(想像は出来るにせよ)理解しにくいトコであり、その“愛憎具合”と言おうか“妙な冷徹さ”と言おうか、、その辺りの感情に圧倒されたりする部分こそあったにせよ・・総じては「どう評価したらエエねん!」的な困った気持ちとなってしまった(⌒〜⌒ι)

第一に、ポイントポイントでの「物語の転がし方(=進路の切り替え方)」が結構ダイナミックで、その辺りに「ドラマ性を高めんがため、脚本を走らせ過ぎてる!」と、ある種の“スベリ気味さ”をも感じ取ってしまったモノだ。

もう少し「落ち着いた展開」「予定調和な流れ」が欲しかったか、とも思った。

ただ、主人公の周囲を彩る“助演女優陣”の置かれ方がなかなか良く、その点には感心させられた。「軸」からは外れてる(=離れてる)し、関わる時間も途中からだったり、短かったりするんだけど・・とにかく「絡み方の質」や「放つセリフ群」が効果的に仕上げられてもおり、ホントに「主演陣よりも、よほどイキイキしてるかも!」と思えて来たりするのだ。

私的には、中盤以降(もはや後半?)で登場する盲目の少女=ヴァイオレットと、ポールの娘=マリアの存在が良かった!

サミュLおじさんや、デヴィッド・モース(トム役)の扱いが、意外に切なかったりもするが、それはそれで印象的な存在感を放ってはくれてた。

その他、劇中で「2ツほどの“退場”」が描かれ、ああ言う「ドラマっぽく仕上げましたよ」的な制作陣の『どや顔』の(どうにも)浮かぶような演出は(少しばかり)好かなかったンだが・・(⌒〜⌒ι)
ナオミちゃんのチラリ全裸(inベランダ)や妊婦姿(CGなンやろね?)も拝めるし、それなりに(そう言った点では)男性向けな一面(ムフフ面)も持たせてはくれてたんじゃなかろうか?(⌒〜⌒ι)

〜 こんなトコも 〜

・ヴァイオレット役のブリット・ロバートソンちゃんはなかなか魅力的だった。マリア役のタチアナ・アリさんは(昔に)R&B歌手だったようで、その名を・・薄らとながら覚えている。
・サミュLおじさんが「セク〜スで“果てる”瞬間の声」が聴ける! サミュ好きなゲイファン(=^_^=)には『ロング・キス・グッドナイト(1996)』における“囚われヌード姿”と共に「マストアイテム」となってく事だろう(=^_^=)
・アネットさんと言えば、未だに“不動産王と、真っ昼間から開脚パコパコ(1999)”って印象が払拭出来ないでいるンだが。。でも、流石に老けたはったなぁ(・ω・)
・14歳のカレンの“半生”を「キス」「ベッドイン」「妊娠」「出産」の4シーンの表情のアップだけでまとめ上げる、序盤の演出はなかなか斬新&大胆で良い。
・劇中に於ける「現代」は・・2010年9月頃だった。
・炭酸水は“Sparkling Water”と言うようだ。
・ナオミちゃんの左足大腿部(の外側)は、必要以上に映さなくて良いと思うが、、(・ω・)
・隣の部屋の妊婦さん=トレーシーが「見覚えのない(かつ、使用感のある)下着」をあのクローゼットから発見した瞬間を思うと、、怖くて仕方なかった(×_×)
・「卵管結紮(けっさつ)」を施しても、稀に妊娠するそうだ。現に・・
・エリザベスは「1973年11月7日生まれ」の設定だったが・・ナオミさんは1968年生まれらしい(⌒〜⌒ι)
・「高齢出産+前置胎盤」って、やっぱしリスクがあるんやね(×_×)
・劇中で「4単位の輸血」って表現があったけど、、どうにも専門的過ぎ!!
・「※※の保管にミスがありました」ってなセリフにだけは、どうにも不自然さを覚えた。ドラマ(=悲劇)を作り出し過ぎてる、と言おうか。。
・全体的な印象は『21グラム』に似てたように思う。
・エリザベスの少女時代の物語も、色々と知りたかった。メキシコに行った時(=当時17歳)のハナシとか(⌒〜⌒ι)
・パコ役(←スゴいキャラ名やね)を演じたジミー・スミッツは、何処となく「2代目ラウル・ジュリア」を襲名出来そうな印象だった。

〜 こんなセリフも 〜

エリザベス「長所は“綿密な準備”と“常に冷静を保てる事”です。
      個人の仕事も出来ますし、チームワークも得意です」
     「上司は、男性を望みます。同性には“怖い”と言われて。
      もし、あなたが上司でしたら、問題はありません」
     「ここは“世界一の街”ですから」
     「ご期待は、裏切りません」
     「“自己実現”こそが(私の)人生の望みです」
     「もしそれが“不適切”でなければ、是非」
     「私に言わせれば・・彼らは“わざとらしい人たち”だわ。
      他人に好かれようと、必死に振る舞ってる
     「奥さんの事を考えているのなら、何も心配ないわ。
      ・・さぁ、残りのワインを一気に飲み干して
     「正式な夫婦でなく、性的な関係を伴う
      間柄を“愛人”と言うの」
     「“実力で勝ち取った昇進”でないなら、辞退するわ。
      でも“その自信”ならある。チャンスが欲しいの」
     「夢を掴んでみせる。その方法なら、幾つもあるわ」
     「予想通りね(No surprises.)」
     「会ったばかりの相手に、過去を探られたくはないわ」
     「これでいいのよ・・お互いに」
     「私がどうしたいのか、知りもしないで!
     「仕事で成功し、経済的にも自立してるわ」
     「生まれる瞬間が見たいの。眠らせないで」

ルーシー「人は“無”から生まれ、最後は“無”に帰るのよ」
    「いつも本音を言うわ。嘘だと忘れるから
    「“養子なんて不自然な仕組みだ”と誰も声を上げないの?」

カレン「私が“怒った”だなんて、勝手に決めつけないで」
   「家に帰る前に、少し時間があるの。
    それで・・コーヒーでも飲もうかと思って」
   「“あれ程の想い”はあなたにしか感じなかったわ。
    あなたは覚えてる?」
   「私はイカれてないけど、気難しいの。
    他人に多くを求めるのは、
    失望したくないからよ。分かる?」
   「私は“この家で起きた事”をちゃんと知りたいだけなの」
   「この私に、言って欲しかった(Why did she said at me?)」
   「私には何もないの(I have nothing to give.)」
   「有難う・・何もかも」
   “私が聞いたのと同じ夜の雨音を、あなたも聞いたかしら?”
   “あの子はまるで、38年間の空白を飛ぶ鳥のよう”

ポール「何か他に、質問や不安はあるかね?」
   「未だに(亡くなった)妻を忘れられない。
    それが最も辛い」
   「君と過ごす時間は最高だよ・・言葉で言い表せぬ程に」
   「いったん深みにはまると、抜け出すのは困難を極める」
   「もし、私の質問の答えが“イエス”なら、
    今言った事の総てを“白紙”にする」
   「この街に根を下ろせ。君を頂点に導く事を約束するよ」

パコ「会わずに苦しむより、会った方がずっと心が軽くなる」
  「“探す方法”が分かっているなら、他に何を恐れる?」

ヴァイオレット「弁護士・・盲人には手の届かない世界ね」
       「結婚してるから、ここへいつも逃げて来るの?」
       「人の中に人が・・SFの世界ね」

母A「夢の中でドアを開けようとすると・・鍵が壊れるの」
  「人生なんて、失敗の繰り返しよ」
  「いつまでも、生きたくはないわ」

母B「もっと単純なものよ。母親になるって事は」
  「専門家なんて信用出来ない。彼らはすぐに考えを変えるから」
  「会えば、すぐ“見抜ける”のに。相手が誰であろうと」

母C「この子が引きつけを起こすと“手に負えない怪物”に思えて来る」
  「24時間、この子に支配されてる」

スティーヴン「それじゃ(Nice meeting you.)」

メリッサ「パパが神に背を向けても、神はパパに背を向けないわ」
    「神の意思は、時に私たちの理解を超えるわ」
    「大切なのは“血”ではなく、共に過ごす“時間”よ」
    「後悔なんて、心を蝕むだけ

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コメント

こんばんは。

そうですか、監督氏 製作総指揮氏ともに錚々たる顔ぶれだったのですね。
ナオミ・ワッツもサミュエルさんも好きですが、お二人の“恋仲”がどうにも画的に想像が難しいです。

母娘の関係は、何より強固であり且つ何より一筋縄ではいかぬものがあります。本作のように複雑な背景があれば尚更、ですね。

タイトルがシンプルで惹かれます。インプットしておきます。

投稿: ぺろんぱ | 2011年6月23日 (木) 21時15分

こんにちは☆
この作品、ちょっと前に夫がひとりで映画館で見てきました。すっごく良かったと感激していました。アネットさんが大好きなんですよ~。私はオンエアを待ちたいと思います。

ところで、今月も「ブログ DE ロードショー」 のご案内に参りました。

作品名は「ジャガーノート」1974年・イギリス製作作品です。
「web-tonbori堂ブログ」のtonboriさんが選んでくださいました。
日程は7月1日(金)~3日(日)です。
この作品は、昨年の「TSUTAYA再発売キャンペーン」で、第1回に選ばれた作品です。
よろしかったら、是非、ご一緒に楽しみましょう~☆

詳しい事はこちらで宜しくお願いいたします。
http://saisenseisuki.blog97.fc2.com/blog-entry-1647.html

投稿: miri | 2011年6月24日 (金) 09時33分

ばんはです。

返信が遅くなり、済みませんでした(⌒〜⌒ι)

「土日祝日上限1000円」がいきなりっぽく(?)廃止されて以後、
初めてマイカーで高松道を経由し帰阪しましたが・・
ちょうど片道ぶんで1.5英世ほど値上がった感じでしょうか。

もっとガラガラに空いて、走り易くなるかな、と思いきや
そんなにガラガラでもなくて・・改めてハラが立って来ました(=^_^=)

>そうですか、監督氏 製作総指揮氏ともに錚々たる顔ぶれ
>だったのですね。

良作ではありますが、もう少し上映時間を削っても良かった
気がしました。

>ナオミ・ワッツもサミュエルさんも好きですが、
>お二人の“恋仲”がどうにも画的に想像が難しいです。

サミュさんがスーツをビシッと着込んで、蝶ネクタイをしてはる
のが、メチャ決まってました。
『ダイハード3』の頃はダサい感じで大嫌いでしたが(=^_^=)
今は輝いて見えます☆

かつては『星の王子〜』でファーストフード強盗役だったのに(⌒〜⌒ι)

>母娘の関係は、何より強固であり且つ何より一筋縄ではいかぬ
>ものがあります。本作のように複雑な背景があれば尚更、ですね。

スタッフの中心に女性がおられたのか、詳しくは知りませんが・・
本作のような作品の場合、男性キャラは大抵「後退した立ち位置」に
映ってしまいますね・・(×_×)

>タイトルがシンプルで惹かれます。インプットしておきます。

遠からず、BSPに必ずや登場して来る気がします。

また色々と、お聞かせくださいね。

投稿: TiM3(管理人) | 2011年6月25日 (土) 18時37分

miriさん、ばんはです。

外食が増え、体重も増え(×_×) 劇場に行く機会がグッと
減りました(×_×)

まぁ「働ける喜び」と解釈しています。前向きに。

>この作品、ちょっと前に夫がひとりで映画館で見てきました。
>すっごく良かったと感激していました。

ワタシと性格の合いそうな気も・・(=^_^=)
でも、感激されて良かったです。

銃撃戦とか爆発炎上がなくても、OKなご主人さんなのですね☆

>アネットさんが大好きなんですよ~。
>私はオンエアを待ちたいと思います。

ワタシの中では、やっぱり『アメビュー』の印象が強烈でした。
『心の旅』にも出たはったそうですね。

名前が出て来ない時には「ベニテング」と関連づけ、
思い出すようにしてます(=^_^=)

>ところで、今月も「ブログ DE ロードショー」 のご案内に参りました。

そうなんですね!

>作品名は「ジャガーノート」1974年・イギリス製作作品です。
>「web-tonbori堂ブログ」のtonboriさんが選んでくださいました。

観た事はありませんが、名前は聞いた事あります。
初代ダンブルドア校長が主演されてるんですね〜。
『カサンドラ・クロス』でも大活躍したはりました(=^_^=)

>日程は7月1日(金)~3日(日)です。
>この作品は、昨年の「TSUTAYA再発売キャンペーン」で、
>第1回に選ばれた作品です。

そうなんですね!

>よろしかったら、是非、ご一緒に楽しみましょう~☆

ぐぐ・・(×_×) 投稿は難しいと思われますが、
また是非、拝読にうかがいたいです。

投稿: TiM3(管理人) | 2011年6月25日 (土) 18時51分

>名前が出て来ない時には「ベニテング」と関連づけ、
思い出すようにしてます(=^_^=)

これは!!!(笑)
私はあまり知らないのですが、美しい女優さんで、何と言っても「あの男」を、まっとうな父親にさせて、凄いと思っています☆

ところで、今日から「次回のブログDEロードショーの作品」を、皆で選ぶ投票が始まりました。
1日に1回、ご投票して頂けます。
是非、お願いいたします。

ご無理なさらなくて結構ですので、
もしお時間あったら、チラッと覗いてやって下さいませ~。

詳しくはこちらで~!

http://saisenseisuki.blog97.fc2.com/

http://anoken.blog18.fc2.com/

投稿: miri | 2011年7月 8日 (金) 10時10分

miriさん、ばんはです。

先日、良く行くバー(?)のバックグラウンドでとあるムーヴィーが
流れてて・・観てるウチに(未見だけど、キャスティングから)
それが『トレーニング・ディ』である事に気付きました。

だらだら眺めてたら・・とうとう、エンディングの「オチ部分」を
しっかり観てしまい「ウボアー!」と叫びそうになってしまいました(×_×)

その記憶をリセットしたい(=^_^=)

>これは!!!(笑)

「毒性じゃん!」と誰かにツッコんで欲しかった、あのころ・・

>私はあまり知らないのですが、美しい女優さんで、何と言っても
>「あの男」を、まっとうな父親にさせて、凄いと思っています☆

そうか! つまりは、シャーリー・マクレーンの義妹にもなるんですね!

>1日に1回、ご投票して頂けます。
>是非、お願いいたします。

>ご無理なさらなくて結構ですので、
>もしお時間あったら、チラッと覗いてやって下さいませ~。

またピーピングにうかがいますね!(←ニホンゴで書けよ)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年7月10日 (日) 00時54分

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