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2011年6月16日 (木)

☆『エディット・ピアフ/愛の讃歌(2007)』☆

ハナシは大きく遡られ・・(=^_^=)7日(火曜)の夜。

BSP(プレミアム)の番組『BSシネマ』で放送された、フランス・チェコ・イギリス合作による伝記作品『エディット・ピアフ/愛の讃歌』を観た。

全く予備知識はないながら、昨年に劇場で観た『インセプション(2010)』において効果的に挿入されてた、ピアフの代表曲(?)“水に流して:Non Je Ne Regrette Rien(1960)”がとても印象的だったので「いつか衛星で観る機があれば観よう!」と心に決めてた1作でもあった。

奇しくも、ピアフを演じたのは『インセプション』でヒロイン(?)を演じたマリオン・コティヤール!
これまでは『TAXi』3部作(1998、2000、2003)で主人公の恋人役を演(や)ってて、正直大した印象もなかったワケだが・・本作では、成人した頃から、晩年に至るまでのピアフを演じてみせてくれ、コレがなかなかに素晴らしかった!

ご尊顔的に「ワタシの好みのタイプ」では全くないんだが(彼女にとっても、ワタシなぞは全然タイプじゃないだろうけど(=^_^=))・・「女優マリオンとしての存在感を後退させてまでも、別人格=ピアフを演じ切っていた」って点では、賞賛に値するモノが確かにあったと思う。

1959年2月16日、ニューヨーク。
公演中に、フランスを代表する“国民的女性歌手”エディット・ピアフは、舞台上で突然に倒れてしまう。

リューマチや黄疸、(中毒状態にあった)モルヒネに蝕まれ、彼女の躯(からだ)は既に悲鳴を上げ続けていたのだ。

“聖テレーズよ、力を下さい。まだ生きたいの、私を蘇らせて”ピアフは心の中で、聖女に祈りを捧げる。

あの幼く、無垢だった頃のように・・

・・

1918年、パリ・ベルヴィル。
大道芸人の父=ルイ、歌手だった母=アネッタの間に生まれた、蒼い瞳の少女=エディット・ガションは、貧しさと不遇に包まれ育った。

虚弱さ故に角膜炎を発症し、眼の見えなくなってしまった彼女は、毎日“聖テレーズ”に祈る事を欠かさなかった。

やがては視力も回復し、10歳にして街頭で“歌唱の才能”の片鱗を見せ始めた彼女は、パリ・モンマルトルのストリートで通行人のリクエストのままに歌う事で日銭を稼ぐ。

そんなある日、ナイトクラブ『ジャルニーズ』の支配人=ルイ・ルプレに才能を見いだされた彼女は、姉妹分であるモモーヌ・ベルトーと共にスカウトされ、本格的なステージ・デヴューを果たすのだった。

“ラ・モーム・ピアフ(小さな雀)”なる芸名を与えられ、徐々に人気を高めて行くピアフ。

しかし、そんなある晩、ルプレが何者かに殺害され・・

人生のポイントポイントで、請われたり、命じられたりするままに歌い、それが次なるステップに繋がって行った・・って展開は、虚構・創作(の部分)が大きいのかも知れないが・・“エンターテインメント”として観るには、なかなかに夢があり、楽しめた。

「早く何かやれ。お客に逃げられるぞ」と幼かったピアフを追い込んだ父=ルイ。
「この娘はダイヤの原石だな」と見抜いた支配人=ルプレ。
「歌の代弁者になれ、歌に生きろ!」と激励した作詞家(詩人)=レイモン・アッソ。

恩人は総て、彼女のもとを去って行ったが・・ピアフは各地で絶賛され、名声を高めて行く。

その一方で、堪え難い孤独に、襲われ続けた人生でもあり(・ω・)

・・

「余りに生き急いだ」と言おうか・・晩年のピアフは、40代後半にして、腰は曲がり、顔は老け込み・・まるで老女のように変わり果ててしまったのだ。

そして、(恐らくは)現実の描写ながら、何処か“ピアフ自身の妄想”にも思われた、浜辺でのインタビューシーン。

Q)好きな色は?
A)「青」が好きよ。
Q)好きなものは?
A)「牛のフィセル」が好きね。
Q)「簡素な生活」に憧れは?
A)それなら、もう手に入れたわ。
Q)もしこの先、歌えなくなったら?
A)そうなれば、生きてないわ。
Q)死が怖い?
A)死だって、孤独よりはましよ。
Q)歌手として、至福の時は?
A)幕の上がる瞬間ね。
Q)夜は好き?
A)好きよ。そこに沢山の光さえあれば。
Q)では、夜明けは?
A)ピアノと友人が傍にいるなら、夜明けも好き。
Q)総ての女性に、何を伝えたい?
A)総ての女性には“愛しなさい”と言いたい。
Q)それは、誰に編んでいる?
A)このセーターは、もちろん“着てくれる人”によ。

このような短いやり取りながら、ピアフの「飾らない言葉」「本当の言葉」の聞けた気がした。

〜 こんなトコも 〜

・ピアフのブレイクの力となったのは「ラジオ放送」と「劇場」だった。
・「シャトー・ランジェリュス(1938年)」ってな高級ワインを飲む場面があった。
・セリフ(の中)のみながら・・シャルル・アズナブール、ジャン・コクトー、イヴ・モンタンと言った著名人の名が挙がった。ついでだから、CGで“本人出演”もさせて欲しかった彼ら(⌒〜⌒ι)
・何故に「あんな眉毛のカタチ」となったのか・・は最期まで不明だった(×_×)

〜 こんなセリフも 〜

ピアフ「私、ビリー・ホリディと同い年なの」
   「みんなキスして。“仲の悪い者同士”も」
   「乾杯! 私が落ちぶれるのを待ってる人達に」
   「胸がむかつくわ、不摂生のつけね」
   「1晩寝たからって、毎晩一緒に寝ると思ったら大間違いよ
   「私は芸術家よ。いつか成功するわ」
   「声を潰す? 生きるためよ」
   「9歳から歌ってるわ」
   「あんたたちは、いつも反対ばかり!」
   「歌ってこそ、私は生きられるの」
   「身勝手? これがエディット・ピアフよ
   「この国(=アメリカ)とは相性が悪いわ。連中はバカ過ぎる」
   「追い風が吹いて来たようね」
   「死ぬ程、パリが恋しいわ」
   「彼は“運命の男”よ」
   「少し疲れて・・すぐに戻ります」
   「指図なんか受けない」
   「舞台に戻らせて。歌わなきゃならないの」
   「歌えなきゃ、自分を信じられなくなる。この気持ちが分かる?
   “聖テレーズ様、私は愛を見つけました。
    どうかマルセルをお護り下さい”
   「過去は総て忘れた。あなたは一生、私のものよ」
   “あなたさえいたら、世界なんかどうなってもいい”
   “神が私からあなたを奪っても、愛があればそれでいい”
   “現実なんか見てはいない。彼の幸せを祈るだけよ”
   「身体を黙らせるために(モルヒネを)打ってるの」
   「オランピア(劇場)を押さえて」
   「怖いわ・・記憶が薄らいでゆく」

モモーヌ「稼げないなら身体を売れだって? あんたが売りなよ」

レイモン「歌詞を理解しろ。はっきりと発音しろ。体現しろ!」
    「恋する女になり切れ。女優のように!」
    「現状に満足するな!」
    「ここは下町じゃないぞ!」
    「棒立ちで生気がない。身体全体で表現しろ。生き生きと!」
    「才能はあるのに、頭が硬い!」
    「舞台を恐れるのはいい兆しだ」
    「ここはキャバレーじゃない。劇場だ!」

マレーネ「パリはご無沙汰だけど、あなたが歌う間は、この街にいたいわ」

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コメント

これ同じ!劇場でスルーしちゃったので
『インセプション』鑑賞後にテレビ放送されたら絶対に観たいと思ってたんですよ^^
「水に流して」オールラストで出ましたね~(笑)
ワタシ、着うたで目覚ましにしようかな(爆)

作品は良かったです!
未だにマリオンとローズ・マッゴーワンとごっちゃになってます^^;

投稿: ituka | 2011年6月16日 (木) 23時11分

結構前に観たんですが、なりきってましたよね。癖のある顔立ちで好みが分かれても、彼女の全体から人を惹きつけるオーラが溢れている感じでした。

>何故に「あんな眉毛のカタチ」となったのか・・は最期まで不明だった(×_×)

あはは、一番に目が行ってしまいますよね~。女優さんの普段のお顔をみてビックリしました。

投稿: 宵乃 | 2011年6月17日 (金) 10時34分

Dear TiM3 さん

  HAPPY BIRTHDAY

    お誕生日おめでとうございます


  いつも楽しく拝見させていただいてます (^-^)
これからもお元気で、益々ご活躍されることを
    お祈りしています ♪♪♪

               vivian

       
                 


投稿: vivian | 2011年6月17日 (金) 21時20分

こんばんは。

>ご尊顔的に「ワタシの好みのタイプ」では全くないんだが

あれ?TiM3さんってこのお方のファンでいらっしゃたんじゃ・・・??と思って、よく考えたらそれはマルティナ・ゲデックさんでした。
お国もお年も違う女優さんでしたね^_^;。 あ、でも、お二人ともお顔立ちの濃い情熱的なご尊顔で何となく似ていらっしゃるともいえないような・・・??
でもTiM3さん的には「似て非なる」お二人なのでしょうね、きっと。

本作、未見です。
BS、ここんところの結構いい作品をスルーしてばっかりです。(-_-)

投稿: ぺろんぱ | 2011年6月17日 (金) 21時32分

itukaさん、どもです。

BSPでご覧になられたのでしょうかね。

意外と『ココ・アヴァン・シャネル』よりも評価は高かったりしてます。

>『インセプション』鑑賞後にテレビ放送されたら絶対に観たいと思ってたんですよ^^
>「水に流して」オールラストで出ましたね~(笑)

そう言うと『X-MEN:ファジェネ』でも、彼女の歌った
『ばら色の人生(La Vie en rose)(1946)』が挿入曲に用いられてましたよね☆

>ワタシ、着うたで目覚ましにしようかな(爆)

SBのiP4(携帯)用で良ければ、造りますよ(=^_^=)

>未だにマリオンとローズ・マッゴーワンとごっちゃになってます^^;

後者は、分かんねぇ・・(⌒〜⌒ι) まだまだ修業が足りませぬ・・

投稿: TiM3(管理人) | 2011年6月18日 (土) 20時24分

宵乃さん、ばんはです。

雨中を、はるばる帰阪して参りました(=^_^=)

それもこれも、19日(の23時59分)をもって「1区切り」でしょうかね。。

>癖のある顔立ちで好みが分かれても、彼女の全体から
>人を惹きつけるオーラが溢れている感じでした。

男性より、女性に共感を得はるタイプなんでしょうね。

>あはは、一番に目が行ってしまいますよね~。女優さんの普段の
>お顔をみてビックリしました。

ロリーダ・カーロと共に「キョーレツ眉」の持ち主、と言えましょうか。

今後、我が国で「麿眉」が(本格的な)ブームとなったらどうしよう・・(×_×)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年6月18日 (土) 20時32分

vivianさん、お久しぶりです。
お元気にされているようで、安心しております(=^_^=)

>お誕生日おめでとうございます

有難うございます(⌒〜⌒ι)

とうとう、ショパンや、ゲバラを超えてしまいました・・
あ、才能じゃないですよ(=^_^=)>

>いつも楽しく拝見させていただいてます (^-^)
>これからもお元気で、益々ご活躍されることを
>お祈りしています ♪♪♪

有難うございます。
ここ最近、劇場に出かける機会がグッと減ってしまってますが・・

「日々、仕事のある幸せ」をかみしめながら、生きています、私なりに ←また『秋桜』ネタですかッ!!

投稿: TiM3(管理人) | 2011年6月18日 (土) 20時41分

ぺろんぱさん、ばんはです。

訪問、有難うございます(=^_^=)

>よく考えたらそれはマルティナ・ゲデックさんでした。

あのしとはイイですね!
『善きソナ(←略し過ぎ!)』を観て、更に好きになりました☆

今は大人しく(=^_^=)BSPで『素粒子』の降りて来るのを待ってますぅ。

>「似て非なる」お二人なのでしょうね、きっと。

“顔立ちの濃い情熱的なご尊顔”と言えば、レイチェル・ワイズさんが好みの筆頭格でしょうかねぇ(⌒〜⌒ι)

>本作、未見です。
>BS、ここんところの結構いい作品をスルーしてばっかりです。(-_-)

また機会があれば・・

投稿: TiM3(管理人) | 2011年6月18日 (土) 20時50分

今更ながら・・誤記を発見したので、速やかに訂正させて頂きます。。

(誤)ロリーダ・カーロと共に「キョーレツ眉」の持ち主、と言えましょうか。

(正)フリーダ・カーロと共に「キョーレツ眉」の持ち主、と言えましょうか。

済みませんでした(×_×)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年11月25日 (金) 23時47分

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