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2011年5月26日 (木)

☆『岳/ガク』☆

23日(月)、24日(火)、そして25日(水)と・・目まぐるしい感じで奮闘してみた、ワタシなりに。

で・・正直言えば、今日ばかりは「大人しく、さっさと帰宅⇒ダラダラしたかった」ワケだが、、だんだん“宿題”が溜まって来てもおり「ちょいとここいらで頑張るよ、おまいさん」と自らに言い聞かせつつ・・仕事を終えてから“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい“宿題”の1ツだった『岳/ガク』って新作邦画を鑑賞して来た。

コミックが原作らしい本作(←全く未読)。

作品に対しては何の予備知識も持ち合わせちゃいないし、主要キャスト陣にも、さほど食指を動かされたワケではなかったが・・ 相互リンク先である某ブログで、管理人さんの評価が妙に(=^_^=)高かったもんで「こりゃ、観とかニャ〜(←何でそこ、猫っぽいか!)」と再認識し、アタックをかけた次第である。

長野県、富山県、岐阜県にまたがる名峰・・北アルプス。
毎年、決して少なくない遭難犠牲者を出すこの山岳地帯には、長野県警北部署に属する「山岳遭難救助隊」が配備されている。

この日、望んで制服警官(=婦警)から転属して来たのは、父(石黒賢)をかつて冬山の事故で亡くした椎名久美(長澤まさみ)だった。

奇しくも、登山者がクレバスに滑落(転落)する事故の報告が入るが・・「遭難地点と経過時間」を聞かされた隊員たちの表情は、たちまち曇るのだった。

「気温は氷点下25度・・30分で救出しなければ、遭難者の凍死は免れない・・」

だがその時、野田隊長(佐々木蔵之介)は呟くのだった。
「・・いる! 三歩がいる・・!」と。

・・

山岳救助のベテランである野田をして「山バカ」或いは「山そのもの」と言わせしむる、その青年の名は島崎三歩(小栗旬)。

民間の山岳救助団体に協力する“一介の救助ボランティア”に過ぎない彼だが「(世界の名峰を踏破して来た)豊富な経験&天性の勘」により、北アルプスの総てを熟知した“もはや常人を超える存在”なのだった。

三歩の働きぶりを目の当たりにし、何処か“反発心”を抱えながらも、その存在に憧れ始める久美。

遭難を経験したりもしつつ、次第に「救助隊員としてのスキル」を高めて行く彼女だったが・・そんなある日、総勢12名の登山者の関わる“多重遭難事故”が発生し・・久美は無論、三歩ですらも“初体験”に近い、大きなピンチを迎えるのだった・・

序盤からの組立て&流れがなかなか良く、退屈する事が全くなかった!

比較的ノンビリした“予定調和的な、特殊な職業紹介+恋愛系ムーヴィー”かと思いきや、意外にも「重い演出」をバンバン放って来るので、正直少し驚かされたりも(・ω・)

一方で、三歩と言うキャラ(=ヒーロー)に脚光を浴びせ過ぎるが故に「山岳遭難救助隊」や「レスキューヘリ」の活写にまで手が回らず、まるで「ウ※トラマンの活躍に全依存しとる科※特捜隊」みたいな構図に仕上がっちゃってたのだった(⌒〜⌒ι)

その割に、主人公を必ずしも三歩に固定するでもなく、かと言って久美に軸を置く訳でもなく・・そしてその2人が必要以上にステディな関係(男女関係?)に変わって行くワケでもなかったので、ちょいと視点が不安定と言おうか、観てて良く分かんないトコがあったかな、と。

せめて「久美と母親との電話シーン」なり「三歩の家族のエピソード」なり、もう少し踏み込んだキャラ造型(とか演出)なぞをしてくれてたら、まだしも親近感が高まったように感じるのはワタシだけやろか。

“人間を超えてる!”と恐怖心をすらワタシに抱かせた(=^_^=)三歩だが、後半〜終盤にかけては、随分と等身大(=常人)レベルに、キャラが小さくなってもしまい、そこは「最後まで“神キャラ”で描き切ってくれよ!」とハラも立ってしまった(=^_^=)

野田隊長も、ヘリパイロットの牧(渡部篤郎)も、三歩になつくあの小僧(?)も、造型が全然足りない上に、終盤などは殆ど「放置されたまま」に終わってしまってたのも不満だった。

って事で、折角のイイ世界観を有しながら「キャラ陣に愛情が注がれなさ過ぎ!」と評したいワタシである。

〜 こんなトコも 〜

・牧さん役の渡部さん。何だか『ホワイトアウト(2000)』で佐藤浩市氏の演じてたテログループのリーダー役に、妙にヴィジュアルイメージが重なってもしまった(=^_^=)
・石黒賢meets雪山・・となれば、コレはもう“遭難死”ってな選択肢しかないんやろか?
・久美とイイ関係(男女関係?)を築くか、に思われたあの新米隊員も、メチャメチャ扱いが薄かった(×_×) それに加え“殴られ損”とも?
・佐々木蔵之介さん。隊長風(?)を巧く吹かせて演(や)っておられたが、何だか「全然登れなさそう」に感じた。さて?
・小栗旬&ベンガルの「演技対決」は、ちょいとした見所である(⌒〜⌒ι)
・最後まで“超人キャラ”を貫き通してた・・って点で評価すれば、誰の眼にも『ヴァーティカル・リミット(2000)』のクリス・オドネル君の方に軍配が上がる事だろう(=^_^=)
・クレバス内のシーンが、如何にも「セット風」って感じで残念だった。
・岩棚(?)をやや離れた位置から映しとる映像群が、何処かCGっぽくて冷めそうになってしまった。
・山岳救助隊本部の壁に掛かってた「山に祈る」って(額装の)筆文字がイイ感じだった☆
・何故だか、三歩はいつも「遭難現場から約40分」の位置に“たまたま”いたりする(・ω・)
・救助ヘリのボディ側面に「昴(スバル)エアレスキュー」って書かれてるんだが・・ドアが全開状態だと「昴スキュー」に見えてしまい、何ともワケ分かんなかった(=^_^=)
・三歩役がウィル・スミス(2008)だったら・・「良く頑張った!」ばかりを連発する余り、周りに「それはさっき聞いたよ」とか突っ込まれる事だろう(=^_^=)
・いくら「1.5リットルサイズの水筒代わりになる」って言われても、、コンド※ムに入ってる水は飲みたくねぇよなぁ(×_×)
・「花を摘んで来る」「雉を撃って来る」がそれぞれ「小さい方」「大きい方」に該当するそうだ。決して「カゴは?」「銃は?」とか訊いちゃなんねぇだよ(=^_^=)
・「谷村山荘」の「穂高ラーメン:750円」よりは「爆弾チャーハン:900円」の方が量的におトクな気がする。それと、市毛良枝さん演じる“おかみさん”がイイ感じだった☆
・職業柄もあろうが・・余りに主人公らの日常に「悲劇(=死)」が多過ぎると感じた。。
・三歩の食べる「特大盛のナポリタン」には『セヴン(1995)』のアレに通じる不快感を覚えた(=^_^=)
・殴り合った後のスタロ〜ンみたいに、左眼の腫れ上がった久美のメイクはナチュラルで印象的。。
・市街地(ふもと?)に降りて来た時の三歩の不器用な様子は『デルス・ウザーラ(1975)』に通じる感じだった(・ω・)
・三歩のかつての親友・・ってキャラ名もなしかい!
・長澤まさみを拝見するのは、(ドラマを観ない)私的には『涙そうそう(2006)』以来な気がする(・ω・) 『世界の中心で、愛をさけぶ(2004)』を観た直後こそは、メロメロになってしまったワタシだが・・なかなかあの時のインパクトを超えるまでの彼女には、出会えていない。。

〜 こんなセリフも 〜

三歩「ここからだと40分かかるけど・・行って来る!」
  「よし! 良く頑張った!」
  「不思議だよね。冬山にいる時は“土”が恋しいけど、
   クレバスに堕ちた時は“空”が恋しくなる
  「有難う! 生きてた君に感動した! 又、山においでよ」
  「爆弾・・つまり低気圧によるドカ雪で、山全体が
   “雪崩(なだれ)の巣”になってる状態さ」
  「クイズ。絶対に山に棄ててはいけないものは?」
  「滑落した時は、こうやってピッケルを立てて止めなきゃ」
  「生命を山に落とす時もある」
  「ガンバ! ガンバ! こっから、ガンガン生きよう!
  「アスファルトの道って、みんな同じに見える」
  「頑張れるよな? 父ちゃんに負けないように」
  「いつか、あの山のてっぺんで“男メシ”しような」
  「そっか・・初めてなんだ」
  「ごめんね・・(そんでもって)フォォォ〜ル!!」
  「生存者の救出が優先される」
  「謝んなよ。“みんなの山”なんだからさ」
  「何だ、久美ちゃんか! グリズリー(灰色熊)かと思ったよ」
  「久美ちゃんは、生きよう。お父さんに負けないように」
  “山も、そして人生も、悲しい事が半分、楽しい事も半分。
   そのどちらを大きくするのかは、自分で決めるんだ”
  「ちょっと、散歩して来るわ」
  「久しぶりに、(雪崩に)流されちゃった」
  「棄てちゃダメだ。これからだ。ここからだ
  「生きるんだろ? 生きろ〜! 生きろ〜!」
  「さぁ、帰ろう」
  「この雪が溶けたら・・又、山においでよ」
  「感動した! 又、山に来てくれた君に」

久美「“ミニスカートの制服”に訣別したかっただけです」
  「大丈夫です。素人じゃありませんから」
  「絶対にからかってますよね?」
  「大丈夫・・背負える」
  「みんな“人の死”に慣れ過ぎなんじゃないですか?」
  「救助隊はタクシーじゃないんですよ?」
  「残酷じゃないですか? “山の死”って・・
   それをあんなに“涼しい顔”で・・」
  「何か“似てる”んです。だから、ハラが立つのかなぁ」
  「私・・行けます!」
  「言われたいんです・・“良く、頑張った”って」
  「死にたくなければ・・立てぇ〜! 歩けぇ〜!」
  「この※を※※しましょう。※※でだって、歩けます」
  「登りたいんです。何万回でも」

野田「駄目だよ。そんな軽装で山に来ちゃ」
  「山に住んでる・・って言うより“山そのもの”だよ、あいつは」
  「リーチを伸ばして掴め。ホールドした先は見るな」
  「子供はな、公園で泥んこになって学ぶもんだ」
  「休暇中だろうが、休暇中でなかろうが、
   “プロとして無責任な行動”は慎め」
  「哀しみを背負って、あいつは笑うんだ。
   笑顔の後ろには、沢山の生命が詰まってる」
  「冬山救助で必要なのは、撤退する勇気だ」
  「冬山を超えなきゃ、ここ(=隊)を去るしかない。
   あいつも分かってるさ」
  「覚悟してかかれ!」
  「これ以上はムリだ。諦めろ」
  「無謀な救援は“2重遭難”を招くだけだ。
   これ以上、犠牲者は出せない。それが俺の決断だ」
  「何が何でも生き抜いてこそ“本当のプロ”だ」

牧「なら“フォール”しろ。そこはヘリでのピックアップはムリだ」
 「遺族が待ってるのは遭難者の遺体だ。お前の頑張りじゃない」
 「お前みたいなヤツを何て言うか知ってるか? “アマチュア”だ」
 「動けない人間が、ヘリに向かって手を振れるか?」

父親A「落としたの、誰だ? お前か?」

父親B“お父さんは、もう帰れないかも知れません”
   “全身の震えが止まりません”
   “呼吸(いき)が苦しくなって来ました”
   “入学式に行きたかった。
    20歳(はたち)になったお前に会いたかった。
    お前の花嫁衣装が見たかった”
   “頑張れよ、どんな時も。
    立ち止まらず、真っすぐ、上を見て歩き続けろ”

隊員「生命が惜しくて、何が救助隊ですか?!」

久美「山って、何なんだろ?」
三歩「何なんだろうねぇ・・ 歩いて登って、汗かいて笑って、
   握り飯を喰う・・それに、空気が美味い!」
久美「分かりません・・分かりたくもありません」

久美「私は、歩いてますか?」
三歩「勿論!」

三歩「温かいでしょ?」
久美「・・はい」

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コメント

最初の救出に向かう三歩の空撮映像に早々の涙でしたよ(笑)
いつも、40分の距離に居たのが笑えますよね^^
ワタシ的には雪山三歩と種子島を取りに行った久蔵がどことなく被るんですよ^^;
なので、出来れば勝四郎っぽいキャラを三歩の近くに置きたかったですね(笑)
久美ちゃん以外に(爆)

あの岩土手(?)棚(?)ってモロCG丸出しで、アソコは冷めました^^;

まあでも、猫舌だけどいつも熱いコーヒー飲んでたり
街では迷いっぱなしの三歩にヒト的に好きになっちゃいました^^
サイズが小さめのスーツ姿も可愛かった(笑)


投稿: ituka | 2011年5月26日 (木) 22時27分

itukaさん、お早うございます。

何だか『リービング・ラスベガス』な生活に足を踏み入れそうに
なっとります。

危ねぇ危ねぇ(←三船調で)

>最初の救出に向かう三歩の空撮映像に早々の涙でしたよ(笑)

空撮はなかなか豪華でしたね。
あの手のパートは、確かに文句のつけようもなかったです。

>いつも、40分の距離に居たのが笑えますよね^^

崖っぷちの岩に座ってる三歩(で、コーヒー飲んでる)に、
「地震が起きたら危ないってば!」と思わず突っ込みそうになりました。

>ワタシ的には雪山三歩と種子島を取りに行った久蔵が
>どことなく被るんですよ^^;

あないに寡黙な三歩では、ドラマにもなりますまい(=^_^=)

>なので、出来れば勝四郎っぽいキャラを三歩の近くに
>置きたかったですね(笑)
>久美ちゃん以外に(爆)

まぁでも、阿久津(?)が絡み過ぎると、余計にストーリーが
まとまんなくなってたかも、ですね。
(「退場させる」ってやり方もベタだろうし)

ラストのセリフはやっぱり・・
「勝ったのはあの山だ。僕らじゃない」
ってトコでしょうか(=^_^=)

>あの岩土手(?)棚(?)ってモロCG丸出しで、アソコは冷めました^^;

ダメですねぇ。
そこに気付く(もしくはお偉いさん連中に、それを言える)人間が
いない限り、それが「邦画の限界」ってトコでしょうか。。

>街では迷いっぱなしの三歩にヒト的に好きになっちゃいました^^

結局、授業参観にはアレだったんやね。。
オレがあの小僧だったら、きっとブチ切れてました(=^_^=)

>サイズが小さめのスーツ姿も可愛かった(笑)

親父は警視総監だったんでしょうかね? ←そりゃ“家元”だってば!

投稿: TiM3(管理人) | 2011年5月27日 (金) 07時35分

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