« ☆『8日目の蝉』☆ | トップページ | ☆『死にゆく妻との旅路』☆ »

2011年5月 8日 (日)

☆『冷たい熱帯魚(2010)』☆

7日(土曜)の夜。
昨夜は大変な“ぐにゃぐにゃ状態”でもって帰宅⇒BTQ(←バタンキュ〜でイイよ、そこは)となった次第(×_×)

翌朝は・・案の定、正午を過ぎての起床。トシとっても・・人は眠れるものですね(←ひばり調)

ネットをちょこちょこっと探索し、ひと段落ついた時点で“日頃の運動不足”をフト自覚し始めたワタシは・・南方に約11キロの距離にある某ため池へと向かう事とした。それも自転車で(=^_^=)

市の郊外(=西植田町)にある「神内池」のほとりに、シバザクラの見事な庭園がある、と新聞記事でチェックしており、その見頃がGW明けまで、と知っていたためである。

結局、片道で1時間ほどかかり、尚かつ帰路では“にわか雨”にも遭って大変な事となったが・・少なくとも現地までは「良いサイクリング日和」には恵まれたかな。

肝心のシバザクラ自体は・・ちょい「旬を過ぎてた」ようで、花の落ちてしまった茂みが目立ってたけんども(・ω・)

しっかし、改めて高松市の広さと共に「如何に自分が郊外を知らないか」を痛感もした。
って言うか、やっぱし少し中心部を離れると「地方やなァ」って実感する。良くも悪くも。

んでも、頭上を旅客機が高度を下げて近づいて来たり(高松空港がほど近いので)・・面白いアングルで何枚か撮影する事が出来た。
悲しくも、持参した1眼(デジカメ)が“パンケーキ(=標準レンズ)つけっぱ”だったので、全く“ズーム”で捉える事は叶わなかったが(×_×)

帰宅後は、着替えの後でクルマに乗換え、久しぶりに“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”へと向かった。

ここでは『津軽百年食堂』『阪急電車/片道15分の奇跡』『まほろ駅前多田便利軒』なる、非常にワタシの興をそそる新作が幾つも上映中なんだが・・それ以上に期待値を高めて来る1本『冷たい熱帯魚』が公開されてるのだ!

時間的に、最終上映の回(21:35〜)をチョイスするしかなかったんだが・・「スゴい作品に巡り会えたな!」と嬉しくなった。
購入したまま、パッケージも開封してない(おいおい)『愛のむきだし(2008)』も早く観なきゃ〜!!

・・

ワタシとし、結局は“初体験”となった(照)、園子温(その・しおん)による監督&脚本最新作。いわゆる“単館系”として首都圏より発信された話題作でもある。

平成5年(1993)に埼玉県で起こった「愛犬家連続殺人事件」に材を取った家族のドラマ。

元々は、購読してるポッドキャスト(PodCast)番組の1ツ『映画批評/シネマ4の字固め(第58回)』で、パーソナリティーの2人がヒートアップしつつ(?)紹介したはったので、ついこちらも興奮を高めてしまったワケで(・ω・)

2009年1月19日。静岡県富士見市佐伯町3-2の国道沿いにある「社本(しゃもと)熱帯魚店」では、店長である社本信行(吹越満)が、奥にある自宅で妻=妙子(神楽坂恵)、ひとり娘=美津子と共に、静かに食卓を囲んでいた。

3年前に先妻を亡くし、年下の妙子と再婚した社本だが、美津子が新妻に馴染む事はなく、グレてしまっていた。

妙子はタバコに鬱憤のはけ口を求め、気の弱い社本は“崩れかかった家族”に向き合う事も出来ず、夫としても父親としても窮地に立たされていた・・

男友達からの携帯の呼び出しで外泊に出てしまった美津子。
そしてその夜、彼女が“万引き事件”を起こした旨の連絡がスーパーから入り、社本は妻と共に雨の中、店へと急ぐ。

いよいよ社本家が崩壊するか、に思われたその時・・店長の友人である村田幸雄(でんでん)と言う男が事務所に現れ、座を執り成す。

お礼を述べる社本夫婦に、村田は「自身も熱帯魚店を経営している事」を伝え、店(熱帯魚センター『アマゾン・ゴールド(Amazon Gold)』)を見に来ないか? と誘う。
明るく、気の良さそうな彼に好感を覚えた夫婦は、こうして村田夫妻(幸雄&愛子)と交流を始める事となるが・・

次第に、村田らの手がける“裏家業”を知り、引き返せない状況へと突き進んで行く事となる・・

まずは「恐るべき監督がおったもんや!」と正直、驚かされた。このインパクトは『パルプ・フィクション(1994)』でクエンティン・タランティーノを知った時、『ブレーキ・ダウン(1997)』でジョナサン・モストゥに出会った時、『シックス・センス(1999)』でナイト・シャマランに触れた時・・を凌いでるかも知んない!

「家族の崩壊」を軸にしてるトコは黒澤清監督の『トウキョウソナタ(2008)』にも似てる感があるが、更にケレン味が極まってると言おうか、エンタテインメント性も高く「見せる、楽しませる、不愉快な中に何かを訴える」ってパワーこそは、本作の方が高かったかも知んない!

配役もモノ凄く、でんでん氏の怪演は、ある意味(あの)“ハンニバル・レクター博士”を超えるモノすら漂ってる気がした(=^_^=) この演技が“日本ア※デミー助演男優賞”に届かないとすれば・・同賞も「もはや終わってる」と言えるのかも知んない。
(←毛色が違うってば(=^_^=))

改めて吹越満と言う男優についても、強烈にその存在感を記憶に刻み込まれた。当初は「佐※史郎系?」と軽く眺めてたが、次第に「和製エドワ※ド・ノ※トン」も名乗れるやんか! と勝手に興奮(=^_^=)

監督の“お遊び”的な要素も感じたが(総じては「余り必要性がなかった」気がしなくもないので)・・主要な女優陣に課した(?)ヌード描写の洗礼は、何ともスゴかった。
殆どエロムーヴィーなシーンもあったし(⌒〜⌒ι) ←更にはお2人とも、バストが「脱ぎ女優さん」って感じだった(=^_^=)

ただ・・私的には、後半(明確な区切りこそないが、第1部&第2部に分割可である)に突入し、折角の“感情移入したかったキャラに裏切られる残念さ”は少なからずあったかなぁ、と。

中盤以降は、総じてキャラ描写が「雑になって行ってた」気もした。

それはそれでイイんだけど、ワタシだったら、ああ言う“切替え(覚醒的演出?)”には持って行かなかったと思う。

〜 こんなトコも 〜

・冒頭で「THIS IS BASED ON A TRUE STORY」って表示される白文字が印象的だった。
・店外での妻の喫煙に気付きつつ「ひと呼吸置いてから、改めて“何気なく”声を掛ける」って社本の言動が・・リアルでスゴい!
・「雨中を走る赤いフェラーリ」ってのは、かなり珍しい光景かな! オーナーさんにとっては、きっと“最も走らせたくない状況”と思うから。
・そのフェラーリは「序盤のみのネタ」に過ぎなかったようで(・ω・)
・劇中の吹越さんは“お粗末なセ※クス”ばかりで、可哀想だった。
・首を刺されても、頭部をどつかれてもケロリとしとるキャラが! 『ラストサムライ(2003)』の真田広之並みの“ゾンビさ”を誇る。。
・“人間の範疇”は超え切ってなかった村田。ホッとする半面、ちょいと物足りなさも(おいおい)
・本作においても、登場の2刑事(静岡県警)がボ※クラ過ぎた。容疑者に対するマークが中途半端過ぎるってば。
・ラストは「強引にドラマをまとめたかったか?」っぽくも映った。
・社本のトレードマークたる「眼鏡」。なくてもイケる(?)となると・・伊達(眼鏡)だったの?
・車内に“尖ったモノ”を置かない事!
・家族を象徴するかのような“食事シーン”が(大きく)2度挿入されたが・・さして重要でもなかった。
・謎のコスプレ(?)女子従業員ら6人のキャラ設定は皆無だった。ヴィジュアルインパクトだけはかなり大きいのにね。因みに、格好は「店ロゴ入り白タンクトップ(?)+迷彩柄短パン+ブーツ」
・「理知的過ぎる」っぽい女性が・・実は「完全にぶっ壊れてる」って意外性は凄まじかった(×_×)
・社本さん、飲酒運転はアカンで!
・「あの父親にしてこの娘だった」ってのが、一応のオチやろか?
・社本の店内に客のいるシーンが殆ど(?)なかった。繁盛してたの?
・中盤で「セリフがこもる」ってな音響トラブルが発生し、数分間ほど上映がストップ。。終了後、シアター側より「お詫び」を受けたが・・私的にはシーンを10分間ほど巻き戻して欲しかった(←後で訊くと「ムリ」との事)
・終盤のスプラッター(血みどろ)シーンは『ブレインデッド(1993)』に迫るモノがあった!
・「自身の欲望のみを突き詰め、それが極まったら“悪”と化す事」「少し身を引いて、冷静に“おかしい人間”と判断した相手には、決して近付いてはならない事」「いつでも何処でも、平然と“殺しにかかって来る”ヤツは存在する事」などが勉強出来る。
・あのドリンク剤、どんだけ美味いねんな?!(⌒〜⌒ι)
・村田自身は「58人のボディを透明にした」と言ってた(×_×) 川尻警部補の調べでは、せいぜい「30人の行方不明者」だった(×_×)
・チンピラ軍団が怒鳴り込んで来るが、結局「あの領収書」の確認は忘れたままだった。
・事件自体は1月31日の午後に解決(?)を見た。わずか12日間のハナシだったのね。。

〜 こんなセリフも 〜

社本「それ、本当ですか?」
  「お前のせいじゃないんだよ」
  「すごい。ここまで来たら“水族館”ですよ」
  「何から何まで有難う御座います」
  「でも“昨日今日会った”ような人だろ?」
  「先に降りて、家に戻ってなさい」
  「食事の用意を」
  「どうした? 座ればイイじゃないか?」
  「人生ってのはな! 痛いんだよ!」

妙子「ダメ・・! いつあの娘が帰るか、分からないから」
  「あの人は、すごい人よ」
  「楽しい方々ね」

店長「手慣れたもんだよな」
  「ここ、座って!」

村田「まぁ、そんなに怒りなさんなって」
  「もうやらないよな? 分かってるよな?」
  「商売は“エンターテインメント”」
  「スゴいでしょお!」
  「(商売は)何でも“アイデア”だよ」
  「これも、何かの縁でしょう」
  「楽しいぞォ、ここは」
  「イイですか?! ここ、大事です!」
  「乗ってくか? フェラーリ」
  「実に見事(な店)ですな。押さえるトコは押さえてる」
  「富士見にもありましたなァ、プラネタリウム」
  「ハキハキ挨拶! テキパキ仕事!」
  「今日やる事は、今日やる!」
  「仕事(そのもの)より、社会復帰が大切なんですよ」
  「奥さん、若いですなァ」
  「貴女は全部、1人で背負ってる。
   そんなに色々、背負っちゃダメだ」
  「ここは“自由区”です。安心して」
  「疲れたでしょ?」
  「イイなァ、仲のイイご夫婦は」
  「また1人“ちゃんとした方”が
   投資してくれる事になりまして」
  「こう言った事は、最初にやった者が勝ちなんですよ」
  「これ以上話したって、お互いの気分が悪くなるだけですな」
  「びっくりするのは分かる。後でゆっくり話すから」
  「遂にハラを決めましたか!」
  「いいから座れ。俺のハナシを聴け」
  「びっくりは最初だけだ」
  「俺の言う通りやってりゃ、間違いねぇんだ」
  「慎重に行けよ。分かってんのか?」
  「運転、良くやった!」
  「美味しいコーヒーを立ててくれ。2つな」
  「俺は常に勝新太郎!
  「お前の今迄の人生なんて分かってる」
  「女房と娘を愛してるなら、する事は1つ。
   自分が幸せになる事だ。家族を幸せにする事だ。
   ・・俺も幸せになりた〜い! おい、笑えよ。
   皆で幸せになるこった」
  「お前、俺の小さい頃にそっくりだな」
  「泣いてやがんの」
  「もう仲間なんだからよ」
  「お前の喋りはカタいんだよ。自信持って喋れ」
  「女に心配かけるなよ。社本、な?」
  「何ですか? そりゃあ、随分だなァ。
   参るな、そう言うのは」
  「私だってね、プロなんだよ」
  「あんた(の演技)も悪くなかったよ。
   100点満点とは言えねぇが・・60点いってた」
  「笑顔、笑顔! ハイテンショ〜ン!」
  「言ったろ? こう言うのは慣れなんだよ」
  「今日はお前が棄てるの。分かった? ならやれ!」
  「仕事すりゃ、何かイイ事あるんだよ」
  「綺麗だな、パッと開いてよ」
  「はい! 大変良く出来ました!」
  「おい、愛子、抱くか? イイ身体してんぞォ」
  「どうせ、お前も“悪人”だろ?
  「お前みたいな“善人ヅラ”したヤツが、
   1番、タチ悪いんだよ」
  「自分の力でスッキリさせた事あるか?」
  「この地面に、自分の足で立った事もないんだろ? 腰抜けめ」
  「俺を親父だと思え」
  「イイぞ! 段々(殴る拳に)力が入って来た」
  「この野郎。ヘンな泣き癖つけやがって」
  「本当に痛いよォ」

愛子「ウチは、全部“大雑把”なんですよ」
  「あのクルマ(フェラーリ)には、飽き飽きしてるんですよ」
  「イイ人? あの人が?」
  「色々大変だろうけど、我慢してね。
   心配しなくてイイから。しっかりしてよ」
  「私たちだって、困ってるんですよ」
  「そこで観てなさい・・観てるのよ」
  「・・愛してるんだから」

美津子「あんなクソみたいな家、さっさと出たかった」
   「お前ら、何やってんだよ!」
   「やっと※※やがったな! クソじじい!」

筒井「あいつ、大丈夫か? 大将。
   バレたら、死刑だぞ?」
  「正直、お前を透明にしたくはねぇが」
  「ヤツも、もう終わりだ」
  「手前ぇから消すぞ、コラ」
  「俺の眼を見て、言ってくれ。
   ・・確かなのか?」

川尻「あいつは、あなたも“行方不明にする”かも知れません」
  「まさかあなた、もう“共犯者”じゃないでしょうね?」
  「くれぐれも、ご注意を」

吉田「コレ、美味しいですね」
  「コレ、本当に美味しいですね」

村田「やるぞ!」
愛子「あいよ!」

村田「※※が事故で死んだら、泣くか?」
社本「・・泣きません」
村田「そう言うこった!」

愛子「このカツラ、どうする?」
村田「カブせてやんな」

村田「こいつが何で透明にされると思う?」
社本「・・カネのせいです」

愛子「半分、終わったよ」
※※「良く頑張ってるな」

※※「・・ラクにしてやれ」
  「さっきの要領で、こいつを透明にしとけ」
  「今日から、俺がこいつの代わりだ」
  「そう言えば、お前、寝ただろ? ▲▲と」

※※「あたしの時間、返してよ! (人生)やり直したいのよ!
   (こんな生活)やめたいよ!」

~ 鬼畜語録 ~

村田「・・服を脱げ。脱げってコラ!」
  「どうしても、捕まる訳にはいかねぇんだよ」
  「人間が“いつ、何処でくたばるのか”
   分かる人間もいる。それが俺だよ」
  「こいつはもうすぐ“落ち着く”から。
   どうにもなんねぇよ」
  「こいつは今日、死ぬってだけの事だ。
   おかしな事なんて何にもねぇだろうが?」
  「俺に言わせりゃ、地球なんて“岩の塊”だよ」
  「お前ぇも、こいつのようになりてぇか?」
  「お前に内面はあるか?
   俺は“内面のないヤツ”は嫌いだ」
  「俺に逆らうヤツは、皆こうなるんだよ」
  「お前は外に出てろ。逃げんなよ。
   女房とガキの事を思い出せ」
  「あったよ! 脱腸の手術の跡。
   ついでに包茎の手術もしてやるよ」
  「おい、入って来い。終わったぞ」
  「クサいか? すぐ慣れるよこんなの」
  「この腕時計は“ほとぼりが冷めてから”着けろよ。
   そうだな・・1年経ったら、着けろ」
  「じゃ、いっちょ続きやるか。
   骨、燃やすぞォ!」
  「イヨマンテ! 燃えよ篝火!」
  「又、会おうぜ!」
  「好きだったぞ!」
  「また会う日まで!」
  「後はお魚ちゃんが食べてくれる」
  「はい、おしまい。次は骨だ」
  「心配ねぇよ。あいつのボディは
   透明になっちゃったんだから」
  「安心しろ。屍体がなきゃバレっこねぇんだ」
  「いざとなりゃ、あいつらのボディも
   透明にしちまえばイイんだから」
  「出てな。観てられねぇだろ? 手伝えねぇよな?」
  「ちゃっちゃってやっちゃおうな」
  「見学してくか? 勉強だと思ってな」
  「お前に“ボディを透明にするやり方”を伝授したいんだ。
   これさえ覚えとけば、お前は最強になれるんだよ」
  「肉は細かくする事。なるべく刻むんだ。唐揚げ位の大きさに」
  「骨と肉は斬り分けろ。これ大事だぞ」
  「お魚ちゃんも喜んでるぞ、こりゃ」
  「お前の女房、背中のホクロが可愛いな」
  「もっと怒れよ」
  「俺は殺しもするが、ちゃんと(物事の)解決法を考える」

愛子「毛布にくるむんだよ!」
  「オラ! もっと声出して!」

|

« ☆『8日目の蝉』☆ | トップページ | ☆『死にゆく妻との旅路』☆ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『8日目の蝉』☆ | トップページ | ☆『死にゆく妻との旅路』☆ »