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2011年5月19日 (木)

☆『おしゃれ泥棒(1966)』☆

18日(水曜)の夜。
とある方に“お気に入りの1本”と聞いてた『おしゃれ泥棒』がいよいよBSP(プレミアム)に登場するって事で、結構“心待ち”にしてたワタシ☆

この日、22時からの「BSシネマ」でしっかり観る事が叶い、嬉しかった☆
因みにワタシ、初めての鑑賞ですた(・ω・)

巨匠=ウィリアム・ワイラー監督が、オードリー・ヘップバーン&ピーター・オトゥールを主演に迎え、パリを舞台に描く“ロマンス&ドロボウ”の物語。

因みに、ネイティヴな発音は全然違うンかも知れないが・・「恋人(Lover)」と「泥棒(Robber)」を引っ掛けて、アイデアを構築して行ったンやろか? とか思ってみたりして(=^_^=) ←んなベタな

・・

高名な美術品収集家=シャルル・ボネは、自身の所有するチェリーニ作の(大理石の?)ビーナス像を「フランス大美術展」に出展するため、美術館長=グラモンに預ける。

実は、ボネの“正体”は贋作造りの達人であり、ゴッホ、ロートレック、セザンヌ・・など“印象派”を筆頭に、名だたる巨匠の作品すらも完璧に模写出来る才能を持つのだった。

悦に入る(?)父を眺めつつ、不安な気持ちを高めるのは・・彼の娘であるニコル(ヘップバーン)ただ1人。

そんなある晩、ボネの不在を狙って泥棒が邸内に侵入、ゴッホの名画を盗み出そうとする。

壁に飾ってあった美術品(鑑賞用?)の銃で彼を威嚇し、辛うじて盗難を阻止したニコル。

捕まえた「長身&碧眼&ハンサム」な青年泥棒による「軽妙なトーク」のせいで、彼女は警察に彼を突き出す事が出来なかった・・そもそも、盗まれんとしていた、そのゴッホの絵もまた“贋作”だったのだから。

・・

ビーナス像は、展示期間の早い内にもチューリヒから招かれたバウアー教授により“入念な科学鑑定”が行われる事となる。

専門家である教授にかかれば、自らが贋作家である事が容易くバレてしまう。
“ボネ・コレクションの崩壊”“逮捕、そして投獄”・・絶望の淵に立たされる父娘。

そんな中、ニコルは“とある考え”から父に「私に任せて。鑑定前に、あの像を何とか“回収”してみせるから」と言い放つ。

彼女に見込まれてしまったのは、あの頼りない青年泥棒=サイモン・デルモット(ピーター・オトゥール)なのだった・・

流石に・・初めてワイラー監督とタッグを組んだ『ローマの休日(1953)』からだと13年(も)が経過しており・・さしもの“妖精”ヘップバーンも「ちょっと“黒鳥(ブラック・スワン)”入って来てますな(⌒〜⌒ι)」的な“貫禄”を備えてはるワケだが・・それでも充分に魅力的だった。

それに、脚本が巧い!!

泥棒に入らざるを得ない(得なくなった)理由付けや、そこに持って行くための「流れ&設定」に全くムリ&ムダが見られないのだ!

見せ場である“赤外線による、厳重な防犯(=警報)装置”を巡る「お仕事シーン」は、流石に“演出の古くささ”を感じもするが、、そこがまた、絶妙にライトなロマンス&コメディタッチを高めてもくれとるし!

「泥棒ネタ」を前面に押し出しつつ「誰も死なない/傷付かない(←厳密には、約1名が劇中で撃たれるが、、)」ってな“クリーンな演出”にも好感が持てる☆

本作のエッセンスだけを抜き出せば、サスペンス調にもSF(すこしふしぎ?)調にもリメイク出来そうな・・そしてそんな作品を、つい観てみたくなるワタシなのだった(・ω・) ←難しいってば。

〜 こんなトコも 〜

・侵入時「手袋なし&覆面なし&武器なし」ってな、大胆なドロボウさん。思えば、のどかな時代でしたなァ。
・連想したのは『M:i−2(2000)』の前半だろうか? 「警備主任を自ら名乗る、コミカル&ハンサムな助っ人」「狭所で密着し(?)気持ち的にも急接近する男女」と言った演出を眺めるに、ジョン・ウー監督は恐らく本作を参考にしたんではないかな、と。ま、監督と言うか、脚本家だろうけど。
・アメリカの成金=デイヴィス・リーランドを演じてたのがイーライ・ウォラックだと後で知った! この時は上品ですた(=^_^=)
・赤いクルマを駆る、白い服をまとったヘップバーン・・そのコントラストが印象的。
・ニコルが夜半に読んでたのは、ヒッチコック関係の本(⌒〜⌒ι)
・赤外線警報装置は『EDAS(電子の眼)』と呼ばれていた。
・フェルメールの贋作を描き続けた、メーヘレンと言う贋作画家がいたそうだ。
・「エリゼー宮」とは「大統領官邸」の事らしい。フランス人なら誰でも知ってるんやろね。
・思わづ“十文字ブーメラン”が欲しくなった(=^_^=)
・『コレクター(1965)』と『ファニー・ガール(1968)』の間に本作を手がけてる辺り、やっぱりワイラー監督の才能はただもんじゃないと思う。
・私的には、ケイリー・グラントが“お気に入りのハリウッド男優”なんだけど・・オトゥールの蒼い眼も、同性が惚れる程(=^_^=)に素晴らしいと思う。美しい碧眼さえ備わってたら、たとえ“チビハゲデブアホプア”でも、全く(生きるに)問題ないんじゃなかろうか?(なの?)

〜 こんなセリフも 〜

ボネ「ヴィンセント(=ゴッホ)の場合、サイン(署名)に気を遣えば
   イイだけだからラクなもんさ」
  「当時のカンバスから“19世紀のホコリ”を集める・・
   ゴッホ自身もこんな苦労をしてはいまい?」
  「“ニセモノ”は禁句だぞ」
  「大事なのは“作品そのもの”だ。作者など関係ないさ」
  「お前はどうも正直でいかんな」
  「“ホンモノ”の何処に意味がある?」
  「アメリカ人はイカれとる・・札束の見過ぎだろうな」

ニコル「“カリウム・アルゴン”をひと吹きすれば、
    すぐに贋作だって事がバレるわ」
   「私たち・・“ある問題”を避けてませんこと?」

デルモット「やぁ。芸術が縁で良く会うね、僕ら」
     「君はどうしてこう、いつも気まぐれなんだ?」
     「“密会”がお望みなら、僕の部屋にボトルがある」
     「“おしゃれ”は忘れろ」
     「明日、美術館に午後5時半に集合だ。訳を訊いたら殴るぞ!」
     「精巧な装置ほど・・壊れると、より大混乱になり、
      より大きな隙が出来るのさ」
     「確かにボスは君だが、僕に従え」
     「彼らの“自然なリアクション”に賭けるよ」
     「挑戦しよう。面白くなって来たぞ!」
     「偶然にも、こんなモノを持ってるんだ」
     「拍手は、アンコールの時まで取っといてくれ」
     「警備員にとっては、(展示品なんて)興味のないガラクタなのさ」
     「そうだ、もっと鳴れ!」
     「込み入った話はいい。ただ、首を縦か横に振れ
     「君のお爺さんは大したもんだ・・無論、お婆さんも」
     「“自宅にも飾れない物”に大金を払う覚悟が?」
     「勿論ですとも(By all means.)」
     「君はまだ未熟だな・・冷酷にならないと」
     「嘘は初心者だったんじゃ? 才能あるんだな」 

リーランド「何と“無粋”な電話だ!」
     「男は“決断力”が勝負なのです」
     「アレが欲しいんだ。“盗品”だって構わんさ・・分かるか?」

ニコル「父の留守を狙ったのね?」
デルモット「ま、僕も一応は“プロ”だからね」

デルモット「上流階級の人間は、いきなり撃ったりしないぞ?」
ニコル「盗みに来たんなら“それ位の危険”は覚悟すべきよ」

デルモット「イイ車だろ? 240キロは出る。逃げる時、便利なんだ」
ニコル「泥棒稼業も、儲けてるモノなのね」
デルモット「それがあいにく・・盗んだ車でね」

ニコル「さっき撃たれた腕と、逆なんじゃ?」
デルモット「どうやら“伝染”したらしくてね

ボネ「その男に“妙な真似”をされたのか?」
ニコラ「いいえ・・少しよ」

館長「あなたも芸術にご興味が?」
デルモット「ありますとも。ついでに“防犯装置”にもね

デルモット「娘も(贋作の)共犯なのか?」
リーランド「何だって? さっき(作品は)“本物”だと言ったろ?」
デルモット「ああ、そうだったな」

デルモット「君のためなら、何処へだって忍び込むよ」
ニコラ「じゃ、あの美術館へ」 
デルモット「すまんが前言撤回するよ」

デルモット「何なら、今からパリを案内しようか?」
ニコラ「有難いけど・・パリ生まれなの」
デルモット「じゃ、君が案内を」

デルモット「この像・・君に瓜2つだ」
ニコラ「よしてよ。彼女は400歳よ」
デルモット「16世紀の初め、君は何処にいた?」
ニコラ「さぁね。少なくとも服は着てたわ

ニコラ「こうやって、ただ歩くのも仕事なの?」
デルモット「考えてるんだ。この額のシワを見ろよ」

ニコラ「隠すなんて卑怯よ」
デルモット「犯罪者なんてそんなもんさ」

ニコラ「こんなに接近するなんて聞いてないけど?」
デルモット「観光シーズンだから、他は何処も満室なのさ」

ニコラ「いつ知ったの?」
デルモット「君に“盗め”と頼まれた時さ」
ニコラ「知ってて何故・・
    ・・これが“理由”なのね?」

デルモット「見てろ。もうすぐ“誰か”の堪忍袋の緒が切れる」
ニコラ「それって“自然な反応”よね」

デルモット「驚いたな、本当に切った!」
ニコラ「計画通りなんでしょ?」
デルモット「・・いや、、うん、、」

リーランド「さっき出かけた? 表に車があったが?」
執事「タクシーで出られました」

ボネ「彼は、いつもあの調子なのか?」
ニコラ「物置以外ではね」

デルモット「僕たちの“どちらか”が引退を」
ボネ「では、コインを投げて決めよう」
デルモット「コインなら、ここに来る途中に投げました」
ボネ「結果は?」
デルモット「残念だが、あなたの負けだ。
      “花のある内”に足を洗われては?」

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コメント

これ面白いですよね~。
わたしオードリー・ヘプバーン大好きなんですよ。彼女の魅力と、シャレた会話が楽しめました。
贋作を悪いことだと認識してない、ある意味、生粋の芸術家であるお父さんがいい味だしてました。

>本作のエッセンスだけを抜き出せば、サスペンス調にもSF(すこしふしぎ?)調にもリメイク出来そうな・・

それも面白そうですね。ただ、可愛いヒロインと蒼い目のハンサム必須ですが(笑)

投稿: 宵乃 | 2011年5月20日 (金) 11時00分

突然、失礼します。私もヘップバーンが大好きです。特にこの映画は大好き!その昔、レーザーディスクを持ってました(古っ!)。ヘップバーンのお掃除の服の似合わなさ加減やキスシーンの美しさ、どんな場面でもある意味アーティストであり続けるお父さん、小さいことの積み重ねにグッときます。周りを固める俳優陣も秀逸ですね。観ていて幸せでした。

投稿: みゆ | 2011年5月20日 (金) 17時50分

宵乃さん、ばんはです。

高名な評論家さんに「オードリー・ヘボン」と言う呼び名を
今更ながら流行らせて欲しいと思うこの頃です(=^_^=)

>これ面白いですよね~。
>わたしオードリー・ヘプバーン大好きなんですよ。
>彼女の魅力と、シャレた会話が楽しめました。

「可愛いだけじゃない」感じが良かったですね。
劇中のドレスはジバンシィだったそうですね。

はるか昔、何をトチ狂ったか(=^_^=)「ウ※トラマ※ン」なる
香水を買って、しばらく着けてたのを思い出します。

らしくね〜(=^_^=)

>贋作を悪いことだと認識してない、ある意味、生粋の芸術家
>であるお父さんがいい味だしてました。

ああ言うしとから芸術を奪い取ってしまうと、すぐに衰弱して
亡くなってしまいそうですね。。

「価値の分かんないブルジョアを喜ばせる事の、何処が悪い?」

みたいな悪の哲学(?)は、それなりの重みがあったりもします(するの?)

>それも面白そうですね。ただ、可愛いヒロインと蒼い目のハンサム
>必須ですが(笑)

マックィーンも、このオトゥールもそうですが・・
ホンマに「武器」としてのブルーアイが素晴らしいです。

『マイノリティ・リポート』の世界じゃないけれど、将来的に眼球を交換してみようかなぁ・・(うへっ!)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年5月21日 (土) 22時31分

みゆさん、ご無沙汰しております。

反応して頂き、驚き喜んでおります(=^_^=)

>私もヘップバーンが大好きです。
>特にこの映画は大好き!

立て続けのコメントに「女性はみんなお好きな作品なんかも?」
とか勝手に統計をまとめちゃいそうになります(=^_^=)

一般的に、女性の好きな作品ってば
『ローマの休日』『風と共に去りぬ』『ショーシャンクの空に』
『プリティ・ウーマン』『レオン』辺りらしいんですが・・
そんな“紋切り型”の女性ってば、正直大嫌いですね!

↑ そんな女性の皆さんも、お前が大嫌いだってば(=^_^=)

>その昔、レーザーディスクを持ってました(古っ!)。

LDの方が、所有感があって好きでしたね。
付属の解説書(?)も、丁寧だった気がします。

>ヘップバーンのお掃除の服の似合わなさ加減や
>キスシーンの美しさ、どんな場面でもある意味アーティストで
>あり続けるお父さん、小さいことの積み重ねにグッときます。

あの清掃着もジバンシィだったんでしょうか?
「ジバンシィじゃなきゃ着ない!」とか、大女優のプライドが
撮影現場で爆発したんでしょうかね、、(⌒〜⌒ι)

「キス」で理由が明らかになるシーンは良かったですね。
キスさえ巧ければ、多少のいい加減さぐらいは、カバー出来るのかも
知れませんね。 ←少なくともお前じゃムリだよ(=^_^=)

>周りを固める俳優陣も秀逸ですね。観ていて幸せでした。

みんな幸せでしたね。

酔っ払ってたあの警備員ばかりは・・あとで大変な事になったかも知れませんが、、

投稿: TiM3(管理人) | 2011年5月21日 (土) 22時45分

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